以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、携帯電話機1の外観構成を示す正面図である。携帯電話機1は、キャビネット2と、表示面3と、レンズ窓4と、マイクロフォン5と、スピーカ6と、キー操作部7と、を備える。
図2は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。携帯電話機1は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作入力部14と、撮影部15と、音声入力部16と、音声出力部17と、音声処理部18と、キー操作入力部19と、通信部20と、を備える。
表示面3は、キャビネット2の正面に配されている。表示面3は、表示部13の表示面である。表示面3には画面が表示される。
レンズ窓4は、キャビネット2の正面方向、すなわち、表示面3と同じ方向を向くよう配されている。画面を閲覧するユーザの顔等、キャビネット2の正面方向にある被写体の像が、レンズ窓4から撮影部15へ取り込まれる。
マイクロフォン5は、入力した音に応じた電気信号を生成する。生成された電気信号は、音声処理部18へ出力される。スピーカ6は、音声処理部18から入力する電気信号に応じた音を出力する。
キー操作部7は、キャビネット2に設けられている。キー操作部7は、ソフトキー、ハードキー等のキーから構成されている。キー操作部7を構成する各キーには、実行中のプログラム等に応じた各種の機能が、割り当てられる。
記憶部12は、ROM、RAM等から構成される。記憶部12には、プログラム21が記憶されている。プログラム21は、携帯電話機1の各部を制御するための制御プログラムの他、各種(たとえば、電話、電子メール、ナビゲーション、テレビ電話、SMS(ショートメッセージサービス)、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、ウェブブラウザ)のアプリケーション等からなる。プログラム21は、後述される取得部31と、画面生成部32と、受付部33と、プログラム実行部34の機能を実行するためのプログラムも含む。
記憶部12は、プログラム21の実行の際、一時的に利用または生成されるデータを記憶する、ワーキング領域としても使用される。
制御部11は、CPU等から構成されている。制御部11は、制御プログラムに従って、記憶部12、表示部13、操作入力部14、撮影部15、音声入力部16、音声出力部17、音声処理部18、キー操作入力部19、通信部20等の携帯電話機1を構成する各部を制御することにより、各種のアプリケーションを実行する。
表示部13は、液晶ディスプレイ等から構成される。表示部13は、制御部11からの制御信号と画像信号とに基づき、表示面3に画面を表示する。表示部13は、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイ等、他の表示装置から構成されてもよい。
操作入力部14は、指、タッチペン等(簡単のため、以下、「指」と言う。)の表示面3への接触を検出するタッチセンサ等から構成されている。タッチセンサは、上記の液晶ディスプレイと一体的に形成されることにより、タッチパネルを構成している。タッチセンサは、透明なシート状に形成され、表示面3上を覆うように配されている。
操作入力部14は、指の接触による表示面3に対する操作の入力を受け付ける。操作入力部14は、指が触れた表示面3上の位置を入力位置として検出し、この入力位置に応じた位置信号を制御部11へ出力する。
ユーザは、指を表示面3に触れることにより、表示面3に対するタッチ、タップ、スラ
イド、フリック等の各種の操作を行える。ここで、「タッチ」は、表示面3に指を接触させる操作である。「タップ」は、表示面3に指を接触させた後、リリース(離す)する操作である。「フリック」は、表示面3に指を接触させて弾く操作(指を接触させた後、所定速度で移動させて離す操作)である。「スライド」は、表示面3に指を接触させたまま所定距離移動させた後、タッチパネル上より指を離す操作である。
操作入力部14を構成するタッチセンサは、静電容量式、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等、各種のタッチセンサであってよい。
撮影部15は、レンズ窓4から入射した光の像を撮像するCCD、CMOSセンサ等の撮像素子、撮像素子から出力された信号にA/D変換を施すA/D変換回路、A/D変換が施された後の信号にガンマ補正等の補正を適用する補正回路等から構成される。撮影部15は、撮影により生成した画像を示すデジタル信号を、制御部11へ送信する。
撮影部15は、上記構成に代えて、または上記構成に加えてさらに、表示面3と反対の方向を撮影するよう構成されてもよい。
音声入力部16は、マイクロフォン5等から構成される。音声入力部16は、マイクロフォン5からの電気信号を、音声処理部18へ出力する。
音声出力部17は、スピーカ6等から構成される。音声出力部17は、音声処理部18からの電気信号を入力し、スピーカ6から音声を出力する。
音声処理部18は、音声入力部16からの電気信号にA/D変換等を施し、変換後のデジタルの音声信号を制御部11へ出力する。音声処理部18は、制御部11からのデジタルの音声信号にデコード処理およびD/A変換等を施し、変換後の電気信号を音声出力部17に出力する。
キー操作入力部19は、キー操作部7の各キーが押下されたときに、押下されたキーに応じた信号を制御部11へ出力する。
通信部20は、通話や通信のための電波を送受信するアンテナを備える。通信部20は、制御部11から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナを介して、基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。また、通信部20は、アンテナを介して受信した無線信号を制御部11が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御部11へ出力する。
記憶部12は、連絡先情報22と対応リスト23とを記憶する(図2参照)。
