JP5844074B2 - 車両の前照灯制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動車等の車両の前照灯の点灯状態や配光を制御するための前照灯制御装置に関するものである。
自車の前方領域の視認性を高める一方で自車の前方に存在する先行車や対向車、特に対向車に対する眩惑を防止するために自車の前照灯の点灯状態や配光を制御するようにした前照灯制御装置が提案されている。その一つに特許文献1に記載の偏光を利用した偏光方式の前照灯制御装置がある。特許文献1の技術では自車の前照灯から出射する照射光を偏光させるとともにその波長帯域を制限し、自車の運転者には自車から出射した照射光に対応した偏光と波長帯域の光を視認するように構成している。そのため、自車の前照灯で照射した自車の前方領域を視認可能とする一方で対向車の前照灯から出射した光で自車の運転者が眩惑されることを防止することを可能としている。
また、他の一つとして、自車の前方の広い領域を複数の分割領域(ゾーン)に区画するとともに各ゾーン毎に光照射を行うように構成し、その上で各ゾーンを独立して光量制御して配光制御を行うADB(Adaptive Driving Beam)方式と略称される前照灯制御装置がある。例えば、特許文献2ではランプ光源の前側に光透過素子をマトリクス配置した液晶板を配置し、この液晶板の光透過素子の光透過性をそれぞれ独立して制御することでランプ光源から出射した光を各光透過素子毎に制御して各光透過素子を透過した光による配光パターンを制御している。これにより、対向車が存在するゾーンへの照射光量を抑制しながらも対向車が存在しない広いゾーンでの照射光量を高め、ハイビームと同程度の配光を得ることが可能になる。
特開昭61−291215号公報 特開平1−244934号公報
特許文献1の技術は、自車と対向車の各前照灯制御装置が同じ偏光方式である場合には有効に機能するが、対向車の前照灯制御装置が偏光方式を採用していない場合には自車の照射光によって対向車を眩惑するおそれがある。また、特許文献2の技術も自車が対向車に対して眩惑を防止することはできるが、対向車が自車と同じADB方式を採用していない場合には対向車の照射光で自車の乗員が眩惑されることを回避することはできない。特許文献1,2のいずれの場合においても、対向車は通常ではロービーム配光で走行しているため、自車において重大な眩惑を受けることは回避できるが、対向車がロービーム配光であっても自車が多少の幻惑を受けることは完全には回避できないため、この眩惑によって自車の前方領域の視認性が低下してしまう。このように、特許文献1,2の技術は全ての車両が偏光方式又はADB方式のいずれかの同じ方式の前照灯制御装置を備えている場合には有効であるが、全ての車両の方式が統一されていない場合、あるいは方式を統一するための実現に向けての経過時点では前記したように自車及び対向車における眩惑の回避と前方領域の視認性の確保との背反する課題を解決することは困難である。
本発明の目的は配光制御方式が統一されていない状況においても車両における眩惑を回避し、かつ同時に車両の前方領域の視認性を向上することが可能な前照灯制御装置を提供するものである。
本発明の車両の前照灯制御装置は、自車の前照灯を所定の配光制御方式で制御する配光制御手段と、他車における前照灯の配光制御方式を判定する配光判定手段とを備えている。第1の形態では、配光制御手段は自車の前照灯の照明光を所定方向の偏向軸の偏光に制御する手段であり、配光判定手段は他車の前照灯の照明光が偏光であるか否かを判定し、偏光と判定したときにはその偏光軸の方向が自車の偏光軸の方向と一致するか否かを判定する手段である。さらに、配光制御手段は他車の照明光が偏光でないとき、および他車の偏光軸の方向が自車の偏光軸の方向と一致するときに、自車の前方領域のうち他車が存在する領域を遮光する制御を行う。第2の形態では、配光制御手段は自車の前方領域を複数の領域に区画し、各領域を独立して光量制御するADB制御手段であり、配光判定手段は他車の前照灯の配光制御がADB制御されているか否かを判定する手段である。さらに配光制御手段は他車がADB制御されていないときに自車の前方領域のうち他車が存在しない領域の照射光度を増加させる制御を行う。
本発明における配光判定手段は、他車の照射光を検知する光検知手段、他車を撮像した画像を解析する画像解析手段、他車との間の通信により得られる情報に基づく車々間通信手段の少なくとも一つを含んで構成される。
