JP6197770B2 - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載される助手席用エアバッグ装置に関する。
従来の助手席用エアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、折り畳まれたエアバッグとエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納保持するハウジングと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1,2参照)。ハウジングは、折り畳まれたエアバッグを覆って、膨張時のエアバッグに押し開かれるドア部を有した天井壁部と、天井壁部と対向するように配設されてインフレーターを保持する底壁部と、天井壁部と底壁部とを連結して、折り畳まれたエアバッグの周囲を覆う側壁部と、を備えて構成されていた。さらに、ハウジングは、天井壁部側のエアバッグカバーと、底壁部側のインフレーターを保持する保持ベースと、の2部材から構成されていた。
また、エアバッグは、膨張用ガスを流入させるための流入用開口の周縁を、リテーナに押さえられ、そして、リテーナが、ハウジングの保持ベースに対して、ボルトを貫通させてナット止めされることにより、ハウジングに保持されていた。そして、エアバッグは、膨張時、ハウジングの保持部位から、開いたドア部の開口周縁を経て、自由空間に突出し、そして、助手席側に膨張する形態としていた。
特開平8−169296号公報 特開2000−272465号公報
しかし、従来の助手席用エアバッグ装置では、膨張完了時のエアバッグは、ハウジングへの保持部位(流入用開口の周縁)から後端までの距離が長ければ、使用するエアバッグ用基布の使用量が多くなって、重量増加を招いてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するもので、エアバッグの長さ寸法を短くできる助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載されて、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、折り畳まれた前記エアバッグと前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを保持するハウジングと、を備え、
前記ハウジングが、
折り畳まれた前記エアバッグを覆って、膨張時の前記エアバッグに押し開かれるドア部を有した天井壁部と、
該天井壁部と対向するように配設されて前記インフレーターを保持する底壁部と、
前記天井壁部と前記底壁部とを連結して、折り畳まれた前記エアバッグの周囲を覆う側壁部と、
を備えて構成される助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、
前記インフレーターからの膨張用ガスを内部に流入可能な流入用開口を有して、膨張用ガスの流入時に前記ドア部を押し開いて膨張するバッグ本体部と、
該バッグ本体部における前記流入用開口の周縁と結合されて、前記流入用開口と連通する連通口を有し、前記ハウジングの前記側壁部の内周側で前記天井壁部まで移動可能な外形形状として、折り畳まれた前記バッグ本体部と前記インフレーターとの間に配設されるバッグ用プレートと、
を備えて構成され、
前記ハウジングの前記天井壁部が、膨張時の前記エアバッグに押し開かれた前記ドア部の開口の周囲における前記側壁部との間に、膨張時における前記天井壁部側に移動する前記エアバッグの前記バッグ用プレートの部位を係止可能な係止壁部、を配設させて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、作動時、インフレーターが膨張用ガスを吐出させれば、バッグ用プレートの連通口と流入用開口とを経て、バッグ本体部に膨張用ガスが流入して、バッグ本体部が膨張し、ハウジングにおける天井壁部のドア部を押し開いて、助手席側に展開膨張する。と同時に、バッグ用プレートも、膨張用ガスに押され、あるいは、膨張するバッグ本体部に引っ張られて、ハウジングの側壁部の内周側で天井壁部の部位まで移動し、そして、天井壁部における押し開かれたドア部によって形成された開口の周縁の係止壁部に、外周縁が係止される。
すなわち、膨張を完了させたエアバッグは、ドア部付近のバッグ用プレートから、インストルメントパネル外の自由空間に突出する形状となって、ハウジング内に収納されるエリアが、極力、少ない。そのため、エアバッグは、膨張完了時の流入用開口周縁から後端までの実質的な長さ寸法を短くできる。そして、エアバッグ用基布の使用材料を少なくできて、軽量化にも寄与できる。
さらに、エアバッグは、従来、ハウジングへの保持部位となってインフレーター近傍の流入用開口の周縁に、耐熱性を高めるために、何枚もの補強布を縫合していた。しかし、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの流入用開口周縁が、インフレーターの作動直後にインフレーターに接近していても、バッグ用プレートとともに、インフレーターから離れた天井壁部側に移動することから、十分な耐熱性対策を考慮せずに済み、補強布の使用を低減できて、この点からも、エアバッグの軽量化を図ることができる。
したがって、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの長さ寸法(膨張完了時の流入用開口周縁から後端までの実質的な長さ寸法)を短くでき、さらに、エアバッグ用基布の使用材料の低減やエアバッグの重量低減を図ることが可能となる。
そして、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、前記ハウジングが、前記天井壁部側のエアバッグカバーと、前記底壁部側の保持ベースと、の2部材から構成され、
前記エアバッグカバーと前記保持ベースとが、相互に係合して連結可能な係合部を備えて構成されていることが望ましい。
このような構成では、エアバッグカバーの天井壁部の内側にバッグ本体部を折り畳んだエアバッグを収納しておき、エアバッグカバーと保持ベースとを、相互の係合部を係合して連結すれば、折り畳んだエアバッグを収納した状態で、円滑にハウジングを形成できて、容易に、エアバッグ装置を組み立てることができる。
また、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、前記バッグ用プレートが、合成樹脂製として、前記バッグ本体部に対し、縫製、溶着、若しくは、接着の少なくとも何れか一つを利用して、結合されていることが望ましい。
このような構成では、ボルトやナットを使用しないことから、部品点数を少なく、かつ、軽量化を図って、バッグ本体部とバッグ用プレートとを結合させることができる。また、バッグ用プレート自体も、合成樹脂製であり、軽量化に寄与できる。すなわち、このような構成では、一層、助手席用エアバッグ装置を、軽量に構成でき、さらに、部品点数も少なくできて、低コストで製造することができる。
そしてさらに、本発明に係る助手席用エアバッグ装置では、前記バッグ用プレートが、前記バッグ本体部の外周面側における前記流入用開口の周縁に対して、結合されていることが望ましい。
このような構成では、バッグ用プレートが、バッグ本体部の流入用開口の周縁に対して、バッグ本体部の外周面側で結合されることから、バッグ本体部の内周面側で結合する場合、換言すれば、バッグ用プレートをバッグ本体部の流入用開口の周縁で包む場合、に比べて、バッグ本体部の流入用開口の周縁の基布の使用量を低減することができる。さらに、バッグ本体部の流入用開口の周縁が、バッグ用プレートを介在させて、インフレーターと対向することとなり、インフレーターからの膨張用ガスの直噴を避けることができて、膨張用ガスによる熱の影響を受け難くなり、耐熱性を向上させることとなる。
本発明に係る一実施形態の助手席用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置の前後方向に沿った拡大概略縦断面図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置のハウジングとバッグ用プレートとを示す分解斜視図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置の概略横断面図であり、図2のIV-IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の概略斜視図である。 実施形態の助手席用エアバッグ装置の作動完了時の拡大概略縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ装置(以下、適宜、エアバッグ装置と略す)Mは、図1,2に示すように、トップマウントタイプとして、助手席前方のインストルメントパネル(以下、適宜、インパネと略す)5の上面6側を搭載部位としている。搭載部位には、略長方形状の開口7が形成されている。
エアバッグ装置Mは、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグ10と、折り畳まれたエアバッグ10とエアバッグ10に膨張用ガスGを供給するインフレーター30とを保持するハウジング40と、を備えて構成されている。
ハウジング40は、図1〜4に示すように、折り畳まれたエアバッグ10の上方を覆って、膨張時のエアバッグ10に押し開かれるドア部43(43F,43B)を有した天井壁部42と、天井壁部42と対向するように配設されてインフレーター30を保持する底壁部50と、天井壁部42と底壁部50とを連結して、折り畳まれたエアバッグ10の周囲における前後左右の側方の全周を覆う四角筒形状の側壁部60と、を備えて構成されている。実施形態の場合、ハウジング40は、天井壁部42側のエアバッグカバー70と、底壁部50側の保持ベース72と、の2部材から構成されている。そして、側壁部60が、エアバッグカバー70側の天井側部62と、天井側部62の内周側に配置される保持ベース72側の底側部66と、から構成され、それぞれ、相互に係合可能な係合部としての係止孔63と係止突起67とを備えて構成されている。係止孔63は天井側部62に複数形成されている。係止突起67は、各係止孔63に対応して、底側部66の外周面から外方に突出するように形成され、各係止孔63に挿入されて、天井側部62の底側部66から離れる上方移動を規制するように、天井側部62を係止する構成としている。
そして、天井壁部42を備えたエアバッグカバー70は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成されている。天井壁部42の外周縁の下面側には、インパネ5の開口7の周縁における周囲から下がった段差部8に係止させる複数の係止脚46が、下方に突設されている。
また、天井壁部42のドア部43F,43Bは、周囲に薄肉の破断予定部45を配設させて構成され、エアバッグ10に押されて破断予定部45が破断されると、前後の縁に配置されたヒンジ部44を回転中心として、前後両側に開くように、配設されている。破断予定部45は、上方から見て、ヒンジ部44を除いたドア部43F,43Bの周縁を囲むように、略H字形状に配設されている。
そして、天井壁部42は、膨張時のエアバッグ10に押し開かれたドア部43F,43Bの開口42aが略長方形となり、その周囲における四角筒形状の側壁部60の天井側部62のと間には、四角環状の係止壁部48が、形成されている。この四角環状の係止壁部48は、膨張時における天井壁部42側に移動するエアバッグ10の後述するバッグ用プレート20の部位、すなわち、外周縁20a、を係止可能に構成されいる。
底壁部50と底側部66とを備えた保持ベース72は、ポリプロピレンやポリアセタール等の合成樹脂から形成され、底壁部50には、中央に、インフレーター30の後述する本体部31を下方から挿入させる円形の開口51が形成され、このインフレーター30用の開口51の周囲は、下方に向けて突設される4本のボルト53が固着された取付座52を、構成している。各ボルト53は、それぞれ、インフレーター30の後述するフランジ部32の取付孔32aに挿入されて、ナット35を締結することにより、インフレーター30を底壁部50の取付座52に取り付けている。
インフレーター30は、図2に示すように、略円柱状の本体部31と、本体部31の外周面に四角環状に突出するフランジ部32と、を備えて構成され、本体部31の上部の外周面には、膨張用ガスGを吐出する複数のガス吐出口31aが配設されている。フランジ部32には、四隅に取付孔22aが貫通されている。
なお、実施形態のエアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、取付ブラケット80を利用して、インパネリインホース1から延びるブラケット2に取り付けられている。取付ブラケット80は、板金製として、ブラケット2にボルト3止めされる固着片部81と、固着片部81の左右両縁から上方に延びる二つの支持杆部82と、を備えて、前後方向から見て、U字状としている。固着片部81には、ボルト3を締結するナット81aが固着され、各支持杆部82の上端には、前後方向に帯状に延びて、インフレーター30のフランジ部32の左右の下面側に当接されて、インフレーター30のフランジ部32を保持ベース72の取付座52とで挟持する支持座82aが形成されている。各支持座82aには、底壁部50から下方に延びるボルト53を挿通させる貫通孔82bが前後に並設されている。
エアバッグ10は、図2,5に示すように、膨張用ガスの流入時にドア部43F,43Bを押し開いて膨張するバッグ本体部11と、バッグ用プレート20と、から構成されている。バッグ本体部11は、ポリアミドやポリエステル等の織布からなるエアバッグ用基布を縫製して形成されている。バッグ本体部11は、膨張完了時の形状を略四角錘形状として、膨張完了時の外周壁12の後面側を、乗員を受け止める乗員側パネル部12aとし、乗員側パネル部12aの外周縁から先細りに狭まるように前方に延びる周壁を、車体側パネル部12bとして構成されている。そして、車体側パネル部12bの前端の下面側には、インフレーター30からの膨張用ガスを内部に流入可能な略長方形の流入用開口13が形成されている。
流入用開口13の周縁は、バッグ用プレート20を結合させる四角環状の取付部位14として、構成されている。また、バッグ本体部11の左右の側面には、余剰の膨張用ガスを排気するベントホール12cが形成されている。
バッグ用プレート20は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成された長方形板状(略正方形板状)として、中央に、複数の円形の開口とした貫通孔21aを貫通させて構成される連通口21が、配設されている。連通口21の周囲は、四角環状の取付座24として、バッグ用プレート20が、バッグ本体部11の外周面11a側の取付部位14に対して、縫合糸25を利用した縫製により、結合されている。連通口21は、バッグ用プレート20が取付部位14に結合されると、流入用開口13と貫通孔21aとが連通状態となるように、配設されている。
バッグ用プレート20は、外形寸法として、ハウジング40の側壁部60の内周側に配設可能で、かつ、ドア部43F,43Bの開いた開口42aより大きな外形形状として、外周縁20aの全周を係止壁部48に係止可能な寸法として、形成されている。さらに、実施形態の場合、バッグ用プレート20は、外周縁20aをバッグ本体部11の取付部位14から突出させるように、大きな略正方形板状に形成されている。
実施形態のエアバッグ装置Mの組み立ては、バッグ用プレート20を取付部位14に結合させた状態のバッグ本体部11を折り畳み、ついで、連通口21を塞がないようにして、折り畳んだバッグ本体部11(エアバッグ10)を、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材により包む。そして、エアバッグ10を、ハウジング40のエアバッグカバー70の天井側部62内に入れるとともに、エアバッグカバー70の天井側部62に、保持ベース72側の底側部66を挿入して、係止突起67を係止孔63に係止させれば、ハウジング40を形成できて、エアバッグ10をハウジング40内に収納することができる。
その後、ハウジング40の底壁部50における開口51の下方から、インフレーター30の本体部31を挿入させて、フランジ部32の各取付孔32aにボルト53を貫通させる。さらに、取付ブラケット80の各支持座82aの貫通孔82bに、ボルト53を貫通させて、各ボルト53にナット35を締結して、底壁部50に、インフレーター30と取付ブラケット80とを取り付ければ、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。なお、この時、ハウジング40内に収納されたエアバッグ10は、図示しないラッピング材を介在させつつ、バッグ用プレート20がインフレーター30の本体部31の上面31bと接触状態となり、折り畳まれたバッグ本体部11がドア部43F,43Bと接触状態となる。換言すれば、エアバッグ10は、インフレーター30の上面31bとドア部43F,43Bとに挟まれるような状態となって、収納される状態となる。
その後、車両に装着済みのインパネ5の開口7の上方から、エアバッグ装置Mを挿入して、係止脚46を段差部8に係止させるとともに、車両のエアバッグ作動回路から延びる図示しない作動用リード線をインフレーター30に結線し、取付ブラケット80の固着片部81を、インパネリインホース1から延びるブラケット2に当て、固着片部81のナット81aにボルト3を締結して、固着片部81をブラケット2に固定すれば、助手席用エアバッグ装置Mを、車両に搭載することができる。
車両へのエアバッグ装置Mの搭載後、インフレーター30のガス吐出口31aから膨張用ガスGが吐出されれば、バッグ用プレート20の連通口21と流入用開口13とを経て、バッグ本体部11に膨張用ガスGが流入して、バッグ本体部11が膨張し、図6に示すように、ハウジング40における天井壁部42のドア部43F,43Bを、破断予定部45を破断させつつ、前後両側に押し開いて、助手席側に展開膨張する。と同時に、バッグ用プレート20も、膨張用ガスGに押され、あるいは、膨張するバッグ本体部11に引っ張られて、ハウジング40の側壁部60の内周側で、インフレーター30の本体部31の上面31b側の位置から天井壁部42の部位まで移動し、そして、天井壁部42における押し開かれたドア部43F,43Bによって形成された開口42aの周縁の係止壁部48に、外周縁20aが係止される。
すなわち、膨張を完了させたエアバッグ10は、ドア部43付近のバッグ用プレート20から、インパネ5外の自由空間に突出する形状となって、ハウジング40内に収納されるエリアが、極力、少ない。そのため、エアバッグ10は、膨張完了時の流入用開口13の周縁(取付部位)14から後端11bまでの実質的な長さ寸法L1(図5参照)を短くできる。そして、エアバッグ用基布の使用材料を少なくできて、軽量化にも寄与できる。
ちなみに、図5の二点鎖線に示す従来構成のように、バッグリテーナを使用して、保持ベース72の底壁部50に、流入用開口130の周縁の取付部位140を取り付けるエアバッグ100では、ハウジング内に収納される長さ寸法L2(図1,5,6参照)分、余分に長くなる。そして、エアバッグ用基布の使用材料が多くなり、重量増加を招くこととなる。
