JP6191492B2 - 車両駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動装置に関する。
従来、エンジンを停止しているときにオイルポンプを駆動することができる車両駆動装置がある。例えば、特許文献1には、エンジンからの動力を出力するエンジン出力系と、エンジン出力系からの動力を駆動輪に伝達する動力伝達系とを有する車両用駆動装置であって、動力伝達系の変速機構に作動油を供給するオイルポンプと、エンジン出力系とオイルポンプとの間に設けられ、エンジン出力系とオイルポンプとを所定の変速比で連結する第1動力伝達径路と、第1動力伝達径路に組み込まれ、エンジン出力系からオイルポンプに動力を伝達する一方、オイルポンプからエンジン出力系への動力を遮断する第1一方向クラッチと、動力伝達系とオイルポンプとの間に設けられ、動力伝達系とオイルポンプとを所定の変速比で連結する第2動力伝達径路と、第2動力伝達径路に組み込まれ、動力伝達系からオイルポンプに動力を伝達する一方、オイルポンプから動力伝達系への動力を遮断する第2一方向クラッチとを有し、第1動力伝達径路または第2動力伝達径路を経てオイルポンプに動力が伝達される車両用駆動装置の技術が開示されている。
特開2012−71752号公報
エンジンを停止しているときにオイルポンプを駆動できる構成を追加することによる装置の大型化を抑制できることが望ましい。例えば、オイルポンプに対して軸方向の両側にワンウェイクラッチを配置すると、軸長が伸びてしまい車両駆動装置の小型化が困難な場合がある。
本発明の目的は、エンジンを停止しているときにオイルポンプを駆動できることと、装置の大型化の抑制とを両立できる車両駆動装置を提供することである。
本発明の車両駆動装置は、エンジンと変速機構との間で動力を任意に伝達あるいは遮断するクラッチと、前記クラッチから前記エンジンへ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチと、前記クラッチと前記ワンウェイクラッチとを接続する回転軸に接続され、前記回転軸の回転によって駆動されるオイルポンプと、前記エンジンと前記クラッチとの間に配置されたトルクコンバータとを備え、前記ワンウェイクラッチは、前記トルクコンバータと前記クラッチとの間に配置されていることを特徴とする。
上記車両駆動装置において、更に、前記回転軸と前記オイルポンプとの間に設けられた第二ワンウェイクラッチと、前記ワンウェイクラッチを介さずに前記エンジンの動力を前記オイルポンプへ伝達する伝達経路と、前記伝達経路に設けられ、前記オイルポンプから前記エンジンへ向けての動力の伝達を遮断する第三ワンウェイクラッチとを備えることが好ましい。
上記車両駆動装置において、前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、前記ワンウェイクラッチは、前記トルクコンバータのタービンランナおよび前記ロックアップクラッチと、前記回転軸との間に配置されていることが好ましい。
上記車両駆動装置において、更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、前記制御部は、前記クラッチを係合したままで前記エンジンを自動的に停止させることが好ましい。
上記車両駆動装置において、更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、前記制御部は、前記ロックアップクラッチをスリップさせた状態で前記エンジンを再始動することが好ましい。
上記車両駆動装置において、更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、前記制御部は、前記エンジンが停止した状態から前記エンジンを再始動して車両を発進させる場合、車速が所定車速以下である間は前記ロックアップクラッチをスリップさせることが好ましい。
上記車両駆動装置において、前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、更に、前記ロックアップクラッチに対して係合方向の力を加えることにより前記ロックアップクラッチの開放を抑制する弾性部材を備えることが好ましい。
本発明に係る車両駆動装置は、エンジンと変速機構との間で動力を任意に伝達あるいは遮断するクラッチと、クラッチからエンジンへ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチと、クラッチとワンウェイクラッチとを接続する回転軸に接続され、回転軸の回転によって駆動されるオイルポンプと、エンジンとクラッチとの間に配置されたトルクコンバータとを備え、ワンウェイクラッチは、トルクコンバータとクラッチとの間に配置されている。本発明に係る車両駆動装置によれば、エンジンを停止しているときにオイルポンプを駆動できることと、装置の大型化の抑制とを両立できるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る車両の概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図である。 図3は、第1実施形態に係る車両のオイルポンプおよび補機の接続態様を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る車両駆動装置の動作説明図である。 図5は、第1実施形態に係る車両駆動装置のエンジン始動時を示す図である。 図6は、第1実施形態の車両駆動装置のエンジン始動に係るタイムチャートである。 図7は、第1実施形態に係る車両駆動装置の発進時を示す図である。 図8は、第1実施形態の車両駆動装置の発進に係るタイムチャートである。 図9は、第1実施形態に係る車両駆動装置の定速走行時を示す図である。 図10は、第1実施形態の車両駆動装置のフリーランに係るタイムチャートである。 図11は、第2実施形態に係る車両の概略構成図である。 図12は、第2実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図である。 図13は、第3実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両駆動装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図10を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両駆動装置に関する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両の概略構成図、図2は、第1実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図、図3は、第1実施形態に係る車両のオイルポンプおよび補機の接続態様を示す図、図4は、第1実施形態に係る車両駆動装置の動作説明図、図5は、第1実施形態に係る車両駆動装置のエンジン始動時を示す図、図6は、第1実施形態の車両駆動装置のエンジン始動に係るタイムチャート、図7は、第1実施形態に係る車両駆動装置の発進時を示す図、図8は、第1実施形態の車両駆動装置の発進に係るタイムチャート、図9は、第1実施形態に係る車両駆動装置の定速走行時を示す図、図10は、第1実施形態の車両駆動装置のフリーランに係るタイムチャートである。
