JP6180321B2 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上に記録剤を付着させて画像を形成する画像形成装置を制御する制御装置および制御方法に関する。
一般的に使用されているインクジェット記録装置の記録媒体として、PPC用紙に代表される普通紙を始め、上質紙やフィルム等の基板上にインク受容層を設けてなるコート紙、CD/DVD、OHP、はがき等、多様な種類がある。さらに、高画質化・高品位化が強く求められるコート紙には、光沢感に優れる鏡面を持つ光沢紙から、つや消し調のマット紙まで、種々の質感を持つものが市販されている。インクジェット記録方式によって得られる高精細なフルカラー画像は、銀塩写真の代替品として有力であり、等にこのような用途においては高光沢の記録画像が得られる光沢紙が好まれる傾向がある。
一方、ユーザによっては、たとえばテキストおよびハイライトカラー用途、モノクロ印刷、高級感のある記録画像において、光沢性が低くつや消しされた記録媒体が好まれる場合がある。このような場合には特に、つや消し調の表面凹凸を備えたコート層を有するマット紙が好まれる。マット紙を用いた場合、つや消しされた質感の記録画像を得ることができるが、表面凹凸により表面反射光がさまざまな方向を向くことによって光学濃度が低くなる傾向にある。特に画像暗部においては、光学濃度の低下により暗部色域が狭くなってしまうという課題を有している。
このようなつや消し調の記録媒体を用いて暗部色域の広い記録画像を得たい場合には、画像形成後に画像の表面を平滑化する方法が考えられる。記録画像の表面を平滑化することによって、表面反射光の反射方向が一定となるため、光学濃度の高い記録画像を得ることができる。各種のプリンタで記録した画像の表面を平滑化する方法としては、画像記録後にラミネート処理を行う方法や、同じく画像形成後に熱ロールでプレスする方法が知られている。さらに、透明インクを用いて画像表面粗さを制御する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005-059592号公報
しかしながら、上述した透明インクを用いて画像表面粗さを制御する方法によれば、画像濃度に寄らず光沢を高めてしまう。したがって、光沢を高めなくても再現可能な濃度の画像を記録したい場合であっても、記録後の記録媒体は光沢紙に近い光沢性を持ってしまい、マット紙特有のつや消しの質感が失われることがあった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、画像データの濃度情報に応じて形成画像の表面平滑化の要否を制御することで、形成画像における高濃度域の拡大と記録媒体の質感を生かした画像形成とを制御することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明に係る画像形成装置の制御方法は以下の構成を備える。すなわち、記録媒体上に形成された画像の表面を平滑化する平滑化処理を行わずに再現可能な限界濃度を取得する限界濃度取得手段と、画像データにおける濃度情報を取得する濃度取得手段と、前記濃度情報によって示される濃度が前記限界濃度よりも大きい場合に、前記平滑化処理を行うように制御する平滑化制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像データの濃度情報に応じて形成画像の表面平滑化の要否を制御することで、形成画像における高濃度域の拡大と記録媒体の質感を生かした画像形成との制御を可能とする。
第1実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図、 第1実施形態における限界濃度テーブル例を示す図、 第1実施形態における画像処理部の構成を示すブロック図、 第1実施形態において、コーティング層の形成の有無による光学濃度の変化を示す模式図、 第1実施形態において、表面平滑化の有無による光学濃度の測定例を示すグラフ、 第1実施形態において、表面平滑化の有無による反射光強度の角度依存特性を示すグラフ、 第1実施形態における表面粗さ制御判定処理を示すフローチャート、 第2実施形態における表面粗さ制御判定処理を示すフローチャート、である。
以下、貼付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●機能構成
