JP6196720B1 - 導体セグメントの端部成形装置及びステータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の導体セグメントの端部を比較的簡単な機構によって作業性良く屈曲成形できるようにする。【解決手段】半径方向に並ぶ導体セグメントの延出端部を、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とで交互に保持し、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリット231と、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリット232とをそれぞれ貫通し、回動動作によって第1群の円筒部材のみを回動させる第1回転レバー217と、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリット231と、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリット232とをそれぞれ貫通し、回動動作によって第2群の円筒部材のみを回動させる第2回転レバー218とを逆方向に回動させて、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とを逆方向に回動させる。【選択図】図5

Description

本発明は、ステータコアの一端面側から所定のスロットに所定の配列で挿入され、ステータコアの他端面側から挿出された端部が同心円状に並ぶようにセットされた複数の導体セグメントの端部を所定方向に屈曲させて、導通させるべき導体セグメントの端部どうしを近接させて接合できるようにするための導体セグメントの端部成形装置及びそれを用いたステータの製造方法に関する。
従来から、ステータコアのスロットに挿通された多数のセグメント導体を順次接合して形成されたセグメント順次接合型ステータコイルが知られている。このセグメント順次接合型ステータコイルは、セグメントの一対の脚部をステータコアの略磁極ピッチだけ互いに離れた一対のスロットに個別に挿通して飛び出した両端部を周方向へ曲げ、各セグメントの両脚部の先端を順次接合して形成されている。
このような導体セグメントの端部成形装置として、下記特許文献1には、同心円状に配置された円筒状の捻り治具を用い、各捻り治具の端面にセグメントの端部を保持する挿入部を設け、径方向に1つ置きに配置された、いくつかの捻り治具を時計回り方向に第一の角度で回転させ、上記捻り治具の間に配置された別のいくつかの捻り治具を反時計方向に第二の角度で回転させて、第一の角度と第二の角度の合計が必要なスロットピッチとなるようにして、導体セグメントの端部を屈曲成形する装置が開示されている。
特許第3786058号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置においては、同心円状に配置された円筒状の捻り治具をそれぞれ独立した駆動手段によって回転させる構造となっているので、装置が複雑化して製造設備の費用が高くなると共に、製造装置も大型化するという問題があった。
したがって、本発明の目的は、複数の導体セグメントの端部を比較的簡単な機構によって作業性良く屈曲成形できるようにした導体セグメントの端部成形装置及びそれを用いたステータの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の導体セグメントの端部成形装置は、ステータコアの一端面側から所定のスロットに所定の配列で挿入され、前記ステータコアの他端面側から挿出された端部が同心円状に並ぶようにセットされた複数の導体セグメントの端部成形装置において、
下端面に前記導体セグメントの端部を保持する保持溝が形成され、対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記幅狭スリットに交差する対向する周面に形成された幅広スリットとを有し、同心円状に並んでセットされた複数の導体セグメントの端部のうち、径方向に1つ置きに並ぶものを前記保持溝に挿入して保持する、複数の第1群の円筒部材と、
下端面に前記導体セグメントの端部を保持する保持溝が形成され、対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記幅狭スリットに交差する対向する周面に形成された幅広スリットとを有し、同心円状に並んでセットされた複数の導体セグメントの端部のうち、前記第1群の円筒部材で保持されていない、径方向に1つ置きに並ぶものを前記保持溝に挿入して保持する、複数の第2群の円筒部材と、
前記第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって前記第1群の円筒部材のみを回動させる第1回転レバーと、
前記第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって前記第2群の円筒部材のみを回動させる第2回転レバーと、
前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーを逆方向に回動させて、前記第1群の円筒部材と前記第2群の円筒部材とを逆方向に回動させる駆動装置とを備えていることを特徴とする。
本発明の導体セグメントの端部成形装置によれば、ステータコアの他端面側から挿出され、同心円状に並ぶようにセットされた複数の導体セグメントの端部のうち、径方向に1つ置きに並ぶものを、第1群の円筒部材の保持溝に挿入して保持すると共に、第1群の円筒部材で保持されていない、径方向に1つ置きに並ぶものを、第2群の円筒部材の保持溝に挿入して保持し、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって第1群の円筒部材のみを回動させる第1回転レバーと、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって第2群の円筒部材のみを回動させる第2回転レバーとを、駆動装置によって逆方向に回転させることにより、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とをそれぞれ反対方向に回動させて、第1群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の一方向に屈曲させ、第2群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の上記とは逆の他方向に屈曲させて、導体セグメントの一方向に屈曲された端部と、それと導通させるべき他の導体セグメントの他方向に屈曲された端部とを近接させて、接合を可能にすることができる。
