JP6189814B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源又は交流負荷である交流機器が接続される交流入出力部と、直流電源又は直流負荷である直流機器が接続される直流入出力部と、を有し、これらの間で双方向に電力の変換を行う電力変換装置に関する。
このような電力変換器は、例えば、電力系統のような交流電源から入力される交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を蓄電池等に供給(充電)することができる。また、蓄電池のような直流電源から入力される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力を家電機器に供給することもできる。
交流入出力部及び直流入出力部の少なくとも一方側には高電圧が印可されることが多いので、当該高電圧が他方側に印可されてしまうことの無いように、交流入出力部と直流入出力部との間は互いに絶縁されていることが望ましい。このため、トランスを有する絶縁型のDC/DC回路と、AC/DC回路とを組み合わせた構成の電力変換器とすることが一般的に行われている。
絶縁型のDC/DC回路は、トランスの一次側に形成されたスイッチング回路と、トランスの二次側に形成されたスイッチング回路とを有している。これらスイッチング回路に配置された複数のスイッチング素子のON,OFFが切り替えられることにより、直流電力から交流電力への変換、及び直流電力から交流電力への変換が行われる(下記特許文献1を参照)。
ところで、直流入出力部における直流電圧は、常に一定なのではなく、例えば蓄電池の電圧低下などによって変動してしまうことがある。その結果、変動後の直流電圧の値によっては、電力変換器におけるソフトスイッチングが不可能な動作領域となってしまい、電力変換器の運転効率が低下してしまうことがあった。
これを解決するために、下記特許文献1では、トランスを有する絶縁型のDC/DC回路の構成として、エネルギバッファを追加したTAB回路とすることが提案されている。このような構成とすれば、エネルギバッファに引き込まれる電力の大きさを調整することにより、直流入出力部における直流電圧が小さいときにおいても比較的高効率で電圧変換器を運転することができる。
特開2008−543271号公報
しかしながら、下記特許文献1に記載の電力変換器では、エネルギバッファに大きな電力が引き込まれることに伴って、トランスにおける電流が大きくなってしまう。その結果、トランスにおける銅損が大きくなってしまい、これにより運転効率の改善が妨げられてしまうと考えられる。つまり、下記特許文献1に記載の電圧変換器は、高い運転効率を維持するという観点において、更なる改良の余地があるものであった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、直流入出力部における直流電圧が変動した場合であっても、高い運転効率を維持することのできる電力変換器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換器は、交流電源又は交流負荷である交流機器(PS)が接続される交流入出力部(153、154、253、254)と、直流電源又は直流負荷である直流機器(BT)が接続される直流入出力部(111、112、211、212)と、を有し、これらの間で双方向に電力の変換を行う電力変換装置であって、交流入出力部から入力される交流電力を直流電力に変換する交直変換回路(140、240)と、交直変換回路からの直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力をトランスに(T1)より電圧変換した後に直流電力に変換し、当該直流電力を直流入出力部に出力する直流変換回路(120,220)と、交直変換回路と直流変換回路との接続部における電圧を平滑化するよう、当該接続部に配置された平滑コンデンサ(130、230)と、を備え、交流入出力部と交流機器との接続状態を変化させることにより、交流入出力部における交流電圧の最大値を変化させる接続変換部(300)が更に備えられており、接続変換部は、直流入出力部における直流電圧を、トランスのうち直流入出力部側におけるコイル(L1)の巻数(N1)で除し、これにトランスのうち平滑コンデンサ側におけるコイル(L2)の巻数(N2)を掛けて得られる上限電圧値よりも、交流入出力部における交流電圧の最大値の方が大きくなることのないように、交流入出力部と交流機器との接続状態を変化させることを特徴とする。
本発明に係る電力変換器では、接続変換部によって交流入出力部と交流機器との接続状態を変化させ、これにより交流入出力部における交流電圧の最大値(ピーク値)を変化させることが可能となっている。これにより、直流入出力部における直流電圧が変動した場合であっても、直流変換回路における電力変換が高い効率で行われる状態を維持することができる。すなわち、高効率の運転が可能となるような直流電圧の範囲を広く確保することができる。
