JP6182475B2 - 自走式電気掃除機 - Google Patents

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Description

この発明は自走式電気掃除機に関する。
この発明の背景技術としては、接触式床面検知センサと光学式床面検知センサとを備え、外来光の影響により光学式床面検知センサが落込み段差を検知できないときには、それに代って接触式床面検知センサがその落込み段差を検知し、落込み段差を避けて走行する自走式電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−366228号公報
一般的に接触式床面検知センサの検出可能な落込み段差の深さは、光学式床面検知センサの検出可能な落込み段差の深さに比べて小さい。従って、光学式床面検知センサに代って接触式床面検知センサで落込み段差を検知すると、自走式電気掃除機が乗り越え可能な小さい落込み段差まで乗り越え不能な落込み段差として検知してしまうという問題点があった。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、接触式床面検知センサにより、まず落込み段差の有無を検知し、さらに光学式床面検知センサでその段差が乗り越え不能な落込み段差か否かを検知することにより、光学式床面検知センサが外来光の影響をうけても安全に走行を行うことが可能な自走式電気掃除機を提供するものである。
この発明は、掃除機本体と、掃除機本体を床面上に走行させる走行部と、塵埃を吸引する吸引部と、床面の段差の有無を検知する床面検知センサと、前記床面検知センサを作動させると共にその出力をうけて前記走行部および吸引部を制御する制御部とを備え、前記床面検知センサは、床面に第1深さ以上の落込み段差を検知して第1信号を出力する接触式床面検知センサと、床面に第1深さよりも深い第2深さ以上の落込み段差を検知するか、又は外来光をうけると第2信号を出力する光学式床面検知センサからなり、第2深さは前記走行部が乗り越え不能な深さであり、制御部は第1および第2信号を同時にうけた時のみに前記走行部の走行動作を停止させる自走式電気掃除機を提供するものである。
外来光がないときには、制御部は第1および第2信号をうけて床面に段差が存在し、かつ、その段差が乗り越え不能な深さであると判定できる。しかし外来光があるときには、第1信号をうけて床面に段差が存在することを判定できるが第2信号をうけてもそれに基づいてその段差が乗り越え不能か否かは判定できない。そこで、制御部は外来光の有無にかかわらず、第1および第2信号をうけたときのみ、その段差が乗り越え不能な深さと判定して、走行部の走行動作を停止させる。それによって自走式電気掃除機は外来光の干渉をうけても安全に走行を行うことができる。
この発明に係る自走式電気掃除機の実施形態1の上面側の斜視図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1に示す自走式電気掃除機の底面側の斜視図である。 集塵装置を取り出した状態を示す図2対応図である。 図1に示す自走式電気掃除機の底面側における床面検知センサの配置説明図である。 図1に示す自走式電気掃除機の床面検知センサの断面図である。 図6に示す床面検知センサの動作説明図である。 図1に示す自走式電気掃除機の制御系を示すブロック図である。 この発明に係る自走式電気掃除機の床面検知センサの制御回路を示す電気回路図である。 図9に示す電気回路の動作を示す波形図である。 この発明の実施形態2の図5対応図である。 この発明の実施形態2の図6対応図である。 この発明の実施形態2の図7対応図である。 この発明の実施形態3の図5対応図である。 この発明の実施形態3のサイドブラシの斜視図である。 この発明の実施形態3のサイドブラシと床面検知センサのアセンブリの断面図である。 図6の要部分解斜視図である。 図16に示すアセンブリの動作説明図である。 この発明の実施形態4の図5対応図である。
この発明の自走式電気掃除機は、掃除機本体と、掃除機本体を床面上に走行させる走行部と、塵埃を吸引する吸引部と、床面の段差の有無を検知する床面検知センサと、前記床面検知センサを作動させると共にその出力をうけて前記走行部および吸引部を制御する制御部とを備え、前記床面検知センサは、床面に第1深さ以上の落込み段差を検知して第1信号を出力する接触式床面検知センサと、床面に第1深さよりも深い第2深さ以上の落込み段差を検知するか、又は外来光をうけると第2信号を出力する光学式床面検知センサからなり、第2深さは前記走行部が乗り越え不能な深さであり、制御部は第1および第2信号を同時にうけた時のみに前記走行部の走行動作を停止させることを特徴とする。
