JP6197435B2 - ソケット及びハンガーラック - Google Patents

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Description

この発明は、ハンガーラックに掛止されるとともにハンガーパイプを支持するソケット及び当該ソケットが設けられるハンガーラックに関する。
ハンガーに吊るした衣類などを収容するクローゼットなどのハンガーラックは、収納空間の利便性を向上させるために、棒状のハンガーパイプを水平方向に設置(横架)している。このハンガーパイプに関する技術としては、ハンガーパイプを伸縮自在の構造として、収納空間に合わせてハンガーパイプを伸縮させる技術(特許文献1,2参照)などが知られている。
特開昭63−109811号公報 特開昭63−109812号公報 特開2002−369743号公報 特許第5011156号公報 特開2011−83522号公報
ハンガーラックの利便性をより高めるためには、使用者の背丈や収容する衣類の種類によりハンガーパイプ設置位置を変更できることが好ましい。また、その際、設置性の観点から、ハンガーパイプの脱着が容易であることが望まれる。
この点、特許文献3には、ハンガーパイプの両端部を支持するハンガーパイプ取付手段を、支柱に形成された溝に取り付けることで、ハンガーパイプを上下方向に移動させる技術が開示されている。また、特許文献4には、ハンガーパイプを掛止するソケットを、ハンガーラックの内側面に固定される座部とハンガーパイプを支持する台座との二重構造とし、座部と台座とを弾性部材を介して接続する技術が開示されている。また、特許文献5には、支柱に対して移動可能に固定される梁材に、ハンガーパイプを弾性支持するバネ材を取り付ける技術が開示されている。
しかしながら、特許文献3〜5に開示された技術は、何れも、構造が複雑であり、ハンガーパイプやソケット自体の着脱が面倒であるという問題がある。
そこで本発明は、ハンガーパイプを確実に固定しながら、ハンガーパイプの容易な着脱を実現するソケット及びハンガーラックを提供することを目的とする。
本発明に係るソケットは、ハンガーラックに掛止されるとともにハンガーパイプを支持するソケットであって、ハンガーラックの内側面に対向されるラック対向面と、ハンガーパイプの端面に当接されるパイプ当接面と、が形成された本体部と、ラック対向面から突出して、ハンガーラックの内側面に掛止される掛止部と、パイプ当接面から突出して、ハンガーパイプの端部を下方から支持する支持部と、を備え、ラック対向面に、弾性素材により形成された弾性体が設けられていることを特徴とする。ここで、弾性体とは、弾性を有する部材であり、弾性材には、弾性素材により形成されているもののほか、ばね等の弾性伸縮する部材も含まれる。
本発明に係るソケットによれば、ハンガーラックの対向する一対の内側面に一対のソケットの掛止部を掛止し、ハンガーパイプの両端部を各ソケットの支持部により支持することで、ハンガーパイプをハンガーラックに設置することができる。このため、ハンガーラックの内側面に対する掛止部の掛止位置を変えることで、ハンガーパイプの設置位置を変えることができる。そして、ソケットにハンガーパイプを装着する際は、本体部とハンガーラックの内側面との間に弾性体が挟み込まれるが、この弾性体が弾性変形することにより、ハンガーパイプを容易に着脱することができる。しかも、ソケットにハンガーパイプが装着されている際は、弾性変形した弾性体の復元力が作用するため、ハンガーパイプを確実に固定することができる。
この場合、弾性体は、樹脂製であるものとすることができる。このように弾性体を樹脂製とすることで、ハンガーラックの内側面との間に適切な摩擦抵抗を生じさせることができるため、ハンガーパイプを更に確実に固定することができる。
また、掛止部がハンガーラックの内側面に支持される支持位置のうち最も高い位置にある第一位置と、支持部がハンガーパイプを支持する支持面のうち最も低い位置にある第二位置と、の中間位置又は当該中間位置よりも低い位置において、弾性体が設けられているものとすることができる。ハンガーパイプをソケットに装着する際は、ソケットの上方からハンガーパイプを降下させることになるため、ハンガーパイプは、まずパイプ当接面の上部に当接されることになる。そこで、弾性体をこのような位置に設けることで、ハンガーパイプがパイプ当接面の上部に当接された際に、ソケットが弾性体を支点としてパイプ当接面が上方を向くように回動し易くなるため、ソケットに対するハンガーパイプの装着を円滑にすることができる。
