JP6186743B2 - カラーフィルタ形成基板と表示装置、およびカラーフィルタ形成基板の作製方法 - Google Patents

カラーフィルタ形成基板と表示装置、およびカラーフィルタ形成基板の作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、表示装置用のカラーフィルタ形成基板と表示装置に関し、特に、透明基板からなる基材の一面側において、画素区分用遮光部(ブラックマトリクスとも言う)により区分けされた領域にカラーフィルタ用の各色の着色樹脂層を配して表示用領域を形成し、該表示用領域の外側に、非表示用領域として遮光性の額縁部を備えているカラーフィルタ形成基板で、且つ、前記基材の一面側ではない他面側を、最も外側(観察者側)として、モバイル電子機器の表示装置(表示部とも言う)に用いられるカラーフィルタ形成基板に関する。
近年、表示装置の普及がめざましい中、フラットディスプレイパネルとして液晶表示装置等の表示装置が用いられている。
特に、液晶表示装置は、透明基板の一面に、遮光性の着色樹脂層等からなる画素区分用遮光部とカラーフィルタ用の各色の着色樹脂層とを配設しているカラーフィルタ形成基板と、対向電極基板(TFT基板とも言う)とを所定の間隙をもたせて向かい合わせて配し、該隙部に液晶を封止した構造で、各色の着色樹脂層の画素の光透過率の制御を液晶の配向を電気的に制御することによりカラー画像を表示するもので、広く用いられている。
また、有機EL表示装置は、有機EL発光層をTFTで制御して、画素毎に選択的に発光させて表示するものであるが、自己発光性であるために視認性が優れ、バックライトが不要なため、薄く、軽くでき、構造が簡単で低コスト化が期待でき、動画表示にも適していることから、近年、盛んに研究開発、商品化が進められている。
このような表示装置においては、高い表示品質が求められている。
一方、最近では、モバイル機種であるノートパソコンや多機能端末機器(高機能端末機器とも言う)の普及が盛んになってきており、なかでも図6に示すようなタブレット型の多機能端末機器は急速な普及が見込まれるようになってきており、これらの端末機器(以下、モバイル電子機器と言う)の表示装置(表示部とも言う)は、高い表示品質に加えてより良い意匠性が求められている。
最近普及しているモバイル電子機器においては、これまで、高付加価値化として高精細化、省エネ化や小型化( 軽量化) などの取り組みが行われている。
モバイル電子機器の使用される環境は屋内にとどまらず、屋外での使用頻度も格段に多いため、太陽光下での視認性改善(コントラストアップ)は実施されていた。
しかしながら、意匠性の観点での改善のための取り組みはほとんどなされていない。
これらモバイル電子機器の表示装置としては、従来より、透明基板を基材としてその一面側に、表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するための遮光性の黒色の額縁部を設けたカバーガラスを用い、その基材側を最も外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態があるが、これらモバイル電子機器の軽量化要求に対応して、このようなカバーガラスを用いずに、透明基板を基材としてその一面側に、カラーフィルタ用の各色の着色層を表示用領域に配し、且つ、該表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するため遮光性の黒色の額縁部を配したカラーフィルタ形成基板を用い、前記基材の一面側でない他面側を最も外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態もある。 しかし、いずれの形態の表示装置の場合も、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えが良くなく、特に額縁部においては、屋内外、室内光下、太陽光下で、前記遮光性の額縁部の黒色の締りがよくなく、意匠面で、高級感のある製品に仕上げることが難しく、これが問題となっていた。
カバーガラスを用いないモバイル電子機器の表示装置の場合は、例えば、簡略化して断面構成を示すと、図8(a)に示すように、カラーフィルタ形成基板110の基材側111を外側(観察者側)にして、カラーフィルタ形成基板110、TFT基板150の順の位置関係となっている。
また、カバーガラスを用いるモバイル電子機器の表示装置の場合は、簡略化して断面構成を示すと、図8(b)に示すように、カバーガラス130を外側(観察者側)にして、カバーガラス130、カラーフィルタ形成基板110、TFT基板150の順の位置関係となっている。
また、カバーガラスを用いないイン・セル・タッチパネル型のモバイル電子機器の表示装置の場合は、例えば、簡略化して断面構成を示すと、図9(a)に示すように、カラーフィルタ形成基板110の基材側111を外側(観察者側)にして、カラーフィルタ形成基板110とタッチパネル140とを一体化した部材、TFT基板150の順の位置関係となっている。
一方、カバーガラスを用いるタッチパネル型のモバイル電子機器の表示装置の場合は、簡略化して断面構成を示すと、図9(b)に示すように、カバーガラスを外側(観察者側)にして、カバーガラス130とタッチパネル140とを一体化した部材、カラーフィルタ形成基板110、TFT基板150の順の位置関係となっている。
尚、図8(a)、図8(b)、図9(a)、図9(b)は、簡略化して、上記各部の位置関係だけを離間して示している。
そして、カバーガラスを用いない図8(a)、図9(a)に示すモバイル電子機器の表示装置に用いられるカラーフィルタ形成基板は、通常、図10に示すような形態をしている。
尚、図10(a)は、カラーフィルタ形成基板の平面図で、図10(b)、図10(c)は、それぞれ、図10(a)のE1−E2、E3−E4において矢印の方向に見た図で、図10(d)は、図10(a)のE5部の拡大図で、図10(e)は図10(a)のE6部の拡大図である。
通常、カラーフィルタ用の各色の着色層、画素区分用遮光部用の着色層、額縁部用の着色層の形成は、フォトリソ工程により形成されており、表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域として遮光性の額縁部112も、同様に所定の着色層の形成をフォトリソ工程により行っていた。
通常、額縁部112と画素区分用遮光部(図示していない)とは、同じフォトリソ工程にて一緒に形成するが、場合によっては、額縁部112と画素区分用遮光部(図示していない)とは、同じフォトリソ工程にて一緒に形成しなくても良い。
WO2010−150668号公報 特開2009−053893号公報
上記のように、最近では、モバイル機種であるノートパソコンや多機能端末機器(高機能端機器とも言う)の普及が盛んになってきており、なかでもタブレット型の多機能端末機器は急速な普及が見込まれるようになってきており、これらモバイル電子機器の表示装置として液晶表示装置や有機EL表示装置が用いられているが、高い表示品質に加えてより良い意匠性が求められている。
このような中、透明基板からなる基材の一面側に、カラーフィルタ用の各色の着色層を表示用領域に配し、且つ、該表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するため遮光性の黒色の額縁部を配したカラーフィルタ形成基板を用い、前記基材の一面側ではない他面側を外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態のモバイル電子機器の表示装置においては、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えが良くなく、特に、屋内外、室内光下、太陽光下で、遮光性の額縁部の黒色の締りがよくなく、製品に高級感がでないという不具合があり、この対応が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、特に、透明基板からなる基材の一面側に、カラーフィルタ用の各色の着色層を表示用領域に配し、且つ、該表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するため遮光性の黒色の額縁部を配したカラーフィルタ形成基板を用い、前記基材の一面側ではない他面側を外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態のモバイル電子機器の表示装置において、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えを良くして、屋内外、室内光下、太陽光下でも、遮光性の額縁部の黒色の締りを良くして、製品に高級感を持たせることができるカラーフィルタ形成基板を提供しようとするものである。