前記接触式および光学式床面検知センサが一体化されてもよい。
前記吸引部へ床面の塵埃を導くサイドブラシをさらに備え、前記接触式床面検知センサが前記サイドブラシと一体化されてもよい。
前記制御部は接触式床面検知センサから第1信号をうけた後に光学式床面検知センサを作動させてもよい。また、前記制御部は、第1信号をうけて第2信号をうけない時には、走行部に走行速度を低下させて走行を継続させてもよい。
以下、図面に示す自走式電気掃除機の実施形態を用いてこの発明を詳述する。これによってこの発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
(1)自走式電気掃除機の構成
図1はこの発明に係る自走式電気掃除機の上面斜視図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図1に示される自走式電気掃除機の底面斜視図、図4は集塵装置が取り出された状態を示す図2対応図である。
図1〜図3に示されるように、実施形態に係る自走式電気掃除機1は、設置された場所の床面(被清掃面)F(図2)を自走しながら、床面F上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面上を掃除するように構成されている。
自走式電気掃除機1は、円盤状の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、回転ブラシ9、サイドブラシ10、光学式床面検知センサ13および13a〜13d、ダストボックス(以下、集塵装置という)30、電動送風機22、一対の駆動輪29、後輪26および前輪27などが設けられている。
この自走式電気掃除機1において、前輪27が配置されている部分が前方部、後輪26が配置されている部分が後方部、集塵装置30が配置されている部分が中間部である。
筐体2は、前方部における中間部との境界付近の位置に形成された吸込口6を有する平面視円形の底板2aと、筐体2に対して集塵装置30を出し入れする際に開閉する蓋部3を中間部に有している天板2bと、底板2aおよび天板2bの外周部に沿って設けられた側板2cとを備えている。
また、底板2aには前輪27、一対の駆動輪29および後輪26の下部を筐体2内から外部へ突出させる複数の孔部が形成され、天板2bにおける前方部と中間部との境界には排気口7が形成されている。なお、側板2cは、前後に二分割されており、側方前部はバンパーとして機能するように、変位可能に設けられている。
また、図1に示されるように、筐体2の天板2bにおける前方部には排気口7を備えている。筐体2の天板2bにおける後方部には、電源スイッチ(押釦スイッチ)62と、ユーザーが操作する起動スイッチや後述する集塵量の満杯チェック用のスイッチやその他各種条件を入力するスイッチを備えた入力部(入力パネル)63と、集塵量の満杯の警報を表示したり、掃除機の状況を表示する表示部(表示パネル)64を備えている。
また、図4は集塵装置30を取り出した状態を示す図2対応図である。同図に示されるように、筐体2は、その内部において、前方部に電動送風機22を収納する前方収納室R1を有し、中間部に集塵装置30を収納する中間収納室R2を有する。
また、後方部に制御部の制御基板15、バッテリー14(蓄電池)、充電端子4等を収納する後方収納室R3を有し、前方部と中間部との境界付近に吸引路11および排気路12を有している。
吸引路11は吸込口6(図3)と中間収納室R2とを連通し、排気路12は中間収納室R2と前方収納室R1とを連通している。なお、これらの各収納室R1、R2、R3、吸引路11および排気路12は、筐体2の内部に設けられてこれらの空間を構成する仕切り壁39によって仕切られている。
一対の駆動輪29は、筐体2の中心を通る中心線C(図2)と直角に交わる一対の回転軸に固定されており、一対の駆動輪29が同一方向に回転すると筐体2が進退し、各駆動輪29が逆方向に回転すると筐体2が中心線Cの回りに回転する。
一対の駆動輪29の回転軸は、一対の駆動輪用モータからそれぞれ個別に回転力が得られるように連結されており、各モータは筐体の底板2aに直接またはサスペンション機構を介して固定されている。