本発明によれば、直流入出力部における直流電圧が変動した場合であっても、高い運転効率を維持することのできる電力変換器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電力変換器の全体構成を示す図である。 DC/DC回路部の内部の構成を示す図である。 DC/DC回路部において行われるスイッチング動作と、トランス電流との関係を示すグラフである。 制御部によって行われる処理を示すフローチャートである。 交流電源側から蓄電池側に電力変換する場合になされる、AC/DC回路部のスイッチング動作を説明するためのブロック線図である。 蓄電池側から交流電源側に電力変換する場合になされる、DC/DC回路部のスイッチング動作を説明するためのブロック線図である。 ソフトスイッチング可能な領域を示す図である。 電力変換器の運転効率を説明するためのグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1においては、本発明の実施形態に係る電力変換器10が、蓄電池BTと交流電源PSとの間に配置された場合の例が示されている。電力変換器10は、交流電源PSから入力される交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を蓄電池BTに供給(蓄電)することができる。このように動作させる場合、直流電力で動作する電気機器(直流負荷)を蓄電池BTに替えて配置し、当該電気機器に電力変換器10から直流電力を供給することもできる。
また、電力変換器10は、蓄電池BTから入力される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力を交流電源PS側に出力することも可能となっている。このように動作させる場合、交流電力で動作する電気機器(交流負荷)を交流電源PSに替えて配置し、当該電気機器に電力変換器10から交流電力を供給することもできる。
つまり、電力変換器10は、蓄電池BTや直流負荷のような直流機器と、交流電源PSや交流負荷のような交流機器との間で、双方向に電力の変換を行うことが可能となっている。電力変換器10は、第1変換部100と、第2変換部200と、接続変換部300と、制御部400とを備えている。
第1変換部100は、上記のような双方向の電力変換を行うための電気回路である。第1変換部100は、フィルタ回路部110と、DC/DC回路部120と、平滑コンデンサ130と、AC/DC回路部140と、フィルタ回路部150と、を備えている。
フィルタ回路部110は、所謂ローパスフィルタであって、蓄電池BTとDC/DC回路部120間において高周波の電流波形を除去するために配置されている。フィルタ回路部110は、蓄電池BT側の入出力端子である一対の端子111、112と、DC/DC回路部120側の入出力端子である一対の端子113、114とを有している。端子111は蓄電池BTの正極に接続されており、端子112は蓄電池BTの負極に接続されている。
DC/DC回路部120は、フィルタ回路部110を経由して入力される蓄電池BTからの直流電力を、電圧変換してAC/DC回路部140側に出力するための部分である。また、AC/DC回路部140側から入力される直流電力を、電圧変換してフィルタ回路部110側に出力することも可能となっている。DC/DC回路部120は、フィルタ回路部110側の入出力端子である一対の端子121、122と、AC/DC回路部140側の入出力端子である一対の端子123、124とを有している。端子121はフィルタ回路部110の端子113に接続されており、端子122はフィルタ回路部110の端子114に接続されている。
図2に示されるように、DC/DC回路部120にはトランスT1が配置されている。DC/DC回路部120のうち、トランスT1が有するコイルL1と端子121、122との間の部分は、4つのスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4、及びこれらのそれぞれに逆並列接続されたダイオードからなるフルブリッジインバータ回路となっている。同様に、DC/DC回路部120のうち、トランスT1が有するコイルL2と端子123、124との間の部分は、4つのスイッチング素子Q5、Q6、Q7、Q8、及びこれらのそれぞれに逆並列接続されたダイオードからなるフルブリッジインバータ回路となっている。
端子121、122から直流電力が入力されると、後述の制御部400によってスイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4それぞれのON、OFFが切り替えられて、トランスT1のコイルL1に交流電流(矩形波状の電流)が流れる。また、これに伴って、トランスT1のコイルL2にも交流電流(矩形波状の電流)が流れる。
制御部400によってスイッチング素子Q5、Q6、Q7、Q8それぞれのON、OFFが切り替えられて、コイルL2からの交流電力は直流電力に変換され、端子123、124からAC/DC回路部140側へと出力される。端子123、124から出力される直流電力は、端子121、122から入力された直流電力を電圧変換(昇圧又は降圧)したものとなっている。
出力される電圧の大きさは、トランスT1の巻線比や、スイッチング素子Q1乃至Q8のスイッチング周期、Duty等によって変化する。端子123、124に入力された直流電力を電圧変化し、端子121、122から出力する場合の動作も、上記と同様である。フルブリッジインバータ回路においてなされる具体的なスイッチングの方法については、説明を省略する。
図1に戻って説明を続ける。AC/DC回路部140は、DC/DC回路部120からの直流電力を交流電力に変換して、当該交流電力をフィルタ回路部150側に出力するための部分である。また、フィルタ回路部150を経由して入力される交流電源PSからの交流電力を、直流電力に変換してDC/DC回路部120側に出力することも可能となっている。AC/DC回路部140は、DC/DC回路部120側の入出力端子である一対の端子141、142と、フィルタ回路部150側の入出力端子である一対の端子143、144とを有している。端子141はDC/DC回路部120の端子123に接続されており、端子142はDC/DC回路部120の端子124に接続されている。
