JP6164936B2 - レーダ装置 - Google Patents
レーダ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6164936B2 JP6164936B2 JP2013110799A JP2013110799A JP6164936B2 JP 6164936 B2 JP6164936 B2 JP 6164936B2 JP 2013110799 A JP2013110799 A JP 2013110799A JP 2013110799 A JP2013110799 A JP 2013110799A JP 6164936 B2 JP6164936 B2 JP 6164936B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interference
- wave
- scattered
- interference wave
- pulse compression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 88
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 86
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims description 79
- 239000013598 vector Substances 0.000 claims description 56
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 claims description 43
- 230000001629 suppression Effects 0.000 claims description 39
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 31
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 16
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 9
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 claims description 5
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 20
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 16
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 15
- 230000006870 function Effects 0.000 description 11
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000005315 distribution function Methods 0.000 description 3
- 230000036278 prepulse Effects 0.000 description 3
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 3
- 230000003595 spectral effect Effects 0.000 description 3
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000007850 degeneration Effects 0.000 description 2
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005314 correlation function Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
レーダ装置は、目標又はクラッタに反射されて戻ってきたパルス信号の散乱波を受信すると、送信パルスと相関が高いリファレンス信号を用いて、受信信号に対するパルス圧縮を実施する。
パルス圧縮を実施することで、送信パルス幅の増長による送信エネルギーの増大と、パルス幅の狭小化が可能になるため、レーダ装置の目標探知距離及び距離分解能を同時に高めることができる。
このレンジサイドローブは、同じ領域に存在している他の目標の信号対混信比(SIR:Signal to Interference Ratio)を劣化させる場合がある。ここで、Signalは、レンジサイドローブ領域の他の目標であり、Interferenceはレンジサイドローブを発生させているメインローブ内の目標である。
このようなシナリオとして、例えば、既に追尾維持中の目標から分離する相対的に受信電力が小さい新たな目標を早期に探知する必要がある場合などがある。この場合、新目標は、既目標のレンジサイドローブによる干渉を受けてSIRが低くなり、探知が困難になる問題がある。
また、クラッタ環境下の目標探知のシナリオでは、目標の周囲に存在しているグランドクラッタのレンジサイドローブによる干渉を受けてSIRが低くなり、目標の探知が困難になる問題がある。
しかし、窓関数を利用する場合、距離分解能を劣化させてしまう圧縮後パルス幅の拡大や、探知距離を縮退させてしまうミスマッチ損失が原理的に発生する。
即ち、窓関数を利用するパルス圧縮では、低レンジサイドローブ特性を達成することができるが、圧縮後パルス幅の拡大やミスマッチ損失を避けることができず、距離分解能の劣化や探知距離の縮退が発生する。