連絡先情報22は、連絡先に関する情報である。連絡先情報22は、たとえば、人物や組織などの連絡対象の名前、電話番号、電子メールアドレス、所在地(住所等)、SNSを利用するための接続先の情報(たとえば、接続先のURL)、テレビ電話を利用するための接続先の情報(たとえば、接続先のアカウント名)等、所定の種目の情報である。連絡先情報22は、この他FAX番号、IP電話番号、各種のオンラインサービス(たとえばチャット)を利用するための接続先に関する情報の項目の情報も含む。
連絡先情報22は、たとえば、連絡先の登録・編集等のためのアプリケーション(アドレス帳等)の実行に基づき生成される。連絡先情報22は、外部からインポートされた情報等に基づいて生成されてもよい。連絡先情報22の生成に基づき、各連絡対象には、複数の種目の連絡先が割り当てられる。
図3(a)は、ある連絡対象A1に関する連絡先情報22(各連絡先情報22a〜22d)を示す表である。各連絡先情報22a〜22dは、それぞれ、種目「名前」、「電子メールアドレス」、「所在地」、「テレビ電話」に属する情報である。連絡先情報22a〜22dは、記憶部12に記憶されている。
図3(a)によれば、種目「電話番号」、「SNS」に属する、連絡対象A1の連絡先情報は登録されていない。即ち、種目「電話番号」、「SNS」に属する、連絡対象A1の連絡先情報は、記憶部12に記憶されていない。
記憶部12は、上記の連絡先情報22a〜22d等、複数の連絡先情報22を記憶する。記憶部12には、連絡対象A1の連絡先情報22a〜22dの他、さらに別の連絡先に関する連絡先情報22を複数記憶できる。
以下、連絡先情報に関する構成の説明において、便宜上、種目が特定された連絡先情報を表す場合には、番号22a、22b、22c、・・・を参照する。種目に関係なく、単に連絡先情報を表す場合には、番号22を参照する。
図3(b)は、対応リスト23の一例を示す表である。対応リスト23は、連絡先情報22の種目と、そのアプリケーションの実行の際に当該種目に属する連絡先情報を利用するアプリケーションとの対応関係を示すためのリストである。
種目「電話番号」は、電話のアプリケーションと、SMSのアプリケーションに対応する。種目「電子メールアドレス」、「所在地」、「テレビ電話」、「SNS」は、それぞれ、電子メールアドレスのアプリケーション、ナビゲーションのアプリケーション、テレビ電話のアプリケーション、SNSのアプリケーションに対応する。
これらのアプリケーションは、制御部11(または、後述のプログラム実行部34)が所定の起動関数を実行することにより起動される。起動関数の実行の際、所定の連絡先情報22がこの起動関数の引数として指定された場合、制御部11は、このアプリケーションに従った方法で連絡先情報22を取り込み、当該アプリケーションを実行する。
たとえば、電話のアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23において電話のアプリケーションに対応する電話番号(連絡先情報22)が適用され得る。この場合、制御部11は、この電話番号を取り込み利用して電話のアプリケーションを実行する。たとえば、制御部11は、当該電話番号に対応する接続先と通話するための処理を実行する。
たとえば、SMSのアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23においてSMSのアプリケーションに対応する電話番号(連絡先情報22)が適用され得る。この場合、制御部11は、当該電話番号により特定される接続先とSMSによる通信を行うための処理を実行する。
たとえば、電子メールのアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23に基づき対応している電子メールアドレス(たとえば連絡先情報22b)が適用され得る。この場合、制御部11は、当該電子メールアドレスにより特定される相手へ送信する電子メールの本文を作成し送信するための処理を実行する。
たとえば、ナビゲーションのアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23に基づき対応している所在地の情報(たとえば連絡先情報22c)が適用され得る。この
場合、制御部11は、当該所在地の情報により特定される地点に関する情報を表示面3に表示するための処理を実行する。
たとえば、テレビ電話のアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23に基づき対応するテレビ電話を利用するための接続先の情報(たとえば連絡先情報22d)が適用され得る。この場合、制御部11は、当該接続先の情報により特定される接続先とテレビ電話による通信を行うための処理を実行する。
たとえば、SNSのアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23に基づき対応している、SNSを利用するための接続先の情報(連絡先情報22)が適用され得る。この場合、制御部11は、当該接続先の情報により特定される接続先へ接続し、当該アプリケーションに基づきSNSを利用するための処理を実行する。
たとえば、その他所定のオンラインサービスを利用するためのアプリケーションに利用される連絡先に、対応リスト23に基づき対応している所定の種目の連絡先情報22が適用され得る。この場合、制御部11は、当該アプリケーションに基づき、適用された連絡先情報22により特定される接続先へ接続し、当該アプリケーションに基づき当該オンラインサービスを利用するための処理を実行する。
図4(a)は、起動制御処理を示すフローチャートである。図4(b)は、起動制御処理の実行画面を示す図である。
制御部11は、起動制御処理を実行するため、取得部31と、画面生成部32と、受付部33と、プログラム実行部34とを備える(図2参照)。取得部31は、起動制御処理の実行の際、連絡先情報22、アプリケーション、および対応リスト23に関する各種の情報を取得する処理を実行する。画面生成部32は、アイコン等の画像を生成し、これら画像を含む起動制御処理の実行画面等の画面を構成するとともに、構成した画面を表示面3に表示する処理を実行する。受付部33は、ユーザによる起動制御処理に関する画面に対する操作を受け付ける処理を実行する。プログラム実行部34は、ユーザにより選択されたアプリケーションを起動する処理を実行する。
