JP6197903B2 - 格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造 - Google Patents
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Description
この発明は、フロントルーフ、リヤルーフ、デッキカバー(後側開閉体)などを備えたような格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造に関する。
一般に、格納式ルーフ付き自動車としては、フロントルーフ、リヤルーフおよびデッキカバーを備え、上述のフロントルーフおよびリヤルーフをリンク機構を介してルーフ全閉位置とルーフ全開位置(ルーフ格納位置)との間に移動可能に構成したものである。
上述のフロントルーフおよびリヤルーフはリンク機構を有しており、上述のデッキカバーもその開閉のためにリンク機構を有している。
上述のフロントルーフおよびリヤルーフはリンク機構を有しており、上述のデッキカバーもその開閉のためにリンク機構を有している。
シートバックの後部において車幅方向に延びるシートバッククロスメンバ(クロスバー部材)に対して、その車幅方向の外側にルーフ開閉用のリンク機構とデッキカバー開閉用のリンク機構とを取付けると、車幅方向の寸法が大となる。このため、車両デザインの関係上、デッキカバー開閉用のリンク機構をシートバッククロスメンバと車幅方向にオーバラップさせて車両後方に設けることが考えられる。
この場合、車両の後突時に上述のデッキカバー開閉用のリンク機構がシートバッククロスメンバを直接押圧することになり好ましくない。つまり、該リンク機構が車両後突時においてその前方に位置するシートバッククロスメンバなどの部材と干渉するので、改善の余地があった。
ところで、特許文献1には、デッキカバー(蓋部材15参照)をホイールハウス後側上部に支持する構造が開示されているが、この特許文献1には、後突時に上記デッキカバーを支持するリンクが、その前方の部材と干渉する点については全く考慮されておらず、斯る干渉を回避するという観点で改善の余地があった。
この発明は、車両後突時において後側開閉体のリンク機構と他部材や車体との干渉を、簡易な構成にて防止することができる格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による格納ルーフ付き自動車の後部車体構造は、上記格納式ルーフは後側開閉体を支持するリンク機構を備え、該リンク機構の基端部は後部車体に取付けられ、該リンク機構の前側遊端部はブラケットを介して上記後側開閉体に取付けられており、上記リンクの前側には、他の車体側部材が設けられ、上記リンク機構を構成するリンクおよび上記ブラケットには、後突による車体後部の変形時に、車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部が設けられ、上記後部車体には、上記リンクと車幅方向外側前方の側壁部との間に上記リンクが進入可能な空間が設けられているものである。
上述の後側開閉体はデッキカバーに設定してもよい。
上述の後側開閉体はデッキカバーに設定してもよい。
上記構成によれば、後突による車体後部の変形時に、上記屈曲促進部によりリンクおよびブラケットが車幅方向外側前方に設けられた空間へ屈曲することで、当該リンクやブラケットの変形が抑制されると共に、リンク前側に位置する他のリンクまたは車体剛性部材の変形をも抑制することができる。
要するに、簡易な構成でありながら、後側開閉体のリンク機構と他部材や車体との干渉を抑制することができる。また、後突時にリンクが車幅方向外側前方の空間に折曲がり変位することで、リンクおよび車体側部材の衝突荷重の入力を軽減して、その変形を抑制できる。
要するに、簡易な構成でありながら、後側開閉体のリンク機構と他部材や車体との干渉を抑制することができる。また、後突時にリンクが車幅方向外側前方の空間に折曲がり変位することで、リンクおよび車体側部材の衝突荷重の入力を軽減して、その変形を抑制できる。
この発明の一実施態様においては、上記リンク機構のリンクが、後突時に車幅方向外側に屈曲を促進する屈曲促進部として車体側端から車両前方に延びると共に、車幅方向外側前方に屈曲した屈曲部を備え、後側開閉体と車体取付部との前後相対変位を許容すべく構成したものである。
上記構成によれば、屈曲促進部としてのリンクの上記屈曲部が車両後突時に後側開閉体と車体取付部との前後相対変位を許容するので、後側開閉体を可及的変形させることなく、相対変位を吸収することができる。
この発明の一実施態様においては、上記リンクの前端軸がリンクの後端軸よりも上方に位置しており、後側開閉体側の上記ブラケットの上方へ屈曲しやすい屈曲促進部に連結されており、後突時の衝突荷重が上記リンクから前上に伝達され、屈曲促進部を変形して相対変位を許容すべく構成したものである。
上記構成によれば、車両の後突時における衝突荷重が上述のリンクから前上に伝達されて、上記ブラケットの屈曲促進部を変形して相対変位を許容するので、後側開閉体の変形をより一層抑制しつつ、当該後側開閉体を上方にも逃がすことができる。
この発明の一実施態様においては、上記車体側部材が車体側剛性部材であることを特徴とする。
車体側剛性部材は、例えばフレームやクロスメンバ等の車体剛性を向上するよう構成された部材とすることができる。
