JP6157953B2 - 三次元形状測定システム及びその制御用ソフトウェア - Google Patents

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Description

本発明は、三次元形状測定システム及びその制御用ソフトウェアに係り、特に、1台の三次元形状測定機の測定範囲を超える大型のワークの測定を低コスト且つ迅速に実現可能な三次元形状測定システム及びその制御用ソフトウェアに関する。
従来、1台の(汎用的な)三次元形状測定機の測定範囲を超える大型のワークを測定する際には、特許文献1に示す如く、三次元形状測定機の据付け位置を大型のワークの周りに複数用意する。そして、その据付け位置に順次三次元形状測定機を移動させ、ワーク全体を測定することが提案されていた。相応の大型のワークの測定を実現する上では、この手法が最も低コスト化を実現可能である。この手法によれば、仮に据付け位置を4カ所とするならば、それぞれの据付け位置における三次元形状測定機によるその区分の空間座標データを測定してから4区分の空間座標データを同一の座標系に合成することとなる。なお、この三次元形状測定機は、手動操作でワークを測定するためのプローブが移動され、プローブの空間座標データを出力するようにされている。
特表2009−529132号公報
しかし、特許文献1に記載されたような手法では、次のような問題が存在する。1つには、三次元形状測定機を複数回移動させ、その度に設置と測定準備・調整を行い、順番に測定を行うので、測定時間が長くかかるという問題である。もう1つには、複数の据付け位置に対して1台の三次元形状測定機を兼用で用いることで、三次元形状測定機の据付け位置の再現性誤差が多少なりとも生じるので、測定の再現性が厳しく、再測定が困難になるという問題である。
本発明は、前記の問題点を解決するべくなされたもので、1台の三次元形状測定機の測定範囲を超える大型のワークの測定を低コスト且つ迅速に実現可能な三次元形状測定システム及びその制御用ソフトウェアを提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、ワークを測定するためのプローブの空間座標データを出力する三次元形状測定機と該空間座標データを処理する処理部とを備える三次元形状測定システムであって、前記三次元形状測定機が、多関節アーム型で複数台とされ且つ前記ワークの一部又は全体を測定可能となるように前記プローブによる互いの測定範囲の一部が重複するように配置され、それぞれが前記空間座標データを出力可能とされ、前記処理部が、該空間座標データを前記三次元形状測定機毎に識別可能に保持する保持手段と、該保持手段で保持された該空間座標データを合成する合成手段と、該合成手段の前段に、前記空間座標データに前記ワークを測定した際には測定フラグを付加するデータ受入手段と、を備え、前記合成手段が、該測定フラグが付加された該空間座標データのみを合成したことにより、前記課題を解決したものである。
本願の請求項2に係る発明は、前記処理部に、更に、前記空間座標データに基づいて、前記プローブ同士の接近状態を確認する干渉確認手段と、該干渉確認手段で判定された確認情報を出力する出力手段と、を備えるようにしたものである。
本願の請求項3に係る発明は、前記合成手段で、前記測定範囲の重複した領域において、前記三次元形状測定機毎の互いに対応する前記空間座標データに基づいて補正空間座標データを求め、該補正空間座標データを合成するようにしたものである。
本願の請求項に係る発明は、ワークを測定するためのプローブの空間座標データを出力する三次元形状測定機と該空間座標データを処理する処理部とを備える三次元形状測定システムの制御用ソフトウェアであって、前記三次元形状測定機が、多関節アーム型で複数台とされ且つ前記ワークの一部又は全体を測定可能となるように前記プローブによる互いの測定範囲の一部が重複するように配置され、それぞれが前記空間座標データを出力可能とされている形態において、該空間座標データに前記ワークを測定した際には測定フラグを付加する処理と、該空間座標データを前記三次元形状測定機毎に識別可能に保持する処理と、保持された該空間座標データのうち、該測定フラグが付加された該空間座標データのみを合成する処理と、を前記処理部に行わせるようにしたものである。
本発明によれば、1台の三次元形状測定機の測定範囲を超える大型のワークの測定を低コスト且つ迅速に実現することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る三次元形状測定システムの一例を示す模式図 図1の三次元形状測定機の一例を示す模式図 図1の全体ブロック図の一例を示す模式図 図1の制御コンピュータにおける空間座標データの主処理の手順を示すフロー図 図4に示す主処理の前段階の処理の手順を主に示すフロー図 図5に示す前段階の更に前段階の処理の手順を主に示すフロー図 本発明の第2実施形態に係る三次元形状測定システムの一例を示す模式図 図7の全体ブロック図の一例を示す模式図 図4に対応する図であって、図7の制御コンピュータにおける空間座標データの主処理の手順を示すフロー図 図6に対応する図であって、図9に示す主処理の更に前段階の処理の手順を主に示すフロー図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本発明に係る第1実施形態について、図1から図6を用いて説明する。
最初に、本実施形態に係る三次元形状測定システム100の構成を説明する。