また、掛止部は、ハンガーラックの内側面に形成された上下一対の穴に挿入される、上下一対の棒状の突起部であるものとすることができる。このように掛止部材をハンガーラックの内側面に掛止することで、ハンガーラックの内側面に対してソケットを容易に着脱することができる。
また、弾性体は、表面が球面状に形成されたドーム状に形成されているものとすることができる。ハンガーパイプの脱着時はソケットが弾性体を支点として回動するが、弾性体をドーム状に形成することで、このソケットの回動が円滑に行われるため、ソケットに対するハンガーパイプの脱着を円滑にすることができる。
本発明に係るハンガーラックは、上記の何れかのソケットと、支持部に支持されるハンガーパイプと、を備える。このように上記のソケットを備えることで、上記と同様な作用効果が得られる。
本発明によれば、ハンガーパイプを確実に固定しながら、ハンガーパイプの容易な着脱を実現することができる。
実施形態に係るハンガーラックを示す正面図である。 図1に示すソケットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図を示す。 ハンガーラックの内側面とソケットとハンガーパイプとの接続関係を示す図である。 弾性体の設置位置を説明するための図である。 ソケットに対するハンガーパイプの取り付け状態を示す図であり、(a)は取付初期段階の状態、(b)は取付完了段階の状態を示す。 ソケットとハンガーラックの内側面との位置関係を示す図である。 他の実施形態に係るソケットを示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るソケット及びハンガーラックの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明において、上下左右などの方向は、ハンガーラックの方向を意味する。
図1は、実施形態に係るハンガーラックを示す正面図である。図1に示すように、本実施形態に係るハンガーラック1は、ハンガー(不図示)を掛けるハンガーパイプ2と、ハンガーパイプ2をハンガーラック1に設置するためのソケット3と、を備えている。
ハンガーパイプ2は、直一対のソケット3に支持されることで、ハンガーラック1に水平方向に設置されるものであり、線状に延びる棒状又は筒状の部材により構成されている。なお、本実施形態のハンガーパイプ2は、楕円筒状の部材により構成されているが、その形状などは特に限定されるものではない。
図2は、図1に示すソケットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図を示す。図1及び図2に示すように、ソケット3は、ハンガーラック1の内側面1aに掛止されるとともに、ハンガーパイプ2を支持するものである。このため、ソケット3は、本体部31と、掛止部32と、支持部33と、弾性体34と、を備えている。
本体部31は、所定厚さの平板状に形成されており、その表裏面に、ハンガーラック1の内側面1aに対向されるラック対向面31aと、ハンガーパイプ2の端面に当接されるパイプ当接面31bと、が形成されている。また、本体部31は、上下に長い楕円状に形成されており、ラック対向面31a及びパイプ当接面31bも、上下に長い楕円状に形成されている。なお、本体部31の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、1〜5mmとすることができる。また、ラック対向面31a及びパイプ当接面31bの寸法は、特に限定されるものではないが、例えば、横寸法が10〜30mm、縦寸法が20〜60mmとすることができる。
ラック対向面31aは、ソケット3をハンガーラック1の内側面1aに掛止した際に、当該内側面1a側に向けられる面である。ラック対向面31aは、平面状に形成されている。但し、ラック対向面31aは、必ずしも平面状である必要はなく、軽量化やコスト低減などの観点から、適宜肉抜きをしてもよい。
パイプ当接面31bは、ソケット3をハンガーラック1の内側面1aに掛止した際に、当該内側面1aの反対側に向けられる面であり、ソケット3にハンガーパイプ2を装着する際に、ハンガーパイプ2の端面が当接及び摺動する面である。このため、パイプ当接面31bは、ハンガーパイプ2の端面が摺動しやすいように、平面状に形成されている。なお、パイプ当接面31bは、ハンガーパイプ2の端面が当接される部分のみ平面状に形成されていればよく、その他の部分は必ずしも平面状である必要はない。
本体部31の素材としては、例えば、金属(アルミニウム、鉄、ステンレス、亜鉛、銅)や樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、塩化ビニル)が挙げられる。
掛止部32は、ハンガーラック1の内側面1aに掛止される部位であり、第一掛止部32a及び第二掛止部32bを備えている。
第一掛止部32a及び第二掛止部32bは、それぞれ、本体部31と一体的に形成されて、ラック対向面31aからラック対向面31a及びパイプ当接面31bに対して垂直な方向に突出した一対の棒状の突起部である。第一掛止部32aと第二掛止部32bとは、互いに離間しており、第一掛止部32aが第二掛止部32bの上側となるように上下方向に配列されている。なお、第一掛止部32a及び第二掛止部32bの具体的な形成位置は、特に限定されるものではないが、第一掛止部32aは、できるだけ上方に形成されていることが好ましく、第二掛止部32bは、できるだけ下方に形成されていることが好ましい。なお、第一掛止部32a及び第二掛止部32bの突出高さは、特に限定されるものではないが、例えば、5〜20mmとすることができる。
ここで、図3を参照して、ハンガーラック1の内側面1aに対する掛止部32の掛止方法について説明する。図3は、ハンガーラックの内側面とソケットとハンガーパイプとの接続関係を示す図である。図3に示すように、ハンガーラック1の内側面1aには、第一掛止部32a及び第二掛止部32bを挿入するための複数の掛止用穴1bが形成されている。
掛止用穴1bは、上下方向に一列に整列されており、掛止用穴1bの間隔は、第一掛止部32aと第二掛止部32bとの間隔と同じになっている。掛止用穴1bの内径及び深さは、第一掛止部32a及び第二掛止部32bが挿入可能な範囲で適宜設定できるが、掛止用穴1bの内径は、第一掛止部32a及び第二掛止部32bの外径よりも大きいことが好ましく、掛止用穴1bの深さは、ハンガーラック1の内側面1aの長さよりも深いことが好ましい。
そして、第一掛止部32a及び第二掛止部32bを、上下に隣接する一対の掛止用穴1bに挿入すると、第一掛止部32a及び第二掛止部32bの下端面が掛止用穴1bの下端面に当接されることにより、第一掛止部32a及び第二掛止部32bがハンガーラック1の内側面1aに掛止される。
また、第一掛止部32a及び第二掛止部32bを挿入する掛止用穴1bの位置を変えることで、ソケット3を上下方向に移動させることが可能となっている。
支持部33は、ハンガーパイプ2の端部を下方から支持する部位である。支持部33は、本体部31と一体的に形成されて、パイプ当接面31bに対して垂直な方向に突出している。また、支持部33は、パイプ当接面31bの下側の端縁に沿ったU字状に形成されている。具体的に説明すると、支持部33は、上方に開口した半円弧状の円弧状底壁部33aと、円弧状底壁部33aの両端から直線状に上方に延びる一対の直線状側壁部33bと、により形成されている。このため、支持部33の上方が開口されている。そして、円弧状底壁部33aの内側面が、ハンガーパイプ2を支持する支持面33cとなり、一対の直線状側壁部33bの内側面が、ハンガーパイプ2を支持面33cに案内するガイド面となる。なお、支持部33の突出高さは、特に限定されるものではないが、例えば、11.0mmとすることができる。
弾性体34は、弾性を有する弾性素材により形成されて、ラック対向面31a取り付けられる部材である。ラック対向面31aに対する弾性体34の取り付けは、特に限定されるものではなく、例えば、粘着剤による粘着や嵌合により行うことができる。
弾性体34の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、表面が球面状に形成されたドーム状、円錐状、角錐状、円錐台状、角錐台状などのラック対向面31aから離れるに従い径が小さくなる形状や、円柱状、角柱状などのラック対向面31aから離れても径が変わらない形状、が挙げられる。
弾性体34の素材としては、特に限定されるものではないが、例えば、樹脂、樹脂の発泡体、フェルトが挙げられる。弾性体34の素材として用いる樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、軟質アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、プロピレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、軟質ゴムが挙げられる。
弾性体34の突出高さは、使用する弾性体の形状や素材に応じて適宜調整すればよいが、例えば、2〜8mmであることが好ましく、3〜6mmであることがより好ましい。また、弾性体34の幅、高さは、本体部31の形状や使用態様に応じて適宜調整すればよいが、例えば、幅3〜10mm、高さ3〜10mmであることが好ましい。
ラック対向面31aにおける弾性体34の取付位置は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、図4に示す位置に取り付けられている。図4は、弾性体の設置位置を説明するための図である。図4に示すように、ソケット3において、掛止部32がハンガーラック1の内側面1aに支持される支持位置のうち最も高い位置、つまり、第一掛止部32aの下端面を第一位置Uとする。また、支持部33がハンガーパイプ2を支持する支持面33cのうち最も低い位置を第二位置Lとする。そして、弾性体34は、上下方向における第一位置Uと第二位置Lとの中間の位置である中間位置Cと同じ又はこの中間位置Cよりも低い位置において、ラック対向面31aに取り付けられている。
ここで、ソケット3に対するハンガーパイプ2の装着方法について説明する。図5は、ソケットに対するハンガーパイプの取り付け状態を示す図であり、(a)は取付初期段階の状態、(b)は取付完了段階の状態を示す。
まず、ソケット3をハンガーラック1の内側面1aに掛止しただけの状態では、ソケット3の第一掛止部32a及び第二掛止部32bがハンガーラック1の内側面1aに形成された掛止用穴1bに挿入されている。このとき、ラック対向面31aに弾性体34が取り付けられているため、ラック対向面31aとハンガーラック1の内側面1aとは、少なくとも弾性体34の厚みだけ離隔した位置において平行に配置されている。
そこで、図5(a)に示すように、ソケット3の上方からハンガーパイプ2を降下させて、ハンガーパイプ2をパイプ当接面31bの上部に当接させる。すると、パイプ当接面31bの上部がハンガーラック1の内側面1a側に押圧されるため、ソケット3は、弾性体34を支点としてパイプ当接面31bが上方を向く方向に回動する。
このとき、弾性体34が、中間位置Cと同じ又はこの中間位置Cよりも低い位置に取り付けられていると、弾性体34を支点としたソケット3の回動が起こり易くなる。ハンガーパイプ2をソケット3に装着するためには、対向する内側面1aに掛止された一対のソケット3の間にハンガーパイプ2を挿入する必要があるが、このようにソケット3が回動すると、パイプ当接面31bの上部が上方に開かれてハンガーパイプ2を下方に押し込み易くなるため、ハンガーパイプ2を円滑にソケット3に装着することができる。
また、弾性体34がドーム状であれば、弾性体34を支点としたソケット3の回動が円滑に行われるため、ソケット3に対するハンガーパイプ2の脱着を円滑にすることができる。
そして、更にハンガーパイプ2を下方に押し込む。すると、図5(b)に示すように、弾性体34が弾性変形により圧縮されながらソケット3が回動し、ラック対向面31aとハンガーラック1の内側面1aとが平行になるとともに、ハンガーパイプ2が支持部33の支持面33cに当接される。これにより、対向する内側面1aに掛止された一対のソケット3の間にハンガーパイプ2が完全に挿入されて、ソケット3に対するハンガーパイプ2の装着が完了する。
ハンガーパイプ2がソケット3に装着されると、弾性体34は弾性変形により圧縮された状態で保持されるため、弾性変形により圧縮された弾性体34の復元力が作用する。そして、この復元力により、内側面1aとソケット3との間に押圧力が働くと友井、ソケット3とハンガーパイプ2との間に押圧力が働くため、ハンガーパイプ2が確実に固定される。このとき、弾性体34を樹脂製とすれば、ハンガーラック1の内側面1aとの間に適切な摩擦抵抗が生じるため、ハンガーパイプ2が更に確実に固定される。