車体側剛性部材は、例えばフレームやクロスメンバ等の車体剛性を向上するよう構成された部材とすることができる。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、上述の車体側剛性部材に対して、リンクが前後方向に正面衝突すると、リンクへの入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成によりリンクに対する入力荷重や変位を抑制することができる。また、後突時に確実にリンクと車体側強度部材との車両前後方向の正面当接を防ぎ、リンクおよび車体側部材への衝突荷重の入力を軽減でき、もて、軽量化できる。
すなわち、上述の車体側剛性部材に対して、リンクが前後方向に正面衝突すると、リンクへの入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成によりリンクに対する入力荷重や変位を抑制することができる。また、後突時に確実にリンクと車体側強度部材との車両前後方向の正面当接を防ぎ、リンクおよび車体側部材への衝突荷重の入力を軽減でき、もて、軽量化できる。
この発明の一実施態様においては、上記車体剛性部材がシートバッククロスメンバであることを特徴とする。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ(クロスバー部材と同意)に対して、仮に後突荷重が入力されると、車室が狭くなる恐れがある為、補強が必要となり重量の増加や高価な高強度材料の使用によるコストの増加が懸念されるが、上記構成によりシートバッククロスメンバに対する入力荷重や変位を抑制することができる。また、後突時に確実にリンクとシートバッククロスメンバとの車両前後方向の正面当接を防ぎ、これらへの衝突荷重の入力を軽減でき、もって、軽量化できる。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ(クロスバー部材と同意)に対して、仮に後突荷重が入力されると、車室が狭くなる恐れがある為、補強が必要となり重量の増加や高価な高強度材料の使用によるコストの増加が懸念されるが、上記構成によりシートバッククロスメンバに対する入力荷重や変位を抑制することができる。また、後突時に確実にリンクとシートバッククロスメンバとの車両前後方向の正面当接を防ぎ、これらへの衝突荷重の入力を軽減でき、もって、軽量化できる。
この発明の一実施態様においては、上記車体側部材が、格納式ルーフ駆動の為に車体に取り付けられた他のリンクであることを特徴とする。
上記他のリンクは、例えば前側ルーフ部を開閉可能に支持するリンクとすることができる。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、両リンクが前後方向に正面衝突すると、各リンクへの入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成により両リンクに対する入力荷重や変位を抑制することができる。
すなわち、両リンクが前後方向に正面衝突すると、各リンクへの入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成により両リンクに対する入力荷重や変位を抑制することができる。
この発明によれば、車両後突時において後側開閉体のリンク機構と他部材や車体との干渉を簡易な構造にて防止することができる効果がある。
車両後突時において後側開閉体のリンク機構と他部材や車体との干渉を、簡易な構造にて防止するという目的を、格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造であって、上記格納式ルーフは後側開閉体を支持するリンク機構を備え、該リンク機構の基端部は後部車体に取付けられ、該リンク機構の前側遊端部はブラケットを介して上記後側開閉体に取付けられており、上記リンクの前側には、他の車体側部材が設けられ、上記リンク機構を構成するリンクおよび上記ブラケットには、後突による車体後部の変形時に、車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部が設けられ、上記後部車体には、上記リンクと車幅方向外側前方の側壁部との間に上記リンクが進入可能な空間が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造を示す。この実施例の後部車体構造は左右対称または左右略対称であるから、以下の各図においては車両右側または車両左側の何れか一方を示す。図1は当該後部車体構造を備えた自動車の外観側面図であって、図1において、左右一対のフロントピラー1,1(但し、図面では車両右側のフロントピラーのみを示す)を設け、これら左右一対のフロントピラー1,1上端部相互間を車幅方向に連結するフロントヘッダ2を設けている。
図面は格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造を示す。この実施例の後部車体構造は左右対称または左右略対称であるから、以下の各図においては車両右側または車両左側の何れか一方を示す。図1は当該後部車体構造を備えた自動車の外観側面図であって、図1において、左右一対のフロントピラー1,1(但し、図面では車両右側のフロントピラーのみを示す)を設け、これら左右一対のフロントピラー1,1上端部相互間を車幅方向に連結するフロントヘッダ2を設けている。
そして、上述の左右一対のフロントピラー1,1とフロントヘッダ2とで囲繞された部位には、フロントウインドガラス3を取付けている。
