JP6200636B2 - 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計 - Google Patents

圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計 Download PDF

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Description

この発明は、圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計に関するものである。
携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として、水晶等を利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子は、様々なものが提供されているが、その1つとして、音叉型の圧電振動片をパッケージに封入した圧電振動子が知られている。
図20は、従来の圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、音叉型の圧電振動片2001は、幅方向に並んで配置された一対の振動腕部2010,2011と、これら一対の振動腕部2010,2011の長さ方向基端を連結する基部2020とを備えた薄板状の水晶片である。そして、一対の振動腕部2010,2011の外表面上には、これら一対の振動腕部2010,2011を振動させる励振電極2030が形成されている。
図21、図22は、圧電振動片の挙動を示す説明図である。
同図に示すように、圧電振動片2001は、各振動腕部2010に形成された励振電極2030に電圧が印加されると、一対の振動腕部2010,2011の先端が接近・離間するように、所定方向に所定の共振周波数で振動する。図示するように各々の振動腕部2010、2011が屈曲し、一対の振動腕部2010,2011の先端が接近・離間するように振動する振動モードを屈曲振動モードという。この屈曲振動モードにおいて振動腕部の先端は自由端となる。さらに屈曲振動モードには基本波で振動する「基本波モード」の他に、2次屈曲モード、3次屈曲モードなどの高調波で振動する「高調波モード」がある。例えば図21に図示する振動モードは「基本波モード」であり、図22に図示する振動モードは「高調波モード(2次屈曲モード)」である。「高調波モード」では、それぞれ振動腕部2010,2011の基端に振動節部2010a,2011aが形成されると共に、さらに先端側にも振動節部2010b,2011bが形成され、これらの振動節部の間の略中央の変位量が最大になるように振幅する。
いずれの振動モードでも所望の共振周波数(例えば32.768kHz)で安定的に振動できれば各種タイミング源として用いることができるが、一般的に高調波モードでは通常要求される周波数よりも高い周波数で振動するので、各種タイミング源として用いることは困難である。一方で基本波モードで振動する場合は、上記所望の共振周波数を得られやすい。
ここで、近年、パッケージが搭載される機器の小型化に伴って、圧電振動片のさらなる小型化が望まれている。圧電振動片の小型化にあたって、振動腕部の幅を狭く形成すると、励振電極の形成幅も狭くなり、CI値(Crystal Impedance)が上昇してしまう。このため、CI値の上昇を抑えつつ圧電振動片の小型化を図るさまざまな技術が提案されている。なお、CI値を便宜的にRと表記することも可能であるので、以下、基本波モードにおけるCI値をR1、2次波モードにおけるCI値をR2として説明する。
圧電振動片を効率よく、かつ精度よく振動させるためには、Rが低いほどその効果を得られることが知られている。よって、従来より、Rの低減を図る構成が知られている。例えば図20に示すように、一対の振動腕部2010,2011の表面部や裏面部に溝部2040を形成したものが知られている。この構成によれば、異極の励振電極2030の間隔を狭めることが可能になるので、Rを低減することが可能になる。その結果、振動子を小型化してもRの上昇を抑えることができるので、小型化かつ高性能な振動子を提供することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−261558号公報
しかしながら上記従来技術には次の課題がある。
振動腕部の表面部や裏面部に溝部が形成されている振動子において、Rをさらに低減させたい場合、振動腕に対する溝の長手方向の長さを延ばすことが考えられる。例えば、溝の長手方向の長さが振動腕の全長に対して55%のものと60%のものを比較した場合、後者の方がRが低下することが知られている。なお、以下で単に「振動腕の長さ」、「溝の長さ」と記載した場合は、長手方向の腕の長さ、溝の長さを指すものとする。
しかし、溝の長手方向の長さを延ばしていくと、振動腕の長さに対する溝の長さがある割合を超えると、R1(基本波モードにおけるR)>R2(2次高調波におけるR)となることが本発明者らによって確認された。この場合は圧電振動子が2次高調波で振動することになるので、いくらRが低くても所望の共振周波数を得られないことになる。
ここでR1とR2の大小関係について説明すると、一般的に屈曲振動モードを有する圧電振動片は、Rの低い方の振動モードで振動することが知られている。つまり、R1とR2のうち、R1の方が小さいのであれば、その振動片は「基本波モード」で振動することになり、一方でR2の方が小さいのであればその振動片は「高調波モード」で振動することになる。従って、振動片を「基本波モード」で振動させるためには、R1<R2であることが必要である。
即ち、Rを低減させるべく溝の長さを長くすると、R1とR2は低減していくものの、R1の低下率よりもR2の低下率の方が大きいために、R1<R2の関係がR1>R2に変移してしまうことがわかった。
この点について図23を参照して詳述する。図23は、縦軸をR1値、及びR2値とし、横軸をTL100/L100としたときの従来のR1値、及びR2値の変化を示すグラフである。なお、TL100は溝の長さであり、L100は振動腕の長さである(図20)。
同図に示すように、TL100/L100の値が大きくなるに従い、R1値の低下勾配よりもR2値の低下勾配が大きくなることが確認できる。その結果、図23に示すようにTL100/L100の値が約0.58になるとR1値よりもR2値が小さくなり、振動腕部2010が2次屈曲モードで振動してしまうという課題がある。なお、ここでは高調波モードとして2次屈曲モードの場合を挙げているが、これ以外の高調波モード、つまり3次、4次等々でも、これらのR値がR1よりも小さくなることが確認されている。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る圧電振動片は、幅方向に並んで配置された複数の振動腕部と、前記振動腕部の長さ方向基端を連結する基部と、前記振動腕部の主面または裏面の少なくとも一方に前記基端側から前記振動腕部の先端側に向かって形成された溝部と、を備える圧電振動片において、前記振動腕部の振動モードを2次屈曲モードとしたときの前記振動腕部の前記基端側の振動節部と、前記振動腕部の前記先端側の振動節部との間に、2次屈曲モードにおける前記振動腕部の屈曲変形を抑制する変形抑制部が設けられており、さらに前記溝部と連通しないように間隔をあけて形成された細溝部が前記振動腕部の基端に設けられていることを特徴とする。