本実施形態に係る車両駆動装置1は、トランスミッションの機械式ポンプ(図1の符号13参照)や補機類をエンジン軸またはタイヤ軸側から選択的に駆動できる構造を有している。機械式ポンプや補機類の駆動力取り出し機構のエンジン2側にエンジン2からの駆動力のみ伝達する差回転装置(図1の符号12参照)、タイヤ側にエンジン2およびタイヤどちらからの駆動力も伝達可能な差回転装置(図1の符号11参照)を設けた構造により、トルクコンバータ5あるいはエンジン2が被駆動状態またはエンジン停止状態にあるとき、タイヤ側からの動力をエンジン2側へ伝達しない構造を有している。
本実施形態に係る車両駆動装置1によれば、差回転装置としての第二クラッチ12の追加により、エンジン2を停止しているときにタイヤ側からの動力によってオイルポンプ13を駆動することが可能となる。また、2つのワンウェイクラッチをオイルポンプの両側にそれぞれ配置する従来の構成と比較して、第二クラッチ12を追加する本実施形態の構成は、車両駆動装置1の大型化を抑制する点で有利である。よって、本実施形態の車両駆動装置1によれば、エンジンを停止しているときにオイルポンプを駆動できることと、装置の大型化の抑制とを両立することができる。
図1に示すように、第1実施形態に係る車両100は、エンジン2と、変速機構20と、駆動輪30と、油圧制御部40と、電動オイルポンプ9と、車両駆動装置1とを含んで構成されている。車両駆動装置1は、第一クラッチ11と、第二クラッチ12と、オイルポンプ13と、トルクコンバータ5と、制御部50とを含んで構成されている。エンジン2と同軸上には、エンジン2から近い順に、ダンパ4、トルクコンバータ5、第一クラッチ11、変速機構20が配置されている。
エンジン2は、燃料の燃焼エネルギーを回転運動に変換して出力軸2aに出力する。出力軸2aには、ダンパ4が設けられている。ダンパ4は、出力軸2aの回転変動やトルク変動を吸収する。出力軸2aは、トルクコンバータ5に接続されている。トルクコンバータ5は、エンジン2と第一クラッチ11との間に配置されている。トルクコンバータ5は、ポンプインペラ5aと、タービンランナ5bと、ステータ5cと、ワンウェイクラッチ5dと、カバー5eと、ロックアップクラッチ6とを含んで構成されている。
出力軸2aは、カバー5eを介してポンプインペラ5aに接続されている。ポンプインペラ5aとタービンランナ5bとは、作動流体を介してトルクを伝達する。ステータ5cは、ポンプインペラ5aからタービンランナ5bに伝達するトルクを増幅する。ワンウェイクラッチ5dは、ステータ5cの回転方向を一方向に規制する。タービンランナ5bは、回転軸7に接続されている。ロックアップクラッチ6は、係合することによりカバー5eから回転軸7に直接動力を伝達する。
回転軸7は、自動変速機60に接続されている。自動変速機60は、第一クラッチ11と変速機構20とを含んで構成されている。第一クラッチ11は、エンジン2と変速機構20との間で動力を任意に伝達あるいは遮断するクラッチである。本実施形態では、第一クラッチ11は、回転軸7と変速機構20の入力軸26との間に介在している。変速機構20の出力軸27は、駆動輪30に接続されている。
回転軸7には、オイルポンプ13および補機14が接続されている。オイルポンプ13および補機14は、回転軸7の回転によって駆動される。オイルポンプ13は、伝達される動力によって回転駆動されることによりオイルを吸引および吐出するメカニカルオイルポンプ(MOP)である。また、車両100には、電動オイルポンプ(EOP)9が設けられている。電動オイルポンプ9は、電力を消費して発生させる動力によりオイルを吸引および吐出する。本実施形態の電動オイルポンプ9は、モータを含んで構成されており、図示しないバッテリから供給される電力によって作動する。
図2に示すように、自動変速機60は、変速機構20および第一クラッチ11に加えて、遊星歯車機構16およびリバースブレーキ15を含んで構成されている。遊星歯車機構16、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15は、自動変速機60の前後進切替機構10として機能する。第一クラッチ11およびリバースブレーキ15は、いずれか一方が係合し、かつ他方が開放することで回転軸7と入力軸26とを接続する。また、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15の両方が開放すると、回転軸7と入力軸26とが遮断される。
遊星歯車機構16は、ダブルプラネタリ式であり、サンギヤ16s、ピニオンギヤ16p、リングギヤ16rおよびキャリア16cを含んで構成されている。サンギヤ16sは、回転軸7と連結されており、回転軸7と一体回転する。キャリア16cは、変速機構20の入力軸26に連結されており、入力軸26と一体回転する。互いに噛み合う一対のピニオンギヤ16pの一方は更にサンギヤ16sと噛み合っており、他方は更にリングギヤ16rと噛み合っている。
第一クラッチ11は、サンギヤ16sとキャリア16cとを接続あるいは遮断する。本実施形態の第一クラッチ11は、摩擦係合式であり、例えば湿式の多板クラッチである。第一クラッチ11は、係合することによりサンギヤ16sとキャリア16cとを接続する。第一クラッチ11が係合することにより、回転軸7と入力軸26は動力を伝達可能に接続される。第一クラッチ11が係合し、かつリバースブレーキ15が開放している場合、回転軸7のトルクは遊星歯車機構16を介して同方向のトルクとして入力軸26に伝達される。第一クラッチ11が係合した状態でエンジン2から入力軸26に伝達されるトルクは、駆動輪30に前進方向の駆動力を発生させる。制御部50は、車両100を前進走行させる場合、第一クラッチ11を係合し、リバースブレーキ15を開放させる。