さらに、従来のエアバッグ100では、ハウジングへの保持部位となってインフレーター近傍の流入用開口130の周縁140に、耐熱性を高めるために、何枚もの補強布を縫合していた。しかし、実施形態のエアバッグ10のバッグ本体部11では、流入用開口13の周縁(取付部位)14が、インフレーター30の作動直後にインフレーター30に接近していても、バッグ用プレート20とともに、インフレーター30の上面30bから離れた天井壁部42側に移動することから、十分な耐熱性対策を考慮せずに済み、補強布の使用を低減できて、この点からも、エアバッグ10の軽量化を図ることができる。
したがって、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ10の長さ寸法(膨張完了時の流入用開口13の周縁14から後端11bまでの実質的な長さ寸法)L1を短くでき、さらに、エアバッグ用基布の使用材料の低減やエアバッグ10の重量低減を図ることが可能となる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、ハウジング40が、天井壁部42側のエアバッグカバー70と、底壁部50側の保持ベース72と、の2部材から構成され、エアバッグカバー70と保持ベース72とが、相互に係合して連結可能な係合部63,67を備えて構成されている。
そのため、実施形態では、エアバッグカバー70の天井壁部42の内側にバッグ本体部11を折り畳んだエアバッグ10を収納しておき、エアバッグカバー70と保持ベース72とを、相互の係合部63を係合して連結すれば、折り畳んだエアバッグ10を収納した状態で、円滑にハウジング40を形成できて、容易に、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。
なお、実施形態では、ハウジング40の側壁部60が、エアバッグカバー70の天井側部62と保持ベース72の底側部66とから構成した場合を示したが、側壁部60は、対応した係合部を設けて、長くしたエアバッグカバー70の天井側部62だけ、あるいは、保持ベース72の長くした底側部66だけで、構成してもよい。例えば、保持ベース72の底壁部50に係合部としての係止孔を設け、エアバッグカバー70の天井側部62の下端に、係止孔に係止させる係合部としての係止脚を形成してもよく、他に、エアバッグカバー70の天井壁部42側に、係合部としての係止脚を設け、保持ベース72の底側部66を上方に延ばして、係止脚に係止される係合部としての係止孔を設けるように構成してもよい。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、バッグ用プレート20が、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、バッグ本体部11に対し、縫製を利用して、結合されている。
そのため、実施形態のバッグ本体部11とバッグ用プレート20との結合が、ボルトやナットを使用しないことから、部品点数を少なく、かつ、軽量化を図って、バッグ本体部11とバッグ用プレート20とを結合させることができる。また、バッグ用プレート20自体も、合成樹脂製であり、軽量化に寄与できる。すなわち、このような構成では、一層、助手席用エアバッグ装置Mを、軽量に構成でき、さらに、部品点数も少なくできて、低コストで製造することができる。
さらに、実施形態では、ハウジング40のエアバッグカバー70と保持ベース72とが、オレフィン系熱可塑性エラストマー等からなる合成樹脂製としていることから、一層、軽量となっている。
ちなみに、保持ベース72側は、剛性を高めるため、板金製としてもよい。
なお、実施形態では、バッグ本体部11とバッグ用プレート20との結合を、縫製により行う場合を例示したが、他に、溶着、若しくは、接着を利用してもよく、さらに、それらの縫製、溶着、あるいは、接着を、適宜、組み合わせてもよい。
そしてさらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、バッグ用プレート20が、バッグ本体部11の外周面11a側における流入用開口13の周縁14に対して、結合されている。
そのため、実施形態では、バッグ用プレート20が、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁14に対して、バッグ本体部11の外周面11a側で結合されることから、バッグ本体部11の内周面側で結合する場合、換言すれば、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁14を大きくして、バッグ用プレート20をその大きくした周縁14で包む場合、に比べて、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁14の基布の使用量を低減することができる。さらに、バッグ本体部11の流入用開口13の周縁(取付部位)14が、バッグ用プレート20を介在させて、インフレーター30の本体部31の上面31bと対向することとなり、インフレーター30からの膨張用ガスGの直噴を避けることができて、膨張用ガスGによる熱の影響を受け難くなり、耐熱性を向上させることとなる。
