JP6203535B2 - リアフォグランプ装置 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係るリアフォグランプ装置の構成概念図である。図2は、車両後方から見た実施の形態1に係るリアフォグランプ装置の概略図である。なお、制御部300は、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現されるが、図1ではそれらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
リアフォグランプユニット100は、自車両の周囲に霧が発生している状況で点灯され、後続車両等に自車両の存在を視認させやすくするための標識灯として機能する。リアフォグランプユニット100は、自車両の後方に光を照射する灯具ユニットであり、車両後部の所定位置に設けられる。
第1レーザ光照射部110は、第1出射部112、第1光路114、集光度調節部116及びレンズ118を有する。第1光路114は、レーザ光源102から照射されるレーザ光Lの一部を第1レーザ光L1として第1出射部112に導く光路である。第1レーザ光L1は、レーザ光Lのうちビームスプリッター104を透過したレーザ光である。第1出射部112に到達した第1レーザ光L1は、第1出射部112からリアフォグランプユニット100の外部に出射される。本実施の形態では、第1出射部112は、第1レーザ光L1の入射側(車両前方側)表面が平面で第1レーザ光L1の出射側(車両後方側)表面が凸面の平凸レンズで構成される。なお、第1出射部112は、他のレンズで構成されてもよいし、光学機能を有しない投光カバー等で構成されてもよい。
第2レーザ光照射部130は、第2出射部132及び第2光路134を有する。第2光路134は、レーザ光源102から照射されるレーザ光Lの少なくとも他の一部を第2レーザ光L2として第2出射部132に導く光路である。第2レーザ光L2は、レーザ光Lのうちビームスプリッター104で反射されたレーザ光である。第2レーザ光L2は、レーザ光Lのうち第1レーザ光L1を除くレーザ光の全部であっても一部であってもよい。第2出射部132に到達した第2レーザ光L2は、第2出射部132からリアフォグランプユニット100の外部に出射される。
霧情報取得装置200は、自車両周囲に発生する霧の濃度に関する情報を取得する装置である。ここで、霧の濃度と光幕Mの輝度とは相関関係を有する。具体的には、霧の濃度が濃いほど第2レーザ光L2が拡散しやすいため、光幕Mの輝度は高くなる。したがって、霧の濃度に関する情報には、光幕Mの輝度に関する情報が含まれる。本実施の形態では、霧情報取得装置200は、例えばカメラ等の撮像装置で構成され、光幕Mを撮像可能なように姿勢が定められて、車両に搭載される。霧情報取得装置200は、例えばリアフォグランプユニット100の下方に配置される。霧情報取得装置200が取得した画像データは、制御部300に送られる。この画像データには、光幕Mの輝度に関する情報、すなわち自車両周囲の霧濃度に関する情報が含まれる。なお、霧情報取得装置200は、リアフォグランプユニット100に内蔵されてもよい。
制御部300は、リアフォグランプユニット100のレーザ光照射を制御するECUである。制御部300は、車両の所定位置に設けられる。なお、制御部300は、リアフォグランプユニット100に内蔵されてもよい。制御部300は、例えば車両に設けられた図示しないリアフォグランプスイッチが運転者によりオンにされると、レーザ光の照射制御を実行する。制御部300は、霧情報取得部310、輝度調節部320及び点灯制御モジュール330を備える。
霧情報取得部310は、霧情報取得装置200が撮像した画像データを取得する。そして、霧情報取得部310は、当該画像データにBG補正(青、緑についての色補正)等の画像処理を施して画像データから光幕Mを検出し、光幕Mの輝度に関するデータを算出する。算出された光幕輝度データは、輝度調節部320に送られる。
