JP5605154B2 - 車両の可動ルーフ構造 - Google Patents
車両の可動ルーフ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5605154B2 JP5605154B2 JP2010233379A JP2010233379A JP5605154B2 JP 5605154 B2 JP5605154 B2 JP 5605154B2 JP 2010233379 A JP2010233379 A JP 2010233379A JP 2010233379 A JP2010233379 A JP 2010233379A JP 5605154 B2 JP5605154 B2 JP 5605154B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- trunk lid
- vehicle
- trunk
- folded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
上述のハードルーフ構造はソフトトップ構造と比較して、安全性、耐久性および快適性がよいので、今後のオープンルーフ構造はハードルーフ構造がその主流となりつつある。
しかしながら、この特許文献1、2に開示されたものは、上述同様、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとを、乗員用シートとトランクルームとの間のルーフ格納スペースに格納するものであって、これら各特許文献1、2にはトランクリッド上部を有効利用してトランクリッド上にルーフ部材を格納するという技術思想は全くない。
上記構成によれば、ルーフ折畳み機構がフロントルーフをトランクリッドの上部にオーバラップするように折畳むので、ルーフ折畳み時に、フロントルーフをトランクリッドとオーバラップする位置に折畳むことができ、これにより、ルーフ格納スペースを縮小させることができる。
つまり、トランクリッド上部を有効利用してトランクリッド上にフロントルーフを折畳んで格納することができる。
上記構成によれば、ルーフ部材がトランクリッド上部に折畳まれた折畳み状態下において、連動機構はルーフ部材の開閉と連動してトランクリッドを上下動させるので、ルーフ部材の折畳み時であっても、トランクリッドの上下動ができ、トランクルームを使用することができる。
上記構成によれば、ルーフ部材はベルトラインに沿って折畳まれるので、折畳み時における見栄えの確保を図ることができると共に、折畳み時において空気抵抗の増加を抑制することができる。
図面は車両の可動ルーフ構造を示し、図1はオープンカーの側面図、図2は図1の要部拡大側面図(但し、図2は図3のA−A線矢視断面図)であって、図1、図2において、このオープンカーは、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドガラス2(フロントウインド部材)の上辺を支持する強度部材であるフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられており、ルーフ材4は、フロントルーフ5とリヤルーフ6とに前後方向に2分割されている。
上述のルーフ部材4は開閉可能に構成されており、この実施例では、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は共にハードルーフ部材にて形成されている。
さらに、上述のリヤフロア9の後端部には、上下方向に延びるリヤエンドパネル14を一体的に立設固定し、このリヤエンドパネル14の上部を屈曲形成して、該リヤエンドパネル14の上部には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面16を形成し、この閉断面構造により後部車体剛性の向上を図っている。
このトランクルーム17の上部は、トランクリッド18により開閉可能に覆われており、該トランクリッド18はヒンジ15で連結されたトランクリッドフロント18Fとトランクリッドリヤ18Rとを備えている。
ここで、上述のフロントヘッダ3は、車室1内に配設された乗員用シート22の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインドガラス2の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
なお、図1において、12は後輪ホイールハウスである。
この実施例の車両の可動ルーフ構造は、図2、図3に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に閉状態とする全閉モードと、図5、図6に示すように該全閉モード状態下においてトランクリッドリヤ18Rを開放するトランクオープンモードと、図7、図8に示すようにリヤルーフ6をルーフ格納空間19内に格納すると共に、フロントルーフ5をトランクリッド18の上部にオーバラップするように折畳む全開モード、いわゆるフルオープンモードと、フロントルーフ5の折畳み状態においてトランクリッド18の開放時にフロントルーフ5を上動させ、トランクリッド18の閉鎖時にフロントルーフ5を下動させる連動モードと、図11に示すように、フロントルーフ5を閉鎖し、リヤルーフ6を開放する半開モード(独立開閉モード)と、図12に示すように、フロントルーフ5を開放し、リヤルーフ6を閉鎖する半開モード(独立開閉モード)と、を備えている。