本発明の導体セグメントの端部成形装置において、前記駆動装置は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材を間にして平行に配置され、ネジ溝の方向が軸方向中間部を境にして互いに逆方向となっている一対のボールネジと、該一対のボールネジの対角方向に位置する端部にそれぞれ螺合された第1移動ブロックと、前記一対のボールネジの前記とは異なる対角方向に位置する端部にそれぞれ螺合された第2移動ブロックと、前記一対のボールネジを同時に回動させて、前記第1移動ブロックと前記第2移動ブロックとを互いに近づく方向又は互いに遠ざかる方向に移動させる連動機構とを備え、前記第1回転レバーが前記第1移動ブロックに枢支され、前記2回転レバーが前記第2移動ブロックに枢支されるように構成されていることが好ましい。
上記態様によれば、連動機構を介して、1つの駆動源又は駆動動作によって、一対のボールネジを同時に回転させ、第1移動ブロックと第2移動ブロックとを互いに近づく方向又は互いに遠ざかる方向に移動させて、第1レバー及び第2レバーを互いに反対方向に同時に回動させることができる。
また、本発明の導体セグメントの端部成形装置においては、前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーの回動動作に伴って、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材と、前記ステータコアの他端面との距離を次第に近接させて、前記導体セグメントの端部の前記保持溝からの抜けを防止する離脱防止手段が設けられていることが好ましい。
上記態様によれば、第1回転レバー及び第2回転レバーの回動動作に伴って、導体セグメントの端部の曲げ加工が進行すると、導体セグメントの端部のステータコアの他端面からの突出高さが次第に低くなるが、第1群の円筒部材及び第2群の円筒部材をステータコアの他端面に次第に近接させることにより、導体セグメントの端部が保持溝から抜けてしまうことを防止できる。
本発明の1つの好ましい態様において、前記離脱防止手段は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材のそれぞれを、前記ステータコアの他端面に向けて押圧する押圧手段からなる。
上記態様によれば、第1回転レバー及び第2回転レバーの回動動作に伴って、導体セグメントの端部の曲げ加工が進行し、導体セグメントの端部のステータコアの他端面からの突出高さが次第に低くなっても、第1群の円筒部材及び第2群の円筒部材がステータコアの他端面に向けて押圧されているので、導体セグメントの端部が保持溝から抜けてしまうことはなく、また、その押圧力によって導体セグメントの端部の屈曲を促進することができる。
本発明の他の好ましい態様において、前記離脱防止手段は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材に設けた前記幅広スリットをカム溝にして、前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーが回動して前記幅広スリットを摺動する際に、対応する円筒部材を前記ステータコアの他端面に向けて押圧するように構成したものからなる。
上記態様によれば、第1回転レバー及び第2回転レバーが回動して幅広スリットを摺動する際に、対応する円筒部材をステータコアの他端面に向けて押圧するので、円筒部材の回動動作とステータコアの他端面に向けての押圧動作とを同期させて同じ駆動源で行うことができる。
また、本発明の導体セグメントの端部成形装置においては、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材のうち、最内周に位置する円筒部材の内周には、該円筒部材の保持溝に保持される導体セグメントの端部が内方に突出することを規制する内側ガイド壁が配置され、最外周に位置する円筒部材の外周には、該円筒部材の保持溝に保持される導体セグメントの端部が外方に突出することを規制する外側ガイド壁が配置されていることが好ましい。
上記態様によれば、内側ガイド壁及び外側ガイド壁をガイドにして複数の円筒部材を円滑に回動させることができ、最内周に位置する導体セグメントの端部が曲げ加工に伴って内周側に飛び出ることを内側ガイド壁によって防止し、最外周に位置する導体セグメントの端部が曲げ加工に伴って外周側に飛び出ることを外側ガイド壁によって防止することができる。
また、本発明のステータの製造方法は、複数の導体セグメントの両端部を、ステータコアの一端面側から、所定のスロットに所定の配列で挿入して、前記ステータコアの他端面側から挿出された前記導体セグメントの端部が、同心円状に並ぶようにする導体セグメント挿入工程と、
前記ステータコアの他端面側から挿出され、同心円状に配列された前記導体セグメントの端部をそれぞれ保持し、同じ円周上に位置する端部は同じ方向に、かつ、同心円の径方向に隣接する端部どうしは交互に逆方向になるように、周方向に移動させて曲げ加工する曲げ加工工程と、
前記曲げ加工によって近接した前記導体セグメントの所定の端部どうしを電気的に導通するように接合する接合工程とを備え、
