JP6189721B2 - 熱間圧延制御装置及び熱間圧延制御方法 - Google Patents

熱間圧延制御装置及び熱間圧延制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱間圧延設備におけるランアウトテーブル(以下「ROT」と記すことがある)のテーブルロールの冷却制御に適用して好適な熱間圧延制御装置及び熱間圧延制御方法に関する。
ROTのテーブルロールの冷却方式には、テーブルロールの内部に冷却水を循環させる内部水冷と、外部からテーブルロールに水を吹きかける外部水冷とがある。内部水冷のシステムは高価であるため、通常は、温度計等の計測器の設置位置の近傍にあるテーブルロールのみ内部水冷とし、他のテーブルロールは外部水冷とすることが多い。しかし、外部水冷の水しぶきによる環境悪化により、鋼板の先端を検出するトラッキングセンサが誤動作する恐れがある。このため、鋼板の先端がダウンコイラに巻付いてから外部冷却水を噴射し、鋼板の尾端が仕上げミルを抜ける前に外部冷却水を停止する方法が一般的である。しかし、圧延中のテーブルロールに対する冷却水の噴射及び停止の切り替えによって、ダウンコイラに巻き取られる直前の鋼板の温度(巻取り温度)がばらつくという問題があった。
巻取り温度のばらつきを考慮してROTのテーブルロールの冷却を行う従来方法として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、複数のゾーンに分割されたテーブルロールの各ゾーンについて、鋼板の先端部が通過したゾーンから順にテーブルロールに対する冷却水の噴射を開始し、テーブルロール冷却水の噴射に合わせて鋼板冷却設備の注水量を減らし、巻取り温度の低下を防ぐ手法が示されている。
特開平9−10812号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手法には、以下の問題があった。鋼板の先端部が通過したゾーンから単に順番にテーブルロール冷却水の噴射を開始すると、鋼板の先端部(先端から一定長さの部分)が、テーブルロール冷却水が当たる領域と当たらない領域とに分れる。その結果、両方の領域の間で巻取り温度が大きく変化する。鋼板冷却設備の注水量を減らすことでこの温度変化を補償する特許文献1の方法を良好に適用するためには、注水量と温度低下の関係を精度良く把握した上で、注水量の減らす量を適切な値とし、かつ減らすタイミングをテーブルロール冷却水が巻取り温度に及ぼす影響に同期させる必要がある。さらに鋼板温度に与えるテーブルロール冷却水の効果と鋼板を冷却する冷却設備からの注水の効果は互いに干渉する関係にあるため、テーブルロール冷却水と注水を実施した場合とそれぞれを単独に実施した場合とで鋼板温度の変化が異なる点への配慮も必要になる。
しかしながら、一般にこれらは容易に実現できないため、特許文献1に記載された手法では鋼板の巻取り温度がばらつくという問題があった。
上記の状況から、圧延された鋼板を冷却中にテーブルロール冷却水の鋼板温度への影響を抑えることが望まれていた。
本発明の一態様において、開モード開始タイミング決定部により、鋼板の進行方向に沿って配置された複数の冷却水開閉装置を備えるテーブルロール冷却装置によって冷却される、複数のテーブルロールから構成されるランアウトテーブルを搬送される圧延された冷却中の鋼板の先端の位置情報から、複数のテーブルロールの冷却開始のタイミングを決定する。
次に、テーブルロール冷却水制御部により、開モード開始タイミング決定部が決定した冷却開始のタイミングで、開モード優先順位格納部に格納された、複数のテーブルロールの冷却開始時に複数の冷却水開閉装置を開いて冷却水を放出するための優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の冷却水開閉装置を順番に開いていく。
本発明の少なくとも一態様によれば、複数のテーブルロールの冷却開始時に複数の冷却水開閉装置を開く優先順位を記憶しておき、その優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の冷却水開閉装置を順番に開くようにしている。このように、複数の冷却水開閉装置を、鋼板温度への影響に配慮した優先順位及び時間間隔に基づいてシーケンシャルに開くことにより、圧延された鋼板を冷却中にテーブルロール冷却水の鋼板温度への影響が抑えられる。
本発明の第1の実施の形態に係る熱間圧延システムの構成例を示した説明図である。 図1の開モード優先順位格納部の構成例を示した説明図である。 図1の閉モード優先順位格納部の構成例を示した説明図である。 図1の開モードインターバル格納部の構成例を示した説明図である。 図1の閉モードインターバル格納部の構成例を示した説明図である。 図1の開モード開始タイミング決定部の処理を示すフローチャートである。 図1の閉モード開始タイミング決定部の処理を示すフローチャートである。 図1のテーブルロール冷却水制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る熱間圧延システムの構成例を示した説明図である。 図9のテーブルロール冷却水制御部の処理を示すフローチャートである。 図9の開モード優先順位格納部の構成例を示した説明図である。 図9の閉モード優先順位格納部の構成例を示した説明図である。 コンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。説明は下記の順序で行う。なお、各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
1.第1の実施の形態(インターバル格納部を備える例)
2.第2の実施の形態(巻取り温度偏差算出部を備える例)
3.第3の実施の形態(冷却水開閉装置番号に同一の優先順位を付与した例)
4.その他
<1.第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る熱間圧延システム1の構成例を示した説明図である。
