JP6199360B2 - 自動灌流培養装置 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞培養(細胞及び生体組織の培養などを含む)に使用され、培養容器内に培地(培養液)を自動的に灌流して細胞培養を行う自動灌流培養装置に関する。
近年、iPS細胞、ES細胞などの実用化に向けた研究が推進されており、その際、細胞や生体組織を培養し、その培養物を人に移植して再生医療を行う研究が盛んに行われている。
この種の研究における細胞培養を行う培養工程では、培養容器内に、培地とともに、培養する細胞を播種して収容し、培養容器内の培地を定期的に交換し、或いは培養容器内に培地を略連続して供給し排出する処理が行われる。
細胞を播種した培養容器内に、培地を略連続して灌流しながら細胞培養を行う培地灌流方式の細胞培養装置は、従来、下記特許文献1で提案されている。この培養装置は、古い培地を培養容器から略連続して排出しながら、新しい培地を略連続して培養容器内に供給して細胞培養を行うように構成される。
特開2008−86264号公報
上記細胞培養装置は、培養容器を気密構造とし、ポンプにより古い培地を培養容器内から排出し、培養容器内の内圧の低下に応じて、新しい培地を培養容器内に供給する。このようなポンプの一定時間の駆動によって、上記細胞培養装置は、培養容器内に培地を灌流させ、或いは古い培地を新しい培地と交換するように動作する。
しかしながら、この細胞培養装置は、培養容器内の培地の圧力変化や流速の変化を小さくして、培地灌流方式による細胞培養を行うことができるものの、ポンプの動作に伴い、培養容器内で培地が供給ポート側から排出ポート側にある程度の流速で流れる。このため、ポンプの作動による培地の流れが直接的に細胞に印加されやすく、これにより、細胞への培地の刺激が過度に発生し、細胞培養に悪影響を生じやすい課題があった。
また、上記細胞培養装置は、培地貯留タンク内の培地をポンプにより培養容器内に供給し、培養容器の排出ポートを通して排出した古い培地を、再び培地貯留タンクに戻すように、循環させる構造のため、灌流培養工程の途中で、培地に新たな培地、別の成分培地、或いは薬剤などを加えることが難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、培養容器内に培地を極めて低流速且つ低流量で灌流させ、細胞に緩やかな培地の流れを付与して、良好に細胞培養を行うことができる自動灌流培養装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動灌流培養装置は
培地を収容する外側容器と、
該外側容器内に挿入され、細胞を播種する多孔質の膜を底部に有した培養容器と、
該外側容器内に培地を供給するように配設された供給流路と、
該供給流路を通して該外側容器内に培地を供給する供給ポンプと、
該培養容器内から培地を排出するように配設された排出流路と、
該排出流路を通して該培養容器内から培地を排出する排出ポンプと、
該外側容器内の培地の液面レベルを検出して液面検出信号を発生する液面検出手段と、
該液面検出手段の液面検出信号に基づき、該供給ポンプを制御して、該外側容器への培地の供給量を制御する制御手段と、
を備え、
該外側容器内の培地液面レベルと該培養容器内の培地液面レベルとの差に応じて、該外側容器内の培地が前記多孔質の膜を通して該培養容器内に灌流することを特徴とする。
この発明によれば、外側容器内に培地を供給し、外側容器内の培地液面レベルと培養容器内の培地液面レベルとの間にレベル差、つまり外側容器内の培地液面レベルが培養容器内より高くなることにより、培養容器の底部の膜を通して培地が外側容器から培養容器内に灌流するので、培地の灌流は、極めて低流速で且つ低流量で行われる。
このため、例えば生体細胞が血液やリンパ液の流れに接して成長或いは生存するように、膜上に播種した細胞には、緩やかな培地の流れを付与して、培地の柔らかな接触と刺激を細胞に生じさせることができる。このため、培地の供給に伴う細胞への悪影響は防止され、生体環境下に極めて近い状態で、良好に細胞培養を行うことができる。さらに、細胞培養の途中で、培地に新たな培地を加え、または別の成分培地を加え、或いは培地に薬剤などを加えて細胞培養を行うことができる。
また、古い培地を培養容器から排出しつつ、外側容器内の培地の液面レベルを検出し、その液面レベルに基づき供給ポンプを制御して、新しい培地を外側容器内に供給することができるため、適正量の培地を略連続的に、極めて低流量で培養容器の底部に灌流し、培養容器の膜に播種した細胞を良好に培養することができる。
またここで、上記供給流路は、上記供給ポンプに接続される供給チューブと、該供給チューブに接続され、上記外側容器内に配置される供給ノズルと、を備え、上記排出流路は、上記排出ポンプに接続される排出チューブと、該排出チューブに接続され、上記培養容器内に配置される排出ノズルと、を備えた構成とすることができる。これによれば、灌流培養装置の供給流路及び排出流路を、小型で簡単に形成することができ、簡単に取り扱うことができる。