前記曲げ加工工程において、前記端部成形装置を用いて、前記導体セグメントの端部を、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材の対応する前記保持溝に挿入して保持させ、前記駆動装置によって前記第1回転レバーと前記第2回転レバーとを反対方向に回動させて、前記第1群の円筒部材と前記第2群の円筒部材とをそれぞれ反対方向に回動させることにより、前記第1群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の一方向に屈曲させ、前記第2群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の上記とは反対方向に屈曲させることを特徴とする。
本発明のステータの製造方法によれば、上記端部成形装置を用いて、ステータコアの他端面から突出する導体セグメントの端部を、同じ円周上に位置する端部は同じ方向に、かつ、同心円の径方向に隣接する端部どうしは交互に逆方向になるように、それぞれ周方向に移動させて曲げ加工することができる。それによって、導体セグメントの一方向に屈曲された端部と、それと導通させるべき他の導体セグメントの他方向に屈曲された端部とを近接させて、接合することができる。
本発明のステータの製造方法においては、前記ステータコアの他端面から突出する、前記導体セグメントの端部の、前記第1群の円筒部材に保持される端部と、前記第2群の円筒部材に保持される端部との間に、筒状の絶縁シートを配置して、前記曲げ加工工程を行うことが好ましい。
上記態様によれば、導体セグメントの、第1群の円筒部材に保持される端部と、第2群の円筒部材に保持される端部との間に、筒状の絶縁シートを配置することにより、曲げ加工工程において、導体セグメントの屈曲された端部どうしが接触して、絶縁破壊等が生じるのを防止することができる。
本発明によれば、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって第1群の円筒部材のみを回動させる第1回転レバーと、第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって第2群の円筒部材のみを回動させる第2回転レバーとを、駆動装置によって逆方向に回転させることにより、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とをそれぞれ反対方向に回動させて、第1群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の一方向に屈曲させ、第2群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の上記とは逆の他方向に屈曲させことができるので、複数の導体セグメントの端部を比較的簡単な機構によって作業性良く屈曲成形できる。そして、導体セグメントの一方向に屈曲された端部と、それと導通させるべき他の導体セグメントの他方向に屈曲された端部とを近接させて接合することができる。
複数の導体セグメントを、ステータコアの一端面側から所定のスロットに所定の配列で挿入し、ステータコアの他端面側から挿出された端部が同心円状に並ぶようにセットした状態を示す斜視図である。 本発明の導体セグメントの端部成形装置の一実施形態を示す、ステータコアのセット前の状態を示す斜視図である。 同端部成形装置に、ステータコアを設置した状態を示す斜視図である。 同端部成形装置に、最も内側の円筒部材をセットした状態を示す斜視図である。 同端部成形装置に、全ての円筒部材をセットして、第1回転レバーと第2回転レバーとを挿入した状態を示す斜視図である。 円筒部材に第1回転レバーと第2回転レバーとを挿入した状態を示す部分拡大斜視図である。 第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とを示す説明図である。 同端部成形装置において、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とを回動させる前の状態を示す平面図である。 同端部成形装置において、第1群の円筒部材と第2群の円筒部材とを回動させた後の状態を示す平面図である。 同端部成形装置の正面断面図である。 同端部成形装置の第1群の円筒部材と第2群の円筒部材との重なり状態を示す部分拡大断面図である。 同端部成形装置の第1群の円筒部材と第2群の円筒部材との回動動作の前半工程を示す説明図である。 同端部成形装置の第1群の円筒部材と第2群の円筒部材との回動動作の後半工程を示す説明図である。 同端部成形装置による導体セグメントの端部の屈曲状態の変化を示す説明図である。 同端部成形装置により導体セグメントの端部を屈曲させた状態を示す側面図である。 セグメント導体の接続構造の一例を示す斜視図である。 セグメント導体を接合した状態を示す斜視図である。 円筒部材の幅広スリットをカム溝として、円筒部材をステータコアの端面に向けて押圧する離脱防止手段とした他の実施形態を示す説明図である。
以下図面を参照して本発明のセグメント導体の端部成形装置の一実施形態を説明する。
図1は、ステータコア100の一端面側から、そのスロット101に複数の導体セグメント102を挿入し、その延出端部105をステータコア100の他端面側から挿出させた状態を示している。スロット101の内周には、スロット絶縁紙103が予め挿入され、ステータコア100の両端面からカフス状に折り返されて装着されている。
導体セグメント102は、屈曲成形前の状態で、略U字状に屈曲された、絶縁被覆された角線からなり、図16に示すように、ステータコア100の一端面側から突出する屈曲端部104と、ステータコア100の他端面側から突出する延出端部105と、スロット101に挿入される直線部107とを有している。なお、図16は、延出端部105が既に屈曲成形された状態を示している。
図1に示すように、導体セグメント102の延出端部105は、ステータコア100の他端面側から挿出され、スロット101内で同心状に配列されてセットされる。屈曲成形されていない状態では、導体セグメント102の延出端部105は、直線状に伸びて互いに平行に立設されている。
