JP6180578B1 - 電力変換装置の制御装置および制御方法 - Google Patents

電力変換装置の制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6180578B1
JP6180578B1 JP2016086070A JP2016086070A JP6180578B1 JP 6180578 B1 JP6180578 B1 JP 6180578B1 JP 2016086070 A JP2016086070 A JP 2016086070A JP 2016086070 A JP2016086070 A JP 2016086070A JP 6180578 B1 JP6180578 B1 JP 6180578B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
gain
suppression gain
high response
temperature suppression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016086070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017195741A (ja
Inventor
三宅 徹
徹 三宅
才 中川
才 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016086070A priority Critical patent/JP6180578B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6180578B1 publication Critical patent/JP6180578B1/ja
Publication of JP2017195741A publication Critical patent/JP2017195741A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】電力変換装置において、スイッチング素子の温度が破損温度に達することを防ぎつつ、出力電力の恒久的な脈動の発生を抑制することのできる電力変換装置の制御装置および制御方法を得る。【解決手段】1つ以上のスイッチング素子の測定温度ごとの高応答温度を用いて演算した高応答温度抑制ゲインと、測定温度ごとの低応答温度を用いて演算した低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算し、負荷装置の定格特性値に対して温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した限界特性値とを比較することで、限界特性値および制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電源装置から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する電力変換装置を制御する電力変換装置の制御装置および制御方法に関するものである。
電力の出力形態を変換する一般的な電力変換装置としては、交流電力を直流電力へ変換するAC/DCコンバータ(Alternate Current/Direct Current)、直流電力から交流電力へ変換するインバータ、入力電圧および入力電流のレベルを変化させるDC/DCコンバータ等が挙げられる。このような電力変換装置は、1つ以上のスイッチング素子を備えて構成されることが多い。
スイッチング素子としては、一方向のみ電流を流すダイオード、大電流を扱うことに適したサイリスタ、高いスイッチング周波数で動作可能なパワートランジスタ等が挙げられる。特に、パワートランジスタは、自動車、冷蔵庫、エアーコンディショナー等の幅広い分野に用いられている。パワートランジスタの中には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOS−FET(Metal−Oxide−Semiconductor Field―Effect Transistor)等が含まれ、これらの素子は、様々な用途により使い分けられている。
スイッチング素子の材料としては、近年、炭化ケイ素(SiC:Silicon Carbide)および窒化ガリウム(GaN:Gallium Nitride)が注目されている。従来のシリコン(Si:Silicon)を用いたスイッチング素子に比べて、SiCまたはGaNを用いたスイッチング素子の場合、オン状態おけるスイッチング素子の抵抗値が低く、損失を低減する効果が得られる。また、電子飽和速度が高く、オンおよびオフの状態の切り替えが素早く、同様に損失を低減する効果が得られる。
Siを用いたスイッチング素子に比べて、SiCまたはGaNを用いたスイッチング素子は、より高温な環境下で駆動することが可能である。しかしながら、スイッチング素子の動作限界温度が定まっており、この温度を超えてもなお、スイッチング素子が駆動し続けると、スイッチング素子が破損する可能性がある。
スイッチング素子の温度は、スイッチング素子の損失が増加するような駆動、すなわち、電力変換装置が大電力を出力する場合、スイッチング周波数を高めてスイッチング素子が駆動する場合等に起因して、上昇する。
また、スイッチング素子の温度は、電力変換装置が配置される環境にも依存する。電力変換装置は、スイッチング素子等の発熱体を冷却する冷却器を備えて構成されているが、電力変換装置が配置される環境によっては、冷却器の冷却媒体の温度が高くなる。そのため、スイッチング素子の温度がより一層上昇する。
ここで、電力変換装置を停止させることで、スイッチング素子の温度を低下させるとともに冷却媒体を冷やすことは可能である。しかしながら、例えば、自動車に搭載されているパワーステアリング用電力変換装置は、自動車の操舵をアシストするモータを制御しており、仮に運転中に停止するようなことがあれば、その結果として、様々な問題が発生する。したがって、スイッチング素子が高温状態であっても、スイッチング素子を破損させることなく、電力変換装置を駆動させ続ける必要がある。
以上から分かるように、電力変換装置の駆動条件および配置環境によって、スイッチング素子が破損する温度(以下、破損温度と称す)まで上昇する可能性がある。したがって、スイッチング素子が破損温度に達することを防ぎつつ、電力変換装置を駆動させ続けるためには、適正な駆動条件および配置環境で電力変換装置を駆動させる必要がある。特に、電力変換装置の駆動条件に着目すると、電力変換装置を工夫して制御することで、スイッチング素子の温度上昇を抑制することができる。
ここで、電力変換装置の駆動条件として電力変換装置が大電力を出力する駆動条件とすると、スイッチング素子の温度が上昇し、その温度が破損温度まで達する可能性があるという課題を解決するための従来技術の一例として、電力変換装置の出力電力を強制的に抑制することで、スイッチング素子の温度を管理する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−284737号公報
上述したとおり、電力変換装置の駆動条件および配置環境を要因として、スイッチング素子の温度が破損温度に達する可能性がある。
特許文献1に記載の従来技術は、スイッチング素子の温度が高ければ、電力変換装置の出力電力を強制的に抑制する技術であるので、スイッチング素子の温度を正確に測定する必要がある。しかしながら、スイッチング素子の温度を測定する温度センサは、スイッチング素子近傍に配置されることが多く、その結果、温度センサの測定値にはスイッチングによるノイズ等が多大に重畳する。そのため、スイッチング素子の温度を正確に測定することができず、出力電力を抑制する動作の誤動作が多発するという課題がある。特に、SiCまたはGaNを用いたスイッチング素子は、高周波数、かつ高スイッチング速度で駆動が可能なため、大きなノイズを発生させる。
また、スイッチング素子の温度を正確に測定することができたとしても、温度のオープンループ制御による制御遅れに起因して、温度の脈動、すなわち、出力電力の脈動が発生するという課題がある。例えば、特許文献1に記載の従来技術では、温度センサによって測定されたスイッチング素子の測定温度が上昇すると、電力変換装置の出力電力を低下させる動作を行う。このとき、スイッチング素子は、熱容量が低いので、測定温度も即座に低下するが、オープンループ制御による制御遅れが発生し、必要以上に出力電力、ひいては測定温度を低下させる。電力変換装置の出力電力を上昇させる動作を行う場合でも、同様に、必要以上に測定温度を上昇させる。このような動作が連続的に発生することで、電力変換装置の出力電力に脈動が発生する。
