JP6195321B2 - 光源装置および投写型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の波長の光の照射に応じて当該第1の波長の光とは異なる第2の波長の光を発する蛍光ユニットを備えた光源装置、および当該光源装置を備えた投写型表示装置に関する。
光源装置が発する光を、表示パネルを用いて画像光に変調し、当該画像光を投写する投写型表示装置が知られている。
このような投写型表示装置の光源装置として、高輝度の放電ランプを備えた光源装置や、LED(Light Emitting Diode)や半導体レーザーといった、単波長の可視光を発する固体光源を備えた光源装置が用いられている。固体光源は放電ランプに比べて自然環境への影響が小さく、このような理由から、固体光源を備えた光源装置が注目されている。
固体光源を備えた光源装置の一例が特開2010−237443号公報(以下、「特許文献1」と称す)や国際公開第2012/127554号(以下、「特許文献2」と称す)に開示されている。
特許文献1には、青色レーザー光を発する光源本体と当該青色レーザー光の進行経路上に配置された蛍光ユニットとを備え、光源本体と蛍光ユニットとの間にダイクロイックミラーが設けられた光源装置が開示されている。
特許文献2には、青色レーザー光を発する光源本体と当該青色レーザー光の進行経路上に配置された蛍光ユニットと、ダイクロイックミラーと、1/4波長板と、を備えた光源装置が開示されている。ダイクロイックミラーは光源本体と蛍光ユニットとの間に設けられ、1/4波長板は蛍光ユニットとダイクロイックミラーとの間に設けられている。
そして、特許文献1に開示される光源装置も、特許文献2に開示される光源装置も、放電ランプを用いることなく、複数の色の光を同じ方向に出射することができる。
特開2010−237443号公報 国際公開第2012/127554号
しかしながら、特許文献1に開示される光源装置では、蛍光ユニットは光源本体から発せられた光の一部を通すので、蛍光ユニットを通り抜けた後の光の進行経路上に反射ミラーが設けられていなければならない。そのため、当該光源装置は蛍光ユニットへの光の照射方向に関して大型化してしまう。
また、特許文献2に開示の光源装置では、ダイクロイックミラーは、蛍光ユニットを特定の波長(例えば、青色の波長帯域である450nm付近)のS偏光とP偏光とを分離する特性を有していなければならない。このような特性を有するダイクロイックミラーを製造するのは非常に難しく、当該ダイクロイックミラーはかなり高価である。そのため、光源装置のコストが増加してしまう。
本発明の目的の一例は、蛍光ユニットへの光の照射方向に関して小型化することができ、かつより低コストの光源装置を提供することにある。
本発明の一つの態様は、光源本体と、光学素子と、蛍光ユニットと、集光素子と、を備える。光源本体は第1の波長の光を発する。光学素子は、光源本体から発せられた第1の波長の光の進行経路上に設けられている。また、光学素子は、第1の波長の光を透過させるとともに、第1の波長と異なる第2の波長の光を反射する。蛍光ユニットは、光を反射する反射領域と、第1の波長の光の照射に応じて第2の波長の光を発する蛍光領域と、を含む。そして、蛍光ユニットは、光学素子を透過した第1の波長の光が反射領域および蛍光領域に順次照射されるように設けられている。集光素子は、蛍光領域から発せられた第2の波長の光を平行光に変換するとともに、光学素子において反射した第2の波長の光を集める。光源本体の光軸と、集光素子との光軸と、がシフトしている。反射領域における第1の波長の光の反射方向が、反射領域への第1の波長の光の入射方向と交わっている。蛍光領域は、第1の波長の光の照射に応じて、反射領域への第1の波長の光の入射方向とは反対の方向、および反射領域における第1の波長の光の反射方向に第2の波長の光を発する。また、蛍光領域は、蛍光領域に入射する第2の波長の光を反射可能である。そして、光学素子における第2の波長の光の反射方向は、光学素子を透過した第1の波長の光の向きと同じである。
本発明の光源装置によれば、蛍光ユニットへの光の照射方向に関して小型化され、かつより低コストになる。
本発明の第1の実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。 光学素子の特性を示すグラフである。 図1に示される蛍光ユニットの正面図である。 拡散ユニットの正面図である。 図1に示される光源装置を備える投写型表示装置の概略図である。 第1の実施形態例に係る光源装置内における光の経路を説明するための図である。 第1の実施形態例に係る光源装置内における光の経路を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。 第2の実施形態例に係る光源装置内における光の進路を説明するための図である。 第2の実施形態例に係る光源装置内における光の経路を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。 図11に示される蛍光ユニットの正面図である。 分離ユニットの正面図である。 複数の光源本体が発する光を光束径の小さい複数の平行光に変換するレンズ系を説明するための図である。
次に、本発明の実施形態例について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態例)
