JP6191231B2 - 杭の健全性の評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、杭の健全性の評価方法に関する。
例えば、既存建物の建替えに際し、既存建物に使用されていた既存杭(施工済みの杭)を新築建物の杭として再利用することがある。このような場合、既存杭の健全性(ひび割れの有無など)を評価することが必要であるが、地中に埋設された杭を目視で直接確認することはできない。そこで、杭を掘り起こすことなく、且つ、非破壊で、健全性を評価する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この方法は、ハンマー等で杭の頭部(杭頭部)を打撃し、打撃に伴って発生した微小ひずみ弾性波の反射性状を杭頭部に設置した加速度計で計測し、波動理論解析により健全性について評価するものである。
特開2006−322734号公報
上述したような方法において、反射波の波形からひび割れの有無を判断する作業は作業者が主観的に行っていた。しかしながら、ひび割れを示す波形と反射波に混在する波形(ひび割れとは無関係な波形)とを区別することは専門技術者以外には難しく、このため杭が健全であるか否かの判断を的確に行うことが困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、杭が健全であるか否かを簡易に判断することが可能な杭の健全性の評価方法を提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明発の杭の健全性の評価方法は、
杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
前記杭頭部から前記ひび割れ部までの距離Lbと、前記杭頭部から前記先端部までの距離Lcをさらに用いて、第1の振幅比{=(b/a)×(Lb/Lc)}と、第2の振幅比{=(b/c)×(Lb/Lc)}と、を算出し、前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価する、
ことを特徴とする。
このような杭の健全性の評価方法によれば、ひび割れ部のみでなく杭頭部と先端部の波形を用いることにより、杭が健全であるか否かを簡易に判断することが可能である。
かかる杭の健全性の評価方法であって、前記値aと前記値bと前記値cとから、第1の振幅比(=b/a)と第2の振幅比(=b/c)を算出し、前記第1の振幅比と前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価してもよい。
このような杭の健全性の評価方法によれば、簡易に評価を行うことが可能である。
かかる杭の健全性の評価方法であって、前記杭頭部から前記ひび割れ部までの距離Lbと、前記杭頭部から前記先端部までの距離Lcをさらに用いて、第1の振幅比{=(b/a)×(Lb/Lc)}と、第2の振幅比{=(b/c)×(Lb/Lc)}と、を算出し、前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価してもよい。
このような杭の健全性の評価方法によれば、評価の精度を高めることが可能である。
また、杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
前記弾性波が前記杭頭部から前記ひび割れ部に到達するまでの時間tbと、前記弾性波が前記杭頭部から前記先端部に到達するまでの時間tcをさらに用いて、第1の振幅比{=(b/a)×(tb/tc)}と、第2の振幅比{=(b/c)×(tb/tc)}と、を算出し、前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価する、
ことを特徴とする。
また、杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
前記値aと前記値bと前記値cとから、第1の振幅比(=b/a)と第2の振幅比(=b/c)を算出し、
前記第1の振幅比と前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価し、
算出された前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比を予め用意された健全性評価マップにプロットし、プロットの位置に応じて前記杭の健全性を評価する、
ことを特徴とする。
かかる杭の健全性の評価方法であって、前記杭は地中に埋設された既存杭であってもよい。
このような杭の健全性の評価方法によれば、杭を掘り出すことなく健全性の評価を行うことが可能であるので、この場合さらに効果的である。
かかる杭の健全性の評価方法であって、前記杭はコンクリート杭であることが望ましい。
本発明によれば、杭が健全であるか否かを簡易に判断することが可能である。
