JP6167896B2 - モバイル装置,通信装置,およびプログラム - Google Patents

モバイル装置,通信装置,およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は,モバイル装置,モバイル装置との通信を行うための特定状態を形成し,特定状態を形成したモバイル装置からの処理要求を受信する通信装置,およびプログラムに関する。
従来から,複数のモバイル装置が通信装置を利用するシステムにおいて,あるモバイル装置と通信装置との間で通信を行うための特定状態を形成する処理が知られている。当該処理を行うことで,当該モバイル装置から通信装置の所定の機能の利用が可能になり,その他のモバイル装置からの通信装置の当該所定の機能の利用が制限される。
利用制限に関する技術としては,例えば,特許文献1に開示されているプリンタシステムがある。このプリンタシステムでは,プリンタサーバが情報処理装置から占有印刷要求を受け付けた場合に,プリンタを占有状態に設定し,以後,設定元の情報処理装置からの印刷ジョブが終了するまで,あるいは設定された占有期間が終了するまで,他の情報処理装置からの印刷ジョブの処理要求を拒否する。
特開2000−330738号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,通信装置が,通信が確立された特定状態にあるモバイル装置からの指示に基づいて処理を実行している間に,その特定状態を解除する要求が当該通信装置に入力された場合,当該処理を適切に完了させられない可能性がある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,モバイル装置と通信が確立された特定状態にある通信装置に,当該通信装置に当該特定状態を解除する要求が入力された場合であっても,モバイル装置から指示された処理を適切に完了できる技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたモバイル装置は,通信装置との通信が実行可能なモバイル装置であって,前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置にて第1の処理が実行可能となる特定状態を形成する形成部であって,前記特定状態では,前記モバイル装置から指示される前記第1の処理が実行可能であり,前記通信装置の操作部が操作されて前記通信装置にて実行される第2の処理の実行が制限される前記形成部と,前記通信装置に対して前記第1の処理の実行を指示する指示部と,前記特定状態が形成されて前記第1の処理が実行されている間に,前記通信装置への特定の操作によって,前記通信装置に前記特定状態を解除する解除指示が入力されたことを検知する検知部と,前記検知部にて前記解除指示の入力を検知した場合に,前記特定状態を解除するための解除指示を送信する解除部と,前記特定状態が解除された後,前記特定状態の解除後に実行が開始された前記第2の処理が完了したことを条件として,前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置との前記特定状態を再度形成する再形成部とを備えることを特徴としている。
本明細書に開示されるモバイル装置は,通信装置と通信を行うために特定状態を形成する。特定状態では,モバイル装置は,通信装置に対して第1の処理の実行の指示が可能になる。第1の処理としては,例えば,印刷,スキャン,FAX送信,電話帳編集,コピー,パネル操作で入力可能な各種設定,が該当する。第1の処理は,1つであってもよいし,複数であってもよい。また,特定状態では,通信装置は,当該通信装置の操作部が操作されることによって実行される第2の処理の実行が制限され,さらに当該通信装置への特定の操作によってその特定状態を解除する解除指示を受け付ける。特定の操作には,例えば,解除キーの押下が該当する。通信装置は,第1の処理を実行している間にその解除指示を受け付けると,特定状態を解除した後,第2の処理を実行する。第2の処理は,例えば,操作部を介した画像処理の実行命令の入力であってもよいし,操作部を介して入力される各種の設定変更であってもよい。なお,第1の処理と第2の処理とは,両方とも電話帳編集等,同じ処理であってもよい。
そして,本明細書に開示されるモバイル装置は,通信装置での第2の処理が完了したことを条件として,特定状態を再度形成する。すなわち,通信装置への特定の操作によって特定状態が解除されたとしても,モバイル装置は,ユーザが再度確立指示を入力しなくても特定状態を再度形成する。そのため,特定状態の解除によって第1の処理の実行が中断した場合もその処理が継続され,その結果としてその処理の適切な完了が期待できる。
また,前記特定状態では,他のモバイル装置による第1のプロトコルに従った全ての指示による処理が前記通信装置にて制限され,前記他のモバイル装置による前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従った指示による処理が前記通信装置にて許容されるとよい。
また,前記解除部は,前記検知部にて前記解除指示の入力を検知した際に前記通信装置にて前記第1の処理を実行中であった場合に,前記第1の処理が前記通信装置のメモリ内の設定値を変更する処理であれば,前記第1の処理を中断して前記解除指示を送信し,前記第1の処理が前記通信装置の画像処理部で実行される画像処理であれば,前記第1の処理が完了した後で前記解除指示を送信するとよい。設定値を変更する処理としては,例えば,電話帳編集,通信装置の各種の設定変更が該当する。画像処理としては,例えば,印刷,スキャンが該当する。また,画像処理には,例えば,画像データを送信している最中の処理が含まれる。設定値を変更する処理の場合,ユーザが明示的に終了を入力する必要があり,変更作業が終了するまで特定状態が維持される。このことから,変更作業の終了を待つと特定状態の解除が遅延する可能性があり,処理を中断して解除を優先する方が好ましい。一方で,画像処理の場合は,画像データを送信することで処理が完了する。そのため,処理を中断せずに完了させた方が好ましい。
また,前記再形成部は,前記解除部にて前記第1の処理を中断した場合に,第2の処理が完了した後に,前記特定状態を再度形成し,前記解除部にて前記第1の処理を中断していない場合に,前記第2の処理が完了した後に,前記特定状態を再度形成しないとよい。処理を完了させた場合には,特定状態を再度形成しても続行対象となる処理がある可能性が低い。そのため,特定状態を形成しない方が好ましい。
