JP2016023583A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パージ流量を好適に制御するとともに、洩れ判定の際に燃料タンクを含む対象空間を適正に減圧する。【解決手段】蒸発燃料処理装置は、キャニスタ18と吸気通路14とを接続するパージ配管24と、パージ配管24に設けられたパージ制御弁26及びポンプ28を備える。ECU37は、パージ制御弁26及びポンプ28の少なくともいずれかを制御することにより蒸発燃料のパージ流量を制御する。また、ECU37は、洩れ判定の対象となる対象空間36についてポンプ28を駆動することにより減圧を実施する。この際、キャニスタ18を通じてキャニスタ18の大気ポート21に向けてガス流が生じるように減圧が実施される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着して、その吸着した蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージする蒸発燃料処理装置に関するものである。
従来、吸気負圧が小さいときにポンプを正回転駆動することよりパージを行う一方、洩れ異常の有無を判定するときに、ポンプを逆回転駆動することにより燃料タンクを含む配管内を減圧する技術が知られている(特許文献1)。かかる技術によれば、パージに使用するポンプを減圧処理に兼用することで、減圧処理のための専用のポンプを設ける必要がなく、パージと洩れ故障診断を選択的に実施することができる。
特許文献1に記載のものでは、大気に連通する大気配管がキャニスタに接続され、その大気配管にポンプが設けられている。このポンプの駆動によりキャニスタに空気を送り込むことで、キャニスタに吸着された蒸発燃料はパージ配管を通じて吸気通路へパージ処理される。
特開2008−95564号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、吸気負圧によりパージが実施される場合はパージ配管内に負圧が生じ、ポンプの駆動によりパージが実施される場合はパージ配管内に正圧が生じる。すなわち、吸気負圧によるパージ実施時とポンプによるパージ実施時とでは、蒸発燃料の流動特性に差異が生じる。このため、パージ流量の制御に影響が生じることが考えられる。
また、ポンプを吸気通路とキャニスタとの間に設けた構成とすると、洩れ判定の際に、燃料タンクを含む対象空間の圧力を減圧するために、ポンプの駆動により、蒸発燃料を含むガスを吸気通路に送る必要がある。この場合、エンジン停止後において吸気通路から大気への燃料の洩れ出しが懸念される。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、パージ流量を好適に制御するとともに、洩れ判定の際に燃料タンクを含む対象空間を適正に減圧することを可能とする蒸発燃料処理装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用・効果について記載する。
本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着させるとともに、その吸着させた前記蒸発燃料を内燃機関の吸気通路に放出する内燃機関の蒸発燃料処理装置である。また、前記キャニスタと前記吸気通路とを接続するパージ配管と、前記パージ配管に設けられたパージ制御弁と、前記パージ配管に設けられたポンプと、前記パージ制御弁の開度制御により、前記蒸発燃料のパージ流量を制御する第1パージ制御手段と、前記ポンプを駆動することにより、前記蒸発燃料のパージ流量を制御する第2パージ制御手段と、前記燃料タンクを含み洩れ判定の対象空間について前記ポンプの駆動による減圧を実施する減圧実施手段と、前記減圧実施手段による減圧に伴う前記対象空間の圧力変化に基づいて洩れ異常の有無を判定する洩れ判定手段と、を備え、前記減圧実施手段は、前記対象空間の減圧に際し、前記キャニスタを通じて前記キャニスタの大気ポートの側に向けてガス流を生じさせるように前記ポンプを駆動することを特徴とする。
パージ配管にはパージ制御弁とポンプとが設けられており、吸気負圧によりパージが実施される場合と、ポンプの駆動によりパージが実施される場合とでは、いずれもパージ配管内に負圧を生じさせることで蒸発燃料のパージが実施される。したがって、例えばポンプがキャニスタの大気ポート側に設けられる構成とは異なり、吸気負圧によるパージ実施時とポンプ駆動によるパージ実施時とで蒸発燃料の流量特性に差異が生じにくくなる。したがって、パージ流量を好適に制御できる。
また、ポンプはパージ処理に加えて洩れ判定処理において用いられる。この場合、洩れ判定の対象空間の減圧に際し、キャニスタを通じてキャニスタの大気ポートの側に向けてガス流を生じさせるようにポンプを駆動する構成にしたため、仮にパージ配管内に蒸発燃料が残留していたとしても、その残留燃料は、キャニスタにて吸着されることで大気ポートからの大気放出が抑制される。その結果、パージ流量を好適に制御できるとともに、洩れ判定の際に対象空間を適正に減圧することができる。
