JP6197546B2 - 液体吐出装置、予備吐出データ作成方法、及びプログラム - Google Patents

液体吐出装置、予備吐出データ作成方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に液体を吐出して画像を記録する液体吐出装置、予備吐出データ作成方法、及びプログラムに関する。
一般に、複数の吐出口からインク滴を吐出するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいては、吐出口近傍のインクが固まってインク詰まりが発生するのを防ぐために、画像を形成するインク滴とは別に、増粘したインクを吐出口から吐出する予備吐出が行われる。特許文献1には、予備吐出を画像の形成と並行して行い、予備吐出で吐出されたインクにより記録媒体上にフラッシングドットを形成するプリンタが開示されている。
特開2007−185957号公報
上述のようなプリンタにおいて、例えば画像間の狭いすき間や小さい文字の空白部等にフラッシングドットを形成すると、フラッシングドットと画像とが繋がって見えてしまい画質が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、画質の低下を抑えつつ予備吐出を行うことができる液体吐出装置、予備吐出データ作成方法、及びプログラムを提供することである。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記吐出ヘッドを制御する制御部とを備えている。そして、前記制御部は、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行する。そして、前記予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行する。
また、別の観点によると、本発明の予備吐出データ作成方法は、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記吐出ヘッドを制御する制御部と備えており、前記制御部は、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行する液体吐出装置において予備吐出データを作成する方法である。そして、予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行する。
さらに、別の観点によると、本発明のプログラムは、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記吐出ヘッドを制御する制御部とを備えた液体吐出装置において前記制御部としてコンピュータを機能させるプログラムである。そして、前記制御部は、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行する。前記予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行する。
これらの構成によると、その両側に画像ドットが形成され、且つ両側の画像ドットが形成される画像ドット領域との距離がそれぞれ第1距離未満となる領域にフラッシングドットが形成されないようにすることで、画像間の比較的狭いすき間にフラッシングドットが形成されないようにすることができる。よって、フラッシングドットによって画像間の狭いすき間が繋がって見えてしまうのを抑制することができる。したがって、画質の低下を抑えつつ予備吐出を行うことができる。
さらに、本発明の液体吐出装置では、前記予備吐出データ作成処理は、前記第1所定期間以下ある第2所定期間ごとに前記複数の吐出口の全てから1回液体が吐出されるような暫定予備吐出データを作成する暫定予備吐出データ作成処理と、前記暫定予備吐出データ作成処理において作成された前記暫定予備吐出データを変更するデータ変更処理とをさらに実行する。そして、前記データ変更処理において、前記非画像ドット領域のうち、前記暫定予備吐出データに基づいて予備吐出が行われた際に前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域について、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しないと判断された場合に、当該非画像ドット領域に前記フラッシングドットが形成されないように前記暫定予備吐出データを変更して前記予備吐出データを作成してもよい。
この構成によると、判断処理においては、暫定予備吐出データに基づいて予備吐出を行った際にフラッシングドットが形成される非画像ドット領域についてのみ、フラッシングドットを形成するか否かの判断を行えばよいので、演算時間を短くすることができる。
また、本発明の液体吐出装置では、記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構をさらに備えており、前記データ変更処理において、前記暫定予備吐出データに基づいて予備吐出が行われた際に前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域が、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しない前記非画像ドット領域であると判断された場合に、当該非画像ドット領域に替えて、当該非画像ドット領域よりも記録媒体の先端に近い側の前記非画像ドット領域であって、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しない前記非画像ドット領域であると判断されない前記非画像ドット領域に前記フラッシングドットが形成されるように前記暫定予備吐出データを変更して前記予備吐出データを作成してもよい。
この構成によると、判断処理において画像を形成しないと判断された領域にフラッシングドットを形成しないようにするかわりに、別の領域にフラッシングドットを形成するので、画像間の狭いすき間が繋がって見えてしまうことによる画質の低下を抑えつつ、液体の吐出特性が損なわれるのを防ぐことができる。
また、本発明の液来吐出装置では、前記判断処理において、前記非画像ドット領域の中から、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離未満となる前記画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域を抽出する抽出処理を実行し、前記判断処理において、前記抽出処理において抽出された前記非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断してもよい。
