JP6173161B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯器や室内暖房機などの燃焼装置、特に、バーナの燃焼排気中のCO濃度に応じてバーナの燃焼を禁止させる機能を備えた燃焼装置に関する。
給湯器や給湯暖房用熱源機などの燃焼装置において、排気通路内にバーナから放出された燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサを設け、COセンサにより検知されたCO濃度が基準より高くなれば、バーナの燃焼を自動停止させるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1から3参照)。
この種の燃焼装置に用いられるバーナとしては、従来、ブンゼンバーナなどの単一の炎孔を有するものが使用されていたが、NOxなどの環境負荷を低減させるため、理論空燃比よりガス濃度の低い淡混合ガスを噴出させる淡炎孔と、淡混合ガスよりガス濃度の高い濃混合ガスを淡炎孔の外側で噴出させる濃炎孔とを有するいわゆる濃淡バーナが使用されてきている。
特開2005−147498号公報 特開2008−249296号公報 特開平7−180834号公報
ところで、図4に示すように、ブンゼンバーナを用いた燃焼装置では、排気通路等の閉塞によって燃焼室内への空気の供給量が減少し、バーナのガス濃度が高くなれば、それに従って燃焼排気中のCO濃度も上昇するが、燃焼室内へ空気が過剰に供給されてガス濃度が低くなった場合には、燃焼排気中のCO濃度は上昇しない。しかしながら、上記のような濃淡バーナを用いた燃焼装置では、ガス濃度が高くなった場合だけでなく、燃焼室内へ空気が過剰に供給されて、ガス濃度が低くなった場合でも、淡炎孔に形成される淡炎がリフトし、さらに濃炎のある外側へ広がって、淡炎上域の温度を低下させ、燃焼排気中のCO濃度の上昇を招く虞がある。
それゆえ、例えば、強制給排気式の給湯器のように給気管を介して燃焼用空気を燃焼室に供給するものでは、施工時の試運転やメンテナンスを行うときに装置筐体の蓋体が開かれ、その開放部からも燃焼室内へ空気が流れ込む状態になると、バーナのガス濃度が低くなり、閉塞が生じていない場合でも、CO濃度が上昇する。また、施工時において、新設されたガス配管のパージ処理が不十分で、ガス配管中に空気が残存していると、同様にガス濃度が低下して、一時的にCO濃度が上昇する。そのため、上述のように燃焼排気中のCO濃度上昇に伴ってバーナの燃焼を禁止する燃焼装置では、意図せず作業が中断されてしまい、使い勝手が悪い。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、燃焼室内への空気の供給量が増加するに従って燃焼排気中のCO濃度が上昇する濃淡バーナを有し、燃焼排気中のCO濃度に応じてバーナの燃焼を禁止させる機能を備えた燃焼装置において、安全性および施工時の試運転やメンテナンスを行う際の使い勝手の向上を図ることにある。
本発明は、開閉可能な蓋体を有する装置筐体と、濃炎孔および淡炎孔を有するバーナと、バーナの燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサと、前記CO濃度が基準より高くなった場合にバーナの燃焼を禁止させ、所定の解除指示がなされるまでバーナを燃焼禁止状態で維持する燃焼禁止機能の実行部とを備えた燃焼装置であって、前記燃焼禁止機能を有効にする通常モードと、前記燃焼禁止機能を無効にすることで、蓋体が開かれて装置筐体内へ流入する空気の量が増加し、前記淡炎孔からの燃焼排気中のCO濃度が基準より高くなってもバーナの燃焼を禁止させないようにする検査モードとを選択的に切替可能なモード切替部を備えたものである。
濃淡バーナを用いた燃焼装置の場合、燃焼室内に供給される空気が減少し、ガス濃度が高くなった場合だけでなく、燃焼室内に空気が過剰に供給されて、ガス濃度が低くなった場合においても、燃焼排気中のCO濃度の上昇を招く虞がある。しかしながら、このものでは、通常モードが選択され、燃焼禁止機能が有効となっている場合、バーナの燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなれば、バーナの燃焼が禁止されるが、検査モードが選択され、燃焼禁止機能が無効となっている場合には、バーナの燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなっても、バーナの燃焼は禁止されない。これにより、施工時の試運転やメンテナンスを行う際に、意図せずバーナの燃焼が禁止されるのを防止できる。
また、本発明は、開閉可能な蓋体を有する装置筐体と、濃炎孔および淡炎孔を有するバーナと、バーナの燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサと、前記CO濃度が基準より高いCO濃度異常となった回数が所定回数に達した場合にバーナの燃焼を禁止させ、所定の解除指示がなされるまでバーナを燃焼禁止状態で維持する燃焼禁止機能の実行部とを備えた燃焼装置であって、前記CO濃度異常となった回数の計数を行う通常モードと、前記CO濃度異常となった回数の計数を行わないことで、蓋体が開かれて装置筐体内へ流入する空気の量が増加し、前記淡炎孔からの燃焼排気中のCO濃度が基準より高くなってもバーナの燃焼を禁止させないようにする検査モードとを選択的に切替可能なモード切替部を備えたものである。
濃淡バーナを用いた燃焼装置の場合、燃焼室内に供給される空気が減少し、ガス濃度が高くなった場合だけでなく、燃焼室内に空気が過剰に供給されて、ガス濃度が低くなった場合においても、燃焼排気中のCO濃度の上昇を招く虞がある。しかしながら、このものでは、通常モードが選択されている場合、バーナの燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなった回数(CO濃度異常となった回数)が所定回数に達すれば、バーナの燃焼を禁止するが、検査モードが選択された場合には、CO濃度異常となった回数の計数を行わないから、バーナの燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなっても、バーナの燃焼は禁止されない。これにより、施工時の試運転やメンテナンスを行う際に、意図せずバーナの燃焼が禁止されるのを防止できる。
また、本発明は、上記燃焼装置において、通常モードと検査モードとの切替が、前記蓋体を開いた状態でのみ実行可能な構成としたものである。
このものでは、装置筐体の蓋体が開かれた状態でなければ上記モードの切替を行うことができないから、試運転やメンテナンスではない通常運転時に、バーナの燃焼禁止機能が無効にされるのを防止できる。
また、本発明は、上記燃焼装置において、室外の空気を給気管から装置筐体内へ取り込み、バーナの燃焼排気と共に燃焼室を通じて排気管から室外へ排出するように構成されたものである。
このものでは、通常運転時、バーナの燃焼用空気は給気管から装置筐体内へ取り込まれるが、試運転やメンテナンスを行うために蓋体が開かれた状態では、さらにその開放部からも多くの空気が装置筐体内へ流入するから、バーナの燃焼排気中のCO濃度の増加が顕著にあらわれる。よって、上記モードの切替機能がより有用である。
以上のように、本発明によれば、通常モードを選択すれば、燃焼排気中のCO濃度に応じてバーナの燃焼を禁止させることができる一方、検査モードを選択すれば、施工時の試運転やメンテナンスを行う際に、意図せずバーナの燃焼が禁止されるのを防止できるから、安全性および使い勝手が向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置のモード切替制御を示す作動フローチャートである。 図3は、本発明の他の実施形態に係る燃焼装置のモード切替制御を示す作動フローチャートである。 図4は、ブンゼンバーナおよび濃炎バーナにおける燃焼排気中のCO濃度と空燃比との関係を示すグラフである。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本実施の形態に係る燃焼装置1は、室外の空気を給排気ファン11によって給気管101から装置筐体10内へ取り込み、さらにバーナ12から放出された燃焼排気と共に燃焼室100内へ導き、熱交換器13の配設部を介して排気管102から再び室外へ排出するように構成された所謂強制給排気式の給湯器である。尚、図示しないが、装置筐体10の正面部には、開閉可能なメンテナンス用の蓋体(以下、「前板」という)が設けられている。
給気管101は、一端が装置筐体10に連結され、他端が室外に開放されている。また、排気管102は、一端が燃焼室100の上部に連結され、他端が室外に開放されている。
燃焼室100は、装置筐体10の内部に所定の空間を存して画成されている。燃焼室100の下部には、給排気ファン11の吹出口が連結されており、燃焼室100の内部空間は、給排気ファン11の吸込口を介して装置筐体10の内部空間に繋がっている。従って、給排気ファン11を作動させると、室外の空気が給気管101から装置筐体10内へ取り込まれ、さらに燃焼室100の内部空間を通って、排気管102から室外へ排出される。
給排気ファン11は、装置筐体10内に組み込まれた制御回路20からの指示を受けて駆動されるファンモータ110を備えており、このファンモータ110の回転数を調整することでバーナ12に対する空気の供給量が増減される。また、図示しないが、ファンモータ110には、ファンモータ110の回転数を検知して制御回路20に出力する回転数センサが設けられている。尚、給排気ファン11の回転数は、ファンモータ110の回転数に対応する。
バーナ12は、ガス配管31から供給されるガスを燃焼室100内へ噴出させる複数の炎孔120を有しており、燃焼室100の下方位置に組み込まれている。炎孔120の近傍には、図示しないイグナイタから高電圧が印加されることで火花放電し、炎孔120から噴出するガスを着火させる点火プラグ14と、炎孔120における燃焼炎の有無を検知するフレームロッド15とが隣接設置されている。尚、図示しないが、炎孔120は、理論空燃比よりガス濃度の低い淡混合ガスを上方へ向けて噴出させる淡炎孔と、淡混合ガスよりガス濃度の高い濃混合ガスを淡炎孔の両側から上方へ向けて噴出させる濃炎孔とで構成されている。
ガス配管31には、バーナ12へのガスの供給を遮断可能な元ガス電磁弁21と、バーナ12へのガスの供給量を調整するためのガス比例弁22とが設けられており、元ガス電磁弁21が開かれた状態でガス比例弁22の開度を調整することで、バーナ12の燃焼量が増減される。
熱交換器13は、一端が給水配管32に接続され、他端が出湯配管33に接続される吸熱管131と、吸熱管131に対して交差するように並設される複数の吸熱フィン132とで構成されており、燃焼室100内の上方位置に組み込まれている。従って、給水配管32から熱交換器13へ供給される水は、バーナ12から放出される燃焼排気との熱交換によって吸熱管131内で加熱され、出湯配管33へ導出される。そして、給水配管32からバイパス管34を介して出湯配管33に供給される水と混合されて設定温度に調整され、湯水栓や浴槽などの温水利用先へ供給される。
給水配管32には、熱交換器12へ供給される水の流量を検知する水量センサ23と、熱交換器13への水の供給量を調整するための水量調整弁24とが設けられている。また、給水配管32とバイパス管34との接続部には、給水配管32から出湯配管33への水の供給量を調整するためのバイパス弁25が設けられている。さらに、出湯配管33には、熱交換器13から供給される湯とバイパス管34から供給される水との混合水の温度を検知する出湯温センサ26が設けられており、出湯温センサ26の検知温度に応じて水量調整弁24およびバイパス弁25の開度を調整することで、温水利用先への出湯温が調整される。
排気管102における燃焼室100との連結部近傍位置には、バーナ12から放出されて排気管102内へ導かれた燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサ27が設けられている。
上記ファンモータ110、回転数センサ、点火プラグ14、フレームロッド15、元ガス電磁弁21、ガス比例弁22、水量センサ23、水量調整弁24、バイパス弁25、出湯温センサ26、および、COセンサ27は、図示しない電気配線を通じて制御回路20に接続されている。さらに、制御回路20には、燃焼装置1を遠隔操作するための操作端末4が電気配線或いは無線により接続されている。
制御回路20は、水量センサ23の検知水量が最低作動水量に達したか否かを判定する稼働判定部、給排気ファン11の作動および停止を行う給排気実行部、バーナ12の点火や消火を行う点消火実行部、出湯温センサ26の検知温度に応じてバーナ12の燃焼量を調整する燃焼量調整部、バーナ12の燃焼量に応じてファンモータ110の回転数を調整する給排気量調整部等の回路構成を有している。
さらに、制御回路20は、ファンモータ110の通電電流に基づいて排気管102の閉塞状態を判定する閉塞判定部、排気管102が閉塞状態であると判定された場合にバーナ12の燃焼を禁止する閉塞時点火制限機能の実行部、COセンサ27により検知されたCO濃度が基準濃度より高いCO濃度異常となったか否かおよび所定濃度まで上昇したか否かを判定するCO濃度判定部、CO濃度に応じてファンモータ110の回転数を補正するファン回転数補正部、CO濃度異常と判定された場合にバーナ12の燃焼を自動停止させる自動消火機能の実行部、CO濃度異常と判定されたCO異常回数を計数する異常計数部、CO異常回数が所定回数に達したか否かを判定する異常回数判定部、CO異常回数が所定回数に達した場合にバーナ12の燃焼を禁止する燃焼禁止機能の実行部、排気管102が閉塞状態であることやバーナ12の燃焼が自動停止されたことを操作端末4から報知させる異常報知部、燃焼禁止機能を有効にする通常モードと燃焼禁止機能を無効にする検査モードとを選択的に切替可能なモード切替部、燃焼禁止機能が所定時間継続して無効にされている場合に自動で燃焼禁止機能を有効に戻すモード自動復帰機能の実行部等の回路構成を有している。
また、制御回路20には、上記モードを手動で切り替えるための切替指示部としての切替スイッチ41と、バーナ12の燃焼禁止状態を手動で解除するための解除指示部としての解除スイッチ42とが設けられている。これら切替スイッチ41および解除スイッチ42は、装置筐体10の内部で且つ前板を開いた状態でのみ操作可能な位置に組み込まれている。
図2に示すように、制御回路20は、操作端末4にて運転開始の指示がなされると、給湯開始の指示として、水量センサ23の検知水量が最低作動水量以上になったか否かの監視を開始する。そして、水量センサ23の検知水量が最低作動水量に達すれば、給排気ファン11を予め設定された閉塞検知回転数にて作動させ、そのときのファンモータ110の通電電流(ファン電流)が基準電流より低いか否かを判定する(ST1〜ST2)。
その結果、ファン電流が基準電流より低ければ、排気管102が閉塞状態であることを操作端末4の図示しない音声出力部や表示部から報知させると共に、バーナ12の燃焼を禁止する。そして、装置筐体10内部の解除スイッチ42によって燃焼禁止の解除指示がなされるのを待って、再び、ST1のステップを行う(ST3〜ST5)。
一方、ST2の閉塞判定を行った結果、ファンモータ110のファン電流が基準電流以上であれば(ST3のステップでYes)、排気管102が閉塞していない正常状態であるから、給排気ファン11を点火時の設定回転数に調整すると共に点火プラグ14から火花放電させ、さらに元ガス電磁弁21を開いてバーナ12へのガスの供給を開始する。これにより、バーナ12が点火される。また、バーナ12が点火されると、出湯温センサ26の検知温度に応じてガス比例弁22の開度を調整し、バーナ12の燃焼量を調整すると共に、図示しない回転数センサの検知回転数がバーナ12の燃焼量に対応する目標回転数と一致するよう、ファンモータ110の回転数を調整する。これにより、バーナ12から燃焼室100内へ燃焼排気の供給が開始される(ST6)。
バーナ12の燃焼が開始された際に、装置筐体10内部の切替スイッチ41によって検査モードへの切替操作がなされていない場合、即ち、「通常モード」が選択され、バーナ12の燃焼禁止機能が有効である場合は、燃焼排気中のCO濃度の異常判定として、COセンサ27によって検知されたCO濃度が基準濃度より高いか否か、および、CO濃度が所定濃度に達したか否かを判定する(ST7〜ST8)。
その結果、CO濃度が基準濃度以下であり、且つ、所定濃度にも達していなければ、給湯停止の指示として、水量センサ23の検知水量が最低作動水量未満になったか否かを監視する。そして、検知水量が最低作動水量未満になれば、元ガス電磁弁21を閉じてバーナ12を消火させ、運転を終了する(ST9〜ST12)。
一方、ST8のCO濃度異常判定を行った結果、CO濃度が基準濃度以下ではあるが、所定濃度まで上昇している場合(ST10のステップでYes)は、ファンモータ110の回転数を上げてバーナ12への空気の供給量を増加させるファン回転数の補正を行う(ST13)。
また、ST8のCO濃度異常判定を行った結果、CO濃度が基準濃度より高ければ(ST9のステップでYes)、CO濃度異常であるとしてメモリに記憶されたCO異常回数(運転開始初期状態では「0」)に「1」を加算する。そして、このときのCO異常回数が所定回数N(ここでは、「3」)に達していなければ、CO濃度異常によりバーナ12の燃焼が自動停止されたことを操作端末4の図示しない音声出力部や表示部から報知させると共に、元ガス電磁弁21を閉じてバーナ12を自動消火させ、再び、ST1のステップに戻る(ST14〜ST15)。
ST1からST15のステップが繰り返された結果、CO異常回数が所定回数Nに達した場合(ST14のステップでYes)は、機器異常によりバーナ12の燃焼が自動停止されたことを操作端末4の図示しない音声出力部や表示部から報知させると共に、元ガス電磁弁21を閉じてバーナ12を自動消火させ、解除スイッチ42によって燃焼禁止の解除指示がなされるまでバーナ12の燃焼を禁止する。そして、解除スイッチ42によって燃焼禁止の解除指示がなされた場合は、CO異常回数を「0」にリセットし、ST1のステップに戻る(ST16,ST5)。
ところで、施工時の試運転やメンテナンスを行うために装置筐体10の前板が開かれ、切替スイッチ41によって検査モードへの切替操作がなされた場合、即ち、「検査モード」が選択され、バーナ12の燃焼禁止機能が無効にされた場合(ST7のステップでYes)は、ST8のCO濃度異常判定を行わないで、ST11の給湯停止指示の判定を行う。即ち、バーナ12の燃焼禁止機能が無効にされている場合は、CO濃度が高くなっても、ファン回転数の補正は行われないし、バーナ12の自動消火や燃焼禁止もなされない。
尚、図示しないが、バーナ12の燃焼禁止機能が無効にされた場合(ST7のステップでYes)は、燃焼禁止機能が無効に設定された時点からの経過時間の監視を開始する。そして、上記経過時間が所定時間(例えば、20分)に達すれば、燃焼禁止機能を有効に復帰させる。
このように、濃淡バーナを用いた燃焼装置の場合、燃焼室100内に供給される空気が減少し、ガス濃度が高くなった場合だけでなく、燃焼室100内に空気が過剰に供給されて、ガス濃度が低くなった場合においても、燃焼排気中のCO濃度の上昇を招く虞があるが、上記実施の形態によれば、通常モードが選択され、燃焼禁止機能が有効となっている場合、バーナ12の燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなれば、バーナ12の燃焼が禁止される。一方、検査モードが選択され、燃焼禁止機能が無効となっている場合には、バーナ12の燃焼排気中のCO濃度が基準値より高くなっても、バーナ12の燃焼は禁止されない。これにより、施工時の試運転やメンテナンスを行う際に、意図せずバーナの燃焼が禁止されるのを防止できる。よって、安全性が高く、且つ、使い勝手も良好である。
特に、このものでは、切替スイッチ41および解除スイッチ42が装置筐体10の内部に組み込まれており、装置筐体10の前板を開かなければ上記モードの切替および燃焼禁止状態の解除を行うことができないから、試運転やメンテナンスではない通常運転時であるにもかかわらず、バーナ12の燃焼禁止機能が無効にされるのを防止できる。また、運転中、バーナ12が燃焼禁止状態になった場合に、その燃焼禁止状態が容易に解除されるのも防止できる。よって、安全性が一層高い。
ところで、上述したファン回転数補正機能を備えた燃焼装置の場合、給排気ファン11の回転数の調整動作が、CO濃度の上昇に合わせた異常時のものであるのか、バーナ12の燃焼量の変化に合わせた正常時のものであるのか特定し難い。そのため、運転中に異常判定がなされて点検修理を行った際に、異常動作の原因が完全に取り除かれず、運転再開後すぐに異常判定がなされる虞がある。しかしながら、このものでは、検査モードが選択されている場合、バーナ12の燃焼排気中のCO濃度が所定より上昇しても、装置筐体10内への空気供給量を増加させないから、CO濃度の上昇による異常を確実に検知することが可能であるし、さらに、燃焼排気中のCO濃度がさらに上昇するのも抑制できる。よって、安全性がより一層高い。
また、このものでは、バーナ12の燃焼禁止機能が無効に設定されてから所定時間が経過すれば、自動で燃焼禁止機能が有効に戻されるから、燃焼禁止機能の無効から有効への切替忘れを防止できるし、燃焼禁止機能を無効から有効へ手動で戻す手間もかからない。よって、安全性がより一層高く、且つ、使い勝手も一層良好である。
さらに、上記燃焼装置1は、室外の空気を給気管101から装置筐体10内へ取り込み、バーナ12の燃焼排気と共に燃焼室100を通じて排気管102から室外へ排出するように構成されているため、装置筐体10の前板が開かれると、燃焼室100内へより多くの空気が流入し、バーナ12の燃焼排気中のCO濃度の増加が顕著にあらわれる。よって、上記モードの切替機能がより有用である。
尚、上記実施の形態では、検査モードが選択されている場合は、CO濃度異常の判定(ST8のステップ)自体を行わないことで、燃焼排気中のCO濃度にかかわらずバーナ12の燃焼が禁止されないようにしているが、検査モードが選択されている場合は、燃焼排気中のCO濃度が基準濃度より高くなっても、CO異常回数の計数を行わないことで、バーナ12の燃焼が禁止されないように構成されたものであってもよい。
具体的には、図3に示すように、バーナ12の燃焼が開始されると(ST6)、上述したST8のCO濃度異常判定を行う。そして、CO濃度が基準濃度より高い場合(ST9のステップでYes)に、切替スイッチ41によって「通常モード」が選択され、バーナ12の燃焼禁止機能が有効であれば(ST21のステップでNo)、上述したST14のCO異常回数の判定を行う。一方、切替スイッチ41によって「検査モード」が選択され、バーナ12の燃焼禁止機能が無効であれば(ST21のステップでYes)、CO異常回数の判定を行わないで、上述したST15のCO濃度異常の報知およびバーナ12の自動消火を行う。これにより、上記実施形態と同様の作用効果が発揮される。
また、上記実施の形態では、通常モードが選択された状態でバーナ12の燃焼排気中のCO濃度が基準濃度より高くなれば、CO濃度異常を報知させると共に、バーナ12を自動消火させるように構成されているが、通常モードが選択された状態でバーナ12の燃焼排気中のCO濃度が基準濃度より高くなった場合は、CO濃度異常の報知のみ行い、その後、給湯停止の指示がなされた段階でバーナ12を消火させるように構成されたものであってもよい。
COセンサ27は、排気管102における燃焼室100との連結部近傍位置に設けられたが、バーナ12から放出された燃焼排気中のCO濃度を正確に検知可能な位置であれば、燃焼室100内に設けられてもよいし、排気管102の上記連結部よりさらに下流側の位置に設けられてもよい。
本発明は、上述した燃焼装置1のような強制給排気式(FF式)の燃焼装置に限らず、室内の空気を装置筐体10に開設された給気口から装置筐体10内へ取り込み、バーナ21の燃焼排気と共に燃焼室100を通じて排気管102から室外へ排出するように構成された強制排気式(FE式)の燃焼装置にも適用できる。また、本発明は、給湯器に限らず、給湯暖房用熱源機や風呂給湯器などの燃焼装置にも適用できる。
1 燃焼装置
10 装置筐体
11 給排気ファン
12 バーナ
13 熱交換器
20 制御回路
27 COセンサ

Claims (4)

  1. 開閉可能な蓋体を有する装置筐体と、濃炎孔および淡炎孔を有するバーナと、バーナの燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサと、前記CO濃度が基準より高くなった場合にバーナの燃焼を禁止させ、所定の解除指示がなされるまでバーナを燃焼禁止状態で維持する燃焼禁止機能の実行部とを備えた燃焼装置であって、
    前記燃焼禁止機能を有効にする通常モードと、前記燃焼禁止機能を無効にすることで、蓋体が開かれて装置筐体内へ流入する空気の量が増加し、前記淡炎孔からの燃焼排気中のCO濃度が基準より高くなってもバーナの燃焼を禁止させないようにする検査モードとを選択的に切替可能なモード切替部を備えた、燃焼装置。
  2. 開閉可能な蓋体を有する装置筐体と、濃炎孔および淡炎孔を有するバーナと、バーナの燃焼排気中のCO濃度を検知するCOセンサと、前記CO濃度が基準より高いCO濃度異常となった回数が所定回数に達した場合にバーナの燃焼を禁止させ、所定の解除指示がなされるまでバーナを燃焼禁止状態で維持する燃焼禁止機能の実行部とを備えた燃焼装置であって、
    前記CO濃度異常となった回数の計数を行う通常モードと、前記CO濃度異常となった回数の計数を行わないことで、蓋体が開かれて装置筐体内へ流入する空気の量が増加し、前記淡炎孔からの燃焼排気中のCO濃度が基準より高くなってもバーナの燃焼を禁止させないようにする検査モードとを選択的に切替可能なモード切替部を備えた、燃焼装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃焼装置において、
    通常モードと検査モードとの切替が、前記蓋体を開いた状態でのみ実行可能な構成とした、燃焼装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の燃焼装置において、
    室外の空気を給気管から装置筐体内へ取り込み、バーナの燃焼排気と共に燃焼室を通じて排気管から室外へ排出するように構成された、燃焼装置。
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