三次元形状測定システム100は、図1に示す如く、複数台の三次元形状測定機102(102A〜102D)と、制御コンピュータ(処理部)(制御PC)130(130A〜130D)と、を備える。なお、本実施形態では、ワークWが1台の三次元形状測定機の測定範囲を超える大型のワークであり、図1に示すような自動車の車体(クレイモデル、溶接上がりの試作品、修正品、初期ロット品など)とされているが、更に大きな構造体でもよい(例えば、船舶や航空機などのフレーム部品)。
前記三次元形状測定機102A〜102Dは、図1に示す如く、汎用的(簡易的)な多関節アーム型の座標測定機であって、複数台(図1では4台)で構成されている。4台の三次元形状測定機102A〜102Dは、プローブ104A〜104D(後述)による互いの測定範囲(区分)の一部が重複するように図示せぬベース上に配置され、ワークWの全体が測定可能とされている(なお、これに限らず、ワークWの一部だけが測定可能とされていてもよい)。三次元形状測定機102A〜102Dをそのように配置するのは、大きなワークWを測定する時には、同一の座標系の設定精度を高めるためにもワークW上の広い範囲で点や線要素を測定するからである。4台の三次元形状測定機102A〜102Dは全て同一なので、そのうちの1台の三次元形状測定機102Aについて、図2を参照して、以下に説明する。なお、必ずしも三次元形状測定機は4台で全て同一である必要はなく、2台以上であればよいし、互いに異なる機種であってもよい。
三次元形状測定機102Aは、図示しないベースに垂直に立設する支柱120Aを備えている。この支柱120Aと第2アーム114Aの一端とは、2軸方向に対して回動自由で且つそれぞれの回転角度を検出可能なロータリーエンコーダ(図示省略)を内蔵した第3関節116Aを介して接続されている。第2アーム114Aの他端と第1アーム110Aの一端とは、第3関節116Aと同様の第2関節112Aを介して接続されている。更に、第1アーム110Aの他端とプローブヘッド106Aとは、第2関節112Aと同様の第1関節108Aを介して接続されている。このプローブヘッド106Aの先端に、プローブ104Aが備えられている。プローブ104Aは、その先端がボールとされた接触式のボールプローブである。なお、図示していないが、第3関節116Aには電磁式ブレーキ(電磁式でなくてもよい)が内蔵されている。例えば、プローブヘッド106Aに設けられたグリップ105Aを作業者が握っている間は電磁式ブレーキが解除されプローブヘッド106Aが自在に移動できるようにされ、グリップ105Aを作業者が離している間は電磁式ブレーキが効き、プローブヘッド106Aの移動が規制される構成となっている。更に、電磁式ブレーキは、制御PC130Aの指示によりその制御がなされてもよい。そして、電磁式ブレーキはすべての関節に配置されていてもよい。
ここで、プローブ104A、プローブヘッド106A、第1、第2アーム110A、114A、並びに支柱120Aの長さ及び位置関係は予め明確にされている。そして、プローブ104Aのボールの中心座標値を測定しておくことで、このボールの中心座標値に対してボールの半径分のオフセット処理を行うことができ、ボールとワークWとの接触位置を正確に測定することが可能である。このため、第1〜第3関節108A、112A、116Aに内蔵されたロータリーエンコーダの出力に基づいて、ベースを基準とする座標系でワークWを測定するためのプローブ104Aの先端の位置を正確に求めることができる。即ち、三次元形状測定機102Aは、当該ロータリーエンコーダの出力で、プローブ104Aの(先端の)空間座標データを正確に出力することが可能である。なお、三次元形状測定機102AでワークWの三次元形状を測定する際には、作業者がプローブヘッド106Aのグリップ105Aを掴んで操作する。即ち、作業者は、ワークWに対してプローブ104Aを自由な方向から近づけることができ、自由な角度で接触させることが可能である。4台の三次元形状測定機102A〜102Dは、作業者がそれぞれ操作することで、それぞれが同時に空間座標データを出力可能とされている(なお、これに限らず、各三次元形状測定機がそれぞれ、同時に空間座標データを出力しなくてもよい)。
前記制御コンピュータ(制御PC)130A〜130Dは4台であり、図1に示す如く、三次元形状測定機102A〜102Dに対応してそれぞれ接続されている。そして、制御PC130A〜130Dは、三次元形状測定機102A〜102Dから出力される空間座標データを処理する。4台の制御PC130A〜130Dは全て同一なので、そのうちの1台の制御PC130Aについて、以下に説明する。
制御PC130Aは、図3に示す如く、データ受入部(データ受入手段)132Aと、通信部134Aと、座標データプール(保持手段)136A(すべての座標データプールを符号136で示す)と、合成部(合成手段)138A(すべての合成部を符号138で示す)と、干渉確認部(干渉確認手段)140Aと、表示部(出力手段)142Aとを備えている。