まず、第1の実施形態例に係る光源装置について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。図1に示すように、本実施形態例に係る光源装置1は、光源本体2と、光学素子3と、蛍光ユニット4と、反射ミラー5と、ロッドインテグレーター6を備える。
光源本体2は第1の波長の光を発する。第1の波長の光は、例えば波長が450nmのレーザー光である。もちろん、第1の波長の光は波長が450nmのレーザー光に限られず、例えば波長が410nmや460nmなどのレーザー光であってもよい。青色半導体レーザー光源はこのようなレーザー光を発することができ、また、容易に入手可能である。
光源本体2としての青色半導体レーザー光源は、所定の角度で広がる光を発する。光源本体2から発せられる光の進行経路上にコリメーターレンズ7を設けることで、光源本体2から発せられる光の広がりが抑制され、平行光線束が形成される。
なお、図1に示される例では、光源本体2からの光を平行光線束に変換するレンズ系は1枚の平凸レンズで構成されているが、複数のレンズを用いて当該レンズ系が構成されていてもよい。
光学素子3は、第1の波長の光(例えば青色の光)を透過させ、第1の波長の光とは異なる第2の波長の光(例えば緑色や赤色の光)を反射する。例えば、光学素子3は、緑色や赤色の波長帯域の光を反射し青色の波長帯域の光を透過させる誘電体多層膜を透明なガラス板に蒸着することで形成される。
図2は、光学素子3の特性、すなわちガラス板に蒸着された誘電体多層膜の特性を示すグラフである。横軸が波長を示しており、縦軸が透過率を示している。このような誘電体多層膜は、液晶プロジェクターなどで一般に使われており、容易に入手可能である。
なお、図2に示される特性を有する光学素子3は、ダイクロイックミラーとも呼ばれる。
再び図1を参照する。光学素子3は、光源本体2から発せられる光の進行経路上に設けられている。したがって、光源本体2から発せられた第1の波長の光は、光学素子3を透過して蛍光ユニット4へ向かう。
光学素子3と蛍光ユニット4との間にはレンズ8,9が配置されている。レンズ8,9の材質として光学ガラスや光学樹脂を用いることができる。
レンズ8,9は、光線を集める集光素子10を形成している。具体的には、集光素子10に発散光が入射すると、集光素子10は、当該発散光を集光素子10の光軸11に平行な平行光に変換する。また、集光素子10に平行光が入射すると、集光素子10は、当該平行光を集光素子10の光軸11上のある点に集める。
なお、集光素子10は、1つまたは3つ以上のレンズから構成されていてもよい。また、集光素子10は、球面以外の面、例えば、非球面や自由曲面を有するレンズを用いて形成されていてもよい。
光源本体2の光軸すなわち光学素子3を透過した第1の波長の光の光軸と、集光素子10の光軸11とは、シフトしている。したがって、光学素子3を透過した第1の波長の光は、集光素子10の光軸11から離れた位置にて集光素子10に入射する。そして、光学素子3を透過した第1の波長の光は、集光素子10において光軸11へ近づく方向へ屈折して蛍光ユニット4へ向かう。
蛍光ユニット4は、円形形状を有するガラス板を含む。図3は蛍光ユニット4の正面図である。図3に示されるように、蛍光ユニット4は、蛍光領域12,13と、反射領域14と、を含む。
図1および図3を参照する。蛍光ユニット4は、光学素子3を透過した第1の波長の光が蛍光領域12,13および反射領域14に順次照射されるように設けられている。
本実施形態例では、蛍光ユニット4はモーター15に連結されている。モーター15が作動することで、蛍光ユニット4がモーター15の回転軸を中心に回転する。そして、蛍光領域12,13および反射領域14は、蛍光ユニット4の回転方向に並んでいる。したがって、蛍光ユニット4が回転することで、光学素子3を透過した第1の波長の光が蛍光領域12,13および反射領域14に順次照射される。
反射領域14は、反射領域14に入射した光を反射する。したがって、反射領域14に照射された第1の波長の光は、第1の波長の光のまま反射領域14において反射する。
蛍光ユニット4は、反射領域14における第1の波長の光の反射方向が、反射領域14への第1の波長の光の入射方向と交わるように設けられている。具体的には、反射領域14は平面形状を有し、反射領域14に入射する第1の波長の光の向きが反射領域14の垂線に対して傾斜するように蛍光ユニット4が配置されている。
反射領域14において反射した第1の波長の光は、集光素子10を経て反射ミラー5へ向かう。
蛍光領域12,13は、第1の波長の光(例えば青色の光)の照射に応じて第1の波長の光とは異なる第2の波長の光(例えば緑色や赤色の光)を発する。例えば、蛍光領域12,13は、青色レーザー光の照射に応じて蛍光を発する蛍光体をガラス板の所定の領域に定着させることで形成される。
本実施形態例では、蛍光領域12は、青色レーザー光の照射に応じて緑色の蛍光を発する蛍光体をガラス板に定着させることで形成された緑色蛍光領域である。また、蛍光領域13は、青色レーザー光の照射に応じて赤色の蛍光を発する蛍光体をガラス板に定着させることで形成された赤色蛍光領域である。
