JP6186270B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は車両用灯具に関し、特にリレーを用いて電源電圧が供給されるとともに複数機能を実行することができる車両用灯具に関する。
特開2010−143447号公報
上記特許文献1には、ハイビーム又はロービーム用のスイッチとしてリレーを用い、リレーを介して光源に電源供給を行う車両用灯具が記載されている。
この特許文献1のように例えば車載用のバッテリーからの電源電圧を、リレーを介して必要回路部に供給する構成が知られている。
ところで一般に知られているように、メカニカルスイッチとしてのリレーは、接点に流れる電流が定格に対して小さすぎると、接点抵抗が増加し、接点を閉じても導通しないという動作不良を起こすことがある。
車両用灯具に対する電源供給ラインにリレーを用いる場合、このような動作不良を回避する必要がある。
特に本発明では、リレーを比較的小さい電流で使用する場合でも、そのリレーでの動作不良発生を防止できるようにすることを目的とする。
第1に、本発明に係る車両用灯具は、第1のリレーを介して供給される第1電源電圧と第2のリレーを介して供給される第2電源電圧とが共通電源ラインを介して与えられるとともに、前記第1電源電圧を用いて第1機能の動作が実行され、また前記第1電源電圧及び前記第2電源電圧が供給される状態で第2機能の動作が実行される複機能回路部と、前記第2電源電圧の入力ラインに接続され、前記第2のリレーがオンとされて前記第2電源電圧が供給される際に、オン状態の前記第2のリレーに所定の必要最小電流値以上の電流を流すための負荷となる負荷回路部と、を備えたものである。
複機能回路部に対しては第1電源電圧、第2電源電圧が共通電源ラインで供給される。この複機能回路部で第1、第2電源電圧が供給された状態で第2機能の動作が実行される場合においては、第2のリレーに流れる電流が小さくなりすぎる場合がある。そこで所定以上の電流を流すために第2電源電圧の入力ラインに負荷回路部を接続する。
第2に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記負荷回路部は、オン状態の前記第2のリレーに所定の必要最小電流値以上の電流を流すように抵抗値が設定された抵抗回路で構成されることが望ましい。
これにより、第2のリレーの接点不良の発生防止のための負荷回路を抵抗器を用いた簡易な構成で実現できる。
第3に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記複機能回路部は、前記第2電源電圧を、前記第2機能の実行を指示する指示信号として入力する構成が想定される。
特に第2電源電圧を指示信号として用いる場合、大電流は必要ないため、第2のリレーに流れる電流は小さくなる。特にこのような構成の場合、負荷回路部を設けてリレーに所定以上の電流を流すことは好適である。
第4に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記第1電源電圧を動作電源とする制御部を備え、前記複機能回路部は、前記制御部からの制御信号に基づいて前記第1機能の動作を実行する構成が想定される。
第1電源電圧は、複機能回路部だけでなく制御部でも用いられる電源電圧であり、この場合、制御部の動作のため、第1のリレーは、車両用灯具の動作時は基本的には常時オンである。このような場合、第2のリレーがオンとされると、複機能回路部には第1電源電圧に加えて第2電源電圧が供給される。そのため複機能回路部は第1電源電圧で動作し、第2のリレーに流れる電流量が小さくなる場合が考えられる。従ってこのような構成においても第2のリレーの接点不良の防止のために負荷回路部が有用となる。
第5に、上記した本発明に係る車両用灯具においては、前記複機能回路部は複数の光源を有し、前記第1機能及び前記第2機能では共に共通の第1光源が発光し、前記第1機能と前記第2機能の少なくとも一方は、更に第2光源が発光することが想定される。
車両用灯具としては、各種の機能の発光動作が存在する。第1機能、第2機能としてそのような発光機能が想定され、これら発光機能を複機能回路部で実行することで、点灯回路構成の簡略化が実現され、その上でリレーの不良発生防止が図られる。
本発明によれば、負荷回路部により第2のリレーに十分な電流が流されることで、リレーの動作不良発生を防止でき、結果的に動作の安定した車両用灯具を実現できる。
本発明の実施の形態の車両用灯具のブロック図である。 実施の形態に至る事情の説明図である。 実施の形態の車両用灯具の具体例の回路図である。 発光部の点灯モードと点灯される発光素子との対応関係の説明図である。 発光部の点灯モードと各スイッチのオン/オフ状態との対応関係の説明図である。
以下、実施の形態の車両用灯具について図面を参照しながら説明する。
図1は実施の形態の車両用灯具1をその周辺の構成と共に示している。ここでは周辺の構成としては、車載バッテリB、第1のリレー31、第2のリレー32、ECU(Electrical Control Unit)を示している。
リレー31,32は、車載バッテリBからの電源電圧供給のスイッチとして機能する。ECU30は車体側でエンジンコントロールをはじめとする各種制御を行うマイクロコンピュータユニットである。