また,本明細書には,モバイル装置との通信が実行可能な通信装置であって,ユーザからの操作を受け付ける操作部と,第1のモバイル装置から通信の確立指示が入力された場合に,前記第1のモバイル装置との通信を行うための特定状態を形成する形成部であって,前記特定状態では,前記第1のモバイル装置から指示される第1の処理が実行可能であり,前記操作部が操作されて実行される第2の処理の実行が制限される前記形成部と,前記特定状態が形成されている間に,特定の操作によって前記特定状態を解除する解除指示が入力された場合に,前記特定状態を解除する解除部と,前記特定状態の解除後に実行が開始された前記第2の処理が完了した後,前記解除部による前記特定状態の解除があったことを条件として,前記第1のモバイル装置から出力される確立指示を受け付けた場合に,前記特定状態を再度形成する再形成部とを実行することを特徴とする通信装置が開示されている。
また,本明細書に開示される通信装置は,前記解除部によって前記特定状態が解除されたモバイル装置を識別する識別情報を記憶する記憶部を備え,前記形成部は,前記第2の処理の実行が完了した後,前記識別情報に基づいて,第2のモバイル装置よりも前記第1のモバイル装置との間で優先して前記特定状態を形成するとよい。特定状態を解除した場合,解除された第1のモバイル装置では第1の処理が中断している可能性がある。そのため,第2の処理の実行が完了した後は,優先的に第1のモバイル装置との特定状態を形成し,中断した第1の処理を続行できる方が好ましい。例えば,前記形成部は,前記第2の処理の実行が完了した後,一定期間が経過するまでは,前記識別情報に基づいて,前記第2のモバイル装置との間での前記特定状態を形成しないとよい。一定期間,第2のモバイル装置との特定状態を形成しないことで,より確実に第1のモバイル装置との特定状態を形成できる。
また,本明細書に開示される通信装置は,前記解除部にて前記特定状態を解除してから前記第2の処理の実行が完了するまでの間,前記第1のモバイル装置および前記第2のモバイル装置との,前記特定状態を形成させない形成制限部を備えるとよい。第2の処理の実行中,何れのモバイル装置との特定状態も形成しないことで,特定状態の解除に伴って中断した第1の処理があった場合に,その第1の処理の安全性を確保できる。
また,上記の通信装置の機能を実現するための制御方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も,新規で有用である。また,上記の通信装置と,モバイル装置とを備えるシステムも,新規で有用である。
本発明によれば,モバイル装置と通信が確立された特定状態にある通信装置に,当該通信装置に当該特定状態を解除する要求が入力された場合であっても,モバイル装置から指示された処理を適切に完了できる技術が実現される。
実施の形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態におけるモバイル装置とMFPとの間のデータ通信の手順を示すシーケンス図である。 モバイル装置が実行するセッション形成処理の手順の前半を示すフローチャートである。 モバイル装置が実行するセッション形成処理の手順の後半を示すフローチャートである。 MFP(複合機)が実行するセッション管理処理の手順を示すフローチャートである。 MFPが実行する操作解除処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本実施形態にかかる通信装置およびモバイル装置について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,画像処理機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)と,MFPと通信を行うモバイル装置とを有する画像処理システムに本発明を適用したものである。
本形態の画像処理システム900は,図1に示すように,電話機能を有するモバイル装置100と,モバイル装置100と通信を行うMFP200とを備えている。MFP200は,モバイル装置100に限らず,他のモバイル装置との通信も可能である。また,画像処理システム900は,サーバあるいはアクセスポイントを備え,モバイル装置100からサーバあるいはアクセスポイントを介してMFP200と通信してもよい。MFP200は,通信装置の一例である。
続いて,モバイル装置100の構成について説明する。モバイル装置100は,図1に示したように,CPU51と,ROM52と,RAM53と,HDD54とを有するコントローラ50を備えている。また,モバイル装置100は,表示機能と入力機能とを兼ねるタッチパネルを有する操作部60と,外部装置との通信を可能にする通信インターフェース55と,電話機能を実現する電話部70とを有し,これらがCPU51によって制御される。なお,図1中のコントローラ50は,CPU51等,モバイル装置100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にモバイル装置100に存在する単一のハードウェアと表すとは限らない。
HDD54には,OS,インターネット上のデータを閲覧するためのブラウザ,各種の機能を実現するアプリケーションプログラム(以下,「アプリ」とする)等が組み込まれている。例えば,電話機能を実現するアプリや,MFP200に印刷やスキャン等の画像処理を指示し,画像処理に伴う画像データをMFP200に受け渡すアプリが,HDD54に記憶されている。
CPU51は,ROM52から読み出した制御プログラムやHDD54から読み出したプログラムに従って,その演算結果をRAM53またはHDD54に記憶させながら各種の処理を行う。上述した各種のアプリの動作も,CPU51によって処理される。
電話部70は,マイク,スピーカ,電話回線インターフェース等,電話機能を実現するためのハードウェアで構成される。通信インターフェース55は,外部装置と通信を行うためのハードウェアである。通信インターフェース55には,例えば,シリアルインターフェースや,無線移動体通信を実現するための無線通信インターフェースが含まれる。モバイル装置100は,通信インターフェース55を介して,例えば,MFP200に対してデータの送受信を行うことができる。