図1に、本実施形態における画像形成装置であるプリンタ10の機能ブロック構成例を示す。プリンタ10は、記録モード選択部101、限界濃度取得部102、表面粗さ制御判定部103、画像処理部104、画像記録部105、表面粗さ制御部106、および限界濃度格納部107、濃度テーブル格納部108、を有する。
記録モード選択部101は、記録画像の光学濃度を優先した記録を行う濃度優先記録モードと、記録画像のつや消しの質感を優先した記録を行う質感優先記録モードのいずれかをユーザ指示に応じて選択する。記録モード選択部101は例えば、画像形成装置における操作パネルであっても良いし、外部装置からの操作指示に応じて動作するプリンタドライバであっても良い。
限界濃度取得部102は、画像記録部105に搭載されている有色インク(C,M,Y,K)によって記録媒体上に形成した画像において得られる光学濃度の最大値(限界濃度Dt)を取得する。具体的には、記録媒体の種類に応じた限界濃度を表す値が取得される。限界濃度Dtを表す値としては、CIEL*a*b*色空間の明度L*や、CIEXYZ色空間の輝度Y、入射光量に対する反射光量の割合を表す反射率R、反射率Rの逆数の対数をとった光学濃度D、等が利用可能である。なお、限界濃度は画像暗部の濃度としても良い。
以下、本実施形態では、限界濃度Dtとして光学濃度Dを用いるとする。具体的には、限界濃度格納部107に格納された限界濃度テーブルを参照することで、ユーザが操作パネル等を用いて指定した記録媒体の種類に応じた光学濃度Dが取得される。ここで図2に限界濃度テーブルの例を示す。図2ではマット紙1〜マット紙3の記録媒体毎に1つの限界濃度を保持する例を示すが、1つの記録媒体に対して複数の限界濃度が保持されていても良い。例えば、1つの記録媒体に対し、各色相における光学濃度(シアン濃度、マゼンタ濃度、イエロー濃度、ブラック濃度)の値が保持されていても良いし、各色層におけるC*値が保持されていても良い。また、色相角毎の限界濃度が保持されていても良く、例えば色相角の1度毎に全360個のC*が保持されていても良い。
表面粗さ制御判定部103は、入力画像データと、限界濃度取得部102で得られた限界濃度Dtと、記録モード選択部101で選択された記録モードとに応じて、表面粗さ制御を行うか否かを判定する。この表面表さ制御およびその判定処理の詳細については後述する。
画像処理部104は、入力画像データから画像記録部105が記録可能なプリントデータへの変換を行う。ここで図3に画像処理部104の詳細構成を示し、その動作について説明する。同図に示すように画像処理部104は、解像度変換部301、カラーマッチング部302、色分解部303、ハーフトーン処理部304によって、入力画像データをプリント用データに変換する。以下では、RGB各色8ビット(256階調)で表される入力画像データを、インク各色1ビットのインク吐出信号であるプリントデータに変換して出力する例を示す。
まず解像度変換部301は、入力画像データの解像度を画像記録部105が記録可能な解像度に変換して出力する。本実施形態では画像記録部105の解像度を、主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpiとする。入力画像データが600dpiの8ビットRGBデータであるとすると、入力画像データは1/600インチ幅の画素の集合で表現されており、各画素は0〜255の値を取るレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3種類の信号から成る。解像度変換部301は、周知の解像度変換法であるバイキュービック法によって、上記入力画像データを主走査方向2400dpi、副走査方向2400dpiの画像データに変換する。
カラーマッチング部302は、カラーテーブル格納部305に格納されたカラーテーブルを参照して、解像度変換部301の出力画像データを構成する色信号(R,G,B)を、画像記録部105に依存した色信号(R',G',B')に変換して出力する。なお、色信号(R',G',B')における各R'、G'、B'値は8ビットの信号であり、0〜255の値を取る。カラーテーブルには離散的な色信号(R,G,B)に対応する色信号(R',G',B')が記述されている。該カラーテーブルを用いた周知の3次元ルックアップテーブル法(以下3DLUT法)によって、マッチング後の色信号(R',G',B')が算出される。カラーテーブル格納部305には、表面粗さ制御判定部103が出力しうる判定結果に応じた複数のカラーテーブルを格納しておき、カラーマッチング部302において該判定結果に応じて適切なカラーテーブルを選択するように構成される。
色分解部303は、カラーマッチング後の色信号(R',G',B')に基づき、この色信号が表す色を再現するインクの組み合わせに対応する、CMYK等の有色インクの色分解データを求める。この処理はカラーマッチング処理と同様に、色分解テーブル格納部306に格納される3次元LUTに対する補間演算によって行われる。
ハーフトーン処理部304は、例えば8ビットの色分解データC,M,Y,Kのそれぞれの値を、例えば画像記録部105で記録可能な1ビットのプリントデータに変換する量子化を行う。本実施形態ではこの量子化を周知の誤差拡散法によって行うとするが、2値化手法としては誤差拡散法に限らず、ディザ法を用いても構わない。
図1に戻り、画像記録部105は、画像処理部104で変換されたプリントデータに応じて記録媒体上に画像を記録する。本実施形態の画像記録部105は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の有色インク吐出ヘッドを備えたインクジェットプリンタであるとする。ハーフトーン処理部304で生成された1ビットのプリントデータは、適切なタイミングで有色インク吐出ヘッドの駆動回路に供給される。そして、駆動回路に入力されたデータは、駆動パルスに変換され、有色インク吐出ヘッドから所定のタイミングでインクが吐出される。これにより、画像データに応じたインク吐出が行われ、記録媒体への画像記録が行われる。なお、本実施形態では有色インクをC,M,Y,Kの4色として説明するが、さらに淡いC(Lc)と淡いM(Lm)を加えた6色構成であっても良いし、R,G,B等のインクや淡いK等を含んた構成であっても良い。また、画像記録部105はインジェットプリンタに限定されず、写真プリンタ、印刷装置、電子写真プリンタ等、各種の画像記録装置が適用可能である。
●表面粗さ制御
表面粗さ制御部106は、画像記録部105で記録した画像の表面粗さの平滑化制御を行う。本実施形態では、インクジェット記録を行う画像記録部105によって記録媒体に浸透しにくい透明記録剤(以下、透明インク)CLを吐出して、表面が平滑となるようにコーティング層を形成する方法を示す。なお、表面粗さ制御部106における平滑化手法としては、画像記録後にラミネート処理を行う方法や、同じく画像形成後に熱ロールでプレスする方法を用いることも可能である。
以下、コーティング層の形成の有無による光学濃度の変化について、図4の模式図を用いて説明する。図4(a)は、基材401上につや消し調の凹凸を有するインク受容層402を設けてなる記録媒体に対して、有色インクによる有色インク層403が形成された記録物の断面模式図である。同図に示すように、有色インク層403はインク受容層402のつや消しの凹凸に沿って堆積する。従って、画像における表面反射光の反射方向405が一定でない。そのため、表面反射光がセンサ方向に向く確率が高くなるため、光学濃度(彩度)が低下してしまう。
一方、図4(b)は、図4(a)と同様に基材401上に凹凸を有するインク受容層402を設けてなる記録媒体に形成された有色インク層403の表面に、さらに透明インクを用いてコーティング層404が形成された記録物の断面模式図である。同図によれば、インク受容層402のつや消しの凹凸に沿って有色インク層403が堆積し、その上に透明インクによるコーティング層404が堆積している。この場合、インク受容層402の凹凸に沿った有色インク層403の表面を、表面粗さが小さくなるようにコーティング層404が覆い隠すため、最表面が平滑化される。従って、画像表面での表面反射光の反射方向406が一定となる。そのため、表面反射光がセンサ方向に向く確率が低くなるため、光学濃度(彩度)が向上する。しかしながら、インク受容層402における凹凸が透明インクによって覆われるため、つや消しの質感が損なわれてしまう。
ここで図5に、画像記録部105で記録された有色インク層に対して、表面平滑化を行った場合と行わない場合とにおける光学濃度の測定例を示す。なお、この測定は、記録画像の垂直方向に対する角度θが45°傾いた点から光を入射し、0度方向の反射光の総量を計測する、一般的な光学系を有する濃度計によって行われたものである。図5において、501が有色インクのみ、すなわち有色インク層の上に透明インクによるコーティング層を形成しない場合(図4(a)に相当)における光学濃度を示す。また502が有色インク+透明インク、すなわち有色インク層の上に透明インクによるコーティング層を形成した場合(図4(b)に相当)における光学濃度を示す。図5によれば、透明インクにより表面を平滑化した場合の光学濃度502は、平滑化しない場合の光学濃度501と比較して、光学濃度が向上していることが分かる。
