JP6172716B2 - 射出成形機の制御方法および射出成形機 - Google Patents

射出成形機の制御方法および射出成形機 Download PDF

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Description

本発明は、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機の制御方法および射出成形機に関するものである。
射出成形機の場合、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行っている。その際、射出工程では射出装置のスクリュの位置、型閉工程および型開工程では型締装置の可動盤の位置、突出工程ではエジェクタピンの位置など各種作動部の位置をそれぞれの位置センサにより検出し、制御装置に送信し、制御装置から前記作動部の駆動部に対して指令信号の出力等を行うことによりそれぞれの工程のクローズドループ制御を行っている。また位置センサの検出値は射出成形機の画面に表示され、また成形データとして制御装置内や別途の記憶装置に保存される。
従来の射出成形機では、位置センサ等のセンサから制御装置への信号転送の送信周期は、センサのスキャンサイクルに対応して一成形サイクル中の全工程において同じ周期で行われていた。しかしながらより高精度な制御を行うためにセンサのスキャンサイクルを短くしていくと、制御装置へ送られる信号転送が通信速度制限を受けて支障を来たす場合があった。そしてこれは特に複数の位置センサから同一の通信ラインを介して一つの制御装置の一つの信号入力部へ信号転送が行われる場合に顕著となっていた。そしてこれらのセンサから制御装置への信号転送に支障を来す問題に対応して、制御装置と通信システムのハード構成を構築しようとすると、制御装置等のコストが高額になりすぎるという問題があった。
これらの問題に対応するものとして特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1では、射出工程を含む第一区間、保圧工程および冷却工程を含む第二区間、型開工程および突出し工程を含む第三区間のうち、第一区間の動作状態のサンプリング時間を最も短くし、次に第二区間の動作状態のサンプリング時間を短くすることが記載され、その結果、全体のサンプリング回数を大幅に低減でき、メモリの小型化、低コスト化などが図れる点についても記載されている。
特公平6−43087号公報(請求項1、第1図)
しかしながら特許文献1に記載の方式は、各区間ごとのサンプリング時間を異ならせるものであるが、それぞれの作動部の制御については何ら記載がない。そのためサンプリング時間が最も短い区間では、高精度な測定およびデータ転送が行われるが、サンプリング時間が長い区間では、測定の精度が低くなるという問題があった。より具体的には、射出成形機においては、射出工程を含む区間が最も高精度な測定が必要なことは確かであるが、型開閉動作やエジェクタ突出動作もそれぞれの作動部においては高精度な制御が望まれる。しかし特許文献1の場合、それらの作動部の制御については高精度な測定および制御を行うことは出来なかった。
本発明では上記の問題を鑑みて、比較的簡単な方法または比較的低コストな装置により射出成形機の複数の工程にわたりセンサから制御装置への信号送信を良好に行うことのできる射出成形機の制御方法および射出成形機を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形機の制御方法は、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機の制御方法において、複数のセンサのうち各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の射出成形機の制御方法は、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機の制御方法において、複数の作動部の各センサのうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の射出成形機の制御方法は、請求項1または請求項2において、前記センサは、少なくとも射出装置のスクリュの位置を検出するセンサと、型締装置の可動盤の位置を検出するセンサと、型締装置のエジェクタ可動部の位置を検出するセンサを含み、一成形サイクル中の射出工程においてはスクリュの位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くし、
前記一成形サイクル中の型開工程および型閉工程においては可動盤の位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くし、