このレーダ装置では、受信信号の振幅検波波形から目標及びクラッタを検出し、目標及びクラッタまでの距離を抽出する。
次に、このレーダ装置は、目標が存在しているレンジビンに対して、MSN(Maximum Signal to Noise Ratio)方式に基づく新たなパルス圧縮ウェイトを与えて、そのレンジビンに関するパルス圧縮を行う。このとき、先に抽出しているクラッタまでの距離を基準にヌルを形成するMSN方式等に基づくパルス圧縮ウェイトを与えることにより、クラッタによるレンジサイドローブ干渉を抑圧してSIRを改善するようにしている。
しかし、このレーダ装置では、事前に、干渉源となるクラッタまでの距離を受信信号の振幅検波波形から求める必要がある。このため、受信信号の振幅検波波形を取得する前に、パルス圧縮ウェイトを求めることができない。また、干渉源は、クラッタに限定されており、既目標によるレンジサイドローブの干渉に対しては、直接適用することができない問題がある。
次に、このレーダ装置は、パルス圧縮前の受信信号から、干渉波のパルス圧縮前波形を差し引くことで干渉波を抑圧し、再度、従来のパルス圧縮を実施して、干渉波が抑圧されたパルス圧縮出力を得るようにしている。
このレーダ装置では、振幅値に基づいて干渉波が選択されるため、クラッタや既目標等が存在しているレンジサイドローブのみが選択的に低減される。このため、窓関数を用いる場合と比べて、圧縮後パルス幅の拡大やミスマッチ損失を小さく抑えられることが期待される。
しかし、このレーダ装置では、複数PRI毎のパルス圧縮出力を積分した後に振幅値を求める場合、パルス間における振幅値の確率的変動のために、積分後振幅値から積分前の振幅値の推定が困難になる問題がある。
また、特許文献1に開示されているレーダ装置と同様に、事前に、干渉源までの距離を受信信号の振幅検波波形から求める必要があり、受信信号の振幅検波波形を取得する前に、パルス圧縮ウェイトを求めることができない。
また、振幅値に基づいて干渉波を選択して、その干渉波の距離及び振幅値等から干渉波のパルス圧縮前波形を推定し、パルス圧縮前の受信信号から、干渉波のパルス圧縮前波形を差し引くことで干渉波を抑圧する場合(特許文献2)、窓関数を用いる場合と比べて、圧縮後パルス幅の拡大やミスマッチ損失を小さく抑えられることができる。しかし、複数PRI毎のパルス圧縮出力を積分した後に振幅値を求める場合には、パルス間における振幅値の確率的変動のために、積分後振幅値から積分前の振幅値の推定が困難になることがある。一方、積分前の振幅値を直接求める場合には、演算規模が増加するとともに、積分前の干渉波の振幅値が小さいため、干渉波の距離及び振幅値の推定精度が劣化することがある。このため、十分に干渉波を抑圧することができないことがある課題がった。
また、パルス圧縮手段は、第1〜第Kのパルス圧縮部を有しており、第k(k=1,2,・・・,K)のパルス圧縮部は、散乱波情報に含まれている第1〜第Kの干渉源に反射される第1〜第Kの散乱波に関する情報のうち、第kの散乱波以外の散乱波に関する情報を干渉波情報として、干渉波情報から干渉波を抑圧するための干渉波抑圧行列を算出し、干渉波抑圧行列を用いて、受信信号に含まれている第kの散乱波以外の散乱波を干渉波として抑圧するようにしたものである。
図1はこの発明の実施の形態1によるレーダ装置を示す構成図である。
図1において、送信機1は所定の周波数信号を生成するとともに、その周波数信号を用いて、所定の方式で変調を施すことで所定のパルス幅のパルス信号を生成し、そのパルス信号をデュプレクサ2に出力する処理を実施する。なお、送信機1はパルス信号生成手段を構成している。
デュプレクサ2は送信機1から出力されたパルス信号をアンテナ3に出力する一方、アンテナ3から入射された散乱波を受信機3に出力する処理を実施する。
アンテナ3はデュプレクサ2から出力されたパルス信号を所定のビーム指向方向に向けて空間に放射する一方、目標又はクラッタに反射されて戻ってきた上記パルス信号の散乱波を受信する。
AD変換器5は受信機4により生成されたアナログ受信信号をA/D変換して、ディジタル受信信号をパルス圧縮器6に出力する処理を実施する。
なお、デュプレクサ2、アンテナ3、受信機4及びAD変換器5から送受信手段が構成されている。
離散フーリエ変換部8は送信機1により生成されたパルス信号をリファレンス信号として入力し、そのリファレンス信号を離散フーリエ変換することで、そのリファレンス信号の周波数スペクトルを算出する処理を実施する。なお、離散フーリエ変換部8は第2の周波数スペクトル算出手段を構成している。
KA型パルス圧縮部10−1〜10−Kはスペクトル乗算部9により算出された受信信号ベクトルに対するパルス圧縮を実施するとともに、散乱波情報を用いて、パルス圧縮を実施することで形成される上記ディジタル受信信号のレンジサイドローブのうち、干渉源に反射される散乱波のメインローブが現れる距離のレンジサイドローブを抑圧する処理を実施する。なお、KA型パルス圧縮部10−1〜10−Kは第1〜第KのKA型パルス圧縮手段を構成している。
パルス圧縮器6がコンピュータで構成されている場合、パルス圧縮器6の構成要素である離散フーリエ変換部7、離散フーリエ変換部8、スペクトル乗算部9及びKA型パルス圧縮部10−1〜10−Kの処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図2において、サイドローブ干渉波情報抽出部11は散乱波情報に含まれている第1〜第Kの散乱波に関する情報のうち、第kの干渉源に反射される散乱波以外の散乱波に関する情報を第kの干渉波情報として抽出する処理を実施する。
干渉波ステアリングベクトル算出部12はサイドローブ干渉波情報抽出部11により抽出された第kの干渉波情報を用いて、第kの干渉波ステアリングベクトルを算出する処理を実施する。
