JP6161300B2 - 人体検知装置およびこの人体検知装置を備えたキー閉じ込め解除装置 - Google Patents

人体検知装置およびこの人体検知装置を備えたキー閉じ込め解除装置 Download PDF

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Description

本発明は、人体の近接を検知する人体検知装置とこの人体検知装置を備えたキー閉じ込め解除装置に関する。
人体の接近を検知するセンサとして、例えば、特許文献1には、図8に示すように、センサ電極付近で発生する静電容量変化が人体によるものか否かを判別して、人体が近接したことを検知するものが記載されている。この人体検知装置100は、一つのセンサ電極101に低周波と高周波の交番電圧を順次切り替えて印加し、センサ電極101の静電容量の変化を各周波数においてそれぞれ電圧変化量として検知して人体あるいは雨滴かを検出している。
特開2006−211427号公報
しかしながら、上述の人体検知装置は、センサ電極が接地面から浮いた状態であるため、センサ電極で検出される信号の変化量が小さく、また、雨などの外部ノイズに対し弱いという課題がある。
そこで本発明は、従来技術が抱える上記課題を解決し得る人体検知装置およびこの人体検知装置を備えたキー閉じ込め解除装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、本発明の人体検知装置は、
離間されている一方の電極と他方の電極と、
前記一方の電極と前記他方の電極に、周期的に変動する電圧波形をそれれ印加する発振器と、
前記発振器と前記一方の電極との間に設けられた第一抵抗と、
前記発振器と前記他方の電極との間に設けられた第二抵抗と、
前記一方の電極と前記第一抵抗の間と、前記他方の電極と前記第二抵抗の間との前記電圧波形の変化に基づいて、人体が前記一方の電極と前記他方の電極に近接したことを検出するマイクロコンピュータと、を備えており、
前記一方の電極と前記他方の電極に印加される前記電圧波形は、互いに位相もしくは周期が異なることを特徴とする。
本発明の請求項2の人体検知装置は、請求項1に記載の人体検知装置において、
前記電圧波形は、互いに位相が異なることを特徴とする。
本発明の請求項3の人体検知装置は、請求項に記載の人体検知装置において、
前記電圧波形は、互いに逆位相であることを特徴とする。

本発明の請求項4に記載のキー閉じ込め解除装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の人体検知装置と、判定手段を備え、室内にキーを残したままドアロックされた状態からドアロックを解除するためのキー閉じ込め解除装置であって、
前記室内のガラス内側には、前記一方の電極と前記他方の電極が室外から見える位置に貼り付けられており、
前記人体検知装置は、前記室外から人体が前記一方の電極と前記他方の電極に近接と離間を繰り返されることにより、キー閉じ込め状態でのドアロックの解除要求操作の信号を検出し、
前記判定手段は、前記解除要求操作の信号と、正規のユーザにより予め設定登録されている正規のキー信号とを比較し、
前記判定手段の比較結果が同一であるとドアロックの解錠を行い、前記判定手段の比較結果が同一でないとドアロックの解錠を行わないことを特徴としているものである。
本発明の人体検知装置によれば、人体が一方の電極と他方の電極の双方に近接すると、人体を媒体としたコンデンサの作用により、いわば閉ループ状態が形成される。そして、一方の電極と他方の電極に印加される周期的に変動する電圧波形は位相もしくは周期が互いに異なるため、2つの電極間にはその電位差に応じて人体を介して信号(電界の変化に伴う信号)が伝達し、一方の電極と他方の電極に印加される電圧波形が共に変化する。このため、これらの電圧波形の変化を検出することで人体が一方の電極と他方の電極の双方に近接したことを検知することができる。また、人体を介した閉ループ状態で電圧波形の変化を検出することができるため、外部の影響をほとんど受けず、外部ノイズに強い人体検知装置が得られる。