AC/DC回路部140は、4つのスイッチング素子(不図示)、及びこれらのそれぞれに逆並列接続されたダイオード(不図示)からなるフルブリッジインバータ回路となっている。その構成自体は公知のものであるから、AC/DC回路部140の内部については具体的な説明および図示を省略する。
平滑コンデンサ130は、端子123と端子141とを結ぶ線と、端子124と端子142とを結ぶ線と、の間に配置されたコンデンサである。DC/DC回路部120からAC/DC回路部140へと供給される電力(及び逆方向に供給される電力)は、平滑コンデンサ130によってその電流波形及び電圧波形が平滑化される。端子123と端子124との間の端子間電圧、及び、端子141と端子142との間の端子間電圧は、平滑コンデンサ130に印可されている電圧に等しい。
フィルタ回路部150は、フィルタ回路部110と同様に構成されたローパスフィルタであって、交流電源PSとAC/DC回路部140との間において高周波の電流波形を除去するために配置されている。フィルタ回路部150は、AC/DC回路部140側の入出力端子である一対の端子151、152と、交流電源PS側の入出力端子である一対の端子153、154とを有している。端子151はAC/DC回路部140の端子143に接続されており、端子152はAC/DC回路部140の端子144に接続されている。
第2変換部200は、以上に説明した第1変換部100と同一に構成された電気回路である。このため、第2変換部200の具体的な説明は省略する。また、以下の説明においては、第1変換部100の構成要素に対応する第2変換部200の構成要素を、例えば「DC/DC回路部220」のように200番台の符号を付して表記する。
フィルタ回路部210の端子211は蓄電池BTの正極に接続されており、端子212は蓄電池BTの負極に接続されている。また、フィルタ回路部250の端子253、254には、交流電源PSからの交流電力が入力(又は出力)される。このように、第1変換部100と第2変換部200とは互いに並列となるように設けられている。
接続変換部300の機能及び構成についての説明に先立ち、交流電源PSについて説明する。交流電源PSは、所謂「単相3線式」の交流電源であり、3つの出力端子(OP1、OP2、OP3)を有している。出力端子OP1と出力端子OP2とが負荷に接続されると、当該負荷には100Vの交流電力が出力される。同様に、出力端子OP2と出力端子OP3とが負荷に接続されると、当該負荷には100V(実効値)の交流電力が出力される。一方、出力端子OP1と出力端子OP3とが負荷に接続されると、当該負荷には200V(実効値)の交流電力が出力される。
接続変換部300は、上記のような交流電源PSとフィルタ回路部150(及びフィルタ回路部250)との間に配置されている。接続変換部300は、6つのリレーR1、R2、R3、R4、R5、R6を有している。それぞれのリレーの状態が切り替えられることによって、第1変換部100と交流電源PSの接続状態、及び第2変換部200と交流電源PSの接続状態が切り替えられる。
具体的には、端子153と出力端子OP1、端子154と出力端子OP2、端子253と出力端子OP2、端子254と出力端子OP3、がそれぞれ接続されている状態(以下、「第1状態」とも称する)と、端子153と出力端子OP1、端子154と出力端子OP3、端子253と出力端子OP1、端子254と出力端子OP3、がそれぞれ接続されている状態(以下、「第2状態」とも称する)とが切り替えられる。
第1状態では、交流電源PSから100Vの交流電力が第1変換部100(フィルタ回路部150)に入力される。また、交流電源PSから100Vの交流電力が第2変換部200(フィルタ回路部250)にも入力される。このとき、リレーR1、R2、R3、R4は閉状態(ON)となっており、リレーR5、R6は開状態(OFF)となっている。
第2状態では、交流電源PSから200Vの交流電力が第1変換部100(フィルタ回路部150)に入力される。また、交流電源PSから200Vの交流電力が第2変換部200(フィルタ回路部250)にも入力される。このとき、リレーR1、R3、R5、R6は閉状態(ON)となっており、リレーR2、R4は開状態(OFF)となっている。尚、それぞれのリレーの開閉は、制御部400の制御によって切り替えられる。
制御部400は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えたコンピュータシステムであり、電力変換器10全体の動作を制御するものである。リレーR1、R2、R3、R4、R5、R6と制御部400との間は、それぞれが不図示の信号線で接続されている。また、電力変換器10に配置された複数のセンサ(後述の電圧計VA1、電流計IA1等)と制御部400との間も、不図示の信号線で接続されている。
電力変換器10を構成する回路の各部に配置された電圧計及び電流計について説明する。電圧計VA1は、出力端子OP1に繋がる線と、出力端子OP2に繋がる線との間の電圧を測定するセンサである。電圧計VA2は、出力端子OP2に繋がる線と、出力端子OP3に繋がる線との間の電圧を測定するセンサである。電圧計VA3は、出力端子OP1に繋がる線と、出力端子OP3に繋がる線との間の電圧を測定するセンサである。電圧計VA1、VA2、VA3によって測定されたそれぞれの電圧値は、制御部400に入力される。