干渉波抑圧行列算出部14は干渉波相関行列算出部13により算出された第kの干渉波相関行列から第kの干渉波抑圧行列を算出する処理を実施する。
パルス圧縮後信号算出部16は干渉波抑圧部15による干渉波抑圧後の受信信号ベクトルからパルス圧縮後の受信信号ベクトルを算出する処理を実施する。
送信機1は、所定の周波数信号を生成するとともに、その周波数信号を用いて、所定の方式で変調(例えば、周波数変調)を施すことで、所定のPRI(Pulse Reputation Interval)間隔でパルス幅τTXのパルス信号r(tm)を生成し、そのパルス信号r(tm)をデュプレクサ2に出力する。
ここでは、パルス信号r(tm)の中心周波数をfc、パルス信号r(tm)の変調帯域幅をBとする。
これにより、アンテナ3からパルス信号r(tm)が所定のビーム指向方向に向けて空間に放射される。
空間に放射されたパルス信号r(tm)の一部は目標又はクラッタに反射され、そのパルス信号の散乱波がアンテナ3により受信される。
AD変換器5は、受信機4がアナログ受信信号を生成すると、そのアナログ受信信号をA/D変換して、ディジタル受信信号z(tm)をパルス圧縮器6に出力する。
ここで、ディジタル受信信号z(tm)は、アンテナ3から放射されたパルス信号r(tm)に対する遅延時間tk (s)及びドップラ周波数fk (D)を伴うK波の散乱波を含んでおり、下記の式(2)のように表される。
式(1)(2)において、tmは送信開始時刻を基準とする受信ゲート内の第m番目の時間サンプルである。即ち、t1=τTXであり、送受切替時間は無視する。
時間サンプルのサンプリング時間間隔はADサンプリング間隔でありΔtとする。また、αkは距離等による減衰係数、n(tm)は受信機雑音である。
この実施の形態1では、1PRI中の受信ゲート内の受信信号を考えるものとする。
受信ゲート内のディジタル受信信号z(tm)のゼロ埋め後の総サンプル点をM点とした上で、下記の式(4)に示すようなM点で構成されるスペクトル乗算前の受信信号ベクトルz(離散フーリエ変換部7の出力)を定義する。
ただし、第m(m=1,・・・,M)番目の周波数fmは、下記の式(5)のように与えるものとする。
式(5)において、Bはリファレンス信号の帯域幅、Δfはサンプル周波数間隔であり、B≦MΔfを満たすものとする。
式(6)において、rkは下記の式(7)のように第k番目の散乱波の周波数スペクトルが並べられたスペクトル乗算前散乱波ベクトル、R(sig)は下記の式(8)のようにK個のスペクトル乗算前散乱波ベクトルrkが並べられた行列である。
また、sは下記の式(9)のような複素振幅ベクトル、n0は下記の式(10)のような受信機雑音の周波数スペクトルが並べられたベクトルである。
離散フーリエ変換部8は、リファレンス信号r(tm)の周波数スペクトルR(fm)を算出すると、その周波数スペクトルR(fm)の複素共役を対角項に並べている下記の式(11)に示すような行列Rrefを出力する。
式(12)において、Aは下記の式(13)で表され、nは下記の式(14)で表される。
以下、KA型パルス圧縮部10−k(k=1,2,・・・,K)の処理内容を具体的に説明する。
ただし、推定精度σtkは遅延時間tk (s)の推定誤差、推定精度σfkはドップラ周波数fk (D)の推定誤差であり、真値が既知の場合には、言うまでもないが、真値を用いるものとする。この場合、推定精度σtk,σfkは0である。
例えば、散乱波情報として、干渉源である目標を追尾することで得られた上記目標までの距離の予測値及び上記目標の速度の予測値と、各予測値の予測精度とを取得して、それらをKA型パルス圧縮部10−kに与えることが可能である。
また、散乱波情報として、クラッタマップから干渉源であるクラッタまでの距離を取得し、クラッタまでの距離をKA型パルス圧縮部10−kに与えることが可能である。
また、散乱波情報として、合成開口レーダ画像から干渉源までの距離を取得し、干渉源までの距離をKA型パルス圧縮部10−kに与えることが可能である。
同様に、散乱波情報として、光学画像から干渉源までの距離を取得し、干渉源までの距離をKA型パルス圧縮部10−kに与えることが可能である。
同様に、散乱波情報として、地図情報から干渉源までの距離を取得し、干渉源までの距離をKA型パルス圧縮部10−kに与えることが可能である。
さらに、ユーザが散乱波情報を適宜設定し、その散乱波情報をKA型パルス圧縮部10−kに与えることも可能である。
KA型パルス圧縮部10−kでは、第kの干渉源に反射される散乱波については抑圧せずに、その散乱波以外の散乱波を抑圧するので、第kの干渉源に反射される散乱波以外の散乱波に関する情報を第kの干渉波情報として抽出する。
ただし、k‘は第kの干渉波情報に含まれている第k‘番目の散乱波に対応するインデックスである。
これらのステアリングベクトルは、下記の式(17)に示すように、計K−1個になる。
式(17)において、aの文字の上に^の記号を付しているが、明細書の文章中では、電子出願の関係上、文字の上に^の記号を付することができないので、例えば、aハットのように表記する。
以下、干渉波相関行列算出部13の処理内容を具体的に説明する。
まず、K−1個のaハットk’に関して、それぞれ以下のような干渉波相関行列Rk’k’ (k)を考える。ただし、干渉波平均電力は1とする。
ただし、Δtk’は推定精度σtk’に基づく値であり、Δfk’ (D)は推定精度σfk’に基づく値である。
式(19)において、a(t,f(D))は、下記の式(20)の通りである。
また、p(t,f(D))は、相対電力の分布関数である。例えば、推定値tハットk’,fハットk’ (D)を中心として、推定精度Δtk’,Δfk’ (D)を標準偏差とするガウス関数等を与える。