前記一成形サイクル中の突出工程においてはエジェクタ可動部の位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くすることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の射出成形機は、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機において、複数のセンサのうち各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更するか、または複数の作動部の各センサのうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする。
本発明の射出成形機は、センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機において、複数のセンサのうち各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更するか、または複数の作動部の各センサのうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更するので射出成形機の各工程にわたり複数のセンサから制御装置への信号送信を良好に行うことができる。
本発明の実施形態の射出成形機の側面図である。 本発明の実施形態の射出成形機の制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態の各工程における位置センサの送信周期(時間当たりの送信回数)を示す図である。 本発明の実施形態の射出工程の各位置センサの送信周期を示す図である。
本発明の実施形態の射出圧縮成形機11について、図1を参照して説明する。射出成形機11は、ベース12上の一側に設けられた射出装置13とその他側に設けられた型締装置14とから基本的な部分が構成される。射出装置13は前後進および回転可能なスクリュ15を内蔵した加熱筒16の前方にノズル17が固定されている。また射出装置13は、射出時にスクリュ15を前進制御させ、計量時に背圧制御させる射出用油圧シリンダ18と、計量時にスクリュ15の回転制御を行う計量用油圧モータ19を備えている。射出用油圧シリンダ18と計量用油圧モータ19への油圧回路は記載を省略するが、ポンプから射出用油圧シリンダ18への管路には計量時の背圧をコントロールする油圧センサ等が設けられる。また射出装置13の前部プレート20とスクリュ15の間、射出装置13の基部21とスクリュ15の間、前部プレート20と計量モータ19が設けられたプッシャプレート22との間、または射出装置13の基部21とプッシャプレート22の間のいずれかには、作動部であるスクリュ15の位置を検出するための位置センサ23が取付けられている。(なお前記においてスクリュ15とはスクリュ15の基軸部15aか或いは基軸部15aに接続される部材を含む。)
本実施形態では位置センサ23(センサ)については、磁歪式のアブソリュート型直線位置センサであるMTSセンサ(登録商標)が用いられる。そして位置センサ23の信号送信機能を有する本体23aが前部プレート20に取付けられ、スクリュ15の基軸部15aと平行に直線棒状のスケール部23bが設けられ、スクリュ15の基軸部15aに接続される部材には読取部であるマグネットリング23cが取付けられている。そして本実施形態の位置センサ23は、本体部23aにタイマ機能を含む信号処理部を有する。従って制御装置24のタイマの側からのリクエストにより信号を送信するものではない。ここでは位置センサ23から制御装置24への通常の送信周期は2.0msとなっている。しかし位置センサ23については通信コマンドにより送信周期を変更する機能を有する。本実施形態の位置センサ23では送信周期は0.5msまで短縮することが可能である。しかし位置センサ23の種類については磁歪式以外に他の非接触式のセンサや接触式のセンサであってもよく、更にはパルス数を検出するエンコーダやポテンショメータ等のセンサであってもよく種類は限定されない。また位置センサ23の通常の送信周期および短縮可能な送信周期も限定されない。
なお射出装置13は、射出用油圧シリンダ18と計量用油圧モータ19の少なくとも一方が、サーボモータ等の電動機により駆動されるものでもよい。そしてスクリュ15の前後進用に射出用サーボモータが用いられる場合は、スクリュ15の前後進方向の位置の検出は、射出用サーボモータに設けられたロータリエンコーダ(位置を検出するセンサ)により行われる。
型締装置14について説明すると、固定金型25が取付けられる固定盤26がベース12上に立設されている。また固定盤26に対して一側寄り(反射出装置側)のベース12上には受圧盤27がベース12上に立設されている。固定盤26と受圧盤27はそれぞれの四隅近傍がタイバ28により連結され、ナットにより固定されている。また固定盤26と受圧盤27との間には、可動金型29が取付けられた可動盤30がタイバ28にガイドされて型開閉方向に移動可能に設けられている。