このように振動腕部において2次屈曲モードで変位する部分に変形抑制部が設けられているので、振動腕部の2次屈曲モードでの変形(変形量)が抑制される。即ち、R2を高くすることができる。そしてR2を高くすることが出来れば、振動腕の長さに対して溝の長さを長くしても、R1を効果的に低減させつつ、R1<R2の関係を保つことができるので、圧電振動片を基本波モードで振動させることが可能になる。なお、具体的には振動腕の長さをL、溝の長さをTL1とした場合に、TL1/L≒0.6であればR1<R2の関係を維持することは可能である。さらにTL1/L≒0.68であってもR1<R2の関係を維持できることが確認されている。
本発明に係る圧電振動片は、前記変形抑制部は、前記振動腕部の振動モードを2次屈曲モードとしたときの前記振動腕部の最大振幅部の近傍に設けられていることを特徴とする。
このように最大振幅部の近傍(例えば屈曲変形の「腹」の部分)に変形抑制部が設けられていることで、2次屈曲モードにおける振動腕の変形(変形量)を効果的に抑制することができ、R2を高めることができる。よって、溝の長さを延ばしてR1を低減させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。また、この場合はTL1/L≒0.68であってもR1<R2の関係を維持できることが確認されている。
また、前記変形抑制部とは、前記溝部が前記振動腕部の長手方向に分断される分断部であることを特徴とする。
このように構成することで、一定の幅を保ちつつ溝部が長手方向に分断されていない場合と比較すると、分断部における振動腕部の剛性が高くなる。即ち、分断部では「振動しにくく」なるので2次屈曲モードの変形(変形量)を抑制することができる。つまり簡易な構成で振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。
また、前記変形抑制部とは、前記溝部の幅方向の寸法が狭くなる幅狭部であることを特徴とする。
このように構成することで、一定の幅を保ちつつ溝部が長手方向に連続している場合と比較すると、幅狭部における振動腕部の剛性が高くなる。即ち、幅狭部では「振動しにくく」なるので2次屈曲モードの変形(変形量)を抑制することができる。つまり簡易な構成で振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。
また、前記分断部に前記溝部と連通しないように前記溝部と間隔をあけて形成された細溝部が形成されていることを特徴とする。
ここでいう細溝部とは、小溝、幅狭溝、スリット等を指す。このように構成しても、分断部の細溝部において2次屈曲モードの変形(変形量)を抑制でき、つまり簡易な構成で振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。
本発明に係る圧電振動子は、圧電振動片を有することを特徴とする。
このように構成することで、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる圧電振動子を提供することができる。
本発明に係る発振器は、前記圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる発振器を提供することができる。
本発明に係る電子機器は、前記圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる電子機器を提供することができる。
本発明に係る電波時計は、前記圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする。
このように構成することで、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる電波時計を提供することができる。
本発明によれば、R1をさらに低下させつつ、振動腕部が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計を提供することができる。
本発明の実施形態における圧電振動子をリッド基板側から見た外観斜視図である。 本発明の第1実施形態における圧電振動子の内部構成図であって、リッド基板を取り外した状態で圧電振動片を上方から見た図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における圧電振動子の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における圧電振動片の平面図である。 (a)は、図5のB−B線に沿う断面図、(b)は、図5のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第2実施形態におけるR1値、及びR2値の変化を示すグラフであって、(a)は、TL2/TL1=0.5の場合を示し、(b)は、TL2/TL1=0.6の場合を示し、(c)は、TL2/TL1=0.8の場合を示す。 本発明の第3実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第4実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第5実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第6実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第7実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第8実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第9実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の第10実施形態における圧電振動片の平面図である。 本発明の発振器の一実施形態を示す構成図である。 本発明の電子機器の一実施形態を示す構成図である。 本発明の電波時計の一実施形態を示す構成図である。 従来の圧電振動片の平面図である。 従来の圧電振動片の挙動を示す説明図である。 従来の圧電振動片が2次屈曲モードで振動した場合の挙動説明図である。 従来のR1値、及びR2値の変化を示すグラフである。
(第1実施形態)
(圧電振動子)
次に、この発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における圧電振動子をリッド基板側から見た外観斜視図、図2は、圧電振動子の内部構成図であって、リッド基板を取り外した状態で圧電振動片を上方から見た図、図3は、図2のA−A線に沿う断面図、図4は圧電振動子の分解斜視図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、ベース基板2、及びリッド基板3が不図示の接合材を介して陽極接合された箱状のパッケージ10と、パッケージ10のキャビティC内に収納された圧電振動片5とを備えた表面実装型の圧電振動子1である。圧電振動片5とベース基板2の第1面2a(図3における下面)に設置された外部電極6,7とが、ベース基板2を貫通する一対の貫通電極8,9によって電気的に接続されている。
ベース基板2は、ガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる透明な絶縁基板で板状に形成されている。ベース基板2には、一対の貫通電極8,9が形成される一対の貫通孔21,22が形成されている。
リッド基板3は、ベース基板2と同様に、ガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる透明の絶縁基板であり、ベース基板2に重ね合わせ可能な大きさの板状に形成されている。リッド基板3の第1面3b(図3における下面)側には、矩形状の凹部3aが形成されており、この凹部3aをベース基板2側に対向させた状態でベース基板2とリッド基板3とを重ね合わせることで、圧電振動片5を収容するキャビティCが形成されている。