また、上述のフロントルーフ5の後部左右サイドの下部には、図2、図3に示すように、トランクリッドリヤ18RのラッチL1と対応する一対のストライカS1,S1を設けている。
ここで、図2に示すように、フロントルーフ5の車両前後方向の長さLE2は、リヤルーフ6の車両前後方向の長さLE1に対して、長く(LE2>LE1)なるように形成されている。換言すれば、ルーフ格納空間19の前後方向スペースのコンパクト化を図る目的で、フロントルーフ5の前後方向の長さLE2に対して、リヤルーフ6の前後方向の長さ(LE1)を短く形成したものである。
この場合、ヒンジ15のヒンジピンよりも後方のみ、すなわち、トランクリッドリヤ18Rのみが開閉可能となり、ヒンジピンよりも前方のトランクリッドフロント18Fは常に略水平な定常状態を保つことが望ましい。
上述のブラケット31は車幅方向に延びてトランクルーム17の左右側壁に連結されており、トランク剛性の向上を図るように形成しているが、この構成に代えて、ブラケット31を左右の必要部分のみに部分的に設け、軽量化と、トランクルーム上方開口量の拡大と、の両立を図るように構成してもよい。
また、上述のラッチL1は、トランクリッドインナ18bの下部に接合固定されたブラケット32に対して取付けられており、トランクリッドリヤ18Rには、このラッチL1に対してストライカS1が係合、離脱できるように開口部18cが形成されている。
この駆動機構33は、図2、図4に示すようにフロントルーフ5側のモータユニット34および左右一対のリンク35と、リヤルーフ6側のモータユニット(図示は省略するが、フロントルーフ5側のモータユニット34と同等に形成される)および左右一対のリンクの36と、を備えている。
リヤルーフ6を開閉駆動するモータユニット(図示せず)も図4と同様に構成され、かつ同様の出力ギヤ40を有しており、この出力ギヤ40により上述のリンク36を駆動すべく構成している。
また、フロントルーフ5駆動用のリンク35は、図示しない隣設リンクと共に平行リンクを形成するようになっている。
そして、この実施例では、ルーフ折畳み機構としての駆動機構33により、乗員用シート22の後方に配設されたトランクリッド18の上部に、図7に示す如く、フロントルーフ5をオーバラップするように折畳むと共に、このフロントルーフ5を同図に示すように、車体側部のベルトラインBLに沿って折畳むように構成している。
また、上述の駆動機構33は、フロントルーフ5をトランクリッド18の上部に移動させると共に、リヤルーフ6を乗員用シート22とトランクリッド18との間のルーフ格納空間19に移動させるように構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
図2、図3に示すルーフ部材4の全閉状態下においては、ストライカS2はラッチL2で係合され、またストライカS3はラッチL3で係合されており、トランクリッド18のトランクリッドリヤ18Rの開放が規制されている。
図2、図3に示すトランクリッドリヤ18Rの閉鎖状態から、インストルメントパネルに設けた図示しないトランクオープンスイッチをON操作すると、ラッチL3がアンロック状態となるので、このトランクリッドリヤ18Rを、図5、図6に示すように開放することができる。
出力ギヤ39,40のうちリヤルーフ駆動用の出力ギヤ40でリンク36が下方に回動するので、図7に仮想線で示す閉位置のリヤルーフ6は、同図に実線で示すように、乗員用シート22のシートバック22Bとトランクルーム17との間のルーフ格納空間19に格納される。
フロントルーフ5がトランクリッド18上部に折畳み格納される時、ストライカS1はトランクリッドリヤ18Rの開口部18cから下方に向けて挿入され、このストライカS1がラッチL1で係合される。
図7、図8に示すルーフ全開状態(ルーフ部材の折畳み状態)において、トランクリッド18を開放する場合には、インストルメントパネルに設けた図示しないトランクオープンスイッチをON操作すると、ラッチL1によるストライカS1の係合が維持されたまま、他のラッチL2,L3がアンロック状態となる。
要するに、ルーフ部材4の折畳み状態(フルオープン状態)において、トランクリッド18の開閉と連動してフロントルーフ5を上下動させることができるものである。
また、閉鎖状態のフロントルーフ5は、該ルーフ5の前後方向の長さLE2を、リヤルーフ6の前後方向の長さLE1に対して大きく設定しており、このフロントルーフ5がフロントヘッダ3から乗員用シート22のシートバック22Bおよびヘッドレスト部22H上方までを覆うので、閉状態のフロントルーフ5で乗員の頭部上方を覆うことができる。
また、図7、図11、図12に示すように、乗員の好みに応じたルーフ折畳み形態を択一的に確保することができる。