受圧盤27には、型締機構と型開閉機構を兼ねた油圧の型締シリンダ31が取付けられ、型締シリンダ31のラム32が可動盤30の背面に固定されている。型締シリンダ31の油圧回路については記載を省略するが、ポンプから型締用シリンダ31への管路には型締時の型締力をコントロールする油圧センサ等が設けられる。そして受圧盤27と可動盤30の間、ベース12と可動盤30の間、固定盤26と可動盤30の間、固定金型25と可動金型29の間、のいずれかの間にわたって作動部である可動盤30の位置を検出する位置センサ33(センサ)が設けられている。位置センサ33は、信号線が接続される本体部33aが受圧盤27側に取付けられ、本体部33aにはスケール33bが型開閉方向に取付けられ、可動盤30側に読取部33cが設けられている。ただし位置センサ33は、本体部33aと読取部33cをそれぞれ逆の盤に取付けてもよい。また位置センサ33については射出装置13と同様に磁歪式のセンサが用いられるが他の種類のセンサでもよい。
型締装置14は、トグル式のものでもよく、その際の駆動手段は、油圧シリンダでもサーボモータ等の電動機でもよい。そして駆動手段が油圧シリンダやサーボモータ以外の電動機の場合は、前記同様に位置センサ33が取付けられる。またサーボモータの場合は、サーボモータに設けられたロータリエンコーダが可動盤の位置(クロスヘッドの位置)を検出する位置センサとなる。更に型締装置14は、4本のタイバ軸がロッドを構成する型締シリンダを設けた2プラテン式の型締装置であってもよい。その場合型締シリンダの位置(タイバの位置)を検出する位置センサも設けられる。また、型締シリンダを個別に制御して平行制御を行う目的のものでは、型締シリンダの数に対応して位置センサが設けられる。更に射出圧縮成形や高精度な成形を行う場合は、固定金型と可動金型の相互の距離を測定するための位置センサを設けてもよい。
可動盤30の背面側のラム32の内部、または可動盤30の内部や近傍には可動金型29のキャビティ面から成形品Pを突出すためのエジェクタ装置34の駆動手段である油圧シリンダ35が取付けられている。そして油圧シリンダ35のロッドが可動金型29内のエジェクタプレート36の背面に当接または固着されている。そして前記エジェクタプレート36の前面側にはエジェクタピン37が設けられ、エジェクタピン37がキャビティ面29aに臨むようになっている。更にエジェクタプレート36の前面にはバネ38が設けられ、油圧シリンダ35の駆動力が及んでいないときはエジェクタピン37をキャビティ面29aまで後退させるようになっている。エジェクタ装置34には磁歪式の位置センサが39(センサ)が設けられ、エジェクタプレート36、エジェクタピン37、油圧シリンダ35のロッド等のエジェクタ可動部(作動部)の位置等が検出されるようになっている。位置センサ39の位置や種類が限定されないのは射出装置13等と同様である。またエジェクタ装置34の駆動手段は油圧シリンダに限定されず、サーボモータ等の電動機を用いたものでもよい。そしてサーボモータを用いた場合は、サーボモータに取付けられるロータリエンコーダがエジェクタ可動部の位置を検出するセンサとなる。
次に射出成形機の制御装置24について図2のブロック図により説明する。制御装置24は、位置センサ23,33,39等のセンサからの信号を処理してクローズドループ制御等をシーケンス制御的に行う演算処理部40を備える。また前記演算処理部40に接続されて油圧回路のソレノイドやポンプのサーボモータ等の電動機等の制御を行うための信号を送信する駆動部制御部41が設けられている。更に演算処理部40には画面表示を行うための表示処理部42、データを入力するための設定入力部43、成形条件や成形データを記憶する記憶部44が接続されている。また制御装置24の演算処理部40には、位置センサ23,33,39の送信周期を制御するセンサ送信周期制御部45が設けられている。そして演算処理部40とセンサ送信周期制御部45には、位置センサ23,33,39から送信されてきた信号を入力処理(読取処理)するとともに位置センサ23,33,39に対して送信周期を送信する際に出力処理を行うセンサ信号入力・出力処理部46が設けられている。
本実施形態では、制御装置24のセンサ信号入力・出力処理部46は、一つの接続ポートからなる。磁歪式の位置センサ23,33,39と制御装置24の間は、CAN通信(Controller Area Netwaork)により接続されている。CAN通信は、ISOの規格に準拠した公知のシリアル通信である。CAN通信は、CANhighとCANlowの2本の通信線(バス)を一対としてその作動電圧によりバスのレベルを判断し、情報をデジタル信号として送信する。本実施形態ではCAN通信の通信速度は500kbsであるが他の通信速度のものも有り得る。なお通信手段は他のデジタル通信等でもよく、一例としてはSSI、Profibus−DP、EtherCAT、EtherNet/IP、Powerlinkなどでもよい。