エンジンと蒸発燃料処理装置の構成図 蒸発燃料処理装置の動作説明図 パージ制御処理プログラムを示すフローチャート 洩れ判定処理プログラムを示すフローチャート 減圧処理を示すタイムチャート 第2実施形態の蒸発燃料処理装置の構成図 他の実施形態の蒸発燃料処理装置の構成図
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。本実施形態の蒸発燃料処理装置は、電子制御ユニット(以下、ECUという)を用い、燃料タンクから発生する蒸発燃料をエンジンに適正にパージ処理しエンジンにおいて燃焼させることと、洩れ判定の際に燃料タンクを含む対象空間の圧力が適正に減圧することを、実現する装置を想定したものである。
図1に示すように、エンジンシステムは、エンジン11と燃料を貯留する燃料タンク12とを備える。エンジン11において、燃料噴射弁13から噴射された燃料と吸気通路14から吸入された空気とが混合され、その混合気が点火により燃焼される。吸気通路14には、吸気量を調節するためのスロットルバルブ15が設けられている。また、スロットルバルブ15の下流側には、吸入空気の圧力を検出する吸気圧センサ16が設けられている。
蒸発燃料処理装置において、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料はエンジン11に供給される。具体的には、蒸発燃料処理装置は活性炭などの吸着材が充填されたキャニスタ18を備えており、キャニスタ18に吸着された蒸発燃料が吸気通路14へパージされる。
キャニスタ18には、燃料ポート19と、パージポート20と、大気ポート21とが設けられている。燃料ポート19には、燃料タンク12に連通される燃料配管22が接続され、燃料配管22には逆止弁23が設けられている。この逆止弁23により、燃料タンク12からキャニスタ18へのガス流は許容され、キャニスタ18から燃料タンク12へのガス流は遮断される。これらにより、燃料タンク12で発生した蒸発燃料はキャニスタ18に吸着される。
パージポート20には、パージ配管24の一端が接続され、パージ配管24の他端は吸気通路14に接続されている。パージ配管24は、その中間部分で二経路に分岐しており、一方の第1分岐部25にはパージ制御弁26が設けられ、他方の第2分岐部27にはポンプ28が設けられている。また、パージ配管24において、分岐部25、27よりも吸気通路14側の部位には逆止弁29が設けられており、キャニスタ18から吸気通路14へのガス流は許容されるが、吸気通路14からキャニスタ18へのガス流は遮断される。大気ポート21には、大気へ連通する大気配管30が接続されている。大気配管30には大気開閉弁31が設けられており、大気開閉弁31により大気配管30を通る流路が開閉される。なお、逆止弁23はリリーフ(圧力調整)付きの弁であってもよい。
パージ制御弁26は、常閉式の電磁弁であり、非通電時に閉弁状態となり、通電時に開弁状態となる。また通電デューティ比の変更によってその開度が調整される。
ポンプ28は、モータを備えており、モータは正逆両方向に回転可能であるため、その回転方向に応じて、ポンプ28を通過するガス流の向きを吸気通路14側又はキャニスタ18側に変えることができる。また、ポンプ28は、第2分岐部27を通る流路の開閉機能を備えており、非通電時は閉弁状態となる。
蒸発燃料処理装置は、第2分岐部27と燃料配管22とをキャニスタ18を通ずることなく連通するバイパス配管32を備える。バイパス配管32は、第2分岐部27においてポンプ28よりも吸気通路14側の部位と、燃料配管22において逆止弁23よりも燃料タンク12側の部位とに、接続されている。また、バイパス配管32には、バイパス配管32を通る流路を開閉するバイパス開閉弁33が設けられている。バイパス開閉弁33は常閉式の電磁弁であり、非通電時に閉弁状態となり、通電時に開弁状態となる。
エンジン11には、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ34が設けられている。第2分岐部27には、ポンプ28よりも吸気通路14側に圧力センサ35が設けられており、燃料タンク12を含み洩れ判定の対象となる対象空間36(図2(d)参照)の圧力を測定する。なお、圧力センサ35の取り付け位置は、対象空間36のうちポンプ28よりもキャニスタ18側とキャニスタ18とを除く閉塞空間38(図2(c)参照)内であればいずれでもよく、例えば、燃料タンク12内であってもよい。