蛍光体が発する光は発散光である。したがって、第1の波長の光の照射に応じて蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光は、少なくとも、反射領域14への第1の波長の光の入射方向とは反対の第1の方向、および反射領域における第1の波長の光の反射方向と同じ第2の方向に進む。
蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光は、集光素子10において平行光へ変換され、光学素子3および反射ミラー5へ向かう。光学素子3は第2の波長の光を反射する特性を有するので(図2参照)、光学素子3へ向った第2の波長の光は、光学素子3において反射する。
光学素子3は、光学素子3における第2の波長の光の反射方向が、光学素子3を透過した第1の波長の光の向きと同じになるように配置されている。したがって、光学素子3において反射された第2の波長の光は、集光素子10へ向かう。
光学素子3において反射された第2の波長の光は平行光である。したがって、集光素子10は、当該第2の波長の光を収束させながら当該第2の波長の光を蛍光領域12,13へ導く。
蛍光領域12,13は、蛍光領域12,13に入射する第2の波長の光を乱反射させることが可能である。蛍光領域12,13において乱反射した第2の波長の光の一部は第1の方向へ進み、他の部分は第2の方向へ進む。当該一部の光は光学素子3で反射して再び蛍光領域12,13へ入射する。
なお、蛍光領域12,13は、蛍光領域12,13に入射する第2の波長の光を正反射させることが可能であってもよい。すなわち、蛍光領域12,13は、蛍光領域12,13に入射する第2の波長の光を反射可能であればよい。
反射ミラー5は、可視光を反射する特性を有する極めて一般的な部材である。例えば、反射ミラー5は、板状の部材にアルミやクロム、銀などを蒸着することで製造される。
光学素子3は、集光素子10の光軸11よりも、集光素子10への第1の波長の光の入射位置側にのみ配置されていることが好ましい。また、反射ミラー5は、集光素子10の光軸11よりも、当該入射位置とは反対の側にのみ配置されていることが好ましい。
蛍光ユニット4から反射ミラー5へ向かう第1および第2の波長の光は、反射ミラー5において反射し、ロッドインテグレーター6へ向かう。反射ミラー5とロッドインテグレーター6との間にはレンズ16,17が配置されており、ロッドインテグレーター6とレンズ16との間には拡散ユニット18が配置されている。
レンズ16,17は、ロッドインテグレーター6へ向かう光をロッドインテグレーター6の入射面に集めるレンズ系を形成する。レンズ16,17の材質として光学ガラスや光学樹脂を用いることができる。
なお、ロッドインテグレーター6に光を集めるレンズ系は、1つまたは3つ以上のレンズから構成されていてもよい。また、当該レンズ系は、球面以外の面、例えば、非球面や自由曲面を有するレンズを用いて形成されていてもよい。
ロッドインテグレーター6は角柱形状を有する部材である。ロッドインテグレーター6の材質として光学ガラスや光学樹脂を用いることができる。
図1では示されていないが、ロッドインテグレーター6の代わりに、4枚の反射ミラーを組み合わせた部材(ライトトンネルとも呼ばれる)を用いてもよい。
また、ロッドインテグレーター6の代わりに、2枚のフライアイレンズからなるインテグレーターを利用することもできる。この場合には、インテグレーターに光を集めるレンズ系は、レンズ16,17の形状とは異なる形状を有する少なくとも1枚のレンズを用いて構成される。
拡散ユニット18は、円形形状を有する透明板(例えば、ガラス板)を含む。図4は拡散ユニット18の正面図である。図4に示されるように、拡散ユニット18は、透過領域19および拡散領域20を含む。
透過領域19は、照射された光を拡散させることなく通す。拡散領域20は、照射された光を拡散させながら通す。
図1および図4を参照する。拡散ユニット18は、レンズ17から出射した光が透過領域19および拡散領域20に順次照射されるように設けられている。
本実施形態例では、拡散ユニット18はモーター21に連結されている。モーター21が作動することで、拡散ユニット18がモーター21の回転軸を中心に回転する。そして、透過領域19および拡散領域20は、拡散ユニット18の回転方向に並んでいる。したがって、拡散ユニット18が回転することで、レンズ17から出射した光が透過領域19および拡散領域20に順次照射される。
図5は、光源装置1を備える投写型表示装置の概略図である。図5に示すように、投写型表示装置は、TIR(Total Internal Reflector)プリズム22と、表示パネル23と、投写レンズ24と、レンズ25,26と、を備える。
TIRプリズム22は、ロッドインテグレーター6が出射する光の経路上に設けられており、ロッドインテグレーター6からの光を表示パネル23へ向けて出射するとともに、表示パネル23からの光を投写レンズ24へ向けて出射する。
表示パネル23としては、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。DMDが用いられる場合、光は特定の角度でDMDに照射される必要がある。TIRプリズム22を用いることで、特定の角度で光をDMDに照射することが可能になる。なお、TIRプリズム22は、DMDを備える投写型表示装置では極めて一般的に利用されている。