本実施形態では、複数の位置センサ23,33,39からの信号線47,48.49は中間で統合され、1本の信号線50としてセンサ信号入力・出力処理部46の一つの接続ポートに接続されている。そのため制御装置24は接続ポートを複数有する制御盤を備えたり接続ポートを有する複数の制御盤を備える必要が無く、安価に構成することができる。なお本発明は送信速度を高めるために2本の通信線および2つの接続ポートを有するものをまったく除外するものではない。
次に本実施形態の射出成形機11の1成形サイクルにおける各工程の作動と、位置センサ23,33,39から制御装置24への信号送信等について図3および図4により説明する。本発明では、センサにより検出された作動情報を制御装置24へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う際に、各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くする。なお図3は各工程における位置センサの送信周期(時間当たりの送信回数)を示すものであり、破線の高さが上位にある場合ほど送信周期が短いことを指す。また前記において「各工程で主に制御に用いる作動情報」とは、各工程で最もクローズドループ制御を高精度に行う必要のある作動部の作動情報を指し、通常は各工程で最も高速で移動される作動部の位置情報(速度情報を含む)を指す。
より具体的には、射出工程(射出充填+保圧)とその後の計量工程のスクリュ15の動作時にはスクリュ15の位置を検出する位置センサ23が、これらの工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサ23となる。そして図4に示されるように位置センサ23から制御装置24への送信周期を他の位置センサ33,39の送信周期と比較して相対的に短くして0.5msまで短縮する。なお射出工程における他のセンサとはその工程で主に制御に用いない作動情報を検出するセンサ33,39を指す。それらのセンサ33,39によって検出される作動部の状態は、停止しているか、または精密な制御を必要としない状態となっている。また型締シリンダ31の図示しない圧力センサ等も短時間に高密度なクローズドループ制御の信号送信を行う必要がなく、主に制御に用いないセンサに該当する。
位置センサ23の送信周期の短縮指令は、射出工程の開始と同時かそれより所定時間以内前に制御装置24のセンサ送信周期制御部45からセンサ信号入力・出力処理部46を介してCAN通信の信号線50,47により位置センサ23の信号送信機能を有する本体部23aに送信される。そのことにより位置センサ23から制御装置24への送信周期が2.0msから0.5msに切換えられる。その際可動盤30の位置を検出する位置センサ33やエジェクタ可動部の位置を検出する位置センサ39など他の位置センサの送信周期は2.0msのままである。なおこれらの位置センサ23,33,39からの信号の制御装置24への読取には、一定の時間が必要である。
その結果、複数の位置センサ23,33,39からの信号線47,48,49が途中で統合されて1本の信号線50としてセンサ信号入力・出力処理部46の接続ポートに接続されていても、スクリュ15の位置を検出する位置センサ23から制御装置24へ送信される信号の送信周期には滞りが発生しない。このことにより制御装置24には射出工程におけるスクリュ15の位置情報(移動情報)が高密度に入力され、射出用油圧シリンダ18を用いて行われる射出充填、保圧、背圧等のクローズドループ制御の応答性を高めることができる。そして射出工程と計量工程が完了するとセンサ送信周期制御部45からの指令により位置センサ23の送信周期は一旦2.0msに低下させる。
なお図4ではそれぞれの位置センサ23,33,39から制御装置24へ送信される信号は読取時間が重複していない。しかし位置センサ23からの信号の読取中に他の位置センサ33,39からの信号が送信され重複して制御装置24に受信された際は、送信周期を短縮したスクリュ15の位置を検出する位置センサ23から制御装置24へ送信される信号の読取が優先され、他の位置センサ33,39からの信号は読取が行われず削除される。また位置センサ33または39からの信号の読取中に位置センサ23からの信号が送信され重複した際は、位置センサ33等を読取後に位置23からの信号が読取られる。従って位置センサ23からの信号は削除されることなく毎回読取られる。優先される位置センサ23,33,39については、1成形サイクル全般に亘り、スクリュ15の位置を検出する位置センサ23としてもよいし、送信周期を短縮した位置センサ23,33,39からの信号を優先するようにしてもよい。また信号重複した場合の処理方法は前記に限定されず他の方式でもよい。