データ受入部132Aは、三次元形状測定機102Aに接続され、三次元形状測定機102Aから出力される空間座標データを直接受入れることが可能とされている。データ受入部132Aにおいて、受入れられた空間座標データには、プローブ104AでワークWを測定した際には測定フラグが付加され、プローブ104Aが単に移動しただけの場合には移動フラグが付加される。そして、その受入れられた空間座標データは、データ受入部132A内の専用の座標データプールに保存される。制御PC130Aの起動時に三次元形状測定機102Aの情報(測定機情報)が認識されることで、データ受入部132Aでは、三次元形状測定機102Aから出力される空間座標データを三次元形状測定機102Aによる空間座標データとして識別する。なお、空間座標データの受入れは、図示せぬ入力部からの中止命令若しくは他の制御PC130B〜130Dからの(通信部134Aを介した)中止命令で、中止がなされる。なお、「中止命令」は故障や不具合や作業者の判断による一時停止により測定が継続できない状態となった場合に発せられる。その場合には、例えば、全ての制御PC130A〜130Dの表示部142A〜142Dに中止となったことが表示され、測定を自動的に待機状態とすることができる。
通信部134Aは、制御PC130Aの通信装置を介して他の制御PC130B〜130Dへの未送信の空間座標データの送信、及び、他の制御PC130B〜130Dからの空間座標データの受信をマルチスレッド処理でおこなっている。即ち、通信部134Aは、データ受入部132Aから出力された移動フラグ又は測定フラグが付加された空間座標データに三次元形状測定機102Aの測定機情報(識別番号)を付加して他の制御PC130B〜130Dに送信することができる。また、通信部134Aは、他の制御PC130B〜130Dから送信された三次元形状測定機102B〜102Dの測定機情報を認識可能とする識別番号と移動フラグ又は測定フラグが付加された空間座標データを受信することができる。また、通信部134Aは、入力部から入力される中止命令を他の制御PC130B〜130Dへ送信し、且つ他の制御PC130B〜130Dから送信された中止命令を受信することができる。通信部134Aには座標データプール136Aが接続されている。
座標データプール136Aは、通信部134Aからの三次元形状測定機102B〜102Dの移動フラグ又は測定フラグが付加された空間座標データを三次元形状測定機102B〜102D毎に(測定機情報により)識別可能な状態で保持することができる。なお、座標データプール136Aは、データ受入部132Aにも接続されていてもよく、データ受入部132Aを経た(三次元形状測定機102Aの測定機情報が認識可能とされ移動フラグ又は測定フラグが付加された)空間座標データを保持してもよい。
合成部138Aは、データ受入部132Aと座標データプール136Aの後段に接続され、座標データプール136Aで保持された空間座標データとデータ受入部132Aから出力される空間座標データとを同一の座標系に合成する。合成部138Aは、メモリ領域を備えて、そこで座標データプール136Aで保持された測定機情報の異なる移動フラグ又は測定フラグが付加された空間座標データ及びデータ受入部132Aの空間座標データを同一座標系に展開している。
また、合成部138Aは、異なる測定機情報に基づき、プローブ104A〜104Dによる互いの測定範囲の重複した領域において、三次元形状測定機102A〜102D毎の互いに対応する空間座標データに基づいて補正空間座標データを求める(ステッチング機能)。そして、求められた補正空間座標データを逐次合成するようにしている。このステッチング機能としては、例えば、まず2つの測定範囲が互いに一部で重複している重複領域内の複数位置で、互いに対応する2つの空間座標データの誤差を求める。そして、その誤差が最小となるように、互いの空間座標データをXYZ方向に一定に移動させる。その移動させた量でその重複領域内の空間座標データを補正して、互いの空間座標データを一致させるようにすることで、2つの空間座標データに基づく補正空間座標データを求めることができる。これに限らず、ステッチング機能として、単に互いに対応する2つの空間座標データの平均を取って補正空間座標データを求めてもよいし、互いに対応する2つの空間座標データのいずれかだけを補正空間座標データとして採用するようにしてもよい。
干渉確認部140Aは、合成部138Aに接続され、同時に全ての三次元形状測定機102A〜102Dの位置関係を逐次確認して衝突の危険性をチェックする。このときに対象となる空間座標データは、測定機情報の異なるもの同士であって、測定フラグと移動フラグのどちらに対しても重複又は接近状況を確認する。即ち、干渉確認部140Aは、プローブ104A〜104Dでの測定有無に関わらず、空間座標データに基づいて、プローブ104A〜104D同士の接近状態を確認するようにしている。具体的には、プローブ104A〜104D(の先端)同士が衝突する可能性が出てくる最大の距離(設定距離)を定めておき、その設定距離よりも、測定機情報が異なる空間座標データ同士の差が近くなったか否かで、三次元形状測定機102A〜102D同士の干渉状態を判断する。なお、図3では、干渉確認部140Aは、合成部138Aの後段に接続されているが、合成部138Aと同様にデータ受入部132A及び座標データプール136Aに接続されていてもよい。