電流計IA1は、フィルタ回路部150の端子153において入出力される電流を測定するセンサである。電流計IA2は、フィルタ回路部250の端子253において入出力される電流を測定するセンサである。電流計IA1、IA2によって測定されたそれぞれの電流値は、制御部400に入力される。
電圧計VC1は、平滑コンデンサ130に印可されている電圧を測定するセンサである。電圧計VC2は、平滑コンデンサ230に印可されている電圧を測定するセンサである。電圧計VC1、VC2によって測定されたそれぞれの電圧値は、制御部400に入力される。
電流計ID1は、フィルタ回路部110の端子111において入出力される電流を測定するセンサである。電流計ID2は、フィルタ回路部210の端子211において入出力される電流を測定するセンサである。電流計ID1、ID2によって測定されたそれぞれの電流値は、制御部400に入力される。
電圧計VDは、フィルタ回路部110の端子111と端子112との間の電圧を測定するセンサである。図1に示されるように、電圧計VDは、フィルタ回路部210の端子211と端子212との間の電圧を測定するセンサともいうことができる。電圧計VDによって測定された電圧値は、制御部400に入力される。
ところで、AC/DC回路部140においてはその構成上、正常に電力変換の動作が行われるための条件として、端子141と端子142との間における直流電圧が、端子143と端子144との間(端子153と端子154との間ともいえる)における交流電圧の最大値(ピーク電圧)よりも低くなっている必要がある。
このため、例えば、端子153と端子154との間に実効値200Vの交流電圧が印可されている場合には、端子141と端子142との間における直流電圧が約280V以上となっていなければ、AC/DC回路部140は正常に動作しない。
そこで、電圧計VC1によって計測される電圧値が、端子153と端子154との間における交流電圧の最大値よりも大きくなるように、DC/DC回路部220による電力変換が行われる必要がある。尚、本実施形態の場合には、「端子153と端子154との間における交流電圧の最大値」とは、第1状態においては約140Vであり、第2状態においては約280Vである。
蓄電池BTから電力変換器10に供給される電力の電圧、すなわち、電圧計VDによって計測される電圧は、蓄電池BTの蓄電量によって大きく変動する。仮に、当該電圧が低下している場合には、DC/DC回路部120は、フィルタ回路部110から入力される電力を昇圧してAC/DC回路部140側に出力する必要がある。しかしながら、電圧計VDによって計測される電圧の大きさによっては、DC/DC回路部120における変換効率が著しく低下してしまうことがある。DC/DC回路部220についても同様である。
この点について、図3を参照しながら説明する。図3では、時刻t0から時刻t8までの期間における、各スイッチング素子(Q1等)のスイッチング動作、及びトランスT1における電流(コイルL1を流れる電流)の時間変化が示されている。図3(A)ではスイッチング素子Q1、Q4の動作が示されており、図3(B)ではスイッチング素子Q2、Q3の動作が示されている。また、図3(C)ではスイッチング素子Q5、Q8の動作が示されており、図3(D)ではスイッチング素子Q6、Q7の動作が示されている。
図3(A)に示されるように、時刻t0から時刻t2までの期間において、スイッチング素子Q1、Q4は閉状態(ON)となり、時刻t2から時刻t4までの期間において、スイッチング素子Q1、Q4は開状態(OFF)となる。このような時刻t0から時刻t4までの動作が、時刻t4以降も繰り返される。尚、図3に示される例においては、時刻t0から時刻t2までの期間の長さと、時刻t2から時刻t4までの期間の長さとは同一である。
図3(B)に示されるように、時刻t0から時刻t2までの期間において、スイッチング素子Q2、Q3は開状態(OFF)となり、時刻t2から時刻t4までの期間において、スイッチング素子Q2、Q3は閉状態(ON)となる。このような時刻t0から時刻t4までの動作が、時刻t4以降も繰り返される。このように、スイッチング素子Q2、Q3は、スイッチング素子Q1、Q4とは常に逆の状態となるように切り替えられる。
図3(C)に示されるように、時刻t1から時刻t3までの期間において、スイッチング素子Q5、Q8は閉状態(ON)となり、時刻t3から時刻t5までの期間において、スイッチング素子Q5、Q8は開状態(OFF)となる。このような時刻t1から時刻t5までの動作が、時刻t5以降も繰り返される。尚、時刻t1は時刻t0よりも時間φだけ遅れた時刻である。また、時刻t1から時刻t3までの期間の長さと、時刻t3から時刻t5までの期間の長さとは同一であり、これらは時刻t0から時刻t2までの期間の長さに等しい。つまり、図3(C)に示されるスイッチング素子Q5、Q8の動作は、図3(A)に示されるスイッチング素子Q1、Q4の動作を時間φだけシフトさせたもの、ということができる。
図3(D)に示されるように、時刻t1から時刻t3までの期間において、スイッチング素子Q6、Q7は開状態(OFF)となり、時刻t3から時刻t5までの期間において、スイッチング素子Q6、Q7は閉状態(ON)となる。このような時刻t1から時刻t5までの動作が、時刻t5以降も繰り返される。このように、スイッチング素子Q6、Q7は、スイッチング素子Q5、Q8とは常に逆の状態となるように切り替えられる。図3(D)に示されるスイッチング素子Q6、Q7の動作は、図3(B)に示されるスイッチング素子Q2、Q3の動作を時間φだけシフトさせたもの、ということができる。