そして射出工程に引き続く計量工程の際、型締装置14の側では型締シリンダ31が増圧された状態で冷却工程が実施される。計量工程についても引続き、スクリュ15の位置を検出する位置センサ23から制御装置24への送信周期が0.5msに短縮された状態を継続する。そして冷却工程においては可動盤30の位置制御は重要視されないので、位置センサ33の送信周期は長いままでよい。なお前記のスクリュ15の位置を検出する位置センサ23から制御装置24への送信周期の短縮は、射出工程だけ、または射出工程のうちの射出充填工程だけに行うようにしてもよい。またその場合、保圧工程では、ロードセルまたは油圧センサといった射出圧を測定するセンサから制御装置24への送信周期を短縮するようにしてもよい。なお本発明においては複数の工程が順に行われるが、この計量工程と冷却工程のように複数の各工程が並行して行われるような例を含む。
冷却工程が完了して、次に型開工程の可動盤30の作動時には型開工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサである可動盤30の位置を検出する位置センサ33から制御装置24への送信周期を他のセンサ23,39の送信周期と比較して相対的に短くして0.5msまで短縮する。またエジェクタ作動部の位置を検出する位置センサ39の送信周期は射出工程等と同様に2.0msのままである。従って射出の際と同様に、1本の信号線50を介してセンサ信号入力・出力処理部46の接続ポートに信号が送信されても、可動盤30の位置を検出する位置センサ33から制御装置24へ送信される信号の滞りは発生しない。このことにより制御装置24には型開工程における可動盤30の移動情報が高密度に入力され、可動盤30の移動用の型締シリンダ31のクローズドループ制御の応答性を高めることができる。そして型開工程が完了するとセンサ送信周期制御部45からの指令により位置センサ33の送信周期は一旦2.0msに低下させる。
また型開後、成形品の突出工程のエジェクタ作動時にはエジェクタプレート36やエジェクタピン37等のエジェクタ可動部の位置を検出する位置センサ39(突出工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサ)から制御装置24への送信周期を他のセンサ23,33の送信周期と比較して相対的に短くして0.5msまで短縮する。その際他の位置センサ23,33の送信周期は前記したように2.0msとなっている。このことにより位置センサ39から制御装置24へ送信される信号の滞りは発生せず、制御装置24には成形品の突出工程におけるエジェクタ可動部の移動情報が高密度に入力され、エジェクタ作動のクローズドループ制御を行う油圧シリンダ35の応答性を高めることができる。そして成形品突出工程が完了するとセンサ送信周期制御部45からの指令により位置センサ39の送信周期は一旦2.0msに低下させる。
次の型閉工程については、型開工程と同様にセンサ送信周期制御部45からの指令により位置センサ33の送信周期のみが主に制御に用いる作動情報を検出するセンサとして、0.5msに短縮され制御がなされる。そして型閉工程が完了すると位置センサ33の送信周期は2.0msに戻される。そして中間時間が経過すると、スクリュ15の位置を検出する位置センサ23の送信周期が短縮され、次の射出工程が開始される。
なお本実施形態においては、3つの位置センサ23,33,39の間でいずれかの位置センサ23,33,39の送信周期を短縮する例について記載した。しかし本発明のセンサの数は、最低限2つあればよくそれに対応する作業工程も最低限2つあればよい。また位置センサの数は、固定金型25と可動金型29の相互の距離を測定するための図示しない位置センサなど、更に多くの位置センサ、または他の組合せの複数の位置センサの関連でいずれかの位置センサの送信周期を短縮する例であってもよい。具体的には計量モータの回転角度を検出するセンサ、金型のコア、ゲートカッタ、ゲートバルブ等の移動を検出する位置センサ、型締力や射出力を検出する歪センサ、樹脂圧を検出する樹脂圧センサ、油圧を検出する圧力センサなど射出成形機に用いられる各種センサのうち、送信サイクルを変更可能なものが本発明の対象となる。
また射出成形機の所定の工程については次のような工程であってもよい。射出圧縮成形や発泡成形など際の圧縮工程や発泡工程で、可動盤30の移動を伴いながら成形を行う場合は、可動盤30の位置を検出する位置センサ33から制御装置24へ送信される信号の送信周期を短縮するようにしてもよい。または固定金型25と可動金型29の相互の距離を測定するための位置センサから制御装置24へ送信される信号の送信周期を短縮するようにしてもよい。これらの場合、射出装置13のスクリュ15の位置を検出する位置センサ23から制御装置24へ送信される信号の送信周期は、短縮したままでもよく、短縮を解除してもよい。可動盤30の位置センサ33とともにスクリュ15の位置センサ23の送信周期も短縮したままの場合は、短縮された送信周期の信号が同時に信号線50に送られることになる。しかしその際に信号送信に滞留が起きない程度に送信周期が短縮できる場合は問題ない。また信号送信の滞留が僅かに発生したとしても、当初の送信周期(例えば2.0ms)よりも短縮でき、制御に必要とする送信周期を満たす場合は実用化したほうが望ましい場合が多い。また本実施形態では主に制御に用いる作動情報を検出するセンサ以外の他のセンサから制御装置への送信周期は、当初の状態のまま一定(例えば2.0ms)であるが、更に遅くする部分を設けてもよい。