リバースブレーキ15は、リングギヤ16rの回転を規制する。本実施形態のリバースブレーキ15は、摩擦係合式であり、例えば湿式の多板クラッチである。リバースブレーキ15は、係合することによりリングギヤ16rとケース28とを接続してリングギヤ16rの回転を規制する。リバースブレーキ15が係合すると、リングギヤ16rは反力受けとして機能し、サンギヤ16sおよびキャリア16cを介した動力の伝達を可能とする。リバースブレーキ15が係合すると、エンジン2からサンギヤ16sに入力される回転は、遊星歯車機構16において反転されて入力軸26に出力される。リバースブレーキ15が係合した状態でエンジン2から入力軸26に伝達されるトルクは、駆動輪30に後進方向の駆動力を発生させる。制御部50は、車両100を後進走行させる場合、リバースブレーキ15を係合し、第一クラッチ11を開放させる。
変速機構20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、ベルト23と、入力軸26と、出力軸27と、出力ギヤ24とを含んで構成されている。プライマリプーリ21は、入力軸26と連結されており、入力軸26と一体回転する。セカンダリプーリ22は、出力軸27と連結されており、出力軸27と一体回転する。プライマリプーリ21とセカンダリプーリ22には、無端のベルト23が掛け渡されている。プライマリプーリ21およびセカンダリプーリ22は、それぞれ供給される油圧によってベルト23を挟圧する。出力ギヤ24は、出力軸27に配置されている。出力ギヤ24は、デファレンシャルギヤ等を介して左右の駆動輪30に接続されている。
図1に示すように、車両100には、油圧制御部40が設けられている。オイルポンプ13および電動オイルポンプ9が発生させる油圧は、油圧制御部40に送られる。油圧制御部40は、オイルポンプ13および電動オイルポンプ9から送られる油圧を調圧して、各部に供給する。本実施形態の油圧制御部40は、トルクコンバータ5、第一クラッチ11および変速機構20に対してそれぞれ油圧を供給する。油圧制御部40は、例えば、トルクコンバータ5のロックアップクラッチ6に対して供給する油圧を制御する。油圧制御部40は、ロックアップクラッチ6に対して供給する油圧の大きさを調整することにより、ロックアップクラッチ6を係合あるいは開放させる。また、油圧制御部40は、供給する油圧の大きさを調整することによりロックアップクラッチ6の係合圧を制御し、ロックアップクラッチ6を完全係合させるだけでなく、半係合の状態としてスリップさせることができる。
油圧制御部40は、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15に供給する油圧を制御する。油圧制御部40は、供給する油圧によって第一クラッチ11およびリバースブレーキ15を係合させる。また、油圧制御部40は、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15の係合圧を調整することにより、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15をそれぞれ半係合状態や完全係合状態に制御することができる。
油圧制御部40は、プライマリプーリ21およびセカンダリプーリ22に供給する油圧を制御する。変速機構20は、プライマリプーリ21に供給される油圧に応じて変速比を無段に変化させる。また、変速機構20は、セカンダリプーリ22に供給される油圧に応じてベルト23を挟圧する挟圧力を変化させる。
エンジン2には、スタータ3が設けられている。本実施形態のスタータ3は、スタータモータであり、バッテリから供給される電力を消費してエンジン2を回転させる。
制御部50は、車両100の各部を制御する。本実施形態の制御部50は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。制御部50は、エンジン2、スタータ3および油圧制御部40と電気的に接続されており、エンジン2、スタータ3および油圧制御部40を制御する。また、制御部50は、各種センサ51と接続されている。各種センサ51は、車速センサ、エンジン回転数センサ、タービン回転数センサ、インプット回転数センサ、アクセル操作量センサ、ブレーキ操作量センサ、シフトポジションセンサ等を含む。
制御部50は、走行中や停車中に自動的にエンジン2を停止および再始動する。制御部50は、例えば、走行中にアクセルオフかつブレーキオフの状態が検出されると、エンジン2を自動的に停止する。また、制御部50は、例えば、エンジン2が停止した状態で走行中や停車中にアクセルオンが検出されると、エンジン2を再始動する。
本実施形態の車両駆動装置1は、第一クラッチ11からエンジン2へ向けての動力の伝達を遮断する第二クラッチ12を有する。これにより、以下に説明するように、エンジン2を停止して走行する際の走行抵抗が低減される。本実施形態の第二クラッチ12は、図1に示すように、第一クラッチ11とエンジン2との間に配置されており、第一クラッチ11からエンジン2へ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチである。第二クラッチ12としては、例えば、スプラグ式のワンウェイクラッチを用いることができる。第二クラッチ12は、第一クラッチ11側の回転数に対してエンジン2側の回転数が低回転であると開放する。すなわち、エンジン2の回転方向を正方向とした場合、第二クラッチ12は、エンジン2側から第一クラッチ11側への正回転方向のトルクを伝達し、逆回転方向のトルクの伝達を遮断する。これにより、エンジン2が停止されると、第二クラッチ12が開放し、エンジン2と第一クラッチ11との動力の伝達が遮断される。よって、本実施形態の車両駆動装置1によれば、エンジン2を停止して走行する際の走行抵抗が低減される。
本実施形態の第二クラッチ12は、トルクコンバータ5と第一クラッチ11との間に配置されている。これにより、エンジン2が停止された場合に、トルクコンバータ5における攪拌抵抗が低減される。エンジン2が停止されると、第二クラッチ12が開放し、エンジン2およびトルクコンバータ5が駆動輪30から切り離される。従って、エンジン2を停止して走行する際のトルクコンバータ5における攪拌抵抗が低減されるという利点がある。
本実施形態では、第二クラッチ12は、トルクコンバータ5のタービンランナ5bおよびロックアップクラッチ6と、回転軸7との間に配置されている。図2に示すように、ロックアップクラッチ6は、ピストン6aと、ダンパスプリング6b,6cと、プレート6dとを含んで構成されている。回転軸7と同軸上には、エンジン2に近い側から順に、カバー5e、ピストン6a、プレート6d、タービンランナ5b、ステータ5c、ポンプインペラ5aが配置されている。