またここで、上記供給ポンプは、培地の流路となる供給接液部と、駆動部を駆動して該供給接液部内に培地を送るように動作する供給ポンプ駆動部とが、分離可能に連結され、上記排出ポンプは、培地の流路となる排出接液部と、駆動部を駆動して該排出接液部内から培地を排出するように動作する排出ポンプ駆動部とが、分離可能に連結される構成とすることができる。これによれば、培地の接液部分の洗浄や交換を容易に行うことができる。
またここで、上記外側容器、上記培養容器、上記供給ポンプの供給接液部、上記供給チューブ、供給ノズル、排出ノズル、排出チューブ、及び上記排出接液部は、取り外し交換可能に配設された構成とすることができる。これによれば、培地の接液部分を容易に取り外して、その洗浄や交換を簡便に行うことができる。
またここで、上記外側容器は、複数のウエルを有したウエルプレートから構成し、各ウエル内に上記培養容器を挿入することができる。これによれば、複数の培養容器を使用して一度に多くの細胞培養を行うことができる。
またここで、上記ウエルプレートを取出可能に収納する収納室と該収納室を開閉する開閉蓋とを備えたケースが設けられ、該ケースには、少なくとも、ウエルプレート、培養容器、供給ノズル、供給チューブ、排出ノズル、排出チューブを、収納するように構成することができる。これによれば、ウエルを有したウエルプレートをケース内に収納し、当該ケース内に、少なくとも供給チューブ、供給ノズル、排出チューブ、及び排出ノズルを収納し、且つケースはコンパクトに形成することができるので、自動灌流培養装置を小型化し、構造を簡単化することができる。
また、使用者は、自動灌流培養装置を小型のケースごとそのままインキュベータ内に出し入れして、簡便に使用することができる。さらに、使用後、ウエルプレート、培養容器、供給ポンプの供給接液部、供給チューブ、供給ノズル、排出ノズル、排出チューブ、排出接液部は、装置から取り出し、洗浄し或いは使い捨てするように使用することができるので、細胞のコンタミネーションを防止しつつ、安価なコストで繰り返し細胞培養に使用することができる。
ここで、上記液面検出手段として、1対の電極部を有した液面検出器を配設することができ、液面検出器は、外側容器内に1対の電極部を挿入し、電極部間にパルス電圧を印加して外側容器内の液面を検出するように構成することができる。これによれば、培地の液面レベルを比較的簡単に電気的に検出することができ、また、検出時、電極部間にはシングルパルスを印加すればよく、培地に与える電流の影響を最少にすることができる。
またここで、上記供給接液部及び上記排出接液部に接続される流路が各々流路マニホールドとして一体化され、流路マニホールドは取り出し交換可能に形成された構成とすることができる。これによれば、流路を簡単に取り外して洗浄し、或いは交換することができる。
またここで、流路マニホールド内における、供給ポンプの供給接液部と前記供給ノズル間の各流路に、開閉バルブを接続することができる。これによれば、1台の供給ポンプを使用して、複数の外側容器内に適正量の培地を順に供給することができ、各外側容器について各々供給ノズルを設ける場合に比して、構成を簡単化することができる。
またここで、上記供給ポンプは圧電ダイヤフラム式ポンプから構成され、上記供給接液部はダイヤフラムを含むポンプ室を有して構成することができる。これによれば、培地を脈動なく連続して外側容器に供給し、使用後には供給接液部を駆動部から簡単に外して洗浄し或いは交換することができる。
また、上記液面検出手段として、参照電極と検出電極を有し、液面レベルに応じて変化する該参照電極と該検出電極間の静電容量の変化に基づき、外側容器内の液面レベルを非接触で検出する静電容量式液面センサを、配設することができる。これによれば、培地液面に電極を接触させないため、電流による培地への悪影響をなくすことができる。
またここで、上記液面検出手段として、光センサを有し、該光センサの受光信号に基づき、光学的に外側容器内の液面レベルを検出する光学式液面センサを、配設することができる。これによれば、電流や電界による培地への悪影響なしに、培地液面の検出を行うことができる。
この発明の自動灌流培養装置によれば、培養容器内に培地を極めて低流速且つ低流量で灌流させ、細胞に緩やかな培地の流れを付与して、細胞を良好に培養することができる。
本発明の一実施形態を示す自動灌流培養装置の概略全体構成図である。 同自動灌流培養装置の斜視図である。 同自動灌流培養装置の斜視図である。 同自動灌流培養装置の右側面図である。 同自動灌流培養装置の背面側から見た斜視図である。 自動灌流培養装置の平面図である。 自動灌流培養装置の分解斜視図である。 ケースの蓋と支持板を外した状態の斜視図である。 供給ポンプの分解斜視図である。 供給ポンプの概略断面図である。 供給流路マニホールドの平面図である。 供給流路マニホールドの斜視図である。 供給流路マニホールドの右側面図である。 排出ポンプの分解斜視図である。 排出ポンプの下側から見た分解斜視図である。 排出ポンプの概略断面図である。 排出流路マニホールドの平面図である。 排出流路マニホールドの斜視図である。 排出流路マニホールドの同右側面図である。 自動灌流培養装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この自動灌流培養装置は、図1に示すように、上記外側容器となるウエル4を有したウエルプレート3がケース1の収納室2内に配設され、ウエルプレート3の各ウエル4内に、細胞を播種する多孔質の膜6を底部に有した培養容器5が上から挿入され、各ウエル4内に培地を供給し、各ウエル内に挿入された、培養容器底部の膜6上の細胞に対し、略連続して培地を灌流し、細胞培養を行うように構成される。ここで使用されるウエルプレート3は、6個のウエルを有して構成されが、ウエルの数は6個未満、7個以上とすることもできる。