ロッドインテグレーター6から出射した光の経路上にレンズ25,26が配置されている。レンズ25,26は、ロッドインテグレーター6の出射面の像を表示パネル23上に形成する。なお、レンズ25,26の枚数や形状は、ロッドインテグレーター6の射出面の面積などに応じて適宜変更される。
光源装置1から出射された光は、表示パネル23を用いて画像に変調され、投写レンズ24へ導かれる。投写レンズ24が光を投射することで、画像が拡大表示される。
次に、本実施形態例に係る光源装置1の動作について、図3、図4、図6および図7を用いて説明する。図6および図7は、光源装置1内における光の経路を説明するための図である。
図6および図7に示されるように、光源本体2から発せられる第1の波長の光27(青色レーザー光)は、コリメーターレンズ7で略平行化されて光学素子3に達する。光学素子3は第1の波長の光27を透過する特性を有するので(図2参照)、第1の波長の光27は光学素子3を透過して集光素子10へ向かう。
光源本体2の光軸と集光素子10の光軸11とがシフトしているので、光学素子3を透過した第1の波長の光27は、集光素子10の光軸11から離れた位置にて集光素子10に入射し、集光素子10で屈折する。その結果、集光素子10を経て蛍光ユニット4へ入射する第1の波長の光27の向きは、蛍光ユニット4の入射面に対して傾斜する。
第1の波長の光27が蛍光ユニット4に達した際に、蛍光領域12,13が第1の波長の光27の経路上に位置しているか、反射領域14が第1の波長の光27の経路上に位置しているか、で光源装置1の動作が異なるので、ここでは場合を分けて説明する。
まず、蛍光ユニット4の反射領域14が第1の波長の光27の経路上に位置している場合について、図3、図4および図6を用いて説明する。
第1の波長の光27の経路上に反射領域14が位置しているので、第1の波長の光27は蛍光ユニット4で反射する。反射領域14へ入射する第1の波長の光27の向きが蛍光ユニット4の入射面に対して傾斜しているので、反射領域14において反射した第1の波長の光27は、反射領域14への第1の波長の光27の入射方向と交わる方向に進んで集光素子10へ向かう。
集光素子10へ再び入射した第1の波長の光27は、集光素子10で屈折して反射ミラー5へ向かう。反射ミラー5で反射した第1の波長の光27は、レンズ16,17を経て拡散ユニット18へ達する。
拡散ユニット18は、蛍光ユニット4の回転に対応して回転している。具体的には、蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の進行経路上に反射領域14が位置する場合に、拡散ユニット18に入射する第1の波長の光27の進行経路上に拡散領域20が位置するように、拡散ユニット18の回転が制御されている。したがって、拡散ユニット18に入射した第1の波長の光27は、拡散領域20で拡散し、ロッドインテグレーター6に入射する。
ロッドインテグレーター6に入射した第1の波長の光27は、ロッドインテグレーター6内で反射を繰返して均一な光線となってロッドインテグレーター6から出射され、表示パネル23(図5参照)といった光学部品に照射される。
続いて、蛍光ユニット4の蛍光領域12,13が、蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の経路上に位置している場合について、図3、図4および図7を用いて説明する。
蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の経路上に蛍光領域12,13が位置しているので、蛍光領域12,13に第1の波長の光27が照射される。その結果、蛍光領域12,13は、第1の波長と異なる第2の波長の光28を発する。本実施形態例では、蛍光領域12が緑色の蛍光を発し、蛍光領域13が赤色の蛍光を発する。
なお、図7では、第2の波長の光28は、第1の波長の光27と区別するために破線で描かれている。
第1の波長の光27の照射に応じて第2の波長の光28を発する蛍光領域12,13は、光源本体2を励起源とする2次光源とも考えられる。そして、蛍光領域12,13から発せられる第2の波長の光28は、第1の波長の光27の照射位置から四方へ、特に集光素子10の側へ広がりながら進む。
集光素子10に入射した第2の波長の光28は、集光素子10を用いて平行光に変換され、光学素子3および反射ミラー5へ向かう。
蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうち、反射ミラー5へ向かう光(以下、当該光を「光28a」と称する)は、反射ミラー5で反射し、レンズ16,17を経て拡散ユニット18へ達する。
蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうち、光学素子3へ向かう光(以下、当該光を「光28b」と称する)は、光学素子3において反射する。光学素子3における第2の波長の光の反射方向が光学素子3を透過した第1の波長の光の向きと同じなので、光学素子3において反射された第2の波長の光は再び集光素子10へ向かう。
集光素子10へ再び入射した光28bは、蛍光ユニット4へ向かい、蛍光領域12,13へ達する。蛍光領域12,13へ入射した光28bは、蛍光領域12,13において乱反射するので、再び集光素子10へ向かう。すなわち、蛍光領域12,13は、光28bの照射に応じて光を発する2次光源として機能する。