上述のフロントピラー1の後部には乗員乗降用の左右のドア開口部4(図面では、車両右側のドア開口部のみを示す)と連続するように車室5を形成しており、この車室5の上方を、フロントルーフ6と、リヤルーフ7と、リヤウインドガラス8を有するガラスユニット9(図3参照)と、ガラスユニット9の開口(図3の10a参照)を有するデッキカバー10とで開閉可能に覆っている。
また、上述の車室5の直後における車体側には、上述のフロントルーフ6、リヤルーフ7およびガラスユニット9を格納するルーフ格納部11が形成されている。
上述のフロントピラー1の後部には乗員乗降用の左右のドア開口部4(図面では、車両右側のドア開口部のみを示す)と連続するように車室5を形成しており、この車室5の上方を、フロントルーフ6と、リヤルーフ7と、リヤウインドガラス8を有するガラスユニット9(図3参照)と、ガラスユニット9の開口(図3の10a参照)を有するデッキカバー10とで開閉可能に覆っている。
また、上述の車室5の直後における車体側には、上述のフロントルーフ6、リヤルーフ7およびガラスユニット9を格納するルーフ格納部11が形成されている。
図2は格納式ルーフの構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図、図3はルーフを支持するリンク構造を拡大して示す側面図、図4は図3の要部の分解側面図である。
図2,図3に示すように、上述のフロントルーフ6はルーフアウタパネル6aとルーフインナパネル6bとを備えており、このフロントルーフ6におけるルーフインナパネル6bの下部にはフロントルーフ支持ブラケット24(以下、単にブラケット24と略記する)が取付けられている。
また、上述のリヤルーフ7はルーフアッパパネル7aとルーフインナパネル7bとを一体化したものである。
図2,図3に示すように、上述のフロントルーフ6はルーフアウタパネル6aとルーフインナパネル6bとを備えており、このフロントルーフ6におけるルーフインナパネル6bの下部にはフロントルーフ支持ブラケット24(以下、単にブラケット24と略記する)が取付けられている。
また、上述のリヤルーフ7はルーフアッパパネル7aとルーフインナパネル7bとを一体化したものである。
さらに、上述のガラスユニット9は、枠部材としてのフロントパネル9aとリヤパネル9bとを備えており、図3に示すように、リヤパネル9bの後面にはリヤウインドガラス8を接着剤を介して固定する一方、フロントパネル9aの前面中央にはクリップ等の取付け部材を用いてユニット支持ブラケット25(以下単にブラケット25と略記する)を取付けている。
上述のデッキカバー10はリヤルーフ7の後部に設けられており、かつ、ガラスユニット9の開口10aを有するものである。つまり、ガラスユニット9はリヤルーフ7の後部に対して後方に離間して設けられている。
上述のデッキカバー10はリヤルーフ7の後部に設けられており、かつ、ガラスユニット9の開口10aを有するものである。つまり、ガラスユニット9はリヤルーフ7の後部に対して後方に離間して設けられている。
図3,図4に示すように、リヤルーフ7を車体に対して開閉可能に支持するリヤルーフ支持リンクR0を設けている。このリヤルーフ支持リンクR0は車両前後方向に延びるリンク(前後リンク)R1(駆動リンク)と、車両上下方向に延びるリンク(上下リンク)R2とを、車両側面視で略T字状に一体連結したもので、その下部には作動ギヤ26を一体または一体的に形成しており、上下リンクR2の下部に位置する軸27(駆動リンク基端軸)を、車体側部材であるボディサイド部28にブラケット29を介して軸支している。
またボディサイド部28にはギヤ軸30を介して原動ギヤ31を取付けており、この原動ギヤ31を上述の作動ギヤ26に噛合わせている。原動ギヤ31は図示しないモータにより正逆駆動される。なお、上述の原動ギヤ31を含む駆動ユニット12を図7に示す。
またボディサイド部28にはギヤ軸30を介して原動ギヤ31を取付けており、この原動ギヤ31を上述の作動ギヤ26に噛合わせている。原動ギヤ31は図示しないモータにより正逆駆動される。なお、上述の原動ギヤ31を含む駆動ユニット12を図7に示す。
図3に示すように、リヤルーフ支持リンクR0の前後リンクR1は、リヤルーフ7の対応位置から車両前後方向に延びており、該前後リンクR1のリヤルーフ7と対応する部位には取付け部32が一体形成されていて、この取付け部32を、ボルトなどの取付け部材33を用いてルーフインナパネル7bの下部に取付けている。
上述の前後リンクR1の前端部はピン34を介してブラケット24の前部に枢支連結されている。
上述の前後リンクR1の前端部はピン34を介してブラケット24の前部に枢支連結されている。
図3,図4に示すように、上述のリヤルーフ支持リンクR0に連結されてフロントルーフ6を開閉可能に支持するフロントルーフ支持リンク機構F0を設けている。
図4に示すように、このフロントルーフ支持リンク機構F0は、略上下方向に延びる第1リンクF1(第1コントロールリンク)と、略三角形状の第2リンクF2(第2コントロールリンク)と、車両の略前後方向に延びる第3リンクF3(フロントルーフパネルコントロールリンク)とを備えている。
図3に示すように、上述の第1リンクF1の下部は、軸35(基端軸)を介してギヤ軸30の後上におけるボディサイド部28に枢支連結されており、第1リンクF1の上部は、ピン36を介して第2リンクF2の3つの頂点のうちの下部頂点に枢支連結されている。
第3リンクF3の後部は、ピン37を介して第2リンクF2の3つの頂点のうちの後部頂点に枢支連結されており、第3リンクF3の前部は、ピン38を介してブラケット24の後部に枢支連結されている。
