JP6201473B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、隊列走行を行う際の車両の走行制御の技術に関する。
隊列走行を行う車両用走行制御装置としては、例えば特許文献1、2に記載の技術がある。この特許文献1、2に記載の技術では、隊列を構成する各車両にそれぞれ通信用IDを搭載していることを前提とし、車両相互で車車間通信を行いながら小隊列を組んで走行する。この隊列走行では、例えば、車車間通信によって先行車から制御操作量、走行状態量、車両諸元などのデータを受信し、受信したデータと自車両の状況に基づいて、先行車に追従するように自車の制御操作量を演算する。また路車間通信を行いながら走行する。
特開2008−46820号公報 特開平9−81899号公報
しかし、隊列走行を行う際の各車両の設定車速を例えば走行道路の制限速度に設定してしまうと、制限速度以上の車速となる走行制御を行うことができないため、後続車が先行車に追従することが困難となるシーンが発生する場合がある。その結果、隊列走行を行うことが難しくなり、交通効率が悪化する可能性がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、隊列走行制御を実施時に、予め設定した自車の設定車速を後続車が先行車に追従しやすい車速へと変更可能とすることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一形態は、予め設定した設定車速に従って同一車線を走行する他車と隊列を形成するように制駆動力制御を行うものである。これにおいて、本発明の一形態は、自車が隊列の先頭を走行している先頭走行状態であると判定すると、自車の設定車速を、予め設定した第1上限値に変更する。一方、自車が先頭走行状態ではないと判定すると、自車の設定車速を、予め設定した第1上限値よりも大きい値の第2上限値に変更する。
本発明によれば、自車が先頭走行状態であると判定すると、自車の設定車速を第1上限値に変更し、自車が先頭走行状態ではないと判定すると、自車の設定車速を第1上限値よりも大きい値の第2上限値に変更する。これによって、隊列の先頭車よりも後続車の方が設定車速が大きくなるので、隊列走行時の前方車への追従性を向上することが可能となる。
本発明に基づく実施形態に係る車両構成を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る制御構成を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る走行制御コントローラの構成を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る隊列走行制御処理の処理例を説明するフローチャートである。 本発明に基づく実施形態に係る隊列結合中状態及び隊列走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に基づく実施形態に係る先頭走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に基づく実施形態に係る混雑走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明に基づく実施形態に係る設定車速変更処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
車両は、制動力を発生する制動装置、及び駆動力(駆動トルク)を発生する駆動装置を備える。
制動装置は、図1に示すように、車輪13に設けられるブレーキ装置10と、その各ブレーキ装置10に接続する配管を含む流体圧回路11と、ブレーキコントローラ6Aとを備える。ブレーキコントローラ6Aは、上記流体圧回路15を介して各ブレーキ装置10で発生する制動力を、制動力指令値に応じた値に制御する。ブレーキ装置10は、流体圧で制動力を付与する装置に限定されず、電動ブレーキ装置等であっても良い。
駆動装置は、図1に示すように、駆動源としてのエンジン12と、エンジン12で発生するトルク(駆動力)を制御するエンジンコントローラ6Bとを備える。駆動装置の駆動源は、エンジン12に限定されず、電動モータであっても良いし、エンジン12とモータを組み合わせたハイブリッド構成であっても良い。
上記ブレーキコントローラ6Aとエンジンコントローラ6Bは、それぞれ上位コントローラである走行制御コントローラ5からの制動指令、駆動指令の各指令値(制駆動力制御量)を受け付ける構成とする。ブレーキコントローラ6Aとエンジンコントローラ6Bは、加減速制御装置6を構成する。
また車両は、図1及び図2に示すように、制御作動用スイッチ1、車輪速センサ2、外界認識装置3、通信装置4、ナビゲーション装置7を備える。また、車両は、走行制御コントローラ5を備える。
制御作動用スイッチ1は、隊列走行制御の作動の開始指示及び終了指示、または隊列走行制御の設定車速の変更指示を行うための操作子である。制御作動用スイッチ1は、隊列走行を行うための加減速制御を行うメインスイッチや、隊列走行時の目標車間時間を切り替えるスイッチ、設定車速を変更するためのスイッチを備える。この制御作動用スイッチ1の状態(ON・OFFの状態や、設定値など)は、走行制御コントローラ5に出力される。またこの制御作動用スイッチ1は、例えばステアリングホイールに設けられている。
車輪速センサ2は、車輪速を検出し、検出した車輪速情報を走行制御コントローラ5に出力する。車輪速センサ2は、例えば車輪速パルスを計測するロータリエンコーダなどのパルス発生器で構成する。
外界認識装置3は、自車前方に存在する先行車を認識し、その認識した先行車の状態として、当該先行車両の有無及び走行状態を検出する。検出した先行車の状態に関する情報は、走行制御コントローラ5に出力される。外界認識装置3は、例えばレーザ距離計やカメラによって構成する。
通信装置4は、車車間通信によって、自車周囲の他車の走行状態情報およびその他の情報(以下、自車周囲車両情報という)を取得し、取得した自車周囲車両情報を走行制御コントローラ5に出力する。また、通信装置4は、車車間通信によって、自車周囲の他車に自車の走行状態情報およびその他の情報(以下、自車両情報という)を送信する。
本実施形態において、自車から他車に送信する走行状態情報としては、自車の隊列順番を示す識別情報、自車の車速情報、自車の加減速情報等がある。また、自車から他車に送信するその他の情報としては、隊列形成のために自車前方の結合(追従)対象となる前方車に送信する結合許可を要求する結合要求情報、他車からの結合要求情報に応じて送信する隊列に結合することを許可するか否かを示す結合応答情報がある。他にも、自車から他車に送信するその他の情報としては、自車の走行している道路の混雑度を検出するために自車周囲の他車に一斉送信する応答要求情報、他車から受信した応答要求情報への応答情報等がある。
一方、他車から自車に送信される走行状態情報としては、他車の隊列順番を示す識別情報、他車の車速情報、他車の加減速情報等がある。また、他車から自車へと送信されるその他の情報としては、上記結合情報、自車からの結合要求情報に応じた結合応答情報がある。その他にも、他車から自車へと送信されるその他の情報としては、上記応答要求情報、自車からの応答要求情報に応じた応答情報等がある。