加えて、本発明の液体吐出装置では、前記予備吐出データ作成処理において、予備吐出が行われた際に記録媒体に複数のサイズの前記フラッシングドットが形成されるような前記予備吐出データを作成し、前記判断処理において、サイズの大きい前記フラッシングドットほど、前記第1距離を大きくして前記非画像ドット領域に当該フラッシングドットを形成するか否かを判断してもよい。
この構成によると、フラッシングドットのサイズが大きい場合には、形成されないようにする画像間のすき間を大きくすることで、画像間のすき間が繋がって見えてしまうのを確実に抑制できる。
さらに、本発明の液体吐出装置では、前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に前記画像ドット領域がそれぞれ位置している場合、当該画像ドット領域に形成される前記画像ドットが文字画像を構成するときには、文字画像以外の画像を構成するときよりも、前記第1距離を大きくしてもよい。
この構成によると、文字画像が潰れることによって画質が著しく低下するのを抑制できる。
また、本発明の画液体吐出装置では、それぞれ異なる複数色の液体を吐出する複数の前記吐出ヘッドを備えており、前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に画像ドット領域がそれぞれ位置している場合、当該画像ドット領域に形成される前記画像ドットの色と当該非画像ドット領域に形成する前記フラッシングドットの色との色差が小さいほど、前記第1距離を大きくしてもよい。
この構成によると、画像間のすき間に形成されるフラッシングドットの色と、その両側の画像の色との色差が小さい場合でも、画像間のすき間が繋がって見えてしまうのを確実に抑制できる。
また、本発明の液体吐出装置では、前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離の半分よりも短い距離である第2距離未満となる前記画像ドット領域が位置している前記非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断してもよい。
この構成によると、画像ドットの近傍にフラッシングドットが形成されるのを防ぐことで、形成される画像のエッジがぼやけることで画質が低下することを抑えることができる。
また、本発明の液体吐出装置では、前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離よりも長い距離である第3距離未満となる前記画像ドット領域がそれぞれ位置しており、且つ、当該非画像ドット領域を挟む2つの前記画像ドット領域の間にある当該非画像ドット領域とは別の前記非画像ドット領域に、前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域がある場合に、当該非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断してもよい。
この構成によると、画像間の比較的狭いすき間にフラッシングドットが複数形成されることで画像間が繋がって見えてしまうのを抑えることができる。
上述のように、本発明の液体吐出装置、予備吐出データ作成方法、及びプログラムでは、その両側に画像ドットが形成され、且つ両側の画像ドットが形成される画像ドット領域との距離がそれぞれ第1距離未満となる領域にフラッシングドットが形成されないようにすることで、画像間の比較的狭いすき間にフラッシングドットが形成されないようにすることができる。よって、フラッシングドットによって画像間の狭いすき間が繋がって見えてしまうのを抑制することができる。したがって、画質の低下を抑えつつ予備吐出を行うことができる。
本実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図2に示すヘッド本体の部分断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図3に示す制御部で行われる予備吐出データ作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 予備吐出データ作成処理で行われる判断処理の手順を示すフローチャートである。 判断処理での判断を説明するための図である。 予備吐出データ作成処理の一変形例の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態のプインクジェットリンタ101は、略直方体形状の筐体101aを有し、筐体101a内には、上方から下方に4つのインクジェットヘッド1、用紙Pを搬送する搬送機構16、用紙Pを給紙する給紙ユニット17、及びインクを貯留するタンクユニット18が配設されている。さらに、インクジェットヘッド1の上方であって筐体101aの天板上部には、用紙Pが排出される排紙部15が設けられている。また、筐体101a内には、プリンタ101全体の動作を司る制御部100が配置されている。
4つのインクジェットヘッド1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する。これら4つのインクジェットヘッド1は、いずれも主走査方向に長尺な略直方体形状を有しており、その下方で搬送される用紙Pの搬送方向(図1中左方から右方に向かう方向)に沿って配列されて支持枠3に固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、主走査方向は搬送方向に直交する方向である。各インクジェットヘッド1は、その下面に複数の吐出口10が開口した吐出面2aが形成されたヘッド本体2を有している。
図2に示すように、ヘッド本体2は、流路ユニット9の上面9aにアクチュエータユニット21が固定された積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105の出口からアパーチャ112及び圧力室110を経て吐出口10に至る多数の個別インク流路109が形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9の下面は吐出面2aとなっており、多数の吐出口10がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口10は、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