図2に示すように、導体セグメントの端部成形装置200は、方形状の基板201と、その4隅から立設された支柱202と、両側部において支柱202を連結する両側フレーム203と、前後部において支柱202を連結する前後下方フレーム206とを有している。一対の両側フレーム203の両端上部には、軸受板207が設置されており、前方に位置する一対の軸受板207どうし、及び、後方に位置する一対の軸受板207どうしは、前後上方フレーム205によって連結されている。
それぞれの両側フレーム203に設置された一対の軸受板207には、ボールネジ208がそれぞれ挿通支持されている。一対のボールネジ208は、平行に配置されている。ボールネジ208には、その中間部を境にして、巻き方向が反対の雄ネジ209、210が形成されている。
一対のボールネジ208の一端部には、それぞれハンドル211が取り付けられている。また、ハンドル211に隣接して、タイミングタイミングプーリ212が装着されており、一対のタイミングプーリ212にタイミングベルト213が張設されている。このため、ハンドル211を回転させると、タイミングプーリ212,タイミングベルト213を介して、一対のボールネジ208が同方向に同期して回転するようになっている。
図9を併せて参照すると、それぞれの両側フレーム203上にはスライドレール204が設置されている。それぞれのスライドレール204には、第1移動ブロック214aと第2移動ブロック214bとがスライド可能に装着されている。一対の第1移動ブロック214aと一対の第2移動ブロック214bは、それぞれ対角方向に配置されている。そして、一対のボールネジ208の一方の対角方向に位置する雄ネジ209,210は、第1移動ブロック214aに螺挿され、他方の対角方向に位置する雄ネジ209,210は、第2移動ブロック214bに螺挿されている。
第1移動ブロック214a、第2移動ブロック214bには、支軸219を介して、支持板215が水平方向に回動可能に取り付けられている。なお、支軸219は、支持板215に設けられた長孔227に挿入され、長孔227に沿って移動可能に支持板215を枢支している。支持板215には、支持ブロック216が装着されている。第1移動ブロック214a上に支持された支持ブロック216には、第1回転レバー217が挿通支持され、第2移動ブロック214b上に支持された支持ブロック216には、第2回転レバー218が挿通支持されている。第1回転レバー217,第2回転レバー218は、その突出長さを調整可能に支持ブロック216に挿通されて、任意の突出長さの位置で図示しない固定手段によって固定できるようになっている。
そして、前述したように、ハンドル211を回転させると、タイミングプーリ212,タイミングベルト213を介して、一対のボールネジ208が同方向に同期して回転し、それによって同じボールネジ208に装着された第1移動ブロック214a、第2移動ブロック214bが、互いに近接又は離反するように移動するようになっている。
基板201の中央部には、支持台220を介してコア支柱221が立設されている。コア支柱221の上端部は、段状に縮径して延出する支軸222をなしている。そして、支軸222の外周に、環状のスペーサ226を介して、円筒状をなす内側ガイド壁223が回動可能に装着されており、内側ガイド壁223には、第1回転レバー217、第2回転レバー218の突出端部が挿入される支持孔224が、90度間隔で合計4つ形成されている。
コア支柱221の外周には、図4に示されるように、ステータコア100が設置される。また、内側ガイド壁223の外周には、図5に示すように、保持治具230が設置される。
この保持治具230は、図7に示すように、第1群の円筒部材240と、第2群の円筒部材250とで構成されている。第1群の円筒部材240は、4つの円筒部材241、242,243,244からなり、第2群の円筒部材250は、4つの円筒部材251,252,253,254からなっている。すなわち、この実施形態では、保持治具230は、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244と、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254との合計8つの円筒部材で構成されている。第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244は、図7(i)に示すように、最も内側から1つ置きに同心円状に配列され、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254は、図7(j)に示すように、上記円筒部材241〜244の間に位置するように、1つ置きに同心円状に配列されて、これらが図5、6に示すように同心円状に重なり合って、保持治具230が構成されるようになっている。
図7に示すように、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244には、周方向に対向する上部に一対の幅狭スリット231が形成され、この幅狭スリット231と直交して周方向に対向する下部に一対の幅広スリット232が形成されている。また、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254には、周方向に対向する上部に一対の幅広スリット232が形成され、この幅広スリット232と直交して周方向に対向する下部に一対の幅狭スリット231が形成されている。
なお、この実施形態では、一対の幅狭スリット231と、一対の幅広スリット232とが、互いに直交する方向に形成されているが、必ずしも直交する方向でなくてもよく、所定の角度で交差する方向となっていればよい。
更に、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254の全てには、その下端部に導体セグメント102の延出端部105を受け入れる保持溝233が形成されている。図11に示すように、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244に設けられた保持溝233に保持される延出端部105を第1延出端部105aとし、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254に設けられた保持溝233に保持される延出端部105を第2延出端部105bとすると、第1延出端部105aと第2延出端部105bとは、スロット101内において、半径方向に交互に並ぶようになっている。そして、図5に示すように、ステータコア100の上部には、最外周に配列された第2延出端部105bを囲むように、円筒状の外側ガイド壁225が設置されるようになっている。
図5,6,7に示すように、第1回転レバー217は、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244の幅狭スリット231を貫通し、かつ、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254の幅広スリット232を貫通するように挿入される。また、第2回転レバー218は、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244の幅広スリット232を貫通し、かつ、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254の幅狭スリット231を貫通するように挿入される。第1回転レバー217及び第2回転レバー218の回動範囲は、それぞれが貫通する幅広スリット232の開口角度の範囲、言い換えると幅広スリット232の両側開口縁部に当接しない回動範囲で設定される。また、それぞれの幅狭スリット231の幅は、第1回転レバー217又は第2回転レバー218の外径に適合し、第1回転レバー217,第2回転レバー218が回動すると、それにほぼ連動して、対応する第1群の円筒部材240又は第2群の円筒部材250を回動させるようになっている。このため、第1回転レバー217は、第1群の円筒部材240を構成する円筒部材241〜244のみを回動させ、第2回転レバー218は、第2群の円筒部材250を構成する円筒部材251〜254のみを回動させるようになっている。
図11に示すように、ステータコア100の上端面から突出する、導体セグメント102の延出端部105の突出長さは、内径側に位置するものほど短くなっている。それは、保持治具230を所定角度で回動させて延出端部105を周方向に屈曲させたとき、その屈曲部先端が半径方向に揃うようにするには、内径側に位置するものほど短くしておく必要があるからである。
このため、延出端部105を保持溝233に受け入れて、その上に設置された第1群の円筒部材240及び第2群の円筒部材250からなる保持治具230の上端面は、内径側に向かうほど階段状に高さが低くなっている。そして、保持治具230の上端面には、内径に向かうほど段状をなして突出する段状押圧部261を下面側に有する押圧板260が設置されるようになっている。この押圧板260は、図示しない押圧手段によって、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250を下方に向けて押圧し、導体セグメント102の延出端部105が屈曲されてその高さが低くなっても、延出端部105が保持溝233から外れないようになっている。
次に、上記構成からなるセグメント導体の端部成形装置を用いた、本発明のステータの製造方法の一実施形態を説明する。
まず、図1に示すように、複数の導体セグメント102の両端部を、ステータコア100の一端面側から、所定のスロット101に所定の配列で挿入して、前記ステータコア100の他端面側から挿出させ、ステータコア100のスロット101内で導体セグメント102の延出端部105が、同心円状に並ぶようにする。このとき、図11に示すように、第1群の円筒部材240に保持される第1延出端部105aと、第2群の円筒部材250に保持される第2延出端部105bとが、ステータコア100の径方向に交互に並ぶようにする。
なお、図15に示すように(ただし図15は屈曲成形した後の状態を示している)、半径方向に並ぶ、第1延出端部105aと第2延出端部105bとの間には、絶縁シート108を挿入してもよい。絶縁シート108を挿入しておくことにより、屈曲成形の際に、第1延出端部105aと第2延出端部105bとが強く接触して、絶縁被膜が破壊されることを防止できる。以上が、本発明における導体セグメント挿入工程となる。
一方、導体セグメントの端部成形装置200は、図2に示すように、コア支柱221の支軸222の外周にスペーサ226を介して内側ガイド壁223を設置しておく。また、スライドレール204に装着された第1移動ブロック214a、第2移動ブロック214bをボールネジ208の所定の位置に配置されるようにボールネジ208に螺合させておく。
そして、図2、3に示すように、内側ガイド壁223の外周を通して、コア支柱221及びスペーサ226の外周にステータコア100を設置する。なお、ステータコア100の積厚が変更された場合は、支持台220やスペーサ226の高さを調整することによって、内側ガイド壁223の高さを調整することができる。
次いで、図4に示すように、内側ガイド壁223の外周に、最も内側に配置される、第1群の円筒部材240の円筒部材241を配置する。このとき、円筒部材241の保持溝233に、最も内径側に配置された、導体セグメント102の延出端部105(ここでは第1延出端部105a)が挿入されるようにする。
同様にして、図7に示した円筒部材251,242,252,243,253,244,254を、それらの保持溝233に、導体セグメント102の延出端部105が挿入されるようにして、内側から順次重なるように同心円状に配置していく。
このとき、図6、7、8に示すように、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅狭スリット231,幅広スリット232がそれぞれ整合し、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅狭スリット231,幅広スリット232がそれぞれ整合すると共に、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅狭スリット231が、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅広スリット232内に位置し、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅狭スリット231が第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅広スリット232内に位置するように、それぞれの幅狭スリット231,幅広スリット232を整合させるようにする。
そして、一対の第1回転レバー217を、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅狭スリット231、及び円筒部材251〜254の幅広スリット232を通して、内側ガイド壁223の周方向に対向する位置に形成された支持孔224(図2参照)に挿入する。また、一対の第2回転レバー218を、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅狭スリット231、及び第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅広スリット232を通して、内側ガイド壁223の上記と直交する周方向に対向する位置に形成された支持孔224に挿入する。
その結果、第1回転レバー217は、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の幅狭スリット231に挿入され、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅広スリット232に挿入されているため、第1回転レバー217を回動させると、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244は回動するが、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254には回動力を付与しないようになっている。同様に、第2回転レバー218は、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254の幅狭スリット231に挿入され、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244に挿入されているため、第2回転レバー218を回動させると、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254は回動するが、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244には回動力を付与しないようになっている。
また、第1群の円筒部材240、第2群の円筒部材250の上端面には、図10に示すように、押圧板260を載置し、押圧板260を図示しない押圧手段によって押圧した状態にする。
そして、図8に示す状態から、一対のハンドル211のうち、いずれか一方又は両方を所定方向に回転させることにより、タイミングプーリ212,タイミングベルト213(図2参照)を介して、一対のボールネジ208を同方向に回動させると、ボールネジ208の雄ネジ209,210に螺合する第1移動ブロック214a、第2移動ブロック214bが互いに近接するように移動する。
その結果、支軸219が長孔227を移動しつつ、第1移動ブロック214a、第2移動ブロック214bに支持された支持板215の角度が変化していき、第1回転レバー217,第2回転レバー218の角度が、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)に示すように変化していき、最終的には図9に示す状態となる。その結果、第1回転レバー217によって第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244が所定方向に回動すると共に、第2回転レバー218によって第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254が上記とは逆方向に回動する。この回動角度は、例えば半磁極ピッチ分とされる。
上記のように、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244、及び第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254が回動するのに伴って、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)、図14に示すように、それぞれの保持溝233に保持された導体セグメント102の延出端部105が屈曲していく。このとき、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の保持溝233に保持された第1延出端部105aと、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254に保持された第2延出端部105bとの屈曲方向は反対方向となり、図13(b)、図14に示すように、最終的には、両者の端部が半径方向に整合した状態に屈曲成形される。なお、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)、図14は、特定の第1延出端部105a、第2延出端部105bだけを取出して示した説明図であり、実際には、図15に示すように、全ての第1延出端部105a、第2延出端部105bが同様に屈曲成形される。