また、ラッチL1をトランクリッドリヤ18Rにおけるトランクリッドアウタ18aとトランクリッドインナ18bとの間に取付けると共に、トランクリッドインナ18bの下面にはラッチL1配設部と対応して補強部材としてのレインフォースメント42を接合固定している。
つまり、トランクリッド18上部を有効利用してトランクリッド18上にルーフ部材4の少なくとも一部(フロントルーフ5参照)を折畳んで格納することができる。
この構成によれば、ルーフ部材(フロントルーフ5)がトランクリッド18上部に折畳まれた折畳み状態下において、連動機構(ストライカS1,S2,S3、ラッチL1,L2,L3)はルーフ部材(フロントルーフ5)の開閉と連動してトランクリッド18を上下動させるので、ルーフ部材(フロントルーフ5)の折畳み時であっても、トランクリッド18の上下動ができ、トランクルーム17を使用することができる。
この構成によれば、ルーフ部材(フロントルーフ5参照)はベルトラインBLに沿って折畳まれるので、折畳み時における見栄えの確保を図ることができると共に、折畳み時において空気抵抗の増加を抑制することができる。
この構成によれば、フロントルーフ5とリヤルーフ6の一方がトランクリッド18上部に移動して折畳まれるので、折畳み時における見栄えの確保を図ることができると共に、トランクリッド18上部を有効利用してルーフ部材4の一方(フロントルーフ5参照)を折畳むので、コンパクトにルーフ部材を格納することができる。
この構成によれば、フロントルーフ5をトランクリッド18上部に移動して折畳むと共に、リヤルーフ6を乗員用シート22とトランクリッド18との間、つまり、ルーフ格納スペースに移動させるので、折畳み時における見栄えの確保を図ることができると共に、トランクリッド18上部を有効利用してフロントルーフ5を折畳むため、コンパクトにルーフ部材4を格納することができる。
この発明のルーフ折畳み機構は、実施例の駆動機構33に対応し、
以下同様に、
連動機構は、ストライカS1,S2,S3、ラッチL1,L2,L3に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、トランクリッド18を図5、図9に示すように開放する場合には、インストルメントパネル側のスイッチに代えて、乗員が携帯するキーレスエントリシステムの携帯装置や携帯電話などからの操作ができるように構成してもよい。
4…ルーフ部材
5…フロントルーフ
6…リヤルーフ
18…トランクリッド
22…乗員用シート
33…駆動機構(ルーフ折畳み機構)
BL…ベルトライン
S1,S2,S3…ストライカ(連動機構)
L1,L2,L3…ラッチ(連動機構)
L1…ラッチ(固定部)
Claims (3)
- 車室上方のルーフ部材を開閉可能と成した車両の可動ルーフ構造であって、
上記ルーフ部材を少なくとも1つがボード状のハードルーフ部材で形成されると共に、
該ルーフ部材は前後方向の複数に分割されたフロントルーフとリヤルーフとを備え、
上記フロントルーフと上記リヤルーフは、独立して駆動され、
乗員用シートの後方に配設されたトランクリッドの上部に上記フロントルーフをオーバラップするように折畳むルーフ折畳み機構を備え、
上記ルーフ折畳み機構は、上記フロントルーフをトランクリッドの上部に移動させると共に、
上記リヤルーフを上記乗員用シートと上記トランクリッドとの間に移動させ、
かつ、上記フロントルーフの開放状態においては、収納状態にあるリヤルーフの後方の位置まで上記フロントルーフが移動し、
上記トランクリッドの上部には、開放状態にある上記フロントルーフを固定する固定部が設けられた
車両の可動ルーフ構造。 - 上記ルーフ折畳み機構は、ルーフ部材の折畳み状態において該ルーフ部材を上記トランクリッドの開閉と連動して上下動させる連動機構を備えた
請求項1記載の車両の可動ルーフ構造。 - 上記ルーフ折畳み機構は、上記ルーフ部材を車体側部のベルトラインに沿って折畳むように構成した
請求項1または2記載の車両の可動ルーフ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010233379A JP5605154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 車両の可動ルーフ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010233379A JP5605154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 車両の可動ルーフ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012086613A JP2012086613A (ja) | 2012-05-10 |
JP5605154B2 true JP5605154B2 (ja) | 2014-10-15 |
Family
