JP6159679B2 - 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置では、感光体ドラム上に形成された静電潜像に現像装置がトナーを供給して該静電潜像を現像することにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。現像装置は、ハウジングに回転可能に支持される現像ローラー(トナー担持体)を備える。現像ローラーは、感光体ドラムに所定のギャップをおいて配置され、周面に少なくともトナーを含む現像剤を担持する。特許文献1には、感光体ドラムに対向して配置された現像ローラーが開示されている。また、現像ローラーの表面に樹脂層が備えられた技術が開示されている。現像ローラーの素管が、予め樹脂材料が溶解された樹脂液中に浸漬されることによって、現像ローラーが製造される浸漬法(ディップ法、ディッピング製法)が開示されている。
特開2009−300677号公報
上記のように、現像ローラーがハウジングに回転可能に支持された場合、現像ローラーと感光体ドラムとの間のギャップが変動し画像欠陥が生じることがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、トナー担持体と像担持体との間の間隔が変動することによる画像欠陥が生じにくい現像装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る現像装置は、ハウジングと、表面に静電潜像が形成される像担持体に対して間隔をおいて配置され、前記ハウジングに軸回りに回転可能に支持され、周面にトナーを担持するトナー担持体と、前記トナー担持体の軸方向の一端側に固定され、前記トナー担持体に回転駆動力を伝達する駆動伝達部と、を有し、前記トナー担持体は、円筒状の基材と、前記基材上に形成された表面層とを備え、前記軸方向が鉛直方向に沿うように前記基材が所定の浸漬槽に浸漬される浸漬法によって前記表面層が形成され、前記トナー担持体の前記表面層は、酸化チタンのみが分散されたアルコール可溶性ナイロンからなり、前記トナー担持体の前記浸漬時の下端側が、前記軸方向のうち前記駆動伝達部とは反対の他端側となるように、前記トナー担持体が前記ハウジングに装着されていることを特徴とする。
本構成によれば、トナー担持体の表面層は浸漬法によって形成される。このため、浸漬時の下端側の表面層の膜厚は部分的に厚くなりやすい。ハウジングに回転可能に支持されたトナー担持体のうち駆動伝達部とは反対側は、回転時の位置が安定しにくい。特に、トナー担持体の回転に伴って、像担持体とトナー担持体との間の間隔が広くなると、濃度低下などの画像欠陥が生じやすい。このような場合であっても、トナー担持体の浸漬時の下端側が、軸方向のうち駆動伝達部とは反対の他端側となるように、トナー担持体がハウジングに装着される。このため、トナー担持体の他端側では、像担持体とトナー担持体との間の間隔が僅かに狭くなるため、現像電界が増大し、安定した画像が得られる。また、本構成によれば、導電材として酸化チタンのみが分散されているため、表面層の摩耗が低減される。
上記の構成において、前記トナー担持体に対向して前記ハウジングに回転可能に支持され、周面に前記トナーおよびキャリアからなる現像剤を担持し、前記トナー担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向して前記ハウジングに配置され、前記現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部に回転可能に配置され、前記軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって前記現像剤を搬送し、かつ、前記現像剤担持体に前記現像剤を供給する搬送部材と、を有するものでもよい。
本構成によれば、トナー担持体の浸漬時の下端側に向かって、搬送部材が現像剤を搬送しながら、現像剤担持体に現像剤を供給する。このため、搬送部材の搬送方向下流側では現像剤担持体上のトナー濃度が低くなり、トナー担持体の表面層の摩耗が促進されやすくなる。このような場合でも、トナー担持体の浸漬時の下端側が搬送部材の搬送方向下流側となるように、トナー担持体がハウジングに装着される。このため、軸方向の一端側の表面層と比較して、他端側の表面層が著しく薄層化することが抑止される。
上記の構成において、前記現像剤担持体に対向して配置され、前記現像剤担持体上の前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記現像剤収容部の前記軸方向の他端側に配置され、前記現像剤を部分的に滞留させる現像剤滞留部と、前記現像剤滞留部によって滞留された現像剤の一部を前記ハウジングから排出する現像剤排出部と、を更に有するものでもよい。
本構成によれば、搬送部材の搬送方向下流側の現像剤収容部では、現像剤滞留部によって現像剤の滞留部が形成される。このため、現像剤担持体の軸方向の他端側では、表面に担持される現像剤量が増大し、トナー担持体の表面層の摩耗が促進されやすい。このような場合であっても、トナー担持体の浸漬時の下端側が、軸方向のうち駆動伝達部とは反対の他端側となるように、トナー担持体がハウジングに装着される。このため、軸方向の一端側の表面層と比較して、他端側の表面層が著しく薄層化することが抑止される。