ECU37は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の各種制御を実施する。具体的には、マイコンは、前述した各種センサから各種検出信号等を入力し、その入力した各種検出信号等に基づいて、燃料噴射量や点火時期を制御するとともに、パージ制御弁26やポンプ28等の駆動を制御する。
ECU37は、パージ制御について、吸気負圧を利用したパージ処理及びポンプ駆動によるパージ処理の少なくともいずれかを実施する。具体的には、吸気圧センサ16により読み込んだ吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合には、パージ制御弁26及びポンプ28の少なくともいずれかを用いてバージ処理を実施し、吸気負圧が所定値未満(負圧小又は正圧)である場合には、ポンプ28を用いてパージ処理を実施する。ECU37は、エンジン回転速度とエンジン負荷(例えば、吸気負圧)に基づいてパージ流量を算出する。
また、パージ処理の際、パージ配管24等に孔等の異常があると、蒸発燃料がその孔等から大気へ洩れ出るといった問題がある。そこで、ECU37は燃料タンク12を含む対象空間36の圧力をポンプ28やパージ制御弁26の制御により負圧にして、圧力センサ35の検出値を用いて洩れ判定を実施する。
ECU37は、パージ制御弁26、ポンプ28、大気開閉弁31及びバイパス開閉弁33の作動を制御することで、図2(a)〜(d)に示す処理を実施する。図2において、(a)は吸気負圧によるパージ処理、(b)はポンプ28によるパージ処理、(c)は減圧処理、(d)は洩れ判定を示す動作図である。
図2(a)において、エンジン11の動作中に、大気開閉弁31とパージ制御弁26が開弁されると、エンジン11で発生する吸気負圧により、大気ポート21からキャニスタ18に空気が取り込まれる。これにより、キャニスタ18に吸着した蒸発燃料が脱離し、第1分岐部25を経由するとともに吸気通路14へ蒸発燃料がパージされる。ECU37によるこのパージ処理が第1パージ制御手段に相当する。この際、パージ制御弁26を用いて、第1分岐部25を通過する蒸発燃料を含むガスの流量が制御されることにより、蒸発燃料が吸気通路14に好適にパージされる。
図2(b)において、エンジン11の動作中に、大気開閉弁31が開弁され、ポンプ28が正回転駆動されると、大気ポート21からキャニスタ18に空気が取り込まれ、キャニスタ18から蒸発燃料が脱離し、第2分岐部27を経由するとともに吸気通路14へパージされる。ECU37によるこのパージ処理が第2パージ制御手段に相当する。この際、ポンプ28を用いて、第2分岐部27を通過する蒸発燃料を含むガス流の流量が制御されることにより、蒸発燃料は吸気通路14に好適にパージされる。
図2(c)においては、エンジン11の停止中に、バイパス開閉弁33と大気開閉弁31が開弁された状態で、ポンプ28が逆回転駆動されると、閉塞空間38内のガスがポンプ28の駆動により吸引され、バイパス配管32を経由するとともに、キャニスタ18を通じて大気へ放出される。これにより、閉塞空間38の圧力が減圧される。このとき、燃料タンク12内に蒸発燃料が存在していても、その蒸発燃料はキャニスタ18に吸着されるため、蒸発燃料が大気へ放出されることを抑制できる。
図2(c)に引き継いで図2(d)において、洩れ判定が実施される。所定時間の間、閉塞空間38の圧力が減圧された後、大気開閉弁31が閉弁され、パージ制御弁26が開弁され、対象空間36の一部である閉塞空間38の圧力のみが負圧であった状態から、対象空間36の全体で圧力が一様になり負圧の状態となる。ポンプ28が停止し、対象空間36の圧力が安定した後、この状態で、圧力上昇量を圧力センサ35により測定し、圧力上昇量が所定の閾値THより大きいか否かを判定する。これが洩れ判定に相当する。
ECU37が実行するパージ制御の内容について説明する。図3に、パージ制御処理プログラムをフローチャートにより示す。なお、本フローチャートでは吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合に、パージ制御弁26を用いたパージ処理を実施する例について示す。まずステップS11では、エンジン11が動作中であるか否かを判定する。エンジン11が動作中でないと判定された場合は、ステップS11を繰り返し実施する。一方、エンジン11が動作中であると判定された場合は、ステップS12へ移る。
ステップS12では、パージ条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、キャニスタ18に吸着されている蒸発燃料が所定量以上であるか否か、フューエルカット中でないか否か、及び空燃比学習中でないか否か等を判定する。ステップS12の判定において否定された場合は、ステップS11に戻る。一方、ステップS12の判定において肯定された場合、ステップS13へ移る。