熱間圧延システム1は、熱間圧延制御装置100と、制御対象150とから構成される。熱間圧延制御装置100は、制御対象150から種々の信号を受信し、受信した信号に基づいて制御信号を生成して制御対象150に出力する。
まず制御対象150の構成例を説明する。
本実施の形態において、制御対象150はいわゆるランアウトテーブル(ROT)と呼ばれる熱間圧延システム1の巻取り温度制御ラインである。巻取り温度制御ラインでは、熱間圧延機152のミル153で圧延された例えば850℃〜950℃の温度の鋼板151を、鋼板151の上側から水冷するラミナー冷却装置160と下側から冷却するスプレー冷却装置163で冷やし、ダウンコイラ157で巻取る。ラミナー冷却装置160とスプレー冷却装置163は、鋼板冷却装置の一例である。
ラミナー冷却装置160及びスプレー冷却装置163は、水を放出する冷却ヘッダー162が一定本数組み合わされたバンク161を複数個、それぞれ備えている。実際のラミナー冷却装置160及びスプレー冷却装置163のバンク161は、テーブルロール170の間に配置される。
鋼板151は、ROT上で多数のテーブルロール170で支えられながら搬送される。テーブルロール170が、鋼板151との接触によって高温になることが繰り返されると、テーブルロール170にひび割れが発生する。そこで、テーブルロール170の高寿命化のため、テーブルロール冷却装置171により冷却が施される。多数のテーブルロール170は鋼板151の進行方向において複数のゾーンに分割され、ゾーン毎に各冷却水開閉装置172が配置されている。
テーブルロール冷却装置171は、冷却水開閉装置172のバルブを開閉することで各ゾーンの冷却水の噴射及び停止を切り替える。図1は、多数のテーブルロール170が10のゾーンにグルーピングされ、テーブルロール冷却装置171が10台の冷却水開閉装置172で構成された例を示している。10台の冷却水開閉装置172に対し、熱間圧延機152側からダウンコイラ157に向かって番号(♯1〜♯10)を付している。以下では、冷却水開閉装置172のバルブを開閉することを「冷却水開閉装置172を開閉する」と記す。
鋼板151に対する圧延荷重を測定する計測器として、熱間圧延機152のミル153の上部に、ロードセル153wが備えられている。ロードセル153wは、鋼板151に対する圧延荷重を測定し、測定値が予め設定した閾値を超えたかどうかで圧延中かどうか(すなわち鋼板151の有無)を検知する。そして、ロードセル153wは、検知結果を熱間圧延制御装置100の実績収集部102に出力する。
ミル出側温度計154は、熱間圧延機152で圧延された直後の鋼板151の温度を計測し、計測結果を熱間圧延制御装置100の実績収集部102に出力する。
巻取り温度計155は、ダウンコイラ157で巻取る直前の鋼板151の温度を計測し、熱間圧延制御装置100の実績収集部102に出力する。さらに、ROT上に複数配置されたHMD(Hot Metal Detecter)156(図1では1個のみ記載)は、鋼板151の先端や尾端の通過を検知するセンサである。このようなセンサは、トラッキングセンサとも呼ばれる。HMD156は、鋼板151の先端や尾端の通過を検知したときに出力をオンし、通過を検知しないとき出力はオフである。
巻取り温度制御の目的は、鋼板151の巻取り温度を目標温度に一致させることである。目標温度は、鋼板151の長手方向で一定の場合もあるが、先端や尾端をやや高い温度に設定するなど、各部位に応じて異なった値を設定することもある。
次に、熱間圧延制御装置100の構成例を示す。
熱間圧延制御装置100には、ミル153の圧下位置やロール速度の計算を始めとしたさまざまな演算及び制御機能が備えられるが、本実施の形態例では、テーブルロール冷却装置171に関わる機能に限定して説明する。
熱間圧延制御装置100は、上位計算機50と接続されている。熱間圧延制御装置100は、指令受信部101と、実績収集部102と、開モード開始タイミング決定部103と、閉モード開始タイミング決定部104とを備える。さらに熱間圧延制御装置100は、開モード優先順位格納部105と、閉モード優先順位格納部106と、開モードインターバル格納部107と、閉モードインターバル格納部108と、テーブルロール冷却水制御部110とを備える。
指令受信部101は、上位計算機50から、冷却される鋼板151の鋼種や板厚、板幅等の仕様情報、巻取り温度の目標温度などを受信する。
実績収集部102は、制御対象150から種々の信号を取り込む。例えば、鋼板151の速度、ロードセル153wによる鋼板151の有無の検知結果、HMD156のオンオフ情報、ミル出側温度計154で計測したミル出側温度、巻取り温度計155で計測した巻取り温度等を取り込む。
開モード開始タイミング決定部103は、制御対象150から取り込んだ鋼板151の先端の位置情報に基づいて、テーブルロール冷却装置171の冷却水開閉装置172がテーブルロール170の冷却を開始(開モード開始)するタイミングを決定する。
閉モード開始タイミング決定部104は、各制御対象150から取り込んだ鋼板151の尾端の位置情報に基づいて、冷却水開閉装置172の冷却終了処理を開始(閉モード開始)するタイミングを決定する。
開モード優先順位格納部105は、各冷却水開閉装置172を開いて冷却水を放出するための順序(優先順位)を記憶する。
閉モード優先順位格納部106は、各冷却水開閉装置172を閉じて冷却水の放出を停止するための順序(優先順位)を記憶する。
開モードインターバル格納部107は、各冷却水開閉装置172を開いていくときの優先順位間の時間間隔を記憶する。
閉モードインターバル格納部108は、各冷却水開閉装置172を閉じていくときの優先順位間の時間間隔を記憶する。
テーブルロール冷却水制御部110は、指令受信部101からテーブルロール170の冷却制御の指令を受信すると、開モード開始タイミング決定部103により決定されたタイミングに従い、冷却水開閉装置172によるテーブルロール170の冷却を開始する。このとき、テーブルロール冷却水制御部110は、開モード優先順位格納部105及び開モードインターバル格納部107に格納された設定値を読み込んで、冷却水開閉装置172を開いていく。