同時に、このようなカラーフィルタ形成基板を用いた表示装置を提供しようとするものである。
本発明のカラーフィルタ形成基板は、透明基板からなる基材の一面側において、画素区分用遮光部により区分けされた領域にカラーフィルタ用の各色の着色樹脂層を配して表示用領域を形成し、該表示用領域の外側に、非表示用領域として遮光性の額縁部を備えているカラーフィルタ形成基板で、且つ、前記基材の一面側ではない他面側を外側(観察者側)として表示装置に用いられるカラーフィルタ形成基板であって、前記額縁部に、あるいは、前記額縁部と前記画素区分用遮光部に、前記基材の一面側から、順に、樹脂組成物からなる反射抑制層と樹脂組成物からなる黒色の遮光層とを積層した積層構造を有し、前記基材の屈折率n 、前記反射抑制層の複素屈折率の実数部をn 、前記遮光層の複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であることを特徴とするものである。
そして、上記のカラーフィルタ形成基板であって、前記反射抑制層は、1種以上の色材を分散させて含有する樹脂層であることを特徴とするものであり、前記反射抑制層は、青色材を分散させて含有する青色の樹脂層であることを特徴とするものである。
また、上記いずれかのカラーフィルタ形成基板であって、前記黒色の遮光層は、樹脂中にカーボンブラックを分散して含有するものであることを特徴とするものである。(尚、ここでの「波長領域505nm〜605nmにおいて、「屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係」とは、部分的に、波長領域505nm〜605nm内の一部の狭い波長域において、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より大なる関係があっても、該一部の狭い波長域の影響は無視できる程度である場合をも、含むことを意味している。)
本発明の表示装置は、上記いずれかのカラーフィルタ形成基板を用いて、表示部を形成していることを特徴とするものである。
(作用)
請求項1の発明のカラーフィルタ形成基板は、このような構成にすることにより、透明基板からなる基材の一面側に、カラーフィルタ用の各色の着色樹脂層を表示用領域に配し、且つ、該表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するため遮光性の黒色の額縁部を配したカラーフィルタ形成基板を用い、前記基材の一面側ではない他面側を最も外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態の表示装置において、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えを良くして、特に、屋内外、室内光下、太陽光下でも、遮光性の額縁部の黒色の締りを良くして、製品に高級感を持たせることができるカラーフィルタ形成基板の提供を可能としている。
モバイル電子機器のように、屋内外で用いられもので、高品質、意匠性が求められる表示部には有効としている。
具体的には、額縁部に、あるいは、額縁部と画素区分用遮光部に、基材の一面側から、順に、樹脂組成物からなる反射抑制層と樹脂組成物からなる黒色の遮光層とを積層した積層構造を有し、前記基材の屈折率n 、前記反射抑制層の複素屈折率の実数部をn 、前記遮光層の複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であることを特徴とするものであることにより、これを達成可能としている。
従来のカラーフィルタ形成基板の場合、額縁部は、図2(a)に示すように、基材11、遮光層16Bが積層された構造で、外光L0の反射光は、基材11と遮光層16Bの界面で反射される反射光ref0からの光が出射される反射光Ref0となるが、反射光Ref0が大きいために、反射光Ref0に起因して、屋内外、室内光下、太陽光下で、遮光性の額縁部の黒色の締りがよくなく、表示装置に用いられた際には、意匠面で、高級感のある製品に仕上げることが難しく、これが問題となっていた。
これに対して、図2(b)に示すように、基材11、反射抑制層16R、遮光層16Bがこの順に積層された構造の場合、外光L0の反射光は、基材11と反射抑制層16Rの界面で反射される反射光ref1からの光が出射される反射光Ref1と、基材11側から反射抑制層16Rを通過し、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref2から光が出射される反射光Ref2との和で、それ以外の外光L0から入射された光は、反射抑制層16R、遮光層16Bにて、吸収される。
本発明のカラーフィルタ形成基板は、額縁部あるいは額縁部と画素区分用遮光部とが、図2(b)に示す層構成であって、基材11の屈折率n、反射抑制層16Rの複素屈折率の実数部をn 、遮光層16Bの複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であることにより、人の視感度が大きい波長領域において、基材11と反射抑制層16Rの界面で反射される反射光ref1からの出射光Ref1と、基材11側から反射抑制層16Rを通過し、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref2から出射される反射光Ref2とを、少なく抑えることができ、これにより、図2(b)に示す、反射光Ref1と反射光Ref2との、見た目の外光の影響を、図2(a)に示す反射光Ref0の、見た目の外光の影響より、小とすることができ、結果、表示装置に用いられた際には、外光の反射光に起因して、屋内外、室内光下、太陽光下で、遮光性の額縁部の黒色の締りを良くでき、意匠面で、高級感のある製品に仕上げることができることを見出して成したものである。
尚、ここでは、ガラス基板上に屈折率を測定する層を形成して、(有)テクノシナジー社製の光学膜厚測定システムDF−1042RTを用いて測定することにより、各層の複素屈折率を求めている。
尚、屈折率n01の均質、等方性である媒質から屈折率n02の媒質へ角度θi(入射角)で入射し、角度θt (出射角)に屈折する光を考えると、入射光平面波の電気ベクトルの入射面に含まれる成分をP偏光、入射面に垂直な成分をS偏光と呼び、それぞれのエネルギー反射率であるP偏光エネルギー反射率rp 、S偏光エネルギー反射率rs は、それぞれ、以下の式(1)、式(2)で表される。
そして、反射率をrp とrs の和の1/2と表す。
Figure 0006186743
Figure 0006186743
式(1)、式(2)からは、屈折率n01と屈折率n02の差が小さいほど反射率も小さくなることが分かる。
したがって、図2(b)において、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、基材11の屈折率n と反射抑制層16Rの屈折率n との差が、基材11の屈折率n と遮光層16Bの屈折率n との差より小の場合、反射抑制層16Rでは、吸収があることから、波長領域505nm〜605nmのほぼ全域において、基材11と反射抑制層16Rの界面で反射される反射光ref1の強度と、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref2の強度との和は、図2(a)に示す、基材11と遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref0の強度よりも、小となる。
尚、カラーフィルタ形成用のいずれの色の着色層の屈折率nも、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率nとの差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を満たし、また、これらの着色層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であることから、人の視感度が大きい波長領域において、図2(b)に示す、基材と反射抑制層との界面からの反射光ref1を少なくすることができるものとし、反射抑制層として有効である。
特に、反射抑制層として青色の着色樹脂層を用いた場合には、反射抑制層の光吸収性は大きく(表1のY値を参照)、更に、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有することにより、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref2から出射される反射光Ref2を効果的に抑制することができるものとしている。