表示部142Aは、合成部138A及び干渉確認部140Aに接続されている。即ち、表示部142Aは、逐次合成部138Aで合成された空間座標データを2次元又は3次元の形状として表示することもできる。そして、表示部142Aは、干渉確認部140Aで判定された確認情報を出力することもできる。即ち、プローブ104A〜104D同士が互いに衝突する危険性がある場合には、表示部142Aに警告を表示する。本実施形態では、この制御PC130Aに接続されたプローブ104Aと他のプローブ104B〜104Dのいずれかと衝突する危険性がある際に、表示部142Aに警告を表示する(プローブ104B〜104Dが接続された制御PC130B〜130Dの表示部142A〜142Dにも警告が表示される)。例えば、表示部142Aには、全ての空間座標データと全ての三次元形状測定機102A〜102Dのイメージ又は全てのプローブ104A〜104Dのイメージ(後述)が逐次更新されて表示される(他の制御PC130B〜130Dも同様)。警告は、全ての制御PC130A〜130Dでなされ、警告対象である三次元形状測定機のイメージをフラッシング表示したり、警告対象の三次元形状測定機同士のプローブ間の距離を示したりする。全ての制御PCで警告表示することにより、警告対象外の制御PCを操作している作業者が警告を認識して対象となる作業者に対して注意を喚起することが可能となる。もちろん、これに限らず、警告表示は対象となる制御PCのみになされてもよいし、対象となる制御PCと対象とならない制御PCとで警告レベルを分けてもよい。なお、制御PC130Aはスピーカを備え、同時に警告音(音声メッセージを含む)を出力してもよい。制御PC130Aは、図示しない入力部を備え、各種測定条件や表示条件や測定の中止命令等を入力することができる。
このように、すべての制御PC130A〜130Dは、互いに制御PC130A〜130Dの通信装置を介して接続され、相互に通信先とされている。そして、それぞれの三次元形状測定機102A〜102Dで測定された空間座標データは、接続された各制御PC130A〜130D上で互いに処理される。同時に、その空間座標データは他の制御PC130A〜130Dに送信される。それぞれの制御PC130A〜130D上の測定された空間座標データ及び受信された空間座標データは、同時に合成され、表示部142A〜142Dにそれぞれ表示される。つまり、通信接続されたすべての制御PC130A〜130D上の合成結果は、同じ表示状態で表示部142A〜142Dに保持される。このため、その中の1台の三次元形状測定機102A(102B〜102D)で再測定が必要な場合も、特別な設定なしにその1台の三次元形状測定機102A(102B〜102D)での再測定を行うだけで、その空間座標データがすべての制御PC130A〜130Dに共有され、全ての表示部142A〜142Dに同じ合成結果を更新して表示することが可能である。
なお、制御PC130A〜130Dはそれぞれ、全ての機能が並列処理可能(マルチタスク処理)とされている。このため、一定の時間間隔で、プローブ104A〜104Dの空間座標データが処理され、表示部142A〜142Dの表示状態を更新させることができる。なお、この表示部142A〜142Dの表示は、合成結果の表示が確認しづらくならない程度で、例えば三次元形状測定機102A〜102Dの形状(プローブ104A〜104Dだけでなく、アーム110A〜110D、114A〜114D等の形状を含むイメージ)を半透明にして、その形状までを同時に更新するようにしてもよい。
次に、本実施形態の三次元形状測定システム100における制御PC130Aで行う処理手順の一例を、図4〜図6を用いて以下に説明する。図4は図3の主に座標データプール136A、合成部138A、干渉確認部140A、そして表示部142Aで行われる処理を示し、図5は主に通信部134Aと座標データプール136Aで行われる処理を示し、図6は主にデータ受入部132Aで行われる処理手順を示す。なお、これらにおいては同時に並列処理(マルチタスク処理)がなされている。なお、制御PC130B〜130Dの処理手順は、制御PC130Aと同一なのでそれらの説明は省略する。
まず、図6の処理について説明する。この処理は、データ受入部132Aへの空間座標データの受入要求がなされた際に行われる。
最初に、制御PC130Aの図示せぬ入力部から中止命令が入力されたかどうかを確認する。中止命令が入力されていれば(ステップS40でYes)、通信部134Aへ中止命令を転送し、他の制御PC130B〜130Dに送信するとともに、制御PC130Aの実行状態を中止状態に移行する処理を行う(ステップS42)。
中止命令が入力されていなければ(ステップS40でNo)、データ受入部132Aへ入力される空間座標データがワークWの測定データであるかどうかを判定する。
空間座標データがワークWの測定データである場合には(ステップS44でYes)、データ受入部132Aへ空間座標データを受入れ、その空間座標データに測定フラグを付加する(ステップS46)。空間座標データがワークWの測定データでなく、単にプローブ104Aが移動されているときの出力データである場合には(ステップS44でNo)、データ受入部132Aへ空間座標データを受入れ、その空間座標データに移動フラグを付加する(ステップS48)。なお、いずれの場合でも、空間座標データには三次元形状測定機102Aの測定機情報が認識可能とされている。
次に、図5の処理について説明する。この処理は、図4で示す処理手順と同時に行われるが、三次元形状測定機102Aから出力される空間座標データの出力間隔よりも高速に行われる。
最初に、通信部134Aにおいて、制御PC130B〜130Dからの中止命令が受信されたかどうかを確認する。中止命令が受信されていれば(ステップS20でYes)、中止命令を受信した制御PC130Aで中止処理を行う(ステップS21)。なお、中止処理は、中止命令を発信した制御PCとの共同した測定に対する無効処理などである。そして、その中止命令を発信した制御PCの復帰を待つ。なお、中止命令を発信しない制御PCからの空間座標データの受信は継続して行われる。また、制御PC130Aの空間座標データの送信は、中止命令を発信した制御PCにも継続して行われる。なお、三次元形状測定機102A〜102D同士の干渉状態を確認するためには、中止命令のレベル(一時的な測定停止の状態、三次元形状測定機全体の停止状態、制御ソフトウェアの終了など)に応じて、中止命令を発信した制御PCから移動フラグ付きの空間座標データを継続して受信する場合もある。