このキャビティCを形成した状態で、リッド基板3は、ベース基板2に対して接合材を介して陽極接合されている。すなわち、リッド基板3の第1面3b側には、中央部に凹部3aが設けられるとともに、その周囲に、ベース基板2との接合面となる額縁領域3cとが設けられている。なお、本実施形態の接合材は、Si膜で形成されているが、接合材をALで形成することも可能である。また、接合材を、ドーピング等により低抵抗化したSiバルク材で形成することも可能である。なお、本実施形態ではガラス材を用いたパッケージについて説明しているが、パッケージの形態はこれに限られるものではない。例えばセラミック基板を用いたセラミックパッケージであってもよい。この場合は、セラミック基板によって構成されるベース基板に枠状のセラミック基板又はシールリングを積層し、それによってキャビティが形成されることになる。また、リッドとしては金属リッドやガラスリッドを使用することができる。
(圧電振動片)
図5は、圧電振動片の平面図、図6(a)は、図5のB−B線に沿う断面図、図6(b)は、図5のC−C線に沿う断面図である。
図5〜図6(b)に示すように、圧電振動片5は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。この圧電振動片5は、互いに平行に延在する一対の振動腕部24,25と、これら一対の振動腕部24,25の延在方向に沿う基端部同士を一体的に接続固定する基部26とからなる音叉型をなしている。
基部26の幅方向両側には、それぞれ基部26の幅を狭くするように凹部23が形成されている。この凹部23は、一対の振動腕部24,25によって励起された振動が基部26側に伝わるルートを狭くするためのものである。これによって、振動を一対の振動腕部24,25側に閉じ込めて基部26側に漏れてしまうことを抑制できる。
一対の振動腕部24,25は、基部26から延びる腕部本体24a,25aと、腕部本体24a,25aの先端から腕部本体24a,25aの長手方向に沿うように延出形成され、且つ腕部本体24a,25aよりも段差により幅が拡大されたハンマー部24b,25bとからなる。そして、ハンマー部24b,25bが基部26を固定端とし幅方向に振動する自由端に設定されている。
一対の振動腕部24,25の外表面上には、これら一対の振動腕部24,25を振動させる不図示の励振電極が形成されている。また、基部26の外表面には、不図示のマウント電極が形成され、不図示の引き出し電極により励振電極と接続されている。そして、これらの各電極に所定の電圧が印加されると、一対の振動腕部24,25の双方の励振電極どうしの相互作用により、一対の振動腕部24,25が互いに接近または離間する方向(幅方向)に所定の共振周波数で振動する。
また、一対の振動腕部24,25の両主面24c,25c上には、振動腕部の基端側から先端側に向かって延びるように溝部が形成されている。これらの溝部は、分断部43によって長手方向に分断されており、ここでは分断された溝のうち基端側に配置された溝部を第1溝部41とし、この第1溝部41と間隔をあけて先端側に配置された溝部を第2溝部42とする。これら第1溝部41、及び第2溝部42は、一対の振動腕部24,25の長手方向に沿って形成されている。
一対の振動腕部24,25において、分断部43が形成されている箇所の剛性は、各溝部41,42が形成されている箇所と比較して高くなる。
ここで、各振動腕部24,25の全長をLとしたとき、各振動腕部24,25の基端と第2溝部42の先端との間の距離TL1は、
TL1≒0.6L・・・(1)
を満たすように設定されている。
また、各振動腕部24,25の基端と、分断部43の中心との間の距離TL2は、
TL2≒L/2・・・(2)
を満たすように設定されている。
さらに、第1溝部41の幅W1と、第2溝部42の幅W2は、
W1≒W2・・・(3)
を満たすように設定されている。
そして、第1溝部41の溝深さH1と、第2溝部42の溝深さH2は、
H1≒H2・・・(4)
を満たすように設定されている。
図2〜図4に戻り、このように構成された圧電振動片5は、金等のバンプB(図3参照)を利用して、ベース基板2の第2面2b(図3中上面)に形成された引き回し電極27,28上にバンプ接合されている。具体的には、圧電振動片5の各励振電極のうち一方の励振電極が、基部26の表面上に形成された一方のマウント電極及びバンプBを介して一方の引き回し電極27上にバンプ接合され、他方の励振電極が、基部26の表面上に形成された他方のマウント電極及びバンプBを介して他方の引き回し電極28上にバンプ接合されている。なお、パッケージにセラミックパッケージを利用する場合は、例えば導電性接着剤等で圧電振動片5をセラミック基板上に固定支持してもよい。
このように、圧電振動片5は、基部26の一部(各振動腕部24,25から遠い側の部分)がパッケージ10側の引き回し電極27,28上に接合されることで、その接合された部分(以下、マウント部26aという)を支持固定点として、ベース基板2の第2面2bから浮いた状態で支持されている。また、マウント部26aで、各マウント電極と引き回し電極27,28とがそれぞれ電気的に接続された状態となっている。
外部電極6,7は、ベース基板2の第1面2aにおける長手方向の両側に設置されており、各貫通電極8,9及び各引き回し電極27,28を介して圧電振動片5に電気的に接続されている。より具体的には、一方の外部電極6は、一方の貫通電極8及び一方の引き回し電極27を介して圧電振動片5の一方のマウント電極に電気的に接続されている。また、他方の外部電極7は、他方の貫通電極9及び他方の引き回し電極28を介して、圧電振動片5の他方のマウント電極に電気的に接続されている。
貫通電極8,9は、貫通孔21,22に対して一体的に固定された導電性の芯材であり、貫通方向の両端が平坦で、且つベース基板2の厚みと略同じ厚さとなるように形成されている。各貫通電極8,9は、貫通孔21,22を完全に塞いで、キャビティC内の気密を維持しているとともに、外部電極6,7と引き回し電極27,28とを導通させる役割を担っている。具体的に述べると、一方の貫通電極8は、外部電極6と圧電振動片5の基部26との間で、引き回し電極27の下方に位置しており、他方の貫通電極9は、外部電極7と圧電振動片5の振動腕部25との間で、引き回し電極28の下方に位置している。
(圧電振動片の製造方法)
続いて、圧電振動片の製造方法について説明する。
まず、フォトリソグラフィ技術によって不図示のウエハの両面に、一対の振動腕部24,25及び基部26を有する圧電振動片5の外形パターンを形成する。尚、この際、ウエハ上に複数の外形パターンを形成する。
次いで、外形パターンをマスクとして、ウエハの両面をそれぞれエッチング加工する。
これにより、外形パターンでマスクされていない領域を選択的に除去して、圧電振動片5の外形形状を形作ることができる。なお、この状態で各圧電振動片5は、図示しない連結部を介してウエハに連結された状態となっている。
ここで、圧電振動片5の各振動腕部24,25の両主面24c,25cに第1溝部41及び第2溝部42を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術によって、上述した外形パターンに対して各溝部41,42に相当する領域を開口させる。そして、このように形成された外形パターンをマスクとして、ウエハの両面にそれぞれエッチング加工(ハーフエッチング)を施す。これにより、各振動腕部24,25の両主面24c,25cに第1溝部41及び第2溝部42が形成される。
