JP6177183B2 - 新聞用紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、新聞用紙の製造方法に関する。更に詳しくは、退色性に優れ、印刷時の断紙が少ない新聞用紙の製造方法に関する。
近年の新聞用紙は、カラー印刷が多用されている。カラー印刷の見栄えは原紙の白色度が高いほど良くなることから、印刷用新聞用紙には高い白色度が要求されている。広告用途に使用される新聞用紙は特に白色度が高いものを使用しているケースが多い。
新聞用紙は主にオフセット印刷方式によって印刷されるが、印刷速度の高速化に伴って断紙が発生しやすく、万一断紙が発生した場合は、用紙の除去だけでなくブランケットなどの破損などによる設備入れ替えも伴うことがあるため、多くの時間を要し、配達までに間に合わなくなるケースもある。このような配達時間の制限もあり、新聞用紙には一般の印刷用紙に増して印刷時に断紙が発生しないことが要求されている。
また、紙面全面を使用した広告などはビジュアルとして家に飾られる場合がある。ユーザーの中にはスクラップ収集として長期間保存している人も多く、退色する新聞用紙は好まれない。
このような要求に対し、木材パルプの種類、灰分、蛍光強度、坪量、引張り強さ(縦)、引張り強さの縦横比(縦/横)等を規定することで、高白色度、高不透明度でカラー印刷が映えることに加え、低い坪量でも強度低下による印刷機での断紙や、破れ、しわが生じにくい新聞用紙が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2009−155787号公報
しかし、特許文献1の技術では印刷機の更なる高速化に伴う断紙を十分に抑制することが困難である場合があり、また蛍光染料に頼った白色度向上方法を採用しているため退色性に劣り、更には機械パルプの多用によって更に退色性が悪化する問題がある。
本発明の目的は、このような問題に鑑み、印刷時の断紙が少なく、退色性に優れた新聞用紙の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、新聞用紙の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、次の構成によって、課題を達成できることを見出した。すなわち、本発明に係る新聞用紙の製造方法は、パルプと填料と内添紙力剤とを含有する紙料を用い、ワイヤーパートとリール前のカレンダー装置とを有する抄紙機で抄紙する、顔料塗工層を設けない新聞用紙の製造方法であって、前記パルプの90質量%以上が晒クラフトパルプであり、前記パルプのフリーネス(CSF)が350〜490mLであり、前記填料は、新聞用紙中の灰分が8〜16質量%となるように紙料中に添加され、前記内添紙力剤は、前記パルプに対して0.4〜1.3質量%添加され、前記カレンダー装置によってカレンダー処理がなされ、抄紙時のJ/W比を0.97〜1.03の範囲とし、ワイヤーパートからリール前のカレンダー装置までのトータルドローを3.0〜5.5%とし、前記新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上、前記新聞用紙の引張り強さの縦横比(縦/横)を1.9〜2.5とすることを特徴とする。
本発明に係る新聞用紙の製造方法では、前記パルプに占める機械パルプ及び脱墨古紙パルプの合計含有量が10質量%未満であることが好ましい。このような構成とすることで、更に退色性に優れた新聞用紙とすることができる。
本発明に係る新聞用紙の製造方法では、前記新聞用紙のステキヒトサイズ度を3秒以上とすることが好ましい。このような構成とすることで、印刷時の断紙が更に少ない新聞用紙の製造方法を提供することができる。
本発明に係る新聞用紙の製造方法では、前記紙料に蛍光増白剤を添加し、前記新聞用紙の蛍光強度を0.1〜2とすることが好ましい。白色感を高めながら、耐色性により優れた新聞用紙とすることができる。
本発明の新聞用紙の製造方法によれば、十分な強度を有するためオフセット印刷などの印刷時に断紙が少なく、更には退色性に優れる新聞用紙の製造方法を提供することが可能となる。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
本実施形態に係る新聞用紙の製造方法は、パルプと填料と内添紙力剤とを含有する紙料を用い、ワイヤーパートとリール前のカレンダー装置とを有する抄紙機で抄紙する、顔料塗工層を設けない新聞用紙の製造方法であって、パルプの90質量%以上が晒クラフトパルプであり、パルプのフリーネス(CSF)が350〜490mLであり、填料は、新聞用紙中の灰分が8〜16質量%となるように紙料中に添加され、内添紙力剤は、パルプに対して0.4〜1.3質量%添加され、カレンダー装置によってカレンダー処理がなされ、抄紙時のJ/W比を0.97〜1.03の範囲とし、ワイヤーパートからリール前のカレンダー装置までのトータルドローを3.0〜5.5%とし、新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上、新聞用紙の引張り強さの縦横比(縦/横)を1.0〜2.5とする。