受信したデータが中止命令でなければ(ステップS20でNo)、次に、通信部134Aにおいて、プローブ104B〜104Dによる空間座標データが受信されたかどうかを確認する。空間座標データが受信されていれば(ステップS22でYes)、その空間座標データを座標データプール136Aに保持(保存)する(ステップS24)。なお、このとき、この空間座標データには、制御PC130Aで受信する以前に測定フラグ又は移動フラグのいずれかと測定機情報とが付加されている(図6参照)。
空間座標データが受信されていなければ(ステップS22でNo)、次に、プローブ104Aによる空間座標データがデータ受入部132Aにあるか否かを確認する。空間座標データがあれば(ステップS26でYes)、通信部134Aでその空間座標データに三次元形状測定機102Aの測定機情報(識別番号)が付加されて他の制御PC130B〜130Dに送信される(ステップS28)。なお、このとき、この空間座標データには、測定フラグ又は移動フラグのいずれかが付加されている(ステップS46、48参照)。
空間座標データがなければ(ステップS26でNo)、次に、入力部から中止命令が入力されたか否かを確認する。入力部から中止命令が入力されていなければ(ステップS30でNo)、終了する。入力部から中止命令が入力されていれば(ステップS30でYes)、通信部134Aから中止命令を他の制御PC130B〜130Dに送信する(ステップS32)。
次に、図4の処理について説明する。この処理も、三次元形状測定機102Aから出力される空間座標データの出力間隔よりも高速に行われる。
最初に、データ受入部132Aにプローブ104Aによる座標空間データがあるか否かを確認する。プローブ104Aによる座標空間データがあれば(ステップS2でYes)、座標空間データを取得して合成部138Aのメモリに展開する(ステップS4)。
次に、座標データプール136Aにプローブ104B〜104Dによる座標空間データがあるか否かを確認する(プローブ104Aによる座標空間データがない場合(ステップS2でNo)も同一ステップに進む)。プローブ104B〜104Dによる座標空間データがあれば(ステップS6でYes)、座標空間データを取得して合成部138Aのメモリに展開する(ステップS8)。
次に、合成部138Aのメモリに展開された全ての空間座標データを同時解析して、測定フラグが付加された空間座標データのみの合成を行う(ステップS10)。その際には、前述したステッチング機能により、測定範囲の重複した領域において、三次元形状測定機102A〜102D毎の互いに対応する空間座標データに基づいて補正空間座標データを求め、その補正空間座標データを同一の座標系に合成する。なお、各区分の測定範囲の重複していない領域においても、測定範囲の重複領域と同様の補正空間座標データを求め同一の座標系に合成する。
次に、表示部142Aで、合成された空間座標データを表示する(ステップS12)。このとき、移動フラグが付加された空間座標データは、合成された空間座標データとは区別して表示される(又は表示されなくてもよい)。例えば、移動フラグが付加された空間座標データは、プローブ104A〜104Dの移動軌跡として表示することができる。なお、合成された測定フラグが付加された空間座標データは、異なる測定機情報に従い表示形態(表示色など)を変えてもよい。
次に、干渉確認部140Aで、各プローブ104A〜104D間の距離を算出する(ステップS14)。次に、干渉確認部140Aで、その算出された距離が設定距離よりも近いか否かを判定する。算出された距離が設定距離よりも近い場合には(ステップS16でYes)、表示部142Aに警告表示させる(ステップS18)。たとえば、表示部142A〜142Dに全ての空間座標データとともに全ての三次元形状測定機102A〜102Dのイメージまたは全てのプローブ104A〜104Dのイメージを表示させ、2台の三次元形状測定機のプローブが設定距離よりも近づいた場合は、その2台の3次元形状測定機のイメージまたはその2台のプローブのイメージをフラッシングするなどして、警告表示をしてもよい。あるいは、警告表示として、干渉するおそれのある領域部分のみの表示形態を変化させる(点滅や反転表示など)ようにしてもよい。もちろん、警告表示ともに、警告音などを鳴らしてもよい。更には、この警告表示と共に、三次元形状測定機102Aの電磁式ブレーキを制御して三次元形状測定機102Aの動きを規制してもよい。なお、算出された距離が設定距離よりも遠い場合には(ステップS16でNo)、警告表示をしないで終了する。
このように、本実施形態においては、制御PC130A〜130Dが3次元形状測定機102A〜102Dに対応して接続され、且つ表示部142A〜142Dには測定状況に対しては同一の表示を行うことができる。このため、各作業者はそれぞれ、各作業者近傍に制御PC130A〜130Dを適切に配置でき、全体の測定状況(合成された結果やその解析結果を含む)を適宜同時に確認でき、効率的な測定を行うことができる。