これより、反射抑制層として青色の着色樹脂層を用いた場合、他の色の着色樹脂層を反射抑制層として用いた場合に比べて、人の視感度が大きい波長領域505nm〜605nmにおいて、図2(b)に示す、反射光Ref1と反射光Ref2とによる見た目の外光の影響を一層少なくでき、結果、表示装置に用いられた際には、屋内外、室内光下、太陽光下で、遮光性の額縁部の黒色の締りを一層良くでき、意匠面で、高級感のある製品に仕上げることができる。
後述する実施例や比較例についての表3に示すように、遮光層(BM層)、不透明樹脂層1〜不透明樹脂層4についてみると、遮光層(BM層)、色材のない透明樹脂層(透明層)以外の層は、図3に示す、SCI方式の測定によるY値(D65光源)は、見た目が良いとされる5. 0以下を確保することができるが、特に、Y値(D65光源)からは、BLUE(青色)の層が反射抑制層として好ましいことが分かる。
また、表2においては、分光透過率測定から求めたY値(D65光源)からは、不透明樹脂層3(着色層3、BLUE(青色)の層)が反射抑制層として好ましいことが分かる。
ここでは、各層の分光透過率を求めて、各層での減衰の程度の評価としている。
ここで、SCI方式(Specular Components Include方式の略)とは、図3に示すようにして、分光測色計により正反射光と拡散反射光の合計を検出する測定方式で、外光の反射光の反射率の分光特性の測定結果から計算により得られた、JISZ8701のXYZ表色系における明るさYの値の小さいほど良く、外光反射による見た目の評価方法として用いられている。
SCI方式は物体色を測定する場合に広く用いられている。
尚、場合によっては、拡散反射成分を検出できる正反射光除去方式(Specular Components Exclude方式(以後はSCE方式と略す))による外光の反射光の反射率の分光特性の測定を行い、該測定の結果から計算により得られた、JISZ8701のXYZ表色系における明るさYの値の小さいほど良いとして、外光反射による見た目を評価する方法とすることもある。
尚、図3においては、太線実線矢印は、光源62からの入射光62Lを示し、点線矢印は各点からの光の向きを示し、細線実線矢印は、検出器63へ入射する検出光63Lを示している。
また、ここでは、分光透過率の測定は、顕微分光測光装置としてOSP−SP2000(OLYMPUS(株)製)を用いて行った。
各層の分光透過率を求めて、得られた結果から、計算により、透過光のJISZ8701のXYZ表色系における明るさYの値を求め、これを、各層での減衰の程度の評価とした。
各層の分光透過率を求めて、得られた結果から、計算により、透過光のJISZ8701のXYZ表色系における明るさYの値を求め、これを、各層での減衰の程度の評価とした。
また、反射抑制層としては、1種以上の色材を分散させて含有する樹脂層が挙げられるが、青色材を分散させて含有する青色の樹脂層である場合には、特に、反射抑制層として好ましい。
また、前記黒色の遮光層としては、樹脂中にカーボンブラックを分散して含有するものが挙げられる。
遮光層は、必要とされる光学濃度(通常は4以上)を確保でき、且つ、表示装置に用いられた際に、TFTの誤動作の原因ともなる内部反射の少ないものが好ましく、例えば、粒子径が小さいものを、あるいは、カーボンブラックに樹脂を被膜したものを、ピグメントとして樹脂中に分散させて含有するものが好ましい。
そして、光学濃度にあわせた厚さとする。
また、前記反射抑制層としては、青色の着色樹脂層からなるものが、好ましい。
本発明の表示装置は、このような構成にすることにより、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えを良くして、特に、屋内外、室内光下、太陽光下でも、遮光性の額縁部の黒色の締りを良くして、製品に高級感を持たせることができる表示部を有する表示装置の提供を可能としている。
本発明は、このように、特に、透明基板からなる基材の一面側に、カラーフィルタ用の各色の着色層を表示用領域に配し、且つ、該表示用領域の周辺全周に渡り非表示用領域を形成するため遮光性の黒色の額縁部を配したカラーフィルタ形成基板を用い、前記基材の一面側ではない他面側を外側(観察者側)に配して非表示用領域を形成する形態のモバイル電子機器の表示装置において、非表示用領域としての額縁部や表示用領域における外光による反射の見栄えを良くして、屋内外、室内光下、太陽光下でも、遮光性の額縁部の黒色の締りを良くして、製品に高級感を持たせることができるカラーフィルタ形成基板の提供を可能とした。
同時に、このようなカラーフィルタ形成基板を用いた表示装置の提供を可能とした。
図1(a)は本発明のカラーフィルタ形成基板の実施形態の1例の平面図で、図1(b)、図1(c)は、それぞれ、 図1(a)のA1−A2、A3−A4において、矢印の方向に見た図で、図1(d)は図1(a)のA5部の拡大図で、図1(e)は、画素区分用遮光部および額縁部の層構造を示した断面図である。 図2(a)は、従来の層構造における外光と反射光との関係を概略的に示した断面図で、図2(b)、図1(e)に示す層構造における外光と反射光との関係を概略的に示した断面図である。 分光測色計によるSCI方式の測定方法を示した概略図である。 各部材の屈折率と波長との関係を示した図である。 明るい所での比視感度と波長の関係を示した図である。 タブレット型の多機能端末の平面図である。 図7(a)〜図7(f)は、図1に示すカラーフィルタ形成基板の画素区分用遮光部の形成方法を示した工程断面図である。 図8(a)は、カバーガラスを用いず、タッチパネルではないモバイル電子機器の表示装置の、各部の位置関係をわかりやすく簡略化して示した断面構成図で、図8(b)は、カバーガラスを用い、タッチパネルでないモバイル電子機器の表示装置の、各部の位置関係をわかりやすく簡略化して示した断面構成図である。 図9(a)は、カバーガラスを用いず、タッチパネルであるモバイル電子機器の表示装置、各部の位置関係をわかりやすく簡略化して示した断面構成図で、図9(b)は、カバーガラスを用い、タッチパネルであるモバイル電子機器の表示装置の、各部の位置関係をわかりやすく簡略化して示した断面構成図である。 図10(a)は、従来のカラーフィルタ形成基板の平面図で、図10(b)、図10(c)は、それぞれ、図10(a)のE1−E2、E3−E4において矢印の方向に見た図で、図10(d)は図10(a)のE5部の拡大図で、図10(e)は図10(a)のE6部の拡大図である。
先ず、本発明のカラーフィルタ形成基板の実施形態の1例を、図1に基づいて説明する。
本例のカラーフィルタ形成基板は、モバイル機種のノートパソコンや多機能端末機器(高機能端末機器とも言う)等のモバイル電子機器の表示装置(液晶表示装置)に用いられるカラーフィルタ形成基板であり、図1(a)に示すように、ガラス基板からなる透明基板を基材11として、該基材11の一面側において、表示用領域13Sにカラーフィルタ用の各色の着色樹脂層(13R、13G、13B)と画素区分用遮光部(ブラックマトリクスとも言う)14を配し、且つ、該表示用領域13Sの外側に非表示用領域として遮光性の額縁部12を設けており、図1(b)、図1(c)に示すように、表示用領域13Sの着色樹脂層13と、額縁部12とを覆うように平坦状に保護層(オーバーコート層、あるいはOC層とも言う)15を配している。
そして、基材11の前記一面ではない他面側を最も外側(観察者側)として、図8(a)に示す形態、あるいは、図9(a)に示す形態のモバイル電子機器の表示装置に用いられる。
本例では、特に、図1(e)に示されるように、画素区分用遮光部14および額縁部12は、基材11側から、順に、樹脂組成物からなる反射抑制層16Rと樹脂組成物からなる黒色の遮光層16Bとを積層した層構造を有し、且つ、基材11の屈折率n、反射抑制層16Rの複素屈折率の実数部をn 、遮光層16Bの複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有する。
そして、ここでは、反射抑制層16Rは、波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層である。
また、黒色の遮光性の遮光層16Bとしては、樹脂成分にピグメントとしてカーボンブラック粒子を分散させた遮光性の樹脂層を用いており、必要とされる光学濃度(通常は4以上)を確保できる光学濃度にあわせた膜厚としている。