また、第2リンクF2の残りの上部頂点は、ピン39(先端軸)を介して上下リンクR2の上部に枢支連結されている。
上述のように構成したリヤルーフ支持リンクR0とフロントルーフ支持リンク機構F0との両者で、図3に示すように、フロントルーフ6およびリヤルーフ7の両ルーフ閉止状態(いわゆるルーフ全閉状態)を維持すべく構成している。
上述のように構成したリヤルーフ支持リンクR0とフロントルーフ支持リンク機構F0との両者で、図3に示すように、フロントルーフ6およびリヤルーフ7の両ルーフ閉止状態(いわゆるルーフ全閉状態)を維持すべく構成している。
さらに、図3,図4に示すように、上述のリヤルーフ支持リンクR0に連結され上記ガラスユニット9を閉止位置(開口10aを閉止する位置)に支持するガラスユニット支持リンク機構U0を設けている。このガラスユニット支持リンク機構U0は、図3に示すように、フロントルーフ6およびリヤルーフ7の閉止時に上述のガラスユニット9で上記開口10aを閉止するものである。
図3に示すように、上述のガラスユニット支持リンク機構U0は、リヤルーフ支持リンクR0における前後リンクR1の後部、換言すれば、リヤルーフ支持リンクR0の上側後部に吊下げ支持されている。
すなわち、このガラスユニット支持リンク機構U0は、図3,図4に示すように、前側に位置する前リンクU1と、後側に位置する後リンクU2とを備えており、前リンクU1の上端部は、ピン40を介して前後リンクR1の後部に枢支連結されており、前リンクU1の下端部は、ピン41を介してブラケット25の前上に枢支連結されている。また、後リンクU2の上端部は、ピン42を介して前後リンクR1の後端部に枢支連結されており、後リンクU2の下端部は、ピン43を介してブラケット25の前下に枢支連結されている。
そして、前リンクU1、後リンクU2、ピン40〜43と、前後リンクR1の一部およびブラケット25の一部とで4節リンクを構成している。
そして、前リンクU1、後リンクU2、ピン40〜43と、前後リンクR1の一部およびブラケット25の一部とで4節リンクを構成している。
上述のフロントルーフ支持リンク機構F0は、中間回動リンクとしての第2リンクF2を有しており、この第2リンクF2とガラスユニット支持リンク機構U0の前リンクU1とを連結する連結リンクc1を設け、この連結リンクC1は第2リンクF2の回動方向と略直交する方向(第2リンクF2を回動させない方向)に分力が加わるよう連結されている。
すなわち、連結リンクC1の後端部は、ピン44を介して前リンクU1の上下方向中間部に枢支連結されており、連結リンクC1の前端部は、ピン45を介して第2リンクF2におけるピン36の近傍位置に枢支連結されていて、上記各ピン44,45を結ぶ線の下方への延長線がピン36またはピン36近傍を通るように形成している。
上述の第2リンクF2に対する連結リンクC1の連結構造により、ガラスユニット支持リンク機構U0、連結リンクC1を介して第2リンクF2に入力されるガラスユニット9の荷重で第2リンクF2の不所望な回動を抑制し、ガラスユニット9からの荷重影響を抑制しつつ、フロントルーフ支持リンク機構F0の動きを利用して、当該ガラスユニット9を動かすよう構成したものである。
ここで、上述のガラスユニット支持リンク機構U0とガラスユニット9との関係は次のように設定されている。すなわち、ガラスユニット支持リンク機構U0の後リンクU2よりも後方にガラスユニット9の重心が位置するようになっており、かつピン43に対しピン41が前上に位置することで、ガラスユニット9の荷重が前リンクU1を引込む方向に応力が働くように成し、連結リンクC1への負担を減らしている(図3参照)。
図5は後側開閉体としてのデッキカバー10の支持構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図、図6はデッキカバーの車体に対する支持構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図、図7は自動車の後部車体構造において車両左側の構造を示す平面図、図8は図6の要部を拡大して示す側面図、図9は図7の要部を拡大して示す平面図である。
図5に示すように、このデッキカバー10はアッパパネル10bとロアパネル10cとで骨組みを構成すると共に、前述したようにガラスユニット9の開口10aを有するものである。
また上述のデッキカバー10はその下部にデッキカバー支持ブラケット50(以下単にブラケット50と略記する)を備えている。
また上述のデッキカバー10はその下部にデッキカバー支持ブラケット50(以下単にブラケット50と略記する)を備えている。
さらに、リヤホイールハウス13の上部には、図6,図7に示すように、下部ブラケット14と上部ブラケット61とを取付けており、この上部ブラケット61には、車両前後方向に離間して2の基端軸51,52を設け、これらの各基端軸51,52には平行リンクを構成するリンク53,54をそれぞれ取付けている。
駆動側となる下側のリンク53の前端部は、ピン55を介してブラケット50の前下に枢支連結しており、従動側となる上側のリンク54の前端部は、ピン56を介してブラケット50の前後方向中間下部に枢支連結されている。
上述の基端軸51はルーフ側の駆動モータとは別のデッキカバー10専用の駆動モータにより正逆駆動されるよう構成している。
上述の基端軸51はルーフ側の駆動モータとは別のデッキカバー10専用の駆動モータにより正逆駆動されるよう構成している。
そして、駆動モータの正転時には、平行リンクを構成する各リンク53,54が上昇方向(図5の時計方向)に回動し、ブラケット50を介してデッキカバー10を図5に仮想線βで示すように上方かつ後方に上昇駆動し、当該デッキカバー10を、フロントルーフ6およびリヤルーフ7の開閉時に、これら各ルーフ6,7に対して非干渉位置に開放するものである。
要するに、後側開閉体としてのデッキカバー10は、当該デッキカバー10を支持するリンク機構60(リンク53,54を含む)を備えており、該リンク機構60の基端部は基端軸51,52を介して図6〜図9に示す上部ブラケット61に取付けられ、該リンク機構60の前側遊端部はピン55,56およびブラケット50を介してデッキカバー10に取付けられている。
図6〜図9に示すように、上部ブラケット61(いわゆる取付けブラケット)は下部に位置する取付け座61aと、この取付け座61aから上方に立上がる縦壁61bとを一体形成したもので、該縦壁61bの車幅方向内側に基端軸51,52を介して上述の各リンク53,54を取付ける一方、縦壁61bの車幅方向外側の面には、駆動側の基端側51を正逆駆動するモータおよびギヤから成る駆動ユニット62を取付けている。
図6に示すように、上述のデッキカバー10を支持するブラケット50は、略水平なデッキカバー取付け部50aと、この取付け部50aの前端から前下に延びる延出部50bと、取付け部50aの前端に開口形成されたサービスホール50c(いわゆる孔部)とを備えており、このサービスホール50cと上述の前下に延びる延出部50bとの両者により屈曲促進部50dを形成している。
ここで、上述のデッキカバー10におけるブラケット50の取付け部50aと対応する位置には、図6に示すように、ロアパネル10cの上面に沿ってレインフォースメント10dを設けており、上述のデッキカバー取付け部50aと、ロアパネル10cと、レインフォースメント10dとを、ボルト、ナット等の締結部材15,15により共締め固定している。
また、上述の屈曲促進部50dは、後突による車体後部の変形時に、ブラケット50の車幅方向外側および上方への屈曲を促進するものである。
図8,図9に示すように、上述のリンク機構60のうちの下側のリンク53の前部には、前後方向に離間して屈曲ポイント53a,53bを形成し、後側の屈曲ポイント53aから前側の屈曲ポイント53bに向けて車幅方向外側前方に屈曲する屈曲部53cが一体形成されており、この屈曲部53cを、後突による車体後部の変形時に、当該リンク53の車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部と成している。
同様に、図8,図9に示すように、上述のリンク機構60のうちの上側のリンク54の前部には、前後方向に離間して屈曲ポイント54a,54bを形成し、後側の屈曲ポイント54aから前側の屈曲ポイント54bに向けて車幅方向外側前方に屈曲する屈曲部54cが一体形成されており、この屈曲部54cを、後突による車体後部の変形時に、当該リンク54の車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部と成している。
上述の各屈曲部53c,54cは、後側開閉体であるデッキカバー10と車体取付部である上部ブラケット61との前後相対変位を許容するものである。
上述の各屈曲部53c,54cは、後側開閉体であるデッキカバー10と車体取付部である上部ブラケット61との前後相対変位を許容するものである。
図6に示すように、下部ブラケット14をリヤホイールハウス13に取付けることで、該下部ブラケット14によりリヤホイールハウス13を補強し、当該リヤホイールハウス13が変形しにくくなるよう構成している。
また、図6に示すように、下部ブラケット14は車幅方向内側から見た形状が略ハット状で、後側屈曲部14cを備えており、この後側屈曲部14cをリヤホイールハウス13の上端近傍に設けることで、車両後突時に屈曲を誘発し、少なくとも下部ブラケット14は、リヤホイールハウス13が上方に折曲がらなくても、上方かつ前のめりに変形すべく形成し、補強機能と変形機能との両立を図るよう構成している。
ところで、図7に示すように、リンク53,54を備えたリンク機構60の前側には、他のリンクとしての前述の第1リンクF1および上下リンクR2と、車体剛性部材としてのシートバッククロスメンバ16(クロスバー部材と同意)とが設けられている。
上述のシートバッククロスメンバ16は、図示しないリヤシートの背もたれ部であるシートバックの後方に位置するクロスバー部材であって、このシートバッククロスメンバ16は、車幅方向に延びる閉断面構造のクロスメンバ本体17と、このクロスメンバ本体17の左右両端部(但し、図7では車両左端部のみを示す)を車体に連結する連結部材18とを備えると共に、クロスメンバ本体17の左右両部は図示しないピラー部材を介してリヤフロアに連結されている。
この連結部材18の側端部は、ボデーサイド部28に取り付けられている。詳細には、ボデーサイド部28の前部に、乗降口に沿って設けられた上下方向に延びる略閉断面形状のピラー部70に連結されている。具体的には、側端部の前端がブラケット29の前端から車幅方向内側に延びる取付フランジ71に取り付けられ、ブラケット29を介して車体に取り付けられると共に、カラー72を介してピラー部70の閉断面内部に設けられたウェルドナット73にブラケット29と共に共締めされて取り付けられている。これにより、リヤルーフ開閉用リンクR2のブラケットをシートバッククロスメンバ16のブラケットと兼用して、車体への取付剛性とコンパクト化を両立している。
図7に示すように、上述のデッキカバー10のリンク機構60は、シートバッククロスメンバ16の後側に位置すると共に、このリンク機構60はシートバッククロスメンバ16における連結部材18と車幅方向にオーバラップするよう設けられている。一方で、上述の第1リンクF1および上下リンクR2は、連結部材18に対して車幅方向外側に位置しており、これにより車両デザイン要求を満足するよう構成している。
図7に示すように、各リンクF1,R2を枢支したブラケット29の後部とボディサイド部28との間、並びに、各リンク53,54を有するリンク機構60の前部とボディサイド部28との間には、後突時における部材退避スペースS1が形成されている。
このように構成した格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造の作用について説明する。
図6,図7に示す後突前のノーマルな状態から、車両後突により車体後部が変形すると、図11に示すようにリヤホイールハウス13が山状に変形し、当該リヤホイールハウス13の前後方向が短縮され、下部ブラケット14および上部ブラケット61が前のめりになる。
図6,図7に示す後突前のノーマルな状態から、車両後突により車体後部が変形すると、図11に示すようにリヤホイールハウス13が山状に変形し、当該リヤホイールハウス13の前後方向が短縮され、下部ブラケット14および上部ブラケット61が前のめりになる。
デッキカバー10はリヤルーフ7等により、その前方移動が規制されており、上部ブラケット61の前のめり時に、リンク53,54およびブラケット50を介して後方から押圧されるので、上に上がる。この場合、上部ブラケット61が車両前方に移動することで、リンク機構60の各リンク53,54は、図10に示すように、屈曲部53c,54cが車幅方向外側へ屈曲し、デッキカバー10と、車体取付部としての上部ブラケット61との間の前後相対変位を許容し、かつ各ピン55,56と各基端軸51,52とによるブラケット50と上部ブラケット61との連けいを維持する。
図10に示すように、各リンク53,54が車両前方かつ車幅方向外方へ屈曲変形しても、これら各リンク53,54の前部がシートバッククロスメンバ16と干渉することはなく、上記各リンク53,54の前部は部材退避スペースS1側に退避移動することになる。
ここで、上述の各リンク53,54の前端部は、ピン55,56を介してブラケット50の上方へ屈曲しやすい屈曲促進部50dに連結されているので、この屈曲促進部50dの屈曲により、より一層荷重吸収を図ることができる。なお、図11においてはデッキカバー10が上動した状態を実線で示し、衝突前の状態を仮想線αで示している。
上述のブラケット50の屈曲促進部50dは前下に延びており、この延出構造により相対変位を許容する量(変位量)を増加させることができる。また、該屈曲促進部50dの基部には、通常時の剛性が確保できる範囲でサービスホール50cが形成されており、該サービスホール50c部に衝突荷重の応力を集中させることができるので、変形をコントロールすることができる。なお、サービスホール50cに代えてブラケット50の該当部を薄肉状となした低剛性部を形成してもよい。
また、上記リンク機構60の前方に他のリンクや車体剛性部材としてのシートバッククロスメンバ16が存在するが、その車幅方向外側に上述の部材退避スペースS1を設けたので、リンク機構60前部と他のリンクやシートバッククロスメンバ16との干渉を回避することができる。
なお、上述のデッキカバー10は車体に載置され、各リンク53,54による位置決め強度と、デッキカバー10それ自体の自重とで車体に当接支持されることが好ましく、これにより、デッキカバー10を円滑に上方に逃がして前後相対変位許容量を増加させることができる。
なお、図中、矢印Frは車両前方を示し、矢印Reは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
なお、図中、矢印Frは車両前方を示し、矢印Reは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の格納ルーフ付き自動車の後部車体構造は、上記格納式ルーフは後側開閉体(デッキカバー10参照)を支持するリンク機構60を備え、該リンク機構60の基端部は後部車体(リヤホイールハウス13参照)に取付けられ、該リンク機構60の前側遊端部はブラケット50を介して上記後側開閉体(デッキカバー10)に取付けられており、上記リンク機構60の前側には、他の車体側部材(シートバッククロスメンバ16)が設けられており、上記リンク機構60を構成するリンク53,54および上記ブラケット50には、後突による車体後部の変形時に、車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部(屈曲部53c,54c、屈曲促進部50d参照)が設けられ、上記後部車体(リヤホイールハウス13)には、上記リンク53,54と車幅方向外側前方の側壁部(ボディサイド部28)との間に上記リンク53,54が進入可能な空間(スペースS1参照)が設けられたものである(図6,図7参照)。
この構成によれば、後突による車体後部の変形時に、上記屈曲促進部(屈曲部53c,54c、屈曲促進部50d参照)によりリンク53,54およびブラケット50が車幅方向外側前方に設けられたスペースS1へ屈曲することで、当該リンク53,54やブラケット50の変形が抑制されると共に、リンク53,54の前側に位置する他のリンクF1,R2または車体剛性部材(シートバッククロスメンバ16)の変形をも抑制することができる。