また、テーブルロール冷却水制御部110は、閉モード開始タイミング決定部104より決定されたタイミングに従い、冷却水開閉装置172によるテーブルロール170の冷却終了処理を開始する。このとき、テーブルロール冷却水制御部110は、閉モード優先順位格納部106及び閉モードインターバル格納部108に格納された設定値を読み込んで、冷却水開閉装置172を閉じていく。
巻取り温度の許容値は鋼板151の冷却仕様により異なり、テーブルロール冷却水の鋼板温度に与える影響も、鋼板151の冷却仕様、板厚、鋼板速度により異なる。鋼板速度は、一般に板厚及びその他の条件からモデル計算により求められる。このため、優先順位やインターバルは、鋼板151の仕様に従って適切な値を、各格納部に格納することが望ましい。本実施の形態では、少なくとも鋼板151の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別された冷却水開閉装置172を開く順序、閉じる順序、開く又は閉じる時間間隔が、各格納部に格納されている。
図2は、開モード優先順位格納部105の構成例を示した説明図である。
鋼種、板厚および♯1〜♯10の冷却水開閉装置172に対して、冷却水開閉装置172が開放される(開く)ときの各冷却水開閉装置172の優先順位が記憶されている。ここでは優先順位は数字が小さいほど高い。図2では、鋼種として、SS鋼とDP(Dual Phase)鋼を例に挙げている。DP鋼は、軟らかい金属組織と硬い金属組織とが並存している二相タイプの鋼材で、高い引張り強度を持つ高張力鋼である。ここでは、SS鋼の一例としてSS400、DP鋼としてDP−1を例示するが、その他の金属板にも適用できることは勿論である。
例えば、鋼種がSS400、板厚1.2〜2.0mmのとき、ダウンコイラ157に最も近い#10の冷却水開閉装置172の優先順位が最も高く設定されており、最初に閉じられることを示している。さらに#4の冷却水開閉装置172の優先順位が7、#3の冷却水開閉装置172の優先順位が8、#2の冷却水開閉装置172の優先順位が9、#の冷却水開閉装置172の優先順位が10に設定されており、熱間圧延機152に近い冷却水開閉装置172ほど低い優先順位が設定され、遅く開かれることを示している。このように薄板の鋼板151では、テーブルロール冷却水が鋼板巻取り温度に与える影響が大きいため、冷却水開閉装置172に対してダウンコイラ157に近い順に高い優先準位を付与する。それにより、鋼板151の先端部に近いほどテーブルロール冷却水が噴射される時間が短くなり、この影響を緩和(最小化)することができる。なお、この場合には、テーブルロール冷却水の鋼板151の長手方向への影響範囲は広くなる傾向にある。
一方、板厚12.0〜17.0mmのSS400では、テーブルロール冷却水の影響が薄板の場合と比較して小さい。そこで、ミル153側から冷却水開閉装置172を開いて、テーブルロール冷却水の鋼板151の長手方向への影響範囲を狭くするようにしている。
またDP鋼では、ラミナー冷却装置160とスプレー冷却装置163のうち、ミル153に近い冷却ヘッダー162とダウンコイラ157に近い冷却ヘッダー162のみが開放され、中間温度での空冷保持時間を確保するため中間の冷却ヘッダー162は閉鎖される。
DP鋼ではDP−1のように、#3、#4の中間位置の冷却水開閉装置172が先に開かれ、次にダウンコイラ157に近い#10の冷却水開閉装置172が開かれ、その後ミル153に近い#1、#2の冷却水開閉装置172が開かれる。DP鋼のような制御の困難性の高い特殊冷却鋼では、鋼板温度への影響の大きい空冷部(中間部分)に対応した冷却水開閉装置172を先に開くことで、温度制御への外乱要因を早期に終了させる制御を行う。
図3は、閉モード優先順位格納部106の構成例を示した説明図である。
鋼種、板厚および♯1〜♯10の冷却水開閉装置172に対して、冷却水開閉装置172が閉じられるときの各冷却水開閉装置172の優先順位が記憶されている。
例えば鋼種がSS400、板厚12.0〜17.0mmのとき、熱間圧延機152に最も近い#1の冷却水開閉装置172の優先順位が最も高く設定されており、最初に閉じられることを示している。さらに#4の冷却水開閉装置172の優先順位が4、#3の冷却水開閉装置172の優先順位が3、#2の冷却水開閉装置172の優先順位が2、#1の冷却水開閉装置172の優先順位が1に設定されており、熱間圧延機152に近い冷却水開閉装置172ほど高い優先順位が設定され、早く閉じられることを示している。
図4は、開モードインターバル格納部107の構成例を示した説明図である。
テーブルロール冷却装置171で水冷を開始するとき、鋼種、板厚に対して、ある冷却水開閉装置172を開放した後、次の冷却水開閉装置172を開放するまでの時間間隔が、インターバルとして記憶されている。
インターバルが小さいほど、次のゾーンのテーブルロール170の冷却を速やかに開始できるが、鋼板巻取り温度への外乱としての影響が大きくなる。
逆に、インターバルが大きいほど鋼板巻取り温度への影響は緩和されるが、テーブルロール170の一部について冷却しない時間が長くなり、テーブルロール170の寿命に影響を与える恐れがある。
図4の例では、鋼種がSS400、板厚1.2〜2.0mmのときインターバルは3.0秒であり、優先順位が最も高いテーブルロール冷却装置171で水冷を開始した後、優先順位に従って、3.0秒毎に冷却水開閉装置172を順次開放していくことを示している。
また鋼種がSS400、板厚12.0〜17.0mmのときインターバルは1.5秒であり、テーブルロール冷却装置171で水冷を開始した後、優先順位に従って、1.5秒毎に冷却水開閉装置172を順次開放していくことを示している。
薄板の鋼板151では、テーブルロール冷却水が鋼板温度に与える影響が大きいため、本実施の形態例ではインターバルを大きく設定し、影響を緩和している。
