JP6158827B2 - 両眼多重化の方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的に両眼検眼の方法、計器及び装置の分野に関する。より具体的には、本発明は、照射ビームの眼からの反射及び/又は屈折の測定に基づく検眼装置に関する。検眼測定の目的は、視力矯正用の1対の眼鏡レンズの処方の値を決定することである。これらの両眼測定値は、受動レンズ又は電子制御可変屈折力をもつレンズの問題のいずれであろうと、遠方視力及び近方視力の矯正のための眼鏡レンズの屈折面(拡大鏡及び非処方メガネを含む)の光学的な設計及び製造のために使用することを意図している。
大部分の商業的に利用可能な検眼機器は、単眼式である。第1の種類の単眼装置は、刺激及び単眼測定システムを含む単眼装置に基づいている。単眼装置は、最初の測定を行うために片方の眼の前に置かれ、次に2番目の測定を行うために他方の眼の前に置かれる。二重単眼測定の欠点は、両眼性である被験者の自然視力を再現しない条件下で、その測定が行われることである。特に近方視力の場合、プリズム輻輳により両眼の視線が変化する。筋肉の力の印可のような生理的圧迫により両眼の屈折力又は角膜上のまぶたの圧力が変化することがある。被験者によっては、両眼刺激の視軸沿いの近方視力測定が被験者の前方直線方向の視軸沿いの単眼視力測定と異なることがある。また、単眼システムでは、刺激及び測定システムが、眼を変えるために移動されなければならない。したがって、被験者は、最初に測定される眼で刺激を見るが、切り換え中、装置が他方の眼の前に来るまで両眼はもはや刺激されない。この動きは、被験者の両眼に光度変動を与え、被験者を一時的に刺激から解放するので、被験者が瞬きしたときのような瞳孔の拡張又は収縮を引き起こすことがある。2回の単眼測定間において時間の経過とともに基準点及び座標系がずれて、測定が不正確になる可能性がある。
刺激が両眼であり、かつ、測定が単眼である解決方法が存在する。この解決方法の単眼測定システムは、各眼間で機械的に移動されなければならない。単眼測定システムの照準の変化は被験者から分からないが、この移動により生ずる雑音又は振動が被験者の刺激に対する注意を逸らし、その結果としてそれらの調節、被験者の瞳孔の遠近調節、寸法及び/又は位置に影響を及ぼすことがある。また、この解決方法の両眼測定は、やはり、2回の順次単眼測定に基づいている。しかし、2回の単眼測定間の経過時間が短いほど、両眼間の調節の差異は小さく、したがって調節の変動により引き起こされる測定誤差を制限する。
両眼のそれぞれに、それぞれ、照準された2つの単眼測定装置を含む両眼測定装置も存在する。この場合、各単眼測定装置は、それ自体の刺激を含んでいる。これらの両眼検眼装置では、2つの刺激は、一般的に同一の視対象又は同一のパターンに基づいているが、この2つの刺激は物理的に別のものである。したがって、これらの2つの刺激は、たとえば、両眼相互間の関係における傾き又は方向において、両眼について完全に同じではない。かかる解決方法の欠点は、それが、被験者が2つの刺激を融合することを困難にすることである。具体的には、被験者が見た刺激を融合できるか否かは、主として刺激の周辺及びその中心に依存している。2つの像を融合するのが困難な人々は、左/右の視覚の差にきわめて敏感である。
刺激の融合を促進するために、したがって、ただ1つの物理的刺激素子のみを使用することが好ましい。したがって調節変動が低減され、それにより2つの別々の像を融合するのが困難な人々による両眼視を促進する。
両眼を同時に特徴付けるために共通の刺激を見る両眼システムを二重測定手段と組み合わせるシステムも存在する。この場合、測定センサーの測定面は、両眼から発する信号を受け取る。この解決方法は、通常のものより大きく、より複雑かつ高価な測定センサーを必要とする。また、この解決方法は、測定のダイナミック・レンジ及び分解能を制限する。さらに、広い測定面をもつセンサーは、広く使用される装置における標準としては適さない特殊目的の構成要素である。
したがって、別個の装置(自動屈折計、誤差測定器等)の刺激及び測定手段を使用して刺激の両眼視を生成すること及び選択的測定を行うことは、一般的に不可能である。
両眼眼科測定を実行できることが望ましい。具体的には、両眼からの屈折及び/又は反射の同時測定を実行できることが望ましい。補完的に、非点収差又は高次収差の両眼測定を実行できることも好ましい。
本発明の目的の1つは、所定の両眼視条件の下で、被験者の眼からの屈折及び/又は反射を特徴付ける両眼眼科パラメータを測定する検眼の方法及び装置を提供することである。
本発明は、被験者の自然凝視位置における少なくとも1つの両眼視パラメータを測定する検眼装置を提供する。
先行技術の前述の欠点を是正するために、本発明は、被験者の少なくとも1つの視覚パラメータの客観的測定を行う単一チャネル眼科測定装置用両眼多重化装置を提供する。前記眼科装置は、単一照射ビームを生成する手段、前記照射ビームの被験者の眼からの反射及び/又は屈折により生成される測定ビームを収集する手段、及び前記の単一測定チャネルに関するセンサーを含む。
本発明による両眼多重化装置は、以下を含む:
− 刺激テスト・パターンから発射され、被験者による調節を刺激することを意図する刺激像ビームを受け取ることができる第1光学分割手段(前記第1光学分割手段は、被験者の左右の眼による調節を同時に刺激するために前記刺激像ビームを右眼刺激ビーム及び左眼刺激ビームに分割することができる);
− 前記単一照射ビームを受け取って前記単一照射ビームを右単眼照射ビーム及び左単眼照射ビームに分割することができる第2光学分割手段(前記右単眼照射ビーム及び左単眼照射ビームは、それぞれ、被験者の右眼及び左眼を照射して、対象とする眼からの反射及び/又は屈折の後に、それぞれ、右眼測定ビーム及び左眼測定ビームを形成することを意図している);
− 前記右眼測定ビーム及び前記左眼測定ビームを受け取って前記右眼測定ビーム及び前記左眼測定ビームをそれぞれ前記単一測定チャネルに順番に送り込むことができる
光学スイッチング手段;
− 右眼刺激ビーム及び右単眼照射ビームを重畳することができる第1光学結合手段と、右眼刺激ビーム及び右単眼照射ビームを右眼に差し向ける第1光学手段;及び
− 左眼刺激ビーム及び左単眼照射ビームを重畳することができる第2光学結合手段と、左眼刺激ビーム及び左単眼照射ビームを左眼に差し向ける第2光学手段。
以下は、本発明による両眼多重化装置のその他の非制限的かつ有利な特徴である:
− 前記第1光学分割手段は、ビーム分割板又はビーム分割キューブを含んでいる;
− 前記光学スイッチング手段は、二色板、方向付け可能なミラー、格納式ミラー、電気光学モジュレータ、音響光学モジュレータ及び/又は偏光選択手段を含んでいる;
− 前記第2光学分割手段は、前記光学スイッチング手段と統合される;
− 前記第2光学分割手段は、ビーム分割板又はビーム分割キューブを含んでいる。
有利なことに、前記第1光学結合手段は、可視領域の右眼刺激ビームと赤外領域の右単眼照射ビームを重畳することができる二色板を含んでおり、及び/又は、前記第2光学結合手段は、可視領域の左眼刺激ビームと赤外領域の左単眼照射ビームを重畳することができる二色板を含んでいる。