操作部60は,モバイル装置100の前面に設けられ,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと,メッセージや設定内容を表示するタッチパネルとを有している。また,タッチパネルは,ユーザがタッチ操作することによっても各種の入力が可能であり,例えば,印刷設定や印刷を実行するジョブの選択がタッチパネルから入力される。
続いて,MFP200の概略構成について説明する。MFP200は,図1に示したように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを有するコントローラ30を備えている。また,MFP200は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作部40と,通信インターフェース36とを有し,これらがCPU31によって制御される。なお,図1中のコントローラ30は,CPU31等,MFP200の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にMFP200に存在する単一のハードウェアと表すとは限らない。
画像形成部10は,カラー印刷が可能であってもモノクロ印刷のみが可能であってもよい。本形態では,カラー印刷が可能なものとする。また,印刷方式についても,電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。画像形成部10は,印刷部の一例である。また,画像読取部20は,カラースキャンが可能であってもモノクロスキャンのみが可能であってもよい。本形態では,カラースキャンが可能なものとする。また,読取機構についても,CCDであってもCISであってもよい。
ROM32には,MFP200を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33およびNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。また,MFP200は,ファクシミリ(FAX)送信やデータ転送を行う際の宛先の情報を保持するデータベース(以下,「電話帳」とする)を有しており,NVRAM34にはその電話帳も記憶される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP200の各構成要素を制御する。
通信インターフェース36は,外部装置と通信を行うためのハードウェアである。通信インターフェース36には,例えば,シリアルインターフェースや,ネットワークインターフェースや,無線移動体通信を実現するための無線通信インターフェースや,FAX送受信を実現するためのFAXインターフェースが含まれる。MFP200は通信インターフェース36を介して,例えば,モバイル装置100に対してデータの送受信を行うことができる。
操作部40は,MFP200の外装に設けられ,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと,メッセージや設定内容を表示するタッチパネル41とを有している。タッチパネル41は,ユーザがタッチ操作することによっても各種の入力が可能であり,例えば,印刷設定や印刷を実行するジョブの選択がタッチパネル41から入力される。
また,操作部40の各種のボタンとしては,例えば,印刷開始指示を入力するOKボタンや,印刷のキャンセル指示を入力するキャンセルボタンがある。この他,本形態の操作部40には,外部装置との通信を行うための特定状態であるセッションが形成されている場合に,そのセッションを強制的に解除する解除キー42が設けられている。セッションについては後述する。
上述したようにMFP200は,画像形成機能および画像読取機能を有している。さらにはFAX送受信機能や電話帳編集機能を有している。そのため,MFP200は,これらの機能を利用した各種の処理を実行できる。具体的な処理としては,例えば,コピー,FAX送信,FAX受信転送,電話帳の読み取り,電話帳の書き込み,スキャン,印刷が含まれる。なお,FAX受信転送は,FAXデータを受信し,受信したFAXデータを指定された外部装置に転送する処理である。電話帳の読み取りは,電話帳を参照するだけの処理であり,電話帳の編集ができない処理である。電話帳の書き込みは,データの変更,追加,削除等,電話帳の編集ができる処理である。
続いて,画像処理システム900においてモバイル装置100がMFP200を利用する手順について説明する。なお,モバイル装置100とMFP200との間のデータの受け渡しには,例えば,HTTP,SNTP,FTP等の既存のプロトコルを利用すればよい。
画像処理システム900では,モバイル装置100がMFP200を利用するために,モバイル装置100とMFP200との間で通信を行うための特定状態であるセッションを形成する。MFP200は,モバイル装置100とセッションが形成されている間,モバイル装置100に対してMFP200の利用を許可する。また,MFP200がモバイル装置100との間でセッションを形成した場合,モバイル装置100とは異なる他のモバイル装置はMFP200の利用が制限される。また,MFP200が上記他のモバイル装置との間でセッションを形成した場合には,モバイル装置100はMFP200の利用が制限される。なお,MFP200は,セッションが形成されると,操作部40について解除キー42を除いて入力が許可されず,操作部40を介してのジョブの入力も許可されない。
すなわち,セッションは,モバイル装置がMFP200に対して所定の処理を実行させるために,所定の処理の指示に先行してモバイル装置がMFP200に対してセッション形成要求を送信することで,そのモバイル装置とMFP200との間で形成される。セッションを形成することで,HTTP等の特定のプロトコルを使った通信が実行可能となる。MFP200では,特定のプロトコルを用いた処理については,セッションが形成されたモバイル装置からの指示のみ許容される。換言すると,特定のプロトコルを用いた処理については,セッションが形成されていないモバイル装置からの指示は拒否される。なお,特定のプロトコルを用いない処理(例えば,HTTPを使用しない,ドライバ経由の印刷等)については,セッションが形成されていないモバイル装置からの指示も許容される。以下の説明で登場する処理は,特定のプロトコルを用いた処理であるものとする。
以下の説明では,MFP200がどのモバイル装置ともセッションを形成していない状態で,モバイル装置100がMFP200とのセッションを形成するものとして,図2のシーケンス図を参照しつつ説明する。