この後、公知の方法により、圧電振動片5の外表面上に電極膜をパターニングして、励振電極、引き出し電極、及びマウント電極を形成する。
そして、最後にウエハと圧電振動片5とを連結していた連結部を切断して、複数の圧電振動片5をウエハから切り離して個片化する切断工程を行う。これにより、1枚のウエハから、音叉型の圧電振動片5を一度に複数製造することができる。
(圧電振動子の動作)
次に、圧電振動子1の動作について説明する。
圧電振動子1を作動させる場合、ベース基板2に形成された外部電極6,7に対して、所定の駆動電圧を印加する。これにより、圧電振動片5の各励振電極に電流を流すことができ、一対の振動腕部24,25を互いに接近・離間させる方向(幅方向)に所定の周波数で振動させることができる。そして、これら一対の振動腕部24,25の振動を利用して、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源等として利用することができる。
ここで、各振動腕部24,25の両主面24c,25c上には、分断部43を挟んでそれぞれ第1溝部41及び第2溝部42が形成されている。しかも、各振動腕部24,25の基端と第2溝部42の先端との間の距離TL1は、各振動腕部24,25の全長をLとしたとき、約0.6Lに設定されている(図5参照)。図23を参照して上述したように、振動腕部の全長に対する溝部の長さが約0.58を超えると、R1>R2になるので圧電振動片は2次屈曲モードで振動しやすくなるが、本実施形態では分断部43があることにより、溝部の長さを約0.6LにしてもR1<R2とすることができる。
溝部の長さを約0.6LにしてもR1<R2とすることができる理由は次の通りである。つまり、一対の振動腕部24,25において、分断部43が形成されている箇所の剛性は、各溝部41,42が形成されている箇所と比較して高くなっている。さらにこの分断部43が形成されている場所は、2次屈曲振動における振動の節と節の間に相当する。このため、分断部43は、「2次屈曲モードにおける振動を妨げる部分」、即ち、一対の振動腕部24,25の2次屈曲変形を抑制する「変形抑制部」として機能するからである。
これに加え、各振動腕部24,25の基端と、分断部43の中心との間の距離TL2は、式(2)を満たすように設定されている(図5参照)。すなわち、分断部43は、一対の振動腕部24,25の振動モードが2次屈曲モードとしたときの最大変位量の位置(従来の図22における最大振幅部P100参照)に形成されていることになる。換言すると、各振動腕部24,25の基端と、分断部43の中心との間の距離TL2は、従来の図22における各振動腕部2010,2011の基端と、最大振幅部P100との間の距離SL2とほぼ同一距離になるように設定されている。このため、一対の振動腕部24,25が不要な屈曲変形によって2次屈曲モードで振動してしまうことが防止され、溝部の長さTL1を延ばしてR1を低減しても、R1<R2を保つことができ、一対の振動腕部24,25を基本波モードで振動させることができる。
(効果)
第1実施形態によれば、一対の振動腕部24,25の両主面24c,25cに第1溝部41、第2溝部42、及びこれら溝部41,42の間に配置された分断部43を形成することにより、各振動腕部24,25の基端と第2溝部42の先端との間の距離TL1(溝部の長さ)を、式(1)を満たすように設定した場合であっても、つまり、分断部43を含めた第1溝部41、及び第2溝部42の全長を、各振動腕部24,25の全長の半分以上に設定した場合であっても、これら振動腕部24,25の振動モードを基本波モードとすることができる。このため、溝部の長さを長くしてR1をさらに低下させつつ、一対の振動腕部24,25が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。
また、分断部43を一対の振動腕部24,25の屈曲変形を抑制する変形抑制部として機能させている。このため、第1溝部41と第2溝部42との間に、一対の振動腕部24,25の変形を抑制するための加工を施したりする場合と比較して圧電振動片5の製造コストの増大を抑制することができる。なお、変形抑制部の位置は、本実施形態ではTL2=約L/2としているが、2次屈曲モードにおける節と節の間にあれば「R2を高くする」という効果を得られる。より効果的には、節と節の略中央、即ち変位量が最大の位置に変形抑制部が設けられていればよい。本実施形態の場合は、その位置がTL2=約L/2になる。
さらに、各振動腕部24,25に形成する分断部43の中心と、各振動腕部24,25の基端との間の距離TL2を、一対の振動腕部24,25が2次屈曲モードで振動するとした場合の最大変位量の位置と、各振動腕部24,25の基端との間の距離と略同一になるように設定した。このため、効果的に一対の振動腕部24,25が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止することができる。なお、本実施形態では、ハンマー部24b、25bや、基部26に凹部23が設けられている構成について説明したが、本発明を適用可能な圧電振動片の形状はこれに限られるものではなく、ハンマー部や凹部を採用しない構成であってもよい。また、振動腕部24、25に対しても主面、裏面のいずれかの面に溝部が設けられていればよい(以下で説明する他の実施形態も同様とする)。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図1、図3を援用し、図7、図8に基づいて説明する。尚、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態についても同様)。
図7は、この第2実施形態における圧電振動片の平面図である。
この第2実施形態において、圧電振動子1は、ベース基板2、及びリッド基板3が不図示の接合材を介して陽極接合された箱状のパッケージ10と、パッケージ10のキャビティC内に収納された圧電振動片105とを備えた表面実装型の圧電振動子1である点(又はセラミックパッケージであってもよい点)、圧電振動片105とベース基板2の第1面2a(図3における下面)に設置された外部電極6,7とが、ベース基板2を貫通する一対の貫通電極8,9によって電気的に接続されている点、圧電振動片105は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であって、互いに平行に延在する一対の振動腕部124,125と、これら一対の振動腕部124,125の延在方向に沿う基端部同士を一体的に接続固定する基部26とからなる点、一対の振動腕部124,125は、基部26から延びる腕部本体124a,125aと、腕部本体124a,125aの先端から腕部本体124a,125aの長手方向に沿うように延出形成され、且つ腕部本体124a,125aよりも段差により幅が拡大されたハンマー部24b,25bとからなり、ハンマー部24b,25bが基部26を固定端とし幅方向に振動する自由端に設定されている点等の基本的構成は、前述した第1実施形態と同様である(以下の実施形態についても同様)。
ここで、第2実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態の一対の振動腕部24,25には、第1溝部41と第2溝部42との間に分断部43が形成されているのに対し、第2実施形態の一対の振動腕部124,125には、第1溝部41と第2溝部42との間の分断部43に、細溝部51(凹部)が形成されている点にある。