本発明の第1の実施形態例に係る人体検知装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態例に係る波形検出部(a)と、コンパレータ(b)である。 本発明の第1の実施形態例において、人体が2つの電極に近接していない状態における図1の測定点Cの波形(a)と測定点Dの波形(b)であり、人体が2つの電極に近接した状態における図1の測定点Cの波形(c)と測定点Dの波形(d)である。 本発明の第1の実施形態例における電圧波形の変形例であり、人体が2つの電極に近接していない状態における図1の測定点Cの波形(a)と測定点Dの波形(b)であり、人体が2つの電極に近接した状態における図1の測定点Cの波形(c)と測定点Dの波形(d)である。 本発明の第1の実施形態例における電圧波形の変形例であり、人体が2つの電極に近接していない状態における図1の測定点Cの波形(a)と測定点Dの波形(b)であり、人体が2つの電極に近接した状態の図1の測定点Cの波形(c)と測定点Dの波形(d)である。 本発明の第1の実施形態例における電圧波形の変形例であり、人体が2つの電極に近接していない状態における図1の測定点Cの波形(a)と測定点Dの波形(b)であり、人体が2つの電極に近接した状態の図1の測定点Cの波形(c)と測定点Dの波形(d)である。 本発明の人体検知装置を備えるキー閉じ込め解除装置を車両に装着した状態を示す図である。 従来技術を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に説明する。
(第1の実施形態例)
本発明の第1実施形態例に係る人体検知装置を図1ないし図3を用いて説明する。
図1において、10は一方の電極、20は一方の発振器、30は第一波形検出部、40は他方の電極、50は他方の発振器、60は第二波形検出部、70はマイクロコンピュータである。
一方の電極10と他方の電極40は、人体の近接を検知するセンサ電極である。本例の電極10、40は、図1に示すように、四角形の渦巻状の銅線10A、40Aを、片面に粘着性を有する透明の絶縁フィルム10B、40Bに貼り付けて形成されている。この銅線10A、40Aの一端は、一方の発振器20と他方の発振器50にそれぞれ接続されており、銅線10A、40Aの他端は開放端になっている。なお、電極10、40は、フレキシブル基板上に渦巻き状のコイルパターンを形成したものでもよいし、フレキシブル基板上に導電性のベタパターンからなる四角状の電極でもよいし、アンテナでもよい。
本例の電極10、40は、同一平面内に平行に並べられており、離間されて配されている。なお、一方の電極10と他方の電極40は、少なくとも後述する所定の距離Lだけ離間されていればよく、2つの電極の配置は特に限定されない。この距離Lは、電極間の最短距離を示している。
一方の発振器20と他方の発振器50は、それぞれ一方の電極10と他方の電極40に、互いに位相が異なる周期的に変動する電圧波形(本例では矩形波)を印加するものである。この矩形波は、図3(a)に示すように5Vp−pであり、後述のマイクロコンピュータ70の動作電圧と同じである。
この矩形波の周波数は、本例では20MHzであり、1MHz以上40MHz以下が好ましい。この周波数は、人体を介した静電容量結合による信号の伝達が容易な帯域である。
一方の発振器20と一方の電極10間には、第一バッファー(緩衝増幅器)21と第一抵抗22が接続されている。
また、他方の発振器50と他方の電極40間には、第二バッファー41(緩衝増幅器)と第二抵抗42が接続されている。
この第一抵抗22と第二抵抗42は、例えば10kΩであり、一方の電極10と他方の電極40に人体が近接したとき、電圧波形の変化を検知する際の分圧抵抗として機能する。
第一波形検出部30は、第一整流回路31と、第一コンパレータ32を備えている。また、第二波形検出部60は、第二整流回路61と、第二コンパレータ62を備えている。
第一整流回路31と第二整流回路61は、それぞれダイオード31A、61Aと平滑コンデンサ31B、61Bを有する整流回路である(図2参照)。
この第一整流回路31は、一方の電極10と第一抵抗22の間(図1の測定点C)に現れる電圧波形を直流に変換し、第一最大電圧値を出力する。また、第二整流回路61は、他方の電極40と第二抵抗42の間(図1の測定点D)に現れる電圧波形を直流に変換し、第二最大電圧値を出力する。