上述のような構成のヘッド本体2を有するヘッド1は、制御部100の制御により、副走査方向に600dpiの間隔で吐出口10からのインクが用紙P上に着弾するように、インクの吐出間隔が制御される。すなわち、本実施形態においては、主走査方向解像度及び副走査方向解像度はいずれも600dpiであり、用紙P上には、主走査方向と副走査方向とにそれぞれ1/600インチ間隔の格子状に区画された複数のドット領域が規定される。
搬送機構16は、給紙ユニット17からインクジェットヘッド1とプラテン19との間を通過して排紙部15まで至る用紙Pの搬送経路を構成するものである。搬送機構16は、ピックアップローラ12と、ニップローラ14a〜14eと、ガイド13a〜13dとを含んでいる。ピックアップローラ12は、給紙ユニット17内の用紙Pを1枚ずつ送出する。ニップローラ14a〜14eは、搬送経路に沿って配置されており、用紙Pに搬送力を付与する。ガイド13a〜13dは、搬送経路においてピックアップローラ12及びニップローラ14a〜14eの間にそれぞれ配置されており、ニップローラ14a〜14eによって搬送力が付与された用紙Pが次のニップローラ14a〜14eに到達するまで当該用紙Pをガイドする。搬送機構16によって搬送された用紙Pがインクジェットヘッド1の吐出面2aとプラテン19との間を通過する際に、インクジェットヘッド1の吐出口10からンクが吐出され、用紙Pの上面に所望のカラー画像が形成される。画像が形成された用紙Pは、搬送機構16によってさらに搬送されて排紙部15に排出される。
給紙ユニット17は、筐体101aに対して着脱可能に配置されており、複数枚の用紙Pを積層状態で収納する給紙トレイ17aを有している。給紙トレイ17a内の用紙Pは、ピックアップローラ12によって送り出されて搬送機構16によって搬送される。
タンクユニット18は、内部に4つのインクタンク18aを収納している。各インクタンク18aには、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのインクがそれぞれ貯留されており、対応するインクジェットヘッド1にインクチューブ(不図示)を介してインクが供給される。
図3に示す制御部100は、インクジェットプリンタ101の全体の制御を司る。制御部100は、バスによって互いに接続された、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)34等を備えている。また、制御部100には、インクジェットヘッド1や搬送機構16のニップローラ14a〜14eを駆動する搬送モータ5等が接続されている。さらに、制御部100には、外部装置であるPC35が接続される。
制御部100は、ROM32に記憶された制御プログラム32aに従って、CPU31及びASIC34によってインクジェットプリンタ101の各部の制御を行う。本実施形態では、例えば、PC53から入力されてRAM33に記憶された画像データに基づいてインクジェットヘッド1を制御し、吐出口10からインクを吐出して用紙Pに画像ドットを形成する画像記録制御処理、画像記録制御処理が行われるときに、各吐出口10のインクが吐出されない不吐出期間が第1所定期間T1を超えないように複数の吐出口10からインクを吐出させる予備吐出を行うための予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理、及び予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいてインクジェットヘッド1を制御し、吐出口10からインクを吐出して用紙Pにフラッシングドットを形成するフラッシング制御処理等を実行する。なお、上述の説明では、制御部100がCPU31及びASIC34の協働によって各種処理を実行するとしたが、制御部100が複数のCPUを備え、複数のCPUによって処理を分担して行ってもよい。また、制御部100が複数のASICを備え、複数のASICによって処理を分担してもよい。あるいは、1つのASIC単独で処理を行ってもよい。
続いて、図4を参照しつつ、制御部100によって実行される予備吐出データ作成処理の手順の一例について説明する。なお、この処理手順の前に、PC35から用紙Pに記録されるべき画像にかかる画像データが入力されて、ROM32にこの画像データの記憶が行われた後に図4の処理が開始される。
まず、制御部100は、フラッシングドットが形成されるドット領域を暫定的に定める暫定予備吐出データ作成処理を実行する(ステップS1)。具体的には、搬送機構16による用紙Pの搬送速度に第2所定期間T2(T2≦T1)に対応する時間を乗じることで算出される所定ドット間隔(距離)でフラッシングドットが形成されるような暫定予備吐出データを作成する。つまり、用紙P上に規定された複数のドット領域には、フラッシングドットが形成されるドット領域が、搬送方向に沿って所定ドット間隔分の距離を隔てた等間隔で配置される。このようなデータに基づいて予備吐出を行うと、第2所定期間T2ごとに複数の吐出口10の全てから1回インクが吐出されるので、インクが吐出されない不吐出時間が第1所定期間T1を超える吐出口10が存在しないようにできる。なお、周囲の温度、湿度等によって、予備吐出により吐出口10から吐出されるインク滴の大きさは、大滴または小滴とされる。また、本実施形態において、暫定予備吐出データ作成処理では、隣接する吐出口10から同じタイミングで予備吐出が行われないように、かつ、各吐出口10の吐出タイミングが不規則パターンとなるように、暫定予備吐出データを作成する。
次に、制御部100は、4色のインクに対応する4つのインクジェットヘッド1の暫定予備吐出データを対応する色の画像データと比較し、ある色のフラッシングドットが形成されるドット領域が、同色の画像ドットが形成されるドット領域と重複している場合には、このドット領域にフラッシングドットが形成されないように、暫定予備吐出データを変更する(ステップS2)。
次のステップS3は、4色の画像データに基づいて画像を形成する際にいずれの色の画像ドットも形成されない非画像ドット領域のうち、暫定予備吐出データに基づいて予備吐出が行われた際にフラッシングドットが形成される複数の非画像ドット領域(以下、「フラッシング予定非画像ドット領域」と称する)の内の1つを対象の非画像ドット領域として行われる。すなわち、制御部100は、複数のフラッシング予定非画像ドット領域の1つである判断対象の非画像ドット領域に対して、フラッシングドットを形成するか否かを判断する判断処理を実行する(ステップS3)。なお、判断処理の内容は後で詳述する。