ここで、ノイズを除去する技術として、温度センサによって測定されたスイッチング素子の測定温度をローパスフィルタ(LPF:Low‐Pass Filter)等のフィルタに通す技術が挙げられる。しかしながら、スイッチング素子の測定温度をフィルタに通すことで得られるフィルタ処理後の測定温度は、フィルタ処理前の測定温度に対して遅延する。なお、遅延時間は、フィルタのカットオフ周波数により操作可能である。
カットオフ周波数を低く設定したフィルタにスイッチング素子の測定温度を通すことで得られるフィルタ処理後の測定温度を用いて電力変換装置の出力電力を強制的に抑制することで、測定温度を管理する構成の場合、ノイズまたは制御遅れに起因した測定温度の脈動が除去され、出力電力の脈動が発生しなくなる。しかしながら、出力電力を抑制するタイミングが大きく遅延し、その結果、スイッチング素子の測定温度が破損温度を超える可能性が高くなる。
一方、上記の構成において、遅延時間を短くするために、カットオフ周波数を高く設定したフィルタを採用した場合、電力変換装置の出力電力を抑制するタイミングが早くなり、その結果、スイッチング素子の測定温度が破損温度を超える可能性が低くなる。しかしながら、制御遅れによる起因した測定温度の脈動が除去されず、測定温度の脈動および出力電力の脈動が発生する。
以上から分かるように、特許文献1に記載の従来技術では、スイッチング素子の測定温度にスイッチングに起因したノイズ等が多大に重畳するので、スイッチング素子の温度を正確に測定することができず、その結果、出力電力を抑制する動作の誤動作が多発するという課題がある。また、スイッチング素子の測定温度に重畳されるノイズを除去するために、フィルタを用いた場合であっても、出力電力を抑制するタイミングの遅延によってスイッチング素子の測定温度が破損温度を超えたり、制御遅れによって出力電力に脈動が発生したりするという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電力変換装置において、スイッチング素子の温度が破損温度に達することを防ぎつつ、出力電力の恒久的な脈動の発生を抑制することのできる電力変換装置の制御装置および制御方法を得ることを目的とする。
本発明における電力変換装置の制御装置は、1つ以上のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子がオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する電力変換装置を制御する制御装置であって、各スイッチング素子の温度を測定するスイッチング素子温度センサによって測定された各測定温度に基づいて動作可否温度を決定し、動作可否温度が第1の設定閾値以上である場合に温度抑制動作を開始する温度抑制部を備え、温度抑制部は、各測定温度をそのまま高応答温度とすることで高応答温度を測定温度ごとに生成し、各測定温度を低応答用フィルタに通過させることで低応答温度を測定温度ごとに生成する温度フィルタ部と、温度フィルタ部によって生成された測定温度ごとの高応答温度に基づいてゲイン演算用高応答温度を決定し、温度フィルタ部によって生成された測定温度ごとの低応答温度に基づいてゲイン演算用低応答温度を決定するゲイン演算用温度決定部と、ゲイン演算用温度決定部によって決定されたゲイン演算用高応答温度が大きいほど高応答温度抑制ゲインが小さくなるように高応答温度抑制ゲインを演算し、ゲイン演算用温度決定部によって決定されたゲイン演算用低応答温度が大きいほど低応答温度抑制ゲインが小さくなるように低応答温度抑制ゲインを演算し、演算した高応答温度抑制ゲインおよび低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算する温度抑制ゲイン演算部と、負荷装置の定格特性値に対して温度抑制ゲイン演算部によって演算された温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した限界特性値とを比較することで、限界特性値および制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力する限界制御指令演算部と、を有し、制御装置は、限界制御指令演算部から出力される限界制御指令に従って電力変換装置の各スイッチング素子をオンおよびオフに切り替え制御するものである。
また、本発明における電力変換装置の制御方法は、1つ以上のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子がオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する電力変換装置を制御する方法であって、各スイッチング素子の温度を測定するスイッチング素子温度センサによって測定された各測定温度に基づいて動作可否温度を決定し、動作可否温度が第1の設定閾値以上である場合に温度抑制動作を開始する温度抑制ステップを備え、温度抑制ステップは、各測定温度をそのまま高応答温度とすることで高応答温度を測定温度ごとに生成し、各測定温度を低応答用フィルタに通過させることで低応答温度を測定温度ごとに生成するステップと、生成された測定温度ごとの高応答温度に基づいてゲイン演算用高応答温度を決定し、生成された測定温度ごとの低応答温度に基づいてゲイン演算用低応答温度を決定するステップと、決定されたゲイン演算用高応答温度が大きいほど高応答温度抑制ゲインが小さくなるように高応答温度抑制ゲインを演算し、決定されたゲイン演算用低応答温度が大きいほど低応答温度抑制ゲインが小さくなるように低応答温度抑制ゲインを演算し、演算した高応答温度抑制ゲインおよび低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算するステップと、負荷装置の定格特性値に対して、演算された温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した限界特性値とを比較することで、限界特性値および制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力するステップと、を有し、出力される限界制御指令に従って電力変換装置の各スイッチング素子をオンおよびオフに切り替え制御する制御ステップをさらに備えたものである。
本発明によれば、電力変換装置において、スイッチング素子が高温により破損することを抑制しつつ、出力電力に恒久的な脈動が発生することを抑制することのできる電力変換装置の制御装置および制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御装置を備えた負荷駆動システムを示す構成図である。 本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における温度抑制部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における高応答用関連付けおよび低応答用関連付けを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における温度抑制部の動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2における温度抑制部の動作を説明するための説明図である。
以下、本発明による電力変換装置の制御装置および制御方法を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、各実施の形態では、交流電動機を駆動させる、U相、V相およびW相を有した三相インバータに対して本発明を適用した場合を例示する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御装置8を備えた負荷駆動システムを示す構成図である。図1における負荷駆動システムは、電動機1と、電源装置2と、電力変換装置3と、回転角センサ4と、電動機温度センサ5と、スイッチング素子温度センサ6と、指令発生器7と、電力変換装置の制御装置8(以下、制御装置8と略す)とを備える。