本発明によれば、自車の前方に存在する対向車等の他車の配光制御方式が自車の配光制御方式と異なると判定した場合に自車の配光を予め設定した配光に制御することで他車に対する眩惑を回避し、かつ自車の前方領域の視認性を改善する。例えば、自車の配光制御方式が偏光方式の場合には、自車の前方領域の視認性を確保しながらも他車の存在する領域を遮光して他車の眩惑を回避する。また、自車の配光制御方式がADB方式の場合には、他車の眩惑を回避しながらも他車が存在しない自車の前方領域の照射光度を増加して前方領域の視認性を改善する。
本発明を適用した実施形態1の概略構成図。 実施形態1のヘッドランプの断面図。 配光制御板の概念構成を示す部分分解斜視図。 偏光検知器の概念構成図。 実施形態1の配光制御動作を説明する図。 本発明を適用した実施形態2の概略構成図。 実施形態2のヘッドランプの断面図。 実施形態2の配光制御動作を説明する図。
(実施形態1)
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の前照灯制御装置を偏向方式を採用した前照灯装置として自動車に適用した実施形態1の概念構成図である。自動車CARの前部の左右にはそれぞれ前照灯、すなわち左ヘッドランプLHLと右ヘッドランプRHLが配設されている。これらのヘッドランプLHL,RHLはそれぞれ電子制御回路からなる配光制御ユニットECUにより点灯・消灯および配光が制御される。運転席の前側、例えばフロントガラスには偏光フィルタPFが配置されており、自車の前方領域をこの偏光フィルタPFを通して視認するようになっている。また、自車の前部には対向車から照射された光を検知するための偏光検知器PDが配置されており、検知信号を前記配光制御ユニットECUに出力する。
図2は前記左右のヘッドランプLHL,RHLの概略構成図であり、両ヘッドランプの構成は同じである。回転楕円形状のリフレクタ2の第1焦点F1に光源1が配置され、第2焦点F2の近傍位置に配光制御板3が配置されている。さらに、その前側には円筒状のホルダ5によって後側焦点を前記第2焦点にほぼ一致させた凸レンズからなる照射レンズ4が配設されている。前記光源1はここではランプ光軸Lxに沿ってリフレクタ2に支持されたステム11の上面と下面にそれぞれ支持された2つのLED(発光ダイオード)12で構成されており、各LED12が発光されたときに出射される光をリフレクタ2に投射するように構成している。この光源1はバルブ(電球)であってもよい。ヘッドランプLHL,RHLの点灯時には各LED12から出射した光はリフレクタ2で反射されて第2焦点F2に集光され、その際に配光制御板3を透過され、さらに照射レンズ4により前方に向けて照射される。このとき配光制御板3において透過する光の一部を遮光することにより任意の配光パターンによって前方を照射することが可能になる。
配光制御板3は、図3に部分分解図を示すように、液晶板33の両面に対をなす光透過素子電極34,35が密接され、さらに両外面に入光側と出光側の一対の偏光板31,32が配設され、これらは積層状態に一体化されている。前記光透過素子電極34,35はいずれも透明導電板で構成されており、一方の電極34は液晶板33のほぼ全面にわたって配設された1つのコモン電極として構成され、他方の電極35は液晶板33のほぼ全面にわたって枡目状(マトリクス)に配列した多数のマトリクス電極として構成されている。これらコモン電極34と各マトリクス電極35とに前記配光制御ユニットECUから所定の電位を印加することが可能とされている。前記一対の偏光板31,32は互いに所定の偏光軸の方向となるように関係付けられており、ここでは両偏光板31,32の偏光軸は鉛直方向に向けられており、さらに前記した偏光フィルタPFの偏光軸と同一方向に向けられている。
この配光制御板3は、コモン電極34とマトリクス電極35との間に電位が印加されないときには入光側の偏光板31を透過して偏光軸が鉛直方向に向けられた偏光は液晶板33を透過し、さらに出光側の偏光板32を透過して出射される。一方、コモン電極34とマトリクス電極35との間に電位が印加されたときには、入光側の偏光板31を透過した偏光は液晶板33を透過する際に偏光軸が90度回転されるため出光側の偏光板32を透過されることがない。したがって、配光制御ユニットECUにおいて多数のマトリクス電極35に対する電位の印加を制御することにより、電位が印加されたマトリクス電極35において光源1から出射した光が前方に照射されることが遮光されることになり、これにより両ヘッドランプLHL,RHLでは偏光を任意の配光パターンで光照射することが可能になる。