スイッチング素子Q1乃至Q8の切換え動作が上記のように行われると、トランスT1のコイルL1、L2にはそれぞれ矩形波状の電流が流れる。図3(E)には、電圧計VDによって計測される電圧(以下、「電圧VD」とも表記する)と、電圧計VC1によって計測される電圧(以下、「電圧VC1」とも表記する)との比率が、トランスT1のコイルL1の巻数(以下、「巻数N1」とも表記する)と、コイルL2の巻数(以下、「巻数N2」とも表記する)との比率に等しい場合において、コイルL1に流れる電流の変化が示されている。
このような場合、つまり、電圧VC1が下記の式(1)を満たすような場合には、コイルL1に流れる電流の波形はフラットな矩形波となる。
電圧VC1=電圧VD×巻数N2/巻数N1・・・(1)
つまり、図3(E)に示されるように、時刻t1から時刻t2までの期間は一定の電流(I1)が流れ、時刻t3から時刻t4までの期間は、逆方向に一定の電流(−I1)が流れる。ここで、スイッチング素子Q1等が切り替わるタイミングである時刻t2、t3に着目すれば、時刻t2における電流の方向と、時刻t3における電流の方向とは逆方向になっている。このため、時刻t2から時刻t3までの期間においてはソフトスイッチングが行われており、DC/DC回路部120の運転効率は非常に良好なものとなっている。スイッチング素子Q1等の切換えが行われる他の期間(時刻t4から時刻t5の期間等)についても同様である。
蓄電池BTの蓄電量が低下し、これに伴い電圧VDも低下しているときには、電圧VC1の値を式(1)によって算出される値としてしまうと、電圧VC1が端子143、144間の交流電圧の最大値を下回ってしまうことがある。この場合、既に述べたように、AC/DC回路部140は正常に動作することができない。このため、電圧VC1が式(1)で算出される値よりも大きくなるように、DC/DC回路部120又はAC/DC回路部140による電圧変換が行われる必要がある。
図3(F)には、このような場合、すなわち、電圧VDと電圧VC1との比率が、巻数N1と巻数N2との比率に等しくない場合における、コイルL1に流れる電流の変化が示されている。この場合、図3(E)とは異なり、コイルL1に流れる電流の波形はフラットな矩形波とはならない。
つまり、時刻t1から時刻t2までの期間は電流が減少傾向となり、時刻t3から時刻t4までの期間は電流が増加傾向となる。また、時刻t1や時刻t5における電流の最大値(I2)は、図3(E)の場合における電流の最大値(I1)よりも大きくなっている。このような現象は、トランスT1の両側において巻線比(N1/N2)で定まる電圧とは異なる電圧を生じさせるために、コイルL1、L2を流れる電流が時間の経過とともに変化してしまうことに起因する。
また、時刻t1から時刻t2までの期間において電流が大きく減少した結果として、時刻t2における電流の方向と、時刻t3における電流の方向とは同方向になっている。このため、時刻t2から時刻t3までの期間においてはソフトスイッチングが行われない。その結果、DC/DC回路部120の運転効率は、ハードスイッチングによって悪化してしまう。スイッチング素子Q1等の切換えが行われる他の期間(時刻t4から時刻t5の期間等)についても同様である。
更に、コイルL1、L2に流れる電流の最大値がI1からI2に増加するために、トランスT1における銅損が大きくなる。これにより、DC/DC回路部120の運転効率は更に低下してしまう。
このように、蓄電池BTから入力される電圧である電圧VDが低下すると、これに伴って、DC/DC回路部120における運転効率が著しく低下してしまう可能性がある。そこで、本実施形態に係る電力変換器10では、接続変換部300によって第1変換部100と交流電源PSの接続状態を切り替えることで、上記のような運転効率の低下を回避するように構成されている。
図4を参照しながら、制御部400によって行われる制御について説明する。制御部400では、図4に示される処理が所定の周期で繰り返し実行されている。
ステップS01では、電圧計VA3で計測された電圧(以下、「電圧VA3」とも表記する)が、電圧VDに対して「巻数N2/巻数N1」を掛けた値よりも大きいかどうかが判定される。電圧VA3>電圧VD×巻数N2/巻数N1である場合には、ステップS02に移行する。
ステップS02に移行したということは、仮に電圧V3(200V)が端子153と端子154との間に印可されてしまうと、図3(E)に示される運転が不可能ということである。つまり、電圧VDが比較的小さいために、AC/DC回路部140を正常に動作させるための条件(端子141、142間の電圧>端子143、144間の電圧)を満たそうとすると、電圧VC1を式(1)で算出される値よりも大きくしなければならないということである。
そこで、ステップS02では、第1状態に移行するようにスイッチング素子Q1等の状態が切り替えられる。具体的には、リレーR1、R2、R3、R4が閉状態(ON)とされ、リレーR5、R6が開状態(OFF)とされる。これにより、交流電源PSから100Vの交流電力が第1変換部100(フィルタ回路部150)に入力される状態となる。同時に、交流電源PSから100Vの交流電力が第2変換部200(フィルタ回路部250)に入力される状態となる。