先ず,モバイル装置100がMFP200に対してセッション形成要求を送信する。セッション形成要求は,例えば,MFP200に対して処理を要求し得るモバイル装置100内のアプリの起動を契機に送信される。
MFP200は,他のモバイル装置とのセッションが形成されていないことから,モバイル装置100に対して,セッションの形成が許可されたことを示すセッション許可を応答する。そして,モバイル装置100との間でセッションを形成する。
MFP200は,セッションが形成されると,セッションが形成されたモバイル装置100とは異なる他のモバイル装置(例えば,モバイル装置101)からの,特定のプロトコルを用いての利用を制限する。すなわち,MFP200は,他のモバイル装置101から新たにセッションの形成要求を受信したとしても,セッションの形成が拒否されたことを示すセッション拒否を応答する。セッションが形成されないことで,他のモバイル装置101は,特定のプロトコルを用いてのMFP200の利用が制限される。
また,MFP200は,セッションが形成されると,タッチパネル41に,モバイル装置100との通信中である旨のメッセージを表示し,タッチパネル41への入力を制限する。また,MFP200は,他のボタン群についても,解除キー42を除く操作部40への入力が許可されない。すなわち,操作部40を介しての処理の実行が制限される。
セッション許可を受信したモバイル装置100,すなわちMFP200とのセッションが形成されたモバイル装置100は,処理要求をMFP200に送信する。MFP200は,その処理要求を受けて,要求された処理の実行を開始する。モバイル装置100は,ジョブごとに処理要求を行ってもよいし,複数のジョブを纏めて処理要求を行ってもよい。以下,モバイル装置100がMFP200に利用許可を求める処理を「処理A」とする。処理Aには,例えば,電話帳編集が該当する。処理Aは,第1の処理の一例である。
また,MFP200とのセッションが形成されたモバイル装置100は,定期的にMFP200に対して使用状態を問い合わせるステータスチェックを開始する。MFP200は,そのステータスチェックに応じて,そのときの使用状態を応答する。例えば,使用が制限された期間内であれば使用不可を応答し,その期間内でなければ使用可能を応答する。なお,紙詰まり等のエラーが発生している場合にも,MFP200は使用可能を応答する。ただし,セッション形成後にエラーが解除されていなければMFP200を使用できない。
ここで,MFP200とモバイル装置100との間にセッションが形成されている状態において,MFP200の解除キー42が押下された場合について説明する。MFP200は,解除キー42が押下されると,外部からの利用を制限する使用制限の状態になる。これにより,モバイル装置100からのステータスチェックに対して,使用不可を応答する。そして,モバイル装置100は,使用不可を受信することで,MFP200にて解除キー42が押下されたことを検知する。解除キー42の押下は,特定の操作の一例である。
モバイル装置100は,解除キー42の押下を検知すると,MFP200に対してセッション解除要求を送信する。さらに,モバイル装置100は,実行中の処理Aが特定の処理の場合に当該処理Aを中断し,解除キー42の押下時のアプリの状態を記憶する。ここでのアプリは,セッション形成の契機となったアプリである。例えば,電話帳編集アプリを起動しており,電話帳への書き込み最中に解除キー42の押下を検知した場合に,モバイル装置100では電話帳編集アプリが電話帳の情報の書き込みを指示した状態,すなわち書き込み情報等の編集途中の状態を記憶する。
MFP200は,モバイル装置100からセッション解除要求を受信すると,モバイル装置100との間のセッションを解除する。すなわち,解除キー42が押下されると,モバイル装置100からの指示によって,形成されていたセッションが解除される。これにより,MFP200では,操作部40の操作制限が解除され,操作部40のタッチパネル41や各種のボタンへの入力が許可される。そして,操作部40のパネル操作を伴う処理の実行を開始する。以下,このパネル操作を伴う処理を「処理B」とする。処理Bとしては,例えば,各種の設定変更や,画像処理の実行命令が該当する。なお,処理Bは,処理Aが電話帳編集であったとして,同じ電話帳編集であってもよい。すなわち,処理Bは,処理Aと同じ種類の処理であってもよい。処理Bは,第2の処理の一例である。なお,処理Bが実行されている間は,モバイル装置100を含むいずれのモバイル装置とのセッションも形成されない。
モバイル装置100は,解除キー42の押下に基づいてセッションを解除した場合,ステータスチェックを継続する。MFP200は,このステータスチェックに対し,解除キー42が押下されてから前述のパネル操作である処理Bが完了するまでは,使用不可を応答する。モバイル装置100は,MFP200から使用不可を受信した場合には,MFP200に対して処理要求を送信しない。
処理Bが終了すると,MFP200は,使用制限の状態を解除して使用可能な状態になる。これにより,モバイル装置100からのステータスチェックに対して使用可能を応答する。なお,処理Bの終了は,例えば,操作部40のホーム画面を表示したことや,終了ボタン等の明示的な終了指示が入力されたことによって判断できる。モバイル装置100は,ステータスチェックによって使用可能を受信した場合に,再度,セッション形成要求をMFP200に送信する。
MFP200は,そのセッション形成要求に応じてセッション許可を応答し,モバイル装置100との間のセッションを再度形成する。モバイル装置100は,セッション解除時に記憶したアプリの状態に基づいて,セッション解除時のアプリの状態を復元する。これにより,モバイル装置100では,ユーザによるセッションの形成指示を受け付けることなく,処理Aが継続できる。
続いて,上述した画像処理システム900の手順を実現するための各装置の処理を説明する。始めに,モバイル装置100が実行するセッション形成処理について,図3のフローチャートを参照しつつ説明する。セッション形成処理は,MFP200と通信を行うアプリが起動されたことを契機に,CPU51によって実行される。アプリとしては,例えば,電話帳を編集する機能を有する電話帳編集アプリや,FAX送信指示を出力する機能を有するFAXアプリや,スキャンや印刷の指示が可能な画像編集アプリが該当する。