なお、本実施の形態1では、電力変換装置3は、インバータ装置である場合を例示しているが、インバータ装置に限らず、1つ以上のスイッチング素子を備えた電力変換装置、例えば、AC/DCコンバータ装置、DC/DCコンバータ装置等であってもよい。また、電源装置2は、直流電力を出力する場合を例示しているが、電力変換装置3の種類によっては交流電力を出力するようにしてもよい。さらに、電力変換装置3から電力が供給される負荷装置は、電動機1である場合を例示しているが、電動機に限らず、電動機以外の他の負荷装置であってもよい。
負荷装置の一例である電動機1は、PWM方式に従って制御される。電動機1は、例えば、車載用の電動機である。なお、ここでいう車載用の電動機とは、具体的には、車両を駆動するための駆動用電動機、電動ファン、オイルポンプ、ウォーターポンプ、車両のステアリング操作をアシストするための電動パワーステアリング装置等に用いられるものである。また、電動機1は、車載用の電動機に限らず、車載用以外の電動機であってもよい。
以下、電動機1がロータおよびステータを有する三相ブラシレスモータであるものとして説明する。ロータは、円板状の部材であり、その表面に永久磁石が貼り付けられ、磁極を有している。ステータは、内部にロータを相対回転可能に収容している。ステータは、径内方向へあらかじめ設定された角度ごとに突出する突出部を有し、この突出部にU相コイル11、V相コイル12、およびW相コイル13が巻回されている。
電源装置2は、電動機1の駆動源であり、直流電力を電力変換装置3に出力する。電源装置2の具体的な構成例として、電源装置2は、直流電力を出力する直流電源の一例であるバッテリ21と、平滑コンデンサ22と、チョークコイル23とを有する。
平滑コンデンサ22およびチョークコイル23は、バッテリ21と後述するスイッチング回路31との間に配置され、パワーフィルタを構成している。このように構成することで、バッテリ21を共有する他の装置からスイッチング回路31側へ伝わるノイズを低減するとともに、スイッチング回路31側からバッテリ21を共有する他の装置へ伝わるノイズを低減することができる。平滑コンデンサ22は、電荷を蓄えることで、スイッチング素子311〜316への電力供給を補助し、さらに、サージ電流等のノイズ成分を抑制する。また、バッテリ21の電圧Vbatと、平滑コンデンサ22の電圧Vconは、制御装置8によって取得される。
電力変換装置3は、1つ以上のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子がオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置2から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する。具体的には、電力変換装置3は、電源装置2から供給された直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を電動機1に出力する。電力変換装置3の具体的な構成例として、電力変換装置3は、スイッチング回路31、電流検出回路32、増幅回路33および駆動回路34を有する。
スイッチング回路31は、上アームおよび下アームのそれぞれにスイッチング素子を有する複数のハーフブリッジ回路が並列に接続され、スイッチング素子がPWM信号に従ってオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置2から出力された直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を電動機1に出力する。
図1では、スイッチング回路31は、3つのハーフブリッジ回路によって構成される場合が例示されている。スイッチング回路31は、スイッチング素子311〜316を含む。スイッチング回路31は、三相インバータであり、U相コイル11、V相コイル12、およびW相コイル13のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子311〜316がブリッジ接続されている。スイッチング素子311〜316としては、電界効果トランジスタの一種であるMOSFETを用いればよく、MOSFETとは異なるその他のトランジスタまたはIGBT等を用いてもよい。なお、以下では、スイッチング素子311〜316をSW311〜316と表記する。
3つのSW311〜313のドレインは、バッテリ21の正極側に接続されている。SW311〜313のソースは、それぞれSW314〜316のドレインに接続されている。SW314〜316のソースは、バッテリ21の負極側に接続されている。
一対のSW311およびSW314を接続する接続点は、U相コイル11の一端に接続されている。また、一対のSW312およびSW315を接続する接続点は、V相コイル12の一端に接続されている。さらに、一対のSW313およびSW316を接続する接続点は、W相コイル13の一端に接続されている。
なお、以下では、高電位側に配置されるスイッチング素子であるSW311〜313を「上SW」と表記し、低電位側に配置されているスイッチング素子であるSW314〜316を「下SW」と表記する。また、本実施の形態1では、説明を分かりやすくするために、低電位側の電位を0Vとする。
電流検出回路32は、U相電流検出部321、V相電流検出部322およびW相電流検出部323を有する。U相電流検出部321、V相電流検出部322およびW相電流検出部323は、例えば、シャント抵抗を用いて構成される。なお、以下では、U相電流検出部321、V相電流検出部322およびW相電流検出部323を、電流検出部321〜323と適宜表記する。
U相電流検出部321は、U相コイル11に流れる電流として、U相電流Iuを検出する。V相電流検出部322は、V相コイル12に流れる電流として、V相電流Ivを検出する。W相電流検出部323はW相コイル13に流れる電流として、W相電流Iwを検出する。また、電流検出部321〜323によって検出された検出値は、増幅回路33を経由して、制御装置8へ入力される。この増幅回路33は、電流検出部321〜323によって検出された検出値を、制御装置8内で処理可能な適正値として取り込めるようにするためのものである。
駆動回路34は、制御装置8から入力されるPWM信号に基づいて、SW314〜316それぞれのオンおよびオフを切り替える機能を有している。
回転角センサ4は、電動機1に取り付けられており、電動機1のロータ位置を表す位置情報、具体的にはロータの回転角θmを検出する。回転角センサ4は、例えば、レゾルバを用いて構成される。回転角センサ4は、検出した回転角θmを、電動機1の永久磁石の極対数を基に電気角θeに換算するように構成されている。回転角θmおよび電気角θeは、制御装置8によって取得される。
電動機温度センサ5は、電動機1の温度を測定する。電動機温度センサ5は、例えば、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13に取り付けられたサーミスタ等の温度検出器によって構成される。電動機1の温度は、制御装置8によって取得される。
スイッチング素子温度センサ6は、SW311〜SW316の各温度Tjを測定する。なお、以降では、スイッチング素子温度センサ6によって測定された温度Tjを測定温度Tjと称す。スイッチング素子温度センサ6は、例えば、SW311〜SW316のそれぞれに取り付けられた温度検出回路によって構成される。SW311〜SW316の各測定温度Tjは、制御装置8によって取得される。
指令発生器7は、電動機1を制御するための制御指令を発生させ、その制御指令を制御装置8に出力する機器である。具体的には、例えば、電動機1が電気自動車等の車両の駆動源として用いられている場合、指令発生器7は、車両の運転手によって操作されるアクセルペダルの踏込み角度に対応した制御指令を換算する。指令発生器7によって発生した制御指令は、通信によって制御装置8へ周期的に送信される。
なお、電動機1の特性値を制御するための制御指令としては、例えば、電動機1のトルクを制御するためのトルク指令、電動機1の電流を制御するための電流指令、電動機1の電圧を制御するための電圧指令、電動機1の回転数を制御するための回転数指令等が挙げられる。本実施の形態1では、制御指令としてトルク指令Trq*を採用する場合を例示する。
制御装置8は、負荷駆動システム全体の制御を実施するものであって、例えば、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成されたマイコン等によって実現される。
次に、制御装置8の構成について、図2を参照しながらさらに説明する。図2は、本発明の実施の形態1における制御装置8の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御装置8は、温度抑制部81と、回転数演算部82と、トルク/電流指令変換部83と、三相二相変換部84と、電圧指令生成部85と、二相三相変換部86と、デューティ変換部87と、PWM信号生成部88とを有する。
温度抑制部81は、指令発生器7から取得したトルク指令Trq*と、スイッチング素子温度センサ6から取得したSW311〜SW316の各測定温度Tjとから、限界トルク指令Trq_EN*を演算し、その限界トルク指令Trq_EN*をトルク/電流指令変換部83に出力する。
なお、温度抑制部81のより詳細な説明については、後述する。また、本実施の形態1では、制御指令としてのトルク指令Trq*を抑制することで電力変換装置3の出力電力を抑制する形態となっている。しかしながら、トルク指令Trq*に限らず、制御指令としての電流指令、電圧指令、回転数指令等を抑制することで電力変換装置3の出力電力を抑制する形態としてもよい。
回転数演算部82は、回転角センサ4から取得した回転角θmを積分して電動機1の回転数Nに換算する。回転数演算部82は、その回転数Nをトルク/電流指令変換部83に出力する。
トルク/電流指令変換部83は、回転数演算部82から取得した電動機1の回転数Nと、温度抑制部81から取得した限界トルク指令Trq_EN*とから、d軸電流指令Id*およびq軸電流指令Iq*を演算する。具体的には、例えば、トルク/電流指令変換部83は、電動機1の回転数Nと限界トルク指令Trq_EN*を軸としたトルク/電流指令変換テーブルを用いることで、これらの値をd軸電流指令Id*およびq軸電流指令Iq*に換算するように構成される。また、トルク/電流指令変換部83は、トルク/電流指令変換テーブルを用いずに、d軸電流指令Id*およびq軸電流指令Iq*を演算するように構成されてもよい。
三相二相変換部84は、電流検出部321〜323から取得したU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iw、すなわち、三相電流Iu,Iv,Iwと、回転角センサ4から取得した電気角θeとから、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqを算出する。
電圧指令生成部85は、d軸電流指令Id*およびq軸電流指令Iq*と、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqとから、電流フィードバック演算を行うことで、d軸電圧指令Vd*およびq軸電圧指令Vq*を算出する。具体的には、例えば、電圧指令生成部85は、d軸電流指令Id*とd軸電流検出値Idとの偏差である電流偏差ΔIdと、q軸電流指令Iq*とq軸電流検出値Iqとの偏差である電流偏差ΔIqとがそれぞれ0に収束するようにd軸電圧指令Vd*およびq軸電圧指令Vq*を算出するよう構成される。
二相三相変換部86は、電圧指令生成部85から取得したd軸電圧指令Vd*およびq軸電圧指令Vq*と、回転角センサ4から取得した電気角θeとから、三相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*を算出する。なお、三相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*は、スイッチング回路31に入力される直流電源電圧、すなわち、平滑コンデンサ22の電圧Vcon以下となるように設定されることが好ましい。
デューティ変換部87は、二相三相変換部86から取得した三相電圧指令Vu*,Vv*,Vw*と、平滑コンデンサ22の電圧Vconとから、各相のデューティ指令Du,Dv,Dwを生成する。
PWM信号生成部88は、デューティ変換部87から取得した各相のデューティ指令Du,Dv,Dwから、SW311〜316のそれぞれをオンおよびオフに切り替え制御するためのPWM信号を生成する。具体的には、例えば、PWM信号生成部88は、各相のデューティ指令Du,Dv,Dwと、搬送波を比較することで、PWM信号を生成するように構成される。PWM信号生成部88は、例えば、上昇速度と下降速度とが互いに等しい2等辺三角形形状の三角波をキャリアとする三角波比較方式、鋸波比較方式等を採用してPWM信号を生成するように構成される。
なお、図2では、PWM信号生成部88によって生成されたPWM信号として、U相の上SW用信号をUH_SW、U相の下SW用信号をUL_SW、V相の上SW用信号をVH_SW、V相の下SW用信号をVL_SW、W相の上SW用信号をWH_SW、W相の下SW用信号をWL_SWとそれぞれ表記している。
このように、制御装置8は、温度抑制部81から出力される限界トルク指令Trq_EN*に従って電力変換装置3の各スイッチング素子をオンおよびオフに切り替え制御するように構成されている。
次に、本発明の特徴部分である温度抑制部81の詳細について、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態1における温度抑制部81の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、温度抑制部81は、動作可否判断部811と、温度フィルタ部812と、ゲイン演算用温度決定部813と、温度抑制ゲイン演算部814と、限界制御指令演算部815とで構成されている。
動作可否判断部811は、スイッチング素子温度センサ6から取得したSW311〜SW316の各測定温度Tjに基づいて動作可否温度を決定する。具体的には、動作可否判断部811は、各測定温度Tjの中で最大値の測定温度Tjを動作可否温度として決定する。なお、本実施の形態1では、上記の構成に限らず、各測定温度Tjの平均値または中央値を動作可否温度としてもよい。
動作可否判断部811は、決定した動作可否温度と、第1の設定閾値aとを比較し、動作可否温度が第1の設定閾値aに達したと判断した場合に、温度抑制部81による温度抑制動作、すなわち、温度フィルタ部812、ゲイン演算用温度決定部813、温度抑制ゲイン演算部814、および限界制御指令演算部815の各動作を開始する。なお、第1の設定閾値aについては、後述する。
一方、動作可否判断部811は、動作可否温度が第1の設定閾値aに達していない、すなわち、動作可否温度が第1の設定閾値a未満であると判断した場合には、温度抑制部81による温度抑制動作を開始させない。この場合、温度抑制部81による温度抑制動作が行われず、指令発生器7から温度抑制部81に入力されるトルク指令Trq*がそのまま限界トルク指令Trq_EN*としてトルク/電流指令変換部83に入力される。
このように、温度抑制部81は、各SW311〜316の温度を測定するスイッチング素子温度センサ6によって測定された各測定温度に基づいて動作可否温度を決定し、その動作可否温度が第1の設定閾値a以上である場合に温度抑制動作を開始するように構成されている。
温度フィルタ部812は、温度抑制動作が開始となると、スイッチング素子温度センサ6から取得した各測定温度Tjを用いて、測定温度Tjごとの高応答温度TjHおよび低応答温度TjLを生成する。なお、高応答温度TjHは、測定温度Tjに対して遅延時間が短い方の温度に相当し、低応答温度TjLは、測定温度Tjに対して遅延時間が長い方の温度に相当する。
具体的には、温度フィルタ部812は、スイッチング素子温度センサ6から取得した各測定温度Tjを高応答用フィルタとしてのLPFに通過させることで、高応答温度TjHを測定温度Tjごとに生成する。また、温度フィルタ部812は、スイッチング素子温度センサ6から取得した各測定温度Tjを低応答用フィルタとしてのLPFに通過させることで、低応答温度TjLを測定温度Tjごとに生成する。高応答用フィルタのカットオフ周波数は、低応答用フィルタのカット周波数よりも高く設定されている。
なお、温度フィルタ部812は、高応答用フィルタを用いずに、スイッチング素子温度センサ6から取得した各測定温度Tjをそのまま高応答温度TjHとすることで、高応答温度TjHを測定温度Tjごとに生成するように構成されていてもよい。また、本実施の形態1では、高応答温度TjHと、低応答温度TjLの2種類の温度を生成する場合を例示しているが、これに限らず、例えば、カットオフ周波数が中程度の中応答温度等、多種の温度を生成してもよい。さらに、本実施の形態1では、高応答用フィルタおよび低応答用フィルタとして、LPFを用いる場合を例示しているが、これに限らず、ノイズを除去可能な他のフィルタを用いてもよい。
ゲイン演算用温度決定部813は、温度フィルタ部812から取得した測定温度Tjごとの高応答温度TjHに基づいてゲイン演算用高応答温度を決定する。また、ゲイン演算用温度決定部813は、温度フィルタ部812から取得した測定温度Tjごとの低応答温度TjLに基づいてゲイン演算用低応答温度を決定する。
具体的には、ゲイン演算用温度決定部813は、測定温度Tjごとの高応答温度TjHの中から最大値の高応答温度TjHを、ゲイン演算用高応答温度としての高応答最大温度TjHMとして決定する。また、ゲイン演算用温度決定部813は、測定温度Tjごとの低応答温度TjLの中から最大値の低応答温度TjLを、ゲイン演算用低応答温度としての低応答最大温度TjLMとして決定する。
このように、ゲイン演算用温度決定部813は、測定温度Tjごとの高応答温度TjHの中から高応答温度TjHを1つ選定するとともに、測定温度Tjごとの低応答温度TjLの中から低応答温度TjLを1つ選定するように構成されている。したがって、すべての高応答温度TjHと低応答温度TjLを用いた演算が不要になり、その結果、演算時間の短縮効果が得られる。
なお、本実施の形態1では、上記の構成に限らず、各高応答温度TjHの平均値または中央値をゲイン演算用高応答温度としてもよいし、処理時間は長くなるが1つ以上の高応答温度TjHをゲイン演算用高応答温度として選定してもよい。同様に、上記の構成に限らず、各低応答温度TjLの平均値または中央値をゲイン演算用低応答温度としてもよいし、処理時間は長くなるが1つ以上の低応答温度TjLをゲイン演算用低応答温度として選定してもよい。
温度抑制ゲイン演算部814は、ゲイン演算用温度決定部813によって決定された高応答最大温度TjHMが大きいほど高応答温度抑制ゲインαHが小さくなるように高応答温度抑制ゲインαHを演算する。また、温度抑制ゲイン演算部814は、ゲイン演算用温度決定部813によって決定された低応答最大温度TjLMが大きいほど低応答温度抑制ゲインαLが小さくなるように低応答温度抑制ゲインαLを演算する。
具体的には、温度抑制ゲイン演算部814は、高応答最大温度TjHMと高応答温度抑制ゲインαHとの高応答用関連付けから、ゲイン演算用温度決定部813から取得した高応答最大温度TjHMに対応する高応答温度抑制ゲインαHを演算する。また、温度抑制ゲイン演算部814は、低応答最大温度TjLMと低応答温度抑制ゲインαLとの低応答用関連付けから、ゲイン演算用温度決定部813から取得した低応答最大温度TjLMに対応する低応答温度抑制ゲインαLを演算する。
ここで、高応答用関連付けおよび低応答用関連付けについて、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態1における高応答用関連付けおよび低応答用関連付けを示す説明図である。
図4に示すように、高応答用関連付けは、高応答最大温度TjHMが第1の設定閾値a(以下、閾値aと略す)から第1の設定閾値aよりも高い第2の設定閾値b(以下、閾値bと略す)に変化するのに従って高応答温度抑制ゲインαHが1から0に変化するように設定されている。また、低応答用関連付けは、低応答最大温度TjLMが閾値aから閾値bに変化するのに従って低応答温度抑制ゲインαLが1から0に変化するように設定されている。閾値aおよび閾値bは、あらかじめ設定しておけばよく、閾値aは、温度抑制部81による温度抑制動作を開始させる温度であり、閾値bは、SW311〜316の破損温度よりも低い温度である。
なお、本実施の形態1では、高応答用関連付けおよび低応答用関連付けにおいて、閾値aから閾値bまで高応答温度抑制ゲインαHおよび低応答温度抑制ゲインαLをそれぞれ線形で低下させているが、これに限らず、非線形、不連続等で低下させてもよい。
また、温度抑制ゲイン演算部814によって演算される高応答温度抑制ゲインαHおよび低応答温度抑制ゲインαLの各値は、一致している場合を例示しているが、異なっていてもよい。
すなわち、高応答用関連付けにおける高応答温度抑制ゲインαHの1から0への変化と、低応答用関連付けにおける低応答温度抑制ゲインαLの1から0への変化とが一致するようにしているが、これに限らず、これらの変化は、異なっていてもよい。これらの変化が異なっていれば、温度抑制ゲイン演算部814によって演算される高応答温度抑制ゲインαHと低応答温度抑制ゲインαLとを異なるようにすることができる。
図3の説明に戻り、温度抑制ゲイン演算部814は、演算した高応答温度抑制ゲインαHおよび低応答温度抑制ゲインαLから、温度抑制ゲインαを演算する。
具体的には、温度抑制動作が開始されると、温度抑制ゲイン演算部814は、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHとして限界制御指令演算部815に出力し、温度抑制動作の開始以降の切り替えタイミングで、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替えて限界制御指令演算部815に出力する。
限界制御指令演算部815は、電動機1の定格トルクに対して温度抑制ゲイン演算部814から取得した温度抑制ゲインαを掛け合わせた値を、限界特性値としての限界トルクTrq_ENとして演算する。また、限界制御指令演算部815は、演算した限界トルクTrq_ENと、指令発生器7から取得したトルク指令Trq*とを比較することで、限界トルクTrq_ENおよびトルク指令Trq*の小さい方の値を、限界制御指令としての限界トルク指令Trq_EN*として出力する。電動機1の定格トルクは、回転数N、平滑コンデンサ22の電圧Vcon等に依存するが、本実施の形態1では、定格トルクは、一定値であるとしてあらかじめ設定されている。
なお、本実施の形態1では、定格特性値として定格トルクを用いる場合を例示しているが、これに限らず、定格特性値として、例えば、定格電圧、定格電流、定格回転数を用いてもよい。制御指令としてどのような指令を用いるかに応じて、定格特性値を決めればよい。
次に、温度抑制部81の動作について、図5を参照しながらさらに説明する。図5は、本発明の実施の形態1における温度抑制部81の動作を説明するための説明図である。
図5において、(A)は、比較例として、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHとして限界制御指令演算部815に出力したときの、高応答温度抑制ゲインαH、限界トルク指令Trq_EN*、測定温度Tjの時間変化を示している。(B)は、比較例として、温度抑制ゲインαを低応答温度抑制ゲインαLとして限界制御指令演算部815に出力したときの、低応答温度抑制ゲインαL、限界トルク指令Trq_EN*、測定温度Tjの時間変化を示している。
(C)は、実施例として、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHとして限界制御指令演算部815に出力し、あらかじめ設定された設定切り替え時間tc(以下、時間tcと略す)で温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替えて限界制御指令演算部815に出力するときの、温度抑制ゲインα、限界トルク指令Trq_EN*、測定温度Tjの時間変化を示している。
ここで、温度フィルタ部812において、測定温度Tjごとに生成される高応答温度TjHの初期値と、測定温度Tjごとに生成される低応答温度TjLの初期値を適切に設定しなければならない。なぜならば、LPFの遅延時間に起因して、温度抑制動作開始時において、高応答最大温度TjHMおよび低応答最大温度TjLMのそれぞれの値が閾値aに一致しない可能性があるからである。つまり、温度抑制動作開始時において、高応答最大温度TjHMが閾値aに達すると同時に、低応答最大温度TjLMが閾値aに達するようにすることが好ましい。