本実施形態では、パルプを主原料として紙料を調整する。ここで用いるパルプとしては、例えば、広葉樹材又は針葉樹材を蒸解して得られる未晒しクラフトパルプ、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)などの化学パルプ、グランドパルプ(GP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、リファイナー砕木パルプ(RMP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ケミメカニカルパルプ(CMP)、ケミグランドパルプ(CGP)などの機械パルプ、脱墨古紙パルプなどの古紙パルプが挙げられる。本実施形態では、原料として用いるパルプの90質量%以上を晒クラフトパルプとする。好ましくは100質量%である。パルプとして晒クラフトパルプを90質量%以上用いることによって、退色性に優れた新聞用紙とすることができる。また、比較的白色度の高い新聞用紙とすることができる。晒クラフトパルプとしては、NBKPとLBKPを単独又は併用して使用できるが、両者を比較するとLBKPは繊維が細く、新聞用紙の地合いを良くするという点で好ましい。NBKPは繊維が長いため、新聞用紙の強度を高くする利点はあるが、配合率が高くなると新聞用紙の地合が損なわれるおそれがある。よってLBKPをNBKPよりも高配合とすることが好ましく、具体的には、晒クラフトパルプの90質量%以上がLBKPであることが好ましく、更に好ましくは100質量%がLBKPである。
晒クラフトパルプ以外に用いるパルプとしては、限定するものではなく、前述の各種公知のパルプを用いることができるが、機械パルプ及び脱墨古紙パルプを用いる場合には、それらの合計含有量はパルプの全質量中10質量%未満とすることが好ましい。より好ましくは不使用である。機械パルプ及び脱墨古紙パルプの合計含有量を10質量%以上とすると、新聞用紙の退色性に劣るおそれがある。また、強度が不足して断紙が発生する場合がある。
なお、前記脱墨古紙パルプは、大きく上質系、中質系に分けられるが、退色を避けるためには上質系古紙パルプを使用することが好ましい。上質系古紙パルプとしては、上白・罫白・カード・模造・色上・ケント・白アート・ミルクカートンなどの古紙から調製されたパルプが挙げられる。中質系古紙パルプの代表として、新聞、雑誌、切付、中質反古、茶模造、段ボール、台紙・地券、ボール紙などから調製されるパルプが挙げられる。脱墨古紙パルプは、一般的にその再生処理工程において脱墨剤が用いられ、脱墨古紙パルプに残存する脱墨剤は退色性を悪化させる原因となることがある。従って、上質系古紙パルプを用いた場合でも退色性を良好とするためには脱墨古紙パルプは10質量%未満とすることが好ましい。より好ましくは不使用である。
パルプのフリーネス(本実施形態ではJIS P 8121−2:2012「パルプ−ろ水度試験方法−第2部:カナダ標準ろ水度法」に準拠して求めたカナダ標準ろ水度(CSF)で表す)は350〜490mLの範囲とする。フリーネス(CSF)は、390〜450mLであることがより好ましい。350mL未満ではワイヤー上での水切れが悪くなり原料濃度を高い状態でワイヤーに乗せることとなる。結果として地合の悪い新聞用紙となる。490mLを超えると新聞用紙の強度が不足し印刷時に断紙が発生する恐れがある。
本実施形態においては、紙料中に填料を含有させる。填料としては特に限定するものではなく、各種公知の填料を使用することができる。但し、新聞用紙の退色性を向上させるためには中性抄紙とすることが好ましく、中性抄紙の場合、紙料はpH6以上に調整されるので、填料としては炭酸カルシウムを使用することが好ましい。炭酸カルシウムの中でも、新聞用紙の不透明度の向上及びワイヤー上の歩留向上の観点から軽質炭酸カルシウムを好適に用いることができ、填料の全量を軽質炭酸カルシウムとすることが好ましい。特に、平均粒子径が4〜6μmで、比表面積5〜9m/gである紡錘形の軽質炭酸カルシウムがより好ましい。他の填料としては、ホワイトカーボン、クレー、タルク、二酸化チタンなどを例示することができるが、ホワイトカーボンは印刷機のブランケットを汚しやすく、クレーや二酸化チタンはワイヤー上での歩留が悪いため抄紙工程全体が汚れやすくなるため、使用には注意が必要である。軽質炭酸カルシウムと他の填料とを併用する場合には、軽質炭酸カルシウムとタルクとを併用することが好ましい。