蛍光領域12,13に照射された光28bの一部は、光28aの進行経路に沿って進み、ロッドインテグレーター6へ向かう。
また、蛍光領域12,13に照射された光28bのうち光学素子3へ向かう光は、再び蛍光領域12,13に照射される。光学素子3での反射および蛍光領域12,13への照射を繰返すことで、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうちの大部分がロッドインテグレーター6へ向かう。
拡散ユニット18は、蛍光ユニット4の回転に対応して回転している。具体的には、蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の進行経路上に蛍光領域12,13が位置する場合に、拡散ユニット18に入射する光28aの進行経路上に透過領域19が位置するように、拡散ユニット18の回転は制御されている。したがって、拡散ユニット18に入射した光28aは、透過領域19を透過してロッドインテグレーター6に入射する。
ロッドインテグレーター6に入射した第1および第2の波長の光27,28は、ロッドインテグレーター6内で反射を繰返して均一な光線となってロッドインテグレーター6から出射され、表示パネル23(図5参照)といった光学部品に照射される。光源装置1が出射する光の色と同期するように表示パネル23(図5参照)の変調を制御することで、カラー画像を投写することができる。
本実施形態例に係る光源装置1では、光源本体2から発せられた第1の波長の光27が蛍光ユニット4を通り抜けることがない。したがって、光源装置1は、蛍光ユニット4の、光が照射される側とは反対の側に反射ミラーを必要としない。その結果、蛍光ユニット4への光の照射方向に関して光源装置1を小型化することができる。
また、光源装置1は、反射領域14における第1の波長の光27の反射方向が反射領域14への第1の波長の光27の入射方向と交わっているので、第1の波長の光27のS偏光成分とP偏光成分とを分離するダイクロイックミラーを必要としない。したがって、より安価な部材で光源装置1を製造することができ、光源装置のコストが抑制される。
さらに、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうち光源本体2へ向かう光28bは光学素子3を用いて再び蛍光領域12,13に入射するので、より多くの第2の波長の光28を第1の波長の光27と同じ方向に向けることが可能になる。
加えて、本実施形態例は、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28を平行光に変換する集光素子10を有するので、第2の波長の光28の大部分が光学素子3および反射ミラー5へ向かう。その結果、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28がほとんど損失せず、より明るい第2の波長の光28を第1の波長の光27と同じ方向に出射することが可能になる。
ところで、レーザー光を用いて画像を投写すると、レーザー光のコヒーレンス(干渉性)に起因するいわゆるスペックルノイズが生じ、投写画像の品位が低下することがある。
本実施形態例によれば、拡散領域20がレーザー光を拡散させるので、第1の波長の光のスペックルノイズが大幅に軽減する。したがって、スペックルノイズをほとんど含まない光を用いて画像が投写されるので、投写画像の品位が向上する。
特に、拡散ユニット18は回転しているので、第1の波長の光が照射される部分は拡散領域20内で時間の経過とともに変化する。したがって、スペックルが大幅に低減される。
また、本実施形態では、蛍光ユニットからの第1および第2の波長の光27,28bの向きを変える反射ミラー5を備えるので、ロッドインテグレーター6の設計位置を自由に変えることが可能になる。
なお、拡散ユニット18は、ロッドインテグレーター6から出射される光の経路上に位置していてもよい。
(第2の実施形態例)
次に、本発明の第2の実施形態例に係る光源装置について、図8を用いて説明する。なお、第1の実施形態例の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。図8に示すように、本実施形態例に係る光源装置29では、光学素子3を透過する第1の波長の光の向きは、光源本体2から発せられる第1の波長の光の向きとほぼ垂直に交わっている。そして、光源装置29は、光源本体2から発せられた第1の波長の光を光学素子3に導く光路変換素子30を備える。
光源装置29は、図1に示される反射ミラー5を備えていない。したがって、蛍光ユニット4からロッドインテグレーター6まで光は真っ直ぐに進む。
光源本体2は第1の波長の光を発する。光源本体2から発せられた第1の波長の光はコリメーターレンズ7を用いて略平行な光に変換される。コリメーターレンズ7から出射された第1の波長の光は光路変換素子30に入射し、光学素子3へ向けて光路変換素子30から出射される。
なお、本書において、光源本体2の光軸は、光路変換素子30から出射された光の光軸も含むものとする。
光路変換素子30としては、直角三角プリズムを用いることができる。光学ガラス製の直角三角プリズムは比較的安価にかつ比較的容易に入手することができる。反射ミラーを光路変換素子30として用いてもよい。
図8に示される例では光学素子3は光路変換素子30から離されているが、光学素子3は光路変換素子30に近接して配置、または光路変換素子30に接着されていてもよい。光路変換素子30の出射面に、図2に示される特性を有するダイクロイック膜が蒸着されていてもよい。
光源本体2の光軸と、集光素子10の光軸11と、はシフトしている。したがって、光学素子3を透過した第1の波長の光は、集光素子10の光軸11から離れた位置にて集光素子10に入射する。そして光学素子3を透過した第1の波長の光は、集光素子10において光軸11へ近づく方向へ屈折して蛍光ユニット4へ向かう。
光学素子3および光路変換素子30は、集光素子10の光軸11よりも、集光素子10への第1の波長の光の入射位置側にのみ配置されていることが好ましい。
集光素子10、蛍光ユニット4、レンズ16,17、拡散ユニット18およびロッドインテグレーターの構造および動作については第1の実施形態例と同じであるため、ここではそれらの説明を省略する。
光源装置29の動作について、図3、図4、図9および図10を用いて説明する。図9および図10は、光源装置29内における光の経路を説明するための図である。
図9および図10に示されるように、光源本体2から発せられた第1の波長の光27(青色レーザー光)は、コリメーターレンズ7で略平行化された後、光路変換素子30に達する。光路変換素子30に入射された第1の波長の光27は光学素子3へ向けて出射される。
光学素子3は第1の波長の光27を透過する特性を有するので(図2参照)、第1の波長の光27は光学素子3を透過して集光素子10へ向かう。
光源本体2の光軸と集光素子10の光軸11とがシフトしているので、光学素子3を透過した第1の波長の光27は、集光素子10の光軸11から離れた位置にて集光素子10に入射し、集光素子10で屈折する。その結果、蛍光ユニット4への第1の波長の光27の入射方向は、蛍光ユニット4の入射面に対して傾斜する。
第1の波長の光27が蛍光ユニット4に達した際に、蛍光領域12,13が第1の波長の光27の経路上に位置しているか、反射領域14が第1の波長の光27の経路上に位置しているか、で光源装置1の動作が異なるので、ここでは場合を分けて説明する。
まず、蛍光ユニット4の反射領域14が第1の波長の光27の経路上に位置している場合について、図3、図4および図9を用いて説明する。
第1の波長の光27の経路上に反射領域14が位置しているので、第1の波長の光27は蛍光ユニット4で反射する。反射領域14への第1の波長の光27の入射方向が蛍光ユニット4の入射面に対して傾斜しているので、反射領域14で反射した第1の波長の光27は、反射領域への第1の波長の光27の入射方向と交わる方向に進みながら集光素子10へ向かう。
集光素子10へ再び入射した第1の波長の光27は、集光素子10で屈折し、レンズ16,17を経て拡散ユニット18へ達する。拡散ユニット18は蛍光ユニット4の回転に対応して回転している。したがって、レンズ16から出射された第1の波長の光27は、拡散ユニット18の拡散領域20で拡散し、ロッドインテグレーター6に入射する。
続いて、蛍光ユニット4の蛍光領域12,13が蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の経路上に位置している場合について、図3、図4および図10を用いて説明する。
蛍光ユニット4に入射する第1の波長の光27の経路上に蛍光領域12,13が位置しているので、蛍光領域12,13に第1の波長の光27が照射される。その結果、蛍光領域12,13は、第1の波長と異なる第2の波長の光28を発する。本実施形態例では、蛍光領域12が緑色の蛍光を発し、蛍光領域12が赤色の蛍光を発する。
なお、図10では、第2の波長の光28は、第1の波長の光27と区別するために破線で描かれている。
第1の波長の光27の照射に応じて第2の波長の光28を発する蛍光領域12,13は、光源本体2を励起源とする2次光源とも考えられる。そして、蛍光領域12,13から発せられる第2の波長の光28は、第1の波長の光27の照射位置から四方へ、特に集光素子10の側へ広がりながら進む。
集光素子10に入射した第2の波長の光28は、集光素子10を用いて平行光に変換され、光学素子3およびレンズ16へ向かう。
光学素子3から出射された第2の波長の光28のうち、レンズ16へ向かう光28aは、レンズ16,17を経て拡散ユニット18へ達する。
光学素子3から出射された第2の波長の光28のうち、光学素子3へ向かう光28bは、光学素子3において反射する。光学素子3における第2の波長の光の反射方向が光学素子3を透過した第1の波長の光27の向きと同じなので、光学素子3において反射された光28bは再び集光素子10へ向かう。
集光素子10へ再び入射した光28bは、蛍光ユニット4へ向かい、蛍光領域12,13へ達する。蛍光領域12,13へ入射した光28bは、蛍光領域12,13において乱反射するので、再び集光素子10へ向かう。すなわち、蛍光領域12,13は、光28bの照射に応じて光を発する2次光源として機能する。
蛍光領域12,13に照射された光28bの一部は、光28aの進行経路に沿って進み、ロッドインテグレーター6へ向かう。