また、従来の技術では、ワークW全体の測定自体の時間も長く、測定完了後でなければ合成・解析することができなかった。これに対して本実施形態においては、4台の三次元形状測定機102A〜102Dで測定した空間座標データを逐次共有することができる。即ち、三次元形状測定機102A〜102Dの測定結果をあたかも1台の三次元形状測定機で得たように処理することができる。このため、従来の技術では測定中に行うことが不可能だったことが可能になる。例えば、測定結果をすぐさま利用して、ワークW全体に亘る大きな同一の座標系やデータム(基準)を即座に評価・作成し測定することができる。このため、データのコピーや作成した同一の座標系をすべての三次元形状測定機102A〜102Dに設定するといった測定準備の手間が大幅に削減され、使い勝手の向上が可能となる。なお、例えばワークWが車体などであって、車体のフロントからテールへの傾きを検査する場合には、車体のベース等を測定して基準(平面)を作成し、フロントとテールの測定結果から得られる平面との傾きを、設計値と比較することで、当該傾きを検査することができる。
そして、本実施形態においては、三次元形状測定機102A〜102Dで測定された空間座標データは通信部134A〜134Dで互いに自動的に通信される。このため、三次元形状測定機102A〜102Dで測定された空間座標データを作業者が空間座標データをコピーし、統合する必要がない。即ち、測定から間を置かずに自動的に空間座標データの合成がなされる。このため、例えば、作業者の熟練度の違いや測定対象の形状に応じて任意の三次元形状測定機102A(102B〜102D)の測定結果が悪く、その測定結果を廃棄して再測定が必要となった場合でも、対象の三次元形状測定機102A(102B〜102D)で再測定するだけで空間座標データの合成まで完了するため、ワークWの全体的な測定結果の評価時間の短縮が可能となる。その際には、三次元形状測定機102A(102B〜102D)を複数回移動させて使うわけではないので、再測定した場合でも、高い位置再現性を達成できる。そして、その再測定される場合の区分ごとの空間座標データは測定機情報(識別番号)により明確であり、すべての空間座標データを対象として再度合成することを不要としている。
また、本実施形態においては、大型のワークWを測定するために、汎用的(簡易的)な三次元形状測定機102A〜102Dを4台据付けし、複数の作業者で同時に測定することを可能としている。即ち、大型のワークW全体の測定時間を従来に比べて大幅に短縮することができる。ここで、大型のワークWを測定するために例えば産業用ロボットを応用した高額且つ高精度の大型自動測定システムを用いた場合には、ワークWが変更されるとその大型自動測定システムに用いられる測定プログラムをすべて組み替えなければならず、またその測定プログラムのテストや試験などに膨大な時間とコストが必要となる。即ち、本実施形態は、このような大型自動測定システムに比べて、相応な精度を保ちながら結果的に迅速な測定が可能であり、大幅に低コスト化(例えば1/10〜1/2)することができる。
また、本実施形態においては、複数台の三次元形状測定機102A〜102Dは互いの測定範囲が重なるように配置され、それぞれ別個の作業者が同時に操作するが、プローブ104A〜104D同士の接近状態を確認する干渉確認部140A〜140Dと、干渉確認部140A〜140Dで判定された確認情報を出力する表示部142A〜142Dと、を備える。このため、衝突の危険性を確認して作業者それぞれに制御PC130A〜130Dを介して個別、同時に警告をすることが可能となり、三次元形状測定機102A〜102D同士の衝突の危険性を回避でき測定の安全性を向上することができる。つまり、隣り合った三次元形状測定機102A〜102Dが近づきすぎることによる衝突の危険性を回避するのに、作業者の注意力頼りとならず、安心して作業者が測定に集中することができる。加えて、例えば一方のプローブ104AがワークWの内側(車体骨組みの中)から測定し、もう一方のプローブ104BがワークWの外側から測定する場合には、ワークW自体が壁となって互いに視認しづらくなる。そのような場合であっても、お互いの警告表示により、一方の作業者が仮に警告表示に気づかなくても他の作業者からの声掛けも可能となり、衝突の危険性を回避することができる。なお、これに限らず、制御PCが、プローブ同士の接近状態を確認する干渉確認部と、干渉確認部で判定された確認情報を出力する表示部(又は単なる音声出力部)と、を備えていなくてもよい。例えば、制御PCを介さずに、各三次元形状測定機のプローブヘッドに接近センサを設けて、互いに近づくと音や光や振動で警告を発するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、合成部138A〜138Dが、測定範囲の重複した領域において、三次元形状測定機102A〜102D毎の互いに対応する空間座標データに基づいてステッチング機能で補正空間座標データを求め、該補正空間座標データを合成している。このように、ステッチング機能を用いることで、本実施形態においては、得られた空間座標データを矛盾なく、評価することができる。なお、これに限らず、合成部が、ステッチング機能を備えていなくてもよい。例えば、合成部が、ステッチングを行わずに、単に空間座標データをそのまま同一座標系に展開するだけでよい。その場合には、例えば全空間座標データの表示部142Aへの表示後に作業者の判断などに基づき、ステッチングを含むサンプリング、削除、スムージング、ノイズ除去等の誤差低減等の解析を自動・手動で行うようにしてもよい。