前記偏光検知器PDは、図4(a)に概略構成を示すように、互いに偏光軸を90度相違させて並列配置した水平偏光板101及び鉛直偏光板102と、各偏光板101,102の背後に配設して各偏光板を透過した偏光の光量を電圧として検出する一対の受光器111,112と、両受光器111,112で検出した両電圧を加算する加算器121及び両電圧を減算する減算器122を備えている。この偏光検知器によれば、図4(b)に示すように、減算器122の減算出力Vdは、入射される偏光の偏光軸の方向、すなわち鉛直方向に対する偏光軸の角度に応じて変化される。すなわち、ここでは偏光の偏光軸が0°(水平方向)のときに最大となり、90°(鉛直方向)のときに最小となる。また、減算器122の出力Vdが0のときには受光した光は偏光されていない光であると検知する。なお、偏光軸の角度変化に応じて減算出力Vdは最大と最小の中間値となり、0となることもあるが、本発明が適用される偏光方式では偏光軸は水平方向又は鉛直方向のいずれかに設定されるので減算出力Vdが0になることは無く、したがって受光した光が偏光であるか否かを検知することは可能である。また、図4(c)に示すように、加算器121の加算出力Vaは対向車の照射光が偏光であるか否かにかかわらず対向車が自車に接近するのにしたがって増加する特性である。
この実施形態1の前照灯制御装置では、これまでの偏光方式による照明が可能である。すなわち、配光制御ユニットECUは左右のヘッドランプLHL,RHLの光源1を発光させると同時に配光制御板3に対して電位は印加しない。これにより、光源1から出射した光はリフレクタ2で反射された後に配光制御板3を透過し、照射レンズ3により前方の広い領域に向けて照射される。例えば、図5(a)に示すように、ハイビーム配光に相当する領域Aaを照射する。このとき両ヘッドランプLHL,RHLの照射光は配光制御板3によって偏光板31,32の偏光軸に沿った偏光とされる。一方、前方に照射された偏光が前方の路面、あるいは対向車や先行車、ここでは対向車CAR1によって反射されると、この反射された偏光は自車の偏光フィルタPFの偏光軸と同じ偏光軸の方向であるため当該偏光フィルタPFを透過され、自車の乗員は対向車CAR1を視認することが可能になる。このとき、対向車CAR1においても同じ偏光方式の前照灯制御装置を備えており、その際の偏光軸の方向が自車と相違していれば対向車CAR1の照射光が自車の偏光フィルタPFを透過することがないため自車の乗員が対向車CAR1の照射光によって眩惑されることはなく、同様の理由で対向車CAR1の乗員が自車の照射光によって眩惑されることもない。
しかし前記したように対向車において偏光方式の前照灯制御装置を備えていない場合には、自車による照射光によって対向車の乗員が眩惑されるおそれがある。また、対向車においては自車を確認することによって自車への眩惑を回避するために通常ではロービーム配光での走行が行われるがこのロービーム配光でも自車においては幾分の眩惑が生じるため、この眩惑によって自車の前方の視認性が低下されるおそれがある。さらに、対向車が偏光方式の前照灯制御装置を備えている場合でも、その偏光軸が自車の偏光軸と一致しているときには自車と対向車が互いに眩惑されるおそれがある。このように、自車あるいは対向車において眩惑のおそれが生じる状況のときには自車の偏光検知器PDは対向車の照射光を検知し、対向車の照射光が偏光であるか否か、あるいは偏光の場合にはその偏光軸の方向を検知する。対向車の照射光が自車と異なる方向の偏光軸の偏光であると検知したときには、前記したように自車と対向車のそれぞれが眩惑を受けるおそれがないため、配光制御ユニットECUは特に眩惑を回避するための制御は行わない。
一方、偏光検知器PDでの検知に基づいて、図4(c)に示したように対向車が自車に接近して前記加算出力Vaが所定のしきい値Vtを越えるようになり、しかも図4(b)に示した減算出力Vdに基づいて対向車の照射光が偏光でないと検知したとき、及び対向車の照射光が偏光でも偏光軸の方向が自車の偏光軸と同じであると検知したときには配光制御ユニットECUは眩惑を回避するための制御を実行する。すなわち、配光制御ユニットECUは左右のヘッドランプLHL,RHLの各配光制御板3の特定のマトリクス電極35に対して電位を印加する。ここでは、図5(b)に示すように、自車の前方領域を第1〜第4の象限に区画した場合に、対向車CAR1が存在する蓋然性の高い第1象限ないし第4象限の上側一部を含む領域Abに相当するマトリクス電極35に対して所定の電位を印加する。これにより、第1象限及び第4象限の一部領域に相当するマトリクス電極35が配設されている液晶板33の領域で偏光軸の回転が行われ、これらのマトリクス電極35において光源1から出射した光が前方に向けて照射されない状態、すなわち遮光されることになる。これにより、対向車CAR1に対する眩惑が防止できる。その一方で第2〜第4象限に対する照射はほぼ確保されるので、対向車CAR1のロービーム配光によって自車が多少眩惑されるような場合でも前方領域の広い領域の光照射を確保でき、自車がロービーム配光での光照射を行う場合よりも視認性を高めることができる。