ピストン6aは、油圧制御部40によって調整される油圧に応じて軸方向に移動する。ピストン6aは、油圧に応じて軸方向のエンジン2側に移動することによってカバー5eと係合する。ピストン6aは、摩擦材6eを有しており、摩擦材6eを介してカバー5eと摩擦係合する。ピストン6aとプレート6dとは、ダンパスプリング6b,6cを介して接続されている。
第二クラッチ12の外輪はタービンランナ5bおよびプレート6dと接続されており、内輪(内周面)はハブ8に接続されている。ハブ8は、回転軸7に対して相対回転不能に接続されている。すなわち、第二クラッチ12の内輪は回転軸7と一体回転する。一方、第二クラッチ12の外輪(外周面)は、タービンランナ5bおよびロックアップクラッチ6のプレート6dと一体回転する。従って、第二クラッチ12が開放すると、タービンランナ5bおよびプレート6dは回転軸7から遮断される。これにより、エンジン2が停止されると、タービンランナ5bおよびプレート6dが回転を停止することから、トルクコンバータ5における攪拌抵抗が低減する。
図2に示すように、第二クラッチ12は、タービンランナ5bとプレート6dの内周端とハブ8の外周端とを半径方向に接続している。これにより、タービンランナ5bおよびプレート6dと、第二クラッチ12と、ハブ8とは半径方向から見た場合に互いに重なっている。ハブ8は、例えば、従来のタービンランナやロックアップクラッチのプレートを回転軸7に接続するハブと同様のものとすることができる。言い換えると、第二クラッチ12は、タービンランナ5bの羽根部分およびプレート6dとハブ8との間に挿入されたものと考えることができる。従って、第二クラッチ12を追加することによる車両駆動装置1の軸長の増加が抑制されている。
本実施形態の車両駆動装置1は、以下に説明するように、エンジン2を停止して走行する場合等であってもオイルポンプ13を駆動可能である。図1および図2に示すように、オイルポンプ13は、第一クラッチ11と第二クラッチ12とを接続する回転軸7に接続され、回転軸7の回転によって駆動されるポンプである。本実施形態のオイルポンプ13は、回転軸7とは別軸上に配置されている。オイルポンプ13は、図2に示すように、チェーン17を介して回転軸7と接続されている。オイルポンプ13の回転軸13aには、スプロケット13bが設けられている。一方、第一クラッチ11のドラム11aには、スプロケット11bが接続されている。ドラム11aは、回転軸7に連結されており、回転軸7と一体回転する。スプロケット11bは、回転軸7と同軸上に配置されている。オイルポンプ13のスプロケット13bと、第一クラッチ11のスプロケット11bには、無端のチェーン17が掛け渡されている。従って、回転軸7が回転すると、その回転はチェーン17を介してオイルポンプ13に伝達されてオイルポンプ13を回転駆動する。
また、本実施形態の車両100では、図1に示すように、チェーン17を介して伝達される回転により、オイルポンプ13だけでなく、補機14が駆動される。具体的には、図3に示すように、オイルポンプ13の回転軸13aには、スプロケット13bに加えて、プーリ13cが接続されている。補機14は、オルタネータ18およびエアコンディショナ19を含んで構成されている。オルタネータ18の回転軸には、プーリ18aが接続されている。また、エアコンディショナ19のコンプレッサの回転軸には、プーリ19aが接続されている。プーリ13c,18a,19aには、無端のベルト35が掛け渡されている。これにより、オルタネータ18およびエアコンディショナ19はオイルポンプ13の回転と連動して回転する。つまり、本実施形態に係る車両100では、エンジン2および駆動輪30から伝達されるトルクによって回転軸7が回転すると、その回転軸7の回転によってオイルポンプ13および補機14が回転駆動される。
例えば、図4に実線の矢印で示すように、エンジン2の出力軸2aからトルクコンバータ5に動力が入力されると、トルクコンバータ5の流体伝達により、あるいは係合されたロックアップクラッチ6を介して第二クラッチ12に動力が伝達される。タービンランナ5bの回転数(以下、「タービン回転数Nt」と称する。)と回転軸7の回転数が同期していると、第二クラッチ12が係合してタービンランナ5bおよびロックアップクラッチ6から回転軸7へエンジン2の動力を伝達する。回転軸7に入力される動力は、第一クラッチ11のドラム11aからスプロケット11bおよびチェーン17を介してオイルポンプ13に伝達されてオイルポンプ13を回転駆動する。
また、図4に破線の矢印で示すように、駆動輪30側から変速機構20および第一クラッチ11を介して回転軸7に伝達される動力によってもオイルポンプ13が回転駆動される。従って、例えば、エンジン2が駆動輪30を駆動する駆動状態である場合、実線の矢印で示すように、エンジン2の動力によってオイルポンプ13や補機14が駆動される。一方、車両100の走行中にエンジン2が停止された場合などには、破線の矢印で示すように、駆動輪30から伝達される動力によってオイルポンプ13や補機14が駆動される。
(停車中)
次に、車両の各状態における車両駆動装置1の動作について説明する。車両100が停車中である場合、制御部50は、図1に示すように第一クラッチ11およびリバースブレーキ15を開放する。また、制御部50は、停車中にエンジン2の停止条件が成立していると、エンジン2を停止する。制御部50は、適宜電動オイルポンプ9を作動させて、油圧制御部40に油圧を供給する。
(エンジン始動時)
図5および図6を参照して、エンジン2の再始動について説明する。制御部50は、エンジン2を停止している状態からエンジン2の始動要求を検出すると、エンジン2を再始動する。制御部50は、例えば、停車中にエンジン2を停止している状態で、ブレーキオフを検出すると、エンジン2を再始動する。制御部50は、エンジン2の暖機が必要となった場合等にエンジン2を再始動するようにしてもよい。制御部50は、停車中にエンジン2を再始動する場合、第一クラッチ11およびリバースブレーキ15を開放した状態で再始動を行う。図6を参照して、停車中にエンジン2を再始動する場合の流れについて説明する。
図6には、(a)車速、(b)エンジン2等の回転数、(c)オイルポンプ13の回転数、(d)ロックアップクラッチ6の係合圧の指令値、(e)第一クラッチ11の係合圧の指令値がそれぞれ示されている。(b)の欄には、エンジン回転数Ne、タービン回転数Ntおよびインプット回転数Ninが示されている。なお、インプット回転数Ninは、変速機構20の入力軸26の回転数である。