ステップS13では、スロットルバルブ15より下流側の吸気通路14において、パージに必要な吸気負圧が発生する運転状態であるか否かを判定する。具体的には、吸気圧センサ16により読み込んだ吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合には、パージ制御弁26を用いてパージ流量を制御し、吸気負圧が所定値未満(負圧小又は正圧)である場合には、ポンプ28を用いてパージ流量を制御する。
ステップS13の判定において肯定された場合は、パージ制御弁26を用いてパージ流の流量を制御することでパージ処理する(ステップS14)。一方、否定された場合は、ポンプ28を駆動し、ポンプ28を通るパージ流の流量を制御することで、パージを実施する(ステップS15)。ステップS14又はステップS15のパージの後、ステップS12に戻る。
ECU37が実行する洩れ判定について説明する。図4に、洩れ判定プログラムをフローチャートにより示す。まず、ステップS21では、エンジン11が停止中であるか否かを判定する。ステップS21の判定において否定された場合、ステップS21を繰り返し実施する。一方、ステップS21の判定において肯定された場合、ステップS22へ移る。
ステップS22では、洩れ判定の開始条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、パージ制御弁26が閉弁しているか否か等を判定する。ステップS22の判定において否定された場合は、ステップS21に戻る。一方、ステップS22の判定において肯定された場合、バイパス開閉弁33を開弁し、ポンプ28を逆回転に駆動させることで、閉塞空間38の圧力を減圧する(ステップS23)。この後、ステップS24へ移る。
ステップS24では、ポンプ28の駆動の停止条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、閉塞空間38の圧力が所定の圧力値まで減圧されたか否かを判定する。ステップS24の判定において否定された場合は、ステップS24を繰り返し実施する。一方、ステップS24の判定において肯定された場合は、大気開閉弁31を閉弁し、パージ制御弁26を開弁した後、ポンプ28を停止する(ステップS25)。このとき、対象空間36の一部である閉塞空間38のみの圧力が負圧であった状態から、対象空間36全体の圧力が負圧の状態となる。この後、ステップS26へ移る。
ステップS26では、ステップS25の実行後、所定時間が経過したか否かを判定する。
この場合、対象空間36に洩れがあると、減圧完了後からの時間経過により、対象空間36の圧力が上昇する。このため、パージ制御弁26の開弁後に所定時間が経過した後、圧力センサ35により検出した対象空間36の圧力を読み込む(ステップS27)。この後、ステップS28へ移る。
ステップS28では、対象空間36の圧力が閾値TH未満であるか否かを判定する。すなわち、対象空間36に洩れ異常が無い場合は、圧力上昇が生じにくいため測定された圧力値は閾値TH未満となり、正常判定される(ステップS29)。一方、対象空間36に洩れ異常がある場合は、圧力上昇が生じやすいため測定された圧力値は閾値TH以上となり、異常判定される(ステップS30)。この後、大気開閉弁31を開弁させ、パージ制御弁26及びバイパス開閉弁33を閉弁する(ステップS31)。この後、この一連の処理を終了させる。
図5に減圧及び洩れ判定の処理を、より具体的に示す。図5に示すように、時刻t1でエンジン11が停止された後、時刻t2でバイパス開閉弁33が開弁され、ポンプ28が逆回転駆動される。これにより、閉塞空間38の圧力が減圧される。時刻t3で、閉塞空間38の圧力が所定の圧力値まで減圧されると、大気開閉弁31が閉弁され、パージ制御弁26が開弁された後、ポンプ28の駆動が停止される。この後、対象空間36の全体で圧力が一様になり負圧の状態となる(時刻t4)。時刻t3からの所定時間経過後、時刻t5で、対象空間36の圧力が閾値TH以上であるか否かを判定することで洩れ判定を完了し、大気開閉弁31を開弁するとともにパージ制御弁26とバイパス開閉弁33を閉弁する。このあと、蒸発燃料処理装置は減圧処理開始前の状態に戻る。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を有する。
本実施形態では、パージ配管24の第1分岐部25と第2分岐部27とにパージ制御弁26とポンプ28とをそれぞれ並列にして設け、吸気負圧によるパージ実施時と、ポンプ28の駆動によるパージ実施時とで、いずれもパージ配管24内に負圧を生じさせるようにした。したがって、ポンプ28がキャニスタ18の大気ポート21側に設けられる構成とは異なり、吸気負圧によるパージ実施時とポンプ28の駆動によるパージ実施時とで蒸発燃料の流動特性に差異が生じにくくなる。その結果、パージ流量を好適に制御できる。