なお、この実施形態では偏光検知器PDで対向車の照射光を検知することによって対向車を検知しているが、対向車の位置を検出するための撮像カメラ等を備えている場合には、検出した対向車に相当する位置のマトリクス電極についてのみ電位を印加することで、いわゆるADB方式が実現でき、対向車が存在する領域のみ遮光して対向車の眩惑を防止し、同時に対向車以外の前方領域を光照射することで前方領域の視認性をさらに高めることが可能になる。
(実施形態2)
図6は本発明の配光制御方式としてADB方式を採用した前照灯制御装置に適用した実施形態2の概念構成図であり、実施形態1と等価な部分には同一符号を付してある。自動車CARの前部の左右には左ヘッドランプLHLと右ヘッドランプRHLが配設されている。これらのヘッドランプLHL,RHLはそれぞれ配光制御ユニットECUにより点灯・消灯および配光が制御される。自車CARの前部には前方領域を撮像するための撮像カメラCAMが配設されており、この撮像カメラCAMで撮像した画像を前記配光制御ユニットECUに出力するようになっている。さらに、自車には対向車との間で各種情報を送受信可能な車々間通信装置TRXが配設されており、前記配光制御ユニットECUとの間で当該情報を入出力するように構成されている。実施形態2では自車CARには実施形態1の偏光フィルタPFや偏光検知器PDは備えていない。
前記左右のヘッドランプLHL,RHLは図7に示すように大略は実施形態1とほぼ同じであり、光源1、リフレクタ2、配光制御板3、照射レンズ4を備えているが、さらに補助光源6を備えている。この補助光源6は第1焦点F1を外れた位置に設けられた補助LED61と、この補助LED61から出射した光を前方に向けて所要の光束状態で反射する補助リフレクタ62で構成されており、当該補助光源6が点灯されたときには補助光源6から出射した光を照射レンズ4を通して前方の左側領域に向けて照射するように構成されている。
前記配光制御ユニットECUは、実施形態1と同様に両ヘッドランプLHL,RHLの各配光制御板3に対する電位の印加を制御するとともに前記補助光源6の点灯・消灯を制御する。また、前記配光制御ユニットECUは前記撮像カメラCAMが撮像した画像を画像解析して対向車を検出し、かつ検出した対向車の位置、すなわち自車の前方領域における座標位置を検出することが可能である。さらに、前記配光制御ユニットECUは自車がADB方式を採用していることの情報を車々間通信装置TRXにより他車に対して送信し、同時に車々間通信装置TRXで受信した信号から他車、特に対向車がADB方式を採用しているか否かを判定することが可能である。
この実施形態2の前照灯制御装置では、配光制御ユニットECUは左右のヘッドランプLHL,RHLの光源1を発光させると同時に撮像カメラCAMで撮像した画像に基づいて対向車の位置を検出し、さらに車々間通信装置TRXでの情報の受信に基づいて対向車の前照灯制御装置がADB方式であるか否かを判定する。図8(a)に示すように、対向車CAR1がADB方式を採用していると判定した場合には、配光制御ユニットECUは左右のヘッドランプLHL,RHLの各配光制御板3に対し、撮像カメラCAMで検出した対向車位置に相当するマトリクス電極35に対して電位を供給する。これにより、対向車CAR1に相当するマトリクス電極35の液晶板33の領域で偏光軸の回転が行われ、これらの電極において光源から出射した光が前方に向けて照射されずに遮光されることになり、対向車CAR1を含む領域Acを遮光して対向車CAR1に対する眩惑が防止できる。その一方で当該領域Acを除く領域Aaに対する照射は確保されるので、前方領域の広い領域の光照射を確保でき、自車における視認性を高めることができる。