第一コンパレータ32は、第一最大電圧値と第一基準電圧値Vref1を比較した結果を出力するものであり、第二コンパレータ62は、第二最大電圧値と第二基準電圧値Vref2とを比較した結果を出力するものである。第一基準電圧値Vref1と第二基準電圧値Vref2は、本例ではどちらも0.1Vに設定されている。
第一コンパレータ32は、第一最大電圧値が第一基準電圧値Vref1より低いとハイレベル(本例では5V)を出力し、第一最大電圧値が第一基準電圧値Vref1より高いとローレベル(本例では0V)を出力する。
また、第二コンパレータ62は、第二最大電圧値が第二基準電圧値Vref2より低いとハイレベル(本例では5V)を出力し、第二最大電圧値が第二基準電圧値Vref2より高いとローレベル(本例では0V)を出力する。
マイクロコンピュータ70は、人体が一方の電極10と他方の電極40に近接したことを検出するものであり、一般的に使われる5Vで動作している。このマイクロコンピュータ70には、第一コンパレータ32と第二コンパレータ62の出力が入力されている。
次に、本例の人体検知装置1の動作を、図3を用いて説明する。
まず、2つの発振器20、50は、一方の電極10と他方の電極40に互いに逆位相の電圧波形(矩形波)を印加する。人体が2つの電極に近接していない通常状態における電圧波形は、図3(a)、図3(b)のようになる。図3(a)は図1の測定点Cの波形であり、図3(b)は図1の測定点Dの波形である。
この場合、第一整流回路31は、測定点Cの電圧波形を整形して第一最大電圧値を出力し(本例では5V)、第一コンパレータ32は、ローレベルを出力する。
また、第二整流回路32は、測定点Dの電圧波形を整形して第二最大電圧値を出力し(本例では5V)、第二コンパレータ62は、ローレベルを出力する。
そして、マイクロコンピュータ70は、第一コンパレータ32と第二コンパレータ62の出力が共にローレベルであることを検知することにより、人体が2つの電極に近接していない状態であると検出する。
次に、人体が2つの電極に近接した状態を説明する。この近接した状態は、例えば、両手が一方の電極と他方の電極にそれぞれ近接された状態や、一方の手が2つの電極に跨って近接された状態などでもよい。
発振器20、50は、一方の電極10と他方の電極40に互いに逆位相の電圧波形を印加している。そのため、人体が2つの電極10、40に近接すると、人体を媒体としたコンデンサの作用により、いわば閉ループ状態が形成される。そして、一方の電極10と他方の電極40に印加される電圧波形は互いに逆位相であるため、2つの電極間にはその電位差に応じて人体を介して信号(電界の変化に伴う信号)が伝達し、一方の電極10と他方の電極40に印加される電圧波形が変化する。
人体が2つの電極に近接した状態における電圧波形は、図3(c)、図3(d)のようになる。図3(c)は図1の測定点Cの波形であり、図3(d)は測定点Dの波形である。
図3のT1期間においては、高電位側の電極10から人体を介して低電位側の電極40に高周波信号が伝達し、図3(c)に示すように測定点Cの電位が低下し(本例では0.05Vとなる)、図3(d)に示すように測定点Dの電位はほぼ0Vのままである。
また、図3のT2期間においては、高電位側の電極40から人体を介して低電位側の電極10に高周波信号が伝達し、図3(d)に示すように測定点Dの電位が低下し(本例では0.05Vとなる)、図3(c)に示すように測定点Cの電位はほぼ0Vのままである。
また、図3のT3、T4、T5・・・の各期間においても、高電位側の電極から人体を介して低電位側の電極に高周波信号が伝達し、測定点C、Dにおける電位が交互に低下する。
このため、人体が2つの電極に近接すると、測定点C、Dの最大電圧値が共に低下する。
そして、第一整流回路31は、測定点Cの電圧波形を整形して第一最大電圧値を出力(本例では0.05V)し、第一コンパレータ32は、ハイレベルを出力する。
また、第二整流回路61は、測定点Dの電圧波形を整形して第二最大電圧値を出力(本例では0.05V)し、第二コンパレータ62は、ハイレベルを出力する。
そして、マイクロコンピュータは、第一コンパレータ32と第二コンパレータ62の出力が共にハイレベルであることを検知し、人体が2つの電極に近接した状態であると検出する。