より詳しくは、図7に示すように、各振動腕部124,125の両主面124c,125c上には、第1溝部41と第2溝部42との間に、細溝部51が形成されている。この細溝部51の幅W3は、第1溝部41の幅W1、及び第2溝部42の幅W2よりも狭く設定されている。また、細溝部51は、第1溝部41や第2溝部42に連通しないように、両者41,42と間隔をあけて形成されている。
このように形成した場合であっても、細溝部51において振動腕部124、125の剛性が向上する(溝長さが同じで幅が一定の溝が形成されている場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
図8に基づいて、より具体的に第2実施形態の効果について説明する。
図8は、縦軸をR1値、及びR2値とし、横軸をTL1/Lとしたときの第2実施形態におけるR1値、及びR2値の変化を示すグラフであって、(a)は、各振動腕部124,125の基端と、分断部43の中心との間の距離TL2を、各振動腕部124,125の基端と第2溝部42の先端との間の距離TL1で除算(以下、単に「TL2/TL1」という)した値が0.5の場合を示し、(b)は、TL2/TL1の値が0.6の場合を示し、(c)は、TL2/TL1の値が0.8の場合を示す。
図8(a)に示すように、TL2/TL1が0.5のとき、TL1/Lの値が約0.6になると、R1値よりもR2値が小さくなることが確認できる。
また、図8(b)に示すように、TL2/TL1が0.6のとき、TL1/Lの値が約0.61になると、R1値よりもR2値が小さくなることが確認できる。
さらに、図8(c)に示すように、TL2/TL1が0.8のとき、TL1/Lの値が約0.62になると、R1値よりもR2値が小さくなることが確認できる。
したがって、上述の第2実施形態によれば、従来と比較して(図23参照)CI値を低下させつつ、一対の振動腕部124,125が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止できる。
また、図8(a)〜図8(c)より明らかなように、各振動腕部124,125の基端と、分断部43の中心との間の距離TL2、及び各振動腕部124,125の基端と第2溝部42の先端との間の距離TL1を、
TL2/TL1≧0.5・・・(5)
を満たすように設定することにより、効果的に一対の振動腕部124,125が2次屈曲モードで振動してしまうことを防止できる。なお、より効果的にはTL2/TL1≒0.8とすると、溝部の長さTL1を長くした場合にもR1<R2の関係を維持することが可能になる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を図9に基づいて説明する。
図9は、この第3実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第3実施形態の圧電振動片205と第2実施形態の圧電振動片105との相違点は、第3実施形態における一対の振動腕部224,225の分断部43に形成されている溝の形状が、第2実施形態における一対の振動腕部124,125の分断部43に形成されている溝の形状と異なる点にある。
より具体的には、図9に示すように、各振動腕部224,225の分断部43には、厚さ方向平面視略円形状の溝部52が形成されている。このように形成した場合であっても、溝部52において振動腕部224、225の剛性が向上する(溝長さが同じで幅が一定の溝が形成されている場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を図10に基づいて説明する。
図10は、この第4実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第4実施形態の圧電振動片305と第2実施形態の圧電振動片105との相違点は、第3実施形態における一対の振動腕部324,325の分断部43に形成されている溝の形状が、第2実施形態における一対の振動腕部124,125の分断部43に形成されている溝の形状と異なる点にある。
より具体的には、図10に示すように、一対の振動腕部324,325の分断部43には、2つの細溝53が幅方向に並んで配置されている。各細溝部53の幅W4は、第1溝部41の幅W1、及び第2溝部42の幅W2の約半分よりもさらに狭くなるように設定されている。したがって、各細溝部53は、第1溝部41や第2溝部42と間隔をあけて配置されている。
このように、分断部43に2つの細溝部53を形成した場合であっても、細溝部53において振動腕部324、325の剛性が向上する(溝長さが同じで幅が一定の溝が形成されている場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
尚、上述の第4実施形態では、分断部43に2つの細溝部53を形成した場合について説明したが、これに限られるものではなく、分断部43に3つ以上の細溝部を形成してもよい。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を図11に基づいて説明する。
図11は、この第5実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第5実施形態の圧電振動片405と第2実施形態の圧電振動片105との相違点は、第5実施形態における一対の振動腕部324,325の基端に、細溝部54が形成されているのに対し、第2実施形態の圧電振動片105には、細溝部54が形成されていない点にある。
より具体的には、図11に示すように、一対の振動腕部424,425の両主面424c,425cには、基端に細溝部54が形成されている。この細溝部54の幅W5は、第1溝部41の幅W1、及び第2溝部42の幅W2よりも狭く設定されている。また、第1溝部441は、細溝部54と連通しないように、細溝部54と間隔をあけて形成されている。
このように形成した場合であっても、細溝部51において振動腕部424、425の剛性が向上する(溝長さが同じで幅が一定の溝が形成されている場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、基端側を細溝部54とすることにより、振動腕部424、425の基端側での強度を向上させることが可能になる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を図12に基づいて説明する。
図12は、この第6実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第6実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態の一対の振動腕部24,25には、第1溝部41と第2溝部42との間に分断部43が形成されているのに対し、第6実施形態の一対の振動腕部524,525には、第1溝部41と第2溝部42との間が幅狭の細溝部55(幅狭部)で連結されている点にある。
より詳しくは、図12に示すように、一対の振動腕部524,525の両主面524c,525c上には、第1溝部41と第2溝部42との間に、細溝部55が形成されている。この細溝部55の幅W6は、第1溝部41の幅W1、及び第2溝部42の幅W2よりも狭く設定されており、即ち幅狭部といえる。また、細溝部55は、第1溝部41と第2溝部42とに跨るように形成されており、両者41,42に連通している。
このように形成した場合であっても、細溝部55において振動腕部524、525の剛性が向上する(溝長さが同じで幅が一定の溝が形成されている場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第7実施形態)
次に、この発明の第7実施形態を図13に基づいて説明する。
図13は、この第7実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第7実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態の一対の振動腕部24,25には、第1溝部41と第2溝部42との間に分断部43が形成されているのに対し、第7実施形態の一対の振動腕部624,625に形成されている第1溝部641、及び第2溝部641は連なっており、これら第1溝部641と第2溝部642とを連結する連結部56にリブ57が形成されている点にある。このリブ57が2次屈曲振動に対する「変形抑制部」として機能する。
リブ57の幅W7は、第1溝部41の幅W1、及び第2溝部42の幅W2よりも狭く設定されている。リブ57を形成することにより、第1溝部641の幅W1、及び第2溝部642が連続形成されていても、2次屈曲モードにおける変形領域の剛性が高まる。このため、リブ57が一対の振動腕部624,625の屈曲変形を抑制する変形抑制部として機能する。
したがって、上述の第7実施形態によれば、リブ57において振動腕部624、625の剛性が向上する(リブが形成されていない場合と比較して)ので、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第8実施形態)
次に、この発明の第8実施形態を図14に基づいて説明する。
図14は、この第8実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第8実施形態と第2実施形態との相違点は、第2実施形態の圧電振動片105を構成する基部26と、第8実施形態の圧電振動片705を構成する基部726の形状が異なる点にある。
より具体的には、図14に示すように、第8実施形態の基部726は、一対の振動腕部724,725との接続部側から、これら振動腕部724,725とは反対側(図14における下側)に向かうにしたがって、多段に拡大されている。すなわち、基部726は、一対の振動腕部724,725との接続部側の第1基部727と、第1基部727に対して一対の振動腕部724,725とは反対側に連設され、第1基部727に比べて幅広とされた第2基部728とを有している(所謂二段基部タイプ)。
また、第1基部727の各振動腕部724,725との接続部分、及び各基部727,728間の接続部分には、各振動腕部724,725側から、これら振動腕部724,725とは反対側に向かうに従って漸次幅が拡大するように、傾斜面727a,728aが形成されている。
したがって、上述の第8実施形態によれば、幅狭に形成された第1基部727により、一対の振動腕部724,725によって励起された振動が第2基部728側に伝わってしまうルートを狭くできるので、振動を一対の振動腕部724,725側に閉じ込めて、第2基部728側に漏れてしまうことを抑制することができる。これにより、振動漏れを効果的に抑制でき、CI値が上昇するのを抑え、出力信号の品質が低下するのを抑えることができる。
また、基部726の長さLKを長くすることなく基部726の体積を増やすことができるうえ、幅広に形成された第2基部728を利用してマウントできるので、マウント性についても向上できる。
尚、上述の第1〜第7実施形態では、圧電振動片5,105,205,305,405,505,605を構成する基部26の幅方向両側に、それぞれ基部26の幅を狭くするように凹部23を形成した場合について説明した。また、上述の第8実施形態では、圧電振動片705を構成する基部726の幅方向両側に、それぞれ凹部23を形成した場合について説明した。しかしながら、これらに限られるものではなく、基部26,726に凹部23を形成しなくてもよい。
(第9実施形態)
次に、この発明の第9実施形態を図15に基づいて説明する。
図15は、この第9実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第9実施形態と第2実施形態との相違点は、第9実施形態の圧電振動片805には、基部826の幅方向両側に、それぞれサイドアーム58,59が一体成形されているのに対し(所謂サイドアームタイプ)、第2実施形態における圧電振動片105の基部26には、サイドアーム58が一体成形されていない点にある。
より具体的には、各サイドアーム58,59は、基部826の一対の振動腕部824,825とは反対側端(図15における下端)から幅方向両側に向けて延出した後、各振動腕部824,825の長手方向に沿って、且つ各振動腕部824,825の先端に向かって屈曲延出するように形成されている。また、各サイドアーム58,59の先端部58a,59aは、第2溝部42の長手方向略中央よりもやや各振動腕部824,825の先端側に至るまで延出している。
このような構成のもと、各サイドアーム58,59の接合部58a,59aを、マウント部として機能させることができ、このマウント部を介して例えばパッケージに実装することが可能となる。
したがって、上述の第9実施形態によれば、前述の第2実施形態と同様の効果に加え、基部826において、各振動腕部824,825との接続部と、マウント部(サイドアーム58,59の先端部58a,59a)との距離を長く確保することができる。この結果、圧電振動片805の全長を増大させることなく、振動漏れを抑制してCI値が上昇するのを抑え、出力信号の品質が低下するのを抑えることが可能になる。
(第10実施形態)
次に、この発明の第10実施形態を図16に基づいて説明する。
図16は、この第10実施形態における圧電振動片の平面図である。
同図に示すように、第10実施形態と第9実施形態との相違点は、第10実施形態の基部926には、幅方向両側に凹部923が形成されているのに対し、第9実施形態の基部826には、幅方向両側に凹部923が形成されていない点にある。
このように構成することで、一対の振動腕部924,925によって励起された振動が基部926側に伝わるルートを狭くすることができる。
したがって、上述の第10実施形態によれば前述の第9実施形態と同様の効果に加え、振動を一対の振動腕部924,925側に閉じ込めて基部926側に漏れてしまうことを抑制できるので、さらにCI値が上昇してしまうことを防止できる。
(発振器)
次に、本発明に係る発振器の一実施形態について、図17に基づいて説明する。
図17は、発振器の一実施形態を示す構成図である。
同図に示すように、本実施形態の発振器1100は、圧電振動子1を、集積回路1101に電気的に接続された発振子として構成したものである。この発振器1100は、コンデンサ等の電子部品1102が実装された基板103を備えている。基板1103には、発振器用の上述した集積回路1101が実装されており、この集積回路1101の近傍に、圧電振動子1が実装されている。これら電子部品1102、集積回路1101及び圧電振動子1は、不図示の配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器1100において、圧電振動子1に電圧を印加すると、この圧電振動子1内の圧電振動片5(105,205,305,405,505,605,705,805,905)が振動する。この振動は、圧電振動片5が有する圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路1101に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路1101によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子5が発振子として機能する。