要するに、簡易な構成でありながら、後側開閉体(デッキカバー10)のリンク機構60と他部材(リンクF1,R2、シートバッククロスメンバ16参照)や車体との干渉を抑制することができる。
要するに、簡易な構成でありながら、後側開閉体(デッキカバー10)のリンク機構60と他部材(リンクF1,R2、シートバッククロスメンバ16参照)や車体との干渉を抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記リンク機構60のリンク53,54が、後突時に車幅方向外側に屈曲を促進する屈曲促進部として車体側端から車両前方に延びると共に、車幅方向外側前方に屈曲した屈曲部53c,54cを備え、後側開閉体(デッキカバー10)と車体取付部(上部ブラケット61)との前後相対変位を許容すべく構成したものである(図6,図7参照)。
この構成によれば、屈曲促進部としてのリンク53,54の上記屈曲部53c,54cが車両後突時に後側開閉体(デッキカバー10)と車体取付部(上部ブラケット61)との前後相対変位を許容するので、後側開閉体(デッキカバー10)を可及的変形させることなく、相対変位を吸収することができる。
この発明の一実施形態においては、上記車体側部材が車体剛性部材(シートバッククロスメンバ16)であることを特徴とする(図7参照)。
この構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ16(クロスバー部材と同意)に対して、リンク53,54が前後方向に正面衝突すると、リンク53,54への入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成によりリンク53,54に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ16(クロスバー部材と同意)に対して、リンク53,54が前後方向に正面衝突すると、リンク53,54への入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成によりリンク53,54に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記車体剛性部材がシートバッククロスメンバであることを特徴とする。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ16(クロスバー部材と同意)に対して、仮に後突荷重が入力されると、車室5が狭くなる恐れがある為、補強が必要となり重量の増加や高価な高強度材料の使用によるコストの増加が懸念されるが、上記構成によりシートバッククロスメンバ16に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
すなわち、上述のシートバッククロスメンバ16(クロスバー部材と同意)に対して、仮に後突荷重が入力されると、車室5が狭くなる恐れがある為、補強が必要となり重量の増加や高価な高強度材料の使用によるコストの増加が懸念されるが、上記構成によりシートバッククロスメンバ16に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
この発明の一実施形態においては、上記車体側部材が、格納式ルーフ駆動の為に車体に取り付けられた他のリンク(F1参照)であることを特徴とする。
上記他のリンクは、例えば前側ルーフ部を開閉可能に支持するリンクF1とすることができる。
上記構成によれば、次の如き効果がある。
すなわち、両リンク53,54が前後方向に正面衝突すると、各リンク53,54への入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成により両リンク53,54に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
すなわち、両リンク53,54が前後方向に正面衝突すると、各リンク53,54への入力荷重が大きくなる恐れがあるが、上記構成により両リンク53,54に対する入力荷重や変位を抑制することができる。
図12は格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造の他の実施例を車幅方向内側から見た状態で示す側面図である。
この実施例においては、図12に示すように、リンク機構60の各リンク53,54の前端軸であるピン55,56が当該リンク53,54の後端軸としての基端軸51,52よりも上方に位置しており、上記リンク53,54の前端部がピン55,56を介してブラケット50の上方へ屈曲しやすい屈曲促進部50dのうちの前下に延びる延出部50bに連結されており、これにより、後突時の衝突荷重が上述のリンク53,54から前上に伝達されて、屈曲促進部50dを変形して相対変位を許容すべく構成したものである。
この実施例においては、図12に示すように、リンク機構60の各リンク53,54の前端軸であるピン55,56が当該リンク53,54の後端軸としての基端軸51,52よりも上方に位置しており、上記リンク53,54の前端部がピン55,56を介してブラケット50の上方へ屈曲しやすい屈曲促進部50dのうちの前下に延びる延出部50bに連結されており、これにより、後突時の衝突荷重が上述のリンク53,54から前上に伝達されて、屈曲促進部50dを変形して相対変位を許容すべく構成したものである。