本例のカラーフィルタ形成基板10は、基材11の屈折率n、反射抑制層16Rの複素屈折率の実数部をn 、遮光層16Bの複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmで、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、反射抑制層16Rは、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であることにより、表示装置に用いられて、図2(b)に示すように、外光L0が入射された場合において、人の視感度が大きい波長領域において、基材11と反射抑制層16Rの界面で反射される反射光ref1からの光が出射される反射光Ref1と、基材11側から反射抑制層16Rを通過し、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの界面で反射される反射光ref2からの光が出射される反射光Ref2とを、少なく抑えることができ、これにより、反射光Ref1と反射光Ref2との、見た目の外光の影響を、図2(a)に示す反射光Ref0の、見た目の外光の影響より、小とすることができる。
その結果、表示装置に用いられた際には、屋内外、室内光下、太陽光下で、遮光性の額縁部の黒色の締りを一層良くでき、意匠面で、高級感のある製品に仕上げることができるものとしており、特に、モバイル電子機器のように、屋内外で用いられるもので、高品質、意匠性が求められる表示部には有効である。
本例のカラーフィルタ形成基板10の額縁部12、画素区分用遮光部14は、図2(b)(図1(e)と同じ)に示すような層構造をしており、且つ、基材11の屈折率n 、反射抑制層16Rの複素屈折率の実数部をn 、遮光層16Bの複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmで、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、反射抑制層16Rは、波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層とする理由は、特に人の視感度が大きい波長領域において、基材11と反射抑制層16Rとの境界における屈折率差が、図2(a)に示す従来の層構造の場合における、基材11と遮光層16Bとの境界における屈折率差より小さいことにより、基材11と反射抑制層16Rとの境界における反射光ref1と、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの境界における反射光ref2とを、見た目で少なく抑え、これにより、人の視感度が大きい波長領域において、基材11と反射抑制層16Rとの境界での反射光ref1と、反射抑制層16Rと遮光層16Bとの境界での反射光ref2との、見た目の影響を、図2(a)に示す従来の積層構造の基材11と遮光層16Bとの境界での反射光ref0の見た目の影響より少なくして、見た目で、外光の反射光の影響を少なくできるためである。
即ち、本例のカラーフィルタ形成基板10の額縁部12、画素区分用遮光部13Mは、各層の境界における屈折率差が小さいほど、該境界における反射が小となることと、人の視感度は、明るい所では、555nmをピークとして、図5に示すような波長特性をしていることをふまえて、このような層構造としているのである。
図5からも分かるように、観察者の感じる外光の反射光を低減するには、視感度の大きい555nm波長近辺の波長領域での光量を少なくすることが必要となる。
図5から、特に、波長範囲505nm〜605nmで、外光の反射光を低減することが効果的と判断される。
尚、図5における比視感度は、555nmを視感度を1として、他の波長の視感度を相対的に表したものである。
また、例えば、基材11の屈折率をn とし、赤色、緑色、青色の各色の着色樹脂層(単に着色層とも言う)からなる不透明樹脂層1(着色層1あるいはRED層とも言う)、不透明樹脂層2(着色層2あるいはGREEN層とも言う)、不透明樹脂層3(着色層3あるいはBLUE層とも言う)、および、不透明樹脂層4(着色層4あるいはGRAY層とも言う)、透明樹脂層、遮光層16Bの複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)を、それぞれ、n 、n 、n 、n 、n 、n とした場合、図4に示すような分光特性になる。
遮光層16Bで樹脂層の割合を増やした不透明樹脂層4とし、遮光層16Bの樹脂層のみの透明な樹脂層を透明樹脂層としている。
図4に示す、実施例あるいは比較例の不透明樹脂層3(着色層3)、不透明樹脂層1(着色層1)、不透明樹脂層2(着色層2)、不透明樹脂層3(着色層4)は、555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmで、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、実施例、比較例において示す、表1に示すように、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係をみたしている。
これより、G、B、Rの各色の着色樹脂層は、反射抑制層16Rとして適用可能と判断される。
一方、反射抑制層の吸収性の面からは、反射抑制層の分光透過率から計算された、視感度を考慮したJIS Z8701のXYZ表色系における明るさYが低い方が好ましいが、表2のように、実施例あるいは比較例における不透明樹脂層3(着色層3)、不透明樹脂層1(着色層1)、不透明樹脂層2(着色層2)、不透明樹脂層3(着色層4)は、いずれも、555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmで、光吸収性を十分有するものである。
表2のように、中でもB色(青色)の着色樹脂層は、分光透過率から計算された、視感度を考慮したJIS Z8701のXYZ表色系における明るさYが低く、特に好ましい。
尚、表2では、R、G、Bの各色の着色樹脂層を、それぞれ、着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)としている。
また、ここでは、表示装置に用いられた際に、表示領域となる領域を表示用領域13Sとしており、図1(a)の額縁部12の内側の領域を意味する。
また、表示領域とはならない額縁部12の領域を非表示用領域としている。
また、着色部13は、カラーフィルタ用の赤色、緑色、青色の各色の着色層13R、13G、13Bと画素区分用遮光部14とを総称している。
また、表示用領域には、図1(d)に示すように、カラーフィルタ用の赤色、緑色、青色の各色の着色層(着色樹脂層とも言う)13R、13G、13Bは、画素区分用遮光部14により分離されるように所定の配列に形成されている。
画素区分用遮光部14の開口パターン形状や各色の着色層の配列は、図1(d)に示す形態に限定はされない。
画素区分用遮光部14の開口パターン形状がストライプ状の形状ものや、くの字形状や、デルタ配列などの様に着色層の配列を変えたものも挙げられる。
次に各部の材料について述べる。
<基板11>
第1の例に用いられる透明基板からなる基材11としては、従来よりカラーフィルタに用いられているものを用いることができ、石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、合成石英板等の可撓性のない透明な無機基板、および、透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明な樹脂基板等を挙げることができるが、特に、無機基板を用いることが好ましく、無機基板のなかでもガラス基板を用いることが好ましい。
さらには、上記ガラス基板のなかでも無アルカリタイプのガラス基板を用いることが好ましい。
無アルカリタイプのガラス基板は寸度安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、かつ、ガラス中にアルカリ成分を含まないことから、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶表示装置用のカラーフィルタに好適に用いることができるからである。
上記基板は、通常、透明な透明基板が用いられている。
<画素区分用遮光部14および額縁部12>
(遮光層16B)
遮光性の樹脂層からなる遮光層16Bとしては、例えば、ここでは、エポキシ樹脂等の樹脂で被覆したカーボンブラックをピグメント(顔料)としてバインダ樹脂中に分散させたものが用いられている。
カーボンブラックをピグメント(顔料)としてバインダ樹脂中に分散させたものは、膜厚を比較的薄くして遮光性の樹脂層を形成することができる。
ここでは、光学濃度(通常4.0以上)を確保できる膜厚とする。