セッション形成処理では,先ず,MFP200に対してセッション形成要求を送信する(S101)。セッション形成要求には,モバイル装置100を個別に識別するための識別情報が付加される。識別情報としては,例えば,モバイル装置100のIPアドレスやMACアドレスが該当する。S101は,形成部の一例である。その後,MFP200からの応答を待つ。
MFP200からの応答を受信した後,セッション許可を受信したか否かを判断する(S102)。セッション拒否を受信した場合やMFP200からの応答が無かった場合等,セッション許可を受信しなかった場合には(S102:NO),ジョブを送信することなく,セッション形成処理を終了する。
セッション許可を受信した場合には(S102:YES),MFP200が利用可能なセッションが形成されたことになる。そこで,MFP200の状態を定期的に取得するステータスチェックを開始する(S103)。ステータスチェックは定期的に実行されればよく,例えば1秒ごとに繰り返し行われる。
次に,MFP200に対して処理を要求するジョブを,操作部60を介して受け付けたか否かを判断する(S104)。ジョブを受け付けてなければ(S104:NO),セッション形成処理の実行契機となったアプリの終了が指示されたか否かを判断する(S121)。アプリの終了が指示されていない場合には(S121:NO),S104に戻る。
アプリの終了が指示された場合には(S121:YES),MFP200に対してセッション解除要求を送信する(S122)。これにより,MFP00とのセッションが解除される。さらに,ステータスチェックを終了する(S123)。S123の後は,セッション形成処理を終了する。
ジョブを受け付けた場合には(S104:YES),そのジョブをMFP200に送信する(S105)。S105は,指示部の一例である。S105の後は,そのジョブに対応する処理が完了したか否かを判断する(S106)。ジョブに対応する処理の完了は,例えば,電話帳編集であれば電話帳アプリの終了が指示されたこと,印刷に関する処理であれば印刷データに基づく印刷処理の完了したことが該当する。
処理が完了した場合には(S106:YES),S104に戻る。処理が完了していない場合には(S106:NO),MFP200の解除キー42の押下を検知したか否かを判断する(S107)。モバイル装置100は,解除キー42の押下をステータスチェックの結果によって検知できる。S107は,検知部の一例である。解除キー42の押下を検知していなければ(S107:NO),S106に戻る。
解除キー42の押下を検知した場合には(S107:YES),図4に移り,MFP200のNVRAM34に記憶されている設定値を変更する機能に関する処理が実行中か否かを判断する(S140)。設定値を変更する機能としては,例えば,MFP200が外部との通信を実行する際に用いられるべき外部の識別情報を変更する処理(電話帳編集など),MFP200の各種の設定変更が該当する。例えば,電話帳編集の場合,処理を完了させるにはユーザが明示的に終了を入力する必要がある。そのため,編集作業が終了するまでセッションが維持される。このことから,編集作業の終了を待つとセッションの解除が遅延する可能性がある。そこで,設定値を変更する機能に関する処理が実行中の場合には(S140:YES),その処理を中断する(S151)。
一方で,設定値を変更する機能に関する処理が実行中でなければ(S140:NO),MFP200に対する処理が完了したか否かを判断する(S141)。設定値を変更する機能に関しない処理の場合,例えば,印刷のように画像処理の実行に関する処理の場合は,ジョブの送信完了でモバイル装置100が実行すべき処理が完了し,ユーザが明示的に終了を入力する必要がない。そのため,処理の完了を待ったとしてもセッションの解除が遅延する可能性が低い。そこで,処理が完了していない場合には(S141:NO),処理の完了を待つ。
設定値を変更する機能に関する処理が完了した場合(S141:YES),あるいはS151の後は,MFP200に対してセッション解除要求を送信する(S142)。S142は,解除部の一例である。この場合,MFP200とのセッションは解除されるが,ステータスチェックは継続される。
その後,中断した処理があるか否かを判断する(S143)。中断した処理がない場合には(S143:NO),図3に移り,ステータスチェックを停止し(S123),セッション形成処理を終了する。この場合,MFP200に対する処理が完了しているため,セッションの再形成は不要である。
図4の説明に戻り,S143では,S151を経由して実行される場合に,YESと判断される。そこで,中断した処理がある場合には(S143:YES),中断中のアプリの状態を記憶する(S144)。例えば,電話帳編集を行っており,編集作業の途中に解除キー42の押下があった場合に,その編集途中の状態を記憶する。S144の後は,例えば操作部60に中断中である旨のメッセージを表示し,MFP200への処理要求を不可にする。
S144の後は,MFP200が再び使用可能になったか否かを判断する(S145)。MFP200は,前述したように,解除キー42の押下の後に実行が開始された処理Bが終了することで,再び使用可能になる。モバイル装置100は,MFP200が使用可能か否かをステータスチェックの結果によって検知できる。MFP200が使用不可の間は(S145:NO),使用可能が検知されるまで待機する。
MFP200が使用可能であることが検知された場合には(S145:YES),MFP200に対して再びセッション形成要求を送信する(S146)。これにより,MFP200との間でセッションが再び形成される。セッション形成要求には,セッション形成を要求するモバイル装置100を個別に識別するための識別情報が付加される。S146は,再形成部の一例である。
セッションを形成した後は,S144で記憶したアプリの状態を基に,解除キー42による中断前のアプリの状態を復元する(S147)。例えば,電話帳編集を行っており,編集作業途中の状態が記憶されている場合には,その編集途中の状態が復元される。これにより,ユーザは,解除キー42が押下される前の処理を,中断時の状態から継続(再開)できる。S147の後は,図3のS106に戻り,処理の完了(S106)あるいは解除キー42の押下(S107)かの,イベントの発生を待つ。
続いて,MFP200が実行するセッション管理処理について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。セッション管理処理は,セッション形成要求を受信したことを契機に,CPU31によって実行される。なお,以下の説明では,モバイル装置100からのセッション形成要求を受信したものとする。