また図6に、つや消し効果の特徴を示す反射光強度の角度依存特性を示す。図6において、601,602はそれぞれ、図4(a),(b)に示す記録物における反射光強度の角度依存特性を示しており、特性601は特性602と比較して正反射近傍で光が広がっていることが分かる。これは上述したように、図4(a)に示す画像表面の方が、図4(b)に示す画像表面よりも凹凸が大きいため、表面反射光がさまざまな方向を向くためである。特性601のように正反射近傍での光の広がりが大きいほど、つや消しされた記録物となる。なお、図6に示す45°の正反射方向はすなわち、図4(b)に406で示す表面反射光の反射方向に相当する。
以上、図4〜図6を用いて説明したように、透明インクによる画像表面の平滑化は、記録物の光学濃度を向上させる一方、マット紙におけるつや消しの質感が変化(低減)してしまう。そこで本実施形態では、入力画像データの画像濃度と記録媒体ごとの限界濃度Dtに応じて、表面粗さ制御の可否を判定する。
●表面粗さ制御判定処理
以下、本実施形態における表面粗さ制御の判定方法について説明する。図7は、表面粗さ制御判定部103において、入力画像データ、限界濃度Dt、および記録モードに応じて表面粗さ制御を行うか否かの判定処理を示すフローチャートである。
まずS1において、記録モード選択部101でユーザによって選択された記録モードが入力される。次にS2で、限界濃度取得部102で取得された限界濃度Dtが入力され、さらにS3で、記録対象となる画像データが入力される。
次にS4で、色信号(R,G,B)で表される入力画像データを例えばsRGB値であるとして、光学濃度に変換する。sRGBから光学濃度への変換は周知であるため、ここでの説明を省略する。ただし、入力画像データの色信号(R,G,B)はsRGBに限らず、adobeRGBやwidegamutRGBであると仮定して濃度値への変換を行っても良い。この場合、画像に付属するタグ情報を参考にして変換すれば良い。なお、S4における変換は、限界濃度取得部102で取得した限界濃度Dtを表す値と同じ色空間の値(本実施形態では光学濃度D)への変換である。なお、光学濃度への変換は周知の3DLUT法によって行われる。色信号(R,G,B)は、各8ビットの信号であって0〜255の値を取る。また、濃度テーブル格納部108には、離散的な色信号(R,G,B)に対応する濃度信号Dが記述された濃度テーブルが格納されている。S4ではこの濃度テーブルを参照して、入力画像データを構成する色信号(R,G,B)を光学濃度Dに変換して出力する。そしてS5で、S4で変換された光学濃度Dのうち、最大濃度Dmaxを取得する。
次にS6において、記録モード選択部101でユーザが選択した記録モードが判定される。以下、それぞれのモードにおける処理の流れを説明する。
まず、記録モードが質感優先モードである場合について説明する。S6で記録モードが質感優先モードであると判定されると、S7において、S5で取得した画像データの最大濃度Dmaxと、S2で入力された限界濃度Dtとを比較する。ここで限界濃度Dtは、表面平滑処理が施されていない記録画像において得られる濃度であるため、最大濃度Dmaxが限界濃度Dtよりも小さい場合には(S7-Yes)、表面粗さ制御を行わなくても、所望する光学濃度を得ることが可能である。従ってこの場合、S8において"表面粗さ制御なし"の判定結果を出力する。一方、最大濃度Dmaxが限界濃度Dtよりも大きい場合には(S7-No)、所望する光学濃度を得ることができないため、S9において"光学濃度が得られない"旨をユーザに通知した後、やはりS8で"表面粗さ制御なし"の判定結果を出力する。
S8で"表面粗さ制御なし"の判定がなされると、表面粗さ制御部106において画像表面の平滑化がなされないため、つや消しの質感が維持された記録画像を得ることができる。従って、ユーザが選択した記録モードの通り、記録媒体の質感を優先した画像記録を行うことが可能となる。なお、S8において記録モードの変更を行うか否かを選択可能にしてもよく、記録モードが変更された場合には、後述するS10から処理を再開する。また、S8において記録を行わないという選択を用意してもよい。その場合、記録を行わずに処理を終了する。
次に、記録モードが濃度優先モードである場合について説明する。S6で濃度優先モードであると判定されると、S10において上記S7と同様に、最大濃度Dmaxと限界濃度Dtを比較し、最大濃度Dmaxが限界濃度Dtよりも小さい場合にはS8に進んで"表面粗さ制御なし"の判定結果を出力する。一方、最大濃度Dmaxが限界濃度Dtよりも大きい場合には、表面粗さ制御部106において画像表面を平滑化することによって、限界濃度Dt以上の濃度の記録画像を取得可能とする。この場合、画像表面の平滑化によってつや消しの質感は低減してしまうため、S11において"つや消しの質感が低減する"旨をユーザに通知した後、さらにS13で"表面粗さ制御あり"の判定結果を出力する。なお、S9およびS11は省略しても良い。
S12で"表面粗さ制御あり"の判定がなされると、表面粗さ制御部106において画像表面の平滑化が行われるため、マット紙で記録可能な限界濃度Dt以上の濃度を再現可能な記録画像Pを得ることができる。従って、ユーザが選択した記録モードの通り、記録画像の光学濃度を優先した画像記録を行うことが可能となる。なお、上記S8と同様にS12においても記録モードの変更を行うか否かを選択可能にしてもよく、記録モードが変更された場合にはS9からの処理を再開する。
以上説明したように本実施形態によれば、画像データの濃度情報(最大濃度Dmax)と、表面平滑性処理をしない場合の記録画像で得られる限界濃度Dt、および指定された記録モードに応じて、表面粗さ制御を行うか否かを判定する。これにより、少なくとも最大濃度Dmaxが限界濃度Dt以下である低濃度域の画像データの場合には、記録媒体のつや消しの質感を維持した記録画像を得ることができる。また、最大濃度Dmaxが限界濃度Dtよりも大きい高濃度域の画像データの場合は、ユーザの要望に応じて、光学濃度を向上させた記録画像、または記録媒体のつや消しの質感を維持した記録画像のいずれかを選択的に得ることができる。これにより、記録媒体上の形成画像の全体における高画質化が実現される。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、表面粗さ制御部106において画像記録面の全域に平滑化処理を施す例を示した。第2実施形態では表面粗さ制御部106における平滑化を画像の一部領域のみに対しても可能とすることを特徴とする。以下では、表面粗さ制御部106において、画像データの画像濃度Dが限界濃度Dtよりも高い領域のみについて、表面粗さ制御を行う例を示す。
なお、第2実施形態における画像形成装置の構成は上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略するが、表面粗さ制御部106が、画像の少なくとも一部領域において表面を平滑化可能とする点が異なる。例えば表面粗さ制御部106が、記録媒体に浸透しにくい透明インクを吐出可能な透明インク吐出ヘッドを備えたインクジェットプリンタであれば、透明インクを画像の一部領域に対して吐出して、表面が平滑となるコーティング層を形成するように構成される。第2実施形態では、表面粗さ制御部106が画像一部領域に対する表面粗さ制御を可能とすることに伴い、表面粗さ制御判定部103における判定処理も第1実施形態とは異なる。
●表面粗さ制御判定処理
以下、第2実施形態における表面粗さ制御の判定方法について説明する。図8は、表面粗さ制御判定部103において、入力画像データ、限界濃度Dt、および記録モードに応じて表面粗さ制御を行うか否かの判定処理を示すフローチャートである。図8において、第1実施形態の図7と同様の処理を行うステップには同一ステップ番号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、表面粗さ制御部106において、画像濃度Dが限界濃度Dtよりも高い領域のみの画像表面を平滑化することによって、限界濃度Dtを超える濃度の記録画像を取得可能とする。これを実現するためにS205において、画像データにおける各画素の画像濃度Dと限界濃度Dtを順次比較して、表面粗さ制御の対象領域を示す制御領域データを算出する。制御領域データはすなわち、D>Dtである画素を"表面粗さ制御あり"、D≦Dtである画素を"表面粗さ制御なし"、として算出した2次元マップとなる。具体的には、前者画素を"1"、後者画素を"0"とした2次元マップを作成すれば良い。なお、このように算出した制御領域データの解像度は、入力画像データと同じ600dpiのデータとなる。したがってS205では該制御領域データに対し、周知の解像度変換法であるニアレストネイバー法によって、表面粗さ制御部106で制御可能な解像度への変換を行う。
次にS6において、記録モードが質感優先モードであると判断された場合、S207において、S205で算出された制御領域データに、"表面粗さ制御あり"の領域があるか否かを判定する。"表面粗さ制御あり"の領域がないと判断された場合、表面粗さ制御を行わなくても、画像全体として所望する光学濃度を得ることが可能であるため、S8において"表面粗さ制御なし"の判定結果を出力する。一方、S207で"表面粗さ制御あり"の領域があると判断された場合、S9において"光学濃度が得られない"旨をユーザに通知した後、やはりS8で"表面粗さ制御なし"の判定結果を出力する。
また、S206において記録モードが濃度優先モードであると判断された場合、S210においてS207と同様に、S205で算出された制御領域データに"表面粗さ制御あり"の領域があるか否かを判定する。"表面粗さ制御あり"の領域がないと判断された場合、S8において表面粗さ制御なしの判定結果を出力する。一方、S210において"表面粗さ制御あり"の領域があると判断された場合には、S11で"つや消しの質感が低減する"旨をユーザに通知し、さらにS212で"表面粗さ制御あり"の判定結果と、表面粗さ制御を行う領域を示す制御領域データを出力する。
表面粗さ制御判定部103から出力された制御領域データは、表面粗さ制御部106において適切なタイミングで透明インク吐出駆動回路に供給されて駆動パルスに変換される。そして該駆動パルスに応じて、透明インク吐出ヘッドから所定のタイミングで透明インクが吐出される。これにより、制御領域データに応じた透明インクの吐出が行われ、画像の少なくとも一部領域に対応して表面の平滑化が行われる。
以上説明したように第2実施形態によれば、画像データの濃度情報(画像濃度D)と、表面平滑性処理をしない場合の記録画像で得られる限界濃度Dt、および指定された記録モードに応じて、表面粗さ制御を行う領域を判定する。これにより、少なくとも画像濃度Dが限界濃度Dt以下である領域では、記録媒体のつや消しの質感を維持した記録画像を得ることができる。また、画像濃度Dが限界濃度Dtよりも大きい領域では、ユーザの要望に応じて、光学濃度を向上させた記録画像、またはつや消しの質感を維持した記録画像のいずれかを選択的に得ることができる。
<他の実施形態>
上述した第1および第2実施形態では、図4を用いて説明したように、記録媒体上に形成された画像の表面粗さを平滑化することによって、形成画像における限界濃度を向上させる例を示した。このようにコーティング層を形成することによって、光学濃度と同様に彩度も向上する。したがって本発明では、表面粗さの平滑化によって限界彩度を向上させることも可能である。すなわち、上記各実施形態で示した限界濃度取得部102に代えて、有色記録剤を用いて再現可能な最大の彩度である限界彩度を取得する限界彩度取得部を設ける。そして、画像データにおいて限界彩度取得時と同じ有色記録剤によって再現される色の彩度情報が限界彩度よりも大きい場合に、平滑化を行うように制御すれば良い。有色記録剤としては例えばC,M,Yインクであり、各インクによる彩度値として例えばCIEL*a*b*色空間で表される彩度に関する値C*=sqrt(a*2+b*2)を用いることができる。具体的には、複数の有色記録剤による一次色や、二次色についての彩度を制御対象とすることが考えられる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 記録媒体上に形成された画像の表面を平滑化する平滑化処理を行わずに再現可能な限界濃度を取得する限界濃度取得手段と、
    画像データにおける濃度情報を取得する濃度取得手段と、
    前記濃度情報によって示される濃度が前記限界濃度よりも大きい場合に、前記平滑化処理を行うように制御する平滑化制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記濃度情報は前記画像データにおける最大濃度を示し、
    前記平滑化制御手段は、前記最大濃度が前記限界濃度よりも大きい場合に、前記画像の全域に対して前記平滑化処理を行うように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記濃度情報は前記画像データにおける画素ごとの濃度を示し、
    前記平滑化制御手段は、前記濃度が前記限界濃度よりも大きい画素に対して、前記平滑化処理を行うように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. さらに、平滑化を行うか否かをユーザ指示に応じて選択する選択手段を有し、
    前記平滑化制御手段は、前記選択手段によって前記平滑化を行う旨が選択された場合に、前記制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記選択手段は、前記記録媒体の質感を優先する第1のモードと、前記記録媒体に形成された画像の濃度を優先する第2のモードのいずれかを選択し、
    前記平滑化制御手段は、前記第1のモードが選択された場合に前記制御を行わず、前記第2のモードが選択された場合に前記制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記平滑化制御手段は、前記第2のモードが選択された場合、前記濃度情報によって示される濃度が前記限界濃度よりも大きければ、前記記録媒体に形成された画像における表面の質感が変化する旨をユーザに通知することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記平滑化制御手段は、前記第1のモードが選択された場合、前記濃度情報によって示される濃度が前記限界濃度よりも大きければ、前記記録媒体に形成された画像において前記濃度が得られない旨をユーザに通知することを特徴とする請求項5または6に記載の制御装置。
  8. 前記平滑化処理は、前記記録媒体上に形成された画像の表面を透明記録剤によって覆うことで平滑化を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記平滑化処理は、前記画像データに基づく記録剤を前記記録媒体上に吐出して形成された画像の表面に前記透明記録剤を吐出することで平滑化を行うことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. さらに、前記記録媒体に応じた前記限界濃度を保持する保持手段を有し、
    前記限界濃度取得手段は、前記保持手段に保持された前記限界濃度を取得することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記記録媒体はマット紙であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 記録媒体上に形成された画像の表面を平滑化する平滑化処理を行わずに有色記録剤を用いて再現可能な限界彩度を取得する限界彩度取得手段と、
    画像データにおいて前記有色記録剤によって再現される色の彩度情報を取得する彩度取得手段と、
    前記彩度情報によって示される彩度が前記限界彩度よりも大きい場合に、前記平滑化処理を行うように制御する平滑化制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  13. 限界濃度取得手段、濃度取得手段、平滑化制御手段を有し、画像データに基づいて記録媒体上に形成した画像の表面を平滑化する平滑化処理を行う画像形成装置の制御方法であって、
    前記限界濃度取得手段が、前記記録媒体において前記平滑化処理を行わずに再現可能な限界濃度を取得し、
    前記濃度取得手段が、画像データにおける濃度情報を取得し、
    前記平滑化制御手段が、前記濃度情報によって示される濃度が前記限界濃度よりも大きい場合に、前記平滑化処理を行うように制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  14. コンピュータで実行されることにより、該コンピュータを請求項1乃至12のいずれか1項に記載の制御装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  15. 請求項14に記載されたプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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