ここでは、画素区分用遮光部14および額縁部12における遮光性の樹脂層からなる遮光層16Bの形成をフォトリソグラフィー法を用いているが、この場合、バインダ樹脂としては、例えば、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する感光性樹脂が用いられる。
この場合、黒色着色剤および感光性樹脂を含有するブラックマトリクス形成用感光性樹脂組成物に、光重合開始剤を添加してもよく、さらには必要に応じて増感剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を添加してもよい。
尚、画素区分用遮光部14および額縁部12の遮光性の樹脂層からなる遮光層の、両方を、あるいは、一方のみを印刷法やインクジェット法を用いて形成する場合もあるが、この場合には、バインダ樹脂としては、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、カルボキシメチルセルロース樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
(反射抑制層16R)
反射抑制層16Rとしては、例えば、各色の色材をバインダ樹脂に、に分散させたものが用いられているが、基材11の屈折率ns、反射抑制層16Rの複素屈折率の実数部をn1 、遮光層16Bの複素屈折率の実数部をn2 とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率ns と屈折率n1 との差の絶対値が、屈折率ns と屈折率n2 との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であれば、特に限定はされないが、ここでは、反射抑制層16Rとしては、カラーフィルタ用の青色の着色樹脂層13Bを用いている。
該青色の着色樹脂層13Bについては、続く、カラーフィルタ形成用の各色の着色樹脂層について説明に記す。
<カラーフィルタ形成用の各色の着色層13R、13G、13B>
本例では、カラーフィルタ形成用の各色の着色樹脂層(単に着色層とも言う)は、赤色の着色層13R、緑色の着色層13G、青色の着色層13Bの3色である。
各色の着色樹脂層は、各色の顔料や染料等の着色剤をバインダ樹脂中に分散または溶解させたものであり、フォトリソ法(フォトリソグラフィー法とも言う)により形成されるものである。
上記着色樹脂層に用いられるバインダ樹脂としては、例えば、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する感光性樹脂が用いられる。
この場合、着色剤および感光性樹脂を含有する着色部形成用感光性樹脂組成物に、光重合開始剤を添加してもよく、さらには必要に応じて増感剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を添加してもよい。
上記各色の着色樹脂層の膜厚は、通常、1μm〜5μm程度で設定される。
着色樹脂層の色としては、ここでは、赤色、緑色、青色の3色としているが、赤色、緑色、青色の3色を少なくとも含むものであれば特に限定されるものではなく、例えば、赤色、緑色、青色の3色、または、赤色、緑色、青色、黄色もしくは、赤色、緑色、青色、白色の4色、または、赤色、緑色、青色、黄色、シアンの5色等とすることもできる。
尚、赤色(Rとも記載)の着色樹脂層に用いられる着色剤としては、例えば、ペリレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。
これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
緑色(Gとも記載)の着色層に用いられる着色剤としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。
これらの顔料もしくは染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
青色(Bとも記載)の着色樹脂層に用いられる着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。
これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
<保護層15>
保護層15用の材料としては、熱硬化性樹脂組成物と光硬化性樹脂組成物が挙げられる。
光硬化性樹脂組成物は、カラーフィルタ形成基板を面付けして作製後に、個片化する切断をするのに好ましい。
保護層15用の光硬化性樹脂組成物としては、上記カラーフィルタ形成用の各色の着色層に用いられるバインダ樹脂と同様のもの、例えば、アクリレート系、メタクリレート系、ポリ桂皮酸ビニル系、もしくは環化ゴム系等の反応性ビニル基を有する感光性樹脂が用いられる。
この場合も、感光性樹脂を含有する着色部形成用感光性樹脂組成物に、光重合開始剤を添加してもよく、さらには必要に応じて増感剤、塗布性改良剤、現像改良剤、架橋剤、重合禁止剤、可塑剤、難燃剤等を添加してもよい。
尚、第1の例では、カラーフィルタ形成基板は面付けして赤色、緑色、青色の各着色樹脂層13R、13G、13B、及び、画素区分用遮光部14および、額縁部12を形成した後に、樹脂組成物をスピンコーテインング法により塗布するが、各カラーフィルタ基板間に保護層の切れ目を設けておき、該切れ目において分離して個片化するため、保護層用の樹脂組成物を光硬化性樹脂組成物として、塗布後、乾燥し、所定領域のみ選択的に光照射して、現像して形成しているが、保護層の形成方法はこれに限定はされない。
保護層用の熱硬化性樹脂組成物としては、エポキシ化合物を用いたもの、熱ラジカル発生剤をもちいたものがあげられる。
エポキシ化合物としては、カルボン酸やアミン系化合物などにより硬化しうる公知の多価エポキシ化合物を挙げることができ、このようなエポキシ化合物は、例えば、新保正樹編「エポキシ樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社刊(昭和62年)等に広く開示されており、これらを用いることが可能である。
熱ラジカル発生剤としては過硫酸塩、ヨウ素等のハロゲン、アゾ化合物、および有機過酸化物からなる群から選択される少なくとも一種であり、より好ましくは、アゾ化合物または有機過酸化物である。
アゾ化合物としては、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、2,2’−アゾビス−[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、および2,2’−アゾビス(N−シクロヘキシル−2−メチルプロピオンアミド)などが挙げられ、有機過酸化物としては、ジ(4−メチルゼンゾイル)ペーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルエキサネート、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカルボネート、t−ブチル−4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタネート、およびジクミルパーオキサイドなどが挙げられる。
図1に示すカラーフィルタ形成基板の作製方法の一般的な例を、図7に基づいて、簡単に説明しておく。
図1に示すカラーフィルタ形成基板の場合は、反射抑制層16Rがカラーフィルタ用の青色の着色層(着色樹脂層)13Bであるが、はじめに、反射抑制層16Rをカラーフィルタ用の青色の着色層と同じ工程で一緒に形成しない場合の例について説明する。
先ず、基材11の一面上にネガ型の感光性樹脂である反射抑制層形成用の樹脂組成物16Raを塗膜しておき(図7(a))、所定のフォトマスク17を用いて選択露光し、更に、現像処理、加熱乾燥処理等を行い(図7(b))所定の形状に、画素区分用遮光部の反射抑制層16Rを形成する。(図7(c))
次いで、反射抑制層16Rを覆うように全面に、ネガ型の感光性樹脂である画素区分用遮光部の遮光部形成用の樹脂組成物16Baを塗膜し(図7(d))、所定のフォトマスク17Aを用いて選択露光し(図7(e))、更に、現像処理、加熱乾燥処理を行い、前記反射抑制層16Rを覆う形状に、画素区分用遮光部14の遮光層16Bを形成する。(図7(f))
このようにフォトリソ法により、前記反射抑制層16R、前記遮光層16Bを併せた画素区分用遮光部12を形成する。
次いで、カラーフィルタ形成用の赤色、緑色、青色の各着色層13R、13G、13Bを、それぞれ、感光性の硬化型樹脂組成物を用いて、フォトリソ法により形成する。(図示していない)