そこで、本実施の形態1では、温度フィルタ部812において、測定温度Tjごとに生成される高応答温度TjHの初期値と、測定温度Tjごとに生成される低応答温度TjLの初期値は、閾値aとなるように設定されている。このようにすることで、高応答最大温度TjHMが閾値aに達すると同時に、低応答最大温度TjLMが閾値aに達するようにすることができる。
図5(A)に示す高応答温度抑制ゲインαHは、図5(B)に示す低応答温度抑制ゲインαLと比べて、LPFによる遅れが短いので、素早く低下している。これは、高応答最大温度TjHMが素早く低下するためである。また、限界トルク指令Trq_EN*と、測定温度Tjは、高応答温度抑制ゲインαHに合わせて、素早く整定されている。
ただし、高応答最大温度TjHMは、測定温度Tjに対する遅延時間が短いので、上述したとおりの恒久的なトルク脈動が生じている。
図5(B)に示す低応答温度抑制ゲインαLは、LPFによる遅れが長いので、緩やかに低下している。これは、低応答最大温度TjLMが緩やかに低下するためである。また、限界トルク指令Trq_EN*と、測定温度Tjは、低応答温度抑制ゲインαLに合わせて、緩やかに整定されている。さらに、図5(A)と比較すると、恒久的なトルク脈動が生じていない。
ただし、図5(A)と比較すると、温度抑制動作開始直後において、限界トルクTrq_ENが大きくなっている。これは、低応答温度抑制ゲインαLが緩やかに低下したためである。つまり、温度フィルタ部812の低応答用フィルタのカットオフ周波数が低くなるにつれて、限界トルクTrq_ENがより大きくなる。
図5(C)に示す温度抑制ゲインαは、温度抑制動作が開始されると、高応答温度抑制ゲインαHとなり、温度抑制動作が開始されてから時間tc経過後に高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替えられる。
したがって、図5(A)と同様に、温度抑制動作開始直後に測定温度Tjが上昇せず、さらに、時間tcの経過で高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替えられるので時間tcの経過前には一部トルク脈動が生じるものの、時間tc経過後には、図5(B)と同様に、トルク脈動が生じていない。
このように、本実施の形態1では、高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに好適に切替えることで、恒久的なトルク脈動を発生させず、破損温度まで達することなくスイッチング素子の温度が飽和されるように構成されている。
なお、本実施の形態1では、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替える切り替えタイミングを、温度抑制動作が開始されてから時間tcが経過したタイミングに設定する場合を例示しているが、これに限らず、どのようなタイミングに設定してもよい。例えば、切り替えタイミングを、低応答最大温度TjLMが過渡状態から定常状態に安定するタイミングに設定すればよい。
ここで、温度抑制動作を停止するためには、トルク指令Trq*が限界トルクTrq_ENよりも小さくなる必要がある。ただし、上記の構成では、測定温度Tjによって温度抑制動作の停止を判断すると、温度の脈動によって、動作開始と、動作停止とを繰り返す可能性がある。そこで、温度抑制部81は、温度抑制動作中において、ゲイン演算用低応答温度としての低応答最大温度TjLMが閾値a以下になった場合、温度抑制動作を停止するように構成されていることが好ましい。
以上、本実施の形態1によれば、1つ以上のスイッチング素子の測定温度ごとの高応答温度を用いて演算した高応答温度抑制ゲインと、測定温度ごとの低応答温度を用いて演算した低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算するように構成されている。具体的には、温度抑制動作が開始されると、温度抑制ゲインを高応答温度抑制ゲインとし、温度抑制動作の開始以降の切り替えタイミングで温度抑制ゲインを高応答温度抑制ゲインから低応答温度抑制ゲインに切り替えるように構成されている。
また、負荷装置の定格特性値に対して温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した限界特性値とを比較することで、限界特性値および制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力するように構成されている。
上記のように構成することで、電力変換装置において、コストを増加させることなく、スイッチング素子の温度が破損温度に達することを防ぎつつ、出力電力の恒久的な脈動の発生を抑制することができる。また、電力変換装置の出力電力を抑制する制御が実行されている間において、スイッチング素子の温度が破損温度に達することを防ぐことができるので、その結果、電力変換装置を駆動させ続けることができる。
なお、電力変換装置の各スイッチング素子は、どのような半導体素子を用いて構成してもよいが、各スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体を用いて構成されていることが好ましい。ワイドバンドギャップ半導体の材料としては、SiC、GaN等が挙げられる。
ワイドバンドギャップ半導体を用いて構成されたスイッチング素子を備えた電力変換装置は、従来のSi半導体を用いて構成されたスイッチング素子を備えた電力変換装置と比較して、高耐熱、低損失であり、高周波駆動が可能であるという特徴がある。したがって、スイッチング素子を、ワイドバンドギャップ半導体を用いて構成することで、低損失で発熱をより抑えることができ、高耐熱であることから、破損する可能性が低い電力変換装置を実現することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、先の実施の形態1とは異なる演算方法によって温度抑制ゲインαを演算する温度抑制ゲイン演算部814を有する温度抑制部81について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
ここで、先の実施の形態1における温度抑制ゲイン演算部814の構成、すなわち、切り替えタイミングで、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替える構成では、一部トルク脈動が発生したり、温度抑制ゲインαが不連続になったりすることがある。そこで、本実施の形態2では、先の実施の形態1に対して、温度抑制ゲイン演算部814の構成を変更して改善を図っている。
温度抑制ゲイン演算部814は、高応答温度抑制ゲインαHと、低応答温度抑制ゲインαLと、定数hとを用いて、以下の式(1)に従って、温度抑制ゲインαを演算する。ただし、hは、あらかじめ設定される定数であり、0<h<1を満たす。
α=αH×h+αL×(1−h) (1)
上記のように温度抑制ゲイン演算部814を構成することで、温度抑制ゲインαを高応答温度抑制ゲインαHから低応答温度抑制ゲインαLに切り替える構成とは異なり、温度抑制ゲインαが不連続にならない。
また、以下のように、温度抑制ゲイン演算部814を構成してもよい。すなわち、温度抑制ゲイン演算部814は、高応答温度抑制ゲインαHと、低応答温度抑制ゲインαLと、重み付け変数としての変数h(t)とを用いて、以下の式(2)に従って、温度抑制ゲインαを演算する。
α=αH×h(t)+αL×(1−h(t)) (2)
ただし、tは、温度抑制動作が開始されてからの経過時間である。また、変数h(t)は、経過時間tによって変化する時間変数であり、連続である。さらに、変数h(t)は、あらかじめ設定される変数であり、0<h(t)<1を満たす。
ここで、式(2)に従って、温度抑制ゲインαを演算するように温度抑制ゲイン演算部814を構成したときの、温度抑制ゲインα、限界トルク指令Trq_EN*、測定温度Tjの時間変化について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態2における温度抑制部81の動作を説明するための説明図である。
図6に示すように、上記の温度抑制ゲイン演算部814の構成において、温度抑制ゲインαが不連続になることがなく、さらに、変数h(t)を適切に設定することができればトルク脈動が発生することがない。