また、本実施形態では、隊列走行を行う際の隊列を形成する車群の数に上限(例えば、5台)を設けている。従って、上限数で隊列走行をしているときに、例えば、最後尾の車両が、その後続車から結合要求情報を受信すると、最後尾の車両は、隊列への結合を許可しないことを示す結合応答情報を後続車に送信する。一方、上限数未満で隊列走行をしているときは、隊列への結合を許可する結合応答情報を後続車に送信する。
また、隊列順番を示す識別情報(以下、隊列順番情報という)は、例えば、先頭車が#1、この先頭車の直近の後続車が#2、この後続車の直近の後続車が#3・・・、といったように隊列中の走行順番に対応する情報となる。例えば、5台で隊列走行をしている場合は、最後尾の車両の隊列順番情報は#5となる。
また、隊列走行制御を実施時において、自車が隊列を形成せずに単独走行をしている場合は、隊列の先頭として扱われ、隊列順番情報はデフォルトで#1となる。そして、隊列順番情報#1の自車が、例えば、直近の前方車(隊列順番情報#1)に結合した場合は、隊列順番情報は、現在の#1に「+1」した#2となる。例えば、車群の上限数が「5台」の場合、隊列順番情報#1の自車が、隊列順番情報#2の前方車に結合した場合は#3に、隊列順番情報#3の前方車に結合した場合は#4に、隊列順番情報#4の前方車に結合した場合は#5に変更される。
ナビゲーション装置7は、GPS(Global Positioning System)受信機と、地図データベースと、表示モニタ等を有する情報呈示装置とを備え、経路探索および経路案内等を行う装置である。
また、ナビゲーション装置7は、GPS受信機を用いて取得した自車の現在位置と、地図データベースに格納された道路情報とに基づいて、自車が走行する道路の種別や制限速度等の道路情報を取得することが可能である。
また、ナビゲーション装置7は、GPS受信機を用いて取得した自車の現在位置に対応する道路種別及び制限速度等の走行道路情報を、走行制御コントローラ5に出力する。
走行制御コントローラ5は、制御作動用スイッチ1がON(隊列走行制御作動要求)であると判定した場合には、制御作動用スイッチ1の作動状態と、車輪速センサ2からの信号に基づく自車速と、外界認識装置3が検出した先行車の走行状態に関する情報と、を読み込む。さらに、走行制御コントローラ5は、通信装置4が取得した自車周囲車両情報と、ナビゲーション装置7からの走行道路情報と、を読み込む。そして、これら読み込んだ情報に基づき、隊列を形成するための先行車に対する追従走行その他の走行制御を行う。
本実施形態の走行制御コントローラ5は、自車が隊列を形成又は維持すべく先行車を追従する場合は、通信装置4から得られる先行車の走行状態に基づき、予め設定した設定車速及び予め設定した目標車間時間に基づく車間時間制御の制御指令値を加減速制御装置6へ出力する。すなわち、走行制御コントローラ5は、先行車を追従時は、設定車速を上限車速とした車間時間制御を行う。
また、本実施形態の走行制御コントローラ5は、予め設定した車両前方に対し、隊列を形成するための追従対象となる先行車の存在を検出しない場合には、自車が隊列を形成する先頭車であると判定する。そして、自車が隊列の先頭車であると判定すると、予め設定した設定車速に基づく定速走行制御の制御指令値を加減速制御装置6へ出力する。
つまり、本実施形態の走行制御コントローラは、車車間通信を利用した協調ACC(Adaptive Cruise Control)制御である、CACC(Cooperative ACC)制御を基本とした隊列走行制御を行う。
更に、本実施形態の走行制御コントローラ5は、自車の走行状態に基づき、隊列走行制御を実施時の自車の設定車速を、予め設定した上限値へと変更する。具体的には、自車の設定車速を、自車が隊列の先頭車であるときの方が、自車が隊列の後続車であるときよりも小さい値となる数値関係の上限値へと変更する。
加減速制御装置6を構成するブレーキコントローラ6A及びエンジンコントローラ6Bは、受信した加減速制御量(制御指令値)となるように車両の加減速を制御する。
上記走行制御コントローラ5は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路を備えるコントローラである。この走行制御コントローラ5は、本実施形態の隊列走行制御を実現するために、図3に示すような処理ロジックを備える。
すなわち、走行制御コントローラ5は、図3に示すように、制御状態設定部5A、先行車検出状態判定部5B、目標車間距離算出部5C、目標応答特性算出部5D、目標車速算出部5E、目標加減速度算出部5F、車速指令値算出部5G、車速サーボ演算部5J、トルク配分演算部5K、エンジントルク演算部5L、及びブレーキ液圧演算部5Mを備える。さらに、走行制御コントローラ5は、自車走行状態検出部5N、設定車速変更部5P、自車速算出部5Q、及び隊列順番設定部5Iを備える。
制御状態設定部5Aは、上記制御作動用スイッチ1の作動状態に基づき、制御を作動させるための各種スイッチ操作の有無判断を行う。運転者による制御作動用スイッチ1の操作状態を検出し、検出結果を、先行車検出状態判定部5B及び車速指令値算出部5Gに出力する。ここで、本実施形態では、先行車を追従時の目標車間時間は固定(各車共通)とする。なお、各車が共通の固定値を持つ構成に限らず、例えば、先行車が設定している目標車間時間の情報を、通信装置4を介して車車間通信によって取得し、後続車が先行車の目標車間時間に合わせる構成としても良い。
先行車検出状態判定部5Bは、追従制御対象となる先行車の検出状態を判断する。すなわち、先行車検出状態判定部5Bは、制御状態設定部5Aから得られた運転者のスイッチ操作状態と、外界認識装置3から得られる自車前方を走行する先行車の情報と、隊列順番設定部5Iから得られる結合許可判定情報とに基づき、追従制御対象となる先行車の有無を判断する。
具体的に、先行車検出状態判定部5Bは、制御状態設定部5Aから得られた運転者のスイッチ操作状態に基づき、隊列走行制御が実施されているか否かを判定する。先行車検出状態判定部5Bは、隊列走行制御が実施されていると判定すると、外界認識装置3から得られる自車前方を走行する先行車と自車との間の車間距離に基づき追従制御対象候補となる先行車の有無を判断する。そして、この判断結果を、隊列順番設定部5Iへ出力する。
引き続き、先行車検出状態判定部5Bは、この判断結果に応じて隊列順番設定部5Iから入力される結合許可又は不許可を示す情報に基づき、結合許可と判定した場合は、追従制御対象となる先行車が存在するとの判定結果を目標車間距離算出部5Cへ出力する。一方、結合不許可と判定した場合は、追従制御対象となる先行車が存在しないとの判定結果を目標車間距離算出部5Cへ出力する。
隊列順番設定部5Iは、先行車検出状態判定部5Bから得られる追従制御対象候補となる先行車の有無の判断結果に基づき、自車の隊列順番を設定する処理を実行する。
具体的に、隊列順番設定部5Iは、追従制御対象候補となる先行車が有ると判定すると、通信装置4による車車間通信によって、この先行車に対して結合要求情報を送信する。そして、通信装置4を介して取得した、先行車からの結合応答情報に基づき自車の隊列順番を設定する。ここで、結合応答情報は、結合の許可又は不許可を示す情報を含み、更に結合許可の場合には先行車の隊列順番情報が含まれている。
従って、隊列順番設定部5Iは、結合許可と判定すると、先行車の隊列順番情報の示す隊列順番に+1した順番を自車の隊列順番に設定する。加えて、隊列順番設定部5Iは、結合許可を示す情報を先行車検出状態判定部5Bに出力する。
一方、隊列順番設定部5Iは、結合不許可と判定すると、自己の隊列順番を、先頭車を示すデフォルト値の#1に設定する。加えて、隊列順番設定部5Iは、結合不許可を示す情報を先行車検出状態判定部5Bに出力する。
目標車間距離算出部5Cは、先行車検出状態判定部5Bが、追従制御対象が存在すると判定した場合に、通信装置4から得られる当該追従制御対象となる先行車の車速に基づき、予め設定された目標車間時間を達成するための目標車間距離を算出する。そして、算出した目標車間距離を目標応答特性算出部5Dへ出力する。
自車速算出部5Qは、車輪速センサ2から得られる車輪速に基づき、自車速を算出する。そして、この算出結果を、目標応答特性算出部5D及び自車走行状態検出部5Nに出力する。
自車走行状態検出部5Nは、通信装置4から得られる自車周囲車両情報、隊列順番設定部5Iから得られる自車の隊列順番情報、外界認識装置3から得られる自車と先行車との間の車間距離、自車速算出部5Qから得られる自車速に基づき、自車の走行状態を検出する。
本実施形態において、自車走行状態検出部5Nは、自車が目標車間時間を維持しながら又は設定車速を維持しながら隊列走行を行っている状態である隊列走行状態であるか否かを検出する。加えて、自車が結合対象となる先行車の追従を開始してから結合が完了するまで(隊列走行状態に至るまで)の状態である隊列結合中状態であるか否かを検出する。更に、自車が隊列の先頭を走行している状態である先頭走行状態であるか否か、自車が混雑している道路を走行している状態である混雑走行状態であるか否かを検出する。そして、検出結果を設定車速変更部5Pに出力する。
ここで、上記隊列結合中状態は、単独で走行している先頭車に追従して隊列を形成する場合、2台以上で隊列走行をしている隊列の最後尾に結合する場合、自車が隊列の3番目以降を走行時に直近の前方車が離脱した場合などに発生する。
設定車速変更部5Pは、自車走行状態検出部5Nから得られる自車の走行状態と、ナビゲーション装置7から得られる走行道路情報とに基づき、運転者が予め設定した設定車速を、予め設定した上限値に変更する。
ここで、本実施形態では、自車の走行状態である、上記隊列走行状態、上記隊列結合中状態、上記先頭走行状態、及び上記混雑走行状態の4つの走行状態のいずれかと、走行道路の制限速度との組合せに対して、それぞれ設定車速の上限値を予め設定している。かかる上限値は、不図示の不揮発性メモリに予め記憶保持されている。
設定車速変更部5Pは、自車の走行状態と自車の走行する道路の制限速度との組合せに対応する上限値をメモリから取得し、現在の設定車速を取得した上限値に変更する。
なお、本実施形態では、隊列走行制御を実施時に自車が隊列を形成せずに単独で走行している状態であると判定した場合は、運転者が設定した設定車速を維持又は現在の設定車速が運転者が設定した設定車速と異なる場合は運転者が設定した設定車速に変更する。
目標応答特性算出部5Dは、目標車間距離算出部5Cから得られる目標車間距離に対して、どのような応答特性とするかを算出する。目標応答特性算出部5Dは、目標車間距離と、通信装置4から得た車間距離及び先行車速と、自車速算出部5Qから得た自車速とに基づき、目標車間距離を実現するための目標応答特性を算出する。
目標車速算出部5Eは、目標応答特性算出部5Dで算出された目標応答特性を満足する目標車速を算出する。目標車速算出部5Eは、算出した目標車速を目標加減速度算出部5Fへ出力する。ここで、目標応答特性を満足する目標車速の算出は、自車が先行車を追従する場合に行う。また、目標車速算出部5Eは、算出した目標車速が、設定車速を超えていると判定すると、算出した目標車速に代えて現在設定されている設定車速を目標車速として目標加減速度算出部5Fへ出力する。
一方、目標車速算出部5Eは、自車前方の予め設定した先方距離内に先行車両が存在しないなど、先行車非追従時の場合は、現在の設定車速(運転者が設定した設定車速又は設定車速変更部で変更された設定車速)を目標車速として目標加減速度算出部5Fへ出力する。
目標加減速度算出部5Fは、目標車速算出部5Eが算出した目標車速を基に、目標加減速度を算出し、算出した目標加減速度を車速指令値算出部5Gへ出力する。
車速指令値算出部5Gは、目標加減速度算出部5Fが算出した目標加減速度に対し加減速度の変化率リミッタを付加し、そのリミッタ処理をした目標加減速度から車速指令値を算出する。そして、車速指令値算出部5Gで算出された車速指令値は、車速サーボ演算部5Jで使用される。
車速サーボ演算部5Jは、車速指令値演算部で演算された車速指令値となるように車両を制駆動制御する処理を行う。すなわち、車速サーボ演算部5Jは、選択された車速指令値を達成するための目標加減速度を演算し、演算した車速指令値に対し演算した目標加減速度をトルク配分演算部5Kへ出力する。
トルク配分演算部5Kは、車速サーボ演算部5Jが演算した目標加減速度に応じたエンジントルク、ブレーキトルクのトルク配分を演算する。そして、配分されたトルクを、それぞれエンジントルク演算部5L及び、ブレーキ液圧演算部5Mへ出力する。
エンジントルク演算部5Lは、トルク配分演算部5Kで配分されたトルクを達成するためのエンジントルク指令値を算出する。エンジントルク指令値はスロットル開度等である。エンジントルク演算部5Lは、算出したエンジントルク指令値をエンジンコントローラ6Bに出力する。
ブレーキ液圧演算部5Mは、トルク配分演算部5Kで配分されたトルクを達成するためのブレーキ液圧指令値を算出し、算出したブレーキ液圧指令値をブレーキコントローラ6Aに出力する。
次に、上記走行制御コントローラ5における隊列走行制御に関わる処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。この処理は、予め設定した制御時間毎に実施される。
先ずステップS100では、走行制御コントローラ5は、各センサ及び他のコントローラからの各種データを読み込む。具体的には、制御作動用スイッチ1の、各種スイッチ状態、外界認識装置3から先行車両情報として車間距離vDistance、車輪速センサ2から各輪の車輪速Vwi(i=1〜4)を読み込む。 加えて、走行制御コントローラ5は、通信装置4から自車周囲車両情報、ナビゲーション装置7から走行道路情報を読み込む。その後、ステップS102に移行する。
次に、ステップS102では、自車速算出部5Qは、自車速Vを算出する。その後、ステップS104に移行する。
本実施形態では、自車速算出部5Qは、通常走行時には、例えば後輪駆動の車両の場合は、下記(1)式により前輪の車輪速Vw1,Vw2の平均値として自車速Vを算出する。車輪速Vw1,Vw2は、タイヤ径に基づき求めた車速換算値とする。
V=(Vw1+Vw2)/2 ・・・(1)
なお、ABS制御などの車速を用いた他のシステムが作動している場合には、そのような他のシステムで使用している自車速(推定車速)を用いても良い。
ステップS104では、目標車間距離算出部5Cは、設定された目標車間時間を達成するための目標車間距離Ltを算出する。その後、ステップS106に移行する。
例えば、目標車間時間をTgap、先行車車速Vtとすると、目標車間距離Ltは、下記(2)式によって算出できる。
Lt=Vt×Tgap ・・・(2)
ここで、目標車間時間Tgapは、運転者のスイッチ操作に基づき選択しても良いが、ここでは、交通効率を向上させるための複数台での隊列走行を行うので、予め設定した固定値を用いる。また、隊列走行制御において目標車間時間は、CACC制御の車間時間よりも短い車間時間とすることで、より交通効率を向上させることが可能となる。