前輪27は、後述するように接触式床面検知センサの一部を構成し、床面Fに弾性的に接触するようになっている。
後輪26は自在車輪からなり、駆動輪29が接地する床面Fと接地するよう筐体2の底板2aの一部に回転可能に設けられている。
このように、筐体2に対して前後方向中間に一対の駆動輪29を配置し、前輪27を床面Fに弾性的に接触させ、自走式電気掃除機1の重量を一対の駆動輪29と後輪26によって支持できるよう、筐体2に対して前後方向の重量が配分されている。これにより、進路前方の塵埃を吸込口6に導くことができる。
図3の吸込口6は、床面Fに対面するよう筐体2の底面(底板2a)に形成された開口であり、この開口にボトムプレート60(図3参照)が嵌め入れられることにより吸込口6が形成される。この開口内には、筐体2の底面と平行な軸心の廻りに回転する回転ブラシ9が設けられ、開口の左右両側には底板2aに垂直な回転軸心の廻りに回転するサイドブラシ10が設けられている。
回転ブラシ9は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成されている。サイドブラシ10は、回転軸の下端に4束のブラシ束10aを放射状に設けることにより形成されている。
なお、後述のように、回転ブラシ9の回転軸はブラシ駆動モータに連結され、サイドブラシ10の回転軸はサイドブラシの駆動モータに連結されている。
また、図3に示すように吸込口6の後方の縁には吸込口6で吸い込まれなかった塵埃を捕捉し塵埃の散乱を防止するためのブレード状の捕捉部材としての起毛ブラシ65が設けられている。
制御基板15(図2,図4)には、後述する制御系(図8)を構成する制御回路、つまり、自走式電気掃除機1を制御するマイクロコンピュータや、駆動輪29、回転ブラシ9、サイドブラシ10、電動送風機22等の各要素を駆動するモータドライバ回路などの制御回路が設けられている。
筐体2の側板2cの後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が設けられている。室内を自走しながら掃除する自走式電気掃除機1は、室内に設置されている充電台40(図2)に帰還する。これにより、充電台40に設けられた端子部41に充電端子4が接触し、バッテリー14の充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台40は、通常、室内の側壁Sに沿って設置される。
集塵装置30は、通常、筐体2内における両駆動輪29の回転軸の軸心よりも上方の中間収納室R2内に収納されており、集塵装置30内に捕集された塵埃を廃棄する際は、図4に示されるように、筐体2の蓋部3を開いて集塵装置30を出し入れすることができる。
集塵装置30は、開口部を有する集塵容器31と、集塵容器31の開口部を覆うフィルタ部33と、フィルタ部33と集塵容器31の開口部とを覆うカバー部32とを備えている。カバー部32およびフィルタ部33は、集塵容器31の前側の開口端縁に回動可能に軸支されている。
集塵容器31の側壁前部には、集塵装置30が筐体2の中間収納室R2内に収納された状態において、筐体2の吸引路11と連通する流入路34と、筐体2の排気路12と連通する排出路35とが設けられている。
(2)床面検知センサの配置と構成
図5は底板2aにおける床面検知センサの配置を示す説明図である。同図に示すように前方部に前輪27を用いた接触式床面検知センサ101と光学式床面検知センサ13が設けられ、底板2aの周囲に沿って4つの光学式床面検知センサ13a〜13dが設けられている。
図6は光学式床面検知センサと接触式検知センサとを示す断面図である。同図に示すように、光学式床面検知センサ13はセンサモジュール79からなり、センサモジュール79は透光性ケースの中に発光素子(赤外線発光ダイオード)86と受光素子(フォトトランジスタ)87を備える。
センサモジュール79は、底板2aの開口110を介して発光素子86から出射された赤外線が床面Fを照射し、その反射光が受光素子87に受光されるように底板2aに固定されている。なお、光学式床面センサ13a〜13dも、光学式床面検知センサ13と同等の構成を有する。