本実施形態においては顔料塗工層を設けない新聞用紙とすることから、不透明度を確保するためには、紙料中に一定量の填料を添加する必要がある。本実施形態においては、紙料中への填料の添加量は、新聞用紙の灰分が8〜16%となるように添加する。より好ましくは、新聞用紙の灰分が10〜15%となるように添加する。紙料への填料の添加量は抄紙機上での填料の歩留まり率を考慮して決定すればよい。紙料中への填料の添加量が少なく新聞用紙の灰分が8%未満となる場合、新聞用紙の不透明度が不足し印刷画像の裏抜けが懸念される。逆に、16%を超える場合は、新聞用紙の強度が低下し印刷時の断紙が多くなる可能性がある。
JIS P 8149:2000「紙及び板紙−不透明度試験方法」に準じて測定した新聞用紙の不透明度は85%を超えることが好ましく、88%以上であることより好ましい。不透明度をこの範囲とすることで、印刷画像の裏抜けを防止することができる。
本実施形態においては、紙料中に内添紙力剤を含有させる。内添紙力剤の添加によって、新聞用紙の引張り強さを向上させる。但し、内添紙力剤の添加量が多過ぎるとパルプ繊維の凝集が大きくなり、地合いが悪化してインクの着肉むらの問題が生じるので添加量を適宜設定する必要がある。従って、本実施形態における紙料中への内添紙力剤の添加量は、紙料中のパルプに対して0.4〜1.3質量%とする。好ましくは0.6〜1.0質量%とする。内添紙力剤としては、従来公知の内添紙力剤を使用することが可能であり、カチオン澱粉を代表とする澱粉系内添紙力剤、ポリアクリルアミド系内添紙力剤、PVA系内添紙力剤、澱粉グラフト重合ポリアクリルアミド系内添紙力剤などが例示できる。
本実施形態においては、新聞用紙のステキヒトサイズ度を3秒以上とすることが好ましく、9秒以上がより好ましい。ステキヒトサイズ度が3秒未満では印刷時の断紙に繋がりやすい。新聞用紙の印刷時には、湿し水が紙表面に付着することとなるが、ステキヒトサイズ度が3秒未満では新聞用紙が湿し水を吸いやすくなるため印刷汚れが発生しやすくなる。この印刷汚れを抑えるために用紙に吸収された湿し水相当の不足分を印刷版に供給することとなるが、これが悪循環となり、結果として新聞用紙が多量の湿し水を吸収することとなり印刷時に断紙が発生しやすくなる。新聞用紙のステキヒトサイズ度の上限は、特に限定されないが、20秒以下であることが好ましく、15秒以下であることがより好ましい。20秒以上とするにはサイズ剤を多量に使用する必要があるが、工程汚れを発生しやすく、生産に支障が出る場合がある。新聞用紙のステキヒトサイズ度を3秒以上とする方法は、特に限定するものではないが、サイズ剤を使用することが好ましい。サイズ剤の付与方法は紙料中に添加する方法(内添サイズ)であっても、新聞用紙の表面に塗布する方法(外添サイズ)であってもよい。サイズ剤の付与方法は、紙料中に添加する方法と新聞用紙の表面に塗布する方法とを併用することがより好ましい。
内添サイズ剤を紙料中に添加する場合、使用する内添サイズ剤はロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニルコハク酸無水物(ASA)などが挙げられる。但し、アルキルケテンダイマー(AKD)はサイズ性の立ち上がりが遅いため、サイズプレス液をオンマシンで塗布する場合、サイズプレス液を塗布する時点での原紙のサイズ発現度合いが不安定となりサイズプレス液の吸液量が不安定となる。結果として、サイズプレス液に含有する薬品の付着量が不安定となる場合がある。またアルケニルコハク酸無水物(ASA)はサイズ発現した後、経時でサイズ度が減少することがある。このため印刷時湿し水の吸収にバラツキが発生し断紙しやすくなる。従って、本実施形態においては、内添サイズ剤としてロジン系サイズ剤を使用することが好ましい。ロジン系サイズ剤としては、例えば、強化ロジンサイズ剤、ロジンエマルジョンサイズ剤がある。本実施形態では前述の通り、中性抄紙を行うことが好ましいことから、中性ロジンエマルジョンサイズ剤を用いることが好ましい。ロジン系サイズ剤の含有量は、パルプ100質量部に対して0.01〜1.00質量部であることが好ましく、0.05〜0.50質量部であることが好ましい。ロジン系サイズ剤の含有量をこの範囲とすることで、ステキヒトサイズ度を所望の範囲とし、断紙を抑制することができる。