一方、配光制御ユニットECUにおいて対向車CAR1がADB方式を採用していないと判定した場合には、左右のヘッドランプLHL,RHLの各配光制御板3に電圧を印加するマトリクス電極35を多少増加して遮光領域Adを拡大し、対向車CAR1の眩惑を確実に防止できるようにする。例えば、実施形態1と同様に第1象限と第4象限の一部領域にまで遮光領域Adを拡大するようにしてもよい。なお、この遮光領域の拡大は必ずしも必要とされるものではなく、自車の走行状況に応じて、例えば高速走行時等において行うものである。その一方で配光制御ユニットECUは左右ヘッドランプLHL,RHLの各補助光源6を点灯して自車の前方領域の左側領域、例えば第2象限の一部領域及び第3象限の領域を照射し、当該自車の前方左側領域Aeの照射光度を増加する。すなわち、対向車CAR1がADB方式を採用していないときには対向車CAR1はロービーム配光であると推測され、このロービーム配光によって自車においてADB方式よりも少なくない眩惑が生じるため、第2及び第3象限の領域の照射光度を増加することにより自車の前方領域の広い領域の光照射を確保し、自車がロービーム配光での光照射を行う場合よりも視認性を高めることができる。
この実施形態2では車々間通信により対向車の前照灯制御装置がADB方式を採用しているか否かを判定しているが、自車の撮像カメラで撮像した画像に基づいて対向車の照射光の光度や光度分布を検出することで対向車がADB方式の照射を行っているか否かが判断でき、これに基づいて対向車の前照灯制御装置の方式を判定することも可能である。このようにすれば自車単独で適切な前照灯制御が実現できる。
また、実施形態2では補助光源を用いて自車の前方左側領域の光度を高める構成としているが、ヘッドランプにガルバノミラー等のような光源から出射した光を多数の光束に分割し、かつ各分割光束の照射方向を制御して所望の配光パターンを得るように構成した前照灯制御装置の場合には、対向車に向けられていた分割光束を前方左側領域に向くように光軸制御することによっても対向車に対する眩惑を回避する一方で自車の前方左側領域の光度を高める配光制御を実現することができる。この場合には光源から出射した光を遮光することがないので光の利用効率を高めて低消費電力を図る上で有効である。
さらに、実施形態1においても他車に対する遮光を行うと同時に実施形態2のように他車が存在しない領域の照射光度を増加する制御を行うように構成してもよい。
本発明は偏光方式やADB方式等のように対向車に対する眩惑を回避する一方で自車の前方領域の視認性を高めるように前照灯を点灯・消灯及び配光を制御するようにした車両の前照灯制御装置に適用することが可能である。
CAR 自車
CAR1 対向車
LHL,RHL ヘッドランプ
ECU 配光制御ユニット
PF 偏光フィルタ
PD 偏光検知器
CAM 撮像カメラ
TRX 車々間通信装置
1 光源
2 リフレクタ
3 配光制御板
4 照射レンズ
6 補助光源
12 LED
31,32 偏光板
33 液晶板
34,35 光透過素子電極
61 補助LED
62 補助リフレクタ
101,102 偏光板
111,112 受光器
121 加算器
122 減算器


Claims (3)

  1. 自車の前照灯を所定の配光制御方式で制御する配光制御手段と、他車における前照灯の配光制御方式を判定する配光判定手段とを備える車両の前照灯制御装置であって、前記配光制御手段は自車の前照灯の照明光を所定方向の偏向軸の偏光に制御する手段であり、前記配光判定手段は他車の前照灯の照明光が偏光であるか否かを判定し、偏光と判定したときにはその偏光軸の方向が自車の偏光軸の方向と一致するか否かを判定する手段であり、さらに前記配光制御手段は他車の照明光が偏光でないとき、および他車の偏光軸の方向が自車の偏光軸の方向と一致するときに、自車の前方領域のうち他車が存在する領域を遮光する制御を行うことを特徴とする車両の前照灯制御装置。
  2. 自車の前照灯を所定の配光制御方式で制御する配光制御手段と、他車における前照灯の配光制御方式を判定する配光判定手段とを備える車両の前照灯制御装置であって、前記配光制御手段は自車の前方領域を複数の領域に区画し、各領域を独立して光量制御するADB制御手段であり、前記配光判定手段は他車の前照灯の配光制御がADB制御されているか否かを判定する手段であり、さらに前記配光制御手段は他車がADB制御されていないときに自車の前方領域のうち他車が存在しない領域の照射光度を増加させる制御を行うことを特徴とする車両の前照灯制御装置。
  3. 前記配光判定手段は、他車の照射光を検知する光検知手段、他車を撮像した画像を解析する画像解析手段、他車との間の通信により得られる情報に基づく車々間通信手段の少なくとも一つを含んで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の前照灯制御装置。
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