また、接触式床面検知センサ101は、底板2aに固定された固定部材102と、固定部材102から下方へ突出する支柱103と、支柱103に摺動可能に支持される摺動部材105と、支柱103の下端と摺動部材105とを接続するコイルスプリング104と、摺動部材105の下端から開口109を介して底板2aの下方へ突出する車輪保持部材106と、保持部材106に設けられて車輪27,ここでは前輪27(図3)を回転可能に支持する支軸107とを備える。
そして、自走式電気掃除機1が床面Fに設置されると、掃除機1の自重により、コイルスプリング104が圧縮され、それによって、前輪27は床面Fに弾性的に接触し、底板2aと床面Fとの間隔が一定に保持される。
また、摺動部材105の側面の上部にはスイッチ作動片111が設けられると共に固定部材102の内面にスイッチ112が設けられ、スイッチ作動片111が下降してスイッチ112に接触すると、スイッチ112がOFFからONになるようになっている。
図7は図6に示す光学式床面検知センサ13と接触式床面検知センサ101の動作を示す説明図である。同図に示すように接触式床面検知センサ101は、摺動部材105が下降限度の段差F1まで下降して床面Fと段差F1との距離がL1になると、作動片111がスイッチ112をONにする。つまり、床面Fにおいて深さがL1の小さい落込み段差(以下、小段差という)F1を検知するとON信号を出力する。
一方、光学式床面検知センサ13では、段差F2のように床面Fとの距離がL1より大きいL2になると、受光素子87に受光される赤外線の強度が小さくなる。それによって、光学式床面検知センサ13は床面Fにおける深さL2以上の大きい落込み段差(以下、大段差という)F2を検知するようになっている。
ここで、小段差とは、駆動輪29が乗り越えられる深さの落込み段差であり、大段差とは駆動輪29が乗り越えられない深さの落込み段差(クリフ)である。
(3)自走式電気掃除機の制御系
自走式電気掃除機1全体の駆動制御を行う制御系は、図8に示すように、CPU51、ROM52、RAM53からなるマイクロコンピュータを備える制御部54、2つの駆動輪29をそれぞれ駆動するための駆動輪用モータ55,56を制御するモータドライバ回路57、回転ブラシ9を駆動するブラシ駆動モータ58を制御するモータドライバ回路59、2つのサイドブラシ10をそれぞれ駆動する2つの駆動モータ70を制御するモータドライバ回路92、電動送風機22に組込まれた直流モータ69とバッテリー14との接続をON・OFFするスイッチング素子68、電源スイッチ62、各種センサ67を駆動制御するセンサ制御ユニット66、入力部63および表示部64を備える。各種センサ67は、光学式床面検知センサ13および13a〜13dと、接触式床面検知センサ101などを含む。なお、直流モータ69には、永久磁石励磁直流モータが用いられる。
電源スイッチ62がONになると、バッテリー14の出力電力は、モータドライバ回路57,92,59へそれぞれ供給されると共に、制御部54、入力部63、表示部64、センサ制御ユニット66へもそれぞれ供給される。
そして、制御部54のCPU51は中央演算処理装置であり、センサ制御ユニット66を介して各種センサ67の中から必要なセンサを選択して作動させ、入力部63と各種センサ67から受けた信号を、ROM52に予め記憶されたプログラムに基づいて演算処理し、モータドライバ回路57,92,59、スイッチング素子68、表示部64などへ出力するようになっている。
なお、RAM53は、入力部63からユーザーにより入力される各種指令および自走式電気掃除機1の各種動作条件や各種センサ65の出力などを一時的に記憶するようになっている。
また、RAM53は、自走式電気掃除機1の走行マップを記憶することができる。走行マップは、自走式電気掃除機1の走行経路や走行速度などといった走行に係る情報であり、予めユーザーによってRAM53に記憶させるか、あるいは自走式電気掃除機1自体が掃除運転中に自動的に記録することができる。
(4)自走式電気掃除機の動作
このように構成された自走式電気掃除機1において、ユーザから入力部63を介して掃除運転が指令されると、最初に集塵装置30の有無が確認され、集塵装置30が装着されていると、電動送風機22、駆動輪29、回転ブラシ9およびサイドブラシ10が駆動する。
これにより、回転ブラシ9、サイドブラシ10、駆動輪29、前輪27および後輪26が床面Fに接地した状態で、筐体2は所定の範囲を自走しながら吸込口6から床面Fの塵埃を含む空気を吸い込む。このとき、回転ブラシ9の回転によって床面F上の塵埃は掻き上げられて吸込口6に導かれる。また、サイドブラシ10の回転によって吸込口6の側方の塵埃が吸込口6に導かれる。