本実施形態では、対象空間36が減圧されるのに際し、対象空間36内の蒸発燃料を含むガスがポンプ28の駆動によりキャニスタ18を通じて大気へ放出される。その結果、仮にパージ配管24内に蒸発燃料が残留していたとしても、その蒸発燃料はキャニスタ18にて吸着されるため、大気ポート21からの大気排出が抑制される。
本実施形態では、対象空間36のうちキャニスタ18を含まない閉塞空間38をポンプ28の駆動により減圧し、この後、パージ制御弁26を開弁することにより、対象空間36全体の圧力を均一な負圧とした。この場合、閉塞空間38が減圧される際、ポンプ28の駆動により生じるパージ配管24内のガス流はキャニスタ18に遮られないため、対象空間36が好適に減圧される。
本実施形態では、ポンプ28をキャニスタ18と吸気通路14との間に設ける構成とした。この場合、減圧時に発生するポンプ28の作動音は、パージ配管24内を経てキャニスタ18で吸収されるため、減圧により発生する作動音を抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。この実施形態では、対象空間36を減圧する構成及び方法の点で第1実施形態と異なる。図6に示すように、第1実施形態の構成に加え、パージ配管24において、パージポート20付近と吸気通路14の接続部付近に、それぞれパージポート開閉弁39と吸気側開閉弁40が設けられている。
ECU37は、パージ制御弁26、ポンプ28、大気開閉弁31、バイパス開閉弁33、パージポート開閉弁39及び吸気側開閉弁40の作動を制御することで、減圧処理及び洩れ判定を実施する。
減圧処理において、エンジン11の停止中に、ECU37は、バイパス開閉弁33を開弁し、パージポート開閉弁39及び吸気側開閉弁40を閉弁して、ポンプ28を正回転駆動する。これにより、パージ配管24において、パージ制御弁26及びポンプ28とパージポート開閉弁39との間の空間が減圧される(図中の矢印参照)。このあと、ECU37は大気開閉弁31を閉弁した後、パージポート開閉弁39を開弁し、ポンプ28の駆動を停止する。これにより、対象空間36が減圧処理される。この減圧処理後、第1実施形態と同様にして洩れ判定がECU37により実行される。
以上説明した本実施の形態によれば、ポンプ28はパージ時と同様に正回転駆動されることにより、閉塞空間38の圧力が減圧される。このため、蒸発燃料処理装置は、正逆両方向に回転するポンプ28を備える場合に比べて、簡易な構成となる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・図2(b)において、エンジン11の動作中にポンプ28を正回転駆動する構成としたが、これに代えて、エンジン11の動作前からポンプ28を正回転駆動する構成としてもよい。これにより、吸気通路14へパージする際にポンプ28が動作遅れすることなく好適にパージすることできる。
・第2分岐部27において、非通電時に閉弁状態となるポンプ28を設ける構成としたが、これに代えて、非通電時に開弁状態又は閉弁状態を選択できるポンプ、又は非通電時に通気抵抗が小さくなるポンプを設け、ポンプよりも吸気通路側に電磁弁を設ける構成としてもよい。
・パージ配管24において、キャニスタ18側及び吸気通路14側をそれぞれ集合部とし、その間の中間部に分岐部を設ける構成としたが、これに代えて、パージ配管24において、キャニスタ18側及び吸気通路14側のいずれかを分岐したままこれらキャニスタ18及び吸気通路14に接続する構成としてもよい。さらに、非通電時に閉弁状態となるポンプ28としたが、これに代えて、非通電時に開弁状態と閉弁状態とを選択できるポンプ28としてもよい。
・パージ配管24を二経路に分岐する構成としたが、これに代えて、分岐しない構成としてもよい(図7参照)。この場合、パージ配管24において、パージ制御弁26は吸気通路14側に設けられるとともにポンプ28はキャニスタ18側に設けられ、逆止弁29とパージ制御弁26との間にはバイパス配管32が接続されている。なお、ポンプ28が吸気通路14側に設けられ、パージ制御弁26がキャニスタ18側に設けられる構成としてもよい。これらの構成において、ポンプ28は非通電時に開弁状態と閉弁状態とを選択できる。又は、ポンプ28は非通電時に通気抵抗が小さくなる。これにより、ポンプ28が非通電状態である時に、吸気負圧によるパージ処理が実施される。
・洩れ判定において、減圧処理後の圧力上昇量に基づいて洩れ異常の有無を判定する処理としたが、これに代えて、減圧処理時における所定時間内の圧力降下量、又は所定負圧に達するまでの所定時間に基づいて洩れ異常の有無を判定する処理としてよい。
こうした処理では、所定時間経過後の対象空間36の圧力が閾値TH未満であるか否かを判定する。すなわち、対象空間36に洩れ異常が無い場合は、圧力降下しにくいため、測定された圧力値は閾値TH以上となり、異常判定される。