ID=46258718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010233379A Expired - Fee Related JP5605154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 車両の可動ルーフ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5605154B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19749194A1 (de) * | 1997-11-07 | 1999-05-12 | Bayerische Motoren Werke Ag | Personenkraftwagen mit einem auf eine Heckklappe verfahrenbaren Dachteil |
DE10025051C1 (de) * | 2000-05-23 | 2001-11-15 | Webasto Vehicle Sys Int Gmbh | Fahrzeug mit einem zu öffnenden Fahrzeugdach |
DE102004021552A1 (de) * | 2004-05-03 | 2005-12-08 | Daimlerchrysler Ag | Klappdach mit Haltevorrichtung |
FR2897560A1 (fr) * | 2006-02-23 | 2007-08-24 | Heuliez Sa | Dispositif de liaison d'un element de toit mobile |
JP2010163113A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Mazda Motor Corp | 車両用後部車体構造 |
-
2010
- 2010-10-18 JP JP2010233379A patent/JP5605154B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012086613A (ja) | 2012-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4108503B2 (ja) | 車両のオープンルーフ収納構造 | |
JP6225929B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP5510295B2 (ja) | 車両用バックドアの補強構造及び車両用テールゲートの補強構造 | |
JP5494429B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
US20110095575A1 (en) | Movable roof structure of vehicle | |
JP6215918B2 (ja) | 車両 | |
US20070252401A1 (en) | Rear baggage compartment structure of vehicle | |
JP3578441B2 (ja) | カブリオレ車における車体補強構造 | |
JP2004322822A (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP6225177B2 (ja) | 車両 | |
JP5605154B2 (ja) | 車両の可動ルーフ構造 | |
JP6095772B2 (ja) | 車両 | |
JP5577725B2 (ja) | 車両のトノカバー装置 | |
JP5494428B2 (ja) | オープンカーの車体構造 | |
JP5703677B2 (ja) | 車両の可動ルーフ構造 | |
JP2012086614A (ja) | 車両の可動ルーフ構造 | |
JP5625784B2 (ja) | 車両のオープンルーフ構造 | |
JP4924628B2 (ja) | 車両のサイドドア構造 | |
JP2020040486A (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP2012086612A (ja) | 車両の可動ルーフ構造 | |
JP5691376B2 (ja) | 車両の可動ルーフ構造 | |
JP4766386B2 (ja) | ルーフ開放型車両の後部構造 | |
JP4853040B2 (ja) | 車両用後部荷室構造 | |
JP4725372B2 (ja) | 自動車の側部構造 | |
JP2011161978A (ja) | 車両のトノカバー装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140729 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140811 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5605154 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |