JP6196946B2 - 軸受の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受の潤滑構造に関する。
従来の軸受の潤滑構造として、特許文献1には、図12に示すように、サイドカバー101の軸受支持用ボス102に潤滑油を軸受103に案内する通油部104を設け、軸受103で支持したギヤ105の回転方向の通油部直後位置に軸受支持用ボス102からサイドカバー101の周縁方向に延びるリブ106をサイドカバー101に突設し、さらに軸受支持用ボス102の通油部位置にガイド板107を設けることが記載されている。この構成によって、ギヤ105が回転すると、ギヤ105の回転方向に飛散する油滴がリブ106に衝突するとともにリブ106に沿って流下し、リブ106とガイド板107と軸受支持用ボス102とによって形成される凹部108に貯留され、通油部104を介して軸受103を潤滑することが記載されている。
実開昭62−46857号公報
しかしながら、特許文献1に記載の軸受の潤滑構造によれば、リブ106がサイドカバー101の壁面から突出しているため、ギヤ105が高速で回転することにより掻き上げられた潤滑油の流速が早くなると、潤滑油がリブ106に強く衝突してしまい、気泡が発生したり、騒音・振動が生じたりする虞があった。また、掻き上げられた潤滑油のほとんどが通油部104を介して軸受103に供給されるため貯留部への潤滑油の戻りが遅くなる虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、気泡の発生、騒音・振動の発生を抑制できる軸受の潤滑構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
回転体(例えば、後述する実施形態における第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)と、
該回転体を回転自在に支持する軸受(例えば、後述する実施形態における第2軸受33A、33B)と、
該軸受が配設される壁部(例えば、後述する実施形態における隔壁18A、18B)と、該軸受の潤滑に供する潤滑流体を貯留する貯留部(例えば、後述する実施形態における貯留部RT)と、を有し、前記回転体を収容する筐体(例えば、後述する実施形態におけるケース11)と、を備えた軸受の潤滑構造であって、
前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側(例えば、後述する実施形態における外側)に前記回転体と近接して配置され、
前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
前記壁部は、前記回転体と対向する対向面(例えば、後述する実施形態における表面82)に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部(例えば、後述する実施形態における凹状部84)を有し、
該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成され
前記壁部は、前記対向面と反対に位置する背面(例えば、後述する実施形態における背面93)に前記回転軸線から前記径方向外側に延在するよう形成された第2凸状部(例えば、後述する実施形態における凸状リブ94)を有し、
前記凹状部は、前記円周方向に互いに隣接する2つの該第2凸状部の間に形成される。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部(例えば、後述する実施形態における他部83)としたとき、前記凹状部の該他部との境界部のうち鉛直方向上方に位置する上方境界部(例えば、後述する実施形態における第1段差部85a)は、前記回転軸線方向で所定長さを有する段差状に形成される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記上方境界部は、水平方向に対して交差する方向に延在する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記壁部は、前記凹状部から前記回転体と近接する方向に凸設される凸状部(例えば、後述する実施形態における突起部86)を有する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加えて、
前記凸状部は、水平方向に対して交差する方向に延在する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の構成に加えて、
前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部(例えば、後述する実施形態における他部83)としたとき、前記凸状部は、前記凸状部の回転体側端部が、該他部よりも突出しないよう形成される。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部(例えば、後述する実施形態における他部83)としたとき、該他部は、前記円周方向に所定長さを有する領域に亙って平滑に形成される平滑面を有する。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記対向面は、前記円周方向に所定長さを有する領域に亙って、前記回転体と離間する方向の前記回転軸線上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面を含み、
前記凹状部は該傾斜面に形成される。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記壁部は、前記対向面と反対に位置する背面(例えば、後述する実施形態における背面93)に、前記凹状部と対応する位置に前記凹状部と対応する形状の第3凸状部(例えば、後述する実施形態における凸状部95)を有する。
また、請求項10に記載の発明は、
回転体(例えば、後述する実施形態における第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)と、
該回転体を回転自在に支持する軸受(例えば、後述する実施形態における第2軸受33A、33B)と、
該軸受が配設される壁部(例えば、後述する実施形態における隔壁18A、18B)と、該軸受の潤滑に供する潤滑流体を貯留する貯留部(例えば、後述する実施形態における貯留部RT)と、を有し、前記回転体を収容する筐体(例えば、後述する実施形態におけるケース11)と、を備えた軸受の潤滑構造であって、
前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側(例えば、後述する実施形態における外側)に前記回転体と近接して配置され、
前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
前記壁部は、前記回転体と対向する対向面(例えば、後述する実施形態における表面82)に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部(例えば、後述する実施形態における凹状部84)を有し、
該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成され、
前記回転体は、第1回転体(例えば、後述する実施形態における第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B)と、第2回転体(例えば、後述する実施形態におけるロータ15A、15B)と、を含み、
前記壁部は、前記第1回転体を収容する第1室(例えば、後述する実施形態における減速機室SC)と、前記第2回転体を収容する第2室(例えば、後述する実施形態におけるモータ室SA、SB)とを区画する隔壁であり、
前記第1回転体は、前記対向面と対向するよう配置され、
前記第2回転体は、前記回転軸線方向で前記対向面と反対側の背面(例えば、後述する実施形態における背面93)と対向するよう配置され、前記軸受とは異なる他の軸受(例えば、後述する実施形態における第1軸受19A、19B)によって回転自在に前記隔壁に支持され、
前記隔壁は、径方向内側に前記第1回転体と前記第2回転体とを機械的に接続する接続部材(例えば、後述する実施形態における円筒軸16A、16B)を挿通し前記回転軸線方向に延びる円筒部(例えば、後述する実施形態における環状突出壁88)を有し、
前記軸受は前記円筒部の前記径方向外側に配置され、前記他の軸受は前記円筒部の前記径方向内側に配置され、
前記円筒部は、前記径方向外側と前記径方向内側とを連通する連通路(例えば、後述する実施形態における隙間部92)を有する。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の構成に加えて、
前記凹状部と前記連通路とが連続する。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の構成に加えて、
前記第1回転体は、電動機の回転子及び該回転子と機械的に接続される変速機のいずれか一方であって、
前記第2回転体は、前記回転子及び前記変速機のいずれか他方である。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記回転体は、車両(例えば、後述する実施形態における車両3)の車輪(例えば、後述する実施形態における後輪Wr)に機械的に接続され、
前記回転体の回転軸線(例えば、後述する実施形態における回転軸線X)を原点とし、x軸を水平方向とし、y軸を鉛直方向とする直交座標系で、
前記車両の前進時に前記回転体が、前記直交座標系で時計回りに回転する場合に、前記凹状部は第2象限となる位置に形成され、
前記車両の前進時に前記回転体が、前記直交座標系で反時計回りに回転する場合に、前記凹状部は第1象限となる位置に形成される。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記回転体は、車両(例えば、後述する実施形態における車両3)の左車輪(例えば、後述する実施形態における左後輪LWr)に機械的に接続される左回転体(例えば、後述する実施形態におけるプラネタリキャリア23A)と、前記車両の右車輪(例えば、後述する実施形態における右後輪RWr)に機械的に接続される右回転体(例えば、後述する実施形態におけるプラネタリキャリア23B)と、を含み、
前記壁部は、前記左回転体と近接して配置される左壁部(例えば、後述する実施形態における隔壁18A)と、前記右回転体と近接して配置される右壁部(例えば、後述する実施形態における隔壁18B)とを含み、
前記右壁部は、前記回転軸線方向と直交し前記左壁部と前記右壁部との間に位置する中間面(例えば、後述する実施形態における中間面M)に対し前記左壁部を反転移動させた態様、又は、前記中間面に対し前記左壁部を反転移動させ且つ前記回転軸線に対し回転移動させた態様で配置される。
請求項1に記載の発明によれば、回転体の回転に伴って掻き上げられ、壁部の表面を伝う潤滑流体の一部を壁部に設けた凹状部を介して径方向内側に誘導し、軸受を潤滑することができる。このように潤滑流体の誘導を壁部に設けた凹状部を利用することで、気泡の発生、騒音・振動の発生を抑制でき、さらに必要以上の過剰な潤滑流体の捕集を避けることで貯留部への戻りが遅くなるのを抑制できる。
また、第2凸状部を径方向に延在するように放射状に形成することで、壁部の剛性を高め振動・騒音を抑制することができる。また、第2凸状部を対向面ではなく背面に形成するので、凹状部を通過する過剰な潤滑流体の貯留部への戻りを阻害することがない。
請求項2に記載の発明によれば、潤滑流体が段差状に形成された上方境界部にぶつかることでより多くの潤滑流体を捕集することができる。
請求項3に記載の発明によれば、水平方向に対して交差する方向に延在した上方境界部によって、より多くの潤滑流体を径方向内側に誘導することができる。
請求項4に記載の発明によれば、凸状部によって、より多くの潤滑流体を捕集することができる。
請求項5に記載の発明によれば、水平方向に対して交差する方向に延在した凸状部によって、より多くの潤滑流体を径方向内側に誘導することができる。
請求項6に記載の発明によれば、掻き上げられた潤滑流体が凸状部に強く当たるのを抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、凹状部に捕集されず凹状部を通過した過剰な潤滑流体を、貯留部に早期に戻すことができる。
請求項8に記載の発明によれば、凹状部は、回転体から離間する方向の回転軸線上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面に形成されるので、凹状部を伝う潤滑流体をより多く径方向内側に誘導することができる。
請求項に記載の発明によれば、対向面を凹設した分だけ背面に突出するので、凹状部が形成されない他部との壁部の厚さの変化を抑制し、局所的な剛性低下や応力集中を抑制することができる。
請求項10に記載の発明によれば、回転体の回転に伴って掻き上げられ、壁部の表面を伝う潤滑流体の一部を壁部に設けた凹状部を介して径方向内側に誘導し、軸受を潤滑することができる。このように潤滑流体の誘導を壁部に設けた凹状部を利用することで、気泡の発生、騒音・振動の発生を抑制でき、さらに必要以上の過剰な潤滑流体の捕集を避けることで貯留部への戻りが遅くなるのを抑制できる。
また、凹状部が形成される壁部が、筐体の外殻を構成する外壁ではなく、内部空間を区画する隔壁であるので、より潤滑に最適な凹状部を形成することができる。
また、第1回転体に加え、第2回転体も隔壁に支持されるので、第1回転体と第2回転体とをより近接して配置可能で、隔壁も薄型化することができる。
さらに、軸受と他の軸受とを円筒部の径方向外側と内側とに振り分けて配置することで、両者を軸線方向により近接して配置することができる。また、円筒部に連通路を形成することで、軸受を潤滑した潤滑流体の一部を他の軸受に供給ことができる。
請求項11に記載の発明によれば、形成が容易で、より多くの潤滑流体を他の軸受に回すことができる。
請求項12に記載の発明によれば、回転子又は変速機の回転により潤滑流体を掻き上げることができる。
請求項13に記載の発明によれば、凹状部が回転軸線より上方に位置することで、凹状部に捕集した潤滑流体を自然落下を利用して軸受に誘導することができる。また、油面から浮上してから凹状部までの距離が短いので、より多くの潤滑流体を凹状部に捕集することができる。