また、蛍光領域12,13に照射された光28bのうち光学素子3へ向かう光は、再び蛍光領域12,13に照射される。光学素子3での反射および蛍光領域12,13への照射を繰返すことで、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうちの大部分がレンズ16および17を経て拡散ユニット18へ向かう。
拡散ユニット18は蛍光ユニット4の回転に対応して回転しているので、拡散ユニット18に入射した第2の波長の光28は、透過領域19を透過してロッドインテグレーター6に入射する。
ロッドインテグレーター6に入射した第1および第2の波長の光27,28は、ロッドインテグレーター6内で反射を繰返して均一な光線となってロッドインテグレーター6から出射され、表示パネル23(図5参照)といった光学部品に照射される。光源装置29が出射する光の色と同期するように表示パネル23(図5参照)の変調を制御することで、カラー画像を投写することができる。
本実施形態例に係る光源装置29では、光源本体2から発せられた第1の波長の光27が蛍光ユニット4を通り抜けることがない。したがって、光源装置29は、蛍光ユニット4の、光が照射される側とは反対の側に反射ミラーを必要としない。その結果、蛍光ユニット4への光の照射方向に関して光源装置29を小型化することができる。
また、光源装置29は、反射領域14における第1の波長の光27の反射方向が反射領域14への第1の波長の光27の入射方向と交わっているので、第1の波長の光27のS偏光成分とP偏光成分とを分離するダイクロイックミラーを必要としない。したがって、より安価な部材で光源装置29を製造することができ、光源装置29のコストが抑制される。
さらに、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28のうち光源本体2へ向かう光28bは光学素子3を用いて再び蛍光領域12,13に入射するので、より多くの第2の波長の光28を第1の波長の光27と同じ方向に向けることが可能になる。
加えて、本実施形態例は、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28を平行光に変換する集光素子10を有するので、第2の波長の光28の大部分が光学素子3およびレンズ16へ向かう。その結果、蛍光領域12,13から発せられた第2の波長の光28がほとんど損失せず、より明るい第2の波長の光28を第1の波長の光27と同じ方向に出射することが可能になる。
(第3の実施形態例)
続いて、本発明の第3の実施形態例に係る光源装置について、図11ないし図13を用いて説明する。なお、第1,2の実施形態例の構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態例に係る光源装置の概略上面図である。図11に示すように、本実施形態例に係る光源装置31は、図1に示される拡散ユニット18の代わりに、分離ユニット32を備える。
図12は、本実施形態例に含まれる蛍光ユニット4の正面図である。図12に示すように、本実施形態例に係る蛍光ユニット4は、第1の波長の光の照射に応じて黄色の波長帯域の光を発する蛍光領域33と、反射領域14と、を含む。蛍光領域33は、第1の波長の光の照射に応じて黄色の波長帯域の光を発する蛍光体をガラス板の所定の領域に定着させることで形成される。
図13は、本実施形態例に含まれる分離ユニット32の正面図である。図13に示されるように、分離ユニット32は、蛍光領域33を含む蛍光ユニット4(図12参照)に対応して、緑色光透過領域34と、赤色光透過領域35と、拡散領域36と、を含む。緑色光透過領域34は黄色の波長帯域の光のうち緑色の波長帯域の光のみを通す特性を有し、赤色光透過領域35は黄色の波長帯域の光のうち赤色の波長帯域の光のみを通す特性を有する。
緑色光透過領域34および赤色光透過領域35は、誘電体多層膜を所定の条件でガラス板に蒸着することで形成される。誘電体多層膜の形成および誘電体多層膜のガラス板への蒸着は、ダイクロイックミラーを形成する際に用いられる周知の技術である。
ここで、蛍光ユニット4および分離ユニット32の回転の制御について、図11ないし図13を用いて説明する。
まず、緑色の光を表示パネル23(図5参照)に照射する場合を考える。
蛍光ユニット4は、光源本体2から発せられた第1の波長の光の経路上に蛍光ユニット4の蛍光領域33が位置するように制御される。また、分離ユニット32は、ロッドインテグレーター6に入射する光、またはロッドインテグレーター6から出射される光の経路上に分離ユニット32の緑色光透過領域34が位置するように制御される。
次に、赤色の光を表示パネル23(図5参照)に照射する場合を考える。
蛍光ユニット4は、光源本体2から発せられた第1の波長の光の経路上に蛍光ユニット4の蛍光領域33が位置するように制御される。また、分離ユニット32は、ロッドインテグレーター6に入射する光、またはロッドインテグレーター6から出射される光の経路上に分離ユニット32の赤色光透過領域35が位置するように制御される。
続いて、青色の光を表示パネル23(図5参照)に照射する場合を考える。
蛍光ユニット4は、光源本体2から発せられた第1の波長の光の経路上に蛍光ユニット4の反射領域14が位置するように制御される。また、分離ユニット32は、ロッドインテグレーター6に入射する光、またはロッドインテグレーター6から出射される光の経路上に分離ユニット32の拡散領域36が位置するように制御される。
このように蛍光ユニット4および分離ユニット32が制御されることで、緑色、赤色、青色の光が表示パネル23(図5参照)に照射される。このような制御は、蛍光ユニット4および分離ユニット32に位置センサー等を設けることで可能になる。カラーホイールを使用している周知の投写型表示装置で使われている技術を応用することで、このような制御が実現される。
なお、第1ないし第3の実施形態例は、1つの光源本体2しか備えていない。本発明では、図14に示されるように、複数の光源本体2が並べられていてもよい。この場合、個々の光源本体2が発する光をレンズ37,28からなるレンズ系を用いて光束径の小さい複数の平行光として利用することが望ましい。
蛍光体は、蛍光体を励起する励起光の強度の増加に応じてより多くの蛍光を発する。したがって光源本体2の数を増やして第1の波長の光の強度を高めることで、輝度がより高い光源装置、および投写型表示装置を得ることができる。
以上、実施形態例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 光源装置
2 光源本体
3 光学素子
4 蛍光ユニット
5 反射ミラー
6 ロッドインテグレーター
7 コリメーターレンズ
8 レンズ
9 レンズ
10 集光素子
11 光軸
12 蛍光領域
13 蛍光領域
14 反射領域
15 モーター
16 レンズ
17 レンズ
18 拡散ユニット
19 透過領域
20 拡散領域
21 モーター
22 TIRプリズム
23 表示パネル
24 投写レンズ
25 レンズ
26 レンズ
27 第1の波長の光
28 第2の波長の光
29 光源装置
30 光路変換素子
31 光源装置
32 分離ユニット
33 蛍光領域
34 緑色光透過領域
35 赤色光透過領域
36 拡散領域
37 レンズ
38 レンズ

Claims (8)

  1. 第1の波長の光を発する光源本体と、
    前記光源本体から発せられた前記第1の波長の光の進行経路上に設けられ、該第1の波長の光を透過させるとともに該第1の波長と異なる第2の波長の光を反射する光学素子と、
    光を反射する反射領域と、前記第1の波長の光の照射に応じて前記第2の波長の光を発する蛍光領域と、を含み、前記光学素子を透過した前記第1の波長の光が前記反射領域および前記蛍光領域に順次照射されるように設けられた蛍光ユニットと、
    前記蛍光領域から発せられた前記第2の波長の光を平行光に変換するとともに、前記光学素子において反射した前記第2の波長の光を集める集光素子と、備え、
    前記光源本体の光軸と、前記集光素子との光軸と、がシフトしており、
    前記反射領域における前記第1の波長の光の反射方向が、前記反射領域への前記第1の波長の光の入射方向と交わっており、
    前記蛍光領域は、前記第1の波長の光の照射に応じて前記入射方向とは反対の方向および前記反射方向に前記第2の波長の光を発するとともに、該蛍光領域に入射する前記第2の波長の光を反射可能であり、
    前記光学素子における前記第2の波長の光の反射方向は、該光学素子を透過した前記第1の波長の光の向きと同じである、光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記光学素子は、前記集光素子の光軸よりも、前記集光素子への前記第1の波長の光の入射位置側にのみ配置されている、光源装置。
  3. 請求項1または2に記載の光源装置において、
    前記反射領域において反射した前記第1の波長の光の進行経路上に設けられた反射ミラーをさらに備える、光源装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光源装置において、
    前記蛍光領域は、前記第1の波長の光の照射に応じて緑色の蛍光を発する緑色蛍光領域と、前記第1の波長の光の照射に応じて赤色の蛍光を発する赤色蛍光領域と、を含む、光源装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光源装置において、
    前記反射領域において反射された前記第1の波長の光を拡散させる拡散ユニットをさらに備える、光源装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光源装置において、
    前記第2の波長の光は黄色の波長帯域の光であり、
    前記光源装置は、前記黄色の波長帯域の光のうち緑色の波長帯域の光のみを透過させる緑色光透過領域と、前記黄色の波長帯域の光のうち赤色の波長帯域の光のみを透過させる赤色光透過領域と、を含む分離ユニットをさらに備え、
    前記分離ユニットは、前記蛍光ユニットから発せられた前記黄色の波長帯域の光が前記緑色光透過領域と前記赤色光透過領域とに順次照射されるように設けられている、光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置において、
    前記分離ユニットが、前記反射領域において反射された前記第1の波長の光を拡散させる拡散領域をさらに備える、光源装置。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射される光を用いて画像を形成する表示パネルと、を備えた、投写型表示装置。
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