本実施形態の制御部50は、停車中にエンジン2を停止している場合、ロックアップクラッチ6を弱係合させておく。このときのロックアップクラッチ6の係合圧の指令値の値である所定値P1は、オイルポンプ13の駆動に必要なトルクに基づいている。所定値P1は、例えば、オイルポンプ13が所望の圧力のオイルを吐出するために必要な駆動トルクをロックアップクラッチ6が伝達できるように定められている。
時刻t1にエンジン2の再始動が開始される。制御部50は、ロックアップクラッチ6を半係合させた状態でエンジン2を再始動する。制御部50は、スタータ3によってエンジン2を回転させる。これにより、エンジン回転数Neおよびタービン回転数Ntが上昇する。ロックアップクラッチ6が半係合されていることにより、ロックアップクラッチ6が開放されている場合よりもタービン回転数Ntが早期に高回転まで上昇する。例えば、長時間停車してトルクコンバータ5内のオイル量が低減した状態からであっても、ロックアップクラッチ6を介した動力伝達により回転軸7の回転数が早期に上昇する。エンジン回転数Neおよびタービン回転数Ntの上昇と連動してオイルポンプ13の回転数(以下、単に「ポンプ回転数Np」と称する。)が上昇する。
制御部50は、エンジン2の再始動が完了した後も、ロックアップクラッチ6の係合圧の指令値を所定値P1に維持する。これにより、図5に示すようにエンジン2の動力によってオイルポンプ13が作動し続け、油圧制御部40に対して必要な油圧を供給する。よって、発進要求に対して速やかに第一クラッチ11やリバースブレーキ15を係合させることができ、応答性が向上する。また、変速機構20においてベルト23を挟圧する十分な挟圧力が確保される。また、ロックアップクラッチ6は、オイルポンプ13に必要な油圧を発生させることができるような係合圧の範囲の最低限の係合圧で係合される。よって、エンジン2に対する負荷を低減し、燃費の低下を抑制することができる。
なお、エンジン2の動力によって補機14も駆動される。このため、ロックアップクラッチ6の係合圧の所定値P1は、オイルポンプ13に必要な油圧を発生させ、かつ補機14に対して必要な動力を伝達できるように定められてもよい。制御部50は、オイルポンプ13の吐出圧や吐出量が不足する場合、電動オイルポンプ9を適宜作動させて油圧制御部40に対して必要な油圧を供給する。また、制御部50は、オイルポンプ13の吐出圧や吐出量が所望の値まで上昇すると、電動オイルポンプ9を停止させる。
(発進時)
次に、図7および図8を参照して、発進時の車両駆動装置1の動作について説明する。制御部50は、エンジン2を停止して停車しているときに発進要求がなされると、エンジン2を再始動して車両100を発進させる。制御部50は、例えば、アクセルオフからアクセルオンに切り替わる操作入力を発進要求として検出する。図8では、時刻t11に発進要求が検出される。制御部50は、発進要求を検出すると、スタータ3によってエンジン2を回転させてエンジン2を再始動する。制御部50は、エンジン2を再始動する場合、ロックアップクラッチ6の係合圧の指令値を所定値P1とする。これにより、エンジン回転数Neおよびタービン回転数Ntの上昇に応じてポンプ回転数Npが上昇する。エンジン2が始動すると、エンジン2の動力は、図7に示すようにロックアップクラッチ6を介した機械的な伝達、および流体伝達によって回転軸7に伝達される。ロックアップクラッチ6は、オイルポンプ13を駆動するために必要な分のトルクを伝達する。また、流体伝達では、ポンプインペラ5aからタービンランナ5bへ向けて伝達されるトルクがステータ5cによって増幅される。
制御部50は、エンジン2の再始動が完了した後の時刻t12に第一クラッチ11の係合を開始する。制御部50は、第一クラッチ11の係合圧の指令値を半係合の値P2として、第一クラッチ11をスリップ係合させる。第一クラッチ11が係合することに伴い、タービン回転数Ntおよびポンプ回転数Npはそれぞれ低下し、タービン回転数Ntがインプット回転数Ninに同期する。一方、ロックアップクラッチ6が弱係合のスリップ状態であるため、第一クラッチ11が係合されてもエンジン回転数Neに対する影響は小さい。
制御部50は、時刻t13に第一クラッチ11の係合圧の指令値を完全係合の値まで上昇させる。第一クラッチ11の係合圧が上昇することにより、図7に示すように、エンジン2から回転軸7に伝達される動力は、第一クラッチ11を介して変速機構20から駆動輪30に伝達される。これにより、車両100が発進する。車両100が発進すると車速の上昇に応じてインプット回転数Ninが上昇する。これにより、ポンプ回転数Npも上昇する。制御部50は、車速が所定車速V1以下である間はロックアップクラッチ6を半係合させる。図8では、時刻t14に車速が所定車速V1を超えてロックアップクラッチ6が完全係合される。
このように、本実施形態の制御部50は、エンジン2が停止した状態からエンジン2を再始動して車両100を発進させる場合、車速が所定車速V1以下である間はロックアップクラッチ6を半係合させる。よって、ロックアップクラッチ6が開放されている場合に比べて、発進時にオイルポンプ13をより確実に駆動することができる。よって、発進直後等の低車速時に適切な油圧を確保しやすいという利点がある。
制御部50は、極低速時(例えば、2.5km/h以下)でオイルポンプ13による油圧供給では油圧が不足する場合、電動オイルポンプ9を作動させて油圧制御部40に油圧を供給させる。
(定速走行)
エンジン2の動力によって車両100が定速走行している場合、図9に示すように、第一クラッチ11は係合された状態である。低速から高速の速度領域では、車速に基づいてロックアップクラッチ6が完全係合される。これにより、エンジン2の動力は、ロックアップクラッチ6および第二クラッチ12を介して回転軸7に伝達され、オイルポンプ13を回転駆動すると共に駆動輪30において駆動力を発生させる。
(フリーラン)
制御部50は、エンジン2を停止させて惰性により車両100を走行させるフリーランを実行する。フリーランは、例えば、走行中にアクセルオフかつブレーキオフの状態で実行される。制御部50は、フリーランの実行条件が成立すると、エンジン2を停止させる。エンジン2の燃料供給が停止されてエンジン回転数Neが低下すると、第二クラッチ12が開放する。これにより、エンジン2のトルク変動や回転数変動は回転軸7に伝達されなくなる。第二クラッチ12を備えない車両では、走行中にエンジン2を自動的に停止させる場合、トルク変動によるショックを抑制するために、第一クラッチ11を開放してからエンジン2を停止させる必要があった。