杭の健全性の評価の装置構成を示す説明図である。 測定装置20の構成を示すブロック図である。 杭10の健全性の評価方法について説明するための概念図である。 本実施形態における杭10の健全性の評価方法について説明するためのフロー図である。 本実施形態において測定された波形の説明図である。 健全性評価マップの説明図である。 気中の測定方法についての概略説明図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
===実施形態===
≪装置構成について≫
図1は、杭の健全性の評価の装置構成の一例を示す説明図である。
図1に示すように、健全性の評価装置は、杭10、ハンマー11、加速度計12、測定装置20を有して構成されている。
杭10は、健全性の評価の対象物であり、細長い棒状の弾性体である。本実施形態の杭10は既存杭であり、図1に示すように、杭10の杭頭部10A側の部位は地上に露出しており、他の部位は地中に埋設されている。なお、本実施形態において、杭10は中空のコンクリート製の杭である。
ハンマー11は、杭10(より具体的には杭頭部10A)を打撃することにより、杭10に弾性波を発生させるものである。
加速度計12は、杭10の杭頭部10Aに設けられており、ハンマー11で杭頭部を打撃したときの反射波を検出する。
測定装置20は、加速度計12の出力に基づいて、杭10の杭長の推定や杭10の健全性の評価を行うための装置である。
図2は、測定装置20の構成を示すブロック図である。
図2に示すように測定装置20は、増幅部21、A/Dコンバーター22、記憶部23、演算部24、出力部25を備えている。
増幅部21は、加速度計12の出力波形(アナログ信号)を所定のゲインで増幅させる。
A/Dコンバーター22は、増幅部21で増幅された信号(アナログ信号)を、デジタル値に変換する。
記憶部23は、波形のデータ(デジタルデータ)を記憶するためのものである。本実施形態の記憶部23は複数の波形に関するデータを記憶することができる。
演算部24は、記憶部23に記憶されたデータを用いて杭10の波動理論解析の演算を行う。
出力部25は、記憶部23に記憶された波形や演算部24の演算結果を出力するものであり、本実施形態では、これらを画面に表示するディスプレイを有している。なお、出力部25はディスプレイには限られない。例えば、演算結果を測定結果とともに記録するデータレコーダーや、波形や演算結果を印刷するプロッターやプリンターであってもよい。
≪健全性の評価方法について≫
<比較例>
図3は、杭10の健全性の評価方法について説明するための概念図である。また、図3の右側に示す図は、測定装置20による検査結果(波形)の一例を示す図である。当該波形において縦方向(図の上下方向)は深さ(杭10の杭頭部10Aからの距離)を示しており、横方向(図の左右方向)は、速度を示している。
まず、作業者がハンマー11で杭10の杭頭部10Aを打撃して、杭10の軸方向に弾性波を発生させる。杭10は細長い棒状の弾性体なので、弾性波は杭10内を伝播し、杭10と地面との境界面(先端部10C)で反射して、杭頭部10Aに設置された加速度計12に到達する。この反射波の到達時間から杭10の杭長を推定することができる。また、図のように杭10にひび割れなどのインピーダンスが変化する異常部(ひび割れ部10B)があれば、その部分からも弾性波が反射する。この反射波(波形)を確認することにより、ひび割れ部10Bの有無や、その箇所を推定することができる。
しかしながら、杭10のひび割れ部10Bによる反射波形と反射波に混在する波形(ひび割れとは無関係な波形)とを区別することは専門技術者以外には難しく、このため杭が健全であるか否かを判断することが困難である。
そこで、以下に示す本実施形態では、杭10の健全性の評価を簡易に行うことができるようにしている。
<本実施形態>
図4は本実施形態における杭10の健全性の評価方法について説明するためのフロー図である。また、図5は、本実施形態において測定された波形の説明図である。図5の横軸は深さ(杭頭部10Aからの距離:図3の右の図の縦軸に相当)を示しており、縦軸は速度(加速度の積分値:図3の右の図の横軸に相当)を示している。
まず、ハンマー11で杭10の杭頭部10Aを打撃することにより、比較例と同様に杭10の健全性試験を行う(S101)。次に、図5の波形から杭頭部10Aの波形の値a、ひび割れ部10Bの波形の値b、先端部10Cの波形の値cをそれぞれ読み取る(S102)。なお、値bの読み取りについては、値aと値cとの間において、値aと値cと同じ側に振幅する波のうち最大のものを読み取る。
ここで、値a、値b、値cの大きさはハンマー11による打撃の強弱に依存する。すなわち、これらの各値は、打撃が強いほど大きくなり、打撃が弱いほど小さくなる。
また、値bの大きさは、ひび割れ部10Bのひびわれの大きさ(より具体的にはひび割れ幅)に依存する。すなわち、値bは、ひび割れが大きい(ひび割れ幅が大きい)ほど大きくなり、ひび割れが小さい(ひび割れ幅が小さい)ほど小さくなる。さらに、値b及び値cの大きさは、杭10の周囲の土の条件にも依存する。例えば、杭10の周囲の土が硬い場合、値bも値cも小さくなる。逆に、杭10の周囲の土が軟らかい場合、値bも値cも大きくなる。
以上のことから、値bの大きさだけで評価すると、杭10が健全か否かを的確に判断できないおそれがある。例えば、反射波の測定結果から得られた値bが小さくても、実際には杭10にひび割れが生じている場合がありえる。
そこで本実施形態では、反射波の測定結果の値a、値b、値cから、振幅比b/aと振幅比b/cを算出し、この振幅比b/aと振幅比b/cを用いて健全性の評価を行なうようにしている。なお、値bの大きさはひび割れ部10Bの位置(深さ)にも依存する。例えば同じ大きさのひび割れであっても、その位置が浅い(杭頭部10Aに近い)ほど値bは大きくなり、深い(先端部10Cに近い)ほど値bは小さくなる。このように、ひび割れ部10bの位置によって値bの大きさが変わることにより、評価の精度が低下するおそれがある。そこで本実施形態では、図5の波形から杭頭部10Aからひび割れ部10Bまでの距離Lbと、杭頭部10Aから先端部10Cまでの距離Lcを求めて、これらの値を用いて評価を行なうようにしている。すなわち、本実施形態では、以下の式(1)、式(2)により振幅比B/A及び振幅比B/Cを算出する(S103)。
B/A=(b/a)×(Lb/Lc) ・・・(1)
B/C=(b/c)×(Lb/Lc) ・・・(2)
そして、この振幅比B/Aと振幅比B/Cを、予め用意された健全性評価マップにプロットする(S104)。
図6は、健全性評価マップの一例を示す説明図である。図において横軸は振幅比B/Aであり、縦軸は振幅比B/Cである。
この健全性評価マップには、後述する事前の評価により健全と判断すべき領域が予め定められている(図の灰色で示す領域。以下、健全領域と呼ぶ)。具体的には、健全領域は、振幅比B/Aが閾値h1以下、且つ、振幅比B/Cが閾値h2以下の領域である。なお、本実施形態では、杭10において、ひび割れ幅が0.2mm以内の場合を健全とし、ひび割れ幅が0.2mmより大の場合を不健全としている。
式(1)、式(2)の演算結果のプロット位置が図6に示す健全領域に入っている場合(図の○印の場合)、その杭10は健全であると判断する。一方、プロット位置が図6に示す健全領域外である場合(図の×印の場合)、その杭10は不健全であると判断する。このように、健全性評価マップへのプロット位置が健全領域に入っているか否かによって、杭10が健全であるか否かを判断する(S105)。このように、本実施形態では健全性評価マップを用いることにより杭10が健全であるか否かを簡易に判断することができる。
≪健全性評価マップの作成について≫
図6の健全性評価マップは、条件が異なる複数の杭10を事前に評価することにより作成している。本実施形態では、ひび割れの位置や大きさ、杭種(PHC杭、RC杭、鋼管杭など)、杭径(400〜2000mm)、杭長(7〜16m)が異なる杭10を多数用意し、それぞれの杭10について上述した健全性の評価を行なった。また、本実施形態では、地中に埋められた杭10に限らず、大気中(気中)の杭10についても評価を行った。
図7は気中の測定方法についての概略説明図である。
図に示すように、気中の測定については、杭10を角材30上に水平に載置し、杭10の一端をハンマー11で打撃する。反射波の測定などに関しては地中の場合と同様であるので説明を省略する。
これらの各種の杭10についての反射波の測定結果から振幅比B/Aと振幅比B/Cをそれぞれ求め、これから、ひび割れ幅が所定値(本実施形態では0.2mm)以内となる範囲(健全領域)を求める。こうして、図6のような健全性評価マップが作成される。
そして、前述したように、この健全性評価マップに健全性試験の測定結果の値をプロットすることにより、杭10が健全であるか否かを簡易に判断することができる。
以上説明したように、本実施形態の杭の健全性評価方法は、杭10の杭頭部10Aを打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部10Aに設置した加速度計12により弾性波の反射波を測定している。そして、反射波の測定結果から、杭頭部10Aの波形の値aと、杭10のひび割れ部の波形の値bと、杭10の先端部10Cの波形の値cとを検出し、値aと、値bと、値cとに基づいて杭10の健全性を評価している。具体的には、振幅比B/A{=(b/a)×(Lb/Lc)}と、振幅比B/C{=(b/c)×(Lb/Lc)}を算出し、健全性評価マップにプロットしている。そして、そのプロットの位置に応じて健全性を評価している。これにより簡易に健全性の評価を行うことが可能である。
なお、本実施形態では、振幅比B/Aと振幅比B/Cとにより健全性を評価していたがこれには限られない、例えば、振幅比b/aと振幅比b/cのみを用いて評価を行なうようにしても良い。すなわち、式(1)、式(2)において(Lb/Lc)を乗算せずに評価を行ってもよい。ただし、前述したように、ひび割れ部10Bの位置によって値bの大きさが変わるので、本実施形態のように振幅比B/Aと振幅比B/Cで評価を行う方がより精度を高めることができる。
また、本実施形態では反射波の測定結果(図5)の横軸は深さ(杭頭部10Aからの距離)であったが、これには限られず、時間であってもよい。この場合においても前述の実施形態と同様に評価を行うことができる。つまり、杭頭部10Aからひび割れ部10Bまでの伝播時間(tbとする)と杭頭部10Aから先端部10Cまでの伝播時間(tcとする)をそれぞれ求めればよい。そして、以下の式(3)と式(4)により、振幅比B´/A´と振幅比B´/C´を求め、前述の実施形態と同様に健全性評価マップにプロットして評価を行うようにすればよい。
B´/A´=(b/a)×(tb/tc) ・・・・(3)
B´/C´=(b/c)×(tb/tc) ・・・・(4)
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<測定装置について>
前述の実施形態では測定装置20は一体的に構成されていたが、これには限られない。例えば、演算部24や出力部25が別体(例えばパソコン)として設けられていてもよい。
<健全性評価マップについて>
前述の実施形態では、健全性評価マップにおいて杭10の健全性を健全(○)と不健全(×)との2つに分類していたがこれには限られない。例えば、ひび割れ(振幅比)の度合いに応じて健全、中破、大破の3種類に分類するようにしてもよい。
10 杭
10A 杭頭部
10B ひび割れ部
10C 先端部
11 ハンマー
12 加速度計
20 測定装置
21 増幅部
22 A/Dコンバーター
23 記憶部
24 演算部
25 出力部
30 角材

Claims (6)

  1. 杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
    前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
    前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
    前記杭頭部から前記ひび割れ部までの距離Lbと、前記杭頭部から前記先端部までの距離Lcをさらに用いて、第1の振幅比{=(b/a)×(Lb/Lc)}と、第2の振幅比{=(b/c)×(Lb/Lc)}と、を算出し、前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価する、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
  2. 請求項1に記載の杭の健全性評価方法であって、
    前記値aと前記値bと前記値cとから、第1の振幅比(=b/a)と第2の振幅比(=b/c)を算出し、
    前記第1の振幅比と前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価する、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
  3. 杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
    前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
    前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
    前記弾性波が前記杭頭部から前記ひび割れ部に到達するまでの時間tbと、前記弾性波が前記杭頭部から前記先端部に到達するまでの時間tcをさらに用いて、第1の振幅比{=(b/a)×(tb/tc)}と、第2の振幅比{=(b/c)×(tb/tc)}と、を算出し、前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価する、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
  4. 杭の杭頭部を打撃して弾性波を発生させ、前記杭頭部に設置した加速度計により前記弾性波の反射性状を測定することによって前記杭が健全な状態であるか否かを評価する杭の健全性評価方法であって、
    前記反射性状の測定結果から、前記杭頭部の波形の値aと、前記杭のひび割れ部の波形の値bと、前記杭の先端部の波形の値cとを検出し、
    前記値aと、前記値bと、前記値cとに基づいて前記杭の健全性を評価し、
    前記値aと前記値bと前記値cとから、第1の振幅比(=b/a)と第2の振幅比(=b/c)を算出し、
    前記第1の振幅比と前記第2の振幅比の大きさに応じて前記杭の健全性を評価し、
    算出された前記第1の振幅比と、前記第2の振幅比を予め用意された健全性評価マップにプロットし、プロットの位置に応じて前記杭の健全性を評価する、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の杭の健全性評価方法であって、
    前記杭は地中に埋設された既存杭である、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の杭の健全性評価方法であって、
    前記杭はコンクリート杭である、
    ことを特徴とする杭の健全性評価方法。
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