吸込口6から筐体2内に吸い込まれた塵埃を含む空気は、図2の矢印A1に示されるように、筐体2の吸引路11を通り、集塵装置30の流入路34を通って集塵容器31内に流入する。集塵容器31内に流入した気流は、フィルタ部33を通過してフィルタ部33とカバー部32との間の空間に流入し、排出路35を通って排気路12へ排出される。この際、集塵容器31内の気流に含まれる塵埃はフィルタ部33によって捕獲されるため、集塵容器31内に塵埃が堆積する。
集塵装置30から排気路12へ流入した気流は、図2の矢印A2に示されるように前方収納室R1へ流入し、図示しない第1排気路および第2排気路を流通する。そして、筐体2の上面に設けた排気口7から、図2の矢印A3に示されるように、後方の斜め上方にフィルタ部33にて除塵された綺麗な空気として放出される。
これにより、床面F上の掃除が行われる。このとき、排気口7から後方の斜め上方に向けて排気するので、床面Fの塵埃の巻き上げが防止され、室内の清浄度を向上することができる。
また、自走式電気掃除機1は、前述のように、左右の駆動輪29が同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより中心線Cを中心に旋回する。
例えば、自走式電気掃除機1は、床面Fで落込み段差に差しかかった場合、接触式床面検知センサ101と光学式床面検知センサ13および13a〜13dによって段差の深さが検知されて制御部54(図9)に通知される。深さが大きい大段差のときには駆動輪29が一旦停止し、左右の駆動輪29を互いに逆方向に回転して向きを変える。
また、小段差のときには、走行可能と判断して走行を継続する。ただし、走行時の段差による衝撃をおさえるため、走行スピードを落とすように制御する。
これにより、自走式電気掃除機1は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に大段差を避けながら安全に自走することができる。
自走式電気掃除機1は、掃除が終了すると充電台40(図2)に帰還する。帰還すると、充電端子4が端子部41に接してバッテリー14が充電される。
(5)床面検知センサの制御回路と動作
図9は、光学式床面検知センサ13の制御回路を示す。この制御回路は図8のセンサ制御ユニット66に設けられている。
図9に示すように、発光素子(赤外線発光ダイオード)86には抵抗R2とNPNトランジスタQ1を介して直流定電圧が印加され、トランジスタQ1のベースにはノード(a)から抵抗R3を介して信号電圧が印加されるようになっている。
一方、受光素子(フォトトランジスタ)87には抵抗R1を介して前記直流定電圧が印加される。そして、抵抗R1の端子電圧つまりノード(b)の電圧は、コンデンサC1と抵抗R4からなる直流成分除去回路(微分回路)を介してノード(c)からコンパレータU1に入力される。
入力された電圧はコンパレータU1において基準電圧Refと比較され、基準電圧Ref以上であるとノード(d)から「High電圧」の信号(ON信号)が出力され、基準電圧Ref未満であると、ノード(d)から「Low電圧」の信号(OFF信号)が出力されるようになっている。
このような構成において、図10の(a)に示すパルス信号がノード(a)に印加されると、その信号に従って発光素子(赤外線発光ダイオード)86がパルス発光し、床面F(図2)を照射する。床面Fで反射したパルス光を受光素子(フォトトランジスタ)87が受光すると、それに伴ってノード(b)に図10の(b)に示すような信号が表れる。
この信号は直流成分除去回路で直流成分が除去され図10の(c)に示す信号がノード(c)に入力される。この信号がコンパレータU1において基準電圧Refと比較され、基準電圧Refより大きい波高値を有するので、ノード(d)から図10の(d)に示すON信号が制御部54(図8)へ出力され、制御部54は床面Fが正常に存在すること、つまり、大段差が存在しないことを認識する。
一方、掃除機が大段差(クリフ)に差しかかり、底板aと床面Fとの距離が大きくなって、受光素子87の受光する床面Fからの反射光が弱くなると、ノード(b)に表れる信号は図10の(e)に示すように小さくなる。
この信号の交流成分が除去され、図10の(f)に示す信号がノード(c)に入力される。コンパレータU1において基準電圧Refと比較され、基準電圧Refより小さいので、ノード(d)からは図10の(g)に示すように信号が表れずOFF信号となるため、制御部54は、掃除機が大段差(クリフ)に差しかかったことを認識する。