ステップS106では、自車走行状態検出部5Nは、自車の走行状態を判断する。その後、ステップS108に移行する。
以下、図5〜7に基づき、ステップS106で実行される自車の走行状態を判断する処理の具体例を説明する。
図5は、隊列結合中状態及び隊列走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図6は、先頭走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7は、混雑走行状態を判断する処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、図5に基づき、隊列結合中状態及び隊列走行状態を判断する処理の具体例を説明する。
ステップS200では、自車走行状態検出部5Nは、隊列結合中状態及び隊列走行状態を判断するための判断用情報を読み込む。具体的に、車間距離vDistance、自車速V、自車の隊列順番情報、目標車間時間Tgap、及び設定車速Vsを読み込む。その後、ステップS202に移行する。
ステップS202では、自車走行状態検出部5Nは、ステップS200で読み込んだ判断用情報に基づき、自車が隊列結合中状態であるか否かを判断する処理を行う。その後、ステップS204に移行する。
具体的に、以下の条件A1及びA2を全て満足したときに隊列結合中状態であると判断する。
A1:自車の隊列順番が2番目以降である。
A2:車間時間偏差が予め設定した車間時間偏差閾値を超えている。
つまり、本実施形態では、先行車から結合許可を受けて自車の隊列順番が2番目以降に設定されてから、隊列走行状態に移行するまでの間を隊列結合中状態と定義している。
なお、上記A1は、自車の隊列順番情報から判断する。上記A2は、まず、車間距離vDistanceを自車速Vで除算して、現在の車間時間Tpを算出する。次に、目標車間時間Tgapと車間時間Tpとの偏差(車間時間偏差)を求める。そして、この車間時間偏差と車間時間偏差閾値とを比較して判断する。
ステップS204では、自車走行状態検出部5Nは、ステップS202の判断結果に基づき、隊列結合中状態であるか否かを判定する。そして、隊列結合中状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS208に移行する。
ステップS206に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、結合中フラグをONに設定して、ステップS208に移行する。
ここで、結合中フラグは、自車が隊列結合中状態であるか否かを判別するためのフラグであり、ON状態のときに自車が隊列結合中状態であることを示し、OFF状態のときに自車が隊列結合中状態ではないことを示す。
ステップS208では、自車走行状態検出部5Nは、隊列走行フラグをOFFに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
ここで、隊列走行フラグは、自車が隊列走行状態であるか否かを判別するためのフラグであり、ON状態のときに自車が隊列走行状態であることを示し、OFF状態のときに自車が隊列走行状態ではないことを示す。
一方、ステップS210に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、結合中フラグをOFFに設定して、ステップS212に移行する。
ステップS212では、自車走行状態検出部5Nは、判定用情報に基づき、自車が隊列走行状態であるか否かを判断する処理を行う。その後、ステップS214に移行する。
具体的に、以下の条件B1及びB2を全て満足するか、又は以下の条件C1〜C3を全て満足すると自車が隊列走行状態であると判断する。
B1:自車の隊列順番が2番目以降である。
B2:車間時間偏差が予め設定した車間時間偏差閾値以下である。
C1:自車の隊列順番が1番である。
C2:隊列順番#2以降の後続車が存在する。
C3:一定車速(車速偏差が車速偏差閾値以下)である。
上記B1及びC1は、自車の隊列順番情報から判断する。上記B2は、上記A2と同様である。上記C2は、通信装置4を介して後続車から受信した隊列順番情報に基づき判断する。上記C3は、時系列に順次取得される自車速V1、V2、V3、・・・の偏差(車速V(n+1)−Vn(nは自然数))を求める。そして、この車速偏差と予め設定した車速偏差閾値とを比較して判断する。例えば、車速偏差が、予め設定した設定時間が経過するまで連続して車速偏差閾値以下となる場合に、一定車速であると判断する。
ステップS214では、ステップS212の判断結果に基づき、隊列走行状態であるか否かを判定する。そして、隊列走行状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS216に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS218に移行する。
ステップS216に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、隊列走行フラグをONに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
一方、ステップS218に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、隊列走行フラグをOFFに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
次に、図6に基づき、先頭走行状態を判断する処理の具体例を説明する。
ステップS300では、自車走行状態検出部5Nは、自車の隊列順番情報を読み込む。その後、ステップS302に移行する。
ステップS302では、自車走行状態検出部5Nは、読み込んだ隊列順番情報に基づき、自車が隊列の先頭であるか否かを判定する。そして、隊列の先頭であると判定した場合(Yes)は、ステップS304に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS306に移行する。
ステップS304に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、先頭走行フラグをONに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
ここで、先頭走行フラグは、自車が先頭走行状態であるか否かを判別するためのフラグであり、ON状態のときに自車が先頭走行状態であることを示し、OFF状態のときに自車が先頭走行状態ではないことを示す。
一方、ステップS306に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、先頭走行フラグをOFFに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
次に、図7に基づき、混雑走行状態を判断する処理の具体例を説明する。
ステップS400では、自車走行状態検出部5Nは、通信装置4を介して、自車周囲に存在する他車に対して、応答要求情報を送信する。その後、ステップS402に移行する。なお、自車周囲は、自車から予め設定した範囲内の領域を指す。例えば自車を中心に進行方向に長軸を向けた予め設定した大きさの楕円形形状の領域内を対象とする。
ステップS402では、自車走行状態検出部5Nは、通信装置4を介して、自車周囲の他車から受信した応答情報を取得して、ステップS404に移行する。