以下、図4を参照し、起動制御処理について説明する。
ステップS101において、取得部31は、連絡先情報22が登録された連絡対象の一覧を取得する。ステップS102において、取得部31は、対応リスト23に載せられたアプリケーションの一覧を取得する。
連絡対象の一覧は、予め作成されて記憶部12に記憶されていてもよいし、あるいは、取得部31が、連絡先情報22を記憶部12から読み込むことにより、ステップS101の処理が実行される毎に生成されてもよい。同様に、アプリケーションの一覧は、予め作成され記憶部12に記憶されていてもよいし、あるいは、ステップS102の処理が実行される毎に生成されてもよい。
ステップS103において、画面生成部32は、図4(b)に示すように、第1画面41と第2画面42を含む実行画面を構成して表示面3に表示する。画面生成部32は、取得部31により取得された連絡対象の一覧に基づき、連絡対象の一覧を示す第1画面41を構成し、表示面3に表示する。画面生成部32は、取得部31により取得されたアプリケーションの一覧に基づき、アプリケーションの一覧を示す第2画面42を構成し、表示面3に表示する。
第1画面は、連絡対象を選択するための複数のアイコン(以下、「連絡アイコン」という。)43を、連絡対象の一覧を構成する画像として含む。図4(b)に示す複数の連絡アイコン43は、図3(a)に示された連絡対象A1に対応する連絡アイコン43aを含む12個の連絡アイコン43から構成される。
第2画面は、アプリケーションを選択するための複数のアイコン(以下、「アプリケーションアイコン」という。)44を、アプリケーションの一覧を構成する画像として含む。たとえば、種目「電子メールアドレス」に対応する電子メールのアプリケーションを示すアプリケーションアイコン44aが、複数のアプリケーションアイコン44のうちの1つを構成する。
ステップS104において、受付部33は、連絡対象を選択するための第1画面に対する操作(以下、第1操作という。)と、アプリケーションを選択するための第2画面に対する操作(以下、第2操作という。)を受け付ける選択受付処理を実行する。
図5は、選択受付処理ルーチンを示すフローチャートである。選択受付処理ルーチンは、ステップS104の選択受付処理の内容を示す。
図6(a)および図6(b)は、選択受付処理ルーチンが実行される際の、起動制御処理の実行画面を示す図である。
選択受付処理ルーチンにおいて、受付部33は、連絡対象を選択するための第1操作がなされたか否かを判定する(S111)。操作入力部14が、第1画面41が表示されている領域において、複数の連絡アイコン43のうち何れかを選択する操作(タッチ)を検出した場合、受付部33は、連絡対象を選択するための第1操作がなされたと判定する(S111:YES)。この場合、受付部33は、操作入力部14からの位置信号に基づきタッチされたと特定される連絡アイコン43に対応する連絡対象が選択されたと判定して、選択された連絡対象を示す情報を、記憶部12に記憶する(S112)。連絡対象を示す情報は、後のステップS105、S106の処理(図4(a))において利用される。操作入力部14により複数の連絡アイコン43の何れかを選択する操作が検出されない場合、受付部33は後述のステップS114の処理へ進む。
たとえば、図6(a)に示すように、連絡アイコン43aがタッチされた場合(S111:YES)、タッチされた当該連絡アイコン43aに対応する連絡対象A1を示す情報が記憶部12に記憶される(S112)。
図5に示す選択受付処理ルーチンが実行される間に、第1操作とは異なる所定操作(たとえば、連絡アイコン43をロングタップする操作)に基づき、当該所定操作の対象となった連絡アイコン43に対応する連絡先情報22を表示部13に表示する処理が制御部11により実行されてもよい。
記憶部12に連絡対象を示す情報が記憶された後、受付部33は、連絡対象とアプリケーションとの両方が選択されたか否かを判定する(S113)。連絡対象を示す情報とアプリケーションを示す情報とが、ステップS112とS115(後述)との処理に基づき記憶部12に記憶されている場合(S113:YES)、受付部33は、ユーザによる連絡対象とアプリケーションの両方の選択が完了したとして、選択受付処理ルーチンを終了する。
ユーザは、連絡対象を選択するための第1画面に対する第1操作を複数回行うことができる。この場合、前回以前の第1操作に基づく連絡対象の選択は取り消される。受付部3
3は、新たになされた別の連絡対象を選択するための第1操作に基づき(S111:YES)、記憶部12へ記憶した連絡対象を示す情報を、新たに選択された当該別の連絡対象を示す情報へ更新する(S112)。
更新の後、連絡対象が選択されたときに、未だアプリケーションが選択されていない場合(S113:NO)、受付部33はステップS114の処理へ進む。
ステップS114において、受付部33は、アプリケーションを選択するための第2操作がなされたか否かを判定する。操作入力部14が、第2画面42が表示されている領域において、複数のアプリケーションアイコン44の何れかを選択する操作を検出した場合、受付部33は、アプリケーションを選択するための第2操作がなされたと判定する(S114:YES)。この場合、受付部33は、操作入力部14からの位置信号に基づきタッチされたと特定されるアプリケーションアイコン44に対応するアプリケーションを示す情報を、記憶部12に記憶する(S115)。アプリケーションを示す情報は、後のステップS105、S106の処理において利用される。
たとえば、図6(a)と図6(b)に示すように、連絡アイコン43aがタッチされ、さらに続けてアプリケーションアイコン44aがタッチされた場合(S114:YES)、選択が受け付けられた連絡アイコン43aと電子メールのアプリケーションを示す情報が記憶部12に記憶される(S115)。
制御部11は、連絡対象とアプリケーションの選択の状態をユーザへ通知するため、選択受付ルーチンの実行中、ステップS112およびS115の処理に基づき記憶部12に記憶される連絡対象を示す情報またはアプリケーションを示す情報を監視する。画面生成部32は、制御部11が連絡対象を示す情報またはアプリケーションを示す情報が記憶部12に記憶されたことを検出した場合、図6(a)または図6(b)に模式的に示すように、選択された連絡アイコン(43a)とアプリケーションアイコン(44a)を強調表示する(彩度を上げる、拡大する等)。
連絡対象とアプリケーションの選択の状態をユーザへ通知するための処理は、アイコン(連絡アイコン43、アプリケーションアイコン44)の強調表示に限られる必要はなく、また、画面生成部32による処理に限られる必要はない。連絡対象とアプリケーションの選択の状態をユーザへ通知するための処理は、たとえば、強調表示とは異なる視覚的効果、テキストによるメッセージの通知、振動や音による通知等、各種の手段により、連絡対象を選択するための操作が受け付けられたことが通知されてよい。強調表示等、選択操作が受け付けられたことを通知する処理は省かれてもよい。
記憶部12にアプリケーションを示す情報が記憶された後、受付部33は、上記ステップS113の処理と同様に、連絡対象とアプリケーションとの、両方が選択されたか否かを判定する(S116)。連絡対象とアプリケーションの両方が選択された場合(S116:YES)、選択受付処理ルーチンの処理(図5。図4(a))を終了する。連絡対象が選択されていない場合(S116:NO)、受付部33は、ステップS111の処理を実行する。
ステップS112の処理と同様に、ステップS115において、アプリケーションを選択する第2操作が複数回検出された場合、受付部33は、記憶部12が記憶しているアプリケーションを示す情報を適宜更新する。
ステップS104の選択受付処理(選択受付処理ルーチン)の実行が完了した後、取得部31は、第2操作により選択されたアプリケーションに対応する種目に属する、第1操
作により選択された連絡対象の連絡先情報22を取得する(S105)。
具体的には、取得部31は、記憶部12に記憶されたアプリケーションを示す情報(S115参照)を読み込み、対応リスト23に基づき当該アプリケーションに対応する種目を特定する。次に、取得部31は、記憶部12に記憶された連絡対象を示す情報(S112参照)に基づき第1操作により選択された連絡対象を特定し、当該連絡対象における特定された種目に属する連絡先情報22を取得する。
たとえば、図6(b)に示す例の場合、取得部31は、連絡アイコン43aに対応する連絡対象A1(図3(a))の、種目「電子メールアドレス」に属する連絡先情報22b「a@bc.de」を取得する(S105)。
取得部31が連絡先情報22を取得した後、プログラム実行部34は、選択されたアプリケーションを実行するとともに、当該アプリケーションの連絡先に選択された連絡先情報を適用する(S106)。アプリケーションが実行された後、図4(a)に示す起動制御処理は終了する。
図6(c)は、起動制御処理によって起動されたアプリケーションの実行画面を示す図である。プログラム実行部34は、図6(a)と図6(b)に例示される選択操作に基づき、電子メールのアプリケーションに利用される連絡先に、連絡先情報22bである電子メールアドレス「a@bc.de」を適用する。この結果、図6(c)に示すように、連絡先情報22b宛てに電子メールを送信するための、電子メールのアプリケーションの実行画面45aが表示面3に表示される。
図7(a)および図7(b)は、選択受付処理ルーチンが実行された際の、起動制御処理の実行画面を示す図である。図7(c)は、起動制御処理に起動されたアプリケーションの実行画面を示す図である。
図6(a)〜(c)に示す例では、第1操作の後に第2操作がなされる。この順番とは逆に、図7(a)と図7(b)に示すように第2操作の後に第1操作がなされる場合にも、受付部33により、これら第1操作と第2操作が受け付けられる。つまり、受付部33は、電子メールのアプリケーションを選択する第2操作(図7(a))を受け付けた後(S114:YES→S115)、連絡対象A1を選択する第1操作を受け付ける(S111:YES→S112)。この場合、ステップS105、S106の処理は、図6(a)〜(c)に示す例と同様に実行される。この結果、制御部11は、図7(c)に示すような、連絡先情報22b宛てに電子メールを送信するための、電子メールのアプリケーションの実行画面45aを表示面3に表示する。
選択受付処理ルーチンにおいて選択されたアプリケーションに対応する種目に属する連絡先情報が、選択された連絡対象の連絡先情報として記憶部12に登録されていない場合は、取得部31は連絡先情報を取得せず(S105)、プログラム実行部34は、選択されたアプリケーションの連絡先に、連絡先情報を適用しない(S106)。たとえば、図3(a)に示す例では、連絡対象A1の連絡先情報として、種目「電話番号」と「SNS」に属する連絡先情報は登録されていない。たとえば電話のアプリケーションが第2操作により選択された場合、プログラム実行部34は、電話のアプリケーションの連絡先に、電話番号(種目「電話番号」の連絡先情報22)を適用せずに実行する。
あるいは、選択受付処理ルーチンにおいて選択されたアプリケーションに対応する種目に属する連絡先情報が、選択された連絡対象の連絡先情報として登録されていない場合、ステップS106におけるアプリケーションの起動をキャンセルする構成が採られてもよ
い。
以上、本実施の形態によれば、人物や組織等の連絡対象に対応する連絡アイコン43を選択する第1操作と、アプリケーションに対応するアプリケーションアイコン44を選択する操作の両方が受け付けられたことに基づいて、アプリケーションが実行される。当該アプリケーションの実行の際、このアプリケーションに利用される連絡先に、選択された連絡対象の連絡先情報22が適用される。
ユーザは、複数の連絡アイコン43と、複数のアプリケーションアイコン44とを見ながら所望の組み合わせを選択する簡易な操作により、連絡先情報を利用するアプリケーションを起動できる。よって、ユーザは、各種のアプリケーションを円滑に起動できる。
さらに、本実施の形態によれば、選択された連絡対象とアプリケーションとに基づき、取得部31が当該アプリケーションに利用される連絡先情報22を取得する。よって、ユーザによる連絡先情報22を指定する操作は不要であり、操作が簡易となる。
さらに、本実施の形態によれば、連絡先対象を選択するための第1操作とアプリケーションを選択するための第2操作のうち何れが先になされたとしても上記のアプリケーションの実行が可能な構成が採られている。ユーザは、連絡対象とアプリケーションを、予め決められた一連の操作(たとえば、アドレス帳を開き、さらに所定の手順で連絡先情報を指定してアプリケーションを起動する操作)の手順に従うことなく、選択できる。
<変更例1>
本変更例で説明するように、起動制御処理は、複数の連絡対象または複数のアプリケーションの選択の選択を受け付けるよう構成されてもよい。
図8は、本変更例に係る、起動制御処理を示すフローチャートである。図9は、本変更例に係る、選択受付処理ルーチンを示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートにおいて、図4(a)に示すフローチャートに比較して、ステップS105とS106との間にステップS121の処理が挿入され、さらにステップS122〜S125の処理が追加されている。ステップS121〜S125の処理は、プログラム実行部34が実行する。
図9に示すフローチャートは、図5に示すフローチャートにおけるステップS112、S115の処理が、それぞれ、受付部33により実行されるステップS131、S132の処理に置換されている。
図8に示す起動制御処理のステップS104において、図9に示す選択受付処理ルーチンが実行される。ステップS131の処理は、当該処理が選択受付処理ルーチンの実行開始後に初めて実行される場合には、上記実施の形態におけるステップS112の処理(図5)と同様である。
2回目以降にステップS131の処理が実行される場合には、受付部33は、ステップS112の処理と異なり、新たに選択された連絡対象を追加して記憶部12に記憶する。つまり、ステップS131において、受付部33は、以前に実行したステップS131の処理に基づき記憶部12に記憶した連絡対象を示す情報を、消去せず保持する。
図10(a)および図10(b)は、本変更例に係る、起動制御処理の実行画面を示す図である。図10(c)は、起動制御処理に基づき起動されたアプリケーションの実行画
面を示す図である。
連絡アイコン43aに対応する連絡対象A1を選択する第1操作がなされ、この後、連絡アイコン43bに対応する連絡対象A2を選択する第1操作がなされ得る。この場合、2回目のステップS131の処理の実行時、受付部33は、すでに記憶部12に記憶している連絡対象A1を示す情報を削除せず、2番目に選択された連絡対象A2を示す情報を、追加して記憶する。この後、図10(b)に示すように電子メールのアプリケーションを選択するための第2操作がなされた場合(S114:YES)、連絡対象とアプリケーションとの両方が選択されたとして(S116:YES)、選択受付処理ルーチンの実行は終了する。当該選択受付処理ルーチンの実行終了時、2つの連絡対象A1、A2を示す情報が記憶部12に記憶されている。
プログラム実行部34は、ステップS121において、複数の連絡対象または複数のアプリケーションが選択されたか否かを判定する。図10(a)、(b)に示す例の場合、プログラム実行部34は、電子メールのアプリケーションの連絡先に、取得された連絡先情報、すなわち連絡対象A1、A2の電子メールアドレス(連絡先情報22)を割り振る(S123)。
制御部11は、電子メールアドレスにより特定される2人の相手へ送信する電子メールの本文を作成、送信するための実行画面45bを、図10(c)に示すように表示面3に表示する。
ステップS132の処理では、受付部33は、ステップS131と同様に、選択されたアプリケーションを示す情報を追加して記憶部12に記憶させる。つまり、ステップS132の処理が選択受付処理ルーチンの実行開始後に初めて実行される場合には、ステップS115の処理(図5)と同じ処理を実行し、2回目以降にステップS132の処理が実行される場合には、受付部33は、ステップS131の場合と同様に、新たに選択された連絡対象を、追加して記憶部12に記憶する。
図11(a)および図11(b)は、本変更例に係る起動制御処理の実行画面を示す図である。図11(c)は、起動制御処理に基づき起動されたアプリケーションの実行画面を示す図である。
図11(a)に示すように、アプリケーションアイコン44bに対応するテレビ電話のアプリケーションを選択するための第2操作がなされた後、さらに、アプリケーションアイコン44cに対応するナビゲーションのアプリケーションを選択するための第2操作がなされ得る。この場合、受付部33は、ステップS132の処理を2回実行することにより、2つの情報、即ちテレビ電話のアプリケーションを示す情報とナビゲーションのアプリケーションを示す情報とを、記憶部12に記憶する(S132)。
この後、図11(b)に示すように連絡アイコン43aを選択する第1操作がなされた場合(S111:YES)、連絡対象とアプリケーションとの両方が選択されたとして(S113:YES)、選択受付処理ルーチンの実行は終了する。
この例の場合、プログラム実行部34は、複数のアプリケーションが選択されたとして(S121:YES→S122:NO)、選択された2つのアプリケーションの実行画面を表示するため、各実行画面のそれぞれに対応する2つの領域R1、R2を表示面3上に割り当てる(S124)。テレビ電話のアプリケーションの実行画面を表示するために領域R1が割り当てられ、ナビゲーションのアプリケーションの実行画面を表示するために領域R2が割り当てられる。
実行画面を表示するための領域の割り当てが行われた後、プログラム実行部34は、選択された2つのアプリケーションを起動するとともに、各アプリケーションに利用される連絡先に、選択された連絡対象の連絡先情報すなわち取得された連絡先情報を適用する(S125)。この結果、図11(c)に示すように、テレビ電話のアプリケーションの実行画面45cが領域R1に表示される。たとえば、領域1に、テレビ電話の発呼に応じた通信相手の通話相手が映される。さらに、ナビゲーションのアプリケーションの実行画面45dが領域R2に表示される。たとえば、領域2に連絡先の所在地が示された地図が表示される。
1つの連絡対象と1つのアプリケーションが選択された場合(S121:NO)、プログラム実行部34は、上述のステップS106の処理を実行する。
3つ以上のアプリケーションが第2操作によって選択された場合、プログラム実行部34は、選択されたアプリケーションと同じ数の領域を表示面3上に割り当て、各領域に各実行画面を表示する。
以上、本変更例の構成によれば、複数の連絡対象を選択する第1操作が受け付けられた場合、当該複数の連絡対象の連絡先情報22が、第2操作により選択されたアプリケーションの連絡先に適用される。
従来、1つのアプリケーションに複数の連絡先を適用する場合、連絡先を指定する数と同じ数の連絡先の選択操作を行う必要があった。このような複数回の操作はユーザにとって煩わしい。これに対し、本変更例の構成では、1つのアプリケーションへ複数の連絡先情報を適用するために、ユーザは所望の複数の連絡アイコン43を選択する操作を行えばよく、操作が簡易である。
さらに、本変更例の構成によれば、複数のアプリケーションを選択するための第2操作が受け付けられた場合、当該複数のアプリケーションに利用される連絡先に、第1操作により選択された連絡対象の連絡先がそれぞれ適用される。
従来、複数のアプリケーションの起動には、各アプリケーションを起動するための各々の操作が必要である。さらに、各アプリケーションに連絡先情報を取り込むには、連絡先情報22を指定する操作を各アプリケーションに従った手順で行う必要があり、このような操作はユーザにとって煩わしい。これに対し、本変更例の構成では、各アプリケーションに利用される連絡先に連絡先情報22を適用するために、ユーザは、複数のアプリケーションアイコン44を含む第2画面に対して所望の複数のアプリケーションアイコン44を選択する操作を行えばよく、操作が簡易である。
プログラム実行部34は、複数のアプリケーションの実行画面のうち所定の実行画面を表示面3に表示し、残りの実行画面を非表示とする構成が採られてもよい。この場合、プログラム実行部34は、非表示とされるアプリケーションをバックグラウンド処理として実行する。ユーザは、全ての実行画面が表示面3に表示される場合に比較して、広い表示領域に表示されたアプリケーションの実行画面を閲覧できる。
<変更例2>
上記変更例1の構成によれば、第1操作により複数の連絡対象が選択された場合、第2操作により選択された1つのアプリケーションの実行にこれら複数の連絡対象の連絡先情報22が利用される。これに対し、本変更例において説明するように、第1操作により複数の連絡対象が選択された場合、第2操作により選択された1つのアプリケーションにつ
いて、同じアプリケーションが、選択された連絡対象と同じ数起動されるよう構成されてもよい。
図12(a)は、本変更例に係る、起動制御処理のフローチャートを示す。図12(b)は、本変更例に係る、起動制御処理に基づき起動されたアプリケーションの実行画面と示す図である。
本変更例における選択受付処理ルーチンは、上記変更例1(図9)における選択受付処理ルーチンと同様である。
図12(a)のフローチャートは、図8のフローチャートに比較して、ステップS123の処理が、ステップS141、S142の処理に置き換えられている。図12(a)のフローチャートにおいて、図8のフローチャートと重複するステップの処理の図示は、省略されている。
図10(a)、(b)に示す第1操作と第2操作がなされた場合、ステップS104の選択受付処理によって、2つの連絡対象A1、A2の選択が受け付けられ、さらに電子メールのアプリケーションの選択が受け付けられる。この場合、プログラム実行部34は、ステップS141において、選択されたアプリケーションの実行画面を表示するための領域を、選択された連絡対象の数(2つ)だけ表示面3上に割り当てる(領域R1、R2)。
領域の割り当ての後、プログラム実行部34は、選択されたアプリケーションを2つ起動するとともに、当該アプリケーションの2つにおいて利用される連絡先に、選択された2つ連絡対象の連絡先情報22を割り振る(S142)。この結果、連絡先情報がそれぞれ適用された状態の、2つの電子メールのアプリケーションの実行画面面45e、45fが、2つの領域R1、R2に表示される(図12(b))。
以上、本変更例の構成によれば、選択された複数のアプリケーションの連絡先に、選択された連絡対象の連絡先情報22が割り振られる。複数の連絡対象の連絡先情報22のそれぞれに対応する同じアプリケーション(たとえば、電子メール)を、1つのアプリケーションの選択により、まとめて起動することができる。
<変更例3>
図13は、本変更例に係る、選択受付処理ルーチンを示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、上記実施の形態に係る選択受付処理ルーチン(図5)を示すフローチャートに比較し、ステップS112とステップS113の間にステップS151の処理が挿入され、ステップS115とステップS116の間にステップS152の処理が挿入されている。
ステップS151において、受付部33は、選択されている連絡対象の連絡先情報22を利用できるアプリケーション、すなわち当該連絡対象が有する連絡先情報に対応リスト23よって対応しないアプリケーションを選択する第2操作を無効化する。選択の無効化により、選択が無効化された当該アプリケーションに対応するアプリケーションアイコン44をタッチする操作が検出された場合、ステップS114においてNOと判定される。
図3(a)に示す例では、選択された連絡対象における未登録の種目は「電話番号」と「SNS」である。この場合、受付部33は、種目「電話番号」に対応する電話のアプリケーションとSMSのアプリケーション、種目「SNS」に対応するSNSのアプリケーションの、第2操作による選択を無効化する(S151)。
図14(a)および図14(b)は、本変更例に係る、起動制御処理の実行画面を示す図である。図14(c)は、本変更例に係る、起動制御処理に基づき起動されたアプリケーションの実行画面を示す図である。
制御部11は、ステップS151の処理に基づくアプリケーションの第2操作による選択の有効または無効の状態を監視する。画面生成部32は、制御部11が選択が無効化されているアプリケーションを検出した場合、無効化されたアプリケーションに対応するアプリケーションアイコン44の表示の彩度を低くする。図14(a)に示す例では、電話、SMSおよびSNSのアプリケーションに対応する3つのアプリケーションアイコン44d、44e、44fは、彩度が下げられた状態で表示される。無効化されたアプリケーションアイコン44d、44e、44fをタッチする操作が検出された場合、受付部33は、ステップS111の判定処理(図13)においてNOと判定する。
選択が無効化されていないアプリケーションに対応するアプリケーションアイコン44a、44b、44dは、通常の状態で表示される。図14(b)に示す例のように、有効化されている電子メールのアプリケーションアイコン44aをタッチする操作が検出された場合、ステップS114においてYESと判定され、この結果、電子メールのアプリケーションの実行画面45gが表示面3に表示される(図14(c))。
ステップS152の処理において、ステップS151の処理と略同様にして、受付部33は、選択されているアプリケーションが利用できる連絡先情報を有しない連絡対象、すなわち対応リスト23によって当該アプリケーションに対応する種目の連絡先情報を有しない連絡対象を選択する第1操作を無効化する。
画面生成部32は、ステップS151の処理の際と同様に、選択が無効化されている連絡対象に対応する連絡アイコンの彩度を低くする。
図15(a)および図15(b)は、本変更例に係る、起動制御処理の実行画面を示す図である。図15(c)は、本変更例に係る、起動制御処理に基づき起動されたアプリケーションの実行画面を示す図である。
図15(a)に示すように、電子メールのアプリケーションが第2操作により選択された場合、受付部33は、電子メールのアプリケーションに対応しない種目「電子メールアドレス」の連絡先情報を有しない連絡対象の選択を無効化する。
図3(a)の場合、連絡対象A1の連絡先情報22bは、種目「電子メールアドレス」に属する連絡先情報として登録されている。従って、アプリケーションアイコン44aの選択の後において、連絡対象A1を選択する第1操作は有効化されている(図15(b))。連絡対象A1が選択された場合、選択された連絡対象へ電子メールを送信するための画面である電子メールのアプリケーションの実行画面45gが、表示面3に表示される(図15(c))。
たとえば無効化された連絡アイコン43c(図15(b))をタッチする操作が検出された場合、受付部33は、ステップS111の判定処理においてNOと判定する。
連絡先対象が、ある種目の連絡先情報を有しない場合がある。図3(a)に示す例では、連絡対象A1は、種目「電話番号」、「SNS」に属する連絡先情報を有しない。従って、連絡対象A1が選択された状態において、電話のアプリケーションを選択する第2操作は無効化される。
以上、本変更例の構成によれば、ユーザは、選択した連絡対象の連絡先情報22を利用できるアプリケーションを、または選択したアプリケーションが利用できる連絡先情報を有する連絡対象を、簡易に選択できる。
本変更例において、選択が無効化されたアイコン(43、44)の彩度が下げられるが、これに限らず、アイコンの選択の可否(有効または無効)が各種の手段により通知されるよう構成が採られてよい。たとえば、選択が有効なアイコン(43、44)が強調表示されてよい。
<その他>
以上、本発明の実施の形態および変更例について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
上記実施の形態および変更例1〜3では、第1画面41において複数の連絡アイコン43によって連絡対象の一覧が示され、第2画面42において複数のアプリケーションアイコン44によって連絡対象の一覧が示される。しかしながら、図16(a)および図16(b)に示すように、連絡アイコン43または(および)アプリケーションアイコン44に代えて、チェックボックスが表示されてもよい。この例において、チェックボックスをチェックする操作が、第1操作または第2操作に対応する。連絡対象の一覧とアプリケーションの一覧との両方がチェックボックス付きの表形式で示されてもよい。
連絡対象またはアプリケーションを選択するための操作(第1操作、第2操作)は、上記の如くチェックボックスをチェックする操作の他、たとえば図17(a)に示すように1つ以上の連絡アイコンをスライドによって囲む操作(破線はスライドの軌跡を表す)など、各種の操作による選択であってよい。図17(a)は、連絡対象を選択する例が示されているが、当該構成は、アプリケーションを選択するための第2操作にも適用できる。
上記実施の形態および変更例1〜3において、第1画面41に表示される1つの連絡アイコン43は、1つの連絡対象に対応する。しかしながら、たとえば、図17(b)に示すように、複数の連絡対象に対応する連絡アイコン43d、43e、43fが第1画面41に表示される構成が採られてもよい。連絡アイコン43d、43e、43fの各々には、予め複数の連絡対象が対応づけられている。ユーザは、1つの連絡アイコンを選択することにより、複数の連絡対象をまとめて選択できる。
上記実施の形態および変更例1〜3の構成によれば、各連絡アイコン43は、1つの連絡対象に対応するが、連絡アイコン43は複数の連絡対象に対応してもよい。
たとえば、選択受付処理において、1つ以上の連絡対象とアプリケーションの選択を受けた後に、当該アプリケーションの実行を指示する操作を受け付ける実行キー46が表示面3に表示される構成が可能である。受付部33は、実行キー46に対する操作が受け付けられるまでは、第1画面41における第1操作により複数の連絡対象を選択するための操作を受け付けるとともに、第2画面42における第2操作により複数のアプリケーションを選択するための操作を受け付ける。
たとえば、図18(a)に示すように、2つのアプリケーション(SNS、ナビゲーション)と2つの連絡対象A2、A3が選択された後に実行キー46に対する操作がなされ得る。この場合、プログラム実行部34は、選択された2つのアプリケーションを起動するとともに、各アプリケーションに利用される連絡先に、取得された2つ連絡先情報を割
り振る。この結果、制御部11は、図18(b)に示すように、2つの連絡対象の連絡先情報22が利用されるSNSの実行画面45hを領域R1に表示するとともに、2つの連絡対象の連絡先情報22が利用されるナビゲーションの実行画面45iを領域R2に表示する。
上記変更例3の構成は、上記変更例1、2へ適用可能である。複数の連絡対象が選択されている状態においては、受付部33は、選択された複数の連絡対象のうちいずれかまたは全ての連絡対象の連絡先情報22を利用できないアプリケーションの選択を無効化する。複数のアプリケーションが選択されている状態においては、受付部33は、選択された複数のアプリケーションのうちいずれかまたは全ての連絡対象の連絡先情報22を利用できない連絡対象の選択を無効化する。この場合、たとえば、選択が有効なアイコン(43、44)が強調表示される構成が採られてよい。
上記実施の形態および変更例1〜3では、連絡先情報22やアプリケーションは、記憶部12に記憶されるが、携帯電話機1の外部の記憶部に記憶される構成が採られてもよい。たとえば、通信網を介して接続されたサーバ等の記憶部に記憶されてよい。この場合、取得部31は、適宜、通信網を介した通信により、連絡先情報22やアプリケーションに関する必要な情報を取得する。
上記実施の形態および変更例1〜3では、アプリケーションの連絡先に、連絡先情報22が適用される。しかしながら、プログラム実行部34が、アプリケーションの連絡先に、連絡先情報22に代えて連絡対象を示す情報を適用する構成が採られてもよい。この場合、プログラム実行部34は、実行する当該アプリケーションに従った方法で、選択された連絡対象の所定の種目の連絡先情報を取得し、さらに、取得した連絡先情報を実行中の当該アプリケーションの連絡先として適用する。
本実施の形態における携帯電話機1は、1つの表示面3を備える。しかしながら、本実施の形態の構成は、複数の表示面3を備える携帯電話機1へも適用できる。たとえば、携帯電話機1が2つの表示面3を備える場合、起動制御処理に基づく第1画面と第2画面が、それぞれの表示面に表示される構成が採られることが可能である。たとえば、2つのアプリケーションを選択するための第2操作が受け付けられた場合、これら2つのアプリケーションの実行画面を表示するための領域のそれぞれが、それぞれの表示面に割り当てられる。
本実施の形態において、アプリケーションは、アイコン(連絡アイコン43、アプリケーションアイコン44)をタッチする操作(第1操作、第2操作)に基づき起動される。アプリケーションは、タッチする操作以外の操作に基づいて起動されるよう構成されてよい。
たとえば、図19(a)に示すように、連絡アイコン43aからアプリケーションアイコン44aへ指をスライドする操作がなされたことに基づいてアプリケーションが起動されるよう構成されてよい。この場合、連絡アイコン43aを指でタッチする操作が第1操作に対応し、アプリケーションアイコン44a上で指をリリースする操作が第2操作に対応する。図19(b)に示すように、図19(a)に示す例とは逆方向へ指をスライドする操作に基づいてアプリケーションが起動されるよう構成されてよい。この場合、アプリケーションアイコン44aを指でタッチする操作が第2操作に対応し、連絡アイコン43a上で指をリリースする操作が第1操作に対応する。
上記実施の形態および変更例1〜3において、起動制御処理の実行画面は、任意のタイミングで実行開始されてよい。たとえば、アドレス帳の一覧やアプリケーションの一覧が
表示面3に表示されているときに、ユーザによりなされる所定の操作が受け付けられることに基づいて起動制御処理の実行画面が表示面3に表示されてもよい。
図20(a)は、アドレス帳の一覧が表示面3に表示されているときに起動制御処理を起動するための処理を示すフローチャートである。制御部11は、ユーザによるアドレス帳の一覧を表示するための操作に応じて(S121:YES)、アドレス帳の一覧の画面を表示面3に表示する(S122)。そして、制御部11は、ユーザによる所定キー(たとえば、キー操作部7(図1)における左側のキー等の所定キー)の押下に応じて(S123:YES)、起動制御処理を起動する(S124)。上記所定キーが押下される前にアドレス帳の一覧の表示を終了する操作がなされた場合(S123:NO→S125:YES)、制御部11は、アドレス帳の一覧の表示を解除して(S126)、図20(a)の処理を終了する。
図20(b)は、アプリケーションの一覧(ランチャ画面)が表示面3に表示されているときに起動制御処理を起動するための処理を示すフローチャートである。制御部11は、ユーザによるアプリケーションの一覧を表示するための操作(たとえば、キー操作部7(図1)における左側のキーを押下する操作)に応じて(S131:YES)、アプリケーションの一覧の画面を表示面3に表示する(S132)。そして、制御部11は、ユーザによる所定キー(たとえば、キー操作部7(図1)における左側のキー)の押下に応じて(S123:YES)、起動制御処理を起動する(S124)。上記所定キーが押下される前にアプリケーションの一覧の表示を終了する操作がなされた場合(S123:NO→S133:YES)、制御部11は、アプリケーションの一覧の表示を解除して(S134)、図20(a)の処理を終了する。
上記実施の形態では、スマートフォン型の携帯電話機に本発明が適用されている。しかしながら、これに限らず、ストレート式、折りたたみ式、スライド式等、他のタイプの携帯電話機に本発明が適用されてもよい。
さらに、本発明は、携帯電話機に限られず、PDA(Personal DigitalAssistant)、
タブレットPC(Tablet PC)、電子書籍端末等の携帯端末装置を含む、各種の通信装置
に適用可能である。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。