表示用領域13Sにおける各部の形成を上記のようにしているが、非表示用領域の額縁部12の形成は、画素区分用遮光部14の形成と同様で、ここでは、画素区分用遮光部14の形成の工程において、額縁部12の形成を一緒に行う。
図1に示すカラーフィルタ形成基板の別の作製方法としては、反射抑制層16Rがカラーフィルタ用の青色の着色層13Bと同じであることから、図7に示す画素区分用遮光部12を形成方法において、カラーフィルタ用の青色の着色樹脂層13Bと、反射抑制層16Rの形成を同じフォトリソ法の工程で一緒に行い、図7に示す方法と同様のフォトリソ法により前記遮光層16Bの形成を行い、前記反射抑制層16R、前記遮光層16Bを併せた画素区分用遮光部12を形成した後、カラーフィルタ形成用の赤色、緑色の各着色層13R、13Gを、それぞれ、感光性の硬化型樹脂組成物を用いて、フォトリソ法により形成する方法も挙げられる。
本発明のカラーフィルタ形成基板は、図1に示す本例に限定されない。
例えば、図1に示す例の反射抑制層としての青色の着色層(着色層3、不透明樹脂層3)13Bに代えて、緑色の着色層(着色層2、不透明樹脂層2)13G、赤色の着色層(着色層1、不透明樹脂層1)や、遮光層16Bで樹脂層の割合を増やした不透明樹脂層4を用いる形態も挙げられる。
[実施例]
実施例を挙げて、本発明を更に説明する。
(実施例1)
実施例1は、図1に示す1例のカラ−フィルタ形成基板を作製したもので、以下のように、光硬化性の硬化性樹脂組成物Aを調製して作製し、作製された硬化性樹脂組成物Aを用いて、カラーフィルタ形成用の赤色硬化性樹脂組成物、緑色硬化性樹脂組成物、青色硬化性樹脂組成物、画素区分用遮光部および額縁部における遮光性の樹脂遮光膜形成用の硬化性樹脂組成物を作製し、これらを用いて、各硬化性樹脂組成物毎にフォトリソ法を行い、カラーフィルタ用の各着色樹脂層、画素区分用遮光部および額縁部を形成したものです。
ここでは、画素区分用遮光部14および額縁部12を形成した後、表示用領域13Sのカラーフィルタ用の赤色の着色樹脂層13R、緑色の着色樹脂層13G、青色の着色樹脂層13Bを、それぞれフォトリソ工程で形成した。
尚、表示領域13Sの画素区分用遮光部14の遮光層16Bの幅は7.0μmで、開口率は、60%とした。
(硬化性樹脂組成物Aの調製)
重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63重量部、アクリル酸(AA)を12重量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6重量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88重量部仕込み、攪拌し溶解させた後、2、2’ーアゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7重量部添加し、均一に溶解させた。
その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、更に100℃で1時間反応させた。
得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7重量部、トリエチルアミンを0.4重量部、及びハイドロキノンを0.2重量部添加し、100℃で5時間攪拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
次に下記の材料を室温で攪拌、混合して硬化性樹脂組成物とした。
・ 上記共重合樹脂溶液(固形分50%) :16重量部
・ ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(サートマー社 SR399)
:24重量部
・ オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社 エピコート180S70) :4重量部
・ 2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン :4重量部
・ ジエチレングリコールジメチルエーテル :52重量部
(画素区分用遮光部14および額縁部12の形成)
先ず、基材11であるガラス基板(旭硝子社製、AN材)の一面上に、反射抑制層16Rとしての青色の着色層である着色層3(BLUE層)を形成した。
青色の着色層の形成は、下記組成の青色硬化性樹脂組成物を用いて、図7(a)〜図7(c)に示すフォトリソ法により、形成膜厚が2.0μmとなるようにして、画素区分用遮光部形成領域に青色のレリーフパターンを形成した。
基材11の一面上に、青色硬化性樹脂組成物16Baをスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させた後、形成された膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより、2.0kWの超高圧水銀ランプで遮光パターンに露光した(図7(b)参照)後、0.05wt%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、基板を230℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施し、反射抑制層16Rを形成した。
<青色硬化性樹脂組成物の組成>
・ C.I.ピグメントブルー15:6 :4重量部
・ C.I.ピグメントバイオレット23:1重量部
・ ポリスルホン酸型高分子分散剤 :3重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :25重量部
・ 酢酸−3−メトキシブチル :67重量部
次いで、下記のようにした作製された、遮光層16B形成用の黒色の遮光性の光硬化性樹脂組成物を用いて、形成された前記青色のレリーフパターンを覆うように全面に塗布し、図7(d)〜図7(f)に示すフォトリソ法により、形成膜厚が1.5μmとなるように、画素区分用遮光部形成領域に青色のレリーフパターンを形成した。
<遮光層16B形成用の黒色の遮光性の光硬化性樹脂組成物の作製>
先ず、下記分量の成分を混合し、ビーズミルにて十分に分散し、黒色顔料分散液Bを調整した。
・ 樹脂被覆カーボンブラック(三菱化学社製MS18E) :20重量部
・ 高分子分散材(ビックケミー・ジャパン株式会社 Disperbyk 163) :5重量部
・ 溶剤(ジエチレングリコールジメチルエーテル) :75重量部
次に、下記分量の成分を十分混合して、遮光性の樹脂遮光膜形成用の組成物を得た。
・ 上記黒色顔料分散液B :43重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :19重量部
・ ジエチレングリコールジメチルエーテル :38重量部
基材11の一面に形成された反射抑制層16R上に、上記遮光性の樹脂遮光膜形成用の組成物16Baをスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、遮光性の着色樹脂層を形成した。
当該遮光性の着色樹脂層を塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより、2.0kWの超高圧水銀ランプで遮光パターンに露光した後、0.05wt%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、基板を230℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して、画素区分用遮光部14と額縁部の遮光層16Bを所定形状に形成した。
これより、画素区分用遮光部14と額縁部12が形成された。
尚、上記の樹脂被覆カーボンブラック(三菱化学社製MS18E)は、平均粒径25nmである。
粒径は、例えば、日機装社製のレーザードップラー散乱光解析粒度分析計(商品名「Microtrac934UPA」)を用い、通常は、着色組成物に含まれる溶剤(希釈溶剤と呼ぶ)で希釈し、着色組成物の顔料粒径の累積が50%を占める粒径を50%平均粒径とし、その値を測定して求める。
次いで、以下のようにして、カラ−フィルタ用の各色の着色樹脂層を形成した。
(1)赤色の着色樹脂層13Rの形成
ブラックマトリックス上に、下記組成の赤色硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布し、その後、70℃のオーブン中で3分間乾燥した。
次いで、赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kwの超高圧水銀ランプを用いて着色層の形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。