ここで、応答情報には、送信元の各車両の識別情報が含まれている。
ステップS404では、自車走行状態検出部5Nは、自車周囲を走行する他車の台数(以下、周囲車両台数という)に相当する、取得した応答情報の総数を算出し、算出した周囲車両台数と、予め設定した台数閾値とを比較する。そして、周囲車両台数が台数閾値以上であるか否かを判定し、台数閾値以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS406に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS412に移行する。
ステップS406に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、車速判定用情報を読み込む。その後、ステップS408に移行する。
ここで、上記車速判定用情報は、自車速Vと、設定車速Vsとなる。
ステップS408では、自車走行状態検出部5Nは、自車速Vと設定車速Vsとの偏差(Vs−V)である車速偏差を算出し、算出した車速偏差が予め設定した車速偏差閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、車速偏差が車速偏差閾値よりも大きいと判定した場合(Yes)は、ステップS410に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS412に移行する。
ステップS410に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、混雑走行フラグをONに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
ここで、混雑走行フラグは、自車が混雑走行状態であるか否かを判別するためのフラグであり、ON状態のときに自車が混雑走行状態であることを示し、OFF状態のときに自車が混雑走行状態ではないことを示す。
つまり、周囲車両の台数が多く(例えば、10台以上)、かつ、自車速Vと設定車速Vsとの偏差が大きい(例えば、設定車速80[km/h]のときに偏差が30[km/h]より大きい)ときに、自車周囲が混雑していると判定する。なお、周囲車両台数は、自車の属する隊列の車両台数を含まないようにしてもよい。また、混雑走行状態の判断は、隊列の先頭車のみが行い、車車間通信によって隊列の後続車と共有する構成としてもよい。また、自車周囲は、自車を中心とした範囲に限らず、自車の前方の範囲としてもよい。
一方、ステップS412に移行した場合は、自車走行状態検出部5Nは、混雑走行フラグをOFFに設定して、一連の処理を終了し、元の処理に復帰する。
なお、上記図5〜図7の処理は、並列に実行してもよいし、予め設定した順番で順次実行してもよい。
図4に戻って、ステップS108では、設定車速変更部5Pは、ステップS106の走行状態判断結果に基づき、設定車速変更処理を行う。その後、ステップS110に移行する。
以下、図8に基づき、設定車速変更処理の具体例を説明する。
図8は、設定車速変更処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS500では、設定車速変更部5Pは、自車走行状態検出部5Nから各種フラグを読み込み、ナビゲーション装置7から走行道路情報を読み込む。その後、ステップS502に移行する。
ステップS502では、設定車速変更部5Pは、隊列走行フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS504に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS514に移行する。
ステップS504に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、先頭走行フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS506に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS512に移行する。
ステップS506に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、混雑走行フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS508に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS510に移行する。
ステップS508に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態及び先頭走行状態であり、更に混雑走行状態である場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm1を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm1に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
本実施形態では、以下の大小関係を有する上限値Vm1〜Vm6がメモリに予め記憶されている。すなわち、上限値Vm1〜Vm6は、「Vm1<Vm3<Vm5<Vm2<Vm4<Vm6」の大小関係を有する。
なお、運転者の制御作動用スイッチ1の操作によって設定される設定車速(以下、設定車速Vdという)は、RAM等の不図示のメモリに保持しておく(スイッチ1の操作によって変更された場合はその都度更新する)。そして、上限値Vm6と設定車速Vdとの関係は、「Vm6≦Vd」となる。
なお、本実施形態において、上限値Vm1〜Vm5は、「Vm1〜Vm5=制限速度VL−X1〜X5[km/h]」という情報となる。また、本実施形態において、Vm6は「Vm6=制限速度VL」となっている。X1〜X5は、上記大小関係に対応する異なる値となっており、走行道路情報に含まれる制限速度VLから各上限値Vm1〜Vm5に対応するX1〜X5を減算したものがVm1〜Vm5となる。
本実施形態では、例えば、Vm4は「VL−5[km/h](X4=5)」、Vm2は「VL−10[km/h](X2=10)」、Vm5は「VL−15[km/h](X5=15)」、Vm3は「VL−20[km/h](X3=20)」、Vm1は「VL−30[km/h](X1=30)」などの速度に設定する。なお、X1〜X5は、制限速度の大きさに応じて上記数値とは異なる数値に設定してもよい。
一方、ステップS510に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態及び先頭走行状態であるが、混雑走行状態ではない場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm2を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm2に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
また、ステップS504において先頭フラグがON状態ではなくステップS512に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、混雑走行フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS514に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS516に移行する。
ステップS514に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態及び混雑走行状態であるが、先頭走行状態ではない場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm3を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm3に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
一方、ステップS516に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態であるが、先頭走行状態でも混雑走行状態でもない場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm4を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm4に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
また、ステップS502において隊列走行フラグがON状態ではなくステップS518に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、結合中フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS520に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS526に移行する。
ステップS520に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、混雑走行フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、ON状態であると判定した場合(Yes)は、ステップS522に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS524に移行する。
ステップS522に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態ではないが、隊列結合中状態及び混雑走行状態である場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm5を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm5に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
一方、ステップS524に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、メモリから、自車が隊列走行状態ではなくかつ混雑走行状態ではないが、隊列結合中状態である場合の自車の走行する道路の制限速度に対応する上限値Vm6を読み出す。そして、現在の設定車速Vsを、読み出した上限値Vm6に変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
また、ステップS518において、結合走行フラグがON状態ではなくステップS526に移行した場合は、設定車速変更部5Pは、現在の設定車速Vsが設定車速Vdとなっている場合はそのまま保持し、そうでない場合は、現在の設定車速Vsを設定車速Vdに変更して、一連の処理を終了し元の処理に復帰する。
図4に戻って、ステップS110では、目標応答特性算出部5Dは、目標応答特性を算出し、目標車速算出部5Eは、目標車速を算出する。ステップS110では、ステップS104で算出した目標車間距離Ltを実現するための応答特性として、第1目標車速Vrefを算出する。第1目標車速Vrefは、先行車と自車との間の車間相対値と目標車間相対値との偏差に基づき算出する。本実施形態では、車間相対値として、先行車と自車との間の車間距離及び相対速度を使用する場合とする。すなわち本実施形態では、下記(3)式のように、目標車間距離と車間距離との車間距離偏差、目標相対速度vVTと相対速度の相対速度偏差、及び先行車速のそれぞれに対して、それぞれにゲインK1、K2、K3をかけた値を変数とする関数から、第1目標車速Vref求める。目標相対速度vVTは、例えばゼロとする。
Vref = f( K1×(vVR−vVT)、
K2×(Lt−vDistance)、
K3×vVR)・・・(3)
そして、目標車速算出部5Eは、上記第1目標車速Vrefに対して、下記(4)式に基づき、予め設定した伝達特性を持たせた目標車速Vtargetを算出する。ここで、下記(4)式では、伝達特性として1次遅れ系のフィルタを施す場合を例示している。
Figure 0006201473
ここで、目標車速算出部5Eは、算出した目標車速Vtargetと現在の設定車速Vsとを大小比較し、目標車速Vtargetが設定車速Vsよりも大きい場合は、目標車速Vtargetとして設定車速Vsを目標加減速算出部5Fに出力する。一方、目標車速算出部5Eは、目標車速Vtargetが設定車速Vs以下の場合は、目標車速Vtargetをそのまま目標加減速算出部5Fに出力する。
次に、ステップS112では、上記目標車速Vtargetに基づき目標加減速度を算出する。ステップS112では、ステップS110で算出した目標車速Vtargetを実現するための目標加減速度Xgtを、下記(5)式に基づき算出する。ここでは、変数が自車速Vと目標車速Vtargetの関数を採用する。
Xgt = f(V、Vtarget)・・・(5)
上記(5)式の関数は、例えば、自車速と目標車速との車速偏差(V−Vtarget)が予め設定した値より小さい場合は、前回の目標加減速度を小さくし、その車速偏差が予め設定した値より大きい場合は、前回の目標加減速度を大きくするような関数とする。
ステップS114では、ステップS112で算出した目標加減速度Xgtから目標車速指令値を算出する。具体的には、ステップS112で算出した目標加減速度Xgtに対して、予め設定した範囲に変化量を抑える加減速度リミッタ処理を施して、リミッタ処理後の目標加減速度Xgtargetを求め、そのリミッタ処理後の目標加減速度Xgtargetに基づき、下記(6)式によって目標車速指令値Voを算出する。加減速度リミッタ処理は、例えば前回値と今回値との差分を取り、その差分が予め設定した差分閾値以上の場合には、前回値に差分閾値を加えた値を今回の目標加減速度Xgtargetとする。
Vo=f(Xgtarget)× Stime・・・(6)
ここで、Stimeは予め設定した時間をあらわす。
ステップS116では、トルク配分を算出する。具体的には、ステップS114で算出した目標車速指令値Voを実現するための、エンジントルク指令値と、ブレーキ液圧指令値の配分を算出する。
例えば、加速度もしくは、車速からATギア比などを含めたホイル端トルク指令値を求め、その後、ホイル端トルク指令値からエンジントルク指令値を求める。その後、ホイル端トルクから算出したエンジントルク指令値から、エンジンブレーキ+走行抵抗分を差し引いた分をブレーキ液圧指令値とする。
ステップS118では、エンジントルク制御作動判断を行う。具体的には、ステップS116で算出されたエンジントルク指令値が予め設定した所定値以下となった場合に、エンジン制御作動フラグfengを「1」に設定して、エンジントルク指令値を出力する。
ステップS120では、ブレーキ制御作動判断を行う。具体的には、ステップS116で算出されたブレーキ液圧指令値が予め設定した所定値以上となった場合に、ブレーキ制御作動フラグfbrを「1」に設定して、ブレーキ液圧指令値を出力する。
ステップS122では、上記ステップS118、S120で算出された各制御量を加減速制御装置6に出力する。
(動作)
まず、自車が隊列走行状態である場合の動作を説明する。
この状態において、自車が先頭車である場合、自車の隊列順番は#1となり、先頭走行フラグがON状態となる。また、隊列走行フラグがON状態となり、自車の後続に少なくとも隊列順番#2の他車が存在し、かつ、自車が一定速度で走行している状態となる。
ここで、現在の設定車速Vsは設定車速Vdとなっており、Vdは、自車の走行する道路の制限速度VLと等しいこととする。ここでは、制限速度VLを「80[km/h]」とする。
このとき、混雑走行状態フラグがOFF状態であると判定すると、自車の設定車速Vs(現在、Vd(80[km/h])となっている)は、上限値Vm2に変更される。すなわち、設定車速Vsは80[km/h]から「80−10=70[km/h]」に変更される。
一方、隊列走行フラグがON状態かつ先頭走行フラグがOFF状態であり、自車が一定速度(車間時間偏差が車間時間偏差閾値以下)で隊列の先行車を追従している状態であるとする。このとき、混雑走行状態フラグがOFF状態であると判定すると、自車の設定車速Vs(80[km/h])は、上限値Vm4に変更される。すなわち、設定車速Vsは80[km/h]から「80−5=75[km/h]」に変更される。
このように、一定速度で隊列走行が行われている状態(隊列走行状態)では、先頭車が設定車速70[km/h]となり、後続車が設定車速75[km/h]となる。従って、隊列順番#2以降の後続車は、先行車の上限車速70[km/h]よりも速い最大75[km/h]の車速で先行車を追従することが可能である。
従って、先頭車が何らかの理由で例えば60[km/h]に減速し、その後70[km/h]に戻すために加速した場合でも、後続車(自車)は最大75[km/h]の速度で追従できるので、自車を先行車に追いつきやすくすることが可能となる。
この状態から、混雑が発生し、混雑走行フラグがON状態になったとする。
混雑走行フラグがON状態になったと判定すると、自車が先頭車の場合、現在の設定車速70[km/h]は、上限値Vm1に変更される。すなわち、設定車速Vsは70[km/h]から「80−30=50[km/h]」に変更される。
一方、自車が後続車の場合、現在の設定車速75[km/h]は、上限値Vm3に変更される。すなわち、設定車速Vsは75[km/h]から「80−20=60[km/h]」に変更される。
このように、隊列走行状態中に混雑走行状態が発生すると、先頭車が設定車速50[km/h]となり、後続車が設定車速60[km/h]となる。この場合も、隊列順番#2以降の後続車は、先頭車の上限車速50[km/h]よりも速い最大60[km/h]の車速で先行車を追従することが可能である。
従って、先頭車が何らかの理由で例えば45[km/h]に減速し、その後50[km/h]に戻すために加速した場合でも、後続車(自車)は最大60[km/h]の速度で追従できるので、自車を先行車に追いつきやすくすることが可能となる。
また、混雑走行状態時は、隊列を形成する車群全体の設定車速(上限車速)を低減させることができるので、隊列走行時に発生する急減速等の不安定要素の発生を低減することが可能となる。
次に、自車が隊列走行状態ではない場合の動作を説明する。
ここで、現在の設定車速Vsは設定車速Vdとなっており、Vdは制限速度の「80[km/h]」であるとする。
この状態において、先頭走行フラグがON状態であると判定すると、自車は単独走行状態となる。本実施形態では、自車が単独走行状態であると判定すると、設定車速Vsを設定車速Vdとする。すなわち、設定車速Vsを運転者が設定した設定車速Vdのまま保持、またはVdに変更する。
一方、先頭走行フラグがOFF状態で、かつ、結合中フラグがON状態であると判定したとする。この場合、自車は隊列順番#2以降であり、かつ、隊列走行状態へと移行中の走行状態(隊列結合中状態)となる。
このとき、混雑走行状態フラグがOFF状態であると判定すると、自車の設定車速Vs(現在、80[km/h]となっている)は、上限値Vm6に変更される。本実施形態では、「Vm6=VL=80[km/h]」となっているので、設定車速Vsは80[km/h]のまま保持される。
一方、隊列走行状態の先頭車は、上記したように設定車速が70[km/h]に変更される。また、隊列走行状態であるが先頭車ではない車両は、上記したように設定車速が75[km/h]に変更される。従って、隊列走行を行っている車群の最後尾に自車を結合する場合に、先行車よりも速い最大車速で追従走行を行うことが可能である。
また、自車が隊列順番#3で隊列走行状態であるときに、隊列順番#2の前方車が隊列から離脱して、先頭車と自車との車間距離が目標車間時間を満たさない距離に開いたとする(隊列走行状態フラグがOFFとなる)。これにより、自車は隊列順番#2となって隊列結合中状態に移行するが、この場合も、先行車より速い最大車速80[km/h]で先行車を追従することが可能である。
従って、自車が隊列結合中状態のときに、隊列の形成を素早く行うことが可能となる。
次に、混雑が発生している状況で、隊列結合中状態に移行した場合の動作を説明する。
混雑走行フラグがON状態になったと判定すると、現在の設定車速80[km/h]は、上限値Vm5に変更される。すなわち、設定車速Vsは80[km/h]から「80−15=65[km/h]」に変更される。
一方、隊列走行状態の先頭車は、混雑走行状態のときに、上記したように設定車速が50[km/h]に変更される。また、隊列走行状態であるが先頭車ではない車両は、混雑走行状態のときに、上記したように設定車速が60[km/h]に変更される。
従って、自車が隊列の最後尾に結合する場合や、前方車が隊列から離脱して隊列結合中状態に移行した場合において、先行車の上限車速よりも速い上限車速で追従走行を行うことが可能である。
従って、自車が隊列結合中状態のときに、隊列の形成を素早く行うことが可能となる。
また、混雑走行状態時は、隊列を形成する車群全体の設定車速(上限車速)を低下させることができるので、結合時に発生する急減速等の不安定要素の発生を低減することが可能となる。
ここで、走行制御コントローラ5は隊列走行制御部を構成する。自車走行状態検出部5Nは先頭走行状態検出部、隊列結合中状態検出部及び混雑走行状態検出部を構成する。設定車速変更部5Pは設定車速変更部を構成する。ナビゲーション装置7は走行道路情報検出部を構成する。
(本実施形態の効果)
次に、本実施形態の効果を説明する。
(1)走行制御コントローラ5は、予め設定した設定車速Vs(初期値は運転者が設定した設定車速Vd)に従って同一車線を走行する他車と隊列を形成するように制駆動力制御を行う。自車走行状態検出部5Nは、自車が隊列の先頭を走行している先頭走行状態であることを検出する。設定車速変更部5Pは、自車走行状態検出部5Nの検出結果に基づき、自車が先頭走行状態であると判定すると、自車の設定車速Vsを、予め設定した第1上限値(例えばVm2)に変更する。一方、設定車速変更部5Pは、自車が先頭走行状態ではないと判定すると、自車の設定車速Vsを、予め設定した第1上限値よりも大きい値の第2上限値(例えばVm4)に変更する。
この構成によって、自車が先頭走行状態のときに、設定車速Vsが第1上限値に変更され、自車が先頭走行状態ではないときに、設定車速Vsが第1上限値よりも大きい第2上限値に変更される。これによって、隊列の先頭車よりも後続車の方が上限車速が大きくなるので、隊列の先頭車が急に加速した場合でも、隊列の後続車を隊列の先行車に追いつきやすくすることが可能となる。すなわち、隊列を形成する後続車の前方車への追従性を向上することが可能となる。
(2)自車走行状態検出部5Nは、自車が隊列を形成する前方車に結合するために該前方車の追従を開始してから結合が完了するまでの走行状態である隊列結合中状態を検出する。そして、設定車速変更部5Pは、自車走行状態検出部5Nの検出結果に基づき、自車が隊列結合中状態であると判定すると、自車の設定車速Vsを、隊列結合中状態ではないと判定したときの上限値(例えばVm4)よりも大きい値の第3上限値(例えばVm6)に変更する。
この構成によって、自車が隊列走行状態であるときは、隊列全体の設定車速が小さくなるので、安定した隊列走行を行うことが可能となる。一方、自車が隊列結合中状態であるときは、自車の上限車速が結合対象の前方車の上限車速よりも大きくなるので、隊列を素早く形成することが可能となる。
(3)自車走行状態検出部5Nは、自車が混雑している道路を走行している状態である混雑走行状態であることを検出する。そして、設定車速変更部5Pは、自車走行状態検出部5Nの検出結果に基づき、自車が混雑走行状態であると判定すると、自車の設定車速Vsを、自車が混雑走行状態ではないと判定したときの上限値(例えばVm2)よりも小さい値の第4上限値(例えばVm1)に変更する。
この構成によって、自車が混雑走行状態であるときは、隊列全体の設定車速が小さくなるので、混雑した環境下を隊列走行時の急減速等の不安定要素の発生を低減することが可能となる。
(4)自車の走行する道路の制限速度VLを検出するナビゲーション装置7を備える。そして、設定車速変更部5Pは、ナビゲーション装置7が検出した自車の走行する道路の制限速度VLに基づき、自車の設定車速Vsを制限速度VL以下でかつ該制限速度VLの大きさに応じて異なる上限値に変更する。
この構成によって、自車が走行する道路の制限速度に応じて適切な上限値に自車の設定車速Vsを変更することが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、隊列走行制御を実施時に自車が単独走行時において、設定車速Vsを予め設定した上限値に変更せずに運転者が設定した設定車速Vdに設定する構成としたが、この構成に限らない。例えば、隊列走行制御を実施時に、自車が単独走行中でも設定車速Vsを、予め設定した上限値(例えば、制限速度よりも小さい車速となる上限値)に変更する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、ナビゲーション装置7から得られる走行道路情報に基づき、自車の走行する道路の制限速度を判断し、設定車速を制限速度に対応する上限値に変更する構成としたが、この構成に限らない。例えば、自車の通過したETC(Electronic Toll Collection System)ゲートから得られる情報に基づき走行道路の制限速度を判断する構成、又はナビゲーション装置とETCゲートの双方から得られる情報に基づき走行道路の制限速度を判断する構成としてもよい。
また、上記実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、均等物等は本発明に含まれるものである。
1 制御作動用スイッチ
2 車輪速センサ
3 外界認識装置
4 通信装置
5 走行制御コントローラ
5A 制御状態設定部
5B 先行車検出状態判定部
5C 目標車間距離算出部
5D 目標応答特性算出部
5E 目標車速算出部
5F 目標加減速度算出部
5G 車速指令値算出部
5I 隊列順番設定部
5J 車速サーボ演算部
5K トルク配分演算部
5L エンジントルク演算部
5M ブレーキ液圧演算部
5N 自車走行状態検出部
5P 設定車速変更部
5Q 自車速演算部
6 加減速制御装置
6A ブレーキコントローラ
6B エンジンコントローラ
7 ナビゲーション装置
10 ブレーキ装置
12 エンジン
13 車輪

Claims (4)

  1. 予め設定した設定車速に従って同一車線を走行する他車と隊列を形成するように制駆動力制御を行う隊列走行制御部と、
    自車が隊列の先頭を走行している先頭走行状態であることを検出する先頭走行状態検出部と、
    自車が隊列を形成する前方車に結合するために該前方車の追従を開始してから結合が完了するまでの走行状態である隊列結合中状態を検出する隊列結合中状態検出部と、
    車が前記先頭走行状態であると判定すると、前記設定車速を予め設定した第1上限値に変更し、自車が前記先頭走行状態及び前記隊列結合中状態のいずれでもないと判定すると、前記設定車速を前記第1上限値よりも大きい値の予め設定した第2上限値に変更し、自車が前記先頭走行状態でなく前記隊列結合中状態であると判定すると、前記設定車速を前記第2上限値よりも大きい値の予め設定した第3上限値に変更する設定車速変更部と、を備えることを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 自車が混雑している道路を走行している状態である混雑走行状態であることを検出する混雑走行状態検出部を備え、
    前記設定車速変更部は、自車が前記混雑走行状態であると判定すると、前記設定車速を、自車が前記混雑走行状態ではないと判定したときよりも小さい値にすることを特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 予め設定した設定車速に従って同一車線を走行する他車と隊列を形成するように制駆動力制御を行う隊列走行制御部と、
    自車が隊列の先頭を走行している先頭走行状態であることを検出する先頭走行状態検出部と、
    自車が混雑している道路を走行している状態である混雑走行状態であることを検出する混雑走行状態検出部と、
    自車が前記先頭走行状態であると判定すると、前記設定車速を予め設定した第1上限値に変更し、自車が前記先頭走行状態ではないと判定すると、前記設定車速を前記第1上限値よりも大きい値の予め設定した第2上限値に変更する設定車速変更部と、を備え、
    前記設定車速変更部は、自車が前記混雑走行状態であると判定すると、前記設定車速を、自車が前記混雑走行状態ではないと判定したときよりも小さい値にすることを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 自車の走行する道路の制限速度を検出する走行道路情報検出部を備え、
    前記設定車速変更部は、前記走行道路情報検出部が検出した自車の走行する道路の制限速度に基づき、自車の上限車速を前記制限速度以下でかつ該制限速度の大きさに応じて異なる上限値に変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用走行制御装置。
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