具体的に述べると、推定値tハットk’,fハットk’ (D)、推定精度Δtk’,Δfk’ (D)、想定する相対電力の分布関数p(t,f(D))によって式(21)を直接計算した後、固有値・固有ベクトル解析によって選択した大きい固有値に対応する固有ベクトルを用いて、射影行列を求めるものである。
また、射影行列を用いずに、式(21)に対して適当なDL(Diagonal Loading)を行って、その逆行列を求めるようにしてもよい。
LFM波形の場合、a(t,f(D))は、下記の式(22)のように表される。ただし、τTXはパルス信号r(tm)のパルス幅、Bはパルス信号r(tm)の帯域幅である。また、τTXB>10とする。
即ち、a(t,f(D))は、目標信号のドップラ周波数に関するステアリングベクトルa(f(D))と、目標信号の到来時刻に関するステアリングベクトルa(t)に分解して考えることができる。
ただし、簡単のために、相対電力の分布関数はp(t,f(D))は下記の式(26)で表し、式中には表記しない。
ここで、これらについて、以下のような変形を行う。
ただし、sinc(x)=(sin(πx))/πxである。
ただし、[Rk’k’ 0(k)]mi,mjは、Δtk’=Δfk’ (D)=0の場合、即ち、推定精度を無視する場合の相関行列Rk’k’ 0(k)の第(mi,mj)要素であり、以下の通りである。
ただし、Cfk’はΔfk’ (D)に関するRk’k’ 0(k)に対するテーパ行列(CMT:Covariance Matrix Taper)、Ctk’はΔtk’に対するテーパ行列であり、第(mi,mj)要素が下記の式(35)(36)のように与えられる。
これより、式(21)から第kの干渉波相関行列Rkkを求めることができる。
以降は、固有値・固有ベクトル解析を行って、選択した大きい固有値に対応する固有ベクトルを用いて射影行列を求める。また、射影行列を用いずに、第kの干渉波相関行列Rkkに対して適当なDL(Diagonal Loading)を行って、その逆行列を求めるようにしてもよい。いずれも干渉波抑圧行列として機能する。
次に、干渉波抑圧行列算出部14は、第kの干渉波相関行列Rkkの固有値の中から、値が相対的に大きい固有値を選択する。
干渉波抑圧行列算出部14は、値が相対的に大きい固有値を選択すると、その固有値に対応する固有ベクトルを列ベクトルとして並べる行列をEkkとして、下記の式(37)に示すような射影行列Pkkを求め、その射影行列Pkkを第kの干渉波抑圧行列とする。
式(37)において、Iは単位行列である。
例えば、以下の式(38)のような逆行列invRkkを第kの干渉波抑圧行列として求めるようにしてもよい。
ただし、ρはDLL(Diagonal Loading Level)である。
第kの干渉波抑圧行列Pkkを受信信号ベクトルxに乗算すると、受信信号ベクトルxが、第kの干渉波が存在している部分空間に直交する部分空間に射影されるため、受信信号ベクトルxに含まれている第kの干渉波が抑圧される。
干渉波抑圧部15により第kの干渉波が抑圧された後の受信信号ベクトルxnullは、下記の式(39)のように表される。
ここでは、干渉波抑圧部15が、第kの干渉波抑圧行列Pkkを受信信号ベクトルxに乗算する例を示したが、干渉波抑圧行列算出部14により算出された逆行列invRkkを受信信号ベクトルxに乗算するようにしてもよい。
また、窓関数を用いて、パルス圧縮後受信信号の低サイドローブ化を達成しながら、第kの干渉波抑圧行列Pkkにより、K−1波の干渉波を選択的に抑圧することも可能である。
この場合、第kの干渉波が抑圧された後の受信信号ベクトルxnullの逆離散フーリエ変換において、その受信信号ベクトルxnullに対して所定の窓関数を乗算するようにすればよい。
Claims (9)
- 所定の周波数信号を用いて、パルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
上記パルス信号生成手段により生成されたパルス信号を所定のビーム指向方向に向けて空間に放射する一方、目標又はクラッタに反射されて戻ってきた上記パルス信号の散乱波を受信する送受信手段と、
上記送受信手段の受信信号に対するパルス圧縮を実施するとともに、既知の干渉源に反射される散乱波に関する散乱波情報を用いて、上記パルス圧縮を実施することで形成される上記受信信号のレンジサイドローブのうち、上記干渉源に反射される散乱波のメインローブが現れる距離のレンジサイドローブを抑圧するパルス圧縮手段とを備え、
上記パルス圧縮手段は、第1〜第Kのパルス圧縮部を有しており、
上記第k(k=1,2,・・・,K)のパルス圧縮部は、上記散乱波情報に含まれている第1〜第Kの干渉源に反射される第1〜第Kの散乱波に関する情報のうち、第kの散乱波以外の散乱波に関する情報を干渉波情報として、上記干渉波情報から干渉波を抑圧するための干渉波抑圧行列を算出し、上記干渉波抑圧行列を用いて、上記受信信号に含まれている第kの散乱波以外の散乱波を干渉波として抑圧することを特徴とするレーダ装置。 - 上記パルス圧縮手段は、
上記送受信手段の受信信号の周波数スペクトルを算出する第1の周波数スペクトル算出手段と、
上記パルス信号生成手段により生成されたパルス信号の周波数スペクトルを算出する第2の周波数スペクトル算出手段と、
上記第1の周波数スペクトル算出手段により算出された周波数スペクトルと上記第2の周波数スペクトル算出手段により算出された周波数スペクトルとを乗算することで、スペクトル乗算後の受信信号ベクトルを算出するスペクトル乗算手段とを備えており、
上記パルス圧縮手段は、上記スペクトル乗算手段により算出された受信信号ベクトルに対するパルス圧縮を実施するとともに、上記散乱波情報を用いて、上記パルス圧縮を実施することで形成される上記受信信号のレンジサイドローブのうち、上記干渉源に反射される散乱波のメインローブが現れる距離のレンジサイドローブを抑圧することを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 上記第kのパルス圧縮部は、