請求項14に記載の発明によれば、左壁部と右壁部とを同一部材とすることができる。
本発明に係る電動機を搭載可能な車両の一実施形態であるハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る後輪駆動装置の縦断面図である。 図2に示す後輪駆動装置の上部部分拡大断面図である。 後輪駆動装置がフレームに搭載された状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、それぞれケースの内部に配置された隔壁を軸方向内側から見た図である。 隔壁の要部を示す斜視図である。 隔壁の要部を示す断面図である。 図6において第2軸受を不図示とした図である。 図7において第2軸受を不図示とした図である。 (a)は隔壁の正面図であり、(b)は隔壁の側面図である。 ケースの内部に配置された左側の隔壁を軸方向内側から見た図である。 変形例に係る隔壁の要部を示す断面図である。
本発明に係る軸受の潤滑構造は、例えば、図1に示すような駆動システムの車両に適用される。以下の説明では本発明の軸受の潤滑構造を備える車両用駆動装置を後輪駆動用として用いる場合を例に説明するが、前輪駆動用に用いてもよい。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5とが直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される。一方、この前輪駆動装置6とは別に車両後部に設けられ、前輪駆動装置6とは機械的に接続されない駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力は、後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。前輪駆動装置6の電動機5と後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bとは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生とが可能となっている。図1中、符号8は車両全体を制御するための制御装置である。
先ず、本発明に係る一実施形態の回転電機としての第1及び第2電動機2A、2Bについて、図1〜図9に基づいて説明する。
図2は、後輪駆動装置1の全体の縦断面図を示すものであり、図3は、図2の上部部分拡大断面図である。同図において、符号11は、後輪駆動装置1のケースであり、ケース11は、車幅方向略中央部に配置される中央ケース11Mと、中央ケース11Mを挟むように中央ケース11Mの左右に配置されるモータケース11A、11Bと、から構成され、全体が略円筒状に形成される。
ケース11の内部には、後輪Wr用の車軸10A、10Bと、車軸駆動用の第1及び第2電動機2A、2Bと、この第1及び第2電動機2A、2Bの駆動回転を減速する第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bとが、同一軸線上にそれぞれ並んで配置されている。
この車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aは左後輪LWrを駆動制御し、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは右後輪RWrを駆動制御する。車軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aと、車軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは、ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。左後輪LWrは、第1電動機2Aに対して第1遊星歯車式減速機12Aと反対側に位置し、右後輪RWrも、第2電動機2Bに対して第2遊星歯車式減速機12Bと反対側に位置する。また、第1電動機2Aと第1遊星歯車式減速機12Aとは車幅方向外側からこの順序で配置され、且つ、第2電動機2Bと第2遊星歯車式減速機12Bとは車幅方向外側からこの順序で配置されることにより、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bは、第1及び第2電動機2A、2Bの間に配置される。
図5にも示すように、モータケース11A、11Bの中央ケース11M側には、それぞれ径方向内側に延びる隔壁18A、18Bが固定されている。より具体的には、隔壁18A、18Bは、中心に円筒状の空孔を有する略五角形形状とされており、それぞれの頂点がボルト81によってモータケース11A、11Bに締結されている。モータケース11A、11Bと隔壁18A、18Bとに囲まれた空間には、モータ室SA、SBが形成され、これらモータ室SA、SB内には、それぞれ第1及び第2電動機2A、2Bが配置される。また、中央ケース11Mと隔壁18A、18Bとに囲まれた空間には、別室としての減速機室SCが形成され、当該減速機室SC内に第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bが配置されている。換言すると、隔壁18A、18Bは、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを収容する減速機室SCと、第1及び第2電動機2A、2Bを収容するモータ室SA、SBとを区画している。
なお、図2に示すように、本実施形態では、左モータケース11Aと中央ケース11Mとは、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aを収容する第1ケース11Lを構成し、また、右モータケース11Bと中央ケース11Mとは、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bを収容する第2ケース11Rを構成している。そして、第1ケース11Lは、第1電動機2Aと動力伝達経路の少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供される液状媒体としてのオイルを貯留する左貯留部RLを有し、第2ケース11Rは、第2電動機2Bと動力伝達経路の少なくとも一方の潤滑及び/又は冷却に供されるオイルを貯留する右貯留部RRを有する。左貯留部RL及び右貯留部RRは、内部で連通し貯留部RTを構成する。図2中、符号Hは、貯留部RTの油面を示している。
そして、ケース11は、図4に示すように、車両3の骨格となるフレームの一部であるフレーム部材13の支持部13a、13bと、不図示の駆動装置1のフレームとで支持されている。支持部13a、13bは、車幅方向でフレーム部材13の中心に対し左右に設けられている。また、図2〜図5中の矢印は、後輪駆動装置1が車両に搭載された状態における位置関係を示している。
後輪駆動装置1には、ケース11の内部と外部とを連通するブリーザ装置40が設けられ、内部の空気が過度に高温・高圧とならないように内部の空気をブリーザ室41を介して外部に逃がすように構成される。ブリーザ室41は、ケース11の鉛直方向上部に配置され、中央ケース11Mの外壁と、中央ケース11M内に左モータケース11A側に略水平に延設された第1円筒壁43と、右モータケース11B側に略水平に延設された第2円筒壁44と、第1及び第2円筒壁43、44の内側端部同士をつなぐ左右分割壁45と、第1円筒壁43の左モータケース11A側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Aと、第2円筒壁44の右モータケース11B側先端部に当接するように取り付けられたバッフルプレート47Bと、により形成された空間により構成される。
ブリーザ室41の下面を形成する第1及び第2円筒壁43、44と左右分割壁45とは、第1円筒壁43が第2円筒壁44より径方向内側に位置し、左右分割壁45が、第2円筒壁44の内側端部から縮径しつつ屈曲しながら第1円筒壁43の内側端部まで延設され、さらに径方向内側に延設されて略水平に延設された第3円筒壁46に達する。第3円筒壁46は、第1円筒壁43と第2円筒壁44との両外側端部より内側に且つその略中央に位置している。
中央ケース11Mには、バッフルプレート47A、47Bが、第1円筒壁43と中央ケース11Mの外壁との間の空間又は第2円筒壁44と中央ケース11Mの外壁との間の空間を第1遊星歯車式減速機12A又は第2遊星歯車式減速機12Bからそれぞれ区画するように固定されている。
また、中央ケース11Mには、ブリーザ室41と外部とを連通する外部連通路49がブリーザ室41の鉛直方向上面に接続される。外部連通路49のブリーザ室側端部49aは、鉛直方向下方を指向して配置されている。従って、オイルが外部連通路49を通って外部に排出されるのが抑制される。
第1及び第2電動機2A、2Bは、ステータ14A、14Bがそれぞれモータケース11A、11Bに固定され、このステータ14A、14Bの内周側に環状のロータ15A、15Bが回転可能に配置されている。ロータ15A、15Bの内周部には車軸10A、10Bの外周を囲繞する円筒軸16A、16Bが結合され、この円筒軸16A、16B(回転軸)が車軸10A、10Bと同軸上に相対回転可能となるようにモータケース11A、11Bの端部壁17A、17Bと隔壁18A、18Bとに、それぞれ第1軸受19A、19B、第3軸受34A、34Bを介して支持されている(図5も参照)。また、円筒軸16A、16Bの一端側の外周であって端部壁17A、17Bには、ロータ15A、15Bの回転位置情報を第1及び第2電動機2A、2Bの制御コントローラ(図示せず)にフィードバックするためのレゾルバ20A、20Bが設けられている。
ステータ14A、14B、及びロータ15A、15Bを含む第1及び第2電動機2A、2Bは、同一径とされ、第1及び第2電動機2A、2Bの回転軸線は同一線X上に配置され(以下、符号Xを回転軸線Xとして付す。)、また、第1及び第2電動機2A、2Bは互いに鏡対称に配置される。また、車軸10A及び円筒軸16Aは、第1電動機2A内を貫通して、第1電動機2Aの両端部から延出しており、車軸10B及び円筒軸16Bも、第2電動機2B内を貫通して、第2電動機2Bの両端部から延出している。
また、左後輪LWrと第1電動機2Aとの動力伝達経路上に配置された第1遊星歯車式減速機12A、及び右後輪RWrと第2電動機2Bとの動力伝達経路上に配置された第2遊星歯車式減速機12Bは、サンギヤ21A、21Bと、このサンギヤ21A、21Bに噛合される複数のプラネタリギヤ22A、22Bと、これらのプラネタリギヤ22A、22Bを支持するプラネタリキャリア23A、23Bと、プラネタリギヤ22A、22Bの外周側に噛合されるリングギヤ24A、24Bと、を備え、サンギヤ21A、21Bから第1及び第2電動機2A、2Bの駆動力が入力され、減速された駆動力がプラネタリキャリア23A、23Bを通して車軸10A、10Bに出力されるようになっている。
サンギヤ21A、21Bは円筒軸16A、16Bに一体に形成されている。即ち、円筒軸16A、16Bによって、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bのサンギヤ21A、21Bと第1及び第2電動機2A、2Bのロータ15A、15Bとが機械的に接続されている。
また、プラネタリギヤ22A、22Bは、サンギヤ21A、21Bに直接噛合される大径の第1ピニオン26A、26Bと、この第1ピニオン26A、26Bよりも小径の第2ピニオン27A、27Bと、を有する2連ピニオンである。これらの第1ピニオン26A、26Bと第2ピニオン27A、27Bは、同軸にかつ回転軸線X方向(以下、軸方向と呼ぶ。)にオフセットした状態で一体に形成されている。また、プラネタリギヤ22A、22Bはニードルベアリング31A、31Bを介してプラネタリキャリア23A、23Bのピニオンシャフト32A、32Bに支持される。
プラネタリキャリア23A、23Bは、軸方向内側端部が径方向内側に伸びて車軸10A、10Bにスプライン嵌合され一体回転可能に支持されるとともに、第2軸受33A、33Bを介して隔壁18A、18Bに支持されている。プラネタリキャリア23A、23Bは、図2に示すように、鉛直方向下方の一部が貯留部RTに浸漬しており、プラネタリキャリア23A、23Bが一周する際に、プラネタリギヤ22A、22Bも貯留部RTに貯留するオイルを通過するようになっている。
リングギヤ24A、24Bは、その内周面が小径の第2ピニオン27A、27Bに噛合されるギヤ部28A、28Bと、ギヤ部28A、28Bより小径でケース11の中間位置で互いに対向配置される小径部29A、29Bと、ギヤ部28A、28Bの軸方向内側端部と小径部29A、29Bの軸方向外側端部を径方向に連結する連結部30A、30Bと、を備えて構成されている。
ギヤ部28A、28Bは、中央ケース11Mの左右分割壁45の内径側端部に形成された第3円筒壁46を挟んで軸方向に対向している。小径部29A、29Bは、その外周面がそれぞれ後述する一方向クラッチ50のインナーレース51とスプライン嵌合し、リングギヤ24A、24Bは一方向クラッチ50のインナーレース51と一体回転するように互いに連結されて構成されている。
第2遊星歯車式減速機12B側であって、ケース11を構成する中央ケース11Mの第2円筒壁44とリングギヤ24Bのギヤ部28Bとの間には、リングギヤ24Bに接続されて制動手段を構成する油圧ブレーキ60が第1ピニオン26Bと径方向でオーバーラップし、第2ピニオン27Bと軸方向でオーバーラップするように配置されている。油圧ブレーキ60は、第2円筒壁44の内周面にスプライン嵌合された複数の固定プレート35と、リングギヤ24Bのギヤ部28Bの外周面にスプライン嵌合された複数の回転プレート36とが軸方向に交互に配置され、これらのプレート35,36が環状のピストン37によって締結及び解放操作されるようになっている。ピストン37は、中央ケース11Mの左右分割壁45と第3円筒壁46との間に形成された環状のシリンダ室に進退自在に収容されており、さらに第3円筒壁46の外周面に設けられた受け座38に支持される弾性部材39によって、常時、固定プレート35と回転プレート36とを解放する方向に付勢される。
また、さらに詳細には、左右分割壁45とピストン37の間はオイルが直接導入される作動室Sとされ、作動室Sに導入されるオイルの圧力が弾性部材39の付勢力に勝ると、ピストン37が前進(右動)し、固定プレート35と回転プレート36とが相互に押し付けられて締結することとなる。また、弾性部材39の付勢力が作動室Sに導入されるオイルの圧力に勝ると、ピストン37が後進(左動)し、固定プレート35と回転プレート36とが離間して解放することとなる。なお、油圧ブレーキ60は電動オイルポンプ70(図4参照)に接続されている。
この油圧ブレーキ60の場合、固定プレート35がケース11を構成する中央ケース11Mの左右分割壁45から伸びる第2円筒壁44に支持される一方で、回転プレート36がリングギヤ24Bのギヤ部28Bに支持されているため、両プレート35、36がピストン37によって押し付けられると、両プレート35、36間の摩擦締結によってリングギヤ24Bに制動力が作用し固定される。その状態からピストン37による締結が解放されると、リングギヤ24Bの自由な回転が許容される。なお、上述したように、リングギヤ24A、24Bは互いに連結されているため、油圧ブレーキ60が締結することによりリングギヤ24Aにも制動力が作用し固定され、油圧ブレーキ60が解放することによりリングギヤ24Aも自由な回転が許容される。
また、軸方向で対向するリングギヤ24A、24Bの連結部30A、30B間にも空間部が確保され、その空間部内に、リングギヤ24A、24Bに対し一方向の動力のみを伝達し他方向の動力を遮断する一方向クラッチ50が配置されている。一方向クラッチ50は、インナーレース51とアウターレース52との間に多数のスプラグ53を介在させたものであって、そのインナーレース51がスプライン嵌合によりリングギヤ24A、24Bの小径部29A、29Bと一体回転するように構成されている。またアウターレース52は、第3円筒壁46により位置決めされるとともに、回り止めされている。
次に、図5〜図11を参照し、本実施形態の隔壁18A、18Bの構成について詳細に説明する。隔壁18A、18Bは、軸方向で第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの外側に第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと近接して配置される。また、本実施形態では、隔壁18A、18Bは、同一緒元を有する同一部材からなり、隔壁18Bは、隔壁18Aを軸方向と直交し隔壁18Aと隔壁18Bとの間に位置する中間面M(図2参照)に対し反転移動させ且つ回転軸線Xに対し回転移動させた態様で配置されることで、中間面Mに対し鏡対称となるように配置されている。したがって、以下の説明においては、一方の隔壁18Aのみを示して説明する。また、図6〜図9においては、円筒軸16Aの図示を省略している。また、図8〜図9においては、第2軸受33Aの図示を省略している。
本実施形態の隔壁18Aは、減速機室SC側(図5中手前側)の表面82と、この表面82と反対に位置する背面93と、を有し、第1遊星歯車式減速機12Aが表面82と対向し、第1電動機2Aが背面93と対向するように配置されている。表面82及び背面93は、径方向外側から回転軸線Xに向かうにしたがってモータ室SA側(図5中奥側)に傾斜するように形成されている。より具体的に説明すると、この隔壁18Aの表面82及び背面93は、第1遊星歯車式減速機12Aと離間する方向の回転軸線X上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面を含んでいる。表面82の傾斜面を構成する仮想円錐の頂点に対し、背面93の傾斜面を構成する仮想円錐の頂点は、より第1遊星歯車式減速機12Aと離間する方向に位置しており、これにより同じ周方向位置における隔壁18Aの厚さは、径方向内側から外側まで略一様厚さとなっている。
表面82は、後述する凹状部84を除く部分である他部83が滑らかな平滑面となっており、背面93は、図10に示すように、回転軸線Xから径方向外側に延在するように放射状に複数の凸状リブ94が形成されている。
隔壁18Aには、回転軸線X上に車軸10Aの外周を囲繞する円筒軸16Aが挿通する挿通穴が設けられており、隔壁18Aの径方向内側端部(すなわち、挿通穴の外縁)には、軸方向において減速機室SC側に向かって突出する環状突出壁88が形成されている。この環状突出壁88の外周面には、第1遊星歯車式減速機12Aを支持する第2軸受33Aが表面82と対向するように配置されている。また、環状突出壁88は、円周方向における一部が切り欠かれて隙間部92が形成されており、この隙間部92は後述する凹状部84と滑らかに接続する。
挿通穴の内周面89には、表面82よりも軸方向におけるモータ室SA側の端部において、径方向外側に凹んだ凹状内周面91が形成される。そして、この凹状内周面91に、円筒軸16Aを支持する第1軸受19Aが配置される。また、内周面89の軸方向における減速機室SC側の端部には、内周面89から径方向内側に突出する凸部90が形成されている。
このように、隔壁18Aの環状突出壁88には、第1遊星歯車式減速機12Aのプラネタリキャリア23Aを支持する第2軸受33Aが環状突出壁88の径方向外側に配置され、円筒軸16Aを支持する第1軸受19Aが環状突出壁88の径方向内側に配置される。また、隙間部92により、環状突出壁88の径方向外側と径方向内側とが連通している。
表面82の一部には、軸方向から見て第2軸受33Aよりも径方向外側に、他部83よりも軸方向におけるモータ室SA側に凹んだ扇形状の凹状部84が径方向及び円周方向に所定長さを有するように形成されている。図5(b)及び図11に示すように、凹状部84は、円筒軸16Aの中心と、後方側且つ円筒軸16Aの中心よりも鉛直方向上方側に位置するボルト81が締結される位置(締結部)と、を結ぶ仮想線Yに対して円周方向両側に亘って略対称に形成されている。表面82の凹状部84は、背面93に形成された隣接する2つの凸状リブ94間に形成されており、凹状部84に対応する背面93の該領域が、他の隣接する凸状部間の領域よりも突出した凸状部95を構成している。
図11に示すように、回転軸線Xを原点とし、x軸を水平方向とし、y軸を鉛直方向とする直交座標系で、前方且つ上方を第1象限、後方且つ上方を第2象限、後方且つ下方を第3象限、前方且つ下方を第4象限とした場合、車軸10Aに接続された第1遊星歯車式減速機12Aのプラネタリキャリア23Aが前進時に時計回りに回転するときに、凹状部84は第2象限に位置するように配置されることが好ましい。
凹状部84の円周方向両端部、すなわち、凹状部84と他部83との境界には一対の第1段差部85a、85bが形成される。一対の第1段差部85a、85bは、軸方向に所定幅を有する面であり、当該一対の第1段差部85a、85bと、環状突出壁88の隙間部92とは、互いに連通する円周方向位置に形成されており、これにより、凹状部84が、環状突出壁88の隙間部92と滑らかに接続する。さらに、凹状部84内には、仮想線Y上において凹状部84から軸方向における減速機室SC側に突出する突起部86が形成されており、この突起部86と凹状部84との境界には第2段差部87が形成される。第2段差部87は、第1段差部85a、85bと同様に、軸方向に所定幅を有する面であり、これら第1段差部85a、85b及び第2段差部87は、後述するように、オイルの誘導面として機能する。突起部86は、他部83よりも突出しないよう他部83と略同等若しくはそれ以下、即ち、第2段差部87が第1段差部85a、85bと略同等若しくはそれ以下となるように形成されている。
一対の第1段差部85a、85b及び第2段差部87は、回転軸線Xから径方向に延び、水平方向に対して所定の角度をなしている。一対の第1段差部85a、85bは、回転軸線Xよりも鉛直方向上側の所定位置から隔壁18Aの内周面89まで、径方向外側から回転軸線Xに向かうに従い鉛直方向下方に向かうように延びている。第2段差部87は、回転軸線Xよりも鉛直方向上方の所定位置から隔壁18Aの内周面89の手前の位置まで、径方向外側から円筒軸16Aに向かうに従い鉛直方向下方に向かうように延びている。
このように構成された後輪駆動装置1において、車両3の走行中、即ち、車軸10A、10Bに接続されたプラネタリキャリア23A、23Bの回転中(自転)は、プラネタリキャリア23A、23Bの回転及びプラネタリギヤ22A、22Bの回転(公転)に伴って、貯留部RTのオイルが掻き上げられ、その一部が隔壁18A、18Bの表面82に運ばれる。他部83を伝って凹状部84に運ばれたオイルは、一対の第1段差部85a、85bのうち鉛直方向上方に位置する第1段差部85a及び第2段差部87に衝突し、凹状部84に沿って落下し、第2段差部87及び鉛直方向下方に位置する第1段差部85bによって径方向内側、且つ軸方向におけるモータ室SA、SB側に向かって誘導され、第2軸受33A、33Bを潤滑する。また、一部は、環状突出壁88の隙間部92を介して、隔壁18A、18Bの内周面89に到達する。そして、オイルは内周面89に沿って落下し、この内周面89に配置された第1軸受19A、19Bも潤滑する。
また、掻き上げられたオイルのうち、凹状部84に到達しないオイル、及び凹状部84を通過したオイルは、平滑な他部83を伝って落下し、貯留部RTに戻る。
図2に戻り、車軸10Aには左側車軸油路111Aが設けられており、電動オイルポンプ70によって供給されこの左側車軸油路111Aを通過するオイルは、減速機室SC内の第1遊星歯車式減速機12Aのニードルベアリング31Aや各ギヤ(21A、22A、23A、24A)の噛合部分などを潤滑する(図2の矢印を参照。)。また、車軸10Bには、右側車軸油路111Bが設けられており、電動オイルポンプ70によって供給されこの右側車軸油路111Bを通過するオイルは、減速機室SC内の第2遊星歯車式減速機12Bのニードルベアリング31Bや各ギヤ(21B、22B、23B、24B)の噛合部分などを潤滑する(図2の矢印を参照。)。
車両3の停止中、即ち、車軸10A、10Bに接続されたプラネタリキャリア23A、23Bの回転(自転)及びプラネタリギヤ22A、22Bの回転(公転)に伴うオイルの掻き上げがないとき、電動オイルポンプ70によって供給され左側車軸油路111A及び右側車軸油路111Bを介して減速機室SC内の各部材を潤滑したオイルの一部が、隔壁18A、18Bの表面82に飛散する。凹状部84に飛散したオイルは自然落下し、第2段差部87及び鉛直方向下方に位置する第1段差部85bによって径方向内側、且つ軸方向におけるモータ室SA、SB側に向かって誘導され、第2軸受33A、33Bを潤滑する。また、一部は、環状突出壁88の隙間部92を介して、隔壁18A、18Bの内周面89に到達する。そして、オイルは内周面89に沿って自然落下し、この内周面89に配置された第1軸受19A、19Bも潤滑する。凹状部84に到達しないオイルは、平滑な他部83を伝って自然落下し、貯留部RTに戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、隔壁18A、18Bは、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと対向する表面82の一部に、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと離間する方向に凹設される凹状部84を有し、該凹状部84は、軸方向から見て第2軸受33A、33Bよりも径方向外側、且つ、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成されるので、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの回転に伴って掻き上げられ、隔壁18A、18Bの表面82を伝うオイルの一部を隔壁18A、18Bに設けた凹状部84によって捕集して径方向内側に誘導し、第2軸受33A、33Bを潤滑することができる。このようにオイルの誘導を隔壁18A、18Bに設けた凹状部84を利用することで、気泡の発生、騒音・振動の発生を抑制でき、さらに隔壁18A、18Bから突設する場合のように必要以上の過剰なオイルの捕集を防止できる。したがって、オイルの貯留部RTへの戻りが遅くなるのを抑制できる。
また、表面82のうち、凹状部84の他部83との境界部のうち鉛直方向上方に位置する上方境界部は、軸方向で所定長さを有する段差状の第1段差部85aを構成するので、オイルが第1段差部85aにぶつかることでより多くのオイルを捕集することができる。
また、隔壁18A、18Bは、凹状部84から第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと近接する方向に凸設される突起部86を有するので、より多くのオイルを捕集することができる。さらに、第1段差部85a及び突起部86は、水平方向に対して交差する方向に延在するので、より多くのオイルを径方向内側に誘導することができる。
また、突起部86は、突起部86の第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12B側端部(頂部)が、他部83よりも突出しないよう形成されるので、掻き上げられたオイルが突起部86に強く当たるのを抑制できる。
また、他部83は、円周方向に所定長さを有する領域に亙って平滑に形成される平滑面となっているので、凹状部84に捕集されず凹状部84を通過した過剰なオイルを、貯留部RTに早期に戻すことができる。
また、表面82は、円周方向に所定長さを有する領域に亙って、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと離間する方向の回転軸線X上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面を含み、凹状部84は該傾斜面に形成されるので、凹状部84を伝うオイルをより多く径方向内側に誘導することができる。
また、隔壁18A、18Bは、背面93に回転軸線Xから径方向外側に延在するよう形成された凸状リブ94を有し、凹状部84は、円周方向に互いに隣接する2つの凸状リブ94の間に形成されるので、隔壁18A、18Bの剛性を高め振動・騒音を抑制することができる。また、凸状リブ94を表面82ではなく背面93に形成するので、凹状部84を通過する過剰なオイルの貯留部RTへの戻りを阻害することがない。