またDP鋼は、鋼板巻取り温度が低いため、低速で通板され、テーブルロール冷却水が鋼板151に及ぼす影響が大きくなる。このため、DP鋼ではインターバルを大きく設定して、テーブルロール冷却水の鋼板温度に及ぼす影響を緩和している。
図5は、閉モードインターバル格納部108の構成例を示した説明図である。
テーブルロール冷却装置171で水冷を終了するとき、鋼種、板厚に対して、ある冷却水開閉装置172を閉じた後、次の冷却水開閉装置172を閉じるまでの時間間隔が、インターバルとして記憶されている。
図5の例では、鋼種がDP−1、板厚1.2〜2.0mmのときインターバルは.0秒であり、テーブルロール冷却装置171で水冷を終了するとき、優先順位に従って、.0秒毎に冷却水開閉装置172を順次閉じていくことを示している。
また鋼種がDP−1、板厚12.0〜17.0mmのときインターバルは.0秒であり、優先順位に従って、.0秒毎に冷却水開閉装置172を順次閉じていくことを示している。
本実施の形態では、インターバルを鋼種及び板厚毎に単一の値としたが、各優先順位間で異なった値としてもよい。すなわち例えば、優先順位1の冷却水開閉装置172を操作してから優先順位2の冷却水開閉装置172を操作するまでのインターバルと、優先順位2の冷却水開閉装置172を操作してから優先順位3の冷却水開閉装置172を操作するまでのインターバルを、異なった値にしてもよい。この場合でも、各インターバルの値を開モードインターバル格納部107と閉モードインターバル格納部108に格納しておくことで、本発明をそのまま適用できる。
[開モード開始タイミング決定部の処理]
図6は、開モード開始タイミング決定部103の処理を示すフローチャートである。
開モード開始タイミング決定部103は、テーブルロール冷却装置171が冷却を開始するタイミング(開モード開始タイミング)を決定し、テーブルロール冷却水制御部110に通知する。
まず開モード開始タイミング決定部103は、鋼板151の先端がダウンコイラ157直前のHMD156を通過したかどうかを判定する(ステップS1)。通過した場合には、開モード開始タイミング決定部103は、テーブルロール冷却水制御部110に対して、テーブルロール冷却装置171の注水開始(開モード動作開始)を通知する(ステップS2)。
本実施の形態例では、鋼板151の先端部がダウンコイラ157直前のHMD156を通過したタイミングを、テーブルロール冷却水制御部110の注水開始のタイミングとすることで、テーブルロール冷却水がROT上のHMD156を誤動作させないようにしたが、この例に限られない。例えば、ダウンコイラ157に鋼板151の先端が巻付くタイミングを、注水開始のタイミングとしてもよい。ダウンコイラ157に鋼板151の先端が巻付くタイミングは、HMD156の検出結果とミル153の圧延速度から算出できる。あるいは、ダウンコイラ157とミル153の間で鋼板151の張力が確立し、鋼板151が安定したことを、注水開始のタイミングとすることも考えられる。鋼板151の張力は、鋼板151に流した電流値が上がったことにより判断できる。
[閉モード開始タイミング決定部の処理]
図7は、閉モード開始タイミング決定部104の処理を示すフローチャートである。
閉モード開始タイミング決定部104は、テーブルロール冷却装置171が冷却の終了処理を開始するタイミング(閉モード開始タイミング)を決定し、テーブルロール冷却水制御部110に通知する。
まず閉モード開始タイミング決定部104は、ロードセル153wの検知結果に基づいて、鋼板151の尾端がミル153を抜けたかどうかを判定する(ステップS11)。ミル153を抜けた場合(検知結果オフ)には、閉モード開始タイミング決定部104は、テーブルロール冷却水制御部110に対して、テーブルロール冷却装置171の注水終了(閉モード動作開始)を指示する(ステップS12)。
本実施の形態例では、鋼板151の尾端がミル153を抜けたタイミングを、テーブルロール冷却水制御部110の注水終了処理を開始するタイミングとすることで、テーブルロール冷却水がROT上における鋼板151の尾端検出のノイズにならないようにしたが、この例に限られない。例えば、冷却水開閉装置172の動作遅れを考慮して、鋼板151の尾端がミル153を抜けるタイミングに先立ったタイミングを、テーブルロール冷却水制御部110の注水終了処理を開始するタイミングとしてもよい。
[テーブルロール冷却水制御部の処理]
図8は、テーブルロール冷却水制御部110の処理を示すフローチャートである。
図8では、鋼板151の冷却を開始してから終了するまでの間の処理を示している。
現実の熱間圧延システム1では、鋼板151のROT進入に先立って図8に示す処理が起動され、すべての冷却水開閉装置172が冷却を完了した後、この処理を終了する。これらが圧延される鋼板151に対して繰り返される。また本実施の形態例では簡単のため、冷却開始時に冷却水開閉装置172を一つずつ開き、冷却終了時には逆に冷却水開閉装置172を一つずつ閉じる場合を例に説明する。なお、本実施の形態例では、すべての冷却水開閉装置172を開く例を示すが、特定の冷却水開閉装置172を閉じたままとする運用も考えられる。
まずテーブルロール冷却水制御部110は、開モード開始タイミング決定部103から開モード開始タイミング信号を受信したかどうかを判定する(ステップS21)。
テーブルロール冷却水制御部110は、開モード開始タイミング信号を受信したら、テーブルロール冷却装置171に対し、開モード優先順位格納部105から取り込んだ鋼板151の鋼種及び板厚に対応した各冷却水開閉装置172の優先順位に従って、冷却水開閉装置172を一つ開くための信号を出力する(ステップS22)。
次に、テーブルロール冷却水制御部110は、すべての冷却水開閉装置172を開放済みか判定する(ステップS23)。すべて開放済みの場合は、開放処理は終了であるからステップS25に進む。