上記散乱波情報に含まれている第1〜第Kの散乱波に関する情報のうち、第kの干渉源に反射される散乱波以外の散乱波に関する情報を第kの干渉波情報として抽出する干渉波情報抽出部と、
上記干渉波情報抽出部により抽出された第kの干渉波情報を用いて、第kの干渉波ステアリングベクトルを算出する干渉波ステアリングベクトル算出部と、
上記干渉波情報抽出部により抽出された第kの干渉波情報と上記干渉波ステアリングベクトル算出部により算出された第kの干渉波ステアリングベクトルから、第kの干渉波相関行列を算出する干渉波相関行列算出部と、
上記干渉波相関行列算出部により算出された第kの干渉波相関行列から第kの干渉波抑圧行列を算出する干渉波抑圧行列算出部と、
上記干渉波抑圧行列算出部により算出された第kの干渉波抑圧行列を上記スペクトル乗算手段により算出された受信信号ベクトルに乗算することで、上記受信信号ベクトルに含まれている第kの散乱波以外の散乱波を干渉波として抑圧する干渉波抑圧部と、
上記干渉波抑圧部による干渉波抑圧後の受信信号ベクトルからパルス圧縮後の受信信号ベクトルを算出するパルス圧縮後信号算出部とを備えていることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。 - 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、上記干渉源である目標を追尾することで得られた上記目標までの距離の予測値及び上記目標の速度の予測値と、上記距離の予測値の予測精度及び上記速度の予測値の予測精度とを取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
- 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、クラッタマップから、上記干渉源であるクラッタまでの距離を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
- 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、合成開口レーダ画像から、上記干渉源までの距離を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
- 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、光学画像から、上記干渉源までの距離を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
- 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、地図情報から、上記干渉源までの距離を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
- 上記パルス圧縮手段は、上記散乱波情報として、ユーザにより設定された散乱波情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013110799A JP6164936B2 (ja) | 2013-05-27 | 2013-05-27 | レーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013110799A JP6164936B2 (ja) | 2013-05-27 | 2013-05-27 | レーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014228515A JP2014228515A (ja) | 2014-12-08 |
JP6164936B2 true JP6164936B2 (ja) | 2017-07-19 |
Family
ID=52128469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013110799A Active JP6164936B2 (ja) | 2013-05-27 | 2013-05-27 | レーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6164936B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110221262A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-10 | 北京遥感设备研究所 | 一种雷达设备lfm信号主瓣降低确定平台及方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA3087857C (en) * | 2018-02-09 | 2020-11-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Radar device |
KR101925108B1 (ko) | 2018-06-07 | 2018-12-04 | 한화시스템 주식회사 | 완전 디지털 능동배열 레이다의 적응형 부엽 제거 방법 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5128683A (en) * | 1991-04-16 | 1992-07-07 | General Electric Company | Radar system with active array antenna, elevation-responsive PRF control, and beam multiplex control |