このような接続変換部300の動作によって、端子143、144間の交流電圧が100V(実効値)となる。その結果、電圧VC1を式(1)で算出される値としても、AC/DC回路部140を正常に動作させるための条件(端子141、142間の電圧>端子143、144間の電圧)は満たされるということになる。
ステップS02においてスイッチング素子Q1等の状態が切り替えられた以降は、DC/DC回路部120又はAC/DC回路部140が、電圧VC1が式(1)を満たす値となるような動作を行う。同様に、DC/DC回路部220又はAC/DC回路部240も、電圧VC1が式(1)を満たす値となるような動作を行う。その結果、DC/DC回路部120及びDC/DC回路部220のいずれにおいてもソフトスイッチングが行われるようになり、これらの運転効率は向上する。
ステップS01において、電圧VA3≦電圧VD×巻数N2/巻数N1である場合には、ステップS03に移行する。
ステップS03に移行したということは、仮に電圧V3(200V)が端子153と端子154との間に印可されたとしても、図3(E)に示される運転が可能ということである。つまり、電圧VDが比較的大きいために、AC/DC回路部140を正常に動作させるための条件(端子141、142間の電圧>端子143、144間の電圧)を満たしながらも、電圧VC1を式(1)で算出される値とすることが可能ということである。
そこで、ステップS03では、第2状態に移行するようにスイッチング素子Q1等の状態が切り替えられる。具体的には、リレーR1、R3、R5、R6が閉状態(ON)とされ、リレーR2、R4が開状態(OFF)とされる。これにより、交流電源PSから200Vの交流電力が第1変換部100(フィルタ回路部150)に入力される状態となる。同時に、交流電源PSから200Vの交流電力が第2変換部200(フィルタ回路部250)に入力される状態となる。
接続変換部300の動作によって、端子143、144間の電圧が200Vとなる。この場合にも、電圧VC1を式(1)で算出される値としながら、AC/DC回路部140を正常に動作させるための条件(端子141、142間の電圧>端子143、144間の電圧)は満たされるということになる。
ステップS03においてスイッチング素子Q1等の状態が切り替えられた以降は、DC/DC回路部120又はAC/DC回路部140は、電圧VC1が式(1)を満たす値となるような動作を行う。同様に、DC/DC回路部220又はAC/DC回路部240も、電圧VC1が式(1)を満たす値となるような動作を行う。その結果、DC/DC回路部120及びDC/DC回路部220のいずれにおいてもソフトスイッチングが行われるようになり、これらの運転効率は向上する。
このように、本実施形態に係る電力変換器10では、接続変換部300が、端子153、154(交流入出力部)と交流電源PS(交流機器)との接続状態を変化させることにより、第1変換部100に入力される交流電圧の最大値を変化させる。つまり、電圧VD(端子111、112における直流電圧)を、コイルL1の巻数N1で除し、これにコイルL2の巻数N2を掛けて得られる値(上限電圧値)よりも、端子153、154における交流電圧の最大値の方が大きくなることの無いように、接続変換部300によるリレーR1等の切換えが行われる。
このような接続変換部300の動作によって、蓄電池BTから入力される電圧である電圧VDが大きく変動しても、電力変換器10はソフトスイッチングによる高効率な運転を維持することができる。
上記のような接続変換部300の動作は、上限電圧値と、端子153、154における交流電圧の最大値との差が最も小さくなるような動作ということができる。つまり、接続変換部300の動作によってとりうる二つの接続状態(第1状態、第2状態)のうち、上限電圧値と、端子153、154における交流電圧の最大値との差が最も小さい接続状態となるように、接続変換部300が動作しているということもできる。
更に、接続変換部300が上記のように(電圧の差が最も小さくなるように)動作するのであれば、動作後において、電圧VD(端子111、112における直流電圧)を、コイルL1の巻数N1で除し、これにコイルL2の巻数N2を掛けて得られる値(上限電圧値)よりも、端子153、154における交流電圧の最大値の方が小さくなっていても、(本実施形態よりも効果は小さいのであるが)本発明の効果を奏することができる。
尚、交流電源PS側から蓄電池BT側に電力が供給される場合(以下、「交直変換時」とも称する)、及び、蓄電池BT側から交流電源PS側に電力が供給される場合(以下、「直交変換時」とも称する)、のいずれにおいても、図4に示されるような処理及び接続変換部300の動作が行われる。ただし、電圧VC1を式(1)で算出される値とするために、DC/DC回路部120又はAC/DC回路部140において行われる具体的な処理については、交直変化時と直交変換時とでは互いに異なる。
交直変化時においては、AC/DC回路部140のスイッチング動作によって、電圧VC1が式(1)で算出される値に維持される。図5に示されるブロック線図は、交直変化時においてAC/DC回路部140においてなされるスイッチング動作のDutyを算出するために、制御部400において行われる処理の流れが示されている。
まず、乗算器ML11において、電圧VD×巻数N2/巻数N1の値が算出される。当該値は、電圧VC1の目標値となる値である。続いて、加算器AD11において、前記の目標値から実際に測定された電圧VC1の値が差し引かれる。これにより算出された値、すなわち電圧VC1の偏差は、演算器PI11に入力される。