このように構成すると、車両の後突時における衝突荷重が上述のリンク53,54から前上に伝達されて、上記ブラケット50の屈曲促進部50dを変形して相対変位を許容するので、デッキカバー10の変形をより一層抑制しつつ、当該デッキカバー10をさらに上方にも逃がすことができる。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図11を参照して述べた先の実施例とほぼ同様であるから、図12において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の後側開閉体は、デッキカバー10に対応し、
以下同様に、
後部車体は、リヤホイールハウス13に対応し、
屈曲促進部は、リンク53,54の屈曲部53c,54cおよび屈曲促進部50dに対応し、
他のリンクは、第1リンクF1、上下リンクR2に対応し、
車体剛性部材は、シートバッククロスメンバ16に対応し、
リンクの前端軸は、ピン55,56に対応し、
リンクの後端軸は、基端軸51,52に対応し、
車体取付け部は、上部ブラケット61に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
この発明の後側開閉体は、デッキカバー10に対応し、
以下同様に、
後部車体は、リヤホイールハウス13に対応し、
屈曲促進部は、リンク53,54の屈曲部53c,54cおよび屈曲促進部50dに対応し、
他のリンクは、第1リンクF1、上下リンクR2に対応し、
車体剛性部材は、シートバッククロスメンバ16に対応し、
リンクの前端軸は、ピン55,56に対応し、
リンクの後端軸は、基端軸51,52に対応し、
車体取付け部は、上部ブラケット61に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては後側開閉体としてデッキカバー10を例示したが、後側開閉体は車種によってはリヤルーフとしてもよい。また、リンクの前側に位置する車体剛性部材としては、シートバッククロスメンバ16に代えて、車室と荷室とを前後方向に仕切るバルクヘッドであってもよい。
以上説明したように、本願発明は、フロントルーフ、リヤルーフ、デッキカバー(後側開閉体)などを備えたような格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造について有用である。
10…デッキカバー(後側開閉体)
13…リヤホイールハウス(後部車体)
16…シートバッククロスメンバ(車体剛性部材)
50…ブラケット
50d…屈曲促進部
51,52…基端軸(リンクの後端軸)
53,54…リンク
53c,54c…屈曲部(屈曲促進部)
55,56…ピン(リンクの前端軸)
60…リンク機構
61…上部ブラケット(車体取付部)
F1…第1リンク(他のリンク)
R2…上下リンク(他のリンク)
13…リヤホイールハウス(後部車体)
16…シートバッククロスメンバ(車体剛性部材)
50…ブラケット
50d…屈曲促進部
51,52…基端軸(リンクの後端軸)
53,54…リンク
53c,54c…屈曲部(屈曲促進部)
55,56…ピン(リンクの前端軸)
60…リンク機構
61…上部ブラケット(車体取付部)
F1…第1リンク(他のリンク)
R2…上下リンク(他のリンク)
Claims (6)
- 格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造であって、
上記格納式ルーフは後側開閉体を支持するリンク機構を備え、
該リンク機構の基端部は後部車体に取付けられ、
該リンク機構の前側遊端部はブラケットを介して上記後側開閉体に取付けられており、
上記リンクの前側には、他の車体側部材が設けられ、
上記リンク機構を構成するリンクおよび上記ブラケットには、後突による車体後部の変形時に、
車幅方向外側への屈曲を促進する屈曲促進部が設けられ、
上記後部車体には、上記リンクと車幅方向外側前方の側壁部との間に上記リンクが進入可能な空間が設けられている
ことを特徴とする
格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。 - 上記リンク機構のリンクが、後突時に車幅方向外側に屈曲を促進する屈曲促進部として車体側端から車両前方に延びると共に、車幅方向外側前方に屈曲した屈曲部を備え、後側開閉体と車体取付部との前後相対変位を許容すべく構成した
請求項1に記載の格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。 - 上記リンクの前端軸がリンクの後端軸よりも上方に位置しており、
後側開閉体側の上記ブラケットの上方へ屈曲しやすい屈曲促進部に連結されており、
後突時の衝突荷重が上記リンクから前上に伝達され、屈曲促進部を変形して相対変位を許容すべく構成した
請求項1または2に記載の格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。 - 上記車体側部材が、車体側剛性部材であることを特徴とする
請求項1〜3の何れか一項に記載の格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。 - 上記車体剛性部材がシートバッククロスメンバであることを特徴とする
請求項4に記載の格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。 - 上記車体側部材が、格納式ルーフ駆動の為に車体に取り付けられた他のリンクであることを特徴とする
請求項1〜3の何れか一項に記載の格納式ルーフ付き自動車の後部車体構造。
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