次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。
その後、基板を230℃の雰囲気下に15分間放置することにより、加熱処理を施して赤色画素パターンを表示用領域13Sに形成した。
形成膜厚は2.0μmとなった。
<赤色硬化性樹脂組成物の組成>
・ C.I.ピグメントレッド177 :3重量部
・ C.I.ピグメントレッド254 :4重量部
・ ポリスルホン酸型高分子分散剤 :3重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :23重量部
・ 酢酸−3−メトキシブチル :67重量部
(2)緑色の着色樹脂層13Gの形成
次に、下記組成の緑色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、塗布膜厚を変えて、形成膜厚が2.0μmとなるようにして、緑色画素を表示用領域に緑色の着色層からなるレリーフパターンを形成した。
<緑色硬化性樹脂組成物の組成>
・ C.I.ピグメントグリーン58 :7重量部
・ C.I.ピグメントイエロー138 :1重量部
・ ポリスルホン酸型高分子分散剤 :3重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :22重量部
・ 酢酸ー3−メトキシブチル :67重量部
(3)青色の着色樹脂層13Bの形成
更に、下記組成の青色硬化性樹脂組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、塗布膜厚を変えて、形成膜厚が2.0μmとなるようにして、表示用領域に青色のレリーフパターンを形成した。
<青色硬化性樹脂組成物の組成>
・ C.I.ピグメントブルー15:6 :4重量部
・ C.I.ピグメントバイオレット23:1重量部
・ ポリスルホン酸型高分子分散剤 :3重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :25重量部
・ 酢酸−3−メトキシブチル :67重量部
(保護膜15の形成)
上記のようにして着色樹脂層13を形成した基板上に、前述の硬化性樹脂組成物Aをスピンコーティング法により塗布、乾燥し、乾燥塗膜2.0μmの塗布膜を形成した。
硬化性樹脂組成物Aの塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて保護層の形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。
次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液23℃)中に1 分間浸漬してアルカリ現像し、硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。
その後基板を230℃の雰囲気中に15分間放置することにより加熱処理を施して保護膜を形成した。
このようにして、図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10を作製した。
次に、以下のようにして、作製された図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10の保護層15上に所定高さのスペーサを配設し、液晶表示装置を作製した。
( スペーサの形成)
上記のようにして着色層及び保護層を形成したカラーフィルタ形成基板10の保護層15上に、硬化性樹脂組成物Aをスピンコーティング法により塗布、乾燥し塗布膜を形成した。
硬化性樹脂組成物Aの塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置して、プロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いてスペーサの形成領域のみに紫外線を10秒間照射した。
次いで、0.05wt%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、硬化性樹脂組成物Aの塗布膜の未硬化部分のみを除去した。
その後基板を230℃の雰囲気中30分間放置することにより加熱処理を施して所定の個数密度となるように形成した。
(液晶表示装置の作製)
上記のようにして得られたカラーフィルタ形成基板の着色層形成側の表面に、配向膜(日産化学社製、SE−6210)を形成した。
次いでTFTを形成したガラス基板(TFT基板)上にIPS液晶を必要量滴下し、上記カラーフィルタを重ね合わせ、UV硬化性樹脂( スリーボンド社製、Three Bond 3025)をシール材として用い、常温で0.3kgf/cm2 の圧力をかけながら400mJ/cm2 の照射量で露光することにより接合してセル組みし、偏光板、バックライトユニット、カバーを設置し、液晶表示装置を得た。
(実施例2)
実施例2は、実施例1において、反射抑制層16Rとしての青色の着色層である着色層3に代えて、緑色の着色層である着色層2(GREEN層)とし、図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10を作製し、実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。
該反射抑制層16Rとしての緑色の着色層である着色層2は、カラーフィルタ形成用の緑色の着色樹脂層と同じものを用いた。
(実施例3)
実施例3は、実施例1において、反射抑制層16Rとしての青色の着色層である着色層3に代えて、赤色の着色層である着色層1(RED層)とし、図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10を作製し、実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。
該反射抑制層16Rとしての赤色の着色層である着色層1は、カラーフィルタ形成用の赤色の着色樹脂層と同じものを用いた。
(実施例4)
実施例4は、実施例1において、反射抑制層16Rとしての青色の着色層である着色層3に代えて、遮光層の成分の色材の量を少なくした組成の着色層4(GRAY層、不透明樹脂層とも言う)とし、図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10を作製し、実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。
該反射抑制層16Rとしての不透明樹脂層形成用の組成物は、下記分量の成分を十分混合して、不透明樹脂層形成用の組成物を得た。
・ 上記黒色顔料分散液B :14重量部
・ 硬化性樹脂組成物A :48重量部
・ ジエチレングリコールジメチルエーテル :38重量部
その他は、実施例1と同じである。
(比較例1)
比較例1は、実施例1において、反射抑制層16Rがない従来の構造のもので、他は実施例1と同じである。
実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。
(比較例2)
比較例2は、実施例1において、反射抑制層16Rとしての青色の着色層である着色層3に代えて、遮光層の成分の色材の量をゼロとした組成の透明樹脂層とし、図1に示す例のカラーフィルタ形成基板10を作製し、実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。
該反射抑制層16Rとしての透明樹脂層形成用の組成物は、下記分量の成分を十分混合して、透明樹脂層形成用の組成物を得た。
・ 硬化性樹脂組成物A :62重量部
・ ジエチレングリコールジメチルエーテル :38重量部
その他は、実施例1と同じである。
上記実施例1〜実施例4、比較例2のようにして作製されたカラーフィルタ形成基板において、反射抑制層として用いた、青色、緑色、赤色の着色層である着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)、着色層4(GRAY層)、透明樹脂層、遮光層16Bについて、複素屈折率を測定して、その実数項を屈折率として求めたが、図4のようになった。
尚、ここでは、ガラス基板上に屈折率を測定する層を形成して、(有)テクノシナジー社製の光学膜厚測定システムDF−1042RTを用いて測定することにより、各層の複素屈折率を求めている。
基材11としてのガラス基板(旭硝子社製、AN材)の屈折率は、公知の資料を参照としている。