演算器PI11では、入力された偏差の値に基づいて、当該偏差を0にするために必要となる電流(交流電源PS側から引き込まれる電流)の大きさが算出される。
乗算器ML12では、演算器PI11で算出された値を最大値とする正弦波の、現時点における値が算出される。具体的には、演算器PI11で算出された値に対し、単位波形出力器SIから出力された正弦波の波形が掛けあわされる。乗算器ML12で算出される値は、交流電源PS側から電力変換器10に引き込まれる電流の目標値となるものである。
加算器AD12では、乗算器ML12で算出された値から、電流計IA1によって算出された電流値(以下、「電流IA1」とも表記する)の値が差し引かれる。これにより算出された値、すなわち交流電源PS側から引き込まれる電流IA1の偏差は、演算器PI12に入力される。
演算器PI12では、入力された偏差の値に基づいて、当該偏差を0にするために必要となるDuty、すなわち、AC/DC回路部140が有する各スイッチング素子(不図示)のスイッチング動作を制御するための切換え信号が算出され、出力される。AC/DC回路部140では、かかる信号に基づいて各スイッチング素子のON/OFFが切り替えられて電力変換がなされる。これにより、電圧VC1の値は式(1)で算出される値に維持される。尚、AC/DC回路部240についても同様の動作が行われる。
一方、直交変化時においては、DC/DC回路部120のスイッチング動作によって、電圧VC1が式(1)で算出される値に維持される。図6に示されるブロック線図は、直交変化時においてDC/DC回路部120においてなされるスイッチング動作のDutyを算出するために、制御部400において行われる処理の流れが示されている。
まず、乗算器ML21において、電圧VD×巻数N2/巻数N1の値が算出される。当該値は、電圧VC1の目標値となる値である。続いて、加算器AD21において、前記の目標値から実際に測定された電圧VC1の値が差し引かれる。これにより算出された値、すなわち電圧VC1の偏差は、演算器PI21に入力される。
演算器PI21では、入力された偏差の値に基づいて、当該偏差を0にするために必要となる電流(蓄電池BT側から引き込まれる電流)の大きさが算出される。演算器PI21で算出される値は、蓄電池BT側から電力変換器10に引き込まれる電流の目標値となるものである。
加算器AD22では、演算器PI21で算出された値から、電流計ID1によって算出された電流値(以下、「電流ID1」とも表記する)の値が差し引かれる。これにより算出された値、すなわち蓄電池BT側から引き込まれる電流ID1の偏差は、演算器PI22に入力される。
演算器PI22では、入力された偏差の値に基づいて、当該偏差を0にするために必要となるDuty、すなわち、DC/DC回路部120が有する各スイッチング素子(Q1等)のスイッチング動作を制御するための切換え信号が算出され、出力される。DC/DC回路部120では、かかる信号に基づいて各スイッチング素子のON/OFFが切り替えられて電圧変換がなされる。これにより、電圧VC1の値は式(1)で算出される値に維持される。尚、DC/DC回路部220についても同様の動作が行われる。
図7には、電力変換器10においてソフトスイッチング可能な領域が示されている。図7の横軸は電圧VDであり、縦軸は電力変換器10から出力される電力の大きさである。また、図7の線LN1は二次側の境界条件であり、線LN2は一次側の境界条件である。これら線LN1及び線LN2よりも上方側の領域AR(電力変換器10から出力される電力が大きい領域)が、ソフトスイッチング可能な領域である。
図7に示されるように、電圧VD=電圧VC1×巻数N1/巻数N2に等しい場合、すなわち、電圧VC1が式(1)を満たすような場合には、ソフトスイッチング可能な電力の範囲が最も広くなっている。
図8には、電圧VDの変化と、電力変換器10の運転効率との関係が示されている。図8の横軸は電圧VD/電圧VC1であり、縦軸は電力変換器10の運転効率である。図8にも示されるように、電圧VD/電圧VC1の値が巻数N1/巻数N2のとき、すなわち、電圧VDと電圧VC1との関係が式(1)を満たす場合に、電力変換器10の運転効率は最も高くなっている。
これまでに説明したように、電力変換器10では、DC/DC回路部120又はAC/DC回路部140に動作によって、電圧VD=電圧VC1×巻数N1/巻数N2の条件(つまり、式(1)の条件)が常に満たれている。また、当該条件を満たしながらも、AC/DC回路部140が正常に動作するように、接続変換部300により電力変換器10と交流機器との接続状態が切り替えられる。
本実施形態では、互いに同一の構成である第1変換部100と第2変換部200とを有しており、これらが互いに並列に配置された構成となっている。しかしながら、本発明の実施態様としてはこのようなものに限定されず、例えば第1変換部100のみを有するような態様であってもよい。ただし、そのような場合には、電圧VDが低下して第1状態に切り替えられた場合(端子153、154に印可される交流電圧が100Vとなった場合)には、電力変換器10から蓄電池BT又は交流電源PS側に出力し得る電力が、第2状態において出力し得る電力よりも小さくなってしまう。
しかしながら、本実施形態では、互いに並列に配置された第1変換部100及び第2変換部200の両方から電力が出力される。このため、第1状態と第2状態のいずれにおいても、十分な大きさの電力を出力することが可能である。