これに対して、本実施形態の車両駆動装置1では、エンジン2を停止させる場合に、第二クラッチ12のエンジン2側の回転数と第一クラッチ11側の回転数とに応じて自動的に第二クラッチ12が開放してショックの発生等を抑制する。このため、本実施形態の制御部50は、第一クラッチ11を係合したままでエンジン2を自動的に停止させることができる。よって、本実施形態の車両駆動装置1は、フリーランの実行判断をしてからフリーランを開始するまでの所要時間を短縮することができ、燃費の向上等を図ることができる。
図10を参照して、フリーランへの移行について説明する。時刻t21にフリーランの実行条件が成立すると、制御部50は、エンジン2の燃料供給を停止させる。これにより、エンジン回転数Neが低下してエンジン2が停止する。車両100は走行を継続しており、かつ第一クラッチ11が係合していることから、インプット回転数Ninはエンジン2の停止前後で変化しない。エンジン2が停止されると、エンジン2の動力に代えて、駆動輪30から伝達される動力がオイルポンプ13を駆動する。なお、フリーランの開始前に既にオイルポンプ13が駆動輪30側からの動力によって駆動されていた場合、フリーランの開始後も継続して駆動輪30から伝達される動力がオイルポンプ13を駆動する。これにより、オイルポンプ13はエンジン2が停止された後も回転し、油圧制御部40に油圧を供給する。制御部50は、フリーランの実行中もロックアップクラッチ6を弱係合させておく。このときのロックアップクラッチ6の係合圧の指令値は、例えば所定値P1である。
制御部50は、フリーランから復帰する場合、エンジン2を再始動する。制御部50は、例えば、フリーラン実行中にアクセルオンが検出されると、フリーランからの復帰要求がなされたと判断する。制御部50は、フリーランからエンジン2を動力源とする走行状態に復帰する場合、エンジン2を再始動する。エンジン2を再始動する際には、ロックアップクラッチ6を係合しておくことが好ましい。制御部50は、例えば、ロックアップクラッチ6を半係合してスリップさせながら、エンジン2を再始動する。なお、エンジン回転数Neがインプット回転数Ninを下回っている場合には、第二クラッチ12が開放している。このことから、ロックアップクラッチ6を完全係合してエンジン2を再始動したとしても、ショック等は発生しにくい。
本実施形態の制御部50は、補機14の負荷トルクを可変に制御して擬似的にエンジンブレーキを発生させることができる。制御部50は、フリーランを開始すると、フリーランを開始する前よりも、補機14の負荷トルクを増加させる。制御部50は、例えば、オルタネータ18の発電量を増加させることや、エアコンディショナ19のコンプレッサの容量を変化させることにより、補機14の負荷トルクを増加させる。これにより、車両100の走行抵抗が増加することで、フリーランへ移行する時の空走感などが抑制される。制御部50は、フリーランへ移行した後に、増加させた補機14の負荷トルクを徐々に減少させるようにしてもよい。
本実施形態の車両駆動装置1によれば、エンジン2を停止して走行しているときに、駆動輪30側から回転軸7に伝達される動力によってオイルポンプ13を駆動することができる。また、回転軸7とオイルポンプ13との接続は、ワンウェイクラッチ等の複雑な機構を有していないため、軸長の増加が抑制される。また、オイルポンプ13は回転軸7とは別軸上に配置されるため、オイルポンプ13の配置の自由度が高く、かつ車両駆動装置1の軸長の増加を抑制しやすい。本実施形態では、オイルポンプ13は、第一クラッチ11よりも径方向の外側のスペースに配置されている。回転軸7から、スプロケット11bによって別軸上のオイルポンプ13に動力を出力する構成となっているため、回転軸7の軸長が抑制される。
また、第二クラッチ12は、トルクコンバータ5の内部に配置されるため、軸長の増加を伴わずに追加可能である。第二クラッチ12は、タービンランナ5bやロックアップクラッチ6に対して径方向視で重なるように配置されるため、軸長の増加が抑制される。従って、本実施形態の車両駆動装置1は、エンジン2を停止しているときにオイルポンプ13を駆動できることと、車両駆動装置1の大型化の抑制とを両立することができるという効果を奏する。
また、本実施形態のオイルポンプ13は、動力の伝達経路において変速機構20よりもエンジン2側に配置されている。これにより、変速機構20よりも駆動輪30側にオイルポンプ13が配置される場合よりも、車速によるポンプ回転数Npの変動が抑制される。よって、燃費の向上、振動や騒音の低減、オイルポンプ13の耐久性の向上等が可能となる利点がある。
[第2実施形態]
図11および図12を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図11は、第2実施形態に係る車両の概略構成図、図12は、第2実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図である。
本実施形態の車両駆動装置101は、上記第1実施形態の車両駆動装置1と同様に、第一クラッチ11、第二クラッチ12およびオイルポンプ13を含んで構成されている。第2実施形態に係る車両駆動装置101は、更に、エンジン2の動力をオイルポンプ13に伝達する第一の動力伝達経路41と、車輪からの動力をオイルポンプ13に伝達する第二の動力伝達経路42と、第一の動力伝達経路41と第二の動力伝達経路42とを切り替える切替機構とを備える。本実施形態では、切替機構として、第三クラッチ43および第四クラッチ44が設けられている。第一の動力伝達経路41は、ポンプインペラ5aとオイルポンプ13とを接続している。つまり、第一の動力伝達経路41は、第二クラッチ12を介さずにエンジン2の動力をオイルポンプ13へ伝達する伝達経路である。第二の動力伝達経路42は、回転軸7とオイルポンプ13とを接続している。なお、補機14は、上記第1実施形態と同様にして、オイルポンプ13の回転軸13aと接続されていることが好ましい。