すべて開放済みでない場合は、テーブルロール冷却水制御部110は、開モードインターバル格納部107から鋼板151の鋼種及び板厚に対応したインターバルを取り込み、前回冷却水開閉装置172を開放してからインターバルに対応した時間が経過したかどうかを判定する(ステップS24)。
インターバルに対応した時間が経過していない場合は、テーブルロール冷却水制御部110は、ステップS24の判定処理を繰り返す。そして、インターバルに対応した時間が経過した場合は、テーブルロール冷却水制御部110は、ステップS22に戻り、次の優先順位の冷却水開閉装置172を開放する処理を行う。以下、ステップS22〜S24の処理を繰り返す。
すべての冷却水開閉装置172の開放が完了したら、テーブルロール冷却水制御部110は、閉モード開始タイミング決定部104から閉モード開始タイミング信号を受信したかどうか判定する(ステップS25)。
テーブルロール冷却水制御部110は、閉モード開始タイミング信号を受信したら、テーブルロール冷却装置171に対し、閉モード優先順位格納部106から取り込んだ鋼板151の鋼種及び板厚に対応した各冷却水開閉装置172の優先順位に従って、冷却水開閉装置172を一つ閉じるための信号を出力する(ステップS26)。
次に、テーブルロール冷却水制御部110は、すべての冷却水開閉装置172を閉じたかどうかを判定する(ステップS27)。すべての冷却水開閉装置172を閉じた場合は、冷却水開閉装置172を閉じる処理は終了なので、鋼板151に対するテーブルロール冷却水制御部110の処理を終了する。
すべて閉じていない場合は、テーブルロール冷却水制御部110は、閉モードインターバル格納部108から鋼板151の鋼種及び板厚に対応したインターバルを取り込み、前回冷却水開閉装置172を閉じてからインターバルに対応した時間が経過したかどうかを判定する(ステップS28)。
インターバルに対応した時間が経過していないときは、テーブルロール冷却水制御部110は、ステップ28の判定処理を繰り返す。そして、インターバルに対応した時間が経過したときは、テーブルロール冷却水制御部110は、ステップS26に移行し、次の優先順位の冷却水開閉装置172を閉じる処理を行う。以下、ステップS26〜ステップS28の処理を繰り返す。
上述したように、テーブルロール冷却水制御部110は、開モード開始タイミング決定部103からの開モード開始タイミング信号で注水を開始し、開モード優先順位格納部105から取り込んだ優先順位に従って冷却水開閉装置172を開いていく。このとき、開モードインターバル格納部107から取り込んだ時間間隔で、冷却水開閉装置172を開く。また、閉モード開始タイミング決定部104からの閉モード開始タイミング信号で注水終了の動作を終了し、閉モード優先順位格納部106から取り込んだ優先順位に従って冷却水開閉装置172を閉じていく。このとき、閉モードインターバル格納部108から取り込んだ時間間隔で、冷却水開閉装置172を閉じる。
本実施の形態では、テーブルロール冷却装置171の複数の冷却水開閉装置172を、鋼板151の巻取り温度への影響を考慮した優先順位及び時間間隔に基づいてシーケンシャルに開閉する。このときROTのゾーン毎に巻取り温度への影響が最小となる順番に、冷却水開閉装置172を開又は閉動作させる。また、開閉の動作のインターバルを鋼板の厚み、速度に応じて変更し、鋼板151の巻取り温度への影響のバラツキを最小化している。
上記のように構成される本実施の形態によれば、冷却水開閉装置172の開閉によるテーブルロール冷却水の噴射及び停止が鋼板151の先端および尾端の検出に影響を及ぼすことがない、すなわち、HMD156の誤動作を防止できる。これに加えて、鋼板151の巻取り温度に及ぼす影響を一定範囲内に維持される。
本実施の形態は、熱間圧延システム1における巻取り冷却工程において、簡単なテーブルの読出しに基づいて段階的に順次冷却水開閉装置172を開閉することにより、テーブルロール冷却水の鋼板温度への影響を所定の範囲(例えば目標温度の±10%)に制御でき、この結果、鋼板151の長手方向で巻取り温度を高精度化できる。
このように熱間圧延後の鋼板151の巻取り温度制御において、鋼板151の長手方向のどの部位においても、高精度な巻取り温度が得られる。この結果、鋼板151の組成品質を向上させることができ、同時に、良好な鋼板形状を得ることができる。
なお、図8において、予め設定した優先順位に従って各冷却水開閉装置172を開閉する処理を実行しているが、各冷却水開閉装置172を開くとき又は閉じるときのいずれかにのみ適用してもよい。
<2.第2の実施の形態>
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る熱間圧延システム1Aの構成例を示した説明図である。
本実施の形態では、第1の実施の形態のような予め定められたインターバルでなく、巻取り温度(鋼板温度)の実績値と目標値との偏差を監視しながら、冷却水開閉装置172を開閉する構成としている。
図9に示すように熱間圧延システム1Aは、熱間圧延制御装置100Aと、制御対象150とから構成される。熱間圧延制御装置100Aは、熱間圧延制御装置100と比較して、開モードインターバル格納部107及び閉モードインターバル格納部108の代わりに、巻取り温度偏差算出部901と巻取り温度制御部903を備える点が大きな違いである。
巻取り温度偏差算出部901は、上位計算機50から指令受信部101を介して受け取った目標巻取り温度Tc_targetと、巻取り温度計155から実績収集部102を介して受け取った実績巻取り温度Tc_actの偏差ΔTcを、式(1)により算出する。そして、算出した偏差ΔTcをテーブルロール冷却水制御部902に出力する。
[数1]
ΔTc=Tc_act−Tc_target ・・・・(1)
巻取り温度制御部903は、巻取り温度偏差算出部901で算出された偏差ΔTcに基づいて、ラミナー冷却装置160及びスプレー冷却装置163の動作を制御する。なお、巻取り温度制御部903は、制御対象150内に設けられていてもよい。