具体的には、図2〜図6に示す如く、自動灌流培養装置は、ウエルプレート3を取出可能に収納する収納室2を備えたケース1と、ケース1の収納室2を覆い開閉可能に設けられた開閉蓋1aと、ウエルプレート3の各ウエル4内に培地を供給する供給ポンプ40と、ウエル4内の培養容器5から培地を排出する排出ポンプ60と、供給ポンプ40から供給チューブ13を通して送られた培地を各ウエル4内に供給する供給ノズル14と、排出ポンプ60の運転により各ウエル4内の培養容器5から培地を排出する排出ノズル24と、ウエル4内の培地の液面レベルを検出して液面検出信号を発生する、上記液面検出手段としての液面検出器7と、を備える。また、上記供給流路は、この供給チューブ13と供給ノズル14を備え、上記排出流路は、この排出チューブ23と排出ノズル24を備えて構成される。
ウエルプレート3を収納するケース1は、図2等に示す如く、薄型の直方体形状の箱状に、透明合成樹脂により成形され、ベース板1b上に固定される。ケース1の開口した上部には、開閉蓋1aが開閉可能に取り付けられる。ケース1、開閉蓋1a、及びウエルプレート3は、透明合成樹脂により形成され、細部培養時、蓋を閉じた状態で、顕微鏡下などにおいて、各培養容器5内の細胞を、容易に観察できるようになっている。
さらに、ケース1に隣接したベース板1b上に取付台1dが固定され、取付台1d上に、培地を供給する供給ポンプ40、培地の供給先を各ウエル4において切り換える開閉バルブ17、各培養容器5内から古い培地を排出する排出ポンプ60が取り付けられる。さらに、そこに隣接して、新しい培地を入れる培地供給容器8、及び古い培地を入れる廃液容器9が、ベース板1b上に取り付けられる。培地供給容器8には蓋8aが、廃液容器9には蓋9aが被せられる。
図8に示すように、ケース1の収納室2内に、6個のウエル4を有するウエルプレート3が収納され、6個のウエル4内には、図1のように、培養容器5が上から挿入される。各ウエル4内に培地供給用の供給ノズル14が挿入され、各培養容器5内には排出ノズル24が挿入される。ウエルプレート3がケース1の収納室2内に収納されることに伴い、各ウエル4内に挿入される供給ノズル14、各培養容器5内に挿入される排出ノズル24、及びそれらに接続される供給チューブ13及び排出チューブ23はケース1内に収納される。図7に示すように、各供給ノズル14及び各排出ノズル24は、ケース1内の支持板1cに取り付けられ、定位置に保持される。
図1、図8に示すように、各ウエル4に挿入される培養容器5は、カップ状容器状に形成され、その底部には、培養する細胞を播種するために、多孔質の膜6が取り付けられる。膜6は、例えば、直径約0.3〜5μmの多数の微細孔を有したメンブレンフィルターなどから形成され、培養しようとする細胞が膜6上に播種され、保持されるようになっている。培養容器5は、各ウエル4内に上から挿入されるが、培養容器5の底部に設けた膜6とウエル4の底面との間に、間隔をあけるように、保持される。なお、細胞の培養時、膜6の目詰まりを防止するために、細胞はゲルと混合し、細胞懸濁液として膜上に播種される。
上記のように、図7に示す如く、ケース1の収納室2内には、各ウエル4内に培地供給用の供給ノズル14が挿入され、各培養容器5内には排出ノズル24が挿入される。それらの供給ノズル14及び排出ノズル24を支持するために、ケース1内上部に支持板1cがウエルプレート3の上方を覆うように配設され、図7に示すごとく、支持板1c上には供給ノズル14及び排出ノズル24を保持する部材が設けられる。
細胞培養時、この自動灌流培養装置は、使用時、温度、湿度、炭酸ガス濃度などを管理されたインキュベータ内に入れられ、細胞培養が行われるが、図2〜図5に示すように、自動灌流培養装置は、ベース板1b上にケース1、供給ポンプ40、排出ポンプ60等を搭載した、小型で簡単な構造となっているので、使用者は、容易にインキュベータ内に装置を出し入れすることができる。
さらに、図1に示す如く、各ウエル4内の培地の液面を、電気的に検出するために、液面検出手段として液面検出器7が、ケース1内に設けられる。この液面検出器7は、1対の電極部を有し、ウエルプレート3の各ウエル4内に1対の電極部を挿入し、電極部間にパルス電圧を印加してウエル内の液面を検出するように構成される。検出時に印加するパルス幅は、例えば数m秒というように短く設定され、液面が1対の電極部に達したとき、電極部間の電位の低下を検出して、液面を検出する。このため、比較的簡単な構成の検出器により、培地液面を検出することができ、液面検出時に、培地に与える電流の影響を最少にすることができる。
液面検出器としては、上記の電極式の液面検出器に代えて、非接触式の静電容量式液面センサを設けることもできる。この静電容量式液面センサは、参照電極と検出電極を有し、液面レベルに応じて変化する参照電極と検出電極間の静電容量の変化に基づき、各ウエル4内の培地の液面レベルを非接触で検出することができる。これによれば、電流による培地への悪影響を防止することができる。
また、液面検出器として、光学式液面センサを使用することもできる。光学式液面センサは、光センサを有し、光センサの受光信号に基づき、光学的に各ウエル4内の液面レベルを検出するように構成される。このため、電流や電界を培地に印加せずに、液面レベルを検出するため、電界や電流による培地への悪影響をなくすことができる。
図8等に示すように、取付台1d内に1台の圧電ダイヤフラム式の供給ポンプ40が、培地供給容器8内の培地を各ウエル4に供給するために配設される。供給ポンプ40は、図9、図10に示すように、小型で薄型の圧電ダイヤフラム式ポンプから構成され、ピエゾ素子等の圧電素子50とその振動駆動により振動するダイヤフラム45とを備える。培地供給容器8は、取付台1dに隣接したベース板1b上に配設され、容器には新しい培地が入れられ、蓋8aが被せられる。
圧電ダイヤフラム式の供給ポンプ40は、図9、図10に示す如く、圧電素子50を設けた供給ポンプ駆動部41と、ダイヤフラム45、ポンプ室46、入口ポート54、及び出口ポート53を設けた供給接液部42と、が分離可能に結合される。供給ポンプ駆動部41は、薄い方形の駆動ケース43を外殻として形成され、駆動ケース43内に、金属板49が取り付けられ、金属板49の内側に圧電素子50が取り付けられる。さらに、金属板49の外側に、吸着用のゴム磁石シート48が取り付けられる。
一方、供給接液部42は、薄い方形板状の接液ケース44を外殻として形成され、接液ケース44内に、ポンプ室46が形成される。ポンプ室46の前面にダイヤフラム45が張設され、ダイヤフラム45の外側に磁性体ダイヤフラム47が取り付けられる。接液ケース44内のポンプ室46に連通して出口ポート53と入口ポート54が設けられ、出口ポート53に吐出弁52が設けられ、入口ポート54に吸入弁51が設けられる。これにより、圧電素子50の動作によりダイヤフラム45が振動すると、入口ポート54から吸入弁51を通して培地がポンプ室46に吸引され、出口ポート53から吐出弁52を通して培地が送出される。
供給ポンプ40は、使用時、図10に示すように、供給ポンプ駆動部41と供給接液部42が重ね合わせて組み付けられるが、供給ポンプ駆動部41と供給接液部42を重ね合わせたとき、供給ポンプ駆動部41のゴム磁石シート48と供給接液部42側の金属板49が吸着し、両者が正確な位置に簡単に組み付けられるようになっている。このため、供給ポンプ40の使用後、供給接液部42を洗浄し或いは使い捨てとする場合、供給ポンプ駆動部41と供給接液部42を剥がすように操作すれば、ゴム磁石シート48と金属板49が分離し、供給接液部42を供給ポンプ駆動部41から簡単に取り外して、洗浄し或いは廃棄することができる。
供給ポンプ40は、図7等に示すように、供給流路マニホールド15の下側であって、取付台1d上の凹部内に配設され、その供給接液部42の入口ポート54には供給チューブ13、供給流路マニホールド15を介して培地供給容器8が接続される。また、供給接液部42の出口ポート53は、供給流路マニホールド15により6チャンネルに分岐されて、6台の開閉バルブ17に接続される。6台の開閉バルブ17は、図7に示すように、取付台1d内の凹部で、供給ポンプ40に隣接した位置に収納され、供給流路マニホールド15内の供給用流路16に接続される。
供給流路マニホールド15は、図11〜図13に示すように、合成樹脂製の直方体ブロック状に形成され、その内部に、新しい培地を流すための供給用流路16が形成される。また、図11の右側の側面に、供給用流路16に繋がる入口ポート15bが設けられ、この右側面の入口ポート15bには、上記培地供給容器8に接続される供給チューブ13が接続される。さらに、供給流路マニホールド15の底部には、上記供給ポンプ40の供給接液部42が接続される凹部とポートが形成され、且つ6台の開閉バルブ17が接続される凹部とポートが設けられる。供給流路マニホールド15の正面側に、6本の出口ポート15aが設けられ、6台の開閉バルブ17の吐出側は流路を介してこの6本の出口ポート15aに接続される。
これにより、供給流路マニホールド15内に形成された供給用流路16は、培地供給容器8側の供給チューブ13と入口ポート15bを通して、培地を供給ポンプ40の供給接液部42の入口ポート54に吸引し、その出口ポート53から流路を通して6台の開閉バルブ17に送り、各開閉バルブ17の吐出側から出口ポート15aを通して培地を送出するように、流路が設けられる。
開閉バルブ17には、例えば形状記憶合金を駆動部に使用した小型バルブを使用することができる。この小型バルブは、例えば消費電力0.3W以下、オリフィス0.4mm程度の、非常に小型のバルブであり、安価に製造することができ、使い捨てとして使用することができる。
上記のように、供給流路マニホールド15内の供給用流路16は、図11〜図13に示す如く、開閉バルブ17を通して、各ウエル4の供給ノズル14に、供給チューブ13を介して接続され、供給ポンプ40の動作によって、培地供給容器8内の培地が、供給流路マニホールド15内の供給用流路16に送られ、開閉バルブ17を通して、順に供給ノズル14に供給される。つまり、6台の開閉バルブ17が順に開放されると、培地は、6チャンネルの供給チューブ13を通り、6本の供給ノズル14に順に送られ、各供給ノズル14から各ウエル4内に供給されるようになっている。
さらに、図7等に示す如く、取付台1d上の後部に、排出ポンプ60が取り付けられる。排出ポンプ60は、図14、図15に示すように、6チャンネルの蠕動式のペリスタポンプから構成され、図1に示す如く、各ウエル4内に挿入された培養容器5内の培地を、排出チューブ23を介して、廃液容器9に排出する。廃液容器9はベース板1b上の取付台1dの隣接位置に配設され、廃液容器9には、蓋9aが被せられる。
排出ポンプ60の吐出側には、排出流路マニホールド25が排出チューブ23を介して接続される。排出流路マニホールド25は、図17〜図19に示すように、その平面凹部内に、6本の入口ポート25aが設けられ、その右側面に、1本の出口ポート25bが設けられ、内部に、入口ポート25aと出口ポート25bを接続するように、排出用流路26が形成される。
排出ポンプ60は、培地の流路となる排出接液部62と、駆動部を駆動して排出接液部62内から培地を排出するように動作する排出ポンプ駆動部61とが、分離可能に結合して構成される。排出接液部62は、図14に示す如く、ポンプチューブ63から構成され、ポンプケーシングの下ケース64b内及びロータ66上に挿入され、ロータ66の回転に応じて、ロータ66の各ローラ67により押圧され、送液を行う。
排出ポンプ駆動部61は、図14、図15に示す如く、減速機付きの小型モータ65と、小型モータ65により低速で回転駆動されるロータ66とを備える。ロータ66には複数本(ここでは3本)のローラ67が、小型モータ65の回転軸と平行な軸により回転自在に軸支される。ロータ66の3本のローラ67には、各々、6チャンネルのローラ部が軸方向に並設され、小型モータ65の回転軸は、ロータ66の中心軸に設けた軸穴に、挿入されて連結される。
図14、図15に示すように、排出ポンプ60のポンプケーシングは、上ケース64aと下ケース64bとからなり、内部にロータ66を収納する、略円柱空間状のポンプ室が形成される。排出ポンプ60のポンプ室内には、内部に挿入されるロータ66の3本のローラ67の一部周りに接するように、ポンプチューブ63がロータ66上に挿入される。ポンプチューブ63は、排出ポンプ60の排出接液部62を構成し、上ケース64aを取り外した状態の、下ケース64b及びロータ66上に載置してセットされる。
これにより、排出ポンプ60から排出接液部62を分離する場合、上ケース64aを下ケース64b及びロータ66から取り外せば、ポンプチューブ63がロータ66上に露出し、ポンプチューブ63をポンプケーシングから簡単に取り外して分離することができる。排出ポンプ60の作動時、小型モータ65の駆動によりロータ66が低速回転すると、3本のローラ67が旋回しながら自転し、ローラ67の各チャンネルのローラ部が、6チャンネル分のポンプチューブ63を押し潰しながら回転し、ポンプチューブ63内の培地を排出側に送ることとなる。
排出ポンプ60を組み立てる場合、図14、図15に示す如く、ポンプチューブ63を下ケース64b及びロータ66上にセットした状態で、上ケース64aを下ケース64bの上に被せ、取付板69を押し付けるように、固定板68のスリットに取付板69を挿入する。そして、カバー70とともに取付板69を摺動させるのみで、比較的簡単に、排出ポンプ60を組み立てることができる。カバー70上にはツマミが突設されている。
排出ポンプ60の使用後には、カバー70及び取付板69を持って摺動させ、上ケース64aを下ケース64b上から取り外せば、ポンプケーシングを容易に分解することができる。そしてこの状態で、排出接液部62のポンプチューブ63を、ポンプケーシングから取り外し、その洗浄や交換を簡単に行うことができる。
図1に示すように、上記構成の自動灌流培養装置は、上記制御手段となるコントローラ30により制御される。コントローラ30は、例えばマイクロコンピュータを備えて構成され、ウエルプレート3の各ウエル4に対し自動的に培地の灌流を行い、細胞培養を実施する。
上記供給ポンプ40の圧電素子50、開閉バルブ17、排出ポンプ60の小型モータ65は、コントローラ30の制御用出力ポートに接続されて制御され、コントローラ30の制御用入力ポートには、上記液面検出器7が接続され、液面の検出信号が入力される。コントローラ30のマイクロプロセッサは、予め記憶されたプログラムデータに基づき、下記のような細胞培養のための灌流処理を実施するように構成される。コントローラ30とその電源(電池等)は、上記構成の自動灌流培養装置とは別置きで設置され、接続されるが、上記ベース板1bと一体に構成することもできる。
次に、上記自動灌流培養装置の動作を、図20のフローチャートを参照して説明する。細胞培養を行う場合、先ず、ウエルプレート3の各ウエル4の培養容器5内に、培養しようとする細胞を、その底部の膜6に播種する。
このとき、培養しようとする細胞は懸濁液とされ、さらにゲルと混合し、培養容器5の膜6上に播種される。細胞懸濁液をゲルと混合することにより、膜6の目詰まりを防止することができる。ウエルプレート3の各ウエル4内には、所定量の培地(培養液)が入れられ、ケース1の開閉蓋1aが閉じられる。
この状態で、コントローラ30が起動され、自動灌流培養装置は、所定の温度、湿度、炭酸ガス濃度に管理されたインキュベータ内に入れられ、培地灌流による細胞培養が行われる。
コントローラ30が起動し、培地灌流処理を開始すると、先ず、ステップ100で、排出ポンプ60が起動し、各ウエル4内の培養容器5内から培地が排出される。つまり、排出ポンプ60が作動すると、各培養容器5の排出ノズル24から培地が吸引され、吸引された培地は、排出チューブ23から排出流路マニホールド25内の排出用流路26を通り、廃液容器9内に排出される。この培地の排出は、所定時間(例えば30秒間)行われ、所定時間経過後に、ステップ110に進み、ステップ120で、排出ポンプ60は停止する。このとき、略一定量の古い培地が各培養容器5から排出される。
ペリスタルポンプからなる排出ポンプ60は、各培養容器5内の古い培地を、各チャンネルのポンプチューブ63を通して、脈動を生じさせながら排出するが、培養容器5の底部の膜6に播種された細胞の近傍を灌流する培地は、ウエル4内の液面レベルと培養容器5内の液面レベルとのレベル差に応じて、徐々に非常に低流速且つ低流量で、移動することとなり、培地の灌流に排出ポンプ60の動作の影響が加わることは皆無である。
次に、ステップ130で、供給ポンプ40が起動し、ステップ140で、各培養容器5の番号を示す「n」を1とする。供給ポンプ40が起動すると、供給ポンプ40によって培地供給容器8から新しい培地が吸引され、供給流路マニホールド15内の供給用流路16内に吸引される。
次に、ステップ150で、n番目のウエル4の液面検出器7に、検出用のパルス信号を印加し、次のステップ160で、液面検出器7から培地液面の検出信号が入力されたか否かを判定する。
ここで、n番目のウエル4の液面レベルが低い場合、検出信号が入力されないと判定され、次に、ステップ170に進み、n番目の開閉バルブ17を開放する。これにより、供給ポンプ40によって吸引された新しい培地は、供給流路マニホールド15内の供給用流路16からn番目の開閉バルブ17を通り、供給チューブ13から供給ノズル14を通して、n番目のウエル4内に供給される。
そして、次のステップ180で、所定時間(例えば10秒間)経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまで、n番目の開閉バルブ17を開放して、n番目のウエル4内に培地を供給する。この間、n番目のウエル4内に培地が供給され、その液面レベルが上昇していく。
このとき、図1に示すように、通常、ウエル4内の培地の液面レベルは、培養容器5内の液面レベルに比して高くなっているため、重力によりウエル4内の下部の培地は、液面レベルの低い培養容器5側に緩やかに移動し、その底部の膜6を下側から上側に通り、培養容器5の上部へと徐々に緩やかに灌流する。これにより、膜6に播種されている細胞の周囲に、新たな培地が略連続的に緩やかに付与され、細胞培養が行われる。
一方、ステップ180で、所定時間(例えば10秒間)が経過したと判定すると、次に、ステップ150に戻り、再び、n番目のウエル4の液面検出器7に、検出用のパルス信号を印加し、次のステップ160で、液面検出器7から培地液面の検出信号が入力されたか否かを判定する。ここで、培地液面の検出信号が入力されない場合、上記ステップ170、ステップ180が繰り返され、n番目のウエル4内に培地が供給される。
そして、n番目のウエル4の液面レベルが上昇し、その液面検出器7が液面を検出し、検出信号が出力されると、ステップ160からステップ190に進み、n番目の開閉バルブ17を閉鎖する。これにより、n番目のウエル4内への培地の供給は停止する。
そして、次に、ステップ200に進み、各培養容器5の番号を示す「n」を「n+1」とし、次のステップ210を経て、再びステップ150に戻り、n+1番目のウエル4の液面検出器7に、検出用のパルス信号を印加し、次のステップ160で、上記のように、液面検出器7から培地液面の検出信号が入力されたか否かを判定する。
そして、n+1番目のウエル4の液面レベルが低い場合、上記と同様に、検出信号が入力されないと判定され、次に、ステップ170に進み、n+1番目の開閉バルブ17を開放する。これにより、供給ポンプ40によって吸引された新しい培地は、供給流路マニホールド15内の供給用流路16からn+1番目の開閉バルブ17を通り、供給チューブ13から供給ノズル14を通して、n+1番目のウエル4内に供給される。
そして、次のステップ180で、上記と同様、所定時間(例えば10秒間)経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまで、n+1番目の開閉バルブ17を開放して、n+1番目のウエル4内に培地を供給する。この間、上記と同様に、n+1番目のウエル4内に培地が供給され、その液面レベルが上昇していくこととなる。
そして、n+1番目のウエル4の液面レベルが上昇し、その液面検出器7が液面を検出し、検出信号が出力されると、上記と同様、ステップ160からステップ190に進み、n+1番目の開閉バルブ17を閉鎖する。これにより、n+1番目のウエル4内への培地の供給は停止する。