また、隔壁18A、18Bは、背面93に、凹状部84と対応する位置であって凹状部84と対応する形状の凸状部95を有する、即ち、表面82を凹設した分だけ背面93に凸状部95が突出するので、凹状部84が形成されない他部83との隔壁18A、18Bの厚さの変化を抑制し、局所的な剛性低下や応力集中を抑制することができる。さらに、隣接する凸状リブ94の間に凸状部95が形成されるので、凸状部95によって凸状リブ94を補強できる。
また、隔壁18A、18Bは、減速機室SCとモータ室SAとを区画する隔壁、即ち、内部空間を区画する隔壁なので、ケース11の外殻を構成する外壁と比べて設計の自由度が高く、より潤滑に最適な凹状部84を形成することができる。
また、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを回転自在に支持する第2軸受33A、33Bが配設される隔壁18A、18Bに、第1及び第2電動機2A、2Bのロータ15A、15Bを支持する第1軸受19A、19Bも配設されるので、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと隔壁18A、18Bとをより近接して配置可能で、隔壁18A、18Bも薄型化することができる。
また、隔壁18A、18Bは径方向内側に、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bのサンギヤ21A、21Bと第2電動機2A、2Bのロータ15A、15Bとを機械的に接続する円筒軸16A、16Bを挿通し軸方向に延びる環状突出壁88を有し、第2軸受33A、33Bは環状突出壁88の径方向外側に配置され、第1軸受19A、19Bは環状突出壁88の径方向内側に配置される。さらに環状突出壁88は、径方向外側と径方向内側とを連通する隙間部92を有するので、第2軸受33A、33Bを潤滑したオイルの一部を第1軸受19A、19Bに供給ことができる。
また、凹状部84と隙間部92とが連続するので、より多くのオイルを第1軸受19A、19Bに回すことができる。
また、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bのプラネタリキャリア23A、23Bは、車両3の後輪Wrに機械的に接続され、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの回転軸線Xを原点とし、x軸を水平方向とし、y軸を鉛直方向とする直交座標系で、車両3の前進時にプラネタリキャリア23A、23Bが、この直交座標系で時計回りに回転する場合に、凹状部84は第2象限となる位置に形成される。したがって、凹状部84が回転軸線Xより上方(すなわち、第3及び第4象限ではない位置)に位置することで、凹状部84に捕集したオイルを自然落下を利用して第2軸受33A、33Bに誘導することができる。また、油面から浮上してから凹状部84までの距離が第1象限よりも短いので、より多くのオイルを凹状部84に捕集することができる。
隔壁18Bは、隔壁18Aを軸方向と直交し隔壁18Aと隔壁18Bとの間に位置する中間面Mに対し反転移動させ且つ回転軸線Xに対し回転移動させた態様で配置されるので、隔壁18A、18Bを同一部材とすることができる。
また、内周面89の軸方向における減速機室SC側の端部には凸部90が形成されているため、内周面89上に到達したオイルが減速機室SC側に流れてしまうことを抑制でき、よりオイルを第1軸受19A、19Bに導きやすくすることが可能である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、回転体として第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bを例示したが、回転体は、通常のギヤ、電動機のロータ等であってもよい。
また、上記実施形態では、壁部として隔壁18A、18Bを例示したが、壁部はケース11の外壁等、筐体を構成する外壁であってもよい。また、筐体は、減速機のみを収容する減速機ケースであってもよく、電動機のみを収容するモータケースであってもよい。
また、上記実施形態では、車両3の前進時にプラネタリキャリア23A、23Bが、図11に示す直交座標系で時計回りに回転する場合に、凹状部84は第2象限となる位置に形成されることを示したが、車両3の前進時にプラネタリキャリア23A、23Bが、図11に示す直交座標系で反時計回りに回転する場合には、凹状部84は第1象限となる位置に形成されることが好ましい。
また、上記実施形態では、隔壁18Bは、隔壁18Aを同一部材として共用し、中間面Mに対し隔壁18Aを反転移動させ且つ回転軸線Xに対し回転移動させた態様で配置したが、反転移動のみさせた態様で配置してもよい。この場合、隔壁18Aの凹状部84は上方且つ後方に配置され、隔壁18Bの凹状部84は上方且つ前方に配置されることとなる。さらに、隔壁18A、18Bは必ずしも同一部材であることを要しない。
また、上記実施形態では、凹状部84と他部83との境界を軸方向に所定幅を有する面からなる一対の第1段差部85a、85bとしたが、隔壁18A、18Bを共用しない場合、即ち、同一部材から構成しない場合は、鉛直方向上方に位置する境界のみを軸方向に所定幅を有する面からなる段差部とし、他方を滑らかな傾斜面又は湾曲面等としてもよい。
また、上記実施形態では、隔壁18Aの表面82は、第1遊星歯車式減速機12Aと離間する方向の回転軸線X上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面としたが、鉛直方向に延びる平面であってもよい。同様に、背面93も鉛直方向に延びる平面であってもよい。さらに、隔壁18Aの表面82のみを仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面とし、背面93を鉛直方向に延びる平面としてもよい。
また、上記実施形態では、第1段差部85a、85bと第2段差部87は回転軸線Xから径方向に延びるように設けられているが、水平方向に対して所定の角度をなしている限り、どの方向に延びていてもよい。
また、上記実施形態では、他部83の全領域を滑らかな平滑面としたが、貯留部RTに浸漬する領域については、形状は特に限定されず、任意の形状とすることができる。
また、上記実施形態では、凹状部84が第2軸受33Aと対向する位置を通って隙間部92まで形成されているが、凹状部84の外径側端部及び/又は内径側端部は適宜調整することができる。なお、凹状部84の内径側端部が第2軸受33Aと対向する位置よりも外径側に位置する際には、凹状部84の内径側端部から第2軸受33Aと対向する位置まで別途連通路を形成すればよい。
3 車両
11 ケース(筐体)
12A 第1遊星歯車式減速機(回転体、第1回転体)
12B 第2遊星歯車式減速機(回転体、第1回転体)
15A、15B ロータ(回転体、第2回転体)
16A、16B 円筒軸(接続部材)
18A 隔壁(壁部、左壁部)
18B 隔壁(壁部、右壁部)
19A、19B 第1軸受
23A プラネタリキャリア(左回転体)
23B プラネタリキャリア(右回転体)
33A、33B 第2軸受
82 表面(対向面)
83 他部
84 凹状部
85a 第1段差部(上方境界部)
86 突起部(凸状部)