その後、判断処理においてこの非画像ドット領域にフラッシングドットを形成すると判断されたか否かを判断する(ステップS4)。ここで、フラッシングドットを形成しないと判断した場合には(ステップS4:NO)、制御部100は、この非画像ドット領域に替えて、この非画像ドット領域よりも用紙Pの先端に近い側において、この非画像ドット領域に最も近い非画像ドット領域がフラッシング予定非画像ドット領域となるように、暫定予備吐出データを変更する(ステップS5)。そして、ステップS5において新たにフラッシング予定非画像ドット領域とされた非画像ドット領域に対して、ステップS3での判断処理を繰り返す。このように暫定予備吐出データの変更処理と判断処理とは、判断処理で判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成すると判断されるまで繰り返される。
一方、ステップS4において、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成すると判断した場合には(ステップS4:YES)、全てのフラッシング予定非画像ドット領域に対して、ステップS3での判断処理が実行されたか否かを判断する(ステップS6)。未だ判断処理が実行されていないフラッシング予定非画像ドット領域がある場合には(ステップS6:NO)、ステップS3に戻って、未だ判断処理が実行されていないフラッシング予定非画像ドット領域のうちの1つを判断対象の非画像ドット領域として、判断処理を実行する。
また、全てのフラッシング予定非画像ドット領域に対しての判断処理が終了した場合には(ステップS6:YES)、制御部100は、この時点で暫定予備吐出データとして記憶されているデータを予備吐出データとして記憶する(ステップS7)。
次に、図5を参照しつつ、上述のステップS3で行われる判断処理の内容について説明する。まず、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかで、この非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離がL3未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置しているか否かを判断する(ステップS11)。すなわち、例えば図6において黒丸で示すフラッシング予定非画像ドット領域A、B、Cについて考えると、フラッシング予定非画像ドット領域A、Bについては、全方位のいずれか(例えば、フラッシング予定非画像ドット領域Aについては左右方向、フラッシング予定非画像ドット領域Bについては左上から右下に向かう方向)で、その両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L3未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置している。フラッシング予定非画像ドット領域Cについては、いずれの方位にも、その両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L3未満となる画像ドット領域は位置していない。本実施形態においては、距離L3はドット領域10個分の長さに相当する距離とする。
両側に離隔距離がL3未満となる画像ドット領域が位置していないと判断した場合には(ステップS11:NO(図6のフラッシング予定非画像ドット領域C))、後述するステップS12〜ステップS17の処理を省略してステップS18に進む。一方、両側に離隔距離がL3未満となる画像ドット領域が位置していると判断した場合には(ステップS11:YES(図6のフラッシング予定非画像ドット領域A、B))、両側に位置している2つの画像ドット領域の間に別のフラッシング予定非画像ドット領域があるか否かを判断する(ステップS12)。
図6に示す例では、フラッシング予定非画像ドット領域Bについては、図中両矢印で示す方向(左上方から右下方に向かう方向)に関して両側にあるこの非画像ドット領域との距離が距離L3未満の画像ドット領域の間に、別のフラッシング予定非画像ドット領域Dがある。このように、両側の画像ドット領域の間に別のフラッシングドット予定非画像ドット領域がある場合は(ステップS12:YES(図6のフラッシング予定非画像ドット領域B))、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。
また、両側の画像ドット領域の間に別のフラッシングドット予定非画像ドット領域がない場合は(ステップS12:NO(図6のフラッシング予定非画像ドット領域A))、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかで、この非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L3よりも短いL1a未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置しているか否かを判断する(ステップS13)。図6に示す例では、フラッシング予定非画像ドット領域Aは、全方位のいずれか(例えば、左右方向)で、その両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1a未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置している。なお、本実施形態においては、距離L1aはドット領域7個分の長さに相当する距離とする。
ここで、両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1a未満となる画像ドット領域が位置していないと判断した場合には(ステップS13:NO)、後述するステップS14〜ステップS17の処理を省略してステップS18に進む。一方、両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1a未満となる画像ドット領域が位置していると判断した場合には(ステップS13:YES(図6のフラッシング予定非画像ドット領域A))、判断対象の非画像ドット領域に吐出されるインク滴の大きさが大滴か否かを判断する(ステップS14)。