このようにして、ウエルプレート3の全て(6個)のウエル4について、上記ステップ150〜ステップ210が繰り返され、これにより、全てのウエル4内に適正量の培地が徐々に略連続して供給され、各ウエル4の液面レベルが所定レベルまで上昇した状態となる。これにより、各ウエル4内の液面レベルは、培養容器5内の液面レベルに比して高くなるため、ウエル4内の下部の培地は、重力によって、培養容器5側に移動し、その底部の膜6を下から上に通り、培養容器5内の上部へと移動する。これにより、膜6に播種されている細胞の周囲に、培地が非常に低速且つ低流量で緩やかに流れることとなる。
このような図20の培地灌流処理は、所定のルーティン時間で繰り返し実行され、その間、ウエルプレート3の各ウエル4内の培養容器5からは、古い培地が徐々に排出され、各ウエル4内には新しい培地が徐々に供給される。それに伴い、各ウエル4内の培地は、培養容器5の底部の膜6を通して、徐々に緩やかに低速、低流量で培養容器5内に灌流され、そのような動作が所定時間、所定の環境下で行われ、培養容器5内の細胞が培養される。
なお、上記灌流処理は、培養容器5の1回の排出時間を例えば30秒とし、各ウエル4への供給時間を例えば10秒とし、1回の灌流処理を約1分30秒で実施した。このような灌流処理は、時間間隔を略ゼロとして、連続的に繰り返すことができるが、数十秒から数分間の時間間隔をおいて上記灌流処理を繰り返すこともでき、培養する細胞に応じて、任意に決めることができる。また、培養容器5の排出時間、及びウエル4への供給時間は、容器の大きさ、供給ポンプ40や排出ポンプ60の送液能力つまり単位時間当たりの送液量に応じて、任意に変えることができる。
上記自動灌流培養装置は、細胞培養の処理が終了した時点で、培養装置がインキュベータから取り出され、各培養容器5内の細胞が顕微鏡下などで観察され検査などが行われる。このような細胞培養の後、培養装置は分解され、次回の使用にそなえて、ケース1内のウエルプレート3、培養容器5、培地供給容器8、廃液容器9、流路マニホールドなどが、洗浄され、或いは使い捨てとして廃棄され、次回の細胞培養時のコンタミネーションを防止する。
使用後の自動灌流培養装置の分解は、ケース1の開閉蓋1aを開き、ケース1内のウエルプレート3、培養容器5、供給ノズル14、排出ノズル24、液面検出器7、供給チューブ13、及び排出チューブ23を取り外し、それらを洗浄し、或いは廃棄する。さらに、ベース板1b上の培地供給容器8、廃液容器9を外して洗浄或いは廃棄する。
上記のように、供給ポンプ40の供給接液部42は、その供給ポンプ駆動部41から簡単に取り外し可能な構造であり、排出ポンプ60はその排出接液部62を排出ポンプ駆動部61から簡単に取り外し可能な構造である。このため、取付台1d上の供給ポンプ40、開閉バルブ17及び排出ポンプ60を取り外し、簡単に、供給ポンプ40から供給接液部42を外し、排出ポンプ60から排出接液部62を取り外し、それらを洗浄し或いは廃棄することができる。さらに、ベース板1b上の取付台1d上から、供給流路マニホールド15、排出流路マニホールド25を、供給チューブ13、排出チューブ23などとともに取り外して洗浄し、或いは使い捨てとして廃棄する。
このように、上記自動灌流培養装置は、各ウエル4内に培地を供給し、各ウエル4内に挿入された培養容器5の底部の膜6を通して培地を培養容器5内に、徐々に低速、低流量で灌流させ、膜6上に播種した細胞を良好に培養することができる。つまり、ウエル4内の培地液面レベルが培養容器5内より高くなると、培養容器5の底部の膜6を通して培地がウエル4から培養容器5内に灌流し、これにより、培地の灌流は、極めて緩やかに低流速で且つ低流量で行われる。このため、膜6上に播種した細胞には、緩やかな培地の流れが付与される。このため、膜6上の細胞には、緩やかな培地の流れによる適度な刺激が生じて、極めて良好に細胞培養を行うことができる。
また、各ウエル内に挿入された培養容器5から古い培地を排出しつつ、各ウエル4内の培地の液面レベルを検出し、その液面レベルに基づき新しい培地を各ウエル4に供給するため、適正量の培地を低速、低流量で培養容器5の底部に灌流して、培養容器5の膜6に播種した細胞を良好に培養することができる。
さらに、ウエル4を有したウエルプレート3をケース1内に収納し、ケース1内に、供給チューブ13、供給ノズル14、排出チューブ23、及び排出ノズル24を収納し、且つケース1はコンパクトに形成することができる。これにより、使用者は、自動灌流培養装置を小型のケース1ごとそのままインキュベータ内に出し入れして、簡便に使用することができる。
また、自動灌流培養装置は、構造を簡単化して小型化し、安価に製造することができるので、小規模の研究機関などでも、自動灌流培養装置による細胞培養を、簡便に行うことができる。
さらに、使用後、ウエルプレート3、培養容器5、供給ポンプ40の供給接液部42、供給チューブ13、供給ノズル14、排出ノズル24、排出チューブ23、排出ポンプ60の排出接液部62等は、供給ポンプ駆動部41や排出ポンプ駆動部61を除いて、灌流培養装置から簡単に取り外すことができ、取り出した部品は、洗浄し或いは廃棄して使い捨てするように使用されることができる。これにより、本自動灌流培養装置を繰り返し使用する場合、細胞のコンタミネーションを防止しつつ、安価なコストで繰り返し細胞培養に使用することができる。
1 ケース
1a 開閉蓋
1b ベース板
1c 支持板
1d 取付台
2 収納室
3 ウエルプレート