尚、接続変換部300におけるリレーR1等の切換え動作は、端子153や端子154における交流電圧が0Vになるタイミング(ゼロクロスのタイミング)で行われることが望ましい。このようなタイミングで切り替えが行われると、スイッチングの損失が抑制され、電力変換器10の運転効率がさらに向上する。この場合、切換えのタイミングが正確に制御可能となるように、機械的に動作するリレーR1等に替えて、IGBT等のパワーデバイスを用いることが望ましい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:電力変換器
PS:交流電源
BT:直流電源
111,112,153,154,211,212,253,254:端子
120,220:DC/DC回路部
T1:トランス
L1,L2:コイル
140,240:AC/DC回路部
130,230:平滑コンデンサ
300:接続変換部

Claims (5)

  1. 交流電源又は交流負荷である交流機器(PS)が接続される交流入出力部(153、154、253、254)と、直流電源又は直流負荷である直流機器(BT)が接続される直流入出力部(111、112、211、212)と、を有し、これらの間で双方向に電力の変換を行う電力変換装置であって、
    前記交流入出力部から入力される交流電力を直流電力に変換する交直変換回路(140、240)と、
    前記交直変換回路からの直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力をトランス(T1)により電圧変換した後に直流電力に変換し、当該直流電力を前記直流入出力部に出力する直流変換回路(120,220)と、
    前記交直変換回路と前記直流変換回路との接続部における電圧を平滑化するよう、当該接続部に配置された平滑コンデンサ(130、230)と、を備え、
    前記交流入出力部と前記交流機器との接続状態を変化させることにより、前記交流入出力部における交流電圧の最大値を変化させる接続変換部(300)が更に備えられており、
    前記接続変換部は、
    前記直流入出力部における直流電圧を、前記トランスのうち前記直流入出力部側におけるコイル(L1)の巻数(N1)で除し、これに前記トランスのうち前記平滑コンデンサ側におけるコイル(L2)の巻数(N2)を掛けて得られる上限電圧値よりも、
    前記交流入出力部における交流電圧の最大値の方が大きくなることのないように、
    前記交流入出力部と前記交流機器との接続状態を変化させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 交流電源又は交流負荷である交流機器(PS)が接続される交流入出力部(153、154、253、254)と、直流電源又は直流負荷である直流機器(BT)が接続される直流入出力部(111、112、211、212)と、を有し、これらの間で双方向に電力の変換を行う電力変換装置であって、
    前記交流入出力部から入力される交流電力を直流電力に変換する交直変換回路(140、240)と、
    前記交直変換回路からの直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力をトランス(T1)により電圧変換した後に直流電力に変換し、当該直流電力を前記直流入出力部に出力する直流変換回路(120,220)と、
    前記交直変換回路と前記直流変換回路との接続部における電圧を平滑化するよう、当該接続部に配置された平滑コンデンサ(130、230)と、を備え、
    前記交流入出力部と前記交流機器との接続状態を変化させることにより、前記交流入出力部における交流電圧の最大値を変化させる接続変換部(300)が更に備えられており、
    前記接続変換部による切換えの結果とり得る複数の接続状態のうち、
    前記直流入出力部における直流電圧を、前記トランスのうち前記直流入出力部側におけるコイルの巻数で除し、これに前記トランスのうち前記平滑コンデンサ側におけるコイルの巻数を掛けて得られる上限電圧値と、
    前記交流入出力部における交流電圧の最大値と、の差が最も小さい接続状態となるように、
    前記接続変換部は、
    前記交流入出力部と前記交流機器との接続状態を変化させることを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記直流入出力部における直流電圧と、前記平滑コンデンサにおける直流電圧と、の比が、
    前記トランスのうち前記直流入出力部側におけるコイルの巻数と、前記トランスのうち前記平滑コンデンサ側におけるコイルの巻数と、の比に略等しくなるように、前記交直変換回路又は前記直流変換回路における電力の変換が行われることを特徴とする、請求項又はに記載の電力変換装置。
  4. 前記交直変換回路、前記平滑コンデンサ、及び前記直流変換回路からなる電力変換部(100、200)を2つ備えた構成となっており、当該2つの電力変換部が互いに並列に設けられていることを特徴とする、請求項乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記接続変換部は、前記交流入出力部における交流電圧が0Vになるタイミングで、前記交流入出力部と前記交流機器との接続状態を変化させることを特徴とする、請求項乃至のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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