セッション管理処理では,先ず,セッションが形成可能であるか否かを判断する(S201)。例えば,セッションが既に他のモバイル装置との間で形成されている場合には,セッションが形成不可になる。この他,後述する第1制限期間ないし第2制限期間が設定されている場合は,セッションが形成不可になる。
セッションが形成不可の場合には(S201:NO),モバイル装置100にセッション拒否を送信する(S211)。S211の後は,モバイル装置100とのセッションを形成することなく,セッション管理処理を終了する。
セッションが形成可能の場合には(S201:YES),モバイル装置100にセッション許可を送信する(S202)。これにより,モバイル装置100との間で,ジョブの実行が可能なセッションが形成されたことになる。セッションが形成されることで,MFP200は,タッチパネル41への操作を制限する。S202は,形成部の一例である。また,S202は,再形成部の一例でもある。また,S202の後,セッション許可を受信することによって開始されるモバイル装置100からのステータスチェックには使用可能を応答する。
S202の後,セッションを形成したモバイル装置100からのセッション解除要求を受信したか否かを判断する(S203)。セッションを形成したモバイル装置100からのセッション解除要求を受信した場合には(S203:YES),モバイル装置100とのセッションを解除する(S205)。セッションを解除することで,タッチパネル41への操作制限も解除され,パネル操作による処理要求を受け付ける。S205の後は,セッション管理処理を終了する。
セッション解除要求を受信していない場合には(S203:NO),解除キー42が押下されたか否かを判断する(S204)。解除キー42が押下されていない場合には(S204:NO),S203に戻り,セッションの解除要求の受信(S203)あるいは解除キー42の押下(S204)を待つ。
解除キー42が押下された場合には(S204:YES),セッションを解除するとともに,パネル操作に基づく処理Bを行わせる操作解除処理を実行する(S221)。S221の後は,セッション管理処理を終了する。
図6に,S221の操作解除処理の詳細手順を示す。操作解除処理では,先ず,解除キー42の押下に伴って,セッションを形成しているモバイル装置100から送信されるセッション解除要求を受信したか否かを判断する(S251)。セッション解除要求を受信していない場合には(S251:NO),受信を待つ。
セッション解除要求を受信した場合には(S251:YES),セッションを解除する(S261)。S261は,解除部の一例である。この場合,モバイル装置100とのセッションは解除されるが,モバイル装置100からのステータスチェックには継続して応答する。そのため,モバイル装置100からのステータスチェックには使用不可を応答する。
S261の後は,全てのモバイル装置に対してセッション形成要求を拒否する期間である第1制限期間を設定する(S262)。第1制限期間中は,モバイル装置100を含むいずれのモバイル装置からセッション形成要求を受け付けても,S201がNOとなり,セッションは形成されない。S262は,形成制限部の一例である。
S262の後は,パネル操作の受け付けを開始する(S263)。これにより,処理Bの実行が開始される。その後は,S263によって開始された処理Bが完了したか否かを判断する(S264)。処理Bが完了していない間は(S264:NO),完了まで待機する。
処理Bが完了した場合には(S264:YES),セッション形成要求に付加されている識別情報を記憶する(S271)。S271は,記憶部の一例である。そして,第1制限期間を解除し,さらに解除キー42の押下によって強制的にセッションが解除されたモバイル装置100以外のモバイル装置からのセッション形成要求を拒否する期間である第2制限期間を設定する(S272)。第2制限期間中は,解除キー42の押下によって強制的にセッションが解除されたモバイル装置100以外のモバイル装置からセッション形成要求を受け付けても,S201がNOとなり,セッションは形成されない。一方で,モバイル装置100とのセッション形成は許可される。解除キー42の押下によって強制的にセッションが解除されたモバイル装置か否かは,セッション形成要求に付加された識別情報がS271で記憶した識別情報と一致するか否かによって判断できる。
次に,第2制限期間で制限されていないモバイル装置100との新たなセッションが形成されたか否かを判断する(S273)。セッションが形成されていない場合には(S273:NO),解除キー42の押下によって強制的にセッションが解除されたモバイル装置100が優先的にセッションを形成できる優先期間内であるか否かを判断する(S274)。優先期間内であれば(S274:YES),S273に戻り,新たなセッションの形成(S273),あるいは優先期間の経過(S274)を待つ。優先期間は,あらかじめMFP200に記憶されており,処理Bの完了が起点となる。
優先期間中に新たなセッションが形成された場合(S273:YES),それはモバイル装置100からのセッションが形成されたことを意味する。そこで,第2制限期間を解除する(S275)。モバイル装置100とのセッションが形成されたことで,モバイル装置100以外のモバイル装置とのセッションが形成不可になる。また,優先期間内でなければ(S274:NO),第2制限期間を解除する(S275)。優先期間の経過によって第2制限期間が解除されることで,モバイル装置100以外のモバイル装置もセッションを形成可能になる。S275の後は,操作解除処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態の画像処理システム900では,モバイル装置100とMFP200との間での特定状態であるセッションを形成した後,MFP200にて処理Aが実行されている間にMFP200の解除キー42が押下されると,そのセッションを解除する。そして,その解除に応じて実行された処理Bが完了したことを条件として,モバイル装置100とMFP200との間でのセッションを再度形成する。すなわち,MFP200の解除キー42の押下によってセッションが解除されたとしても,その解除に基づいて実行が開始された処理Bが終了することでセッションが再度形成される。これにより,ユーザ操作によってセッションを再形成する手間がなく,処理Aを継続でき,その結果としてその処理Aの適切な完了が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,通信装置は,モバイル装置100が利用可能な機能を備えるものであればよく,MFPの他,例えば,コピー機,プリンタ,スキャナ,FAX装置であってもよい。