また、本実施形態においては、制御PC130A〜130Dが、合成部138A〜138Dの前段に、空間座標データにワークWを測定した際には測定フラグを付加するデータ受入部132A〜132Dを備え、合成部138A〜138Dが、測定フラグが付加された空間座標データのみを合成している。即ち、測定フラグが付加されていることで合成対象となる空間座標データが明確であり、合成自体を効率的に行うことが可能である。なお、これに限らず、データ受入部で測定フラグを付加するという手段に限定されず、合成する段階で測定データか否かが判別されていればよい。
即ち、本実施形態においては、1台の三次元形状測定機102A(102B〜102D)の測定範囲を超える大型のワークWの測定を低コスト且つ迅速に実現することが可能である。
なお、本実施形態においては、制御PC130Aが座標データプール136Aと合成部138Aとをハードウェア的に備えていることを想定したが、これらを制御用ソフトウェアで実現してもよい。即ち、制御用ソフトウェアは、三次元形状測定機102A〜102Dが、多関節アーム型で複数台とされ且つワークWの一部又は全体を測定可能となるようにプローブ104A〜104Dによる互いの測定範囲の一部が重複するように配置され、それぞれが空間座標データを出力可能とされている形態において、空間座標データを三次元形状測定機104A〜104D毎に識別可能に保持する処理と、保持された空間座標データを合成する処理と、を制御PC130A〜130Dそれぞれに行わせるようにしてもよい。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態においては、4台の三次元形状測定機102A〜102Dのそれぞれに制御PC130A〜130Dが接続されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御PC230は、図7〜図10に示す第2実施形態の如く複数台の三次元形状測定機202A〜202Dに対して1台とされていてもよい。なお、第2実施形態では、制御PC230のみが第1実施形態とは異なるので、主に制御PC230について説明し、他の要素については説明を省略する。
第2実施形態における三次元形状測定システム200では、図7に示す如く、4台の三次元形状測定機202A〜202Dが全て1台の制御PC230に接続されている。即ち、制御PC230が、4台の三次元形状測定機202A〜202Dから出力される空間座標データを逐次合成する。
制御PC230は、図8に示す如く、データ受入部232と、座標データプール236と、合成部238と、干渉確認部240と、表示部242とを備えている。なお、図8では、三次元形状測定機202Dについては記載を省略している。本実施形態では、第1実施形態とは異なり、通信部がなく、全ての三次元形状測定機202A〜202Dからの空間座標データがデータ受入部232に入力される。データ受入部232と、座標データプール236と、合成部238と、干渉確認部240と、表示部242の機能は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
次に、本実施形態の三次元形状測定システム200における制御PC230で行う処理手順の一例を、図9、図10を用いて以下に説明する。図9は図8の主に座標データプール236、合成部238、干渉確認部240、そして表示部242で行われる処理を示し、図10は主にデータ受入部232で行われる処理を示す。なお、これらにおいては同時に並列処理(マルチタスク処理)がなされている。
まず、図10の処理について説明する。この処理は、データ受入部232への空間座標データの受入要求がなされた際に行われる。
最初に、データ受入部232へ入力される空間座標データがワークWの測定データであるかどうかを判定する。
空間座標データがワークWの測定データである場合には(ステップS70でYes)、データ受入部232へ空間座標データを受入れ、その空間座標データに測定フラグを付加する(ステップS72)。空間座標データがワークWの測定データでなく、単にプローブ204A〜204Dが移動されているときの出力データである場合には(ステップS70でNo)、データ受入部232へ空間座標データを受入れ、その空間座標データに移動フラグを付加する(ステップS74)。なお、いずれの場合でも、空間座標データには三次元形状測定機202A〜202Dの測定機情報が認識可能とされている。
次に、図9の処理について説明する。この処理は、三次元形状測定機202A〜202Dから出力される空間座標データの出力間隔よりも高速に行われる。
最初に、座標データプール236にプローブ204A〜204Dによる座標空間データがあるか否かを確認する。プローブ204A〜204Dによる座標空間データがあれば(ステップS50でYes)、座標空間データを取得して合成部238のメモリに展開する(ステップS52)。
次に、合成部238のメモリに展開された全ての空間座標データを同時解析して、測定フラグが付加された空間座標データのみの合成を行う(ステップS54)(プローブ204A〜204Dによる座標空間データがない場合も同一ステップに進む)。その際には、ステッチング機能により、測定範囲の重複した領域において、三次元形状測定機202A〜202D毎の互いに対応する空間座標データに基づいて補正空間座標データを求め、その補正空間座標データを同一の座標系に合成する。なお、各区分の測定範囲の重複していない領域においては、そのままの空間座標データを同一の座標系に合成する。