やはり有利なことに、両眼多重化装置は、さらに、単一測定チャネルをもつ眼科装置に結合するための光学ポート(前記光学結合ポートは、刺激テスト・パターンから発射される刺激像ビーム及び単一照射ビームを受け取って単一測定ビームを送り出すことができる)と、単一測定チャネルをもつ前記眼科装置と前記両眼多重化装置とを整列させるための機械的手段及び/又は光学機械的手段とを含んでいる。前記機械的整列手段及び/又は光学機械的整列手段は、光学整列ビームを放射することができる整列テスト・パターンと、光学結合ポートにおいて前記光学整列ビーム及び前記単一測定ビームを重畳することができる光学手段を含んでいる。
有利なことに、両眼多重化装置は、右射出瞳、左射出瞳及び結像光学手段を含んでいる。前記右射出瞳は、前記右単眼照射ビーム及び前記右眼測定ビームを受け取ることができ、前記左射出瞳は、前記左単眼照射ビーム及び前記左眼測定ビームを受け取ることができ、かつ、前記結像光学手段は、単一測定チャネルをもつ前記眼科装置の射出瞳の像を前記右射出瞳及び/又は前記左射出瞳上に形成することができる。
有利なことに、両眼多重化装置は、角膜曲率測定法及び/又は角膜トポグラフィによる角膜の分析を行うために、右眼測定ビーム及び左眼測定ビームをそれぞれ生成するように各眼の角膜の方向に二次照射ビームを放射することができる二次照射手段を含んでいる。
有利なことに、両眼多重化装置は、さらに、刺激像ビームの光路上に置かれる光学システムを含んでいる。前記光学システムは、両眼の平均球面誤差を修正することができる。
有利なことに、両眼多重化装置は、さらに、右眼刺激ビームの光路上に置かれる第1光システム及び左眼刺激ビームの光路上に置かれる第2光システムを含む。前記第1光システム及び前記第2光システムは、それぞれ、被験者の右眼及び左眼の球面及び/又は円筒面誤差を修正することができる。
本発明による両眼多重化装置の特別かつ有利な態様により、この装置は以下を含む:
− 第1光学結合手段と被験者の右眼との間に置かれる右光学システム;
− 第2光学結合手段と被験者の左眼との間に置かれる左光学システム;及び
− 被験者のプリズム輻輳に応じて瞳孔距離を調整するために前記右光学システムと前記左光学システムとを整列させる手段。
一定の特定な態様によると:
− 刺激像ビーム、単一照射ビーム及び単一測定ビームの光路は一致しており、前記両眼多重化装置は、前記刺激像ビーム及び前記単一照射ビームを受け取って空間的に分割することができる第3光学分割手段を含んでいる。前記第3光学分割手段は、前記単一照射ビームの光路の逆である光路に沿って前記単一測定ビームを受け取ることができる。
有利なことに、前記第3光学分割手段は、可視領域の刺激像ビーム及び赤外領域の照射ビームを分割することができるビーム分割板を含んでいる。
本発明による両眼多重化装置の特定かつ有利な態様によると、この装置は、前記光学スイッチング手段の切換状態を表す信号を受け取るのに適し、かつ、前記右眼測定ビームを表す第1測定と前記左眼測定ビームを表す第2測定とを順番に受け取る電子処理装置を含む。前記電子処理装置は、少なくとも1つの視覚パラメータの多重化両眼測定を行うために切換状態を表す前記信号と前記第1測定及び第2測定とを結合することができる。
本発明は、被験者の少なくとも1つの視覚パラメータの多重化両眼測定のための眼科計器も提供する。前記眼科計器は、本発明の1つの実施形態による両眼多重化装置と、被験者の少なくとも1つの視覚パラメータを測定する眼科手段とを含んでいる。前記眼科測定手段は、単一照射ビームを生成し、前記単一照射ビームの被験者の眼からの反射及び/又は屈折により生成された単一測定ビームを受け取って分析することができる。前記単一照射ビーム及び前記単一測定ビームは、前記眼科測定手段と被験者の眼の間の往復光路をたどる。
本発明は、被験者の少なくとも1つの両眼視覚パラメータを決定する方法も提供する。前記方法は、以下のステップを含む:
a) 近接値Pについて刺激像ビームを送出するステップ;
b) 被験者の右眼及び左眼による調節を同時に刺激するために刺激像ビームを右眼刺激ビームと左眼刺激ビームとに分割するステップ;
c) 右単眼照射ビーム及び/又は左単眼照射ビームを生成するステップ;
d) 右光学チャネルにおいて前記右眼刺激ビームと前記右単眼照射ビームとを光学的に重畳し、かつ/又は左光学チャネルにおいて前記左眼刺激ビームと前記左単眼照射ビームとを光学的に重畳するステップ;
e) 右単眼照射ビーム及び左単眼照射ビームの光路の逆である光路に沿って右単眼測定ビーム又は左単眼測定ビームをそれぞれ収集するステップ;
f) 少なくとも1つの右単眼視覚パラメータ又は左単眼視覚パラメータを決定するために右単眼測定ビーム又は左単眼測定ビームをそれぞれ分析するステップ;及び
g) 被験者の右眼及び左眼について同一の眼刺激を使用して被験者の少なくとも1つの両眼視覚パラメータを決定するために、単眼測定ビームの切り換え後にステップc)〜f)を繰り返すステップ。
特定かつ有利な態様によると、本発明に従って被験者の少なくとも1つの客観的両眼視覚パラメータを決定する方法は、第1近接値P1について上記方法のステップを行うことと、次いで、少なくとも1つの他の近接値Pnについて同じ方法のステップを行うこととを含む。
有利なことに、右単眼照射ビーム及び/又は左単眼照射ビームを生成するステップc)は、単一の照射ビームを分割すること又は切り換えることにより行われる。
添付図面に関して与えられる以下の記述は、非制限的な例示により、本発明の内容及びそれを実行できる方法の理解を可能にするであろう。図面の内容は、次のとおりである。
本発明の第1の実施形態に従って多重化両眼測定を行うための眼科装置の略図である。 本発明の第1の実施形態の第1変形に従って多重化両眼測定を行うための眼科装置の略図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形に従って多重化両眼測定を行うための眼科装置の略図である。 本発明の第2の実施形態による両眼多重化装置の略図である。 本発明の第3の実施形態による両眼多重化装置の略図である。 本発明の第3の実施形態による両眼多重化装置の略図である。
一般的に、球面、円筒面、軸及び高次の収差(ヒトの眼における収差の報告を可能にする標準化方法を規定しているISO標準 24157:2008参照)などの修正パラメータ、角膜曲率測定、角膜トポグラフィ、瞳孔直径等を正確に、一般的には両眼視覚条件の下で測定できることが望ましい。
両眼測定の実行を可能にする本発明の種々の実施形態について、これから詳しく説明する。
この装置の原理は、単一の刺激を両眼化し、かつ、測定装置全体を機械的に移動することなく測定される眼を交互に選択するために、視覚刺激の光路と測定信号の光路を別々に取り扱うことである。
図1は、本発明の第1の実施形態に従って多重化両眼測定を行うための眼科装置の上面図である。図1の眼科装置120は、全く同一のハウジング(細い線で表されている)内に視覚刺激1、測定手段2及び両眼多重化/逆多重化システムを含んでいる。簡略を期するために、これ以降本文書において表現「両眼多重化システム」を使用する。両眼眼科装置は、被験者の右眼13に向かい合う右アイピース11及び被験者の左眼12に向かい合う左アイピース10を含んでいる。右眼に通ずる出口チャネル中に、この装置は、横方向位置及び方位の調整を行うための手段9を含んでいる。同様に、左眼に通ずる出口チャネル中に、この装置は、横方向位置及び方位の調整を行うための手段8を含んでいる。調整手段8及び9は、それぞれ、右1/2瞳孔距離及び左1/2瞳孔距離の調節を可能にする。有利なことに、瞳孔間距離及び近方視力プリズム輻輳に対応するシステムに対する調整を可能にするために、調整手段8及び9は、それぞれ、左光軸16及び右光軸17の横方向と角度の両方の移動を可能にする。任意選択的に、この装置は、各眼の高さに応じてビームを整列させる調整手段を含み得る。
図1の眼科両眼測定装置の両眼刺激システムについて、これから詳しく説明する。両眼刺激システムは、両眼に共通の単一刺激テスト・パターン1を含んでいる。刺激テスト・パターン1を光源により照射して単一の刺激ビーム14を作成する。光結合システム3は、被験者の眼12及び13の方向に送られる刺激像ビーム14の形成に寄与する。有利なことに、光結合システム3は、刺激テスト・パターン1の近接の変更及び被験者の視覚調節の一定の近接値による刺激を可能にするために可変屈折率をもっている。両眼刺激システムは、一方の刺激テスト・パターン1と他方の上述した調整手段8及び9の間に配置されるビームスプリッタ4も含んでいる。ビームスプリッタ4は、刺激像ビーム14を空間的に分割して右眼刺激ビーム14b及び左眼刺激ビーム14aとすることができる。有利なことに、右眼刺激ビーム14bと左眼刺激ビーム14aは、同一光強度を持っている。
また、図1の眼科装置は、一時に1つの眼の光学特性を分析するように構成されている眼科測定手段2を含んでいる。測定システム2は、照射ビーム15を放射することができる光源、及び反射及び/又は屈折されたビーム55を検出することができるセンサーを含んでいる。この眼科測定の原理は、単一照射ビーム15の右眼13又は左眼12からの反射及び/又は屈折により生成されたビーム55の測定である。有利なことに、単一照射ビーム15と反射及び/又は屈折されたビーム55は、測定装置2の入り口において共線である。
眼科測定装置は、さらに、少なくとも2つの位置をもつ光学スイッチ5を含んでいる。光学スイッチ5は、一方の測定手段2と他方の上述した調整手段8及び9の間に置かれている。光学スイッチ5は、単一照射ビーム15を受け取ること及び被験者の右眼13に向けられる右単眼照射ビーム15bを形成すること、又は被験者の左眼12に向けられる左単眼照射ビーム15aを選択的に形成することができる(図1に示すように)。光学スイッチ5は、ビームの両方の伝播方向において働く。スイッチ5が左眼12を照射する位置にあるとき、光学スイッチ5は、照射ビームの左眼12からの反射及び/又は屈折の結果の左単眼測定ビーム55aを受け取ること、及びそれを測定手段2のセンサーの方向に送ることができる(図1参照)。スイッチ5が右眼13を照射する位置にあるとき、光学スイッチ5は、右眼13からの照射ビームの反射及び/又は屈折の結果の右単眼測定ビーム55bを受け取り、及び右単眼測定ビーム55bを測定手段2のセンサーの方向に送る。したがって、光学スイッチ5は、照射ビームを逆多重化し、かつ、右及び左の単眼測定ビーム55bと55aを全く同一のセンサーの方向に多重化する。測定手段2は、右単眼測定及び左単眼測定を利用して多重化両眼測定値を推定する。
この眼科測定装置は、それぞれ、左光学チャネル16中の光学重畳手段6及び右光学チャネル17中の光学重畳手段7も含んでいる。重畳手段7は、ビームスプリッタ4、光学スイッチ5と右アイピース11の間に置かれている。重畳手段7は、右眼刺激ビーム14b及び右単眼照射ビーム15bを受け取り、かつ、それらを右眼13の方向の右光学チャネル17において重畳する。他方の伝播方向において、重畳手段7は、右単眼測定ビーム55bを受け取り、かつ、それを光学スイッチ5に向ける。同様に、重畳手段6は、ビームスプリッタ4、光学スイッチ5と左アイピース10の間に置かれている。重畳手段6は、左眼刺激ビーム14a及び左単眼照射ビーム15aを受け取り、かつ、それらを左眼12の方向の左光学チャネル16において重畳する。他方の伝播方向において、重畳手段6は、左単眼測定ビーム55aを受け取り、かつ、それを光学スイッチ5に向ける。眼刺激ビーム14、14a、14bは光学スイッチ5を通過しないことが分かったであろう。光学重畳手段6及び7は、両眼が右眼及び左眼の刺激ビーム14bと14aにより永続的に刺激されることを可能にする。これに対し、反射及び/又は屈折の測定は、光学スイッチ5の位置に応じて、一時に片方の眼について行われる。この方法により、眼刺激は常に両眼であるのに対し、左右2つの単眼測定は順々に行われる。
刺激テスト・パターン1とビームスプリッタ4の間に置かれた光学システム3は、たとえば、刺激の鮮明性及び融合を改善するために両眼12、13の平均球面誤差の修正を可能にする。有利なことに、光学システム3は、刺激の角サイズを一定かつ両眼転導から独立にする効果を持っている。
図2は、本発明の第1の実施形態の第1変形による多重化両眼測定を行う眼科装置の上面図ある。同一の要素は、図1と同じ参照番号により示されている。図2の眼科装置120は、全く同一のハウジング(細い線で表されている)内に視覚刺激1、測定手段2、照射手段200及び両眼多重化システムを含んでいる。両眼眼科装置は、被験者の右眼13に向かい合う右アイピース11及び被験者の左眼12に向かい合う左アイピース10を含んでいる。右眼に通ずる出口チャネル中に、この装置は、横方向位置及び方位の調整を行うための手段9を含んでいる。同様に、左眼に通ずる出口チャネル中に、この装置は、横方向位置及び方位の調整を行うための手段8を含んでいる。調整手段8及び9は、それぞれ、右1/2瞳孔距離及び左1/2瞳孔距離の調節を可能にする。有利なことに、瞳孔間距離、近方視力プリズム輻輳及び両眼の高さに応ずるシステムに対する調整を可能にするために、調整手段8及び9は、それぞれ、左光チャネル16及び右チャネル17の横方向と角度の両方の移動を可能にする。
図2の眼科両眼測定装置の両眼刺激システムについて、これから詳しく説明する。両眼刺激システムは、両眼に共通の単一刺激テスト・パターン1を含んでいる。刺激テスト・パターン1を光源により照射して単一の刺激ビーム14を作成する。光結合システム3は、被験者の眼12及び13の方向に送られる刺激像ビーム14の形成に寄与する。有利なことに、光結合システム3は、刺激テスト・パターン1の近接の変更及び被験者の視覚調節の一定の近接値による刺激を可能にするために可変屈折率をもっている。両眼刺激システムは、一方の刺激テスト・パターン1と他方の上述した調整手段8及び9の間に配置されるビームスプリッタ4も含んでいる。ビームスプリッタ4は、刺激像ビーム14を空間的に分割して右眼刺激ビーム14b及び左眼刺激ビーム14aとすることができる。有利なことに、右眼刺激ビーム14bと左眼刺激ビーム14aは、同一光強度を持っている。
また、図2の眼科装置は、両眼照射ビーム15を放射することができる照射光源200を含んでいる。両眼照射システムは、一方の照射光源200と他方の上述した調節手段8及び9の間に配置されるビームスプリッタ140も含んでいる。ビームスプリッタ140は、照射ビーム15を空間的に分割して右眼照射ビーム15b及び左眼照射ビーム15aとすることができる。有利なことに、右眼照射ビーム15bと左眼照射ビーム15aは、同一の光強度を持っている。右眼及び左眼を照射する2つのビーム15bと15aは両眼を同時に照射することができるのに対し、測定は、一時に片眼のみについて行われる。
また、図2の眼科装置は、一時に1つの眼の光学特性を分析するように構成されている眼科測定手段2を含んでいる。測定システム2は、反射及び/又は屈折されたビーム55を検出することができるセンサーを含んでいる。この眼科測定の原理は、両眼12、13により見られた照射ビーム15の反射及び/又は屈折により生成されるビーム55の測定である。
眼科測定装置は、さらに、少なくとも2つの位置をもつ光学スイッチ5を含んでいる。光学スイッチ5が左眼12を照射する位置にあるとき、光学スイッチ5は、左眼12から発する単眼測定ビーム55aを受け取ること、及びそれを測定手段2のセンサーの方向に送ることができる(図2参照)。スイッチ5が右眼13を測定する位置にあるとき、光学スイッチ5は、右眼13からの測定ビーム55bを受け取り、かつ、右単眼測定ビーム55bを測定手段2のセンサーの方向に送る。したがって、光学スイッチ5は、右及び左の単眼測定ビーム55bと55aを全く同一のセンサーの方向に多重化する。測定手段2は、右単眼測定及び左単眼測定を利用して多重化両眼測定値を推定する。
この眼科測定装置は、それぞれ、左光学チャネル16中の光学重畳手段6及び右光学チャネル17中の光学重畳手段7も含んでいる。重畳手段7は、刺激ビームスプリッタ4、照射ビームスプリッタ140、光学スイッチ5と右アイピース11の間に置かれている。重畳手段7は、右眼刺激ビーム14b及び右眼照射ビーム15bを受け取り、かつ、それらを右眼13の方向の右光学チャネル17において重畳する。他の伝播方向において、重畳手段7は、右単眼測定ビーム55bを受け取り、かつ、それを光学スイッチ5に差し向ける。同様に、重畳手段6は、光刺激ビームスプリッタ4、照射ビームスプリッタ140、光学スイッチ5と左アイピース10の間に置かれている。重畳手段6は、左眼刺激ビーム14a及び右眼照射ビーム15bを受け取り、かつ、それらを左眼12の方向の左光学チャネル16において重畳する。他の伝播方向において、重畳手段6は、左単眼測定ビーム55aを受け取り、かつ、それを光学スイッチ5に向ける。眼刺激ビーム14、14a、14b及び照射ビーム15、15a、15bは、光学スイッチ5を通過しないことが分かったであろう。光学重畳手段6及び7は、両眼が右眼及び左眼の刺激ビーム14bと14a及び右眼及び左眼の照射ビーム15bと15aによりにより永続的に刺激かつ照射されることを可能にするのに対し、反射及び/又は屈折測定は、光学スイッチ5の位置に応じて、一時に片方の眼について行われる。この方法により、視覚刺激及び照射は常に両眼であるのに対し、左右2つの単眼測定は順々に行われる。
刺激テスト・パターン1とビームスプリッタ4の間に置かれる光学システム3は、たとえば、刺激の鮮明性及び融合を改善するために両眼12、13の平均球面誤差の修正を可能にする。有利なことに、光学システム3は、刺激の角サイズを一定かつ両眼転導から独立にする効果を持っている。
さらに、たとえば、角膜曲率測定法又は角膜トポグラフィによる角膜の分析を行うために、図2のシステムの左及び右の射出瞳10及び11に、それぞれ、照射光源160及び161を設けることができる。これらの照射光源160及び161は、それぞれ、ビーム170及び171を各眼12及び13の角膜の方向に放射する。この測定は、スイッチ5の状態に応じて測定ビーム55a及び55b経由で測定手段2により行われる。
図3は、図1の眼科測定装置の第2の変形を示す。この第2の変形では、刺激テスト・パターン1の前に置かれる光学システム3は、2つの光学システム18及び19により置き換えられている。光学システム18は、ビームスプリッタ4と左光学チャネル中の重畳光学手段6の間に置かれている。対称的に、光学システム19は、ビームスプリッタ4と右光学チャネル中の重畳光学手段7の間に置かれている。光学システム18及び19は、各眼の球面及び/又は円筒面誤差の個別修正を可能にする。有利なことに、光学システム18及び19は、瞳孔間調整中に光学手段8及び9により形成される光学距離のずれ及びプリズム輻輳の補償を可能にする。
多重化両眼眼科測定装置は、広い範囲の既存単眼眼科測定装置で使用することができる。光学スイッチ5は、両眼間の測定チャネルを迅速かつ個別的に変更することができる。第1に、瞳孔距離は調整可能である。また、刺激は永続的に両眼である。反射及び/又は屈折の測定は、各眼についてその視軸上で行われる。したがって、たとえば近方視力を測定するときに凝視の輻輳が考慮される。
刺激チャネル(可視光)及び測定チャネル(赤外光)を別々に扱うことにより、スペクトル帯における特殊光学素子の使用を回避する。
本発明の別の実施形態は、外部装置の単眼刺激及び単眼測定のシステムを利用する。単眼刺激を両眼刺激に変換するため、及び測定対象の眼を選択するために単眼装置を両眼多重化装置と組み合わせる。
図4は、本発明の第2の好ましい実施形態による両眼多重化装置100に結合された単眼装置110の略図である。図4では、図1から3を参照して説明したものと同一の要素は、同じ参照番号で示されている。外部装置110は、刺激テスト・パターン1及び測定手段2及び少なくとも1つの光学チャネル22を含んでいる。測定手段2は、照射ビーム15を放射することができる光源及び反射及び/又は屈折されたビーム55を検出することができるセンサーを含んでいる。単一刺激ビーム14を生成するために光源により刺激テスト・パターン1を照射する。光学チャネル22は、刺激ビーム14及び照射ビーム15を通過させること、及び反射及び/又は屈折された測定ビーム55を受け取ることができる。両眼多重装置100は、右アイピース11、左アイピース10、右眼への出口チャネルにおける横方向位置及び方位を調整する手段9、及び左眼への出口チャネルにおける横方向位置及び方位を調整する手段8を含んでいる。両眼多重化装置100は、以下も含んでいる:
− 単一刺激像ビーム14を空間的に分割して右眼刺激ビーム14b及び左眼刺激ビーム14aとするビームスプリッタ4
− 測定信号を右眼又は左眼の方向に選択的に向ける光学スイッチ5
− それぞれ、左光学チャネル16中のビーム結合手段6及び右光学チャネル17中のビーム結合手段7。
光学スイッチ5及び光学重畳手段6と7は、図1に関連して説明した対応要素と同じ機能をもち、同様に働く。両眼多重化装置100は、さらに以下を含む:
− 一方の外部装置の光学チャネル22と他方の光学スイッチ5及び第1ビームスプリッタ4の間に置かれるビームスプリッタ42
− 光学入口システム23、右光学出口システム21及び左光学出口システム20
− 整列テスト・パターン48及びビームスプリッタ42と光学スイッチ5の間に置かれる別のビームスプリッタ47
− 光学的整列を行った後に外部測定装置110と両眼多重化装置100を一緒に保持する固定器具49
− 被験者の頭を設定位置に保持するために額を押しつける枠及び顎を載せる台、又は標準器(人工眼球)を受け入れるのに適し、かつ、既存装置に適合する取り付け場所。
ビームスプリッタ42は、刺激テスト・パターン1から発射される単一刺激像ビーム14及び測定システム2から発射される照射ビーム55の分割を可能にする。これらの2つのビーム、14及び22は、同一光学チャネル22から到来する。入口光学システム23は、光学チャネル22とビームスプリッタ42の間に配置される。右光学出口システム21は、光学調整手段9と右光学出口チャネル11の間に置かれる。左光学出口システム20は、光学調整手段8と左光学出口チャネル10の間に置かれる。光学システム23、20及び21は、協力して、出口光学チャネル10、11経由の入口光学チャネル22における眼12、13の像の形成を可能にする。有利なことに、整列テスト・パターンは、既知の屈折値をもつ人口眼球のような標準器とすることができる。整列テスト・パターン48は、整列ビーム60を放射する。整列テスト・パターン48は、ビームスプリッタ47及び42のおかげで外部装置の測定光学チャネル中に結像される。整列テスト・パターン48を使用して両眼多重化装置100の入射瞳の反対側の外部装置110の射出瞳の位置を調整する。整列テスト・パターン48は、瞳孔距離の調整中にセンタリング基準としても使用される。整列テスト・パターン48は、外部測定装置と多重化装置間の光学調整中のみ整列ビーム60を放射する。眼の反射及び/又は屈折の測定中、整列テスト・パターン48は、停止される。
図4に示したような両眼多重化装置は、多数の長所をもっている。第1に、両眼多重化装置100は、広い範囲の既存単眼装置とともに使用することができ、その際に単眼測定装置110に対する変更を行う必要がない。これまでに詳述したように、両眼多重化装置100は、両眼間の測定チャネルを迅速かつ個別に変更することを可能にする。また、各眼はその視軸に沿って測定されるので、凝視の輻輳を考慮することを可能にする。最後に、瞳孔距離が調整可能である。有利なことに、刺激チャネル(可視光線)及び測定チャネル(赤外光)を別々に扱うことにより、限定スペクトル帯における特殊光学素子の使用を回避する。
図5及び6は、本発明の第3の実施形態の2つの変形による両眼多重化装置100の略図である。図5又は図6の両眼多重化装置100は、刺激テスト・パターン及び測定手段を含む単眼測定装置の光学チャネルの反対側に配置されることを意図している。図5及び6には、刺激テスト・パターン及び測定手段は示されていない。両眼多重化装置100は、外部単眼測定装置に接続されることを意図している入射瞳35を含んでいる。第1光学システム34は、両眼多重化装置100の入口に配置される。光学システム34は、外部単眼測定装置から発する刺激像ビーム14及び/又は単眼照射ビーム15を受け取ることができる。他の方向において、光学システム34は、被験者の右眼又は左眼から発する測定ビーム55を受け取ること、及びこの測定ビームを外部単眼測定装置に送り出すことができる。第1ビーム分割板42は、刺激ビーム及び照射ビーム14と15の光路上かつ光学システム34の下流に置かれている。第1ビーム分割板42は、刺激信号及び測定信号の光学チャネルを空間的に分割する。図5に示した実施形態では、刺激ビーム14はビーム分割板42を通過するのに対して、照射ビーム15はビーム分割板42により反射される。有利なことに、ビーム分割板42は、表面処理された二色板であり、一方の可視光線(約400と700nmの間)の刺激ビーム14と、他方の赤外線(約750nmと1000nmの間の近赤外線)の照射ビーム15及び照射ビーム55を分割することができる。たとえば、可視光を通過させるが、赤外線において反射するホット・ミラーを使用することができる。別案として、赤外光を通過させるが可視光において反射するコールド・ミラーを使用することもできる。第2ビーム分割板25(又はビーム分割キューブ)は、刺激像ビーム14の光路上かつ第1ビーム分割板42の下流に置かれる。第2ビーム分割板25は、刺激像ビーム14を空間的に分割して被験者の右眼13に向かう右眼刺激ビーム14bと左眼12に向かう左眼刺激ビーム14aとする。右眼刺激チャネル及び左眼刺激チャネルそれぞれにおいて、それぞれバダール光学システムとして構成されるレンズ27及び26は、刺激の視覚を、それぞれ右眼及び左眼の球面誤差について、補正することを可能にする。有利なことに、刺激の角サイズは、その位置と無関係である。したがって、刺激の角サイズを変更することなく刺激からの眼の距離(両眼転導及び輻輳)を増加又は低減することが可能である。
図5では、第1偏光素子43及び第3ビーム分割板46が照射ビーム15の光路上かつ第1ビーム分割板42の下流に置かれている。偏光素子43は、可変偏光軸をもつ偏光素子である。この素子は、照射ビーム15を受け取ること、及び送られるビームの偏光軸を変更することができる。有利なことに、電圧の印加により偏光軸を方向付けることができる電気制御液晶偏光素子43を使用する。別案として、偏光素子43は、回転可能なように取り付けられる偏光子とすることもできる。光源が偏光される場合、偏光素子43は、光源の偏光軸を回転することができる手段により置き換えることもできる。第3ビーム分割板46(又はビーム分割キューブ)は、照射ビーム15の光路上かつ偏光素子43の下流に置かれる。第3ビーム分割板46は、照射ビーム15を分割すること、及び被験者の右眼13の照射を意図する右単眼照射ビーム15bを形成すること及び/又は被験者の左眼12の照射を意図する左単眼照射ビーム15aを形成することができる。第2偏光素子44は、左単眼照射ビーム15aの光路上かつ第1偏光素子43及び第3ビーム分割板46の下流に置かれる。第3偏光素子45は、右単眼照射ビーム15bの光路上かつ第1偏光素子43及び第3ビーム分割板46の下流に置かれる。第2及び第3偏光素子44と45の偏光軸は、お互いに交差している。第2及び第3偏光素子44と45は、たとえば、直線偏光子である。代案として、単一分割素子によりビーム分割板46の分割機能と偏光素子44及び45の偏光機能を組み合わせることができる。第1測定位置において、第1偏光素子43の偏光軸を第1偏光素子44の偏光軸と整列させ、かつ、第3偏光素子45の偏光軸と交差させる。第2測定位置において、第1偏光素子43の偏光軸を第3偏光素子45の偏光軸と整列させ、かつ、第2偏光素子44の偏光軸と交差させる。この方法により、2つの単眼照射ビームの一方のみ、すなわち左ビーム15a又は右ビーム15bが、それぞれ、働くのに対し、他方の単眼照射ビームは停止される。換言すると、偏光素子43の偏光軸の方向を変更してそれを偏光素子44と45の一方又は他方の軸と整列させることにより、照射ビームを一方の眼から他方の眼へ切り換える。したがって、素子43、44、45及び46は、単眼測定の対象とする両眼の一方を交互に選択することができる光学スイッチを形成する。刺激ビーム14、14a、14bが素子43、44、45及び46により形成されるスイッチング装置を通過しないことが分かる。したがって、左眼及び右眼の刺激ビーム14aと14bは、永続的かつ同時に働いて被験者の両眼視覚を刺激する。
図6において、図5の装置の変形として、偏光素子43、44、45及び第3ビーム分割板46は、方向転換により2つの光学測定チャネルの一方を選択できる方向付け可能なミラー24により置き換えられる。
図5及び6では、したがって、右眼刺激ビーム14b及び左眼刺激ビーム14a、ならびに右単眼照射ビーム15b又は左単眼照射ビーム15aを設ける。第4ビーム分割板28は、左単眼照射ビーム15aの光路上かつ第2ビーム分割板25の下流そして左眼刺激ビーム14aの光路上かつ第2偏光素子44の下流に置かれる。第4ビーム分割板28は、左単眼照射ビーム15aと左眼刺激ビーム14aを全く同一の左光学チャネル16中において結合することを可能にする。1つの実施形態では、第4ビーム分割板28は、可視領域の左眼刺激ビーム14aと赤外領域の左単眼照射ビーム15aの再結合を可能とするように(かつ、反対方向において、左単眼照射ビーム15aと同じ光路上で左単眼測定ビーム55aを送るように)表面処理された二色板である。ビーム分割板28は、上述したコールド・ミラー又はホット・ミラーとすることができる。同様に、第5ビーム分割板29は、右単眼照射ビーム15bの光路上かつ第2ビーム分割板25の下流に、そして、右眼刺激ビーム14bの光路上かつ第3偏光素子45の下流に置かれる。第5ビーム分割板29は、右単眼照射ビーム15bと右眼刺激ビーム14bを全く同一の右光学チャネル17中において結合することを可能にする。1つの実施形態では、第5ビーム分割板29も、可視領域の右眼刺激ビーム14bと赤外領域の右単眼照射ビーム15bの再結合を可能とするように(かつ、反対方向において、右単眼照射ビーム15bと同じ光路上で右単眼測定ビーム55bを送るように)表面処理されたコールド・ミラーである。有利なことに、赤外線ビームは、分割コールド・ミラー、28又は29、それぞれにより透過されるのに対し、可視光線ビームはコールド・ミラーにより反射される。したがって、コールド・ミラー、28又は29は、それぞれ、眼刺激ビームの光軸と各眼の測定ビームの光軸を再結合する。この結合は、被験者が両眼視覚位置にある状態において各眼の視軸上における測定及び特に近方視力測定を可能にする。なぜならば、上述したように、右眼及び左眼の2つの刺激ビーム14b及び14aが被験者により同時に見られるからである。
ミラー40、41は、それぞれ、再結合された各眼の光路16及び17の光路の方向を向け直すのに役立つ。レンズ32及びミラー30から構成される光学システムは、左光路16を左眼12の視軸と整列させることを可能にする。同様に、レンズ33及びミラー31から構成される光学システムは、左光路16を左眼12の視軸と整列させることを可能にする。ミラー30、31は、1/2瞳孔距離を調整するために使用することもできる。2つのチャネル16及び17の光パルスは、較正されて同じ光学的長さとなる。出口ミラー30及び31は、測定光軸を各眼の瞳孔の中心に置くように、瞳孔距離及び両眼の輻輳を考慮しつつ平行移動及び方向転換することができる。
入射瞳35の前に置かれるレンズ34の光学システム及び射出瞳、36と37の前に置かれる補助レンズ32,33は、それぞれ、単眼装置により規定される同一光学位置において各眼の像を取得するために使用される。補助レンズ32、33を関連出口ミラー30、31と連動させて右光学チャネル17と左光学チャネル16の間の光路差を修正する。
被験者の両眼12、13が両眼多重化装置の射出瞳の反対側で整列されたとき、各眼12、13は、それぞれ、永続的に眼刺激ビーム14a及び14bを受け取る。偏光素子43の位置に応じて、右眼13が右単眼照射ビーム15bを受け取るか、又は左眼12が左単眼照射ビーム15aを受け取る。右単眼照射ビーム15bは、右眼13から反射及び/又は屈折されて右眼測定ビーム55bを形成する。あるいは、左単眼照射ビーム15aは、左眼12から反射及び/又は屈折されて左眼測定ビーム55aを形成する。右眼測定ビーム55bは、右眼13から第3ビーム分割板46まで右光学チャネル17中の右単眼照射ビーム15bと同じ光路をたどる。同様に、左眼測定ビーム55aは、左眼12から第3ビーム分割板46まで左光学チャネル16中の左単眼照射ビーム15aと同じ光路をたどる。偏光素子43の位置に応じて、右光学チャネル17又は左光学チャネル16が測定のために起動される。偏光素子43、44及び45から構成されるシステムは、右眼及び左眼の測定ビーム55b及び55aに関して同様に働く。
ここで、第1測定位置において第1偏光素子43の偏光軸は第2偏光素子44の偏光軸に平行かつ第3偏光素子45の偏光軸に垂直に方向付けられていることを想起する。第2測定位置において第1偏光素子43の偏光軸は、第3偏光素子45の偏光軸に平行かつ第2偏光素子44の偏光軸に垂直に方向付けられている。この方法により、2つの眼測定ビームの一方のみ、すなわち右ビーム55b又は左ビーム55aが、それぞれ、送出されるのに対し、他の単眼照射ビーム及び他の測定ビームは阻止される。換言すると、偏光素子43の偏光軸の方向を変更してそれを偏光素子45及び44のいずれか一方の軸と整列させることにより、右眼又は左眼の測定ビーム55b又は55aは、外部単眼測定装置の方向に切り換えられる。素子43、44、45及び46は、照射ビーム及び測定ビームを同時に切り換える。偏光素子43から出た後、測定ビーム55(それは、右眼測定ビーム55b又は左眼測定ビーム55aに対応する)は、単眼測定ビーム15の逆光路をたどり、そして第1ビーム分割板42により外部装置の方向に反射される。したがって、装置100は、右及び左の測定チャネルの逆多重化を可能にする。
図5の両眼多重化装置100は、赤外線整列テスト・パターン50及び光学整列テスト・パターン50の像を形成するための整列ビーム60を生成することができるレンズ51も含んでいる。有利なことに、光学整列テスト・パターン50は、既知屈折値を持つ人工眼球のような標準器を含むことができる。第6ビーム分割板52は、第1ビーム分割板42と第1偏光素子43の間に置かれる。第6ビーム分割板52は、単一照射ビーム15のチャネル中において整列ビーム60を再結合し、かつ、前記ビームを両眼多重化装置の入射瞳35に差し向ける。整列テスト・パターン50を使用して逆多重化装置の入射瞳35の反対側の外部単眼装置の出射瞳の位置を調整する。整列試験パターン50の像は、単眼装置の焦点を調整するために被験者の両眼12,13と光学的に結合される。整列テスト・パターン50の像は、瞳孔距離の調整中にセンタリング基準としても使用される。有利なことに、測定チャネル(赤外光)のレンズ32、33、34、51には、寄生反射を防止するために赤外線反射防止処理が施される。
その他の技術的解決方法を使用して測定チャネルを逆多重化することもできる。図6では、図5と同じ要素は、同じ参照番号により示されている。図5の装置の変形として、偏光素子43、44、45及び第3ビーム分割板46は、方向転換により2つの光学測定チャネルの一方を選択することができる方向付け可能なミラー24により置き換えられ得る。同じ実施形態の別の変形によると、他の光学機械、光学電子、音響又は熱素子を使用して本発明との関連において2つのチャネルの一方を選択することもできる。
システムの動作モード及び動作:
1. 測定者は、両眼多重化/逆多重化装置の入射瞳35の反対側に単眼眼科測定装置の出射瞳を置く。これを行うために、測定者は、整列テスト・パターン50を起動し、次に単眼装置を垂直及び水平に移動して逆多重装置の整列テスト・パターン50を測定制御画面の中心に置く。次に、測定者は、眼の仮想位置を表すテスト・パターン上の焦点を調整する。これらの調整を行った後に、測定者は、逆多重化装置を固定器具49(吸盤、ベルクロ、磁石等)により単眼装置に固定する。
2. 被験者が両眼多重化/逆多重化装置の出射瞳36、37の前に位置を占める。測定者は、次に瞳孔距離を調整する。これを行うために、単眼測定装置の刺激テスト・パターン1を無限遠に置いて両眼の輻輳を防止する。次に測定者は、光学スイッチング手段43又は24により測定対象の眼を選択する。次に、測定者は、ミラー/レンズ・アセンブリ30、32を動かして眼12の瞳孔を整列テスト・パターン50の中心に合わせる。他方の眼13について同じ操作をレンズ/ミラー・アセンブリ31、33を動かして繰り返す。
3. 測定者は、処方又は先行測定を入力するか又は遠方視力の第1回測定を行うことにより、求められている眼科パラメータの値を初期設定する。屈折異常症の被験者にとって、この第1回測定中、刺激がはっきり見えないであろう。測定者は、光学スイッチング手段43又は24により測定対象の眼を選択し、選択した眼について遠方視力の第1回測定を行い、次に眼を変えて他方の眼について遠方視力の第1回測定を行う。これにより、両眼の遠方視力の第1回測定が得られる。
4. 第1回測定又は先行測定から得られた初期値を使用して、測定者は、バダール及び/又はクロスシリンダ光学システム26、27により両眼の平均球面又は各眼の球面及び/又は円筒面を修正する。
5. 測定者は、被験者により刺激がはっきり見えるようになった後に、新しい遠方視力測定を行うことが好ましい。
6. 中間又は近方視力の場合、刺激テスト・パターンの像を既知光学距離に置き、続いて、被験者の瞳孔距離に応じて、出口ミラー30、31の移動及び方向付けによりシステムを各眼のプリズム輻輳軸上に置くことを可能にする。中間視力又は近方視力の両眼測定のために使用される動作モードは、遠方視力測定の場合と同じである。
本発明の両眼多重化の装置及び方法は、所与の視覚刺激を各眼に同時に送り、それにより眼の反射及び/又は屈折の測定(それは凝視の輻輳を考慮に入れる)を行うことを可能にする。この装置は、一時に一方の眼のみを測定するが、しかし、光学測定チャネルを一方の眼から他方の眼に瞬間的に切り換えることができる。有利なことに、本発明の装置は、被験者の瞳孔距離に応じてシステムを事前に調整する手段を含んでいる。外部の刺激及び測定の手段の場合、多重化装置は、2つのチャネルを分離し、それらが独立に処理されることを可能にする。
本発明は、単一測定手段及び単一刺激からの両眼刺激により眼の屈折を測定することを可能にする。本発明の装置は、近方視力プリズム輻輳を考慮に入れる眼の視軸上の測定を可能にする。本発明の装置により、両眼刺激を保ちつつ、測定対象の眼を選ぶことが可能であるが、その眼の変更は機械的な動きを伴わない。
本発明は、屈折に基づく眼科測定を行う人及び両眼測定を準備又は実行したいすべての人にとって特に適する。
本発明の装置は、検眼士又は眼科医、又は眼鏡技師により眼鏡レンズの個人処方のためのパラメータを決定するために使用することができる。

Claims (17)

  1. 被験者の少なくとも1つの視覚パラメータの客観的測定のための単一チャネルをもつ眼科計器(110)のための両眼多重化装置(100)であって、
    前記眼科計器(110)は、単一照射ビーム(15)を生成する手段、前記照射ビームの前記被験者の眼からの反射及び/又は屈折により生成される測定ビーム(55)を収集する手段、及び前記単一測定チャネルに関連するセンサーを含み、前記両眼多重化装置(100)は、
    − 刺激テスト・パターンから発射され、前記被験者による調節の刺激を意図する刺激像ビーム(14)を受け取ることができる第1光学分割手段(4、25)であって、前記被験者の右眼(13)及び左眼(12)による調節を同時に刺激するために、前記刺激像ビーム(14)を右眼刺激ビーム(14)及び左眼刺激ビーム(14a)に分割することができる第1光学分割手段(4、25)と;
    − 前記単一照射ビーム(15)を受け取って前記単一照射ビーム(15)を右単眼照射ビーム(15b)及び左単眼照射ビーム(15a)に分割することができる第2光学分割手段(5、140、24、43、44、45、46)であって、前記右単眼照射ビーム(15b)及び前記左単眼照射ビーム(15a)は、対象とする前記眼(12、13)からの反射及び/又は屈折の後に右眼測定ビーム(55b)及び左眼測定ビーム(55a)をそれぞれ形成するために、前記被験者の右眼(13)及び左眼(12)をそれぞれ照射することを意図する、第2光学分割手段(5、140、24、43、44、45、46)
    電気光学モジュレータ、音響工学モジュレータ及び偏光選択手段(43、44、45、46)の少なくとも一つを含む光学スイッチング手段(43、44、45、46)であって、前記右眼測定ビーム(55b)及び前記左眼測定ビーム(55a)を受け取って前記右眼測定ビーム(55b)及び前記左眼測定ビーム(55a)をそれぞれ前記単一測定チャネルに順番に送り出すことができる光学スイッチング手段(43、44、45、46)と;
    − 前記右眼刺激ビーム(14b)及び前記右単眼照射ビーム(15b)を重畳することができる第1光学結合手段(7、29)と、前記右眼刺激ビーム(14b)及び前記右単眼照射ビーム(15b)を前記右眼(13)に差し向ける第1光学手段と;
    − 前記左眼刺激ビーム(14a)及び前記左単眼照射ビーム(15a)を重畳することができる第2光学結合手段(6、28)と、前記左眼刺激ビーム(14a)及び前記左単眼照射ビーム(15a)を前記左眼(12)に差し向ける第2光学手段と
    を含む、両眼多重化装置(100)。
  2. 前記第1光学分割手段(4、25)がビーム分割板又はビーム分割キューブを含む、請求項1に記載の両眼多重化装置(100)。
  3. 前記第2光学分割手段が前記光学スイッチング手段と統合されるか、又は前記第2光学分割手段がビーム分割板又はビーム分割キューブを含む、請求項1又は2に記載の両眼多重化装置(100)。
  4. 前記第1光学結合手段が可視領域の右眼刺激ビーム(14b)及び赤外領域の右単眼照射ビーム(15b)を重畳することができる二色板(7、29)を含み、かつ/又は前記第2光学結合手段が可視領域の左眼刺激ビーム(14a)及び赤外領域の左単眼照射ビーム(15a)を重畳することができる二色板(6、28)を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  5. 単一測定チャネルを持つ眼科計器(100)と結合するための光学ポート(22、35)と、単一測定チャネルを持つ前記眼科計器(110)と前記両眼多重化装置(100)とを整列させるための機械的手段及び/又は光学機械的手段とをさらに含み、前記光学結合ポート(22、35)は、刺激テスト・パターンから発射される刺激像ビーム(14)と、単一照射ビーム(15)とを受け取って単一測定ビーム(55)を送り出すことができ、前記機械的整列手段及び/又は光学機械的整列手段は、光学整列ビームを放射することができる整列テスト・パターン(48、50)と、前記光学結合ポート(22、35)において前記光学整列ビーム(60)及び前記単一測定ビーム(55)を重畳することができる光学手段(47、51、52)とを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  6. 右射出瞳(37)、左射出瞳(36)及び結像光学手段(20、21、23、32、33、34)を含み、前記右射出瞳(37)は前記右単眼照射ビーム(15b)及び前記右眼測定ビーム(55b)を受け取ることができ、前記左射出瞳(36)は前記左単眼照射ビーム(15a)及び前記左眼測定ビーム(55a)を受け取ることができ、かつ、前記結像光学手段(18、19、20、21、23、32、33、34)は単一測定チャネルを持つ前記眼科計器(100)の射出瞳(22、35)の像を前記右射出瞳(37)及び/又は前記左射出瞳(36)上に形成することができる、請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  7. 角膜曲率測定法及び/又は角膜トポグラフィによる角膜の分析を行うために、右眼測定ビーム(55b)及び左眼測定ビーム(55a)をそれぞれ生成するように各眼(12、13)の角膜の方向に二次照射ビーム(170、171)を放射することができる二次照射手段(160、161)を含む、請求項に記載の両眼多重化装置(100)。
  8. 前記刺激像ビーム(14)の光路上に置かれる光学システム(3)をさらに含み、前記光学システム(3)は、前記両眼(12、13)の平均球面誤差を修正することができる、請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  9. 前記右眼刺激ビーム(14b)の光路上に置かれる第1光学システム(18、26)及び前記左眼刺激ビーム(14a)の光路上に置かれる第2光学システム(19、27)をさらに含み、前記第1光学システム(18、26)及び前記第2光学システム(19、27)が、それぞれ、前記被験者の右眼(13)及び左眼(12)の球面及び/又は円筒面誤差を修正することができる、請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  10. − 前記第1光学結合手段(7、29)と前記被験者の右眼(13)との間に置かれる右光学システム(9、11、21);
    − 前記第2光学結合手段(6、28)と前記被験者の左眼(12)との間に置かれる左光学システム(8、10、20);及び
    − 前記被験者のプリズム輻輳に応じて瞳孔距離を調節するために前記右光学システム(9、11、21、33)と前記左光学システム(8、10、20、32)とを整列させる手段(30、31、32、33)
    を含む請求項1〜のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  11. 前記刺激像ビーム(14)、前記単一照射ビーム(15)及び前記単一測定ビーム(55)の光路が一致しており、前記両眼多重化装置が、
    − 前記刺激像ビーム(14)及び前記単一照射ビーム(15)を受け取って空間的に分割することができる第3光学分割手段(42)を含み、前記第3光学分割手段(42)は、前記単一照射ビーム(15)の光路の逆である光路に沿って前記単一測定ビーム(55)を受け取ることができる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の両眼多重化装置。
  12. 前記第3光学分割手段が、可視領域の刺激像ビーム(14)及び赤外領域の照射ビーム(15)を分割することができるビーム分割板(42)を含む、請求項11に記載の両眼多重化装置(100)。
  13. 前記光学スイッチング手段(5、24、43、44、45)のスイッチング状態を表す信号を受け取るのに適し、かつ、前記右眼測定ビーム(55b)を表す第1測定と前記左眼測定ビーム(55a)を表す第2測定とを順番に受け取る電子処理装置を含み、前記電子処理装置は、少なくとも1つの視覚パラメータの多重化両眼測定を送出するために前記スイッチング状態を表す前記信号と前記第1測定及び第2測定とを結合することできる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)。
  14. 被験者の少なくとも1つの視覚パラメータの多重化両眼測定のための眼科計器(120)であって、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の両眼多重化装置(100)と、
    − 被験者の少なくとも1つの視覚パラメータを測定する眼科手段(2)であって、前記眼科測定手段は、単一照射ビーム(15)を生成し、前記単一照射ビームの前記被験者の眼(12、13)からの反射及び/又は屈折により生成される単一測定ビーム(55)を受け取って分析することができ、前記単一照射ビーム(15)及び前記単一測定ビーム(55)は前記眼科測定手段(2)と前記被験者の眼(12、13)との間の往復光路をたどる、眼科手段(2)と
    を含む、眼科計器(120)。
  15. 被験者の少なくとも1つの両眼視覚パラメータを決定する方法であって、
    a) 近接値Pについて刺激像ビーム(14)を送出するステップ;
    b) 前記被験者の右眼(13)及び左眼(12)による調節を同時に刺激するために前記刺激像ビーム(14)を右眼刺激ビーム(14b)と左眼刺激ビーム(14a)とに分割するステップ;
    c) 右単眼照射ビーム(15b)及び/又は左単眼照射ビーム(15a)を生成するステップ;
    d) 右光学チャネル(17)において前記右眼刺激ビーム(14b)と前記右単眼照射ビーム(15b)とを光学的に重畳し、かつ/又は左光学チャネル(16)において前記左眼刺激ビーム(14a)と前記左単眼照射ビーム(15a)とを光学的に重畳するステップ;
    e) 前記右単眼照射ビーム(15b)及び前記左単眼照射ビーム(15a)の光路の逆である光路に沿って前記右単眼測定ビーム(55b)又は前記左単眼測定ビーム(55a)をそれぞれ収集するステップ;
    f) 少なくとも1つの右単眼視覚パラメータ又は左単眼視覚パラメータを決定するために前記右単眼測定ビーム(55b)又は前記左単眼測定ビーム(55a)をそれぞれ分析するステップ;及び
    g) 前記被験者の右眼(13)及び左眼(12)について同一の眼刺激を使用して前記被験者の少なくとも1つの両眼視覚パラメータを決定するために、電気光学モジュレータ、音響工学モジュレータ及び偏光選択手段(43、44、45、46)の少なくとも一つによって前記単眼測定ビーム(55a、55b)切り換え後にステップc)〜f)を繰り返すステップ
    を含む、方法。
  16. 被験者の少なくとも1つの客観的両眼視覚パラメータを決定するための方法であって、第1近接値P1について請求項16に記載の方法のステップを実行することと、次いで、少なくとも1つの他の近接値Pnについて請求項15に記載の方法のステップを実行することとを含む方法。
  17. 右単眼照射ビーム(15b)及び/又は左単眼照射ビーム(15a)を生成するステップc)が単一照射ビーム(15)を分割すること又は切り換えることにより行われる、請求項15に記載の方法。
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