また、集積回路1101の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
上述したように、本実施形態の発振器1100によれば、高い強度を有しつつCI値を低く抑制できる、小型化及び高性能化された圧電振動子1を備えているので、高い信頼性及び高い性能を有した発振器1100を提供することができる。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図18に基づいて説明する。尚、電子機器として、上述した圧電振動子1を有する携帯情報機器(電子機器)1110を例にして説明する。
ここで、本実施形態の携帯情報機器1110は、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカ及びマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化及び軽量化されている。
次に、本実施形態の携帯情報機器1110の構成について説明する。
図18は、携帯情報機器の構成図である。
同図に示すように、この携帯情報機器1110は、圧電振動子1と、電力を供給するための電源部1111とを備えている。電源部1111は、例えば、リチウム二次電池からなっている。この電源部1111には、各種制御を行う制御部1112と、時刻等のカウントを行う計時部1113と、外部との通信を行う通信部1114と、各種情報を表示する表示部1115と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部1116とが並列に接続されている。そして、電源部1111によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部1112は、各機能部を制御して音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部1112は、予めプログラムが書き込まれたROMと、このROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、このCPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部1113は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると圧電振動片5(105,205,305,405,505,605,705,805,905)が振動し、この振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部1112と信号の送受信が行われ、表示部1115に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部1114は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部1117、音声処理部1118、切替部1119、増幅部1120、音声入出力部1121、電話番号入力部1122、着信音発生部1123及び呼制御メモリ部1124を備えている。
無線部1117は、音声データ等の各種データを、アンテナ1125を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部1118は、無線部1117又は増幅部1120から入力された音声信号を符号化及び複号化する。増幅部1120は、音声処理部1118又は音声入出力部1121から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部1121は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部1123は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部1119は、着信時に限って、音声処理部1118に接続されている増幅部1120を着信音発生部1123に切り替えることによって、着信音発生部1123において生成された着信音が増幅部1120を介して音声入出力部1121に出力される。
なお、呼制御メモリ部1124は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部1122は、例えば、0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部1116は、電源部1111によって制御部1112等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部1112に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部1114を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部1116から電圧降下の通知を受けた制御部1112は、無線部1117、音声処理部1118、切替部1119及び着信音発生部1123の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部1117の動作停止は、必須となる。更に、表示部1115に、通信部1114が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部1116と制御部1112とによって、通信部1114の動作を禁止し、その旨を表示部1115に表示することができる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部1115の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。
なお、通信部1114の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部1126を備えることで、通信部1114の機能をより確実に停止することができる。
上述したように、本実施形態の携帯情報機器1110によれば、高い強度を有しつつCI値を低く抑制できる、小型化及び高性能化された圧電振動子1を備えているので、高い信頼性及び高い性能を有した携帯情報機器1110を提供することができる。
(電波時計)
次に、本発明に係る電波時計の一実施形態について、図19に基づいて説明する。
図19は、電波時計の一実施形態を示す構成図である。
同図に示すように、本実施形態の電波時計1130は、フィルタ部1131に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
以下、電波時計1130の機能的構成について詳細に説明する。
アンテナ1132は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ1133によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部1131によって濾波、同調される。
本実施形態における圧電振動子1は、上述した搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部1138,1139をそれぞれ備えている。
さらに、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路1134により検波復調される。