点灯制御モジュール330は、電源回路等で構成され、レーザ光源102の点灯に必要な電力を供給する。また、点灯制御モジュール330は、後述するように輝度調節部320から送信された輝度増大信号を受信すると、レーザ光源102に供給する電力を増大させる。これにより、第1レーザ光照射部110から出射される第1レーザ光L1の輝度を増大させることができる。輝度を増大させる程度は、リアフォグランプ装置1の被視認性向上等の観点に基づいた設計者による実験やシミュレーションの結果に応じて、適宜設定することが可能である。
輝度調節部320は、霧濃度が所定のしきい値以上である場合に、第1レーザ光L1の輝度を、霧濃度がしきい値未満である場合よりも増大させる。具体的には、輝度調節部320は、霧濃度判定部322と、信号出力部324とを備える。
上述したように、光幕Mの輝度と霧の濃度とは相関関係を有する。したがって、霧の濃度について所定のしきい値と、このしきい値に対応する光幕Mの基準輝度とを設定した場合、霧の濃度がしきい値以上であると光幕Mの輝度は基準輝度以上となり、一方、霧の濃度がしきい値未満であると光幕Mの輝度は基準輝度未満となる。そのため、光幕Mの輝度が基準輝度以上であるか否かに基づいて、霧の濃度がしきい値以上であるか否かを判定することが可能である。
実施の形態2に係るリアフォグランプ装置は、リアフォグランプユニットの構造が実施の形態1に係るリアフォグランプ装置と異なる点を除き、実施の形態1に係るリアフォグランプ装置の構成と共通する。以下、実施の形態2に係るリアフォグランプ装置について実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付し、その説明及び図示は適宜省略する。
第1レーザ光照射部110は、第1出射部112、第1光路114、集光度調節部116、及びリフレクタ120を有する。第1光路114は、レーザ光源102から照射されるレーザ光Lの一部を第1レーザ光L1として第1出射部112に導く光路である。第1レーザ光L1は、第1出射部112からリアフォグランプユニット100の外部に出射される。
第2レーザ光照射部130は、第2出射部132及び第2光路134を有する。第2光路134は、ビームスプリッター104で反射された第2レーザ光L2を第2出射部132に導く光路である。第2出射部132に到達した第2レーザ光L2は、第2出射部132からリアフォグランプユニット100の外部に出射される。第2レーザ光L2は、第1レーザ光L1の照射方向に対して下向きに照射される。自車両の周囲に霧が発生している状態で第2レーザ光L2が照射されると、第2レーザ光L2が霧で拡散されて光幕Mが形成される。
Claims (4)
- 集光度調節部を有し、自車両の後続車両に、前記集光度調節部により集光度を低下させた第1レーザ光を直接照射する第1レーザ光照射部と、
後続車の運転者に視認される光幕を形成するための第2レーザ光を前記第1レーザ光の照射方向に対して下向きに照射する第2レーザ光照射部と、
を備えることを特徴とするリアフォグランプ装置。 - 前記第1レーザ光照射部及び前記第2レーザ光照射部に共通のレーザ光源と、
前記レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を前記第1レーザ光照射部に供給し、前記レーザ光の少なくとも他の一部を前記第2レーザ光照射部に供給するビームスプリッターと、
を備える請求項1に記載のリアフォグランプ装置。 - 自車両周囲の霧濃度に関する情報として、前記光幕の輝度に関する情報を取得する霧情報取得部と、
前記光幕の輝度が所定の基準輝度以上である場合に、前記第1レーザ光の輝度を、前記光幕の輝度が前記基準輝度未満である場合よりも増大させる輝度調節部と、
を備える請求項1又は2に記載のリアフォグランプ装置。 - 前記第1レーザ光照射部及び前記第2レーザ光照射部に共通のレーザ光源を備え、
前記第1レーザ光照射部は、前記第1レーザ光が出射される第1出射部と、前記レーザ光源から照射されるレーザ光の一部を前記第1レーザ光として前記第1出射部に導く第1光路とを有し、
前記第2レーザ光照射部は、前記第2レーザ光が出射される第2出射部と、前記レーザ光源から照射されるレーザ光の少なくとも他の一部を、前記第2レーザ光として前記第2出射部に導く第2光路とを有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリアフォグランプ装置。
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