このように、弾性体34は、その弾性変形によりハンガーパイプ2を確実に固定するように働くため、その0.5mm圧縮時の荷重、引張強さ、は、以下の範囲であることが好ましい。
即ち、弾性体34の荷重と圧縮歪の関係で、0.5mm圧縮時の荷重は、特に限定されるものではないが、5N/cm以上200N/cm以下とすることが好ましく、20N/cm以上100N/cm以下とすることが更に好ましい。0.5mm圧縮時の荷重を5N/cm以上更には20N/cm以上とすることで、ハンガーパイプ2を好適に固定することができる。一方、0.5mm圧縮時の荷重を200N/cm以下更には100N/cm以下とすることで、ハンガーパイプ2の容易な着脱が実現できる。
弾性体34の引張強さは、特に限定されるものではないが、100N/cm以上800N/cm以下とすることが好ましく、300N/cm以上600N/cm以下とすることが更に好ましい。引張強さを100N/cm以上更には300N/cm以上とすることで、ハンガーパイプ2を好適に固定することができる。一方、引張強さを800N/cm以下更には600N/cm以下とすることで、ハンガーパイプ2の容易な着脱が実現できる。
また、図6に示すように、ソケット3にハンガーパイプ2を装着した際の、ハンガーラック1の内側面1aとソケット3のラック対向面31aとの離隔距離Gは、1mm以上3mm以下であることが好ましい。離隔距離Gを1mm以上とすることで、ハンガーパイプ2の装着時にも、内側面1aとラック対向面31aとの間に遊びが形成されるため、ソケット3に対するハンガーラック1の着脱を容易に行うことができる。一方、離隔距離Gを3mm以下とすることで、ハンガーパイプ2の保持力を維持することができるとともに、ハンガーラック1の見栄えが悪くなるのを防止することができる。
このように、本実施形態によれば、ハンガーラック1の対向する一対の内側面1aに一対のソケット3の掛止部32を掛止し、ハンガーパイプ2の両端部を各ソケット3の支持部33により支持することで、ハンガーパイプ2をハンガーラック1に設置することができる。このため、ハンガーラック1の内側面1aに対する掛止部32の掛止位置を変えることで、ハンガーパイプ2の設置位置を変えることができる。
そして、ソケット3にハンガーパイプ2を装着する際は、本体部31とハンガーラック1の内側面1aとの間に弾性体34が挟み込まれるが、この弾性体34が弾性変形することにより、ハンガーパイプ2を容易に着脱することができる。しかも、ソケット3にハンガーパイプ2が装着されている際は、弾性変形した弾性体34の復元力が作用するため、ハンガーパイプ2を確実に固定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、弾性体は、弾性素材により形成されるものとして説明したが、弾性を有する部材であれば如何なる部材であってもよく、例えば、ばね等の弾性伸縮する部材であってもよい。
また、上記実施形態において、掛止部は、2本の第一掛止部及び第二掛止部により構成されるものとして説明したが、ハンガーラックの内側面に掛止することができれば如何なる構成であってもよい。例えば、図7に示すソケット3’のように、掛止部を1本のフック状のフック掛止部32’としてもよい。この場合、フック掛止部32’がハンガーラック1の内側面1aに支持される支持位置が第一位置Uとなり、支持部33がハンガーパイプ2を支持する支持面33cのうち最も低い位置が第二位置Lとなる。そして、弾性体34は、上下方向における第一位置Uと第二位置Lとの中間の位置である中間位置Cと同じ又はこの中間位置Cよりも低い位置において、ラック対向面31aに取り付けられる。
次に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上記実施形態と同様のソケットを作製した。弾性体は、0.5mm圧縮時の荷重が30.8N/cm、引張強さが343N/cmの軟質ゴムを使用した。弾性体の形状は、ラック対向面からの突出高さが3.0mm、直径14.2mmの円柱形状とした。
(実施例2)