ここで、リレー31は、イグニッションオン、又はランプスイッチによりオンとなるスイッチである。つまり車両においてエンジンがかけられている期間、或いはエンジンオフであってもランプスイッチがオンとされた期間は、リレー31は導通し、バッテリBからの電源電圧V1を各部に供給する。従って基本的には、車両用灯具1の動作時にはリレー31は常時オンである。
リレー32は、所定の機能(後述の発光機能F2)を実行するためのユーザの操作に応じてオンとなるスイッチである。所定の機能を実行するために、リレー32が導通されバッテリBからの電源電圧V2を後述の点灯機能部200に供給する。
車両用灯具1は、ランプECU20、点灯機能部21、点灯機能部200を有する。
ランプECU20は、車両用灯具1内に設けられたマイクロコンピュータユニットである。このランプECU20は車体側に設けられるECU30との間で通信を行い、ECU30からの指示に応じて車両用灯具1における発光機能動作のオン/オフ制御を行う。ここではランプECU20が、発光機能F0としての発光動作をオン/オフする制御信号CT0と、発光機能F1としての発光動作をオン/オフするの制御信号CT1を出力する例を示している。
ランプECU20は、リレー31を介して供給される第1電源電圧V1を動作電源としている。
点灯機能部21は、発光機能F0を実行する点灯駆動回路及び光源を示している。点灯機能部21は、制御信号CT0に応じて発光動作を行う。
この点灯機能部21には、動作電源としてリレー31を介して第1電源電圧V1が供給される。
なお図1において発光機能F0,F1,F2として示す発光機能とは、車両用灯具としての用途毎の発光動作を言い、例えば、ヘッドランプ発光、テールランプ発光、ターンシグナルランプ発光、ブレーキランプ発光、コーナーリングランプ発光、フォグランプ発光、DRL(デイタイムランニングランプ)発光、クリアランスランプ発光などの別を言う。
一例として、発光機能F0はヘッドランプ発光、発光機能F1はコーナーリングランプ発光、発光機能F2はフォグランプ発光のように想定される。
点灯機能部200は、発光機能F1,F2を実行する。この点灯機能部200は、複機能回路部223,ダイオードD1,D2,D3、ダミー負荷部11が設けられている。
複機能回路部223は、第1機能,第2機能としての複数の発光機能F1,F2を実行する点灯駆動回路及び光源を示している。
この場合、複機能回路部223には、リレー31を介して供給される第1電源電圧V1と、リレー32を介して供給される第2電源電圧V2とが、ダイオードD1,D2を用いて共通電源ライン201を介して供給される構成を採っている。即ち第1電源電圧V1と第2電源電圧V2の各入力ラインにダイオードD1、D2がそれぞれ挿入され、それらのカソードが接続されることで、第1電源電圧V1、第2電源電圧V2のORが採られて複機能回路部223へ供給されるように共通電源ライン201が形成されている。
発光機能F1は、リレー31がオンで、第1電源電圧V1が供給されている際に実行可能な機能であり、複機能回路部223において制御信号CT1により、その発光動作がオン/オフ制御される。
発光機能F2は、リレー32がオンで、第2電源電圧V2が供給されることによって複機能回路部223で実行される。この例では、第2電源電圧V2を指示信号CT2として用いている。複機能回路部223は指示信号CT2として第2電源電圧V2が検出されることに応じて、発光機能F2を実行する。
なお、第2電源電圧V2は指示信号CT2としてのみ用いられてもよい。第1電源電圧V1が複機能回路部223に供給されているためである。
ダミー負荷部11は、例えば1又は複数の抵抗器rにより構成される。このダミー負荷部11の一端は逆接保護用のダイオードD3を介して第2電源電圧V2の入力ライン(ダイオードD2のアノード側)に接続され、他端は接地されている。
このダミー負荷部11は、リレー32がオンとされている期間において、リレー32に所定の必要最小電流値以上の電流を流すべく抵抗値が設定された抵抗回路である。
本実施の形態の車両用灯具1は、以上のように構成されているが、このような構成とする理由を、図2のモデルを用いて説明する。
図2上段は、発光機能F0、F1を実現する構成例のモデルである。点灯機能部21,22には、リレー31を介して車載バッテリBからの電源電圧が供給される。ECU90は図1のECU30又はランプECU20のいずれかと考えればよい。
例えばECU90が制御信号CT0により発光動作を指示すると、点灯機能部21で発光機能F0の発光が行われる。またECU90が制御信号CT1により発光動作を指示すると、点灯機能部22で発光機能F1の発光が行われる。
このような構成を前提とし、次の条件で発光機能F2を追加することを考える。
・発光機能F2は、ECU90による制御ではなく、当該機能専用にリレーを追加する。
・発光機能F2の回路は、別機能の回路(例えば発光機能F1の回路)と共用する。
このような条件を前提とするのは、次の理由による。車両用灯具は各種の車両に搭載されるわけであるが、車両には各種のグレードがあり、例えばECUが搭載されないグレードの車両もある。また各グレード間で車両側の配線を共通化したいという事情もある。このため車両用灯具としては、ECUによる制御が可能であっても、発光機能専用のリレーによって発光機能F2が実行されるような構成としたいという要請があるためである。