そのため、2つの電極10、40に印加される最大電圧値の低下が検知されると、マイクロコンピュータ70は、人体が2つの電極10、40に近接したことを検出できる。
以上のように、本例の人体検知装置1は、離間されている一方の電極10と他方の電極40と、一方の電極10と他方の電極40に周期的に変動する電圧波形(本例では矩形波)をそれぞれ印加する発振器20、50と、この電圧波形の変化に基づいて人体が一方の電極10と他方の電極40に近接したことを検出するマイクロコンピュータ70とを備えている。そして、本例では一方の電極10と他方の電極40に印加される電圧波形は、互いに逆位相である。
本例の人体検知装置1によれば、人体が一方の電極と他方の電極の双方に近接すると、人体を媒体としたコンデンサの作用により、いわば閉ループ状態が形成される。そして、一方の電極と他方の電極に印加されている2つの電圧波形は互いに逆位相であるため、2つの電極間にはその電位差に応じて人体を介して信号(電界の変化に伴う信号)が伝達し、一方の電極と他方の電極に印加される最大電圧値が共に低下する。このため、この最大電圧値の変化を検出することで人体が一方の電極と他方の電極の双方に近接したことを検知することができる。
また、人体を介した閉ループ状態で電圧波形の変化を検出することができるため、外部の影響をほとんど受けず、外部ノイズに強い人体検知装置が得られる。
また、本例の人体検知装置は、人体が2つの電極に近接すると、極めて安定した電圧波形が検知されるため、人体が2つの電極に近接した時の検知感度が高まり信頼性が向上できる。
また、一方の電極に印加される電圧波形の変化を他方の電極側で検知するように構成した場合には、人体が2つの電極に近接した時と近接していない時との電圧波形の変化が非常に小さく、高い検知精度が得られない問題がある。
一方、本例の人体検知装置は、一方の発振器20と一方の電極10との間には第一抵抗22が設けられており、他方の発振器50と他方の電極40との間には第二抵抗42が設けられており、マイクロコンピュータ70は、一方の電極10と第一抵抗22の間と、他方の電極40と第二抵抗42の間との電圧波形の変化を検知するようになっている。そのため、人体が2つの電極に近接した際、2つの電極に印加される電圧波形の変化をそれぞれ直接検出できるため、人体の近接を精度良く検出できる。
また、本例の人体検知装置1では、一方の電極10と他方の電極40に互いに逆位相の矩形波を印加しているため、人体が2つの電極に近接すると、図3(c)及び図3(d)のように大幅に最大電圧値が低下する。このため、この最大電圧値の変化を検出することで人体検知を容易に且つ高精度に行うことができる。
本例の人体検知装置1では、一方の電極10と他方の電極40との距離Lは、30mm以上であることが好ましい。
すなわち、2つの電極が近接すればするほど、低電位側の電位が高電位側の電位によって影響を受け易くなり、検知精度が低下し易くなる。
本例の場合、矩形波の周波数が1MHz、距離L=0mmのとき、一方の電極から受信する他方の電極の電位は0.1Vp−pであり、矩形波の周波数が40MHz、距離L=0mmのとき、一方の電極から受信する他方の電極の電位は0.06Vp−pであった。
そこで、人体が2つの電極間に近接した際の最大電圧値(本例では0.05Vp−p)未満になる最小の距離Lminを実測したところ、周波数が1MHzの場合は距離Lminは30mmであり、周波数が40MHzの場合は距離Lminは50mmであった。
したがって、一方の電極10と他方の電極40との距離Lが、少なくとも30mm乃至50mm以上離して配されることで、5Vp−p、1MHz以上40MHz以下の場合、人体が2つの電極に近接した場合の信号が、2つの電極間が近接した場合に受信される信号内に含まれず、人体が2つの電極に近接した場合の信号を正確に検知できる。
また、本例の人体検知装置では、一方の電極10と他方の電極40との距離は、2m以下であることが好ましい。本例では、一方の電極10と他方の電極40には両手がそれぞれ近接されて使用されため、両手を広げた状態の距離までを検知できる、使い勝手の良い人体検知装置が得られる。
以上、本発明の一実施形態例を説明したが、本発明はこの実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜の変更や部品の追加・削除等ができることは言うまでもない。