また,実施の形態では,モバイル装置100のアプリの起動を契機にセッション形成要求を送信しているが,セッション形成要求の送信タイミングはこれに限るものではない。例えば,アプリの起動後,アプリを介してジョブの実行命令が入力されたタイミングで,セッション形成要求を送信してもよい。
また,実施の形態では,セッションの形成によって許可される処理を特定していない,すなわち全ての処理が第1の処理の一例となり得るが,セッションの形成によって許可される処理を特定してもよい。この場合,例えばセッション形成要求に,許可を求める処理の種類も付加し,MFP200は,その処理についての実行を許可する構成であってもよい。また,あらかじめ許可される処理の種類が決められていてもよい。これらの場合,許可される処理が第1の処理の一例となる。
また,実施の形態では,ステータスチェックによってモバイル装置100から定期的にMFP200の状態を確認し,モバイル装置100がMFP200でのパネル操作が完了して使用可能になったことを確認した後に,セッション形成要求を送信しているが,セッションの再形成手順はこれに限るものではない。例えば,セッションを解除した後,モバイル装置100から定期的にセッション形成要求を送信する構成であってもよい。この場合,MFP200がパネル操作の完了までセッション拒否を応答し,パネル操作の完了からセッション許可を応答すればよい。
また,実施の形態では,パネル操作が完了した後,第2制限期間を設けることで,セッションが解除されたモバイル装置100に対して優先的にセッションを形成しているが,モバイル装置100を優先する方法としてはこれに限るものではない。例えば,パネル操作が完了した後,モバイル装置100以外の他のモバイル装置とのセッションを形成するものの,その後にモバイル装置100からのセッション形成要求があった場合には,当該他のモバイル装置とのセッションを解除し,モバイル装置100とのセッションを形成するようにしてもよい。また,必ずしもモバイル装置100に対して優先的にセッションを形成する必要はない。
また,実施の形態では,モバイル装置100は,解除キー42の押下をステータスチェックの結果によって検知しているが,検知方法はこれに限るものではない。例えば,MFP200から解除キー42が押下された旨の信号を出力し,モバイル装置100がその信号を受信することで,解除キー42の押下を検知してもよい。
また,実施の形態では,解除キー42が押下された際に設定値を変更する機能に関する処理が実行中であれば,変更途中のアプリの状態を記憶し,セッションを再形成した際にアプリの状態を復元しているが,アプリの状態の記憶および復元はなくてもよい。すなわち,セッションを再形成する構成のみであっても,ユーザはアプリを継続して使用することができ,処理の適切な完了が期待できる。
また,実施の形態では,処理Aが中断された場合にセッションを再形成しているが,解除キー42が押下された際に実行されていた処理の種類にかかわらず,セッションを再形成する構成であってもよい。
また,実施の形態では,MFP200は,解除キー42が押下されてから処理Bが完了するまでの間,第1制限期間として,モバイル装置とのセッションの形成を制限しているが,第1制限期間を設定しなくてもよい。なお,処理Bの実行中に他のモバイル装置とのセッションを許可すると,中断中の処理Aで整合性がとれなくなる可能性がある。そのため,第1制限期間によってモバイル装置とのセッションの形成を拒否する方が,中断した処理Aの安全性を確保する上で好ましい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
41 タッチパネル
42 解除キー
100 モバイル装置
200 MFP

Claims (10)

  1. 通信装置との通信が実行可能なモバイル装置であって,
    前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置にて第1の処理が実行可能となる特定状態を形成する形成部であって,前記特定状態では,前記モバイル装置から指示される前記第1の処理が実行可能であり,前記通信装置の操作部が操作されて前記通信装置にて実行される第2の処理の実行が制限される前記形成部と,
    前記通信装置に対して前記第1の処理の実行を指示する指示部と,
    前記特定状態が形成されて前記第1の処理が実行されている間に,前記通信装置への特定の操作によって,前記通信装置に前記特定状態を解除する解除指示が入力されたことを検知する検知部と,
    前記検知部にて前記解除指示の入力を検知した場合に,前記特定状態を解除するための解除要求を送信する解除部と,
    前記特定状態が解除された後,前記特定状態の解除後に実行が開始された前記第2の処理が完了したことを条件として,前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置との前記特定状態を再度形成する再形成部と,
    を備え
    前記解除部は,前記検知部にて前記解除指示の入力を検知した際に前記通信装置にて前記第1の処理を実行中であった場合に,
    前記第1の処理が前記通信装置のメモリ内の設定値を変更する処理であれば,前記第1の処理を中断して前記解除要求を送信し,
    前記第1の処理が前記通信装置の画像処理部で実行される画像処理であれば,前記第1の処理が完了した後で前記解除要求を送信することを特徴とするモバイル装置。
  2. 請求項1に記載するモバイル装置であって,
    前記特定状態では,
    他のモバイル装置による第1のプロトコルに従った全ての指示による処理が前記通信装置にて制限され,
    前記他のモバイル装置による前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従った指示による処理が前記通信装置にて許容される,
    ことを特徴とするモバイル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載するモバイル装置であって,
    前記再形成部は,
    前記解除部にて前記第1の処理を中断した場合に,第2の処理が完了した後に,前記特定状態を再度形成し,