テーブルロール冷却水制御部110は、指令受信部101からのテーブルロール170の冷却制御の指令を受信すると、開モード開始タイミング決定部103及び閉モード開始タイミング決定部104からの信号に従い、冷却水開閉装置172の開閉を行う。このとき、開モード優先順位格納部105及び閉モード優先順位格納部106の設定値、及び巻取り温度偏差算出部901で算出された偏差ΔTcを用いて、冷却水開閉装置172の開閉を制御する。
図10は、テーブルロール冷却水制御部902が実行する処理を示すフローチャートである。
まずテーブルロール冷却水制御部902は、開モード開始タイミング決定部103から開モード開始タイミング信号を受信したかどうかを判定する(ステップS31)。
テーブルロール冷却水制御部902は、開モード開始タイミング信号を受信したら、テーブルロール冷却装置171に対し、開モード優先順位格納部105から取り込んだ鋼板151の鋼種及び板厚に対応した各冷却水開閉装置172の優先順位に従って、冷却水開閉装置172を開くための信号を出力する(ステップS32)。
次に、テーブルロール冷却水制御部902は、すべての冷却水開閉装置172を開放済みか判定する(ステップS33)。すべて開放済みの場合は、開放処理は終了であるからステップS36に進む。
すべて開放済みでない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、応答時間が経過したかどうかを判定する(ステップS34)。応答時間とは、冷却水開閉装置172を閉から開に操作したとき、その影響が巻取り温度計155に現れるまでの時間であり、式(2)により算出される。
t=L/V+t0 ・・・・(2)

t:応答時間(s)、V:鋼板速度(m/s)、t0:巻取り温度計の温度検出時間
L:閉から開又は開から閉に操作した冷却水開閉装置172から巻取り温度計155
までの距離(m)
複数の冷却水開閉装置172を操作したときは、巻取り温度計155から最も遠い
冷却水開閉装置172から巻取り温度計155までの距離
応答時間が経過していない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS34で応答時間の経過を待ち、応答時間が経過した場合は巻取り温度の偏差ΔTcが許容値より小さいかどうかを判定する(ステップS35)。許容値は、一例として±10度
本実施の形態例において、許容値は鋼板151に対応付けられた値である。テーブルロール冷却水制御部902は、許容値を上位計算機50から指令受信部101を介して受け取るが、定数として熱間圧延制御装置100の不図示の不揮発メモリで記憶しておいてもよい。偏差ΔTcが許容値より小さくない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS35の判定処理を繰り返す。偏差ΔTcが許容値より小さい場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS32に戻り、次の優先順位の冷却水開閉装置172を開放する処理を行う。以下、ステップS32〜ステップS35の処理を繰り返す。
次に、すべての冷却水開閉装置172の開放が完了したら、テーブルロール冷却水制御部902は、閉モード開始タイミング決定部104から閉モード開始タイミング信号を受信したかどうか判定する(ステップS36)。
テーブルロール冷却水制御部902は、閉モード開始タイミング信号を受信したら、テーブルロール冷却装置171に対し、閉モード優先順位格納部106から取り込んだ鋼板151の鋼種及び板厚に対応した各冷却水開閉装置172の優先順位に従って、冷却水開閉装置172を閉じるための信号を出力する(ステップS37)。
次に、テーブルロール冷却水制御部902は、すべての冷却水開閉装置172を閉じたかどうかを判定する(ステップS38)。すべての冷却水開閉装置172を閉じた場合は、冷却水開閉装置172を閉じる処理は終了なので、鋼板151に対するテーブルロール冷却水制御部902の処理を終了する。
すべて閉じていない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、応答時間が経過したかどうかを判定する(ステップS39)。応答時間は、ステップS34と同様に、式(2)により算出すればよい。
応答時間が経過していない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS34で応答時間の経過を待ち、応答時間が経過した場合は巻取り温度の偏差ΔTcが許容値より小さいかどうかを判定する(ステップS40)。
偏差ΔTcが許容値より小さくない場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS40の判定処理を繰り返す。偏差ΔTcが許容値より小さい場合は、テーブルロール冷却水制御部902は、ステップS37に戻り、次の優先順位の冷却水開閉装置172を閉じる処理を行う。以下、ステップS37〜ステップS40の処理を繰り返す。
本実施の形態は、第1の実施の形態の作用効果に加えて以下の効果を奏する。
本実施の形態では、巻取り温度の実績値と目標値との偏差Δtcを監視しながら、冷却水開閉装置172の開閉を制御するようにしているので、鋼板151の巻取り温度を確認しながら、冷却水開閉装置172の開閉を制御することができる。このように、実際の鋼板151の状態を反映して冷却水開閉装置172の開閉が行われるため、鋼板151の長手方向のどの部位においても、高精度な巻取り温度が得られる。
なお、図10において、巻取り温度の実績値と目標値との偏差を監視しながら、各冷却水開閉装置172を開閉する処理を実行しているが、各冷却水開閉装置172を開くとき又は閉じるときのいずれかにのみ適用してもよい。
<3.第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態例では、開モード優先順位格納部105と閉モード優先順位格納部106に格納する優先順位として、冷却水開閉装置番号に同一の優先順位が付与された例を示す。すなわち、本実施の形態において、複数の冷却水開閉装置172を同一タイミングでまとめて開閉する。