なお、ゲイン演算用温度決定部813によって演算される高応答温度抑制ゲインαHと低応答温度抑制ゲインαLとを異なるようにすることで、変数h(t)を用いなくても、上記の効果と同様の結果を得ることが可能である。
以上、本実施の形態2によれば、先の実施の形態1の構成に対して、温度抑制ゲインの演算方法を変更して構成されている。特に、時間変数を用いて温度抑制ゲインを最適に演算するように構成することで、トルク脈動が発生せず、温度抑制ゲインが不連続にならないようにすることができる。
1 電動機、2 電源装置、3 電力変換装置、4 回転角センサ、5 電動機温度センサ、6 スイッチング素子温度センサ、7 指令発生器、8 電力変換装置の制御装置、11 U相コイル、12 V相コイル、13 W相コイル、21 バッテリ、22 平滑コンデンサ、23 チョークコイル、31 スイッチング回路、32 電流検出回路、33 増幅回路、34 駆動回路、81 温度抑制部、82 回転数演算部、83 トルク/電流指令変換部、84 三相二相変換部、85 電圧指令生成部、86 二相三相変換部、87 デューティ変換部、88 PWM信号生成部、311〜316 スイッチング素子、321 U相電流検出部、322 V相電流検出部、323 W相電流検出部、811 動作可否判断部、812 温度フィルタ部、813 ゲイン演算用温度決定部、814 温度抑制ゲイン演算部、815 限界制御指令演算部。

Claims (14)

  1. 1つ以上のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子がオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する電力変換装置を制御する制御装置であって、
    各スイッチング素子の温度を測定するスイッチング素子温度センサによって測定された各測定温度に基づいて動作可否温度を決定し、前記動作可否温度が第1の設定閾値以上である場合に温度抑制動作を開始する温度抑制部を備え、
    前記温度抑制部は、
    各測定温度をそのまま高応答温度とすることで前記高応答温度を前記測定温度ごとに生成し、各測定温度を低応答用フィルタに通過させることで低応答温度を前記測定温度ごとに生成する温度フィルタ部と、
    前記温度フィルタ部によって生成された前記測定温度ごとの前記高応答温度に基づいてゲイン演算用高応答温度を決定し、前記温度フィルタ部によって生成された前記測定温度ごとの前記低応答温度に基づいてゲイン演算用低応答温度を決定するゲイン演算用温度決定部と、
    前記ゲイン演算用温度決定部によって決定された前記ゲイン演算用高応答温度が大きいほど高応答温度抑制ゲインが小さくなるように前記高応答温度抑制ゲインを演算し、前記ゲイン演算用温度決定部によって決定された前記ゲイン演算用低応答温度が大きいほど低応答温度抑制ゲインが小さくなるように前記低応答温度抑制ゲインを演算し、演算した前記高応答温度抑制ゲインおよび前記低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算する温度抑制ゲイン演算部と、
    前記負荷装置の定格特性値に対して前記温度抑制ゲイン演算部によって演算された前記温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、前記負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した前記限界特性値とを比較することで、前記限界特性値および前記制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力する限界制御指令演算部と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記限界制御指令演算部から出力される前記限界制御指令に従って前記電力変換装置の各スイッチング素子をオンおよびオフに切り替え制御する
    電力変換装置の制御装置。
  2. 前記温度フィルタ部は、
    各測定温度を、前記低応答用フィルタよりもカットオフ周波数の高い高応答用フィルタに通過させることで前記高応答温度を前記測定温度ごとに生成する
    請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  3. 前記温度抑制ゲイン演算部は、
    前記ゲイン演算用高応答温度と前記高応答温度抑制ゲインとの高応答用関連付けから、前記ゲイン演算用温度決定部によって決定された前記ゲイン演算用高応答温度に対応する前記高応答温度抑制ゲインを演算し、前記ゲイン演算用低応答温度と前記低応答温度抑制ゲインとの低応答用関連付けから、前記ゲイン演算用温度決定部によって決定された前記ゲイン演算用低応答温度に対応する前記低応答温度抑制ゲインを演算する
    請求項1または2に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 前記高応答用関連付けは、前記ゲイン演算用高応答温度が前記第1の設定閾値から前記第1の設定閾値よりも高い第2の設定閾値に変化するのに従って前記高応答温度抑制ゲインが1から0に変化するように設定され、
    前記低応答用関連付けは、前記ゲイン演算用低応答温度が前記第1の設定閾値から前記第2の設定閾値に変化するのに従って前記低応答温度抑制ゲインが1から0に変化するように設定されている
    請求項3に記載の電力変換装置の制御装置。
  5. 前記温度抑制ゲイン演算部によって演算される前記高応答温度抑制ゲインおよび前記低応答温度抑制ゲインの各値は、一致しているまたは異なっている
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  6. 前記温度抑制ゲイン演算部は、
    前記温度抑制動作が開始されると、前記温度抑制ゲインを前記高応答温度抑制ゲインとし、前記温度抑制動作の開始以降の切り替えタイミングで前記温度抑制ゲインを前記高応答温度抑制ゲインから前記低応答温度抑制ゲインに切り替える
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  7. 前記温度抑制ゲイン演算部は、
    前記切り替えタイミングとして、前記温度抑制動作が開始されてから設定切り替え時間が経過したタイミングで、前記温度抑制ゲインを前記高応答温度抑制ゲインから前記低応答温度抑制ゲインに切り替える
    請求項6に記載の電力変換装置の制御装置。
  8. 前記温度フィルタ部において、前記測定温度ごとに生成される前記高応答温度の初期値と、前記測定温度ごとに生成される前記低応答温度の初期値は、前記第1の設定閾値となるように設定されている
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  9. 前記温度抑制ゲイン演算部は、
    前記高応答温度抑制ゲインをαH、前記低応答温度抑制ゲインをαL、前記温度抑制ゲインをα、定数をhとしたとき、以下の式に従って、前記温度抑制ゲインを演算する
    α=αH×h+αL×(1−h) ただし、0<h<1
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  10. 前記温度抑制ゲイン演算部は、
    前記高応答温度抑制ゲインをαH、前記低応答温度抑制ゲインをαL、前記温度抑制ゲインをα、前記温度抑制動作が開始されてからの経過時間をt、前記経過時間によって変化する変数をh(t)としたとき、以下の式に従って、前記温度抑制ゲインを演算する
    α=αH×h(t)+αL×(1−h(t)) ただし、0<h(t)<1
    請求項1から8のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  11. 前記ゲイン演算用温度決定部は、
    前記測定温度ごとの前記高応答温度の中から最大値を前記ゲイン演算用高応答温度として決定し、
    前記測定温度ごとの前記低応答温度の中から最大値を前記ゲイン演算用低応答温度として決定する
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  12. 前記温度抑制部は、