なお、第1延出端部105a、第2延出端部105bの屈曲に伴って、それぞれの高さが低くなっていくが、図10に示す押圧板260によって、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244、及び第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254が下方に押圧されているので、それらがステータコア100の端面に次第に近づいていき、第1延出端部105a、第2延出端部105bが対応する保持溝233から抜けてしまうことを防止できる。また、押圧板260の押圧力は、第1延出端部105a、第2延出端部105bの屈曲を促進する力ともなり、屈曲成形をより容易にすることができる。以上が、本発明における曲げ加工工程となる。
図16に示すように、屈曲成形された第1延出端部105a、第2延出端部105bの端部は、半径方向に交互に整合する(ただし図16は他の図面に対してステータコアを逆さまにして示している)。そして、図17に示すように、半径方向に隣接する第1延出端部105a、第2延出端部105bの端部どうしを連結部106で接合して導通させることにより、この実施形態では、波型巻線のコイルが形成されるようになっている。以上が、本発明における接合工程となる。
このように、本発明によれば、第1回転レバー217,第2回転レバー218を介して、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244と、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254とを反対方向に回動させることにより、第1群の円筒部材240の円筒部材241〜244の保持溝233に保持された第1延出端部105aと、第2群の円筒部材250の円筒部材251〜254に保持された第2延出端部105bとを、周方向反対方向にそれぞれ同時に屈曲させて、屈曲成形された第1延出端部105a、第2延出端部105bの端部が、半径方向に交互に整合した状態にすることができ、図17に示すように接合できるようにすることができる。
そして、ステータコア100のスロット101に挿入された全ての導体セグメント102について、その延出端部105を同時に屈曲成形できるので、作業性を良好にすることができる。また、第1群の円筒部材240及び第2群の円筒部材250に形成した幅狭スリット231,幅広スリット232に挿通された第1回転レバー217と第2回転レバー218とを回動させるという比較的簡単な構造で、上記屈曲成形を行うことができるので、設備コストも低減することができる。
図18には、本発明によるセグメント導体の端部成形装置の他の実施形態が示されている。この実施形態では、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250として、カム形状をなす幅広スリット232aを有するものを用いる点が、前記実施形態と異なっている。すなわち、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250には、幅狭スリット231の他に、カム形状をなした幅広スリット232aが形成されている。そして、幅広スリット232aに挿通された第1回転レバー217又は第2回転レバー218が回動すると、その第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250に対して回転力は与えないが、その第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250に対して保持溝233の方向に移動させる力を付与する。その結果、前記実施形態における押圧板260を設けなくても、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250に対して下方への押圧力が付与されると共に、その下降量を第1回転レバー217,第2回転レバー218の回転角と同期させることができる。更に、1つの駆動手段によって、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250の下降も行うことができるという利点が得られる。この場合、半径方向に並ぶ円筒部材241〜244、251〜254に設けた幅広スリット232aのカム形状を少しずつ変えることにより、円筒部材の下降量が外径側ほど大きく、内径側ほど小さくなるように設定することもできる。それによって、曲げ加工された後の最終下降位置が内径側と外径側とで揃うようにして、より正確な曲げ加工が可能となる。
なお、上記実施形態においては、導体セグメント102の延出端部105の屈曲に伴って、第1群の円筒部材240,第2群の円筒部材250を下降させるようにしたが、ステータコア100を上昇させるようにすることもできる。
100 ステータコア
101 スロット
102 導体セグメント
103 スロット絶縁紙
104 屈曲端部
105 延出端部
105a 第1延出端部
105b 第2延出端部
106
200 導体セグメントの端部成形装置
201 基板
202 支柱
203 両側フレーム
204 スライドレール
205 前後上方フレーム
206 前後下方フレーム
207 軸受板
208 ボールネジ
209 雄ネジ
210 雄ネジ
211 ハンドル
212 タイミングプーリ
213 タイミングベルト
214a 第1移動ブロック
214b 第2移動ブロック
215 支持板
216 支持ブロック
217 第1回転レバー
218 第2回転レバー
219 支軸
220 支持台
221 コア支柱
222 支軸
223 内側ガイド壁
224 支持孔
225 外側ガイド壁
226 スペーサ
227 長孔
230 保持治具
231 幅狭スリット
232 幅広スリット
233 保持溝
240 第1群の円筒部材
241〜244 円筒部材
250 第2群の円筒部材
251〜254 円筒部材
260 押圧板
261 段状押圧部

Claims (8)

  1. ステータコアの一端面側から所定のスロットに所定の配列で挿入され、前記ステータコアの他端面側から挿出された端部が同心円状に並ぶようにセットされた複数の導体セグメントの端部成形装置において、