図11は、開モード優先順位格納部105の構成例を示した説明図である。
図11は、開モード優先順位格納部105の例で、鋼種、板厚および1〜10の冷却水開閉装置番号に対して、冷却水開閉装置172が開放されるときの各冷却水開閉装置172の優先順位が記憶されている。例えば鋼種がSS400、板厚1.2〜2.0mmのとき、#1、#2、#3の優先順位は3で同一の値が付与されている。テーブルロール冷却水制御部902の制御の下で冷却水開閉装置172を開放していくとき、同一の優先順位の冷却水開閉装置172は同時に開放される。
図12は、閉モード優先順位格納部106の構成例を示した説明図である。
鋼種、板厚および♯1〜♯10の冷却水開閉装置172に対して、冷却水開閉装置172が閉じられるときの各冷却水開閉装置172の優先順位が記憶されている。例えば鋼種がDP−1、板厚1.2〜2.0mmのとき、#2と#3の冷却水開閉装置172の優先順位に同一の値である2が付与されている。同様に、テーブルロール冷却水制御部902の制御の下で冷却水開閉装置172を閉じていくとき、同一の優先順位の冷却水開閉装置172は同時に閉じられる。
本実施の形態は、第1の実施の形態の作用効果に加えて以下の効果を奏する。本実施の形態では、優先順位が同じ冷却水開閉装置172に対し同時に開閉の制御を行うことができる。巻取り温度制御の観点からは複数の冷却水開閉装置172を同時に開閉することが望ましい。鋼板151の板厚がより厚い方が冷却水が噴射されたときの温度変動が小さく、冷却水開閉装置172の開閉による影響が少ないため、本実施の形態は、板厚の厚い鋼板151の巻取り温度の制御に有利である。
<4.その他>
なお、第1又は第3の実施の形態において、少なくとも各冷却水開閉装置172を開くときには一定の条件(鋼種又は板厚ごとの優先順位、あるいは巻取り温度の偏差と許容値との関係)を満たす時間間隔で、各冷却水開閉装置172を開く制御を行う構成であれば、各冷却水開閉装置172を閉じる順序は上述した優先順位に従った順序又は任意の順序でもよい。例えば、優先順位に従って各冷却水開閉装置172を順番に開き、各冷却水開閉装置172を閉じるときには一斉に閉じてもよい。
また、本発明は上記の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。本発明は、熱間圧延巻取り温度制御ラインの冷却制御に広く適用することができる。
例えば、上記した実施の形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加・置換、削除をすることが可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU201,ROM(Read Only Memory)202,RAM203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インターフェース205が接続されている。入出力インターフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記録部208、ネットワークインターフェースなどよりなる通信部209が接続されている。さらに、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記録部208に記録されているプログラムを、入出力インターフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インターフェース205を介して、記録部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記録部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記録部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
1,1A…熱間圧延システム、 100,100A…熱間圧延制御装置、 101…実績収集部、 102…指令受信部、 103…開モード開始タイミング決定部、 104…閉モード開始タイミング決定部、 105…開モード優先順位格納部、 106…閉モード優先順位格納部、 107…開モードインターバル格納部、 108…閉モードインターバル格納部、 110…テーブルロール冷却水制御部、 150…制御対象、 151…鋼板、 152…熱間圧延機、 155…巻取り温度計、 157…ダウンコイラ、160…ラミナー冷却装置、 170…テーブルロール、 171…テーブルロール冷却装置、 172…冷却水開閉装置、 901…巻取り温度偏差算出部、 902…テーブルロール冷却水制御部、 903…巻取り温度制御部

Claims (7)

  1. 熱間圧延機で圧延された鋼板を該熱間圧延機の出側に設けられた鋼板冷却装置で冷却中に搬送するランアウトテーブルを構成する複数のテーブルロールに対し前記鋼板の進行方向に沿って配置された、複数の冷却水開閉装置を備えるテーブルロール冷却装置を制御対象とし、前記鋼板の先端の位置情報から、前記複数のテーブルロールの冷却を開始するタイミングを決定する開モード開始タイミング決定部と、
    前記複数のテーブルロールの冷却開始時に複数の前記冷却水開閉装置を開いて冷却水を放出するための第1の優先順位を記憶する開モード優先順位格納部と、
    前記制御対象から取り込んだ前記鋼板の尾端の位置情報から、前記複数のテーブルロールの冷却終了処理を開始するタイミングを決定する閉モード開始タイミング決定部と、
    前記複数のテーブルロールの冷却終了処理時に複数の前記冷却水開閉装置を閉じて冷却水の放出を停止するための第2の優先順位を記憶する閉モード優先順位格納部と、