外添サイズ剤を新聞用紙の表面に塗布する場合、外添サイズ剤はアルキルケテンダイマー(AKD)が好ましい。外添サイズ剤には石油樹脂系、ロジンエステル系、スチレンマレイン酸樹脂系、スチレンアクリル酸共重合体系、スチレンアクリルエマルジョン系、アクリル共重合体系、アクリルエマルジョン系、オレフィン・マレイン酸樹脂系、ウレタン系、ワックス系などがあるが、これらの1種以上をアルキルケテンダイマーと併用してもかまわない。アルキルケテンダイマーは静摩擦・動摩擦係数を適度に下げ、新聞用紙の印刷時の走行性向上を付与することが出来る。外添サイズ剤を新聞用紙の表面に塗布する場合、外添サイズ剤を含むサイズプレス液を塗布することができる。塗布方法はゲートロールコーター、ロッドメタリング方式サイザー等に代表される転写式塗工機で塗布することが好ましい。サイズプレス液に含まれるアルキルケテンダイマーをより表面に局在化できるためである。ポンド式サイズプレスではサイズプレス液が原紙中心にまで浸透するため、アルキルケテンダイマーの効果が低くなるため好ましくない。新聞用紙の表面の静摩擦・動摩擦係数を所望する範囲とするには、サイズプレス液中のアルキルケテンダイマー含有量を0.005質量%〜0.06質量%とすることが好ましく、0.01質量%〜0.05質量%とすることがより好ましい。アルキルケテンダイマーの塗布量は新聞用紙の片面当たり0.0010〜0.0050g/mが好ましく、0.0015〜0.0040g/mがより好ましい。
ここまで、サイズ剤を使用してステキヒトサイズ度を制御する方法について説明してきたが、ステキヒトサイズ度は、例えば、パルプのフリーネス、配合するパルプの種類又は灰分を調整することで、制御してもよい。例えば、パルプのフリーネスが小さいほどステキヒトサイズ度は小さくなり、パルプのフリーネスが大きいほどステキヒトサイズ度は大きくなる傾向にある。脱墨古紙パルプの配合量を多くするほどステキヒトサイズ度は小さくなる傾向にある。機械パルプの配合量を多くするほどステキヒトサイズ度は小さくなる傾向にある。また、灰分が少ないほどステキヒトサイズ度は大きくなり、灰分が多いほどステキヒトサイズ度は小さくなる傾向にある。
本実施形態においては、新聞用紙の蛍光強度を向上させるために、蛍光増白剤(以降、蛍光染料ということもある。)を用いてもよい。蛍光増白剤の付与方法は、紙料中に添加する方法であっても、新聞用紙の表面に塗布する方法であってもよい。但し、新聞用紙の表面に塗布する方法の場合は、新聞用紙の表面に蛍光増白剤が多く付着し、退色性に悪影響を及ぼしやすくなることから、新聞用紙の表面に塗布する方法のみで蛍光強度を向上させることは好ましくない。本実施形態では、蛍光増白剤を紙料中に添加することが好ましく、蛍光増白剤を新聞用紙の表面に塗布せず、蛍光増白剤を紙料中に添加することがより好ましい。使用する蛍光増白剤は特に限定するものではなく、アニオン性スチルベン誘導体など一般に使用される蛍光増白剤を使用できる。スチルベン誘導体に付加されるスルホン基の数によって、2個がジタイプ、4個がテトラタイプ、6個がヘキサタイプと分類されるが、紙料中に添加する場合はジタイプ又はテトラタイプが好ましい。なお、新聞用紙の蛍光強度が2を超えると退色性に悪影響を及ぼすが、蛍光強度が0.1以上であると、白色度と見た目の白色感が高まる。従って、蛍光増白剤を用いる場合の新聞用紙の蛍光強度は0.1〜2であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1.5、更に好ましくは0.1〜1.0となるように調整する。具体的な蛍光増白剤の添加率を例示すると、紙料に添加する場合、パルプに対して1〜200ppmが好ましく、50〜160ppmであることがより好ましい。蛍光強度とは、JIS P 8148:2001「紙、板紙及びパルプ−ISO白色度(拡散青色光反射率)の測定方法」に準拠して、光路に420nmカットオフフィルターを挿入しない場合及び同フィルターを挿入した場合の白色度を測定し、光路に420nmカットオフフィルターを挿入しない場合の白色度(単位:%)から同フィルターを挿入した場合の白色度(単位:%)を引いた値をいう。
本実施形態においては、その目的とする効果を損なわない範囲で、紙料中に、歩留り向上剤、濾水性向上剤、硫酸バンド、嵩高剤、湿潤紙力増強剤、着色染料、着色顔料、ピッチコントロール剤などを適宜配合してもよい。また、抄紙時には、前述の通りサイズプレス液を塗布してもよく、サイズプレス液には、外添サイズ剤の他に、酸化澱粉などの外添紙力剤、導電剤、着色染料、などを適宜配合することができる。
本実施形態では、前述のとおり調整した紙料を用い、抄紙機で抄紙して新聞用紙を製造する。抄紙機としては、ワイヤーパートとリール前にカレンダー装置とを有するものであれば特に限定するものではなく、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種抄紙機を用いることができる。また、カレンダー装置も特に限定するものではなく、一般の抄紙機においてリール前に設置されるマシンカレンダーやソフトカレンダーを用いることができる。
本実施形態に係る新聞用紙の製造方法では、顔料塗工層を設けない。本明細書において、顔料塗工層とは、白色顔料とバインダーとを含有する塗料を塗工・乾燥させて設けられる塗工層をいう。本実施形態では、新聞用紙の表面は基紙が剥き出しであるか、又はサイズプレスによる表面処理面である。
本実施形態では、新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上、引張り強さの縦横比(縦/横)を1.0〜2.5とする。このような範囲とすることで、印刷時の断紙を防止することができる。ここで、縦とは、抄紙機の流れ方向をいい、MD方向(Machine Direction)と呼ばれることもある。また、横とは、抄紙機の流れ方向に直交する方向をいい、CD方向(Cross Direction)とよばれることもある。印刷時の断紙は、主に紙の縦方向の強度が不足し、印刷機のテンションに耐えられずに生じるが、紙に破れ又はシワが生じた場合でも、破れ又はシワが生じた箇所が起点となって結果的に断紙が生じる。引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上とすることによって、印刷機のテンションに耐えることができる。また、引張り強さの縦横比(縦/横)を1.0〜2.5とすることによって、破れ又はシワを防止することができる。引張り強さの縦横比(縦/横)が1.0未満では引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上とすることが難しくなる。一方、引張り強さの縦横比(縦/横)が2.5を超えると新聞用紙の横方向の強度が不足し、紙にシワが入ったり縦方向に破れたりして断紙が生じやすくなる。引張り強さ(縦)は3.3kN/m以上とすることがより好ましい。また、引張り強さの縦横比(縦/横)は1.4〜2.3とすることがより好ましい。
新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上とし、引張り強さの縦横比(縦/横)を1.0〜2.5とするには、紙料の調成の他に、抄紙機での調整も必要となる。一般的な抄紙機での調整方法の一つには、抄紙機でのJ/W比の調整が挙げられる。J/W比とは、抄紙機のインレットから紙料を噴出する速度(J)と抄紙機のワイヤー速度(W)の比率であり、通常は紙の地合いを均一にするために調整されるが、引張り強さ(縦)の調整に利用されることもある。例えば繊維を縦並び傾向にすると、引張り強さ(縦)を上げることができ、引張り強さの縦横比(縦/横)も高くすることができる。(引張り強さ(横)は下がる傾向となる)。しかし、本実施形態における紙料を用いて抄紙する場合、J/W比の調整だけで引張り強さ(縦)及び引張り強さの縦横比(縦/横)を所定の範囲に調整しようとすると、地合が均一となるJ/W比の条件(0.97〜1.03)を外れやすく、新聞用紙の地合が悪化してしまう。地合の悪い新聞用紙は紙力が不足する箇所が局所的に存在するようになるためか、印刷時の断紙を生じやすいものとなってしまう。また、地合が悪いと印刷インクの着肉性も劣るようになる。従って、本実施形態においては、J/W比はあくまでも紙の地合いを均一にするために調整し、新聞用紙の引張り強さ(縦)及び引張り強さの縦横比をJ/W比の調整だけで調整することは好ましくない。本実施形態では、新聞用紙の引張り強さ(縦)及び引張り強さの縦横比はワイヤーパートからカレンダー装置までのトータルドロー(以降、トータルドロー、抄紙時のトータルドローということもある。)で調整することが好ましい。
そこで、本実施形態においては、地合が均一となるようにJ/W比を0.97〜1.03、好ましくは0.99〜1.01の条件とし、更にトータルドローを調整することによって、新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上とし、引張り強さの縦横比(縦/横)を1.0〜2.5の範囲とする。ここで、ワイヤーパートとリール前のカレンダー装置までのトータルドローとは、ワイヤーパートからプレスパート及びドライヤーパートを経て、リール前のカレンダー装置を通過するまでに、紙匹が伸ばされる割合をいい、ワイヤーパート速度に対するリール前キャレンダー速度の上昇率を指す。紙匹はリールによって引っ張られるため、紙匹の移動速度はリール側で速くなる。ワイヤーパート速度をd、リール前カレンダー速度をDとしたとき、トータルドローは{(D−d)/d}×100である。トータルドローが大きいほど縦方向に引張り応力が加えられるため、結果として縦横比が大きくなる。本実施形態におけるトータルドローは3.0〜5.5%とし、好ましくは3.5〜5.0%である。この範囲とすることで所望する縦横比に調整できる。J/W比での調整とは異なり、トータルドローでの調整は抄紙時の縦方向のテンションによるもののため地合に影響を与えない。トータルドローが3.0%未満では、引張り強さ(縦)が不足する。また、縦横比が小さくなる。トータルドローが5.5%を超えると、新聞用紙の横方向の強度が不足し、紙にシワが入ったり縦方向に破れたりして断紙が生じやすくなる。