勿論、上記の点を考慮しなければ、バッグ用プレート20を、流入用開口13の周縁14で包むようにして、バッグ本体部11の内周面側で結合させてもよい。
また、実施形態では、エアバッグ装置Mを車両のインパネリインホース1に取り付けるように、ボルト53によってインフレーター30と共締めして底壁部50に取り付ける取付ブラケット80、を利用する構成を例示したが、別途、ハウジング40に配設した所定のブラケットを利用して、インパネリインホース1から延びる所定のブラケットに対して、エアバッグ装置Mを取り付けるように構成してもよい。
さらに、実施形態では、底壁部50にインフレーター30を設ける際、ボルト53とナット35とを利用して、底壁部50にインフレーター30を取り付けているが、底壁部50を備えた保持ベース72を金属製として、フランジ部32を金属製の底壁部50に対して、溶接やリベット等を利用して、結合させてもよい。さらに、金属製の底壁部50を、インフレーター30のフランジ部32から構成してもよい。換言すれば、インフレーター30のフランジ部32を無くして、金属製の底壁部50を、インフレーター30の本体部31に結合させるように構成してもよい。
5…(インパネ)インストルメントパネル、10,100…エアバッグ、11…バッグ本体部、11a…外周面、13,130…流入用開口、14,140…(開口の周縁)取付部位、20…バッグ用プレート、21…連通口、30…インフレーター、40…ハウジング、42…天井壁部、42a…開口、43(43F,43B)…ドア部、48…係止壁部、50…底壁部、60…側壁部、63…(係合部)係止孔、67…(係合部)係止突起、70…エアバッグカバー、72…保持ベース、G…膨張用ガス、M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 助手席前方のインストルメントパネルの部位に搭載されて、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、折り畳まれた前記エアバッグと前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを保持するハウジングと、を備え、
    前記ハウジングが、
    折り畳まれた前記エアバッグを覆って、膨張時の前記エアバッグに押し開かれるドア部を有した天井壁部と、
    該天井壁部と対向するように配設されて前記インフレーターを保持する底壁部と、
    前記天井壁部と前記底壁部とを連結して、折り畳まれた前記エアバッグの周囲を覆う側壁部と、
    を備えて構成される助手席用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    前記インフレーターからの膨張用ガスを内部に流入可能な流入用開口を有して、膨張用ガスの流入時に前記ドア部を押し開いて膨張するバッグ本体部と、
    該バッグ本体部における前記流入用開口の周縁と結合されて、前記流入用開口と連通する連通口を有し、前記ハウジングの前記側壁部の内周側で前記天井壁部まで移動可能な外形形状として、折り畳まれた前記バッグ本体部と前記インフレーターとの間に配設されるバッグ用プレートと、
    を備えて構成され、
    前記ハウジングの前記天井壁部が、膨張時の前記エアバッグに押し開かれた前記ドア部の開口の周囲における前記側壁部との間に、膨張時における前記天井壁部側に移動する前記エアバッグの前記バッグ用プレートの部位を係止可能な係止壁部、を配設させて構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記ハウジングが、前記天井壁部側のエアバッグカバーと、前記底壁部側の保持ベースと、の2部材から構成され、
    前記エアバッグカバーと前記保持ベースとが、相互に係合して連結可能な係合部を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 前記バッグ用プレートが、合成樹脂製として、前記バッグ本体部に対し、縫製、溶着、若しくは、接着の少なくとも何れか一つを利用して、結合されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置。
  4. 前記バッグ用プレートが、前記バッグ本体部の外周面側における前記流入用開口の周縁に対して、結合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
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