上記の構成において、前記基材は、アルミニウムからなり、前記トナー担持体は、前記基材の表面に形成された酸化層を更に備え、前記表面層は前記酸化層の表面に形成されていることが望ましい。
本構成によれば、アルミニウムからなる基材の上に酸化層が形成されることで、表面層の基材に対する付着力が増大される。この結果、表面層の剥離が抑制される。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記の何れか1に記載の現像装置と、表面に静電潜像が形成され、前記トナー担持体から前記トナーが供給される前記像担持体と、を備えることを特徴とする。
本構成によれば、現像装置の駆動伝達部とは反対側のトナー担持体の他端側では、像担持体とトナー担持体との間の間隔が僅かに狭くなる。このため、現像電界が増大し、安定した画像が得られる。
本発明によれば、トナー担持体と像担持体との間の間隔が変動することによる画像欠陥が生じにくい現像装置およびこれを備えた画像形成装置が提供される。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る感光体ドラムおよび現像ローラーの軸方向の長さの関係を示す模式図(A)、および、現像ローラーの端部の膜厚の様子を示す模式的な断面図(B)である。 本発明の実施形態に係る現像ローラーの軸方向の膜厚の分布を示すグラフ(A)、(B)である。 本発明の実施形態に係る現像装置の模式的な平面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。なお、本発明は、電子写真方式を採用した画像形成装置、例えばコピー機、プリンター、ファクシミリ、これらの機能を備える複合機等に適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、および原稿読取部16等を備えて構成されている。
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に介設された連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状を呈している。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。
下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されているとともに、上部本体112には原稿読取部16とが装着されている。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された用紙Pにトナー像を形成する画像形成動作を実行する。画像形成部12は、上流側から下流側へ向けて水平に順次配設された、イエロー色のトナーを用いるイエロー用ユニット12Y、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用ユニット12Cおよびブラック色のトナーを用いるブラック用ユニット12Bkと、駆動ローラー125A等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー196と、ベルトクリーニング装置198と、を備えている。
画像形成部12の各色のユニットは、感光体ドラム121(像担持体)と、感光体ドラム121へトナー(現像剤)を供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、ドラムクリーニング装置127と、をそれぞれ一体的に備えている。また、隣接する現像装置122の下方には、それぞれの感光体ドラム121を露光するための露光装置124が水平に配置されている。
感光体ドラム121は、円筒形状からなり、軸回りに回転される。感光体ドラム121は、その周面に静電潜像が形成されるとともに、前記静電潜像がトナーによって顕在化されるトナー像を担持する。本実施形態では、感光体ドラム121は、公知の有機(OPC)感光体であり、後記の現像ローラー83と同様の浸漬法によって表面に電荷発生層、電荷輸送層などが形成されている。
現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
帯電装置123は、各感光体ドラム121の直下位置にそれぞれ設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。
露光装置124は、各帯電装置123の下方位置に設けられている。露光装置124は、コンピューター等から入力された画像データや原稿読取部16が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザー光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。なお、露光装置124は、感光体ドラム121上に、所定の潜像電位を形成するため、予め設定された露光光量に応じて、前記レーザー光を照射する。ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。
中間転写ベルト125は、無端のベルトであって、基層、弾性層、及びコート層から成る積層構造を有する導電性の軟質ベルトである。中間転写ベルト125は、画像形成部12の上方において、略水平方向に配置された複数の張架ローラーに掛け回されている。張架ローラーは、定着装置13の近傍に配置され中間転写ベルト125を回転駆動する駆動ローラー125Aと、駆動ローラー125Aに対して水平方向に所定間隔を置いて配設され従動回転する従動ローラー125Eと、を含む。中間転写ベルト125は、駆動ローラー125Aに回転駆動力が与えられることにより、図1において時計方向に周回駆動される。
二次転写ローラー196には、二次転写バイアス印加部(不図示)が電気的に接続されている。二次転写ローラー196と駆動ローラー125Aとの間に印加される転写バイアスによって、中間転写ベルト125上に形成されたトナー画像は、下方の搬送ローラー対192から搬送された用紙Pに転写される。ベルトクリーニング装置198は、従動ローラー125Eに対して中間転写ベルト125を介して対向配置される。
定着装置13は、内部に加熱源であるハロゲンランプなどの通電発熱体を備えた加熱ローラー132と、加熱ローラー132に対向配置された加圧ローラー134と、を備えている。定着装置13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対し、用紙Pが加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って装置本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ向けて排出される。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142とを備えている。給紙カセット142は、複数枚の用紙Pが積層されてなる用紙束P1を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラー143が設けられ、ピックアップローラー143は、給紙カセット142に収容された用紙束P1の最上位の用紙Pを用紙搬送路190へ向けて繰り出す。手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、用紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。
画像形成部12の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー対192が設けられ、搬送ローラー対192は、給紙部14から繰り出された用紙Pを、二次転写ローラー196を有する二次転写ニップ部へ向けて搬送する。
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排紙トレイ151を備える。排紙トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された用紙Pが、定着装置13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
原稿読取部16は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を走査して読み取る走査機構163とを備えている。走査機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。また、装置本体11は、この画像データから作像画像を生成する画像処理部(不図示)を有する。
<現像装置の構成>
続いて、現像装置122について詳細に説明する。図2は、現像装置122の内部構造を概略的に示す上下および左右方向の断面図である。図3は、本実施形態に係る感光体ドラム121および現像ローラー83の軸方向の長さの関係を示す模式図(A)、および、現像ローラー83の端部の膜厚の様子を示す模式的な断面図(B)である。図4は、現像ローラー83の軸方向の膜厚の分布を示すグラフ(A)、(B)である。図5は、本実施形態に係る現像装置122の模式的な平面図である。なお、図5では、説明のために、磁気ローラー82および現像ローラー83を左方にずらして示している。本実施形態における現像装置122には、現像ローラー83および磁気ローラー82を備えるタッチダウン現像方式が採用されている。現像装置122は、該現像装置122の内部空間を画定する現像ハウジング80(ハウジング)を含む。この現像ハウジング80には、所定の極性に帯電する非磁性体のトナーおよび磁性体のキャリアを含む現像剤を貯留する現像剤貯留部81(現像剤収容部)が備えられている。また、現像ハウジング80の内部には、現像剤貯留部81の上方に配置された磁気ローラー82(現像剤担持体)と、磁気ローラー82の斜め上方位置で磁気ローラー82に対向配置された現像ローラー83(トナー担持体)と、磁気ローラー82に対向配置された現像剤規制ブレード84(層厚規制部材)とが配設されている。また、現像装置122は、駆動部962と、現像バイアス印加部88とを備える(図2)。
図2および図5を参照して、現像剤貯留部81は、現像装置122の長手方向に延びる2つの隣り合う第1現像剤貯留室81a、第2現像剤貯留室81bを含む。第2現像剤貯留室81bは、磁気ローラー82に対向して配置されている。第1現像剤貯留室81a、第2現像剤貯留室81bは、現像ハウジング80に一体に形成され長手方向に延びる仕切り板801によって互いに仕切られているが、長手方向(軸方向)における両端部において第1連通部81c、第2連通部81dによって互いに連通されている。第1現像剤貯留室81aおよび第2現像剤貯留室81bには、軸回りに回転することにより現像剤を攪拌及び搬送する第1スクリューフィーダー85および第2スクリューフィーダー86がそれぞれ収容されている。第1スクリューフィーダー85および第2スクリューフィーダー86は、駆動部962により回転駆動されるが、その回転方向が互いに逆方向に設定されている。これにより現像剤は、第1現像剤貯留室81aおよび第2現像剤貯留室81b間を、図5の矢印D1、D3、D2およびD4で示すように、攪拌されつつ循環搬送される。この攪拌により、トナーとキャリアとが混合され、トナーが例えばプラスに帯電される。第1スクリューフィーダー85および第2スクリューフィーダー86の後端部には、それぞれ、第1スクリューギア85Gおよび第2スクリューギア86Gが固定されている。
磁気ローラー82は、現像装置122の長手方向に沿って、現像ローラー83に対向するように現像ハウジング80に回転可能に支持されている。磁気ローラー82は、図2では時計方向に回転駆動される。磁気ローラー82の内部には、固定式の所謂磁石ロール(固定磁石、図示せず)が配置されている。磁石ロールは複数の磁極を有しており、本実施形態では汲上極821、規制極822及び主極823を有する。汲上極821は現像剤貯留部81に対向し、規制極822は現像剤規制ブレード84に対向し、主極823は現像ローラー83に対向している。
磁気ローラー82は、汲上極821の磁力によって現像剤貯留部81から現像剤をその周面82A上に磁気的に汲み上げる(受け取る)。磁気ローラー82は、周面82A上に、汲み上げられた現像剤を磁気的に現像剤層(磁気ブラシ層)として担持する。そして、磁気ローラー82は、現像ローラー83にトナーを供給する。磁気ローラー82の回転に伴って、前記現像剤は現像剤規制ブレード84に向けて搬送される。
現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の回転方向から見て現像ローラー83よりも上流側において磁気ローラー82に対向して配置される。現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の周面82Aに磁気的に付着した現像剤の層厚を規制する。現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の周面82Aとの間で所定の寸法の規制ギャップGを形成する。これにより、周面82A上には所定厚さの均一な現像剤層が形成される。
現像ローラー83は、現像装置122の長手方向に沿って、且つ、磁気ローラー82に対して平行に延びるように配設されており、図2では時計方向に回転駆動される。現像ローラー83は、感光体ドラム121に対向して配置される。現像ローラー83は、円筒形状からなり、軸回りに回転可能に現像ハウジング80に支持されている。現像ローラー83は、磁気ローラー82の周面82A上に保持された現像剤層に接触した状態で回転しつつ、前記現像剤層からトナーを受け取ってトナー層を担持する周面83Aを有する。現像動作が行なわれる現像時には、現像ローラー83は、前記トナー層のトナーを感光体ドラム121の周面に供給する。本実施形態では、現像ローラー83は、円筒状のスリーブ830(基材)と、スリーブ830の表面に形成された樹脂コート(ナイロンコート)(表面層)と、を備えるローラーである(図3(B))。
現像ローラー83、磁気ローラー82、第1スクリューフィーダー85および第2スクリューフィーダー86は、駆動部962によって回転駆動される。図5に示すように、現像ローラー83の後端部には、ローラーギア83G(駆動伝達部)が固定されている。また、磁気ローラー82の後端部には、入力ギア82Gが固定されている。駆動部962は、回転駆動力を発生するモーターである。駆動部962は、入力ギア82Gに連結されている。入力ギア82Gに入力された回転駆動力は、ローラーギア83Gおよび第2スクリューギア86Gに伝達される。ローラーギア83Gは、回転駆動力を現像ローラー83に伝達する。第2スクリューギア86Gは、回転駆動力を第2スクリューフィーダー86に伝達する。第2スクリューギア86Gは、更に第1スクリューギア85Gに連結されている。第1スクリューギア85Gは、回転駆動力を第1スクリューフィーダー85に伝達する。この結果、駆動部962が発生した回転駆動力によって、現像ローラー83、磁気ローラー82、第1スクリューフィーダー85および第2スクリューフィーダー86が同期して回転される。
現像ローラー83の周面83Aと磁気ローラー82の周面82Aとの間には、所定の寸法の隙間S(図2)が形成されている。隙間Sは例えば0.3mmに設定されている。現像ローラー83は、現像ハウジング80に形成された開口を通して感光体ドラム121に臨むように配置され、周面83Aと感光体ドラム121の周面との間にも所定の寸法の隙間が形成されている。本実施形態では、前記隙間は0.12mmに設定されている。
現像バイアス印加部88は、磁気ローラー82および現像ローラー83に、直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを印加する。感光体ドラム121と現像ローラー83との間、また、現像ローラー83と磁気ローラー82との間には、高い交流電圧が印加される。特に、磁気ローラー82から現像ローラー83にトナーが供給され、更に、現像ローラー83から感光体ドラム121にトナーが供給されるため、公知の一成分および二成分現像装置と比較して、トナーの移動のために、現像ローラー83には高い交流電圧が印加される。
図5を参照して、現像装置122は、更に、逆搬送部86A(現像剤滞留部)と、現像剤排出部87とを備える。逆搬送部86Aは、第2現像剤貯留室81bの前端部において、第2スクリューフィーダー86と同軸上に固定されたスクリュー羽根である。ただし、逆搬送部86Aのスクリュー羽根は、第2スクリューフィーダー86のスクリュー羽根とは逆方向に向かって配置されている。逆搬送部86Aは、第2連通部81dの前端側に対向して配置されている。逆搬送部86Aは、第2スクリューフィーダー86と一体回転し、第2スクリューフィーダー86によって搬送された現像剤を逆方向に押し戻し、現像剤を部分的に滞留させる。
現像剤排出部87は、逆搬送部86Aよりも前側において第2現像剤貯留室81bに連通する。現像剤排出部87は、内部に空間部を備える円筒状の壁部と、前記空間部で回転する排出スクリュー87Aとを備える。排出スクリュー87Aは、第2スクリューフィーダー86と同軸上に固定されたスクリュー羽根である。排出スクリュー87Aは、第2スクリューフィーダー86のスクリュー羽根と同じ向きに配置されている。逆搬送部86Aによって形成された現像剤の滞留部から、一部の現像剤が逆搬送部86Aを乗り越え現像剤排出部87に流入すると、前記現像剤は排出スクリュー87Aによって前方に搬送された後、不図示の排出口から排出される。このように、本実施形態では、現像装置122の内部から現像剤の一部が排出されるトリクル技術が採用される。なお、現像装置122にキャリアを補うために、トナーカートリッジ(不図示)の内部にトナーとともにキャリアが収容されてもよく、他のキャリア補給タンクが備えられてもよい。
図3(A)を参照して、本実施形態では、感光体ドラム121の軸方向の長さが、現像ローラー83の軸方向の長さよりも大きく設定されている。このため、現像ローラー83の軸方向の両端部は、感光体ドラム121の軸方向の両端部よりも内側の領域Lにおいて感光体ドラム121に対向する。なお、現像ローラー83の軸方向の両端部には不図示のトラッキングローラーが固定されている。トラッキングローラーは、感光体ドラム121の両端部に当接することで、現像ローラー83と感光体ドラム121との間のギャップを規制する。また、現像ハウジング80は、感光体ドラム121に向かって不図示の付勢ばねで付勢されている。この結果、現像ローラー83と感光体ドラム121との間のギャップがより安定して維持される。
図3(B)を参照して、現像ローラー83のスリーブ830は、アルミニウムからなる。現像ローラー83のコート層83Cは、以下の浸漬法によって形成される。まず、スリーブ830の外周面にアルマイト処理が施され、厚さ10μmのアルマイト層(酸化層)が形成される。アルミニウムからなるスリーブ830の上に酸化層が形成されることで、コート層83Cの基材に対する付着力が増大される。この結果、コート層83Cの剥離が抑制される。その後、スリーブ830の表面、すなわち、アルマイト層の表面が120℃で10分以上熱処理される。この熱処理は、コート層83Cの乾燥工程においてクラックが生じることを抑止するため、予めスリーブ830にクラックを意図的に生じさせるために行われる。前記熱処理の時間は予め定められており、例えば、前記乾燥工程に要する時間以上に定められている。前記熱処理は、常に一定の温度で一定の時間だけ行われる。これにより、前記熱処理が行われる全てのスリーブ830に対して概ね定量のクラックが生じる。前記熱処理の後にアルマイト層上にコート層83Cを形成する処理が行われる。具体的には、結着樹脂としてのアルコール可溶性のナイロン樹脂、導電剤として酸化チタン、および分散媒体としてのメタノール800(重量部)が、直径1.0mmのジルコニアビーズとともにボールミルで約48時間混合され混合液が準備される。その混合液にアルマイト処理されたスリーブ830を所定時間浸漬させた後に引き上げ、130℃の高温環境の下で10分間乾燥させる。なお、スリーブ830は、円筒形状の軸方向が鉛直方向に沿うように、混合液の中に浸漬される。この結果、厚み2μm〜11μmのコート層83Cがコーティングされたスリーブ830が製作される。このように、コート層83Cがコーティングされる前に、予め熱処理によってアルマイト層にクラックが生成される。このため、コート層83Cに含有されている導電剤が、コート層83Cの乾燥時にコート層83Cの内部に発生する対流の影響で偏在することが防止される。この結果、導電材が均一に分散したコート層83Cを形成することが可能になる。
一方、上記のような浸漬法によってコート層83Cが形成される場合、スリーブ830の表面に付着した混合液は、引き上げ時の重力の影響によって下方に垂れ下がりやすい。このため、浸漬時に下端側に位置するスリーブ830の表面には、軸方向の中央部と比較して部分的に厚いコート層83Cが形成される。特に、スリーブ830の下端部には、部分的に、コート層83Cの厚さが増した溜り部83C1が形成されやすい。また、浸漬時に上端側に位置するスリーブ830の表面には、軸方向の中央部と比較して部分的に薄いコート層83Cが形成される。
図4(A)は、スリーブ830に形成されたコート層83Cの下端側の膜厚の分布を示している。一方、図4(B)は、スリーブ830に形成されたコート層83Cの上端側の膜厚の分布を示している。いずれも、横軸は、スリーブ830の端部からの距離を示し、縦軸は、軸方向におけるそれぞれの位置に応じた膜厚を、コート層83Cの平均膜厚に対する差分として示している。図4(A)、(B)に示すように、コート層83Cのうち上端部の薄い部分の長さは、下端部の厚い部分の長さよりも長い。また、コート層83Cの上端部の最大膜厚減少分(3μm)は、下端部の最大膜厚上昇分(3.5μm)に近似した値となっている。
図5では、現像ローラー83上のコート層83Cの分布が誇張して図示されている。前述のように、本実施形態では、現像ローラー83の軸方向が鉛直方向に沿うように、スリーブ830が所定の浸漬槽に浸漬される浸漬法によってコート層83Cが形成される。そして、現像ローラー83の浸漬時の下端側が、ローラーギア83Gとは反対の前端側となるように、現像ローラー83が現像ハウジング80に装着されている。
現像ローラー83の後端側では、入力ギア82Gからローラーギア83Gに回転駆動力が伝達される際に、両者のギア歯の噛み合いによって、現像ローラー83が感光体ドラム121側に向かって押圧される。このため、現像ローラー83の後端側部分と感光体ドラム121との間のギャップは、前述のトラッキングローラーによって、安定して維持される。一方、現像ローラー83の前端側では、上記のような入力ギア82Gとローラーギア83Gとの噛み合いによる押圧力が付与されないため、現像ローラー83の位置が安定しにくい。特に、現像ローラー83には、所定の公差範囲において外周触れや偏芯が存在するため、これらの影響によって、現像ローラー83と感光体ドラム121との間のギャップが変動しやすくなる。この際、現像ローラー83の後端側と比較して、現像ローラー83の前端側において、前記ギャップが大きくなると、感光体ドラム121上のトナー画像に濃度低下や現像ローラー83の回転ピッチに応じた濃度むらが生じてしまう。
本実施形態では、上記のように、コート層83Cの膜厚が相対的に厚い現像ローラー83の浸漬時の下端側が、現像装置122の前端側に配置されている。このため、コート層83Cの膜厚の差に応じて、現像ローラー83と感光体ドラム121との間のギャップが部分的に狭くなり、強い現像電界が維持される。この結果、現像装置122の前端側(反駆動側)における濃度低下や濃度むらが抑制される。
更に、本実施形態では、前述のようにタッチダウン現像方式が採用されている。現像装置122では、磁気ローラー82の周面にトナーとキャリアとからなる磁気ブラシが形成されている。磁気ブラシの強い掻き取り力によって、現像ローラー83のコート層83Cに摩耗が生じる。磁気ブラシの掻き取り力は、磁気ブラシ中のトナー濃度で変動する。特に、トナー濃度が低く、キャリアの表面が露出しやすい場合、磁気ブラシの掻き取り力が増大し、コート層83Cの摩耗が促進される。図5を参照して、第2スクリューフィーダー86は前方に向かって現像剤を搬送しながら、徐々に磁気ローラー82に現像剤を供給する。また、現像ローラー83においてトナーが消費されると、トナー濃度の低い現像剤が随時第2現像剤貯留室81bに回収される。このため、第2現像剤貯留室81bでは後端側から前端側に向かって、トナー濃度が徐々に低くなる。すなわち、磁気ローラー82上に担持される現像剤においても、磁気ローラー82の前側の方が相対的にトナー濃度が低くなる。したがって、上記のように、磁気ローラー82上の磁気ブラシによる掻き取り力が強い領域(図5の領域H)が発生する。このような現象は、画像形成装置1において、連続的に高濃度の画像を印刷した場合に顕著となる。
本実施形態では、上記のように、コート層83Cの膜厚が相対的に厚い、現像ローラー83の浸漬時の下端側が、現像装置122の前端側に配置されている。したがって、磁気ブラシの強い掻き取り力を受けても、前端側のコート層83Cが後端側のコート層83Cよりも薄くなることが抑止される。また、磁気ブラシによる機械的な力によって、コート層83Cが剥がれることが防止される。なお、磁気ローラー82の前端側では、トナー濃度が低めとなる結果、トナーの帯電性が高くなりやすい。この結果、現像ローラー83の前端側では、トナーが感光体ドラム121に現像されにくく、濃度低下が生じやすくなる。しかしながら、前述のように、現像ローラー83の前端側において、感光体ドラム121と現像ローラー83との間のギャップが部分的に狭く設定されるため、現像作用が促進され、濃度低下が防止される。
また、本実施形態では、現像装置122が現像剤排出部87を備える。現像剤貯留部81内の現像剤、特にキャリアを徐々に入れ替えることで、現像剤の寿命が長く維持される。この結果、長期に亘って安定した画像が形成される。図5を参照して、第2現像剤貯留室81bの下流側では、現像剤の流動性が高いため、現像剤の排出に望ましい。逆搬送部86Aによって形成された現像剤の滞留部Kのほとんどは第2連通部81dを介して第1現像剤貯留室81a側に搬送される。また、一部の現像剤は前述のように逆搬送部86Aを乗り越えて現像剤排出部87から排出される。
このように、第2現像剤貯留室81bの下流側に形成された滞留部Kの影響によって、磁気ローラー82の前端側では、周面に担持される現像剤量が多くなる。この結果、現像剤規制ブレード84を通過する現像剤の量も、後端側と比較して多くなるため、前述のような磁気ブラシの掻き取り力が更に増大しやすい。このように、第2現像剤貯留室81bの下流側に現像剤排出部87が形成されている場合であっても、現像ローラー83の浸漬時の下端側が現像装置122の前端側に配置されていることによって、コート層83Cの薄層化が抑制される。
以上、本発明の各実施形態に係る現像装置122および画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、画像形成装置1としてフルカラー機を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置1は、白黒画像を印刷するモノクロ機であってもよい。
(2)上記の実施形態では、第2スクリューフィーダー86が、ローラーギア83G側から現像剤を搬送する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第2スクリューフィーダー86はローラーギア83G側に向かって現像剤を搬送する態様でもよい。また、ローラーギア83Gの配置に関わらず、第2スクリューフィーダー86が溜り部83C1側(現像ローラー83の浸漬時の下端側)に向かって現像剤を搬送する態様でもよい。同様に、ローラーギア83Gの配置に関わらず、現像ローラー83の浸漬時の下端側に対応して、現像ハウジング80に現像剤排出部87が配置されてもよい。
次に、現像装置122における現像ローラー83の好ましい態様について、実施例をもとに説明する。なお、以後の各実施例は、下記の実験条件にて行った。
<実験条件について>
・プリント速度:30枚/分
・感光体ドラム121:OPCドラム
・感光体ドラム121の周速度:180mm/sec
・現像ローラー83:アルマイト表面処理+ナイロン樹脂コート
・現像ローラー83の周速度:感光体ドラム121に対して周速比1.5(ウィズ回転)
・磁気ローラー82の周速度:現像ローラー83に対して周速比1.1(カウンター回転)
・感光体ドラム121と現像ローラー83とのギャップ:0.12mm
・磁気ローラー82と現像ローラー83とのギャップ:0.3mm
・感光体ドラム31の表面電位:+430V(背景部)、+100V(画像部)
・現像ローラー83に印加される現像バイアス:交流電圧の周波数3.7kHz、Duty27%、Vpp1500V、直流電圧190V
・磁気ローラー82に印加される現像バイアス:交流電圧の周波数3.7kHz、Duty73%、Vpp650V、直流電圧490V
・トナーの平均粒径:6.8μm(正帯電性)
実施例1では、上記の実施形態のように、現像ローラー83の浸漬時の下端側が現像装置122の前端側(ローラーギア83Gとは反対側)に配置され、比較例1では、現像ローラー83の浸漬時の下端側が現像装置122の後端側(ローラーギア83G側)に配置される。実施例1および比較例1では、それぞれ画像密度3.8%の画像が連続して500K(500×1000)枚印刷される。表1に、それぞれのコート層の膜厚の推移が示される。
Figure 0006159679
表1に示すように、実施例1では、ローラーギア83Gとは反対の反駆動側に現像ローラー83の浸漬時の下端側(初期膜厚10μm)が配置されることによって、500K枚の印刷終了時点で、コート層83Cの膜厚が3μmを下回っていない。この結果、安定した画像が維持された。一方、比較例1では、ローラーギア83Gとは反対の反駆動側に現像ローラー83の浸漬時の上端側(初期膜厚4μm)が配置されることによって、コート層83Cが薄層化し、200K枚以降の印刷において現像ローラー83の回転ピッチに応じた濃度むらが生じる結果となった。
更に、実施例2では、上記の実施形態のように、直径20mmのアルミニウムからなるスリーブ830(基材)にアルマイト処理が施された後、平均厚さ6μmのコート層83Cが形成される。現像ローラー83の浸漬時の下端側のコート層83Cの厚さは10μmである。コート層83Cでは、ナイロン樹脂に100重量部の酸化チタンが分散されている。比較例2では、直径20mmのアルミニウムからなるスリーブ830(基材)にアルマイト処理が施された後、スプレー処理にて平均厚さ6μmのコート層が形成される。当該コート層では、ウレタン樹脂に100重量部の酸化チタンと5重量部のカーボンブラックが分散されている。実施例2および比較例2では、それぞれ画像密度50%の画像が連続して100K(100×1000)枚印刷される。表2に、それぞれのコート層の膜厚の推移が示される。