インク滴の大きさが大滴である場合には(ステップS14:YES)、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。また、インク滴の大きさが小滴である場合には(ステップS14:NO)、さらに、両側に位置するこの非画像ドット領域との離隔が距離L1a未満となる画像ドット領域に形成される画像ドットが文字画像を構成するものであるか否かを判断する(ステップS15)。なお、画像ドットが文字画像を構成するものか否かの判断は、例えば、PC35から送られた画像データであって印刷用にビットマップ形式に変換する前のデータから判断することが考えられる。
文字画像である場合には(ステップS15:YES)、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。また、文字画像でない場合には(ステップS15:NO)、さらに、両側に位置するこの非画像ドット領域との距離が距離L1a未満となる画像ドット領域に形成される画像ドットの色と、判断対象の非画像ドット領域に形成されるフラッシングドットの色との色差が小さいか否かを判断する(ステップS16)。本実施形態においては、画像ドットの色とフラッシングドットの色とが同色である場合、及びこれらの色がシアンとマゼンタとの組み合わせである場合に色差が小さいと判断し、それ以外の色の組み合わせの場合には色差が大きいと判断する。
色差が小さい場合には(ステップS16:YES)、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。また、色差が大きい場合には(ステップS16:NO)、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかで、この非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1aよりも短い距離L1b未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置しているか否かを判断する(ステップS17)。本実施形態においては、距離L1bはドット領域5個分の長さに相当する距離とする。
図6に示すフラッシング予定非画像ドット領域Aは、全方位のいずれか(例えば、図中左上方から右下方に向かう方向)で、その両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1b未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置している。このように、両側に判断対象の非画像ドット領域との距離が距離L1b未満となる画像ドット領域が位置していると判断された場合には(ステップS17:YES(図6のフラッシング予定非画像ドット領域A))、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。
一方、両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1b未満となる画像ドット領域が位置していないと判断された場合には(ステップS17:NO)、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかに、この非画像ドット領域との距離が距離L1bよりも短い距離L2未満となる画像ドット領域が位置しているか否かを判断する(ステップS18)。本実施形態では、距離L2はドット領域2個分の長さに相当する距離とする。図6に示すフラッシング予定非画像ドット領域Cは、全方位のいずれか(例えば、図中右方)に、この非画像ドット領域との距離が距離L2未満となる画像ドット領域が位置している。
そして、全方位のいずれかに、判断対象の非画像ドット領域との距離が距離L2未満となる画像ドット領域が位置していると判断した場合には(ステップS18:YES(図6のフラッシング予定非画像ドット領域C))、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する(ステップS19)。また、距離がL2未満となる画像ドット領域が位置していないと判断した場合には(ステップS18:NO)、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成すると判断する(ステップS20)。このように、制御部100は、判断処理を実行することで、判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成するとの判断(ステップS20)、またはフラッシングドットを形成しないとの判断(ステップ19)のいずれかを下す。
なお、上述のように、判断処理においてフラッシングドットを形成しないと判断された場合には、この非画像ドット領域よりも用紙Pの先端に近い側において、この非画像ドット領域に最も近い非画像ドット領域がフラッシング予定非画像ドット領域となるように暫定予備吐出データが変更され(図4のステップS5)、新たにフラッシング予定非画像ドット領域とされた非画像ドット領域に対して、判断処理が繰り返される。このような処理を繰り返すことにより、フラッシングドットを形成しないと判断される図6のフラッシング予定非画像ドット領域A、B、Cは、各領域よりも用紙先端側(図中上方)に位置する白丸印で示す非画像ドット領域A’、B’、C’に移動される。つまり、インクの増粘を防止するべく、より早いタイミング(つまり用紙先端に近い側)で予備吐出が行われるように暫定予備吐出データが変更される。なお、この移動は、次に吐出口10からのインク吐出が行われ用紙Pの後端側にドットが形成されるまでの不吐出期間が第1所定期間T1を超えないように行われる。
また、図6のフラッシング予定非画像ドット領域Aは、画像を超えて用紙先端側のフラッシング予定非画像ドット領域A’に移動させられているが、このフラッシング予定非画像ドット領域Aに吐出されるフラッシングドットの色と、画像の色とが同じである場合には、このような移動は行わず、単にフラッシング予定非画像ドット領域Aにフラッシングドットを形成させないようにするだけでもよい。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101は、制御部100は、RAM33に記憶された画像データに基づいてインクジェットヘッド1を制御し、吐出口10からインクを吐出することで用紙Pに画像ドットを形成する画像記録制御処理を実行するものである。さらに、制御部100は、この画像記録制御処理が行われているときに、各吐出口10のインクが吐出されない不吐出期間が第1所定期間T1を超えないように複数の吐出口10からインクを吐出させる予備吐出を行うため、予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理を実行する。そして、制御部100は、予備吐出データ作成処理において、用紙Pに規定される複数のドット領域の中で、画像データに基づいて画像を形成する際に画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1b未満となる画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している非画像ドット領域には、フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行する。
したがって、その両側に画像ドットが形成され、且つ両側の画像ドットが形成される画像ドット領域との距離がそれぞれ距離L1b未満となる非画像ドット領域にフラッシングドットが形成されないようにすることで、画像間の比較的狭いすき間にフラッシングドットが形成されないようにすることができる。よって、フラッシングドットによって画像間の狭いすき間が繋がって見えてしまうのを抑制することができる。これにより、画質の低下を抑えつつ予備吐出を行うことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、制御部100は、第1所定期間T1以下である第2所定期間T2ごとに複数の吐出口10の全てから1回インクが吐出されるような暫定予備吐出データを作成する暫定予備吐出データ作成処理を実行する。そして、判断処理において判断対象の非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断した場合に、この非画像ドット領域にフラッシングドットが形成されないように暫定予備吐出データを変更するデータ変更処理を実行する。したがって、判断処理においては、暫定予備吐出データに基づいて予備吐出を行った際にフラッシングドットが形成される非画像ドット領域についてのみ、フラッシングドットを形成するか否かの判断を行えばよいので、演算時間を短くすることができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、制御部100は、判断処理において判断対象の非画像ドット領域がフラッシングドットを形成しない非画像ドット領域であると判断された場合に、データ変更処理において、この非画像ドット領域に替えて、この非画像ドット領域よりも用紙Pの先端に近い側の非画像ドット領域であって、判断処理においてフラッシングドットを形成しない非画像ドット領域であると判断されない非画像ドット領域にフラッシングドットが形成されるように暫定予備吐出データを変更して予備吐出データを作成する。したがって、判断処理において画像を形成しないと判断された非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないかわりに、別の領域にフラッシングドットを形成するので、画像間の狭いすき間が繋がって見えてしまうことによる画質の低下を抑えつつ、インクの吐出特性が損なわれるのを防ぐことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、判断処理において、判断対象の非画像ドット領域に吐出されるインク滴の大きさが大滴である場合、判断対象の非画像ドット領域の両側に位置するこの非画像ドット領域との離隔が距離L1a未満となる画像ドット領域に形成される画像ドットが文字画像を構成するものである場合、及び判断対象の非画像ドット領域の両側に位置するこの非画像ドット領域との離隔が距離L1a未満となる画像ドット領域に形成される画像ドットの色と、判断対象の非画像ドット領域に形成されるフラッシングドットの色との色差が小さい場合、の3つの条件の少なくとも1つに該当する場合は、全方位のいずれかで判断対象の非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1a(La>Lb)未満となる画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している場合に、この非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する。したがって、フラッシングドットのサイズが大きい場合や、画像間のすき間に形成されるフラッシングドットの色と、その両側の画像の色との色差が小さい場合のように、狭いすきまにフラッシングドットを形成したときに画像が繋がって見えやすい条件のときと、画像間のすき間が繋がって見えてしまうことで画質が著しく低下する文字画像を形成するときに、それ以外の場合に比べて比較的広いすき間であってもフラッシングドットが形成されないようにすることができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、制御部100は、判断処理において、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかに、この非画像ドット領域との距離が距離L1bの半分よりも短い距離L2未満となる画像ドット領域が位置している場合には、この非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する。したがって、画像ドットの近傍にフラッシングドットが形成されるのを防ぐことで、形成される画像のエッジがぼやけることで画質が低下することを抑えることができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、制御部100は、判断処理において、判断対象の非画像ドット領域の全方位のいずれかで、この非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1aよりも長い距離がL3未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置しており、且つ、両側に位置している2つの画像ドット領域の間に別のフラッシング予定非画像ドット領域がある場合に、この非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断する。したがって、画像間の比較的狭いすき間にフラッシングドットが複数形成されることで画像間が繋がって見えてしまうのを抑えることができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
上述の実施形態では、予備吐出データ作成処理において、まず暫定予備吐出データを作成する暫定予備吐出データ作成手段を実行し、その後に、作成された暫定予備吐出データを変更するデータ変更処理を実行することで、予備吐出データを作成する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、図7に示す予備吐出データ作成処理の一変形例では、まず、4色の画像データに基づいて画像を形成する際にいずれの色の画像ドットも形成されない非画像ドット領域の中から、フラッシングドットを形成しない領域、すなわち、全方位のいずれかで非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L1b未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置している非画像ドット領域を抽出する抽出処理を実行する(ステップS201)。その後、抽出された非画像ドット領域にフラッシングドットが形成されないように、且つ、画像データに基づいて画像を形成する際に、各吐出口10の不吐出期間が第1所定期間T1を超えないように予備吐出が行われるように、予備吐出データを作成する(ステップS202)。
また、上述の実施形態では、判断処理において、予備吐出で吐出されるインク滴の大きさが大滴である場合、画像が文字画像である場合、及び画像ドットの色とフラッシングドットの色との色差が小さい場合、の3つの条件の少なくとも1つに該当する場合は、フラッシングドットの形成可否の判断基準となる画像ドット領域と非画像ドット領域との距離L1aが、3つの条件のいずれにも該当しない場合の距離L1bと比べて大きい場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば、3つの条件のいずれに該当するかで、フラッシングドットの形成可否の判断基準となる画像ドット領域との距離を変えてもよい。また、例えば、予備吐出によって吐出口10から吐出されるインク滴の大きさが、大滴または小滴の2種類だけでなく3種類以上ある場合には、フラッシングドットの形成可否の判断基準となる画像ドット領域との距離も複数段階に変更可能で、インク滴の大きさが大きくなるほど、距離が大きくなるようにしてもよい。加えて、判断処理では、上記3つの条件のずれか1つのみが考慮されてもよいし、また、3つの条件が全く考慮されなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、判断処理において、判断対象の非画像ドット領域との距離が距離L1bの半分よりも短い距離L2未満となる画像ドット領域が位置している場合には、この非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないと判断することで、画像ドットの近傍にフラッシングドットが形成されないように制御する場合について説明したが、このような制御は行われなくてもよい。
また、上述の実施形態では、判断対象の非画像ドット領域を挟む両側にこの非画像ドット領域との距離が距離L3未満となる画像ドット領域がそれぞれ位置しており、且つ、両側に位置している2つの画像ドット領域の間に別フラッシングドット予定非画像ドット領域がある場合に、この非画像ドット領域にフラッシングドットを形成しないようにすることで、画像間のすき間に複数のフラッシングドットが並んで形成されないように制御する場合について説明したが、このような制御は行われなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、予備吐出により吐出口10から吐出されるインク滴の大きさを変更可能である場合について説明したが、予備吐出により吐出口10から吐出されるインク滴の大きさは一定であってもよい。
また、上述の実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1を備えている場合について説明したが、インクジェットヘッド1は1つのみ備えられていてもよい。
また、上述の実施形態では、主走査方向に延在するインクジェットヘッド1を備えたライン式のプリンタについて説明したが、本発明は、主走査方向に移動可能なヘッドを備えたシリアル式のプリンタに適用することもできる。
1 インクジェットヘッド(吐出ヘッド)
10 吐出口
100 制御部
16 搬送機構
32a 制御プログラム

Claims (11)

  1. 記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、
    記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記吐出ヘッドを制御する制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、
    前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、
    前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行し、
    前記予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記予備吐出データ作成処理は、
    前記第1所定期間以下である第2所定期間ごとに前記複数の吐出口の全てから1回液体が吐出されるような暫定予備吐出データを作成する暫定予備吐出データ作成処理と、
    前記暫定予備吐出データ作成処理において作成された前記暫定予備吐出データを変更するデータ変更処理とをさらに実行し、
    前記データ変更処理において、前記非画像ドット領域のうち、前記暫定予備吐出データに基づいて予備吐出が行われた際に前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域について、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しないと判断された場合に、当該非画像ドット領域に前記フラッシングドットが形成されないように前記暫定予備吐出データを変更して前記予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送機構をさらに備えており、
    前記データ変更処理において、前記暫定予備吐出データに基づいて予備吐出が行われた際に前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域が、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しない前記非画像ドット領域であると判断された場合に、当該非画像ドット領域に替えて、当該非画像ドット領域よりも記録媒体の先端に近い側の前記非画像ドット領域であって、前記判断処理において前記フラッシングドットを形成しない前記非画像ドット領域であると判断されない前記非画像ドット領域に前記フラッシングドットが形成されるように前記暫定予備吐出データを変更して前記予備吐出データを作成することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記判断処理において、前記非画像ドット領域の中から、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離未満となる前記画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域を抽出する抽出処理を実行し、
    前記判断処理において、前記抽出処理において抽出された前記非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記予備吐出データ作成処理において、予備吐出が行われた際に記録媒体に複数のサイズの前記フラッシングドットが形成されるような前記予備吐出データを作成し、
    前記判断処理において、サイズの大きい前記フラッシングドットほど、前記第1距離を大きくして前記非画像ドット領域に当該フラッシングドットを形成するか否かを判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に前記画像ドット領域がそれぞれ位置している場合、当該画像ドット領域に形成される前記画像ドットが文字画像を構成するときには、文字画像以外の画像を構成するときよりも、前記第1距離を大きくすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. それぞれ異なる複数色の液体を吐出する複数の前記吐出ヘッドを備えており、
    前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に画像ドット領域がそれぞれ位置している場合、当該画像ドット領域に形成される前記画像ドットの色と当該非画像ドット領域に形成する前記フラッシングドットの色との色差が小さいほど、前記第1距離を大きくすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離の半分よりも短い距離である第2距離未満となる前記画像ドット領域が位置している前記非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記判断処理において、前記非画像ドット領域について前記フラッシングドットを形成するか否かの判断を行う際に、全方位のいずれかで当該非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が前記第1距離よりも長い距離である第3距離未満となる前記画像ドット領域がそれぞれ位置しており、且つ、当該非画像ドット領域を挟む2つの前記画像ドット領域の間にある当該非画像ドット領域とは別の前記非画像ドット領域に、前記フラッシングドットが形成される前記非画像ドット領域がある場合に、当該非画像ドット領域には前記フラッシングドットを形成しないと判断することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記吐出ヘッドを制御する制御部と備えており、前記制御部は、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行する液体吐出装置において予備吐出データを作成する方法であって、
    予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行することを特徴とする予備吐出データ作成方法。
  11. 記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口を有する吐出ヘッドと、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記吐出ヘッドを制御する制御部とを備えた液体吐出装置において前記制御部としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記制御部は、
    前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記吐出ヘッドを制御する画像記録制御処理と、
    前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する際に、各吐出口の不吐出期間が第1所定期間を超えないように前記複数の吐出口から液体を吐出させる予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成処理と、
    前記複数の吐出口から吐出された液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記予備吐出データ作成処理において作成された予備吐出データに基づいて前記吐出ヘッドを制御するフラッシング制御処理とを実行し、
    前記予備吐出データ作成処理において、前記複数の吐出口のそれぞれから吐出された液体が着弾可能な記録媒体における複数のドット領域の中で、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて画像を形成する際に前記画像ドットが形成されない非画像ドット領域のうち、全方位のいずれかで前記非画像ドット領域を挟む両側に当該非画像ドット領域との距離が第1距離未満となる前記画像ドットが形成される画像ドット領域がそれぞれ位置している前記非画像ドット領域には、前記フラッシングドットを形成しないと判断する判断処理を実行することを特徴とするプログラム。
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