    前記開モード開始タイミング決定部が決定した前記冷却を開始するタイミングで、前記開モード優先順位格納部から取り込んだ前記第1の優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の前記冷却水開閉装置を開く制御を行い、前記閉モード開始タイミング決定部が決定した前記冷却終了処理を開始するタイミングで、前記閉モード優先順位格納部から取り込んだ前記第2の優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の前記冷却水開閉装置を閉じる制御を行うテーブルロール冷却水制御部と、を備え
    前記開モード優先順位格納部は、前記第1の優先順位として、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別された複数の前記冷却水開閉装置を開く順序を記憶し、前記閉モード優先順位格納部は、前記第2の優先順位として、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別された複数の前記冷却水開閉装置を閉じる順序を記憶しており、
    前記一定条件の時間間隔として、前記第1の優先順位に基づいて前記冷却水開閉装置を開いた後、次の優先順位の前記冷却水開閉装置を開くまでの時間と、前記第2の優先順位に基づいて前記冷却水開閉装置を閉じた後、次の優先順位の前記冷却水開閉装置を閉じるまでの時間がそれぞれ、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別されて予め定められている
    熱間圧延制御装置。
  2. 前記鋼板が薄板の場合には、前記第1の優先順位及び前記第2の優先順位として、前記鋼板の進行方向の下流側にある前記冷却水開閉装置ほど高い優先順位を付与し、また、前記一定条件の時間間隔を、厚板の場合と比較して大きく設定する
    請求項1に記載の熱間圧延制御装置。
  3. 前記鋼板が厚板の場合には、前記第1の優先順位及び前記第2の優先順位として、前記鋼板の進行方向の上流側にある前記冷却水開閉装置ほど高い優先順位を付与し、また、前記一定条件の時間間隔を、薄板の場合と比較して小さく設定する
    請求項2に記載の熱間圧延制御装置。
  4. 前記鋼板は、金属組織と硬い金属組織とが並存している二相タイプの鋼材で構成された鋼板を除く
    請求項2又は3に記載の熱間圧延制御装置。
  5. 前記鋼板が軟らかい金属組織と硬い金属組織とが並存している二相タイプの鋼材で構成される薄板の場合には、前記第1の優先順位として、前記鋼板の中間部分に対応した前記冷却水開閉装置に対して高い優先順位を付与し、前記第2の優先順位として、前記鋼板の中間部分以外に対応した前記冷却水開閉装置に対して高い優先順位を付与し、また、前記一定条件の時間間隔を、前記鋼材で構成されていない鋼板の場合及び前記鋼材で構成される厚板の場合と比較して大きく設定する
    請求項1に記載の熱間圧延制御装置。
  6. 前記鋼板が軟らかい金属組織と硬い金属組織とが並存している二相タイプの鋼材で構成される厚板の場合には、前記第1の優先順位として、前記鋼板の中間部分に対応した前記冷却水開閉装置に対して高い優先順位を付与し、前記第2の優先順位として、前記鋼板の進行方向の上流側にある前記冷却水開閉装置ほど高い優先順位を付与し、また、前記一定条件の時間間隔を、前記鋼材で構成されていない鋼板の場合と比較して大きく設定しまた前記鋼材で構成される薄板の場合と比較して小さく設定する
    請求項5に記載の熱間圧延制御装置。
  7. 開モード開始タイミング決定部により、鋼板の進行方向に沿って配置された複数の冷却水開閉装置を備えるテーブルロール冷却装置によって冷却される、複数のテーブルロールから構成されるランアウトテーブルを搬送される圧延された冷却中の前記鋼板の先端の位置情報から、前記複数のテーブルロールの冷却を開始するタイミングを決定するステップと、
    テーブルロール冷却水制御部により、前記開モード開始タイミング決定部が決定した前記冷却を開始するタイミングで、開モード優先順位格納部に格納された、前記複数のテーブルロールの冷却開始時に複数の前記冷却水開閉装置を開いて冷却水を放出するための第1の優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の前記冷却水開閉装置を開いていくステップと、
    閉モード開始タイミング決定部により、前記テーブルロール冷却装置から取り込んだ前記鋼板の尾端の位置情報から、前記複数のテーブルロールの冷却終了処理を開始するタイミングを決定するステップと、
    テーブルロール冷却水制御部により、前記閉モード開始タイミング決定部が決定した前記冷却終了処理を開始するタイミングで、閉モード優先順位格納部に格納された、前記複数のテーブルロールの冷却終了処理時に複数の前記冷却水開閉装置を閉じて冷却水の放出を停止するための第2の優先順位に従って、一定条件の時間間隔で、複数の前記冷却水開閉装置を閉じていくステップと、を含み、
    前記開モード優先順位格納部は、前記第1の優先順位として、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別された複数の前記冷却水開閉装置を開く順序を記憶し、前記閉モード優先順位格納部は、前記第2の優先順位として、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別された複数の前記冷却水開閉装置を閉じる順序を記憶しており、
    前記一定条件の時間間隔として、前記第1の優先順位に基づいて前記冷却水開閉装置を開いた後、次の優先順位の前記冷却水開閉装置を開くまでの時間と、前記第2の優先順位に基づいて前記冷却水開閉装置を閉じた後、次の優先順位の前記冷却水開閉装置を閉じるまでの時間がそれぞれ、少なくとも前記鋼板の鋼種または板厚を含む1以上の鋼板情報で層別されて予め定められている
    熱間圧延制御方法。
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