続いて、波形整形回路1135を介してタイムコードが取り出され、CPU1136でカウントされる。CPU1136では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC1137に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部1138,1139は、上述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
尚、上述の説明は、日本国内の例で示したが、長波の標準電波の周波数は、海外では異なっている。例えば、ドイツでは77.5KHzの標準電波が用いられている。従って、海外でも対応可能な電波時計1130を携帯機器に組み込む場合には、さらに日本の場合とは異なる周波数の圧電振動子1を必要とする。
上述したように、本実施形態の電波時計1130によれば、高い強度を有しつつCI値を低く抑制できる、小型化及び高性能化された圧電振動子1を備えているので、高い信頼性及び高い性能を有した電波時計1130を提供することができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、表面実装型の圧電振動子1に本発明の圧電振動片5,105,205,305,405,505,605,705,805,905を採用しているが、これに限らず、シリンダパッケージタイプの圧電振動子に本発明の圧電振動片5,105,205,305,405,505,605,705,805,905を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、一対の振動腕部24〜924,25〜925のそれぞれに1箇所ずつ分断部43を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、長手方向に複数の分断部43を形成してもよい。この場合、一対の振動腕部24〜924,25〜925に形成される第1溝部41,441,641、及び/又は第2溝部42,642が形成されている箇所の一部に分断部43を形成する。なお、これらの分断部は少なくとも2次屈曲モードにおける節と節の間に形成する必要がある。節と節の間、すなわち2次屈曲モードで変形する部分に分断部43を設けることにより、2次屈曲モードで振動しにくくなり、R2が上昇する。
また、分断部43を複数形成する場合、各分断部43のそれぞれに細溝部51,53,54,55や溝部52を形成してもよいし、複数の分断部43のうちの一部に細溝部51,53,54,55や溝部52を形成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、一対の振動腕部24〜924,25〜925に形成される分断部43の中心と、各振動腕部24〜924,25〜925の基端との間の距離TL2(図5参照)を、式(2)を満たすように設定した場合について説明した。つまり、分断部43を、一対の振動腕部24〜924,25〜925の振動モードが2次屈曲モードとしたときの一対の振動腕部24〜924,25〜925の最大変位量の位置、さらに換言すれば、従来の図22における最大振幅部P100の位置に形成した場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではなく、一対の振動腕部24〜924,25〜925の振動モードが2次屈曲モードとしたときの基端側の振動節部(例えば、図22における2010a,2011a)と、先端側の振動節部(例えば、図22における2010b,2011b)との間に、分断部43が形成されていればよい。より好ましくは、距離TL2が、各振動腕部24〜924,25〜925の全長Lに対し、
L/2TL≦TL2≦2L/3・・・(6)
を満たすように、分断部43の位置を設定するとよい。式(6)を満たすように、分断部43を形成することにより、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
以上より、本発明によれば、振動腕部が高次屈曲モードで振動すると仮定した場合の変形領域に、高次振動を抑制する「変形抑制部」を設けた。これにより、略同一幅で長手方向に延びる溝が振動腕部に形成されている場合と比較すると、溝の長さがほぼ同じであったとしても「変形抑制部」を設けた方がR2を大きくすることができる。従って、圧電振動片のR値(CI値)を低くしようとして溝の長さを長くした場合であっても、R1<R2の関係を保つことができるので、圧電振動片を基本波モードで振動させることが可能になる。例えば振動腕の長さLに対して溝の長さTL1をTL1/L≒0.6としてもR1<R2を達成することができる。さらに「変形抑制部」の位置を2次屈曲モードで最も変形する位置(例えば腹の位置)に形成すれば、TL1/L≒0.68としてもR1<R2を維持できる、即ち基本波モードで振動させることができることが本発明者らによって確認されている。なお、変形抑制部として溝の分断部を設けた場合は、分断部を設ける分、溝の長さが短くなるが、電解効率に及ぼす影響は微細であり、R1<R2の関係を維持できることの恩恵の方がはるかに大きい。
1 圧電振動子
5,105,205,305,405,505,605,705,805,905 圧電振動片
24,25,124,125,224,225,324,325,424,425,524,525,624,625,724,725,824,825,924,925 振動腕部
24c,25c,124c,125c,524c,525c 主面
26,726,826,926 基部
41,441,641 第1溝部
42,642 第2溝部
43 分断部
51,53,54,55 細溝部
52 溝部
1100 発振器
1101 集積回路
1110 携帯情報機器(電子機器)
1113 時計部
1130 電波時計
1131 フィルタ部
2010a,2011a 振動節部(基端側の振動節部)
2010b,2011b 振動節部(先端側の振動節部)
P100 最大振幅部
L 全長

Claims (6)

  1. 幅方向に並んで配置された複数の振動腕部と、
    前記振動腕部の長さ方向基端を連結する基部と、
    前記振動腕部の主面または裏面の少なくとも一方に前記基端側から前記振動腕部の先端側に向かって形成された溝部と、を備える圧電振動片において、
    前記振動腕部の振動モードを2次屈曲モードとしたときの前記振動腕部の前記基端側の振動節部と、前記振動腕部の前記先端側の振動節部との間に、2次屈曲モードにおける前記振動腕部の屈曲変形を抑制する変形抑制部が設けられており、
    前記変形抑制部は、前記溝部が前記振動腕部の長手方向に分断され、前記溝部と連通しないように前記溝部と間隔をあけて形成された細溝部を有する分断部であり、
    さらに前記溝部と連通しないように間隔をあけて形成された基端側の細溝部が前記振動腕部の基端に設けられていることを特徴とする圧電振動片。
  2. 前記変形抑制部は、
    前記振動腕部の振動モードを2次屈曲モードとしたときの前記振動腕部の最大振幅部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 請求項1に記載の圧電振動片を有することを特徴とする圧電振動子。
  4. 請求項に記載の前記圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする発振器。
  5. 請求項に記載の前記圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項に記載の前記圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
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