88 環状突出壁(円筒部)
92 隙間部
93 背面
94 凸状リブ(第2凸状部)
95 凸状部(第3凸状部)
M 中間面
SA、SB モータ室(第2室)
SC 減速機室(第1室)
RT 貯留部
Wr 後輪(車輪)
LWr 左後輪(左車輪)
RWr 右後輪(右車輪)
X 回転軸線

Claims (14)

  1. 回転体と、
    該回転体を回転自在に支持する軸受と、
    該軸受が配設される壁部と、該軸受の潤滑に供する潤滑流体を貯留する貯留部と、を有し、前記回転体を収容する筐体と、を備え、
    前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側に前記回転体と近接して配置され、
    前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
    前記壁部は、前記回転体と対向する対向面に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部を有し、
    該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成され
    前記壁部は、前記対向面と反対に位置する背面に前記回転軸線から前記径方向外側に延在するよう形成された第2凸状部を有し、
    前記凹状部は、前記円周方向に互いに隣接する2つの該第2凸状部の間に形成される、軸受の潤滑構造。
  2. 請求項1に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部としたとき、前記凹状部の該他部との境界部のうち鉛直方向上方に位置する上方境界部は、前記回転軸線方向で所定長さを有する段差状に形成される、軸受の潤滑構造。
  3. 請求項2に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記上方境界部は、水平方向に対して交差する方向に延在する、軸受の潤滑構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記壁部は、前記凹状部から前記回転体と近接する方向に凸設される凸状部を有する、軸受の潤滑構造。
  5. 請求項4に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記凸状部は、水平方向に対して交差する方向に延在する、軸受の潤滑構造。
  6. 請求項4又は5に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部としたとき、前記凸状部は、前記凸状部の回転体側端部が、該他部よりも突出しないよう形成される、軸受の潤滑構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記対向面のうち、前記凹状部と前記円周方向に隣接し前記凹状部が形成されない領域を他部としたとき、該他部は、前記円周方向に所定長さを有する領域に亙って平滑に形成される平滑面を有する、軸受の潤滑構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記対向面は、前記円周方向に所定長さを有する領域に亙って、前記回転体と離間する方向の前記回転軸線上に頂点を有する仮想円錐の円錐斜面をなす傾斜面を含み、
    前記凹状部は該傾斜面に形成される、軸受の潤滑構造。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記壁部は、前記対向面と反対に位置する背面に、前記凹状部と対応する位置に前記凹状部と対応する形状の第3凸状部を有する、軸受の潤滑構造。
  10. 回転体と、
    該回転体を回転自在に支持する軸受と、
    該軸受が配設される壁部と、該軸受の潤滑に供する潤滑流体を貯留する貯留部と、を有し、前記回転体を収容する筐体と、を備え、
    前記壁部は、前記回転体の回転軸線方向で前記回転体の一方側に前記回転体と近接して配置され、
    前記回転体は、鉛直方向下方の一部が前記貯留部に浸漬するように配置され、
    前記壁部は、前記回転体と対向する対向面に、前記回転体と離間する方向に凹設される凹状部を有し、
    該凹状部は、前記回転軸線方向から見て前記軸受よりも径方向外側に、径方向及び円周方向に所定長さを有する領域に亙って形成され、
    前記回転体は、第1回転体と、第2回転体と、を含み、
    前記壁部は、前記第1回転体を収容する第1室と、前記第2回転体を収容する第2室とを区画する隔壁であり、
    前記第1回転体は、前記対向面と対向するよう配置され、
    前記第2回転体は、前記回転軸線方向で前記対向面と反対側の背面と対向するよう配置され、前記軸受とは異なる他の軸受によって回転自在に前記隔壁に支持され、
    前記隔壁は、径方向内側に前記第1回転体と前記第2回転体とを機械的に接続する接続部材を挿通し前記回転軸線方向に延びる円筒部を有し、
    前記軸受は前記円筒部の前記径方向外側に配置され、前記他の軸受は前記円筒部の前記径方向内側に配置され、
    前記円筒部は、前記径方向外側と前記径方向内側とを連通する連通路を有する、軸受の潤滑構造。
  11. 請求項10に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記凹状部と前記連通路とが連続する、軸受の潤滑構造。
  12. 請求項10又は11に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記第1回転体は、電動機の回転子及び該回転子と機械的に接続される変速機のいずれか一方であって、
    前記第2回転体は、前記回転子及び前記変速機のいずれか他方である、軸受の潤滑構造。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記回転体は、車両の車輪に機械的に接続され、
    前記回転体の回転軸線を原点とし、x軸を水平方向とし、y軸を鉛直方向とする直交座標系で、
    前記車両の前進時に前記回転体が、前記直交座標系で時計回りに回転する場合に、前記凹状部は第2象限となる位置に形成され、
    前記車両の前進時に前記回転体が、前記直交座標系で反時計回りに回転する場合に、前記凹状部は第1象限となる位置に形成される、軸受の潤滑構造。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の軸受の潤滑構造であって、
    前記回転体は、車両の左車輪に機械的に接続される左回転体と、前記車両の右車輪に機械的に接続される右回転体と、を含み、
    前記壁部は、前記左回転体と近接して配置される左壁部と、前記右回転体と近接して配置される右壁部とを含み、
    前記右壁部は、前記回転軸線方向と直交し前記左壁部と前記右壁部との間に位置する中間面に対し前記左壁部を反転移動させた態様、又は、前記中間面に対し前記左壁部を反転移動させ且つ前記回転軸線に対し回転移動させた態様で配置される、軸受の潤滑構造。
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