Figure 0006159679
表2に示すように、実施例2では、50%の高画像密度の連続印刷においても、100K枚の印刷終了時点で、コート層83Cの膜厚が3μmを下回っていない。この結果、安定した画像が維持された。一方、比較例2では、スプレー処理によって形成されたコート層の反駆動側においてコート層が薄層化し、80K枚の印刷時点でコート層が消失する結果となった。また、実施例2では、比較例2と比較して、導電材として酸化チタンのみが分散されているため、コート層が強固に形成され、摩耗量が低減されている。
1 画像形成装置
11 装置本体
12 画像形成部
121 感光体ドラム(像担持体)
122 現像装置
80 現像ハウジング(ハウジング)
81 現像剤貯留部(現像剤収容部)
81a 第1現像剤貯留室
81b 第2現像剤貯留室
81c 第1連通部
81d 第2連通部
82 磁気ローラー(現像剤担持体)
82G 入力ギア
83 現像ローラー(トナー担持体)
83G ローラーギア(駆動伝達部)
830 スリーブ
83C コート層(表面層)
83C1 溜り部
84 現像剤規制ブレード(層厚規制部材)
85 第1スクリューフィーダー
85G 第1スクリューギア
86 第2スクリューフィーダー(搬送部材)
86A 逆搬送部(現像剤滞留部)
86G 第2スクリューギア
87 現像剤排出部
87A 排出スクリュー

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    表面に静電潜像が形成される像担持体に対して間隔をおいて配置され、前記ハウジングに軸回りに回転可能に支持され、周面にトナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体の軸方向の一端側に固定され、前記トナー担持体に回転駆動力を伝達する駆動伝達部と、
    を有し、
    前記トナー担持体は、円筒状の基材と、前記基材上に形成された表面層とを備え、
    前記軸方向が鉛直方向に沿うように前記基材が所定の浸漬槽に浸漬される浸漬法によって前記表面層が形成され、
    前記トナー担持体の前記表面層は、酸化チタンのみが分散されたアルコール可溶性ナイロンからなり、
    前記トナー担持体の前記浸漬時の下端側が、前記軸方向のうち前記駆動伝達部とは反対の他端側となるように、前記トナー担持体が前記ハウジングに装着されていることを特徴とする現像装置。
  2. ハウジングと、
    表面に静電潜像が形成される像担持体に対して間隔をおいて配置され、前記ハウジングに軸回りに回転可能に支持され、周面にトナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体の軸方向の一端側に固定され、前記トナー担持体に回転駆動力を伝達する駆動伝達部と、
    を有し、
    前記トナー担持体は、円筒状の基材と、前記基材上に形成された表面層とを備え、
    前記軸方向が鉛直方向に沿うように前記基材が所定の浸漬槽に浸漬される浸漬法によって前記表面層が形成され、
    前記基材は、アルミニウムからなり、
    前記トナー担持体は、前記基材の表面に形成された酸化層を更に備え、
    前記表面層は前記酸化層の表面に形成されており、
    前記トナー担持体の前記浸漬時の下端側が、前記軸方向のうち前記駆動伝達部とは反対の他端側となるように、前記トナー担持体が前記ハウジングに装着されていることを特徴とする現像装置。
  3. 前記トナー担持体に対向して前記ハウジングに回転可能に支持され、周面に前記トナーおよびキャリアからなる現像剤を担持し、前記トナー担持体に前記トナーを供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向して前記ハウジングに配置され、前記現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部に回転可能に配置され、前記軸方向の前記一端側から前記他端側に向かって前記現像剤を搬送し、かつ、前記現像剤担持体に前記現像剤を供給する搬送部材と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体に対向して配置され、前記現像剤担持体上の前記現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、
    前記現像剤収容部の前記軸方向の他端側に配置され、前記現像剤を部分的に滞留させる現像剤滞留部と、
    前記現像剤滞留部によって滞留された現像剤の一部を前記ハウジングから排出する現像剤排出部と、
    を更に有することを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  5. 請求項1乃至の何れか1項に記載の現像装置と、
    表面に静電潜像が形成され、前記トナー担持体から前記トナーが供給される前記像担持体と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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