    前記温度抑制動作中において、前記ゲイン演算用低応答温度が前記第1の設定閾値以下になった場合、前記温度抑制動作を停止する
    請求項1から11のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  13. 各スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体を用いて構成されている
    請求項1から12のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
  14. 1つ以上のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子がオンおよびオフに切り替え制御されることで、電源装置から出力される電力の形態を変換し、変換後の電力を負荷装置に出力する電力変換装置を制御する方法であって、
    各スイッチング素子の温度を測定するスイッチング素子温度センサによって測定された各測定温度に基づいて動作可否温度を決定し、前記動作可否温度が第1の設定閾値以上である場合に温度抑制動作を開始する温度抑制ステップを備え、
    前記温度抑制ステップは、
    各測定温度をそのまま高応答温度とすることで前記高応答温度を前記測定温度ごとに生成し、各測定温度を低応答用フィルタに通過させることで低応答温度を前記測定温度ごとに生成するステップと、
    生成された前記測定温度ごとの前記高応答温度に基づいてゲイン演算用高応答温度を決定し、生成された前記測定温度ごとの前記低応答温度に基づいてゲイン演算用低応答温度を決定するステップと、
    決定された前記ゲイン演算用高応答温度が大きいほど高応答温度抑制ゲインが小さくなるように前記高応答温度抑制ゲインを演算し、決定された前記ゲイン演算用低応答温度が大きいほど低応答温度抑制ゲインが小さくなるように前記低応答温度抑制ゲインを演算し、演算した前記高応答温度抑制ゲインおよび前記低応答温度抑制ゲインから温度抑制ゲインを演算するステップと、
    前記負荷装置の定格特性値に対して、演算された前記温度抑制ゲインを掛け合わせることで、限界特性値を演算し、前記負荷装置の特性値を制御するための制御指令と、演算した前記限界特性値とを比較することで、前記限界特性値および前記制御指令の小さい方を、限界制御指令として出力するステップと、
    を有し、
    出力される前記限界制御指令に従って前記電力変換装置の各スイッチング素子をオンおよびオフに切り替え制御する制御ステップをさらに備えた
    電力変換装置の制御方法。
JP2016086070A 2016-04-22 2016-04-22 電力変換装置の制御装置および制御方法 Active JP6180578B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016086070A JP6180578B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 電力変換装置の制御装置および制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016086070A JP6180578B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 電力変換装置の制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6180578B1 true JP6180578B1 (ja) 2017-08-16
JP2017195741A JP2017195741A (ja) 2017-10-26

Family

ID=59604861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016086070A Active JP6180578B1 (ja) 2016-04-22 2016-04-22 電力変換装置の制御装置および制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6180578B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6940370B2 (ja) * 2017-10-19 2021-09-29 パナソニック株式会社 電力変換装置及びランキンサイクルシステム
JP6753837B2 (ja) * 2017-12-18 2020-09-09 株式会社東芝 インバータ装置、及びインバータ装置の放熱特性検出方法
WO2023243003A1 (ja) * 2022-06-15 2023-12-21 三菱電機株式会社 電力変換装置、モータ駆動装置及び冷凍サイクル適用機器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032768A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Denso Corp 負荷駆動装置の過熱保護装置
JP5114914B2 (ja) * 2006-10-03 2013-01-09 日産自動車株式会社 インバータ制御装置
JP2009291051A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toshiba Corp インバータ装置
EP2983285A4 (en) * 2013-04-01 2016-12-14 Fuji Electric Co Ltd POWER CONVERSION

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017195741A (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101157732B1 (ko) 전동기의 제어 장치
KR101110515B1 (ko) 전동기의 제어 장치
US11139771B2 (en) Control device and control method for AC motor and AC motor drive system
JP4372812B2 (ja) 半導体スイッチング素子の駆動制御装置
JP6241453B2 (ja) モータ駆動装置
JP6459783B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP6180578B1 (ja) 電力変換装置の制御装置および制御方法
JP6046446B2 (ja) ベクトル制御装置、およびそれを用いたモータ制御装置、空調機
JP6080996B1 (ja) 電動機駆動システム
WO2018155321A1 (ja) 制御装置およびこれを用いた電動パワーステアリング装置
JP6579195B2 (ja) 電力制御方法、及び、電力制御装置
JP6802126B2 (ja) インバータ制御装置
JP2009189146A (ja) 電動モータの制御装置
US11711014B2 (en) Electric-power conversion apparatus
JP7313416B2 (ja) 電力変換装置
JP6409966B2 (ja) モータ制御装置とモータ制御方法
US20220385207A1 (en) Inverter device for driving electric motor and control method thereof
JP2019161854A (ja) モータ制御方法、及び、モータ制御装置
WO2023007898A1 (ja) モータ制御装置
JP2013021869A (ja) スイッチング回路の制御装置
US20240162842A1 (en) Electric motor
WO2022030167A1 (ja) 電力変換器の制御回路
JP2017195680A (ja) 電力変換器の制御装置
WO2020255385A1 (ja) モータ駆動装置および冷凍サイクル装置
JP2013252003A (ja) インバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6180578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250