また本発明において各工程のセンサの送信周期を変更するものについては、当該工程の開始時からでなく、タイマにより前の工程の終了前からや、当該工程の途中から送信周期を短縮するものも含む。更には送信周期の延長についても、当該工程の終了時に一致せずに、当該工程の途中(終了前の時点)や次の工程の開始後に延長されるものでもよい。また本発明において「各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも「相対的に短くする」」とは、複数のセンサから制御装置24への当初設定の送信周期を全て最短に設定しておき、各工程において最短送信周期の必要がないセンサの送信周期を遅くすることにより同様の状態を作り出すような場合が含まれることを指す。
更に本発明は、工程(時間)によって送信周期を短縮するのではなく、複数の作動部(例えばスクリュや可動盤やエジェクタ駆動部)のうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くするものでもよい。具体的には、作動部の作動検出と同時に送信周期を短くするものや、作動部の速度が一定以上となったことによりその速度を検出した位置センサの送信周期を、作動状態にない作動部を検出する他のセンサの送信周期よりも短くするものでもよい。また同様に作動部の作動停止と同時に送信周期を延長するものや、作動部の速度が一定以下となったことを検出することにより送信周期を延長するものでもよい。なお前記において作動状態にない作動部とは、僅かに作動実態があったとしても高精度なクローズドループ制御を行う必要のないものを含む。
本発明については、これ以上一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。また射出成形機は横型のもの以外に竪型のものであってもよい。更に射出成形機に使用される材料は、樹脂のみに限定されず、樹脂と他の材料の混合物、金属、他の有機物または無機物などでもよい。
11 射出成形機
13 射出装置
14 型締装置
15 スクリュ
18 射出用油圧シリンダ
23,33,39 位置センサ
24 制御装置
30 可動盤
31 型締シリンダ
34 エジェクタ装置
40 演算処理部
45 センサ送信周期制御部
46 センサ信号入力・出力処理部
47,48,49,50 信号線

Claims (4)

  1. センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機の制御方法において、
    複数のセンサのうち各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする射出成形機の制御方法。
  2. センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機の制御方法において、
    複数の作動部の各センサのうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする射出成形機の制御方法。
  3. 前記センサは、少なくとも射出装置のスクリュの位置を検出するセンサと、型締装置の可動盤の位置を検出するセンサと、型締装置のエジェクタ可動部の位置を検出するセンサを含み、
    一成形サイクル中の射出工程においてはスクリュの位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くし、
    前記一成形サイクル中の型開工程および型閉工程においては可動盤の位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くし、
    前記一成形サイクル中の突出工程においてはエジェクタ可動部の位置を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサの送信周期と比較して相対的に短くすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の射出成形機の制御方法。
  4. センサにより検出された作動情報を制御装置へ送信して複数の工程のクローズドループ制御を行う射出成形機において、
    複数のセンサのうち各工程で主に制御に用いる作動情報を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更するか、または複数の作動部の各センサのうち作動状態の作動部を検出するセンサから制御装置への送信周期を他のセンサから制御装置への送信周期よりも相対的に短くなるように一成形サイクル中に変更することを特徴とする射出成形機。
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