    下端面に前記導体セグメントの端部を保持する保持溝が形成され、対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記幅狭スリットに交差する対向する周面に形成された幅広スリットとを有し、同心円状に並んでセットされた複数の導体セグメントの端部のうち、径方向に1つ置きに並ぶものを前記保持溝に挿入して保持する、複数の第1群の円筒部材と、
    下端面に前記導体セグメントの端部を保持する保持溝が形成され、対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記幅狭スリットに交差する対向する周面に形成された幅広スリットとを有し、同心円状に並んでセットされた複数の導体セグメントの端部のうち、前記第1群の円筒部材で保持されていない、径方向に1つ置きに並ぶものを前記保持溝に挿入して保持する、複数の第2群の円筒部材と、
    前記第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって前記第1群の円筒部材のみを回動させる第1回転レバーと、
    前記第2群の円筒部材の対向する周面に形成された幅狭スリットと、前記第1群の円筒部材の対向する周面に形成された幅広スリットとをそれぞれ貫通し、回動動作によって前記第2群の円筒部材のみを回動させる第2回転レバーと、
    前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーを逆方向に回動させて、前記第1群の円筒部材と前記第2群の円筒部材とを逆方向に回動させる駆動装置とを備えていることを特徴とする導体セグメントの端部成形装置。
  2. 前記駆動装置は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材を間にして平行に配置され、ネジ溝の方向が軸方向中間部を境にして互いに逆方向となっている一対のボールネジと、該一対のボールネジの対角方向に位置する端部にそれぞれ螺合された第1移動ブロックと、前記一対のボールネジの前記とは異なる対角方向に位置する端部にそれぞれ螺合された第2移動ブロックと、前記一対のボールネジを同時に回動させて、前記第1移動ブロックと前記第2移動ブロックとを互いに近づく方向又は互いに遠ざかる方向に移動させる連動機構とを備え、前記第1回転レバーが前記第1移動ブロックに枢支され、前記2回転レバーが前記第2移動ブロックに枢支されるように構成されている請求項1記載の導体セグメントの端部成形装置。
  3. 前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーの回動動作に伴って、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材と、前記ステータコアの他端面との距離を次第に近接させて、前記導体セグメントの端部の前記保持溝からの抜けを防止する離脱防止手段が設けられている、請求項1又は2記載の導体セグメントの端部成形装置。
  4. 前記離脱防止手段は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材のそれぞれを、前記ステータコアの他端面に向けて押圧する押圧手段からなる請求項3記載の導体セグメントの端部成形装置。
  5. 前記離脱防止手段は、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材に設けた前記幅広スリットをカム溝にして、前記第1回転レバー及び前記第2回転レバーが回動して前記幅広スリットを摺動する際に、対応する円筒部材を前記ステータコアの他端面に向けて押圧するように構成したものからなる請求項3記載の導体セグメントの端部成形装置。
  6. 前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材のうち、最内周に位置する円筒部材の内周には、該円筒部材の保持溝に保持される導体セグメントの端部が内方に突出することを規制する内側ガイド壁が配置され、最外周に位置する円筒部材の外周には、該円筒部材の保持溝に保持される導体セグメントの端部が外方に突出することを規制する外側ガイド壁が配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の導体セグメントの端部成形装置。
  7. 複数の導体セグメントの両端部を、ステータコアの一端面側から、所定のスロットに所定の配列で挿入して、前記ステータコアの他端面側から挿出された前記導体セグメントの端部が、同心円状に並ぶようにする導体セグメント挿入工程と、
    前記ステータコアの他端面側から挿出され、同心円状に配列された前記導体セグメントの端部をそれぞれ保持し、同じ円周上に位置する端部は同じ方向に、かつ、同心円の径方向に隣接する端部どうしは交互に逆方向になるように、周方向に移動させて曲げ加工する曲げ加工工程と、
    前記曲げ加工によって近接した前記導体セグメントの所定の端部どうしを電気的に導通するように接合する接合工程とを備え、
    前記曲げ加工工程において、前記請求項1〜6のいずれかに記載の端部成形装置を用いて、前記導体セグメントの端部を、前記第1群の円筒部材及び前記第2群の円筒部材の対応する前記保持溝に挿入して保持させ、前記駆動装置によって前記第1回転レバーと前記第2回転レバーとを反対方向に回動させて、前記第1群の円筒部材と前記第2群の円筒部材とをそれぞれ反対方向に回動させることにより、前記第1群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の一方向に屈曲させ、前記第2群の円筒部材に保持された導体セグメントの端部は周方向の上記とは反対方向に屈曲させることを特徴とするステータの製造方法。
  8. 前記ステータコアの他端面から突出する、前記導体セグメントの端部の、前記第1群の円筒部材に保持される端部と、前記第2群の円筒部材に保持される端部との間に、筒状の絶縁シートを配置して、前記曲げ加工工程を行う請求項7記載のステータの製造方法。
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