本実施形態においては、新聞用紙の坪量は45〜60g/mとすることが好ましい。より好ましくは、47〜57g/mである。45g/m未満では不透明度が不足し、印刷時の断紙が発生しやすくなる場合がある。60g/mを超えるとトータルドローを上げても引張り強さの縦横比(縦/横)が所望する範囲に入りにくくなるおそれがある。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」、「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。なお、添加部数は、固形分換算の値である。
実施例及び比較例の新聞用紙について次の評価を行った。評価結果を表1に示す。また、評価方法については次に示す。
<印刷時の断紙回数>
オフセット印刷機として、「TKSカラートップ7000CD」(東京機械社製)を使用し、12万部/時の印刷速度で、墨藍紅黄の順で4色カラー印刷を行った。10万部の印刷の間に、断紙が発生する回数を測定した。断紙回数が0回を実用レベルとし、断紙回数が1回を実用下限、2回以上を実用不適とした。
<退色性>
新聞用紙を、キセノン光照射試験機(アトラス社製、Ci−4000)にて、温度40℃湿度50%RH条件下、放射強度0.5W/mで8時間照射し、照射前後の値からΔEを求めることで、変色性の度合いを次の基準の通り評価した。なお、JIS Z 8722:2000「色の測定方法−反射及び透過物体色」で規定する測定方法に従い、JIS Z 8730:2002「色の表示方法−物体色の色差」で規定する該表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbを用いて数1から算出される方法を用いた。ΔEが低い値であるほど変色が少なく、退色性に優れる。ΔEが2.0以下のものを実用レベル、及びΔEが2.0を超え3.5以下のものを実用下限レベルとして合格とし、ΔEが3.5を超えるものを不合格とした。
(数1)ΔE=√((Lx−L)^2+(ax−a)^2+(bx−b)^2)
照射前の値:Lx,ax,b
照射後の値:L,a,b
<引張り強さ>
JIS P 8113:2006「紙及び板紙−引張特性の試験方法」に基づき、引張り強さ(縦)及び(横)を測定した。縦横比は引張強度(縦)/引張強度(横)とした。
<不透明度>
JIS P 8149:2000「紙及び板紙−不透明度試験方法」に基づき、不透明度を測定した。
<ステキヒトサイズ度>
JIS P 8122:2004「紙及び板紙−サイズ度試験方法」に基づき、ステキヒトサイズ度を測定した。
<灰分>
JIS P 8251:2003「紙、板紙及びパルプ−灰分試験方法−525℃燃焼法」に基づき、灰分を測定した。
<蛍光強度>
JIS P 8148:2001「紙、板紙及びパルプ−ISO白色度(拡散青色光反射率)の測定方法」に基づき、日本電色工業社製の分光式白色差計PF−10を用い、パルスキセノンランプを光源として使用し、白色度測定において、光路に420nmカットオフフィルターを挿入しない場合の白色度から同フィルターを挿入した場合の白色度を引いた値を蛍光強度とした。
<地合評価>
新聞用紙の透かし地合を視感にて下記の要領で評価した。
◎:全体が非常に均一で良好(実用レベル)
○:全体が均一で良好(実用レベル)
△:やや不均一ではあるが使用可能(実用下限)
×:地合不良のため使用不可(実用不適)
(実施例1)
CSF400mLに調成した広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)100部を水中に添加してパルプスラリーとし、該パルプスラリーに抄紙後の新聞用紙の灰分が13%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加し、内添紙力剤としてカチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T/日本食品加工社製)1.0部、蛍光染料(商品名:ケイコールKHNL/日曹商事社製)0.01部、硫酸バンド1.0部、中性ロジンエマルジョンサイズ剤(商品名:ニューサイズ738/ハリマ化成社製)0.2部、歩留向上剤(商品名:ハイホールダーC503/栗田工業社製)0.02部を添加し、紙料を調整した。この紙料をオントップ型ツインワイヤー式抄紙機で抄紙し、ロッドメタリングタイプサイズプレスにて外添紙力剤として酸化澱粉(MS3800、日本食品化工社製)14%、外添サイズ剤としてアルキルケテイダイマー(以下AKDと略す)0.03%としたサイズプレス液を基紙の両面に、片面あたり固形分質量で1.0g/mとなるように塗布及び乾燥した後、線圧50kN/mの条件でマシンキャレンダーによる平坦化処理を行い、坪量が50g/mの新聞用紙を得た。なお、トータルドローは4.1%とし、J/W比は1.00とした。
(実施例2)
広葉樹漂白クラフトパルプのフリーネスを400mLから350mLに変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例3)
広葉樹漂白クラフトパルプのフリーネスを400mLから480mLに変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例4)
カチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T/日本食品加工社製)の添加部数を1.0部から0.4部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例5)
カチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T/日本食品加工社製)の添加部数を1.0部から1.3部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例6)
蛍光染料(商品名:ケイコールKHNL/日曹商事社製)の添加部数を0.01部から0.005部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例7)
蛍光染料(商品名:ケイコールKHNL/日曹商事社製)の添加部数を0.01部から0.02部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例8)
中性ロジンエマルジョンサイズ剤(商品名:ニューサイズ738/ハリマ化成社製)の添加部数を0.2部から0.05部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
参考例9)
抄造時のトータルドローを4.1%から3.4%とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例10)
抄造時のトータルドローを4.1%から4.7%とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例11)
広葉樹漂白クラフトパルプの添加部数を100部から90部とし、更に新聞脱墨パルプ10部を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例12)
広葉樹漂白クラフトパルプの添加部数を100部から90部とし、更に機械パルプ10部を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例13)
新聞用紙の灰分を13%から8%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(実施例14)
新聞用紙の灰分を13%から16%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例1)
広葉樹漂白クラフトパルプのフリーネスを400mLから520mLに変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例2)
広葉樹漂白クラフトパルプのフリーネスを400mLから300mLに変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例3)
カチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T/日本食品加工社製)を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例4)
カチオン化澱粉(商品名:ネオタック30T/日本食品加工社製)の添加部数を1.0部から2.0部に変更した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例5)
新聞用紙の灰分を13%から4%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例6)
新聞用紙の灰分を13%から20%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例7)
広葉樹漂白クラフトパルプ100部に代えて機械パルプ100部を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例8)
広葉樹漂白クラフトパルプ100部に代えて脱墨新聞パルプ100部を添加した以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例9)
抄造時のトータルドローを4.1%から2.9%とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例10)
抄造時のトータルドローを4.1%から5.8%とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例11)
抄造時のJ/W比を1.00から0.95とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
(比較例12)
抄造時のJ/W比を1.00から1.05とした以外は実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
Figure 0006177183
表1から明らかなように、実施例1〜14で得られた新聞用紙は、いずれも、印刷時の断紙回数が少なく、新聞用紙の退色性も良好であった。比較例1で得られた新聞用紙はパルプの叩解を過剰に弱めたため新聞用紙強度が低下し断紙が多発した。比較例2で得られた新聞用紙はパルプの叩解度合いを過剰に強めためワイヤー上での水切れが悪くなり地合が悪化し、結果として印刷時の断紙回数が増加した。また、品質面でも不透明度が低下した。比較例3で得られた新聞用紙では内添紙力剤を不使用としたため新聞用紙強度が低下し断紙が多発した。また中性ロジンサイズ剤の定着効果も失われステキヒトサイズ度も大きく低下した。比較例4で得られた新聞用紙では内添紙力剤を過剰添加したため原料の凝集が強くなり地合が悪化し、結果として印刷時の断紙回数が増加した。比較例5で得られた新聞用紙は灰分が不足し不透明度が悪化した。比較例6で得られた新聞用紙は灰分が過剰なため、またワイヤー上での水切れが悪くなり地合が悪化し、新聞用紙強度が低下し断紙が多発した。比較例7で得られた新聞用紙は機械パルプを多用したため、新聞用紙強度が低下し断紙が多発した。また退色性も悪化した。比較例8で得られた新聞用紙は脱墨古紙パルプを多用したため、新聞用紙強度が低下し断紙が多発した。また古紙中の蛍光染料の持込みが大きくなり退色性も悪化した。比較例9で得られた新聞用紙はトータルドローを低く抑え過ぎたため、縦横比が小さくなり印刷時新聞用紙をフィードする際伸びやすくなり、断紙が発生しやすくなった。比較例10で得られた新聞用紙はトータルドローを大きく設定したため引張り強度の縦横比が高くなり過ぎ、結果として縦方向に破れやすくなり断紙が増加した。また抄造時のテンションが大きいため紙切れが多発し実質連続生産することが出来なかった。比較例11及び12で得られた新聞用紙はJ/W比だけで引張りの縦横比をコントロールしようとしたが、地合を大きく乱し、いずれも印刷時の断紙が発生しやすい用紙となった。

Claims (4)

  1. パルプと填料と内添紙力剤とを含有する紙料を用い、ワイヤーパートとリール前のカレンダー装置とを有する抄紙機で抄紙する、顔料塗工層を設けない新聞用紙の製造方法であって、
    前記パルプの90質量%以上が晒クラフトパルプであり、
    前記パルプのフリーネス(CSF)が350〜490mLであり、
    前記填料は、新聞用紙中の灰分が8〜16質量%となるように紙料中に添加され、
    前記内添紙力剤は、前記パルプに対して0.4〜1.3質量%添加され、
    前記カレンダー装置によってカレンダー処理がなされ、
    抄紙時のJ/W比を0.97〜1.03の範囲とし、ワイヤーパートからリール前のカレンダー装置までのトータルドローを3.0〜5.5%とし、前記新聞用紙の引張り強さ(縦)を3.0kN/m以上、前記新聞用紙の引張り強さの縦横比(縦/横)を1.9〜2.5とすることを特徴とする新聞用紙の製造方法。
  2. 前記パルプに占める機械パルプ及び脱墨古紙パルプの合計含有量が10質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載の新聞用紙の製造方法。
  3. 前記新聞用紙のステキヒトサイズ度を3秒以上とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の新聞用紙の製造方法。
  4. 前記紙料に蛍光増白剤を添加し、前記新聞用紙の蛍光強度を0.1〜2とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の新聞用紙の製造方法。
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