実施例1と同形状のソケットを作製した。弾性体は、0.5mm圧縮時の荷重が49.8N/cm、引張強さが510N/cmのポリウレタンを使用した。弾性体の形状は、ラック対向面からの突出高さが2.2mm、直径7.9mmのドーム形状とした。
(比較例1)
実施例1と同形状のソケットを作製した。弾性体の代わりに0.5mm圧縮時の荷重が3450N/cm、引張強さが2800N/cmの硬質ポリスチレンを使用した。硬質ポリスチレンの形状は、ラック対向面からの突出高さが1.0mm、幅12.5mm、高さ10.0mmの直方体形状とした。
(比較例2)
実施例1のソケットから弾性体を取り外したものを作製した。
(装着容易性評価)
実施例1〜3及び比較例1,2のソケットを、それぞれハンガーラックの内側面に掛止し、このソケットにハンガーパイプを装着し、ハンガーパイプの装着容易性を評価した。評価結果を表1に示す。
(取り外し強度測定)
また、ソケットに装着したハンガーパイプを下方から0.8kgの力で押し上げ、ハンガーパイプがソケットから外れる強度を測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 0006197435

(考察)
表1の装着容易性評価の結果に示すように、実施例1〜2及び比較例2は、ソケットにハンガーパイプを容易に装着できたが、比較例1は、硬質ポリスチレンが弾性変形しないことから、ソケットにハンガーパイプを装着することができなかった。
また、表1の取り外し強度測定の結果に示すように、比較例2は、0.3Kgという軽い力でハンガーパイプがソケットから外れてしまったが、実施例1〜2は、何れも比較例2よりも強い力でないと、ハンガーパイプがソケットから外れなかった。
このような結果から、ソケットに弾性体を設けることで、ハンガーパイプの装着性が向上するとともに、ハンガーパイプを確実に固定できることが分かった。更に、弾性体の引張強さを高めることで、ハンガーパイプの固定強度が向上することが分かった。
1…ハンガーラック、1a…内側面、1b…掛止用穴、2…ハンガーパイプ、3,3’…ソケット、31…本体部、31a…ラック対向面、31b…パイプ当接面、32…掛止部、32’…フック掛止部、32a…第一掛止部、32b…第二掛止部、33…支持部、33a…円弧状底壁部、33b…直線状側壁部、33c…支持面、34…弾性体。

Claims (6)

  1. ハンガーラックに掛止されるとともにハンガーパイプを支持するソケットであって、
    前記ハンガーラックの内側面に対向されるラック対向面と、前記ハンガーパイプの端面に当接されるパイプ当接面と、が形成された本体部と、
    前記ラック対向面から突出して、前記ハンガーラックの内側面に掛止される掛止部と、
    前記パイプ当接面から突出して、前記ハンガーパイプの端部を下方から支持する支持部と、
    を備え、
    前記ラック対向面に弾性体が設けられていることを特徴とするソケット。
  2. 前記弾性体は、樹脂製である、
    請求項1に記載のソケット。
  3. 前記ソケットにおいて、前記掛止部が前記ハンガーラックの内側面に支持される支持位置のうち最も高い位置にある第一位置と、前記支持部が前記ハンガーパイプを支持する支持面のうち最も低い位置にある第二位置と、の中間位置又は当該中間位置よりも低い位置において、前記弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のソケット。
  4. 前記掛止部は、前記ハンガーラックの内側面に形成された上下一対の穴に挿入される、上下一対の棒状の突起部であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のソケット。
  5. 前記弾性体は、表面が球面状に形成されたドーム状に形成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載のソケット。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のソケットと、
    前記支持部に支持されるハンガーパイプと、
    を備えるハンガーラック。
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