ところで、掃除機が屋外で使用されるときのように、日光のような強い外来光(赤外線)が床面Fに反射して受光素子(フォトトランジスタ)87に入射すると、受光素子87が飽和してしまう。
従って、ノード(a)から図10の(a)に示すパルス信号が印加されて、発光素子86がそれに伴って発光して床面から反射しても、ノード(b)の信号は図10の(h)に示す一定の大きな直流信号となり、ノード(c)およびノード(d)には図10の(i)、(j)に示すように信号が表れずOFF信号となるため、制御部54は、床面Fが正常に存在しない、つまり大段差であると誤認識してしまう。
つまり、大小の段差に対する各床検知センサの出力は、外来光の有無について次表のようになる。
Figure 0006182475
従って、制御部54は、光学式床面検知センサ13の誤動作による段差の判定を回避するために、接触式床面検知センサ101がONで、光学式床面検知センサ13がONのときには小段差と判定し、前者がONで後者がOFFのときには大段差であると判定するようにしている。
(実施形態2)
図11はこの発明の実施形態2を示す図5対応図である。同図に示すように、この実施形態では、実施形態1の接触式床面検知センサ101と光学式床面検知センサ13の代りにそれらが一体化された一体型床面検知センサ201が用いられる。その他の構成は実施形態1と同等である。
図12は接触式床面検知センサ101と光学式床面検知センサ13とを一体化した一体型床面検知センサ201の図6対応図である。この実施形態では図6の固定部材102を固定部材202に置換し、図6の発光素子86と受光素子87を固定部材202に設置して一体化をはかっている。この時、光学式床面検知センサの発光素子86と受光素子87は、その間の光路が、接触式床面検知センサの車輪27によって遮られないように、例えば、車輪27の手前(図12の破線参照)を通るように配置される。
図13は一体型床面検知センサ201の動作を示す図7対応図であり、小段差F1と大段差F2を検知する状況を示している。
(実施形態3)
図14はこの発明の実施形態3を示す図5対応図である。図14に示すように、この実施形態では、実施形態1の2つのサイドブラシ10のそれぞれに実施形態1の接触式床面検知センサ101を一体化したアセンブリ301を使用している。その他の構成は実施形態1と同等である。
図15はサイドブラシ10を示す斜視図である。
図15に示すように、サイドブラシ10は、貫通孔88を同軸に有する筒状の回転軸10bと、回転軸10bの下端外周のフランジから放射状に伸びる4本の棒状のブラシ10aとを備え、回転軸10bには2ヶ所が上から縦方向に切り込まれて回転軸10bの外周面から突出する2つの弾性係止爪10cが形成されている。
図16は図15に示すサイドブラシ10に図6に示す接触式床面検知センサ101を一体化したアセンブリ301を示す断面図、図17は図16に示すアセンブリ301の要部分解斜視図である。これらの図に示すように、底板2aの上面には、底板2aに筒状部71が立設する。
そして、筒状部71の上端にスパーギア(平歯車)73の回転軸74を回転自在に支持する軸受けとしてのメタルワッシャ72が嵌入されている。スパーギア73およびその回転軸74は、同軸に形成された縦方向の貫通孔89を有すると共に、サイドブラシ10の2つの弾性係止爪10cをそれぞれ弾性的に受入れて離脱可能に係止するための2つの係止窓75を側面に備えている。
そして、スパーギア73の回転軸74の下端がメタルワッシャ72に嵌着され、スパーギア73の上部に軸受けとしてのメタルワッシャ76が装着されている。
そして、メタルワッシャ76に上部からアセンブリ固定部材78が嵌め込まれ、アセンブリ固定部材78は図示しない接続部材を用いて底板2aに固定される。
サイドブラシ10は、回転軸10bが底板2aの下方から回転軸74の貫通孔89に挿入され、弾性係止爪10cが係止窓75に離脱可能に係止され、装着される。
一方、サイドブラシ10を駆動する駆動モータ70は、図示しないビスを用いて底板2aに固定される。そして、駆動モータ70の出力軸に結合されたスパーギア(平歯車)77はスパーギア73と噛み合って、駆動モータ70の回転力がサイドブラシ10の回転軸10bに伝達されるようになっている。