第三クラッチ43は、第一の動力伝達経路41に設けられており、オイルポンプ13からエンジン2へ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチである。第三クラッチ43は、第三ワンウェイクラッチとして機能する。第四クラッチ44は、第二の動力伝達経路42に設けられており、オイルポンプ13から駆動輪30へ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチである。言い換えると、第四クラッチ44は、回転軸7とオイルポンプ13との間に設けられた第二ワンウェイクラッチとして機能する。オイルポンプ13は、ポンプインペラ5aおよび回転軸7のうち回転数が高い方によって駆動される。例えば、ポンプインペラ5aの回転数(エンジン回転数Ne)が回転軸7の回転数よりも高回転である場合、第三クラッチ43が係合し、かつ第四クラッチ44が開放する。これにより、オイルポンプ13は、ポンプインペラ5aの回転によって駆動される。一方、回転軸7の回転数がポンプインペラ5aの回転数よりも高回転である場合、第四クラッチ44が係合し、かつ第三クラッチ43が開放する。これにより、オイルポンプ13は、回転軸7の回転によって駆動される。なお、第四クラッチ44は、第一クラッチ11および遊星歯車機構16を介して回転軸7と接続されている。従って、第一クラッチ11が開放している場合、回転軸7の回転数がポンプインペラ5aの回転数よりも高回転であっても、第四クラッチ44は係合せず、第三クラッチ43が係合する。この場合、オイルポンプ13は、ポンプインペラ5aの回転によって駆動される。
図12に示すように、第三クラッチ43と第四クラッチ44は、外輪47を共有している。第三クラッチ43は、内輪45と、外輪47とを含んで構成されている。内輪45は、ポンプインペラ5aと連結されており、ポンプインペラ5aと一体回転する。第四クラッチ44は、内輪46と、外輪47とを含んで構成されている。内輪46は、第一クラッチ11のドラム11aと連結されており、ドラム11aと一体回転する。外輪47はスプロケットとなっている。外輪47とオイルポンプ13のスプロケット13bには、無端のチェーン17が掛け渡されている。
本実施形態の車両駆動装置101では、2つのワンウェイクラッチの外輪47が共通となっている。よって、部品点数が少なくなり、かつ軸長の増加が抑制される。よって、第一の動力伝達経路41と第二の動力伝達経路42とによってオイルポンプ13を選択駆動するための構成が簡素化され、車両駆動装置101の体格の増加が大幅に抑制される。
本実施形態に係る車両駆動装置101によれば、ロックアップクラッチ6の制御を省略することが可能である。例えば、上記第1実施形態では、エンジン2を再始動するときや、車両100を発進させるときにロックアップクラッチ6が半係合された。本実施形態の車両駆動装置101では、ロックアップクラッチ6が開放した状態であっても、ポンプインペラ5aとオイルポンプ13とが機械的に接続されている。従って、ロックアップクラッチ6を開放したままでエンジン2を再始動したとしても、速やかにオイルポンプ13が回転を開始して油圧を発生させる。
本実施形態の車両駆動装置101は、ロックアップクラッチ6を介さずに、第三クラッチ43によってエンジン2とオイルポンプ13とが接続される。よって、車両駆動装置101は、ロックアップクラッチ6の応答性や制御精度が低下しやすい極低温時であっても、より確実にオイルポンプ13を駆動することが可能である。その結果、車両駆動装置101の品質や耐久性が向上する。
なお、第三クラッチ43および第四クラッチ44のうち、少なくともいずれか一方が任意に係合および開放可能なクラッチとされてもよい。例えば、第三クラッチ43および第四クラッチ44の両方が制御可能なクラッチとされてもよい。この場合、各クラッチ43,44は制御部50によって制御される。制御部50は、例えば、エンジン2が動力を発生している場合、第三クラッチ43を係合して第四クラッチ44を開放する。また、制御部50は、エンジン2が停止している場合、第三クラッチ43を開放して第四クラッチ44を係合する。
[第3実施形態]
図13を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記第1実施形態および第2実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図13は、第3実施形態に係る車両駆動装置の要部断面図である。第3実施形態の車両駆動装置102において、上記各実施形態の車両駆動装置1,101と異なる点は、ロックアップクラッチ6に対して係合方向の力を加えることによりロックアップクラッチ6の開放を抑制する弾性部材を備える点である。弾性部材(図13の符号48参照)は、ロックアップクラッチ6に与圧を与えて弱係合させる。弾性部材は、オイルポンプ13や補機14の駆動に必要なトルクをロックアップクラッチ6に伝達させる。
本実施形態の車両駆動装置102は、弾性部材として、皿ばね48を有している。皿ばね48は、トルクコンバータ5内のハブ8とピストン6aとの間に配置されている。皿ばね48は、軸方向に圧縮された状態でハブ8とピストン6aとの間に配置されており、ピストン6aをカバー5eに向けて軸方向に押圧している。すなわち、皿ばね48は、ロックアップクラッチ6を係合方向に押圧している。皿ばね48は、ピストン6aに対する油圧が中立の状態、すなわちピストン6aを挟んで軸方向の両側の油圧が等しい状態において、ピストン6aをカバー5eに係合させる。このときの皿ばね48の押圧によるロックアップクラッチ6の係合圧は、例えば、上記第1実施形態の所定値P1である。つまり、皿ばね48は、皿ばね48の押圧力によってロックアップクラッチ6を弱係合させ、オイルポンプ13を駆動するトルクをエンジン2から回転軸7に伝達させることができるものである。皿ばね48が発生させる与圧によるロックアップクラッチ6のトルク容量は、例えば、10Nm程度とされてもよい。
制御部50は、車両100にフリーランを実行させる場合、油圧によってロックアップクラッチ6を開放するようにしてもよい。制御部50は、フリーランを実行する場合、油圧によってロックアップクラッチ6のピストン6aを開放方向に押圧し、皿ばね48の与圧に抗してロックアップクラッチ6を開放させることができる。これにより、ロックアップクラッチ6の発熱量を抑制したり、フリーラン実行中の走行抵抗を低減させたりすることができる。
本実施形態に係る車両駆動装置102によれば、ロックアップクラッチ6の制御を省略することが可能である。例えば、上記第1実施形態では、エンジン2を再始動するときや、車両100を発進させるときにロックアップクラッチ6が半係合された。本実施形態の車両駆動装置102では、ロックアップクラッチ6を油圧によって駆動していない状態であっても、皿ばね48がロックアップクラッチ6を係合させる。従って、ロックアップクラッチ6の係合圧の指令値を0としたままでエンジン2を再始動したとしても、速やかにオイルポンプ13が回転を開始して油圧を発生させる。
よって、例えば、ロックアップクラッチ6の応答性や制御精度が低下しやすい極低温時であっても、流体をバイパスした機械的な動力の伝達経路を介してエンジン2からオイルポンプ13に動力を伝達することができる。その結果、車両駆動装置102の品質や耐久性が向上する。
[各実施形態の変形例]
上記第1実施形態乃至第3実施形態の変形例について説明する。上記各実施形態では、第二クラッチ12は、開放した場合にタービンランナ5bおよびロックアップクラッチ6の両方を回転軸7から切り離すものであったが、これに代えて、開放した場合にタービンランナ5bのみを切り離すようにされてもよい。すなわち、ロックアップクラッチ6を介して伝達される動力は、第二クラッチ12をバイパスしてエンジン2と回転軸7との間で伝達されてもよい。
また、第二クラッチ12は、トルクコンバータ5とエンジン2との間に配置されてもよい。つまり、第二クラッチ12は、第一クラッチ11からエンジン2へ向けての動力の伝達を遮断する機能を有していればよく、その配置等は任意である。第二クラッチ12は、第一クラッチ11からエンジン2へ向けての動力の伝達を遮断する状態に切り替え可能なツーウェイクラッチや、第一クラッチ11からエンジン2へ向けての動力の伝達を任意に遮断する制御クラッチ等であってもよい。
第一クラッチ11は、両方向に動力を伝達する状態と、両方向の動力の伝達を遮断する状態とを切り替えることができるものであればよく、例えば、ツーウェイクラッチ等であってもよい。
オイルポンプ13や補機14に動力を伝達する機構は、チェーン17に代えて、ベルトやギヤとされてもよい。例えば、上記第1実施形態の車両駆動装置1において、スプロケット11b,13bおよびチェーン17に代えて、ギヤによって回転軸7とオイルポンプ13とが接続されてもよい。オイルポンプ13は、回転軸7と同軸上に配置されてもよい。
補機14は、第一クラッチ11よりも駆動輪30側に配置されてもよい。このような配置であっても、補機14の負荷トルクを調節することにより、擬似的なエンジンブレーキを発生させることができる。
上記各実施形態では、エンジン2を再始動する際にロックアップクラッチ6が半係合されたが、これに代えて、ロックアップクラッチ6を開放したままでエンジン2が再始動されてもよい。また、車両100を発進させる際やフリーランの実行中にロックアップクラッチ6が開放されてもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1,101,102 車両駆動装置
2 エンジン
5 トルクコンバータ
5a ポンプインペラ
5b タービンランナ
6 ロックアップクラッチ
7 回転軸
11 第一クラッチ(クラッチ)
12 第二クラッチ(ワンウェイクラッチ)
13 オイルポンプ
14 補機
17 チェーン
20 変速機構
26 入力軸
27 出力軸
30 駆動輪
40 油圧制御部
41 第一の動力伝達経路
42 第二の動力伝達経路
43 第三クラッチ
44 第四クラッチ
48 皿ばね
50 制御部
60 自動変速機
100 車両
Ne エンジン回転数
Nin インプット回転数
Nt タービン回転数
Np ポンプ回転数

Claims (6)

  1. エンジンと変速機構との間で動力を任意に伝達あるいは遮断するクラッチと、
    前記クラッチから前記エンジンへ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチと、
    前記クラッチと前記ワンウェイクラッチとを接続する回転軸に接続され、前記回転軸の回転によって駆動されるオイルポンプと、
    前記エンジンと前記クラッチとの間に配置されたトルクコンバータとを備え、
    前記ワンウェイクラッチは、前記トルクコンバータと前記クラッチとの間に配置され
    更に、前記回転軸と前記オイルポンプとの間に設けられた第二ワンウェイクラッチと、
    前記ワンウェイクラッチを介さずに前記エンジンの動力を前記オイルポンプへ伝達する伝達経路と、
    前記伝達経路に設けられ、前記オイルポンプから前記エンジンへ向けての動力の伝達を遮断する第三ワンウェイクラッチと、を備える
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  2. エンジンと変速機構との間で動力を任意に伝達あるいは遮断するクラッチと、
    前記クラッチから前記エンジンへ向けての動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチと、
    前記クラッチと前記ワンウェイクラッチとを接続する回転軸に接続され、前記回転軸の回転によって駆動されるオイルポンプと、
    前記エンジンと前記クラッチとの間に配置されたトルクコンバータとを備え、
    前記ワンウェイクラッチは、前記トルクコンバータと前記クラッチとの間に配置され
    更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、
    前記制御部は、前記クラッチを係合したままで前記エンジンを自動的に停止させる
    ことを特徴とする車両駆動装置。
  3. 前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、
    前記ワンウェイクラッチは、前記トルクコンバータのタービンランナおよび前記ロックアップクラッチと、前記回転軸との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置。
  4. 更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、
    前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、
    前記制御部は、前記ロックアップクラッチをスリップさせた状態で前記エンジンを再始動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置。
  5. 更に、前記エンジンを自動的に停止および再始動する制御部を備え、
    前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、
    前記制御部は、前記エンジンが停止した状態から前記エンジンを再始動して車両を発進させる場合、車速が所定車速以下である間は前記ロックアップクラッチをスリップさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置。
  6. 前記トルクコンバータは、ロックアップクラッチを有し、
    更に、前記ロックアップクラッチに対して係合方向の力を加えることにより前記ロックアップクラッチの開放を抑制する弾性部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置。
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