JP2000275332A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP3520016B2 (ja) * | 2000-01-27 | 2004-04-19 | 三菱電機株式会社 | レーダ信号処理装置 |
JP4444057B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2010-03-31 | 株式会社東芝 | パルス圧縮処理装置 |
JP4284197B2 (ja) * | 2004-01-14 | 2009-06-24 | 株式会社東芝 | レーダ装置 |
JP2008241319A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Mitsubishi Electric Corp | パルスレーダ装置 |
JP5417187B2 (ja) * | 2010-01-08 | 2014-02-12 | 株式会社東芝 | 相関受信処理装置 |
CN204495996U (zh) * | 2011-10-26 | 2015-07-22 | 菲力尔***公司 | 宽带声纳接收器 |
-
2013
- 2013-05-27 JP JP2013110799A patent/JP6164936B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110221262A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-10 | 北京遥感设备研究所 | 一种雷达设备lfm信号主瓣降低确定平台及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014228515A (ja) | 2014-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5247068B2 (ja) | レーダ装置 | |
EP2533069A1 (en) | Signal processing unit and method | |
CN108885254B (zh) | 物体检测装置 | |
JP5677830B2 (ja) | 電子走査型レーダ装置、受信波方向推定方法及び受信波方向推定プログラム | |
US7961147B1 (en) | Long baseline phase interferometer ambiguity resolution using frequency differences | |
JP7108929B2 (ja) | レーダ装置及び物標判定方法 | |
JP2009162688A (ja) | 電子走査型レーダ装置、受信波方向推定方法及び受信波方向推定プログラム | |
JP5863443B2 (ja) | レーダ装置 | |
US11885905B2 (en) | Radar apparatus and method for determining range side lobe | |
JP2019168255A (ja) | パルス圧縮レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法 | |
JP6324327B2 (ja) | パッシブレーダ装置 | |
JP2013152239A (ja) | 電子走査型レーダ装置、その制御方法及びプログラム | |
US11041953B2 (en) | Object detecting device and sensor device | |
Kim et al. | Extrapolation-RELAX estimator based on spectrum partitioning for DOA estimation of FMCW radar | |
JP6164936B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP5566261B2 (ja) | レーダ装置 | |
KR102169873B1 (ko) | 차량용 레이더의 고유값의 상대 비교를 통한 신호 개수 추정 방법 및 이를 이용한 차량용 레이더 | |
JP5057840B2 (ja) | スペクトル解析装置 | |
US11754671B2 (en) | Incoming wave count estimation apparatus and incoming wave count incoming direction estimation apparatus | |
JP6573748B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP6188429B2 (ja) | クラッタ抑圧装置 | |
JP5705066B2 (ja) | パッシブレーダ装置 | |
KR102099388B1 (ko) | 안테나 어레이 외삽을 이용한 레이더 수신신호의 도착방향 추정 방법 및 장치 | |
JP6271834B2 (ja) | レーダ装置 | |
KR20150055279A (ko) | 방위각 고분해능 신호처리 알고리즘을 이용하는 차량용 레이더 및 그 운영 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170620 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6164936 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |