JP6191093B2

JP6191093B2 - 電気接続箱

Info

Publication number: JP6191093B2
Application number: JP2014150179A
Authority: JP
Inventors: 貴士白木
Original assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd
Current assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date: 2014-07-23
Filing date: 2014-07-23
Publication date: 2017-09-06
Anticipated expiration: 2034-07-23
Also published as: WO2016013375A1; US9819169B2; JP2016025802A; US20170201079A1

Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、外部からの浸水を防止する防水構造を備えた電気接続箱に関するものである。

従来から、自動車等に搭載される電気接続箱は、枠状に形成された周壁を有し、該周壁の内部にリレーやヒューズ、電線等の電気部品を装着保持する箱本体と、かかる箱本体の上下側の開口部を覆うアッパカバーやロアカバー等の蓋体を含んで構成されている。例えば、特開２０１２−５５１０８号公報（特許文献１）に記載の如きである。

ところで、特許文献１の図３に明示されているように、ロアカバーが取り付けられる箱本体の周壁の下側の開口端部には、周方向に延出する内壁および外壁が隙間を隔てて配設されてなる二重壁部が設けられている。そして、この二重壁部の内壁と外壁の間にロアカバーの周壁の先端部に設けられた挿入壁部を密接状態で挿し入れることにより、ロアカバーが箱本体の下側開口部に取り付けられるようになっている。これにより、車両に搭載された電気接続箱が被水した場合でも、二重壁部と挿入壁部の重ね合せにより、電気接続箱の外部から内部への水の浸入経路が複雑となり、箱本体とロアカバーの嵌合部分から電気接続箱の内部に浸水することが、有利に防止されている。

ところが、このような従来構造の電気接続箱では、二重壁部と挿入壁部が密接状態で重ね合されていることから、二重壁部の内壁および外壁と挿入壁部の当接面間の僅かな隙間を介して、毛細管現象によって電気接続箱の内部に浸水する場合があり、未だ改善の余地があった。

特開２０１２−５５１０８号公報

本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、箱本体とロアカバーの嵌合部分のより確実な防水性の確保を図ることができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。

本発明の第一の態様は、枠状に形成された周壁を有する箱本体と、前記箱本体の下方開口部を覆うロアカバーを備え、前記箱本体の前記周壁の下側端部には、周方向に延出する内壁および外壁が隙間を隔てて配設されてなる二重壁部が設けられており、前記ロアカバーの周壁の先端部に設けられた挿入壁部が前記内壁および前記外壁の間に挿し入れられて配設されてなる電気接続箱において、前記ロアカバーの前記挿入壁部の突出端部には、前記外壁に向かって突出するフランジ部が設けられており、前記ロアカバーの前記周壁の先端部には、前記挿入壁部を外周側から囲むカバー壁部が前記挿入壁部から前記外周側に離隔して配設されており、前記カバー壁部と前記周壁の間に設けられた連結部を介して前記カバー壁部が前記周壁に支持されている一方、前記箱本体と前記ロアカバーの嵌合状態で、前記カバー壁部の突出端面に前記二重壁部の前記外壁の突出端面が当接されるようになっており、前記挿入壁部の前記フランジ部が前記カバー壁部の突出端面を超えて前記箱本体側に突出されていることを特徴とする。

本態様によれば、箱本体の二重壁部を構成する内壁と外壁の間に挿し入れられるロアカバーの挿入壁部の突出端部において、外壁に向かって突出するフランジ部が設けられている。これにより、二重壁部の隙間に挿入壁部を挿し入れても、二重壁部を構成する外壁と挿入壁部の間に、フランジ部に対応した毛細管現象が生じない程度の隙間が形成されることとなる。従って、たとえ、箱本体とロアカバーの嵌合部分近傍が被水した場合であっても、二重壁部と挿入壁部の間の僅かな隙間を介して毛細管現象によって電気接続箱の内部に浸水するおそれを解消乃至は低減できる。

しかも、フランジ部が外壁側に突出して設けられていることから、仮に二重壁部の外壁と挿入壁部の隙間に水が入り込んだ場合でも、当該水がフランジ部を超えて挿入壁部と内壁の間に移動することが、有利に阻止されている。すなわち、当該水はフランジ部の壁面に沿って外壁側に移動され、外壁を伝って下方に落下して排水されることから、電気接続箱の内部への浸水を有利に防止できるのである。なお、箱本体の下方とは、電気接続箱の配設状態における鉛直下方を言う。

本態様によれば、ロアカバーにおいて、挿入壁部の外周側にカバー壁部を設け、かかるカバー壁部の突出端面に対して前記箱本体の二重壁部の外壁が当接されるようになっている。これにより、電気接続箱の被水の際に最初に外部から水が浸入するロアカバーと箱本体の二重壁部の外壁の当接面間を挿入壁部の外周側に離隔して設けることができ、水が直接挿入壁部に及ぼされることを有利に防止できる。

しかも、挿入壁部のフランジ部がかかる当接面間よりも箱本体側、すなわち上方に突出されていることから、重力の作用により水が挿入壁部を乗り越えることがより困難とされて、電気接続箱の防水性を一層向上させることができる。

本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記箱本体と前記ロアカバーをロック嵌合する一対のロック機構が、前記箱本体の前記二重壁部に設けられたロック部と、前記ロアカバーの周壁において上方に向かって突設された被ロック部によって構成されている一方、前記ロック部が、前記二重壁部の前記内壁と前記外壁の間に形成された収容空所と、前記外壁に開口して前記収容空所を外部に開口する開口窓を含んで構成されていると共に、前記被ロック部が、弾性突片と該弾性突片の突出先端部外面に設けられた係合突部を有しており、前記被ロック部の前記弾性突片を前記収容空所に挿入する際に前記係合突部が前記外壁に当接して撓み変形して前記弾性突片の前記収容空所への挿入が許容される一方、前記係合突部が前記開口窓に至って前記弾性突片が弾性復帰することにより前記係合突部が前記開口窓の周縁部に係合することで、前記箱本体と前記ロアカバーが前記ロック機構によりロック嵌合されるものである。

本態様によれば、ロック部を構成する収容空所が二重壁部の内外壁間の隙間を利用して形成されており、被ロック部を構成する弾性突片がかかる収容空所に嵌め入れられることで箱本体とロアカバーがロック嵌合されるようになっている。これにより、ロック機構を二重壁部の隙間を利用してスペース効率よく配設することができ、電気接続箱の小型化を達成しつつロック機構を設けることができる。

本発明の電気接続箱によれば、箱本体の二重壁部を構成する内壁と外壁の間に挿し入れられるロアカバーの挿入壁部の突出端部に、外壁に向かって突出するフランジ部が設けられている。これにより、二重壁部を構成する外壁と挿入壁部の間に、フランジ部に対応した毛細管現象が生じない程度の隙間が形成される。それ故、箱本体とロアカバーの嵌合部分近傍が被水した場合であっても、二重壁部と挿入壁部の間の僅かな隙間を介して毛細管現象によって電気接続箱の内部に浸水するおそれを解消乃至は低減できる。しかも、フランジ部が外壁側に突出して設けられていることから、仮に二重壁部の外壁と挿入壁部の隙間に水が入り込んだ場合でも、当該水はフランジ部の壁面に沿って外壁側に移動され、外壁を伝って下方に排水されるので、電気接続箱の内部への浸水を有利に防止できる。

本発明の一実施形態としての電気接続箱の斜視図（箱本体とロアカバーの嵌合時）。図１に示した電気接続箱の分解斜視図。図２に示した電気接続箱の斜め底面方向から見た分解斜視図。図１に示した電気接続箱の平面図。図４に示した箱本体の平面図。図４に示したロアカバーの平面図。図４におけるＶＩＩ−ＶＩＩ断面拡大図。図４におけるＶＩＩＩーＶＩＩＩ断面拡大図。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。

図１〜８に、本発明の一実施形態としての電気接続箱１０を示す。電気接続箱１０は、自動車等の図示しない車両の適所に配設されてバッテリーから供給される電力をモータやランプ等の車載電装品に分配する機能を担っている。なお、電気接続箱１０は、図１の上下方向を鉛直方向として車両へ搭載される。なお、以下の説明において、特に断りのない場合には、上下方向とは、図１における上下方向を言い、長さ方向及び前後方向とは、図４における上下方向を言い、幅方向とは、図４における左右方向を言うものとする。

より詳細には、電気接続箱１０は、箱本体１２と、箱本体１２の下方開口部１４を覆うロアカバー１６と、箱本体１２の上方開口部１８を覆う図示しないアッパカバーを含んで構成されている。これら箱本体１２とロアカバー１６とアッパカバーは何れも、例えばポリプロピレン（ＰＰ）、ポリアミド（ＰＡ）等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。

箱本体１２は、全体として長手矩形枠体形状を有しており、図５に示されているように、箱本体１２の上方開口部１８側には、平面視において略矩形状の複数のリレーブロック装着部２０が貫設されている一方、複数のコネクタ装着部２２が、上方に向かって開口形成されている。リレーブロック装着部２０の下端部の角部には内方に向かって突出するリレーブロック保持突起２４が内周に沿って設けられており、図示しないリレーブロックがリレーブロック装着部２０に装着された際にリレーブロックの裏面を位置決め・保持できるようになっている。一方、箱本体１２の下方開口部１４側には、リレーブロック装着部２０に装着された図示しないリレーブロックやコネクタ装着部２２に装着された図示しないコネクタに接続された図示しない電線が配設されている。なお、これらの電線は、後述する電線導出孔５６から外部に引き出されて車載電装品やバッテリー等に接続されるようになっている。

箱本体１２は枠状に形成された周壁２８を有しており、図３に示されているように、箱本体１２の周壁２８の下側端部には、周方向に延出する内壁３０および外壁３２が隙間３４を隔てて配設されてなる二重壁部３６が設けられており、内壁３０と外壁３２の間に設けられた連結部３８を介して内壁３０と外壁３２が一体的に連結されている。なお、本実施形態では、内壁３０が外壁３２よりもよりロアカバー１６側に突出するように形成されている。

箱本体１２の周壁２８の下端部の二重壁部３６には、周方向に離隔する複数箇所においてロック部４０が設けられている。図３に示されているように、ロック部４０は、箱本体１２の下側端部近傍において外壁３２を略矩形状に切り欠いた切欠部４２と、切欠部４２の下端部において外壁３２を互いに連結する下面視でコ字状のブリッジ部４４と、切欠部４２の両側端部に形成され下面視でクランク状に内壁３０と外壁３２を連結するガイド部４６を有している。すなわち、ロック部４０は、切欠部４２によって二重壁部３６の内壁３０と外壁３２の外周面との間に形成された収容空所４８と、外壁３２に開口して収容空所４８を外部に開口する開口窓５０を備えて構成されているのである。

また、箱本体１２の長手方向（図１中、左右方向）で対向する周壁２８には、箱本体１２の上方開口部１８近傍において、平面視でコ字状のロック枠体５２と略矩形ブロック状のロック突部５４が外方に向かって突設されており、図示しないアッパカバーのロック突部とロック枠体に対してそれぞれ嵌合されることにより、箱本体１２の上方開口部１８がアッパカバーによって覆蓋状態に保持できるようになっている。

さらに、箱本体１２の幅方向で対向する一方（図４中、右方向）の周壁２８の外周面には、図示しない固定用ブラケットに装着されるロック嵌合部５８が突設されており、ロック嵌合部５８を図示しない固定用ブラケットに嵌合させることにより、電気接続箱１０が車両の所定位置に安定して保持されるようになっている。加えて、箱本体１２のロック枠体５２が設けられた周壁２８の下方開口部１４近傍には、外方（図４及び図５中、右斜め前方）に向かって突出する電線導出孔５６ａが設けられている。なお、電線導出孔５６ａは、上に凸の半円筒形状とされている。

ロアカバー１６は、上方に開口する箱体形状を有しており（図２参照）、平面視において、箱本体１２の下方開口部１４と略同一の長手矩形状の底壁７８と、底壁７８の外周縁部から上方に突出する周壁６０を備えている。ロアカバー１６の周壁６０の先端部には、挿入壁部６２が突設されていると共に、挿入壁部６２を外周側から囲むようにカバー壁部６４が設けられている。すなわち、図３に示されているように、カバー壁部６４は、挿入壁部６２に対して外周側に離隔するように配設されており、カバー壁部６４と周壁６０の間に設けられて、周壁６０の周方向で相互に離隔配置された複数の連結部６６によってカバー壁部６４が周壁６０に支持されている。加えて、ロアカバー１６の挿入壁部６２の突出端部には、外方、すなわち後述する箱本体１２とロアカバー１６の嵌合状態において外壁３２、に向かって突出するフランジ部６８が設けられている（図２及び図７参照）。

また、ロアカバー１６の周壁６０の先端部には、箱本体１２に設けられたロック部４０に対応する複数箇所において、被ロック部７０が上方に向かって突設されている。より詳細には、図２に示されているように、被ロック部７０は、ロアカバー１６のカバー壁部６４の上端部から上方に向かって突設された略矩形平板状の弾性突片７２と、弾性突片７２の両側においてカバー壁部６４と周壁６０の両方に跨って突設された略Ｌ字断面形状の一対のガイド板部７４，７４から構成されている。また、弾性突片７２の突出先端部外面には外方に向って略三角断面形状で突出する係合突部７６が設けられている一方、弾性突片７２と一対のガイド板部７４，７４は、基端部において互いに連結されて構成されている。

加えて、ロアカバー１６の周壁６０には、箱本体１２に設けられた電線導出孔５６ａに対応する箇所において、外方（図６中、右斜め前方）に向かって突出する電線導出孔５６ｂが設けられている。電線導出孔５６ｂは、下に凸の半円筒形状とされており、後述する箱本体１２とロアカバー１６の嵌合状態において、箱本体１２の電線導出孔５６ａと組み合わされて円筒形状の電線導出孔５６が完成されるようになっている（図４参照）。また、図３に示されているように、ロアカバー１６の底壁７８は、底壁７８に貫設された略矩形断面形状の排水穴８０に向かって下方に傾斜するように形成されており、電気接続箱１０内に浸水したとしても、排水穴８０から速やかな排水が確保されるようになっている。

このような構成とされたロアカバー１６を箱本体１２の下方開口部１４に組み付ける際には、図３に示されているように、ロアカバー１６の被ロック部７０に設けられた略Ｌ字断面形状の一対のガイド板部７４，７４を、箱本体１２に設けられた一対のガイド部４６，４６に沿って、箱本体１２の下端部に構成された収容空所４８に向って挿し入れる。そして、さらにロアカバー１６を箱本体１２側に押し込む、すなわち被ロック部７０の弾性突片７２が収容空所４８に挿入されると、弾性突片７２の係合突部７６が、箱本体１２の外壁３２と連結されているブリッジ部４４に当接することで内方に撓み変形して、弾性突片７２の収容空所４８への更なる挿入が許容される。続いて、係合突部７６がブリッジ部４４を乗り越えて開口窓５０に至って弾性突片７２が弾性復帰されると、係合突部７６が開口窓５０の周縁部に係合することで、箱本体１２とロアカバー１６がロック機構によりロック嵌合される。このように、本実施形態では、箱本体１２とロアカバー１６をロック嵌合する一対のロック機構が、箱本体１２に設けられたロック部４０と、ロアカバー１６に設けられた被ロック部７０によって構成されている。

かかる箱本体１２とロアカバー１６の嵌合状態において、図７に示されているように、ロアカバー１６の挿入壁部６２が箱本体１２の内壁３０および外壁３２の間に挿し入れられて配設されるようになっている。しかも、ロアカバー１６のカバー壁部６４の突出端面８２に箱本体１２の二重壁部３６の外壁３２の突出端面８４が当接されるようになっており、かかる状態でロアカバー１６の挿入壁部６２のフランジ部６８がカバー壁部６４の突出端面８２を超えて箱本体１２側に突出されるように構成されている。

このような構造とされた本実施形態の電気接続箱１０によれば、箱本体１２とロアカバー１６の嵌合状態において、ロアカバー１６の挿入壁部６２が箱本体１２の二重壁部３６を構成する内壁３０および外壁３２の間に挿し入れられており、挿入壁部６２の突出端部には、外壁３２に向かって突出するフランジ部６８が設けられている。これにより、外壁３２と挿入壁部６２の間に、フランジ部６８の突出寸法に対応した毛細管現象が生じない程度の隙間が形成される。それ故、箱本体１２とロアカバー１６の嵌合部分近傍が被水したとしても、従来の如き二重壁部と挿入壁部の間の僅かな隙間を介して毛細管現象によって電気接続箱の内部に浸水するおそれを解消乃至は低減できる。

さらに、ロアカバー１６の挿入壁部６２を外周側から囲むようにカバー壁部６４が設けられており、かかるカバー壁部６４の突出端面８２に対して箱本体１２の二重壁部３６の外壁３２の突出端面８４が当接されるようになっている。これにより、電気接続箱１０が被水した際に最初に外部から水が浸入するロアカバー１６と箱本体１２の当接面である突出端面８２，８４間を挿入壁部６２の外周側に離隔して設けることができるので、水が直接挿入壁部６２に及ぼされることを有利に防止できる。しかも、カバー壁部６４を周壁６０に連結する連結部６６間にはロアカバー１６の周壁６０の周方向で隙間が形成されている。それ故、仮に突出端面８２，８４間から水が浸入しても、連結部６６間の隙間からも速やかに排水することができる。

また、挿入壁部６２のフランジ部６８がかかる突出端面８２，８４間よりも箱本体１２側、すなわち上方に突出されていることから、重力の作用により水が挿入壁部６２を乗り越えることがより困難とされて、電気接続箱１０の防水性を一層向上させることができる。

加えて、ロック部４０を構成する収容空所４８が二重壁部３６の内壁３０と外壁３２間の隙間３４を利用して形成されており、被ロック部７０が収容空所４８に嵌め入れられることで箱本体１２とロアカバー１６がロック嵌合されるようになっている。それ故、ロック部４０と被ロック部７０からなるロック機構を、二重壁部３６の内壁３０と外壁３２間の隙間３４を利用してスペース効率よく配設することができ、電気接続箱１０の小型化を達成しつつロック機構を構成することができる。

以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、ロック機構を構成するロック部４０と被ロック部７０の配設位置や具体的形状は、特に限定されるものではなく、電気接続箱１０の配設スペース等を考慮して任意に設定可能である。

１０：電気接続箱、１２：箱本体、１４：下方開口部、１６：ロアカバー、２８：周壁（箱本体）、３０：内壁、３２：外壁、３４：隙間、３６：二重壁部、３８：連結部、４０：ロック部、４８：収容空所、５０：開口窓、６０：周壁（ロアカバー）、６２：挿入壁部、６４：カバー壁部、６６：連結部、６８：フランジ部、７０：被ロック部、７２：弾性突片、７６：係合突部、８２：突出端面（カバー壁部）、８４：突出端面（二重壁部）

Claims

枠状に形成された周壁を有する箱本体と、前記箱本体の下方開口部を覆うロアカバーを備え、前記箱本体の前記周壁の下側端部には、周方向に延出する内壁および外壁が隙間を隔てて配設されてなる二重壁部が設けられており、前記ロアカバーの周壁の先端部に設けられた挿入壁部が前記内壁および前記外壁の間に挿し入れられて配設されてなる電気接続箱において、
前記ロアカバーの前記挿入壁部の突出端部には、前記外壁に向かって突出するフランジ部が設けられており、
前記ロアカバーの前記周壁の先端部には、前記挿入壁部を外周側から囲むカバー壁部が前記挿入壁部から前記外周側に離隔して配設されており、前記カバー壁部と前記周壁の間に設けられた連結部を介して前記カバー壁部が前記周壁に支持されている一方、
前記箱本体と前記ロアカバーの嵌合状態で、前記カバー壁部の突出端面に前記二重壁部の前記外壁の突出端面が当接されるようになっており、前記挿入壁部の前記フランジ部が前記カバー壁部の突出端面を超えて前記箱本体側に突出されている
ことを特徴とする電気接続箱。
前記箱本体と前記ロアカバーをロック嵌合する一対のロック機構が、前記箱本体の前記二重壁部に設けられたロック部と、前記ロアカバーの周壁において上方に向かって突設された被ロック部によって構成されている一方、
前記ロック部が、前記二重壁部の前記内壁と前記外壁の間に形成された収容空所と、前記外壁に開口して前記収容空所を外部に開口する開口窓を含んで構成されていると共に、
前記被ロック部が、弾性突片と該弾性突片の突出先端部外面に設けられた係合突部を有しており、
前記被ロック部の前記弾性突片を前記収容空所に挿入する際に前記係合突部が前記外壁に当接して撓み変形して前記弾性突片の前記収容空所への挿入が許容される一方、前記係合突部が前記開口窓に至って前記弾性突片が弾性復帰することにより前記係合突部が前記開口窓の周縁部に係合することで、前記箱本体と前記ロアカバーが前記ロック機構によりロック嵌合される請求項１に記載の電気接続箱。