4 ウエル
5 培養容器
6 膜
7 液面検出器
8 培地供給容器
8a 蓋
9 廃液容器
9a 蓋
13 供給チューブ
14 供給ノズル
15 供給流路マニホールド
15a 出口ポート
15b 入口ポート
16 供給用流路
17 開閉バルブ
23 排出チューブ
24 排出ノズル
25 排出流路マニホールド
25a 入口ポート
25b 出口ポート
26 排出用流路
30 コントローラ
40 供給ポンプ
41 供給ポンプ駆動部
42 供給接液部
43 駆動ケース
44 接液ケース
45 ダイヤフラム
46 ポンプ室
47 磁性体ダイヤフラム
48 ゴム磁石シート
49 金属板
50 圧電素子
51 吸入弁
52 吐出弁
53 出口ポート
54 入口ポート
60 排出ポンプ
61 排出ポンプ駆動部
62 排出接液部
63 ポンプチューブ
64a 上ケース
64b 下ケース
65 小型モータ
66 ロータ
67 ローラ
68 固定板
69 取付板
70 カバー

Claims (13)

  1. 培地を収容する外側容器と、
    該外側容器内に挿入され、細胞を播種する多孔質の膜を底部に有した培養容器と、
    該外側容器内に培地を供給するように配設された供給流路と、
    該供給流路を通して該外側容器内に培地を供給する供給ポンプと、
    該培養容器内から培地を排出するように配設された排出流路と、
    該排出流路を通して該培養容器内から培地を排出する排出ポンプと、
    該外側容器内の培地の液面レベルを検出して液面検出信号を発生する液面検出手段と、
    該液面検出手段の液面検出信号に基づき、該供給ポンプを制御して、該外側容器への培地の供給量を制御する制御手段と、
    を備え、
    該外側容器内の培地液面レベルと該培養容器内の培地液面レベルとの差に応じて、該外側容器内の培地が前記多孔質の膜を通して該培養容器内に灌流することを特徴とする自動灌流培養装置。
  2. 前記供給流路は、前記供給ポンプに接続される供給チューブと、該供給チューブに接続され、前記外側容器内に配置される供給ノズルと、を備え、
    前記排出流路は、前記排出ポンプに接続される排出チューブと、該排出チューブに接続され、前記培養容器内に配置される排出ノズルと、を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動灌流培養装置。
  3. 前記供給ポンプは、培地の流路となる供給接液部と、駆動部を駆動して該供給接液部内に培地を送るように動作する供給ポンプ駆動部とが、分離可能に連結され、前記排出ポンプは、培地の流路となる排出接液部と、駆動部を駆動して該排出接液部内から培地を排出するように動作する排出ポンプ駆動部とが、分離可能に連結されたことを特徴とする請求項2記載の自動灌流培養装置。
  4. 前記外側容器、前記培養容器、前記供給ポンプの供給接液部、前記供給チューブ、供給ノズル、排出ノズル、排出チューブ、及び前記排出ポンプの排出接液部は、取り外し交換可能に配設されたことを特徴とする請求項3記載の自動灌流培養装置。
  5. 前記外側容器は、複数のウエルを有したウエルプレートからなり、各ウエル内に前記培養容器が挿入されたことを特徴とする請求項2記載の自動灌流培養装置。
  6. 前記ウエルプレートを取出可能に収納する収納室と該収納室を開閉する開閉蓋とを備えたケースが設けられ、該ケースには、少なくとも、該ウエルプレート、前記培養容器、供給ノズル、供給チューブ、排出ノズル、排出チューブが、収納されたことを特徴とする請求項5記載の自動灌流培養装置。
  7. 前記供給接液部に接続される流路が供給流路マニホールドとして一体化され、該供給流路マニホールドは取り出し交換可能に形成されたことを特徴とする請求項3記載の自動灌流培養装置。
  8. 前記排出接液部に接続される流路が排出流路マニホールドとして一体化され、該排出流路マニホールドは取り出し交換可能に形成されたことを特徴とする請求項3記載の自動灌流培養装置。
  9. 前記供給流路マニホールド内における、供給ポンプの供給接液部と前記供給ノズル間の各流路に、開閉バルブが接続されたことを特徴とする請求項7記載の自動灌流培養装置。
  10. 前記供給ポンプは圧電ダイヤフラム式ポンプから構成され、前記供給接液部はダイヤフラムを含むポンプ室を有していることを特徴とする請求項3記載の自動灌流培養装置。
  11. 前記液面検出手段として、1対の電極部が前記外側容器内に挿入され、該電極部間にパルス電圧を印加して該外側容器内の液面を検出する液面検出器が配設されることを特徴とする請求項1記載の自動灌流培養装置。
  12. 前記液面検出手段として、光センサを有し、該光センサの受光信号に基づき、光学的に前記外側容器内の液面レベルを検出する光学式液面センサが、配設されたことを特徴とする請求項1記載の自動灌流培養装置。
  13. 前記液面検出手段として、参照電極と検出電極を有し、液面レベルに応じて変化する該参照電極と該検出電極間の静電容量の変化に基づき、前記外側容器内の液面レベルを非接触で検出する静電容量式液面センサが、配設されたことを特徴とする請求項1記載の自動灌流培養装置。


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