次に、表示部242で、合成された空間座標データを表示する(ステップS56)。このとき、移動フラグが付加された空間座標データは、合成された空間座標データとは区別して表示される(又は表示されなくてもよい)。例えば、移動フラグが付加された空間座標データは、プローブ204A〜204Dの移動軌跡として表示することができる。なお、合成された(測定フラグが付加された)空間座標データは、異なる測定機情報に従い、表示形態(表示色など)を変えてもよい。
次に、干渉確認部240で、各プローブ204A〜204D間の距離を算出する(ステップS58)。次に、干渉確認部240で、その算出された距離が設定距離よりも近いか否かを判定する。算出された距離が設定距離よりも近い場合には(ステップS60でYes)、表示部242に警告表示させる(ステップS62)。この警告表示は、たとえば、干渉するおそれのある領域部分のみの表示形態を変化させる(点滅や反転表示など)ことで実現できる。もちろん、警告表示とともに、警告音などを鳴らしてもよい。更には、この警告表示と共に、三次元形状測定機202A〜202Dの電磁式ブレーキを制御して三次元形状測定機202A〜202Dの動きを規制してもよい。なお、算出された距離が設定距離よりも遠い場合には(ステップS60でNo)、警告表示をしないで終了する。
このように、本実施形態においては、全ての三次元形状測定機202A〜202Dが1台の制御PC230に接続されている。このため、上述した第1実施形態に比べて、より大型のワークWの測定を、より低コスト且つ、より迅速に実現することが可能である。
また、上記実施形態においては、プローブがボールプローブであったが、本発明はこれに限定されず、タッチ信号プローブなどの接触式プローブであってもよい。又は、プローブがラインレーザ等を用いた非接触式プローブなどであってもよい。
また、上記実施形態においては、三次元形状測定装置に入力部が備えられていたが、入力部は必須ではなく、処理部の記憶部に記憶されたデータを読み出すことですべての処理が行われるようにしてもよい。その際には、中止命令は各制御PCで自動的に発生するようにされていてもよい。
また、上記実施形態においては、ステッチング機能としては、単純に互いの高さを合わせるだけでもよいし、互いに仮想的な面を構成して、最小二乗法などを用いてそれを一致させることで実現してもよい。
本発明は、ワークを測定するためのプローブの空間座標データを出力する多関節アーム型で複数台とされた三次元形状測定機と該空間座標データを処理する処理部とを備える三次元形状測定システムに広く適用することができる。
100、200…三次元形状測定システム
102、102A〜102D、202A〜202D…三次元形状測定機
104A〜104D、204A〜204D…プローブ
106A…プローブヘッド
108A、112A、116A…関節
110A、114A…アーム
120A…支柱
130、130A〜130D、230…制御コンピュータ(制御PC)
132A、232…データ受入部
134A…通信部
136、136A、236…座標データプール
138、138A、238…合成部
140A、240…干渉確認部
142A、242…表示部
W…ワーク

Claims (4)

  1. ワークを測定するためのプローブの空間座標データを出力する三次元形状測定機と該空間座標データを処理する処理部とを備える三次元形状測定システムであって、
    前記三次元形状測定機は、多関節アーム型で複数台とされ且つ前記ワークの一部又は全体を測定可能となるように前記プローブによる互いの測定範囲の一部が重複するように配置され、それぞれが前記空間座標データを出力可能とされ、
    前記処理部は、該空間座標データを前記三次元形状測定機毎に識別可能に保持する保持手段と、該保持手段で保持された該空間座標データを合成する合成手段と、該合成手段の前段に、前記空間座標データに前記ワークを測定した際には測定フラグを付加するデータ受入手段と、を備え、
    前記合成手段は、該測定フラグが付加された空間座標データのみを合成することを特徴とする三次元形状測定システム。
  2. 前記処理部は、更に、前記空間座標データに基づいて、前記プローブ同士の接近状態を確認する干渉確認手段と、該干渉確認手段で判定された確認情報を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の三次元形状測定システム。
  3. 前記合成手段は、前記測定範囲の重複した領域において、前記三次元形状測定機毎の互いに対応する前記空間座標データに基づいて補正空間座標データを求め、該補正空間座標データを合成することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の三次元形状測定システム。
  4. ワークを測定するためのプローブの空間座標データを出力する三次元形状測定機と該空間座標データを処理する処理部とを備える三次元形状測定システムの制御用ソフトウェアであって、
    前記三次元形状測定機は、多関節アーム型で複数台とされ且つ前記ワークの一部又は全体を測定可能となるように前記プローブによる互いの測定範囲の一部が重複するように配置され、それぞれが前記空間座標データを出力可能とされている形態において、
    該空間座標データに前記ワークを測定した際には測定フラグを付加する処理と、該空間座標データを前記三次元形状測定機毎に識別可能に保持する処理と、保持された該空間座標データのうち、該測定フラグが付加された該空間座標データのみを合成する処理と、
    を前記処理部に行わせることを特徴とする三次元形状測定システムの制御用ソフトウェア。
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