また複数の発光機能を共用回路で構成するのは、回路規模の削減、低コスト化に適しているためである。
このような事情から、図2下段のモデルのような構成が考えられる。なお、この図2下段の構成は、その点灯機能部200Aが、図1の点灯機能部200に設けられているダミー負荷部11及びダイオードD3を備えていないことを除いて、図1と同様である。
この図2下段のように、リレー32を追加し、第2電源電圧V2を発光機能F2の電源として用いる。
ところがこの場合、次の問題が生ずる。
リレー31は多機能向けの電源スイッチとなり、基本的に常時オンで、電源電圧V1は常に投入されている。ここで発光機能F2を動作させるためにリレー32がオンした時、第1,第2電源電圧V1、V2の各経路のハーネスインピーダンスや電流値の違いによって、電源共通化のOR回路直前(ダイオードD1,D2の各アノード側)の電圧がV1>V2となる場合がある。
この場合、発光機能F2の動作時でも、複機能回路部223の回路電源としては、リレー31経由の第1電源電圧V1となる。するとこの場合、リレー32経由の第2電源電圧V2による電流は指示信号CT2のみとなってしまう。一般的に動作指示のための信号の電流値は1mA未満程度と小さい。
ここでリレーは一般に、接点に流れる電流が定格に対して小さすぎると、接点抵抗が増加し、接点を閉じても導通しないという動作不良を起こすことがある。つまり、図2下段の構成であると、リレー32が導通されて発光機能F2を実行する際に、リレー32に十分な電流が流れず、これによって接点不良を誘発するおそれがある。
そこで図1に示した本実施の形態では、リレー32がこのような動作不良を起こすことを防止するために、ダミー負荷部11を設けている。
図1の構成の場合、発光機能F2の動作時には、リレー31、32の両方がオンとなっている。この場合、第1電源電圧V1と第2電源電圧V2の高い方が、複機能回路部223の回路電源となる。このため複機能回路部223の回路電源がリレー31経由に固定された場合、リレー32には微少な制御電流しか流れない恐れがある。しかし図1の構成の場合、リレー32を経由した第2電源電圧V2はダミー負荷部11にも印加され、ダミー負荷部11にダミー電流Idmが流れる。結果としてリレー32に十分な電流が流れ、接点不良を誘引する状況は発生しない。
例えばリレー32の必要最小電流=100mA、指示信号CT2の電流値が1mA未満であるとすると、ダミー負荷部11は、100mA以上のダミー電流Idmを流すように抵抗値が設定されればよい。
なお図1の構成の車両用灯具1は、例えば車両左側のヘッドランプユニット、又は右側のヘッドランプユニットのうちの一方として考えることができるが、例えば左右両方のヘッドランプユニットにおける発光機能F2のために、1つのリレー32を介して第2電源電圧V2を供給する場合、それぞれのダミー負荷部11は、50mA以上のダミー電流Idmを流すように抵抗値が設定されればよい。つまりダミー負荷部11は、リレー32に100mA以上が流れるように、その並列回路数やリレーの必要最小電流に応じて、ダミー電流値が設定されればよい。
以下、本実施の形態のより具体的な構成例について図3を参照して説明する。図3は、図1における点灯機能部200の具体例を詳細に示している。この例では、発光機能F1はコーナリングランプ発光、発光機能F2はフォグランプ発光としての例で説明する。
図3において点灯機能部200は、電源入力端子Ti1、Ti2、グランド(GND)端子Tg、信号入力端子Tis、入力フィルタ2c、2f、ダイオードD1、D2、D3、サージ保護回路3、基準電圧生成回路4、主スイッチSW1、ツェナーダイオードDZ1、抵抗Rgs1、コンデンサC5、第一制限抵抗5、第二制限抵抗6、抵抗切替スイッチSW2、ツェナーダイオードDZ2、抵抗Rgs2、コンデンサC6、発光部7、第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4、制御回路8、及びダミー負荷部11を備えている。
ここで発光部7は、発光機能F1,F2として、機能の異なる二種のランプ点灯、具体的にはコーナリングランプとフォグランプの点灯を行う兼用の発光部とされている。
発光部7は、直列接続された複数の発光素子Lを有しており、発光素子Lとしては半導体発光素子、例えば発光ダイオードが用いられている。発光素子Lとしては発光素子L1、L2、L3の三つを有し、これらの発光素子L1〜L3によりコーナリングランプとフォグランプの点灯を行う。発光素子L1は、コーナリングランプの点灯時とフォグランプの点灯時とで共用される共用素子とされ、発光素子L2は、コーナリングランプの点灯時にのみ点灯するコーナリングランプ用の専用素子とされている。発光素子L3は、フォグランプの点灯時にのみ点灯するフォグランプ用の専用素子とされている。
図4は、発光部7の点灯モードごとに点灯される発光素子Lの別を示している。フォグランプの点灯時には発光素子L1と発光素子L3が点灯され、コーナリングランプの点灯時には発光素子L1と発光素子L2が点灯され、フォグランプとコーナリングランプの双方点灯時には発光素子L1〜L3の全てが点灯される。
図3に戻り、電源入力端子Ti1には、車載バッテリB(例えばDC12V)に基づく第1電源電圧V1がリレー31を介して入力可能とされている。
本例の場合、コーナリングランプの点灯/消灯(オン/オフ)の指示は、図1に示したランプECU20から信号入力端子Tisに供給される制御信号CT1によって行われる。