一方、アセンブリ固定部材78は、下方へ突出する支柱103と、支柱103に摺動可能に支持される摺動部材105と、支柱103の下端と摺動部材105を接続するコイルスプリング104と、摺動部材105の下端からサイドブラシ10の貫通孔88を介して下方へ突出する車輪保持部材106と、車輪保持部材106に設けられて車輪27を回転自在に支持する支持軸107を備える。
そして、自走式電気掃除機1が床面Fに設置されると、掃除機1の自重によりコイルスプリング104が圧縮され、それによって、車輪27は床面Fに弾性的に接触し、底板2aと床面Fとの間隔が一定に保持される。
また、摺動部材105の側面にはスイッチ作動片111が設けられ、アセンブリ固定部材78から支柱103と平行に下方に延びるアーム113の下端にスイッチ112が設けられている。そして、摺動部材105と共にスイッチ作動片111が下降してスイッチ110に接触すると、スイッチ112はOFFからONになるようになっている。
図18はアセンブリ301の床面検知動作を示す説明図である。同図に示すように摺動部材105が下降限度まで下降して小段差F1に到達すると、作動片111がスイッチ112をONにする。つまり、実施形態1の接触式床面検知センサ101と同様に小段差を検知するとON信号を出力する。
(実施形態4)
図19はこの発明の実施形態4を示す図5対応図である。図19に示すように、この実施形態では、図5に示す実施形態1から接触式床面検知センサ101を除去すると共に、5つの光学式床面検知センサ13および13a〜13dをすべて図12に示す一体型床面検知センサ201に置換したものであり、その他の構成は実施形態1と同等である。
この場合、接触式および光学式床面検知センサが同じ場所で大小の段差を検知するので、検知の位置精度が向上する。
また、実施形態1〜4において、制御部54(図8)は接触式床面検知センサがONした場合のみ光学式床面検知センサを作動させることにより、バッテリー14の省電力化を図ることができる。
1 自走式電気掃除機
2 筐体
2a 底板
10 サイドブラシ
10a ブラシ
10b 回転軸
10c 係止爪
13,13a〜13d 光学式床面検知センサ
26 後輪
27 前輪
29 駆動輪
71 筒状部
72 メタルワッシャ
73 スパーギア
74 回転軸
75 係止窓
76 メタルワッシャ
77 スパーギア
78 アセンブリ固定部材
79 センサモジュール
86 発光素子
87 受光素子
88 貫通孔
89 貫通孔
91 穴
101 接触式床面検知センサ
102 固定部材
103 支柱
104 コイルスプリング
105 摺動部材
106 保持部材
107 支軸
109 開口
110 開口
111 作動片
112 スイッチ
201 一体型床面検知センサ
202 固定部材
301 アセンブリ

Claims (5)

  1. 掃除機本体と、掃除機本体を床面上に走行させる走行部と、塵埃を吸引する吸引部と、床面の段差の有無を検知する床面検知センサと、前記床面検知センサを作動させると共にその出力をうけて前記走行部および吸引部を制御する制御部とを備え、前記床面検知センサは、床面に第1深さ以上の落込み段差を検知して第1信号を出力する接触式床面検知センサと、床面に第1深さよりも深い第2深さ以上の落込み段差を検知するか、又は外来光をうけると第2信号を出力する光学式床面検知センサからなり、第2深さは前記走行部が乗り越え不能な深さであり、制御部は第1および第2信号を同時にうけた時のみに前記走行部の走行動作を停止させる自走式電気掃除機。
  2. 前記接触式および光学式床面検知センサが一体化されたことを特徴とする請求項1記載の自走式電気掃除機。
  3. 前記吸引部へ床面の塵埃を導くサイドブラシをさらに備え、前記接触式床面検知センサが前記サイドブラシと一体化されたことを特徴とする請求項1記載の自走式電気掃除機。
  4. 前記制御部は接触式床面検知センサから第1信号をうけた後に光学式床面検知センサを作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自走式電気掃除機。
  5. 前記制御部は、第1信号をうけて第2信号をうけない時には、走行部に走行速度を低下させて走行を継続させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自走式電気掃除機。
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