JP6190715B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
1.可塑剤含有材料の表面に、中塗層、及び上塗層を有する積層体であって、
前記中塗層が、(A)ポリオール化合物、(B)イソシアネート基含有量が5重量%以上20重量%以下であるポリイソシアネート化合物、及び(C)テトラアルコキシシラン化合物を含有する中塗材によって形成される層であり、
前記上塗層が、(D)フッ素樹脂を含有する上塗材によって形成される層であることを特徴とする積層体。
2.前記(A)成分が、(A−1)アミノ基及び/またはカルボキシル基を有するポリオール化合物を含有することを特徴とする1.に記載の積層体。
3.前記(A)成分が、(A−2)ポリカプロラクトンジオール及び/又はポリカプロラクトントリオールを含有することを特徴とする1.または2.に記載の積層体。
4.前記上塗層が、(D)フッ素樹脂、及び(E)テトラアルコキシシラン化合物を含有する上塗材によって形成されることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の積層体。
(A−1)としては、アミノ基を有するポリオール、カルボキシル基を有するポリオール、アミノ基及びカルボキシル基を有するポリオール等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。例えば、(A−1)成分として、アミノ基を有するポリオール化合物及びカルボキシル基を有するポリオール化合物を含む態様等も好適である。
なお、アミン価は過塩素酸で滴定して求める試料1g中の水酸化カリウムのミリグラム(mg)数で表したアミンと同定した塩基の量であり、JIS K 1557−7:2011 プラスチック−ポリウレタン原料ポリオール試験方法−第7部:塩基性度の求め方(窒素含有量及び全アミン価表示)に基づいて測定した値である。(A)成分のアミン価とは、全ての(A)成分の混合物で測定した値である。
RO(Si(OR)2O)nR+(n+1)H2O→nSiO2+(2n+2)ROH (Rはアルキル基を示す。nは整数。)
という反応式で表される。本発明におけるSiO2換算は、この反応式をもとに残るシリカ成分の量を換算したものである。
このような顔料の混合比率は、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し、好ましくは0.1重量部以上200重量部以下、より好ましくは5重量部以上150重量部以下である。
体質顔料としては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽微性炭酸カルシウム、カオリン、クレー、陶土、チャイナクレー、珪藻土、含水微粉珪酸、タルク、バライト粉、硫酸バリウム、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、シリカ粉、水酸化アルミニウム等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
なお、(D)成分中のフッ素含有量は、JIS K5658:2002に基づいて測定された数値である。
これらは、(D)成分と(F)成分の架橋反応を阻害しない程度であれば、例えば水酸基等、(F)成分と架橋反応可能な官能基を含んでもよい。
さらに、本発明では、上塗材の顔料として赤外線反射性粉体を含むことが好適である。このような赤外線反射性粉体を含有すれば、優れた汚染抑制効果が得られる。その詳細は定かではないが、太陽光があたって温度が上昇するほど、可塑剤が移行しやすくなるところを、赤外線反射性粉体によって温度上昇が抑制されることに起因するものと考えられる。
シーラーとは、例えばエポキシ樹脂等の樹脂を主成分とし、基材の一部または全面に塗り付けることで基材に極性をもたせることにより、基材と可塑剤含有材料との密着性を高めることを可能にするものである。
サーフェーサーとは、フィラーとシーラーの機能を兼ね備えたものであり、基材の一部または全面に塗り付けることにより、基材の平坦化と密着性の向上を図ることができるものである。
可塑剤含有材料がシート防水材の場合は、接着剤等を用いてシート防水材を基材に貼り合わせればよい。
なお、中塗層には、フッ素樹脂を含有しないことが好ましい。中塗層にフッ素樹脂を含有しないことで、経済的な仕上げが可能となり、また、中塗層を施工した後、上塗層の施工まで長期間が経過した場合でも、ケレン等の処理を必要とすることなく、中塗層に上塗層を積層することができる。
中塗材としては、表1に示した原料を使用した。
中塗材で用いる主剤は、表2の配合とした。
中塗材で用いる硬化剤については、表1に示すポリイソシアネート化合物1とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤1とした。
ポリイソシアネート化合物2とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤2とした。
ポリイソシアネート化合物3とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤3とした。
ポリイソシアネート化合物4とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤4とした。
ポリイソシアネート化合物5とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤5とした。
ポリイソシアネート化合物1のみ用いたものを硬化剤6とした。
中塗材1〜16における主剤と硬化剤の組み合わせを表3に示す。
なお、主剤と硬化剤は、NCO/OHが当量比で1.0となるように混合し、混合は塗装の直前に行った。
上塗材としては、表4に示した原料を使用した。
上塗材で用いる主剤は、表5の配合とした。
上塗材で用いる硬化剤については、表4に示すポリイソシアネート化合物6のみ用いたものを硬化剤Aとした。
ポリイソシアネート化合物6とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤Bとした。
ポリイソシアネート化合物7とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤Cとした。
ポリイソシアネート化合物8とテトラアルコキシシラン化合物を、重量比6:1となるように配合したものを硬化剤Dとした。
上塗材1〜6における主剤と硬化剤の組み合わせを表6に示す。
なお、主剤と硬化剤は、NCO/OHが当量比で1.0となるように混合し、混合は塗装の直前に行った。
基材として、スレート板に、ローラーにてエポキシ樹脂系シーラーを0.1kg/m2塗付け、気温23℃・相対湿度50%RH(以下、「標準状態」という)で5時間乾燥したものを用意した。
この基材に対し、ウレタンゴム系塗膜防水材(可塑剤を10重量%含有)を、コテを用いて3.0kg/m2塗付け、標準状態で24時間乾燥した。
次に、スプレーガンを用いて中塗材を0.3kg/m2塗付け、標準状態で5時間乾燥して中塗層を形成した。
さらに、スプレーガンを用いて上塗材を0.4kg/m2塗付け、標準状態で24時間乾燥して上塗層を形成した。
以上の方法により、試験体を作製した。
各実施例、比較例に使用した中塗材、上塗材は、表7のとおりである。
試験体を大阪府で南向きに水平面に対して30度の角度で設置し、1年間及び2年間暴露した後の耐汚染性を評価した。評価は5段階評価とし、優:5>4>3>2>1:劣とした。
試験体を、温度23℃の水に18時間浸した後、−20℃で3時間冷却し、50℃で3時間加温するというサイクルを1サイクルとし、10サイクル、20サイクル、30サイクル繰り返した後、被膜表面のひび割れの有無、表面状態を確認した。評価は、ひび割れが全くみられないものを◎、著しいひび割れが発生したものを×として、4段階(優:◎>○>△>×:劣)で評価した。
本結果の通り、比較例1、3に対し、実施例1〜19では、良好な耐汚染性が得られている。このことから、本発明の実施例は、可塑剤の移行防止効果により、耐汚染性が向上していることがわかる。また、比較例2に対し、実施例1〜19は、良好な耐ひび割れ性が得られている。このことから、本発明の積層体は、ひび割れ防止効果と汚染抑制効果を両立していることがわかる。
Claims (4)
- 可塑剤含有材料の表面に、中塗層、及び上塗層を有する積層体であって、
前記中塗層が、(A)ポリオール化合物、(B)イソシアネート基含有量が5重量%以上20重量%以下であるポリイソシアネート化合物、及び(C)テトラアルコキシシラン化合物を含有する中塗材によって形成される層であり、
前記上塗層が、(D)フッ素樹脂を含有する上塗材によって形成される層であることを特徴とする積層体。 - 前記(A)成分が、(A−1)アミノ基及び/またはカルボキシル基を有するポリオール化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 前記(A)成分が、(A−2)ポリカプロラクトンジオール及び/又はポリカプロラクトントリオールを含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層体。
- 前記上塗層が、(D)フッ素樹脂、及び(E)テトラアルコキシシラン化合物を含有する上塗材によって形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
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