上記の実施形態例では、一方の電極10と他方の電極40に矩形波を印加しているが、一方の電極と他方の電極に加える電圧波形は、周期的に変動するものであれば良く、正弦波や三角波などでもよい。
また、上記の実施形態例では、一方の電極10と他方の電極40に互いに逆位相の電圧波形を印加しているが、互いに異なる位相であれば完全な逆位相でなくても良い。
例えば図4に示すように、他方の電極40に印加される電圧波形(図4(b)参照)が、一方の電極10に印加される電圧波形(図4(a)参照)よりα°遅れても良い。この場合、人体が2つの電極に近接すると、測定点C及び測定点Dにおいて電圧が5Vの期間βが検知され、この期間βが所定の期間より小さいことが検出されることで、人体が2つの電極10、40に近接したことが検知できる。
また、例えば図5に示すように、一方の電極10に印加される電圧波形と他方の電極40に印加される電圧波形が互いに周期が異なるものであっても良い。図5の例では、一方の電極10に印加される電圧波形(図5(a)参照)が5Vp−p、20MHzであり、他方の電極に印加される電圧波形(図5(b)参照)は5Vp−p、21MHzとしている。この場合、人体が2つの電極に近接すると、測定点C及び測定点Dにおいて電圧が5Vの期間γ1、γ2、γ3・・・が検知され、この期間γ1、γ2、γ3・・・の最小値が所定の期間より小さいことが検出されることで(本例ではγ10が検知されることで)、人体が2つの電極10、40に近接したことが検出できる。
また、図3乃至図5の例ではいずれも5Vp−pの電圧波形を一方の電極10と他方の電極40に印加しているが、互いに位相もしくは周期が異なっていれば、例えば一方の電極に印加される電圧波形は5Vp−pで、他方の電極に印加される電圧波形は2.5Vp−pとしてもよい。この場合、人体が2つの電極に近接する際、2.5Vp−p側の振幅変化が小さくなるため、僅かながら検知精度が低下する。したがって、先の実施形態例のようにピークツーピークが同じの電圧波形の場合に、最も精度よく検知ができる。
また、上記の実施形態例では、一方の電極10と他方の電極40にそれぞれ別の発振器20、50から印加しているが、1つの発振器を用いて一方の電極には正相の電圧波形を印加し、他方の電極には反転した逆相の電圧波形を印加してもよい。
また、上記の実施形態例では、2レベルの一方が0Vの矩形波を印加しているが、図6(a)、図6(b)に示すように、互いに位相の異なる交流波形(この例では、互いに逆位相の矩形波)でもよい。この交流波形を一方の電極と他方の電極にそれぞれ加える場合、人体が2つの電極に近接すると、図6(c)及び図6(d)のように、測定点C及び測定点Dにおける振幅が共に低下して、上述と同様の効果が得られる。このような波形になるのは、正の高電位(+5V)が負の高電位(−5V)より優勢になるためと考えられる。このような交流波形を一方の電極と他方の電極にそれぞれ加える場合にも、互いに周期が異なるものであってよい。
(第2の実施形態例)
次に、前記人体検知装置1の装着例について説明する。図7は、前記人体検知装置1を備えているキー閉じ込め解除装置80を示す。このキー閉じ込め解除装置80は、例えば、車両90の室内に電波による送受信のできるスマートキーを残してドアロックされた状態からドアロックを解錠させるものである。
図7において、室内には、キー閉じ込め解除装置80が配されており、室内のダッシュボード付近の透明なフロントガラス91内側には、一方の電極10と他方の電極40が室外から見える位置に貼り付けられている。この2つの電極の貼り付け位置は、フロントガラスに限定されず、ユーザ(車両の所有者)が視認できる位置であればよい(例えばリアガラス)。
このキー閉じ込め解除装置80は、人体検知装置1と、不図示の判定手段を備えている。
人体検知装置1には、室外からドアロックの解除要求操作の信号が入力される。
判定手段は、人体検知装置1により検知されたドアロックの解除要求操作の信号が入力されると、この解除要求操作の信号と、正規の車両ユーザにより予め設定登録されている正規のキー信号とを比較するものである。
このような構成のキー閉じ込め解除装置80において、車両内にスマートキーを残してドアロックされた状態からドアロックを解錠させる動作を説明する。