11…エンジン(内燃機関)、12…燃料タンク、14…吸気通路、18…キャニスタ、21…大気ポート、24…パージ配管、26…パージ制御弁、28…ポンプ、36…対象空間、37…ECU(第1パージ制御手段、第2パージ制御手段、減圧実施手段、洩れ判定手段)。

Claims (6)

  1. 燃料タンク(12)内で発生する蒸発燃料をキャニスタ(18)に吸着させるとともに、その吸着させた前記蒸発燃料を内燃機関(11)の吸気通路(14)に放出する内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
    前記キャニスタと前記吸気通路とを接続するパージ配管(24)と、
    前記パージ配管に設けられたパージ制御弁(26)と、
    前記パージ配管に設けられたポンプ(28)と、
    前記パージ制御弁の開度制御により、前記蒸発燃料のパージ流量を制御する第1パージ制御手段(37)と、
    前記ポンプを駆動することにより、前記蒸発燃料のパージ流量を制御する第2パージ制御手段(37)と、
    前記燃料タンクを含み洩れ判定の対象となる対象空間(36)について前記ポンプの駆動による減圧を実施する減圧実施手段(37)と、
    前記減圧実施手段による減圧に伴う前記対象空間の圧力変化に基づいて洩れ異常の有無を判定する洩れ判定手段(37)と、
    を備え、
    前記減圧実施手段は、前記対象空間の減圧に際し、前記キャニスタを通じて前記キャニスタの大気ポート(21)の側に向けてガス流を生じさせるように前記ポンプを駆動することを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 前記キャニスタは、前記パージ配管が接続されるパージポート(20)と、前記燃料タンクに通じる燃料配管(22)が接続される燃料ポート(19)と、を有しており、
    前記減圧実施手段は、前記第2パージ制御手段によるポンプ駆動時とは逆向きで前記ポンプを逆回転駆動して減圧を実施し、前記キャニスタ内において前記パージポートから前記大気ポートに向けてガス流を生じさせる請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記パージ配管の前記ポンプよりも前記吸気通路側と前記燃料タンクとを接続するバイパス配管(32)と、
    前記バイパス配管に設けられたバイパス開閉弁(33)と、
    を備え、
    前記減圧実施手段は、前記バイパス開閉弁を開弁した状態で、前記ポンプの逆回転駆動により前記バイパス配管を通じて前記燃料タンク内のガスを吸引する請求項2に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記減圧実施手段は、前記ポンプの逆回転駆動時には前記パージ制御弁を閉弁し、その後、ポンプ駆動を停止しかつ前記パージ制御弁を開弁することで前記対象空間を所定の負圧状態にする請求項2又は3に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 前記キャニスタは、前記パージ配管が接続されるパージポート(20)と、前記燃料タンクに通じる燃料配管(22)が接続される燃料ポート(19)と、を有しており、
    前記パージ配管において前記パージポート付近に設けられたパージポート開閉弁(39)と、
    前記パージ配管において前記吸気通路の接続部付近に設けられた吸気側開閉弁(40)と、
    前記パージ配管の前記ポンプよりも前記吸気通路側と前記燃料タンクとを接続するバイパス配管(32)と、
    前記バイパス配管に設けられたバイパス開閉弁(33)と、
    を備え、
    前記減圧実施手段は、前記パージポート開閉弁及び前記吸気側開閉弁を閉弁し、かつ前記バイパス開閉弁を開弁した状態で、前記第2パージ制御手段によるポンプ駆動時とは同じ向きで前記ポンプを正回転駆動して減圧を実施し、前記キャニスタ内において前記燃料ポートから前記大気ポートに向けてガス流を生じさせる請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  6. 前記減圧実施手段は、前記ポンプの正回転駆動時には前記パージポート開閉弁及び前記吸気側開閉弁を閉弁し、その後、前記ポンプ駆動を停止しかつ前記パージポート開閉弁を開弁することで前記対象空間を所定の負圧状態にする請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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JP2020112070A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の蓄熱装置

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