    前記解除部にて前記第1の処理を中断していない場合に,前記第2の処理が完了した後に,前記特定状態を再度形成しないことを特徴とするモバイル装置。
  4. モバイル装置との通信が実行可能な通信装置であって,
    ユーザからの操作を受け付ける操作部と,
    第1のモバイル装置から通信の確立指示が入力された場合に,前記第1のモバイル装置との通信を行うための特定状態を形成する形成部であって,前記特定状態では,前記第1のモバイル装置から指示される第1の処理が実行可能であり,前記操作部が操作されて実行される第2の処理の実行が制限される前記形成部と,
    前記特定状態が形成されている間に,特定の操作によって前記特定状態を解除する解除指示が入力された場合に,前記特定状態を解除する解除部と,
    前記特定状態の解除後に実行が開始された前記第2の処理が完了した後,前記解除部による前記特定状態の解除があったことを条件として,前記第1のモバイル装置から出力される確立指示を受け付けた場合に,前記特定状態を再度形成する再形成部と,
    備え,
    前記解除部は,前記特定の操作によって前記解除指示が入力された際に前記第1の処理を実行中であった場合に,
    前記第1の処理が前記通信装置のメモリ内の設定値を変更する処理であれば,前記モバイル装置において前記第1の処理が中断されることに応じて,前記特定状態を解除するための解除要求を受信し,
    前記第1の処理が前記通信装置の画像処理部で実行される画像処理であれば,前記第1の処理が完了した後で前記モバイル装置から前記解除要求を受信することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項に記載する通信装置であって,
    前記特定状態では,
    前記第1のモバイル装置とは異なる第2のモバイル装置による第1のプロトコルに従った全ての指示による処理が制限され,
    前記第2のモバイル装置による前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従った指示による処理が許容される,
    ことを特徴とする通信装置。
  6. 請求項に記載する通信装置であって,
    前記解除部によって前記特定状態が解除されたモバイル装置を識別する識別情報を記憶する記憶部を備え,
    前記形成部は,前記第2の処理の実行が完了した後,前記識別情報に基づいて,前記第1のモバイル装置とは異なる第2のモバイル装置よりも前記第1のモバイル装置との間で優先して前記特定状態を形成することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項に記載する通信装置であって,
    前記形成部は,前記第2の処理の実行が完了した後,一定期間が経過するまでは,前記識別情報に基づいて,前記第2のモバイル装置との間での前記特定状態を形成しないことを特徴とする通信装置。
  8. 請求項に記載する通信装置であって,
    前記解除部にて前記特定状態を解除してから前記第2の処理の実行が完了するまでの間,前記第1のモバイル装置と,前記第1のモバイル装置とは異なる第2のモバイル装置との,前記特定状態を形成させない形成制限部を備えることを特徴とする通信装置。
  9. 通信装置との通信を行うモバイル装置に,
    前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置にて第1の処理が実行可能となる特定状態を形成する形成処理であって,前記特定状態では,前記モバイル装置から指示される前記第1の処理が実行可能であり,前記通信装置の操作部が操作されて前記通信装置にて実行される第2の処理の実行が制限される形成処理と,
    前記通信装置に対して前記第1の処理の実行を指示する指示処理と,
    前記特定状態が形成されて前記第1の処理が実行されている間に,前記通信装置への特定の操作によって,前記通信装置に前記特定状態を解除する解除指示が入力されたことを検知する検知処理と,
    前記検知処理にて前記解除指示の入力を検知した場合に,前記特定状態を解除するための解除要求を送信する解除処理と,
    前記特定状態が解除された後,前記特定状態の解除後に実行が開始された前記第2の処理が完了したことを条件として,前記通信装置に対して通信の確立指示を出力し,前記通信装置との前記特定状態を再度形成する再形成処理と,
    を実行させ
    前記解除処理では,前記検知処理にて前記解除指示の入力を検知した際に前記通信装置にて前記第1の処理を実行中であった場合に,
    前記第1の処理が前記通信装置のメモリ内の設定値を変更する処理であれば,前記第1の処理を中断して前記解除要求を送信し,
    前記第1の処理が前記通信装置の画像処理部で実行される画像処理であれば,前記第1の処理が完了した後で前記解除要求を送信することを特徴とするプログラム。
  10. モバイル装置との通信を行う通信装置に,
    第1のモバイル装置から通信の確立指示が入力された場合に,前記第1のモバイル装置との通信を行うための特定状態を形成する形成処理であって,前記特定状態では,前記第1のモバイル装置から指示される第1の処理が実行可能であり,前記通信装置の操作部が操作されて前記通信装置にて実行される第2の処理の実行が制限される形成処理と,
    前記特定状態が形成されている間に,特定の操作によって前記特定状態を解除する解除指示が入力された場合に,前記特定状態を解除する解除処理と,
    前記特定状態の解除後に前記通信装置にて実行が開始された前記第2の処理が完了した後,前記解除処理による前記特定状態の解除があったことを条件として,前記第1のモバイル装置から出力される確立指示を受け付けた場合に,前記特定状態を再度形成する再形成処理と,
    を実行させ
    前記解除処理では,前記特定の操作によって前記解除指示が入力された際に前記第1の処理を実行中であった場合に,
    前記第1の処理が前記通信装置のメモリ内の設定値を変更する処理であれば,前記モバイル装置において前記第1の処理が中断されることに応じて,前記特定状態を解除するための解除要求を受信し,
    前記第1の処理が前記通信装置の画像処理部で実行される画像処理であれば,前記第1の処理が完了した後で前記モバイル装置から前記解除要求を受信することを特徴とするプログラム。
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