上述したようにリレー31は、基本的にはオン状態である。従ってコーナーリングランプの点灯は、リレー31のオン/オフに同期するものではなく、制御信号CT1によって行われる。
電源入力端子Ti2には、車載バッテリBに基づく第2電源電圧V2がリレー32を介して入力可能とされている。リレー32は車両側にて行われるフォグランプの点灯/消灯操作に応じてオン/オフされる。本例の場合、フォグランプの点灯/消灯は、電源入力端子Ti2への第2電源電圧V2の入力/非入力、すなわちフォグランプの点灯/消灯操作に応じたリレー32のオン/オフに応じて切り替えられる。
グランド端子Tgは、接地されている。
入力フィルタ2Cは、電源入力端子Ti1と接地点との間に挿入されたコンデンサC1、C2の直列接続回路を有して構成され、第1電源電圧V1の入力ラインに生じるノイズの除去を行う。入力フィルタ2fは、電源入力端子Ti2と接地点との間に挿入されたコンデンサC3、C4の直列接続回路を有して構成され、第2電源電圧V2の入力ラインに生じるノイズの除去を行う。
電源入力端子Ti1とコンデンサC1の接続点に対してはダイオードD1のアノードが接続され、電源入力端子Ti2とコンデンサC3の接続点に対してはダイオードD2のアノードが接続されている。ダイオードD1のカソードはダイオードD2のカソードに接続されている。このダイオードD1,D2は、図1で説明したとおり、第1、第2電源電圧V1、V2の電源ラインをカソード側で接続し共通電源ライン201としている。
第2電源電圧V2の入力ラインには、逆接保護用のダイオードD3が接続され、これを介して、多数の抵抗器rによるダミー負荷部11が設けられている。
またこのダイオードD3のカソード側に現れる第2電源電圧V2が指示信号CT2として制御回路8に供給される構成としている。
サージ保護回路3は、ダイオードD1とダイオードD2のカソード同士の接続点に接続され、第1電源電圧V1又は第2電源電圧V2としてサージ電圧が入力された場合の保護動作を行う。
基準電圧生成回路4は、サージ保護回路3の出力電圧に基づいて所定レベルの基準電圧(例えば10V)を生成する。図示は省略したが、基準電圧は、車両用灯具1内の必要各部に供給されている。
主スイッチSW1は、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)で構成され、コーナリング電源又はフォグ電源に基づく入力電圧が発光部7に印加される状態と非印加とされる状態との間で切り替えを行うために設けられている。本例において、主スイッチSW1はp型MOSFETで構成され、ソースがサージ保護回路3を介して前述したダイオードD1とダイオードD2のカソード同士の接続点に接続され、ドレインが第一制限抵抗5の一端に接続されている。主スイッチSW1のゲートは制御回路8に接続されており、これにより主スイッチSW1のオン/オフが制御回路8により制御可能とされている。
主スイッチSW1のゲート−ソース間にはツェナーダイオードDZ1、コンデンサC5及び抵抗Rgs1が並列接続されて成る並列接続回路が挿入されている。ツェナーダイオードDZ1は、カソードが主スイッチSW1のソースに接続され、アノードが主スイッチSW1のゲートに接続されている。
また主スイッチSW1のゲート−ソース間にはPNP型のバイポーラトランジスタによるスイッチSDが接続されており、スイッチSDがオンとなることで主スイッチSW1がオフとされる。このスイッチSDは温度ディレーティング部9及びバッテリ異常検出部10によってオン/オフ制御される。
詳しい説明は避けるが、温度ディレーティング部9によってスイッチSDが制御されることで、温度上昇に伴い駆動電流の平均電流値が抑制される。
またバッテリ異常検出部10によって、検出したバッテリ電圧値が所定範囲外の値である場合にスイッチSDを強制的にオンさせ、主スイッチSW1を強制的にオフさせる。これにより、車載バッテリBに基づく車両用灯具1への入力電圧が異常に高い場合、及び異常に低い場合の双方に対応して発光部7を強制的にオフさせ、入力電圧の異常に伴う回路破壊や寿命低下の防止を図る。
第一制限抵抗5及び第二制限抵抗6は共に電流制限抵抗とされ、主スイッチSW1と発光部7との間に直列に挿入されている。
また第一制限抵抗5に対しては、抵抗切替スイッチSW2が並列接続されている。抵抗切替スイッチSW2はp型MOSFETで構成され、ソースが第一制限抵抗5の一端と主スイッチSW1のドレインとの接続点に接続され、ドレインが第一制限抵抗5の他端と第二制限抵抗6の一端との接続点に接続されている。抵抗切替スイッチSW2のゲートは制御回路8に接続されており、これにより抵抗切替スイッチSW2としてもそのオン/オフが制御回路8により制御可能とされている。
抵抗切替スイッチSW2のゲート−ソース間にはツェナーダイオードDZ2、コンデンサC6及び抵抗Rgs2が並列接続されて成る並列接続回路が挿入されている。ツェナーダイオードDZ2は、カソードが抵抗切替スイッチSW2のソースに接続され、アノードが抵抗切替スイッチSW2のゲートに接続されている。
発光部7は、第二制限抵抗6の他端とグランドとの間に直列に挿入されている。発光部7が有する発光素子L1〜L3は、第二制限抵抗6の他端側からL1→L2→L3の順で接続されている。発光素子L1〜L3は、車両用灯具1が車両に取り付けられた際に車幅方向に並ぶように配列されており、発光素子L2は車両の左右中心から見て最も外側に位置し、発光素子L3が最も中心寄りに位置している。