図4では、基材11の屈折率をn とし、また、赤色、緑色、青色の着色層である着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)、前述の着色層4(GRAY層)、透明樹脂層および、遮光層16Bの複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)を、それぞれ、n 、n 、n 、n 、n 、n としている。
図4に屈折率が示される、赤色、緑色、青色の着色層である着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)、前述の着色層4(GRAY層)、透明樹脂層は、表1から分かるように、いずれも、555nmにおいて、基材との屈折率差の絶対値が、基材と遮光膜との屈折率の差の絶対値よりも小さい。

Figure 0006186743
また、上記実施例1〜実施例4、比較例1、比較例2のようにして作製されたカラーフィルタ形成基板において、反射抑制層として用いた、青色、緑色、赤色の着色層である着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)、および着色層4(GRAY層)、透明樹脂層について、分光透過率を測定して、得られたデータから計算して、D65光源におけるJIS Z8701のXYZ表色系での色度(x、y)と明るさYを求めたが、表2のようになった。
表2では、R、G、Bの各色の着色樹脂層を、それぞれ、着色層1(RED層)、着色層2(GREEN層)、着色層3(BLUE層)としている。
尚、分光測色計としては、OLYMPUS(株)製、顕微分光測光装置 OSP−2000を用いた。

Figure 0006186743
表2において、分光透過率から計算された、JIS Z8701のXYZ表色系における明るさYが低い層ほど、層中での減衰は大きい。
一方、上記実施例1〜4、比較例1、比較例2の各カラーフィルタ形成基板の画素区分用遮光部14や額縁部12の層構造と、それぞれ、同じ層構造のサンプルS1〜S6を作製して、これらのサンプルについて、図3に示す分光測色計を用いたSCI測定により、分光反射率の測定を行い、得られた測定結果から計算により、D65光源におけるJIS Z8701のXYZ表色系での、額縁部の色度(x、y)と明るさYを求めたが、表3のようになった。
更に、上記の各サンプル対応に対応する層構造の、上記実施例1〜実施例4、比較例1、比較例2のようにして作製されたカラーフィルタ形成基板について、額縁部の黒色の締りについて視認性の合否判定を行った結果も、表3に示す。

Figure 0006186743
尚、分光測色計としては、コニカミノルタ(株)製のCM−2500dを用いた。
<測定条件:分光測色計>
測定器 : コニカミノルタ( 株) 製、分光測色計「CM−2500d」
照明の受光条件 : d/8°( JIS Z8722条件c)
第1の照射領域 : 測定径=直径11mmの円形
第2の照射領域 : 第1の照射領域と同じ測定径=直径11mmの円形
測定領域 : 照射領域中の8mmの円形(重心位置は照射領域、直径11mmの円形と同じ)
また、額縁部の黒色の締りについて視認性の評価は、遮光部を形成した側とは反対側ガラス基板面側から、GENTOS SuperFire X((株)サンジェルマン製)を光源として照射して、その反射光を、目視し、目視による視認性で額縁部の黒色の締りを判断したもので、良いとされるものを○印で、良くないとされるものを×印で、一番良いものを◎印で示している。
光源は上記のものに限定されるものではなく、太陽光下と同じ結果が得られるものであればよい。
表3に示す、SCI方式で測定して得られた反射光の分光特性から求めたXYZ表色系における明るさY(D65光源)が、5.0以下であるものが、額縁部の黒色の締りが良いと判断される。
特に、Y値(D65光源)が低いBLUE(青色)の層が反射抑制層として用いた実施例1が、最も好ましいことが分かる。
次いで、反射抑制層として緑色の着色層である着色層2を用いた実施例2、反射抑制層として赤色の着色層である着色層1を用いた実施例3、反射抑制層として着色層(GRAY層)を用いた実施例4の順に良い。
また、反射抑制層を配していない比較例1(従来品)、反射抑制層として前述の透明樹脂層を用いた比較例2は、いずれも、分光反射率測定のデータから求めたY値(D65光源)が大きく、目視判定で、黒色の締りは良くなかった。
上記表3の結果を、図4に示す屈折率、表2に示す分光透過率から計算されたY値(D65光源)と対応してみると、目視判定で、黒色の締りを良くするには、前記基材の屈折率n 、前記反射抑制層の複素屈折率の実数部をn 、前記遮光層の複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、更に、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて、分光透過率特性から求めたD65光源の明るさYが低い反射抑制層ほど、好ましいことが分かる。
通常、分光透過率特性から求めたD65光源の明るさYとしては、80以下であることが好ましい。
10 カラーフィルタ形成基板
11 基材(透明基板)
12 額縁部
13 着色部
13R 赤色の着色層(赤色の着色樹脂層とも言う)
13G 緑色の着色層(緑色の着色樹脂層とも言う)
13B 青色の着色層(青色の着色樹脂層とも言う)
14 画素区分用遮光部(ブラックマトリクスとも言う)
13S 表示用領域
13A (測定用の)膜部
15 保護槽(オーバーコート層、あるいはOC層とも言う)
16B 遮光層
16R 反射抑制層
20 屈折率調整用オイル
30 黒色の板
61 積分球
62 光源
62L 入射光
63 検出器
63L 検出光
64 トラップ
θ 角度
ns 基材の屈折率
nR 赤色の着色層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
nG 緑色の着色層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
nB 青色の着色層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
n2 遮光層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
nb 不透明樹脂層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
nc 透明樹脂層の複素屈折率の実数項(単に屈折率とも言う)
110 カラーフィルタ形成基板
110a (カラーフィルタ形成基板の額縁部)
111 基材(透明基板)
112 額縁部
113 着色層
113R 赤色の着色層(着色樹脂層とも言う)
113G 緑色の着色層(着色樹脂層とも言う)
113B 青の着色層(着色樹脂層とも言う)
113S 表示用領域
113M 画素区分用遮光部(ブラックマトリクスとも言う)
114 保護槽(オーバーコート層、あるいはOC層とも言う)
130 カバーガラス
130a (カバーガラスの)額縁部
140 タッチパネル
150 TFT基板

Claims (3)

  1. 透明基板からなる基材の一面側において、画素区分用遮光部により区分けされた領域にカラーフィルタ用の各色の着色樹脂層を配して表示用領域を形成し、該表示用領域の外側に、非表示用領域として遮光性の額縁部を備えているカラーフィルタ形成基板で、且つ、前記基材の一面側ではない他面側を外側(観察者側)として表示装置に用いられるカラーフィルタ形成基板であって、前記額縁部に、あるいは、前記額縁部と前記画素区分用遮光部に、前記基材の一面側から、順に、樹脂組成物からなる反射抑制層と樹脂組成物からなる黒色の遮光層とを積層した積層構造を有し、前記基材の屈折率n 、前記反射抑制層の複素屈折率の実数部をn 、前記遮光層の複素屈折率の実数部をn とした場合、明るい所での視感度が高い555nmを中心とする波長領域505nm〜605nmにおいて、屈折率n と屈折率n との差の絶対値が、屈折率n と屈折率n との差の絶対値より小なる関係を有し、且つ、前記反射抑制層は、前記波長領域505nm〜605nmにおいて光吸収性を有する不透明樹脂層であり、前記反射抑制層は、黒色材を分散させて含有する前記不透明樹脂層であることを特徴とするカラーフィルタ形成基板。
  2. 請求項1に記載のカラーフィルタ形成基板であって、前記黒色の遮光層は、樹脂中にカーボンブラックを分散して含有するものであることを特徴とするカラーフィルタ形成基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ形成基板を用いて、表示部を形成していることを特徴とする表示装置。
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