まず、室外から両手がそれぞれ一方の電極10と他方の電極40に近接された状態で、一方の手が一方の電極10に離間と近接を繰り返されることにより、人体検知装置1は、キー閉じ込め状態でのドアロックの解除要求操作の信号を検出する。
この解除要求操作の信号は、例えば、モールス信号のように短点(短押)をトン、長点(長押)をツーとして、ツートントンツートトン等と入力とする。
すると、判定手段が、ドアロックの解除要求操作の信号と、予め設定登録されている正規のキー信号とを比較する。そしてキー閉じ込め解除装置80は、判定手段の比較結果が同一である場合、解除要求操作の信号は正規のユーザと認識して、ドアロックの解錠を行う。また、キー閉じ込め解除装置80は、判定手段の比較結果が同一でない場合、解除要求操作の信号は正規のユーザでないと認識して、ドアロックの解錠を行わない。
以上のように構成されているキー閉じ込め解除装置80によれば、人体検知装置1を用いることにより、両手がそれぞれ一方の電極と他方の電極に近接された状態で、一方の手が一方の電極に離間と近接を繰り返されることにより、人体検知装置にはドアロックの解除要求操作の信号が入力され、信頼性の高いキー閉じ込め解除装置が得られる。
なお、本実施形態例は、車両の室内にキーを残したままドアロックされた状態からドアロックを解除するキー閉じ込め解除装置として説明してきたが、住宅内にキーを残したままドアロックされた状態からドアロックを解除するキー閉じ込め解除装置としても適用できる。この場合、キー閉じ込め解除装置が住宅内に配されており、ユーザが視認できるドア付近の窓ガラスの内側に2つの電極が貼り付けられるものである。
1 人体検知装置
10 一方の電極
10A 銅線
10B 絶縁フィルム
20 一方の発振器
21 第一バッファー
22 第一抵抗
30 第一波形検出部
31 第一整流回路
31A ダイオード
31B 平滑コンデンサ
32 第一コンパレータ
40 他方の電極
40A 銅線
40B 絶縁フィルム
41 第二バッファー
42 第二抵抗
50 他方の発振器
60 第二波形検出部
61 第二整流回路
61A ダイオード
61B 平滑コンデンサ
62 第二コンパレータ
70 マイクロコンピュータ
80 キー閉じ込め解除装置
90 車両
91 フロントガラス

Claims (4)

  1. 離間されている一方の電極と他方の電極と、
    前記一方の電極と前記他方の電極に、周期的に変動する電圧波形をそれぞれ印加する発
    振器と、
    前記発振器と前記一方の電極との間に設けられた第一抵抗と、
    前記発振器と前記他方の電極との間に設けられた第二抵抗と、
    前記一方の電極と前記第一抵抗の間と、前記他方の電極と前記第二抵抗の間との前記電圧波形の変化に基づいて、人体が前記一方の電極と前記他方の電極に近接したことを検出するマイクロコンピュータと、を備えており、
    前記一方の電極と前記他方の電極に印加される前記電圧波形は、互いに位相もしくは周期が異なることを特徴とする人体検知装置。
  2. 前記電圧波形は、互いに位相が異なることを特徴とする請求項1に記載の人体検知装置。
  3. 前記電圧波形は、互いに逆位相であることを特徴とする請求項に記載の人体検知装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の人体検知装置と、判定手段を備え、室内にキーを残したままドアロックされた状態からドアロックを解除するためのキー閉じ込め解除装置であって、
    前記室内のガラス内側には、前記一方の電極と前記他方の電極が室外から見える位置に貼り付けられており、
    前記人体検知装置は、前記室外から人体が前記一方の電極と前記他方の電極に近接と離間を繰り返されることにより、キー閉じ込め状態でのドアロックの解除要求操作の信号を検出し、
    前記判定手段は、前記解除要求操作の信号と、正規のユーザにより予め設定登録されている正規のキー信号とを比較し、
    前記判定手段の比較結果が同一であるとドアロックの解錠を行い、前記判定手段の比較結果が同一でないとドアロックの解錠を行わないことを特徴とするキー閉じ込め解除装置。
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