コーナリングランプの専用素子とされた発光素子L2に対しては、第一バイパススイッチSW3が並列接続されており、フォグランプの専用素子とされた発光素子L3に対しては第二バイパススイッチSW4が並列接続されている。第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4は共にn型MOSFETが用いられている。第一バイパススイッチSW3のドレインは発光素子L1のカソードと発光素子L2のアノードとの接続点に対して接続され、ソースは発光素子L2のカソードと発光素子L3のアノードとの接続点に接続されると共に、第二バイパススイッチSW4のドレインに接続されている。第二バイパススイッチSW4のソースは発光素子L3のカソードに接続されている。
第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4のゲートは共に制御回路8に接続され、これら第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4はそのオン/オフが制御回路8により制御可能とされている。
制御回路8は、信号入力端子Tisを介して入力される制御信号CT1に応じてコーナリングランプを点灯/消灯されるべく、主スイッチSW1及び第一バイパススイッチSW3のオン/オフ制御を行うための構成を有している。具体的には、抵抗R1、コンデンサC7、抵抗R2、スイッチSCL、コンデンサC8、スイッチSMC、スイッチSCL、抵抗R3、ツェナーダイオードDZ3、及びコンデンサC9である。
スイッチSCLは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、ベースが信号入力端子Tisに接続されている。信号入力端子TisとスイッチSCLのベースとの接続点は抵抗R1を介して車載バッテリBのプラス電圧(図中「+B」:以下単に「バッテリ電圧」と表記)に対して接続されている。また、信号入力端子TisとスイッチSCLのベースとの接続点とグランドとの間にはコンデンサC7が挿入されている。スイッチSCLのコレクタは、抵抗R2を介してバッテリ電圧に対して接続され、エミッタはグランドに接続されている。
スイッチSMCは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、ベースがスイッチSCLのコレクタに接続されている。これらスイッチSMCのベースとスイッチSCLのコレクタとの接続点はコンデンサC8を介してグランドに接続されている。スイッチSMCのコレクタは主スイッチSW1のゲートに接続され、エミッタはグランドに接続されている。
スイッチSLCは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、ベースがスイッチSCLのコレクタとスイッチSMCのベースとの接続点に接続されている。スイッチSCLのエミッタはグランドに接続され、コレクタは第一バイパススイッチSW3のゲートに対して接続されている。また、スイッチSLCのコレクタは、抵抗R3を介してバッテリ電圧に接続されている。抵抗R3とグランドとの間にはツェナーダイオードDZ3が挿入されている。ツェナーダイオードDZ3は、カソードが抵抗R3に接続され、アノードがグランドに接続されている。
抵抗R3とツェナーダイオードDZ3のカソードとの接続点と第一バイパススイッチSW3のゲートとの接続点は、コンデンサC9を介してグランドに接続されている。
本例の場合、コーナリングランプ制御のための制御信号CT1は、コーナリングランプの消灯指示時にはオープン、点灯指示時にはLow(GND)に切り替えられる。
消灯指示時に対応して制御信号CT1がオープンとされたときは、抵抗R1を介してバッテリ電圧に基づく電流がスイッチSCLにベースに流されるため、スイッチSCLがオン状態となる。スイッチSCLがオンの状態では、バッテリ電圧に基づく電流が抵抗R2→スイッチSCLのコレクタ−エミッタ間を介してグランドに流れるため、スイッチSMCにベース電流が供給されずスイッチSMCはオフ状態となる。スイッチSMCがオフの状態では、主スイッチSW1にゲート電圧が印加されず、主スイッチSW1はオフ状態となる。すなわち、発光部7に対して駆動電流が流れず、コーナリングランプに対応した発光素子L1及びL2が消灯状態となる。
なお、フォグランプ点灯のためにリレー32がオンとされて第2電源電圧V2が供給されているときは、後述するスイッチSMFがオンとなるため、上記のようにスイッチSMCがオフの状態でも(つまりコーナリングランプ側は消灯指示であっても)主スイッチSW1はオン状態となる。このようにフォグランプの点灯指示時に対応して主スイッチSW1がオンされているときは、以下で説明する第一バイパススイッチSW3のオン制御によってコーナリングランプの消灯状態が実現される。
具体的に、制御信号CT1がオープンであることでスイッチSCLがオンとされた状態では、スイッチSLCに対してもベース電流が流されないため、スイッチSLCもオフ状態となる。スイッチSLCがオフの状態では抵抗R3を介して接続されたバッテリ電圧に基づきコンデンサC9がチャージされ、該チャージ電圧に基づいて第一バイパススイッチSW3にゲート電圧が印加され、第一バイパススイッチSW3がオン状態となる。この結果、仮にフォグランプ点灯指示に応じて主スイッチSW1がオン状態であっても、駆動電流が第一バイパススイッチSW3を介してバイパスされることで、発光素子L2は消灯状態となる。すなわち、コーナリングランプは消灯状態である。
一方、コーナリングランプの点灯のために制御信号CT1がLowとなったときは、スイッチSCLがオフ状態となり、抵抗R2を介してスイッチSMCのベースにバッテリ電圧に基づく電流が流れてスイッチSMCがオン状態となる。スイッチSMCがオンすることで、主スイッチSW1にゲート電圧が印加され、主スイッチSW1がオンとなる。
またスイッチSCLがオフとなると、スイッチSLCにも抵抗R2を介してベース電流が流されてスイッチSLCがオン状態となり、バッテリ電圧に基づく電流が抵抗R3→スイッチSLCのコレクタ−エミッタを介して流れる。このため、コンデンサC9がチャージされず、第一バイパススイッチSW3にゲート電圧が印加されない。すなわち、第一バイパススイッチSW3はオフ状態となる。
このようにコーナリングランプの点灯指示時には、主スイッチSW1がオン、第一バイパススイッチSW3がオフとされることで、発光部7に対して駆動電流が供給されると共に、駆動電流は第一バイパススイッチSW3を介してバイパスされない。よって、コーナリングランプに対応した発光素子L1と発光素子L2が点灯状態となる。
また、制御回路8には、電源入力端子Ti2に与えられる第2電源電圧V2(指示信号CT2)に応じてフォグランプを点灯/消灯させるために主スイッチSW1及び第二バイパススイッチSW4のオン/オフ制御を行うための構成が設けられている。すなわち、抵抗R4、コンデンサC10、スイッチSMF、スイッチSLF、抵抗R5、ツェナーダイオードDZ4、及びコンデンサC11である。
スイッチSMFは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、ベースが抵抗R4を介して前述したダイオードD3のカソードに接続されている。スイッチSMFのエミッタはグランドに接続され、コレクタは主スイッチSW1のゲートに接続されている。
スイッチSFMのベースとグランドとの間にはコンデンサC10が挿入されている。
スイッチSLFは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、ベースがスイッチSFMのベースとコンデンサC10との接続点に接続されている。スイッチSLFのエミッタはグランドに接続され、コレクタは第二バイパススイッチSW4のゲートに対して接続されている。
また、スイッチSLFのコレクタは、抵抗R5を介してバッテリ電圧に接続されている。抵抗R5とグランドとの間にはツェナーダイオードDZ4が挿入されている。ツェナーダイオードDZ4は、カソードが抵抗R5と接続され、アノードがグランドに接続されている。抵抗R5とツェナーダイオードDZ4のカソードとの接続点と第二バイパススイッチSW3のゲートとの接続点は、コンデンサC11を介してグランドに接続されている。
前述のように第2電源電圧V2は、フォグランプの点灯/消灯操作に応じたリレー32のオン/オフに応じて供給/遮断される。このためフォグランプの消灯操作によりリレー32がオフとされているときは、指示信号CT2としてのベース電流がスイッチSMFに流れず、スイッチSMFはオフ状態であり、主スイッチSW1にゲート電圧が印加されない。従って、コーナリングランプ側も消灯状態であれば(つまり前述したスイッチSMC側もオフであれば)、スイッチSW1はオフ状態とされ、フォグランプに対応した発光素子L1と発光素子L3は消灯状態となる。
また、リレー32がオフであると、スイッチSLFもオフ状態となる。これによると、コンデンサC11は、抵抗R5を介して接続されたバッテリ電圧に基づきチャージされ、第二バイパススイッチSW4にコンデンサC11のチャージ電圧に基づくゲート電圧が印加される。従って、第二バイパススイッチSW4がオン状態となり、コーナリングランプ側の制御で主スイッチSW1がオンとされていても駆動電流は第二バイパススイッチSW4を介してバイパスされるため、発光素子L3は消灯状態となる。すなわち、フォグランプは消灯状態となる。
一方、リレー32がオンとされ第2電源電圧V2が指示信号CT2として供給されると、スイッチSMF及びスイッチSLFは共にオンとなる。スイッチSMFがオンとなることで主スイッチSW1がオンされ、発光部7に駆動電流が流れる。
また、スイッチSLFがオンとなることでバッテリ電圧に基づく電流が抵抗R5→スイッチSLFのコレクタ−エミッタを介して流れるため、コンデンサC11がチャージされず、従って第二バイパススイッチSW4はオフ状態となる。すなわち、駆動電流は第二バイパススイッチSW4を介してバイパスされず、発光素子L3を流れる。
この結果、リレー32がオンとされたときは、フォグランプに対応した発光素子L1と発光素子L3が点灯状態となる。
ここで、上記のように本実施の形態では、発光部7における所要の発光素子Lに並列接続したバイパススイッチをオン/オフさせることでバイパススイッチが接続された発光素子Lを独立してオン/オフする構成を採っている。このような構成を採った場合には、バイパススイッチのオン時とオフ時とで発光部7の駆動電流の電流値が変化し、発光素子Lの発光量がバイパススイッチのオン時とオフ時とで異なってしまう。
本例の場合、コーナリングランプ単体の点灯時、フォグランプ単体の点灯時における発光素子Lの点灯数は共に「2」で同数であり、コーナリングランプとフォグランプの両点灯時には発光素子Lの点灯数は「3」である。従って、コーナリングランプ又はフォグランプの単体点灯時と、コーナリングランプ及びフォグランプの両点灯時とで上記のような発光量の差が生じることになる。
そこで駆動電流についての電流制限抵抗として第一制限抵抗5と第二制限抵抗6とを設け、第一制限抵抗5に対して抵抗切替スイッチSW2を並列接続し、抵抗切替スイッチSW2をバイパススイッチのオン/オフ切り替えに同期させてオン/オフする。
制御回路8には、上記のような抵抗切替スイッチSW2のオン/オフ切り替えを行うために、スイッチSRCとスイッチSRFが設けられている。これらスイッチSRC及びスイッチSRFは、例えばNPN型のバイポーラトランジスタで構成され、スイッチSRFのコレクタは抵抗切替スイッチSW2のゲートに接続され、エミッタはスイッチSRCのコレクタに接続されている。スイッチSRCのエミッタはグランドに接続されている。
スイッチSRCのベースは前述したスイッチSMCのベースとコンデンサC8との接続点に接続されている。また、スイッチSRFのベースは前述したスイッチSMFのベースとコンデンサC10との接続点に接続されている。
この構成によると、スイッチSRCとスイッチSRFの双方がオンとされなければ抵抗切替スイッチSW2にゲート電圧が印加されない。すなわち、抵抗切替スイッチSW2がオンとなるのは、スイッチSRCとスイッチSRFの双方がオンとされたときである。
スイッチSRCがオンとなるのは、制御信号CT1がLow(コーナリングランプ点灯指示)とされ、前述したスイッチSCLがオフとされてスイッチSMCに抵抗R2を介して接続されたバッテリ電圧に基づくベース電流が流されたときである。
また、スイッチSRFがオンとなるのは、リレー32がオンとされてスイッチSRFに指示信号CT2(第2電源電圧V2)に基づくベース電流が流されたときである。
すなわち、スイッチSRCとスイッチSRFの双方がオンとなるのは、コーナリングランプとフォグランプの双方が点灯指示されたときである。
スイッチSRCとスイッチSRFの双方がオンとなり抵抗切替スイッチSW2がオンされると、主スイッチSW1側から流れる電流が抵抗切替スイッチSW2を介してバイパスされるため、電流制限抵抗として第二制限抵抗6のみが有効となる。
一方、コーナリングランプ又はフォグランプの何れかが消灯指示されたとき、すなわち制御信号CT1がオープン、又はリレー32がオフとされたときは、スイッチSRC又はスイッチSRFの何れかがオフとなるため、抵抗切替スイッチSW2はオフとなる。これにより、主スイッチSW1側から流れる電流は第一制限抵抗5を介して第二制限抵抗6に流れるため、電流制限抵抗として第一制限抵抗5及び第二制限抵抗6が有効となる。すなわち、駆動電流に対する抵抗値はコーナリングランプ及びフォグランプの両点灯時よりも上昇する。
このような抵抗値切り替えが行われることで、発光素子L2や発光素子L3に並列接続されたバイパススイッチのオン/オフに伴って駆動電流の電流値が変化してしまうことの防止が図られる。
図5は、発光部7の各点灯モードに対応した主スイッチSW1、抵抗切替スイッチSW2、第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4のオン/オフ制御状態をまとめて示したものである。図のようにコーナリングランプとフォグランプの双方が消灯状態となる全消灯時には、主スイッチSW1、抵抗切替スイッチSW2、第一バイパススイッチSW3、第二バイパススイッチSW4の全てがオフとなる。フォグランプのみの点灯時には、主スイッチSW1と第一バイパススイッチSW3のみがオン、それ以外のスイッチSWはオフとなり、コーナリングランプのみの点灯時には主スイッチSW1と第二バイパススイッチSW4のみがオン、それ以外のスイッチSWはオフとなる。フォグランプとコーナリングランプの両点灯時には主スイッチSW1と抵抗切替スイッチSW2がオン、第一バイパススイッチSW3と第二バイパススイッチSW4はオフとなる。
以上のように本実施の形態の車両用灯具1は、第1のリレー31を介して供給される第1電源電圧V1と第2のリレー32を介して供給される第2電源電圧V2とが共通電源ライン201を介して与えられるとともに、第1電源電圧を用いて発光機能F1としての例えばターンシグナルランプ発光動作が実行され、また第1及び第2電源電圧V1,V2が供給される状態で発光機能F2としての例えばフォグランプ発光動作が実行される複機能回路部223を備える。そしてさらに、第2電源電圧V2の入力ラインに接続され、リレー32がオンとされて第2電源電圧V2が供給される際に、オン状態のリレー32に所定の必要最小電流値以上の電流を流すための負荷となる負荷回路部(ダミー負荷部11)を備えている。
複機能回路部で第1、第2電源電圧V1,V2が供給されて発光機能F2の動作が実行される場合においては、リレー32に流れる電流が小さくなりすぎることが想定されるため、ダミー負荷部11によってリレー32に十分な電流を流すようにしている。従ってリレー32の接点不良を防止し、これにより動作の安定した車両用灯具を実現できる。
また負荷回路部としてのダミー負荷部11は、オン状態のリレー32に所定の必要最小電流値以上の電流を流すように抵抗値が設定された抵抗回路で構成されている。これにより、リレー32の接点不良の発生防止のための負荷回路部を抵抗器rを用いた簡易な構成で実現できる。なお、負荷回路部は抵抗回路でなくてもよい。抵抗器r以外の他の受動素子や能動素子を用いたものでもよいし、さらにはダミーとしての回路では無く、何らかの他の動作機能を持つ回路部としてもよい。
また複機能回路部223は、第2電源電圧V2を、発光機能F2の実行を指示する指示信号CT2として入力している。このように第2電源電圧V2を指示信号CT2として用いる場合、大電流は必要ないため、リレー32に流れる電流は小さくなる。従ってこのような構成の場合、ダミー負荷部11を設けてリレー32に所定以上の電流を流すことは非常に好適である。
また第1電源電圧V1を動作電源とする制御部(ランプECU20)を備え、複機能回路部223は、ランプECU20からの制御信号CT1に基づいて発光機能F1の動作を実行する。第1電源電圧V1は、複機能回路部223だけでなくランプECU20でも用いられる電源電圧であり、ランプECU20の動作のため、リレー31は、基本的には車両用灯具1の動作時には常時オンである。このような場合、リレー32がオンとされても、複機能回路部223は第1電源電圧V1により動作し、リレー32に流れる電流量が小さくなる場合が考えられる。従ってこのような構成においてもリレー32の接点不良の防止のためにダミー負荷部11が有用となる。
また複機能回路部223は、複数の光源として発光素子L1〜L3を有し、これらを使い分けて発光機能F1,F2を実現している。即ち発光機能F1、F2では共に共通の第1光源(発光素子L1)が発光し、発光機能F1、F2では、更に第2光源(発光素子L2又はL3)が発光する。
このような発光機能を複機能回路部223で実行することで、点灯回路構成の簡略化が実現され、その上でリレーの不良発生防止が図られることになる。
本発明は上記実施の形態の構成に限らず、各種の変形例が想定される。
図1では発光機能F0,F1,F2を実行する構成例を示したが、もちろんさらに他の機能F3,F4を実現可能な構成とすることもできる。例えば機能F3,F4を実行する回路部は、リレー31を介して第1電源電圧V1が供給される構成が考えられる。
また実施の形態では、発光機能F2は、第2電源電圧V2による指示信号CT2でオン/オフされる例としたが、発光機能F1,F2の両方がランプECU20からの制御信号でオン/オフされる構成例も考えられる。
また車両用灯具1内にランプECU20が搭載されない構成も考えられる。いずれにしても発光機能F0、F1をオン/オフ制御する回路構成が備えられればよい。
実施の形態では発光機能F1,F2をコーナリングランプ発光とフォグランプ発光としたが、例えば複機能回路部で実行される発光機能F1,F2としては、テールランプ発光とブレーキランプ発光も考えられるし、またクリアランスランプ発光とDRL発光も考えられる。
また本発明請求項でいう第1機能、第2機能は、発光動作に関する機能に限られない。例えば第1機能、第2機能の一方又は両方は、例えば車両用灯具1内の冷却機構による冷却機能や、センサ機構による故障検出機能などとして考えてもよい。
1…車両用灯具、7…発光部、8…制御回路、11…ダミー負荷部、20…ランプECU、21,200…点灯機能部、31,32…リレー、223…複機能回路部

Claims (5)

  1. 第1のリレーを介して供給される第1電源電圧と、第2のリレーを介して供給される第2電源電圧とが共通電源ラインを介して与えられるとともに、前記第1電源電圧を用いて第1機能の動作が実行され、また前記第1電源電圧及び前記第2電源電圧が供給される状態で第2機能の動作が実行される複機能回路部と、
    前記第2電源電圧の入力ラインに接続され、前記第2のリレーがオンとされて前記第2電源電圧が供給される際に、オン状態の前記第2のリレーに所定の必要最小電流値以上の電流を流すための負荷となる負荷回路部と、を備えた
    車両用灯具
  2. 前記負荷回路部は、オン状態の前記第2のリレーに所定の必要最小電流値以上の電流を流すように抵抗値が設定された抵抗回路で構成される
    請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記複機能回路部は、前記第2電源電圧を、前記第2機能の実行を指示する指示信号として入力する
    請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第1電源電圧を動作電源とする制御部を備え、
    前記複機能回路部は、前記制御部からの制御信号に基づいて前記第1機能の動作を実行する
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 前記複機能回路部は複数の光源を有し、前記第1機能及び前記第2機能では共に共通の第1光源が発光し、前記第1機能と前記第2機能の少なくとも一方は、更に第2光源が発光する
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。
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