以下、図を参照しながら、一実施形態に係る撮像装置、及び撮像装置の制御方法、及び撮像システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、撮像装置100の制御系、及び撮像装置100を含む撮像システム1の例を示す。図2及び図3は、撮像装置100の外観の例を示す。
撮像システム1は、撮像装置100及び交換レンズ(以下レンズ200と称する)を含む。また、撮像システム1は、例えば、タブレットPC、スマートフォン、またはスレート状の表示装置にキーボードなどの入力装置が組み合わされたPCなどのスレートPC(携帯端末)300をさらに含んでいてもよい。撮像装置100とスレートPC300とは、有線または無線で互いに通信することができる。撮像装置100は、例えば、スレートPC300の制御に基づいて撮像動作、及び種々のパラメータの変更を実行することができる。またさらに、スレートPC300は、撮像装置100内の記録媒体に記録されている画像または動画の再生を実行することができる。
撮像装置100は、レンズ200を通過した被写体像を撮像素子によって画像として取得する。また、撮像装置100は、この画像を液晶モニタ、有機ELディスプレイ等の表示装置にリアルタイムで表示させるライブビュー表示(またはスルー画表示)の機能を備える。また、撮像装置100は、シャッターボタン33bが全押し操作された場合に画像を記憶媒体に保存することができる。
撮像装置100は、撮像素子17、信号処理部18、アナログディジタル変換器(A/D)19、画像処理部21、AE処理部22、Jpeg処理部31、表示部32、操作部33、集音部41、マイクロコンピュータ50、記憶部57、メモリインターフェース(I/F)61、及び通信部71を備える。
A/D19、画像処理部21、AE処理部22、Jpeg処理部31、表示部32、操作部33、集音部41、マイクロコンピュータ50、メモリI/F61、及び通信部71は、データバス80を介して互いに接続されている。
また、撮像装置100は、交換レンズを装着可能な図示されないマウントを備える。マウントには接触端子が設けられている。撮像装置100は、この接触端子によりマウントに装着されたレンズ200と通信を行うことができる。これにより、撮像装置100は、レンズ200から焦点距離、及び絞り値などのレンズ200に関する種々の情報をレンズ200から取得することができる。
レンズ200は、光を受光し、受光した光を撮像素子17に結像させる。レンズ200は、複数のレンズが組み合わされた光学系200a、CPU200b、及びROM200cなどを備える。
さらに、レンズ200は、図2に示されるように、第1の操作リング210、及び第2の操作リング220を備える。第1の操作リング210及び第2の操作リング220には、それぞれ合焦距離、焦点距離、及び絞り値(F値)などの撮像の為のパラメータをそれぞれ割り当てることができる。
光学系200aは、例えば、フォーカシング用のレンズ、ズーミング用のレンズ、及び絞り羽根などを含む。レンズ200は、撮像装置100のマイクロコンピュータ50の制御に基づいて、光学系200aの合焦用のレンズを駆動する。また、レンズ200は、第1の操作リング210または第2の操作リング220に合焦距離が割り当てられている場合、レンズ200は、第1の操作リング210または第2の操作リング220の操作に応じてフォーカシング用のレンズを駆動して合焦距離を変更することができる。
また、レンズ200は、第1の操作リング210または第2の操作リング220に焦点距離が割り当てられている場合、第1の操作リング210または第2の操作リング220の操作に応じてズーミング用のレンズを駆動し、焦点距離を変更することができる。
また、レンズ200は、第1の操作リング210または第2の操作リング220に絞り値が割り当てられている場合、レンズ200は、第1の操作リング210または第2の操作リング220の操作に応じて絞り羽根を駆動して絞り値を変更することができる。
また、レンズ200は、マウントを経由して撮像装置100から受信した制御信号に基づいて、ズーミング、フォーカシング、及び絞り値の変更を行う構成であってもよい。
なお、撮像装置100は、レンズ200がマウントを介して装着されるのではなく、撮像装置の筐体100aにレンズ200が組み込まれている構成であってもよい。
撮像素子17は、レンズ200が装着されるマウント内の後部(撮像装置100の筐体100aの内部側)に設けられる。撮像素子17は、レンズ200を通った被写体像を光電変換する画素が二次元的に複数配列された画素アレイを備える。撮像素子17の各画素は、レンズ200を通った光をそれぞれ光電変換し電荷を蓄えることができる。撮像素子17は、例えば、Charge Coupled Devices(CCD)、Complementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)、または他の二次元撮像素子である。
信号処理部18は、撮像素子17から出力された信号に対して信号処理を施す。例えば、信号処理部18は、撮像素子17の各画素に蓄積された電荷を読み出す。即ち、信号処理部18は、撮像素子17により生成された画像を読み出す。さらに、信号処理部18は、読み出した画像に対して例えばアナログ増幅等の所定の信号処理を施し、信号処理を施した信号をA/D19に出力する。
A/D19は、信号処理部18から供給された信号を量子化し、画像データを取得する。A/D19は、マイクロコンピュータ50の制御に基づいて画像データを画像処理部21、AE処理部22、及びJpeg処理部31などに出力する。即ち、レンズ200、撮像素子17、信号処理部18、及びA/D19などにより撮像部が構成される。また、撮像部は、筐体100aにより支持されている。
画像処理部21は、A/D19によりディジタル化された画像データに対して、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、及びライブビュー画像処理などの各種の画像処理を行う。
AE処理部22は、A/D19によりディジタル化された画像データを用いて、露出制御等に用いる被写体輝度情報を取得する。撮像装置100は、被写体輝度情報に基づいて露出値(Ev値)に応じたISO感度(ISO)、絞り値、及びシャッター速度(SS)の制御を行う。
Jpeg処理部31は、A/D19によりディジタル化された画像データに対してJpeg方式で圧縮し、Jpeg方式の画像データ(Jpegデータ)を生成する。Jpeg処理部31は、マイクロコンピュータ50の制御に基づいてJpegデータをメモリI/F61に装着された記録媒体Mに出力する。これにより、撮像装置100は、撮像された画像のJpegデータを記録媒体Mに保存することができる。
表示部32は、マイクロコンピュータ50の制御に基づいて種々の情報を表示するモジュールである。表示部32は、図4及び5により示されるように、表示装置と、データに基づいて画面を表示装置に表示させる駆動回路などを備える。表示部32は、例えば、筐体100aの背面に設けられた液晶モニタ32aと、筐体100aのファインダー部に設けられた電子ビューファインダー(EVF)32bと、撮影者がファインダー部に接眼している状態であるか否かを検出する接眼センサ32cとを備える。なお、表示部32は、液晶モニタ32aの代わりに有機ELディスプレイなどの他の表示装置を筐体100aの背面に備える構成であってもよい。また、EVF32bは、液晶モニタまたは有機ELディスプレイなどの表示装置と接眼光学系とが組み合わされた構成を備える。
表示部32は、撮影者がファインダー部に接眼している状態であることを検出した場合、液晶モニタ32aの表示をオフにし、EVF32bにより表示を行わせる。また、表示部32は、撮影者がファインダー部に接眼していない状態であることを検出した場合、EVF32bの表示をオフにし、液晶モニタ32aにより表示を行わせる。
表示部32は、撮像素子17によって取得された画像データを液晶モニタ32aまたはEVF32bにライブビュー表示することができる。この為に、マイクロコンピュータ50は、画像処理部21によりライブビュー表示用に画像処理が施された画像データ(スルー画)を生成する。マイクロコンピュータ50は、スルー画を表示部32に供給するように画像処理部21を制御する。
さらに、マイクロコンピュータ50は、各種の設定情報及び撮像装置100の状態などに基づいて種々のアイコン及び文字などの表示を含むオンスクリーンディスプレイ(OSD)表示を表示部32の表示装置に表示させるためのOSDデータを生成する。マイクロコンピュータ50は、OSDデータを表示部32に供給する。
例えば、マイクロコンピュータ50は、撮像装置100の撮影モード、各種の設定情報、バッテリー残量、撮影可能枚数及び撮影可能時間、並びにAFエリアなどを表示部32の表示装置に表示させるためのOSDデータを生成する。マイクロコンピュータ50は、スルー画にOSDデータに基づくOSD表示を重畳させるように表示部32を制御する。
表示部32は、マイクロコンピュータ50の制御に基づいて画面を液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる。即ち、表示部32は、スルー画に上記のOSD表示を重畳させて液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる。
操作部33は、撮像装置100のユーザによる操作を受け付ける各種の操作ボタン、及びダイアルなどを含む。即ち、操作部33は、撮像の為の複数のパラメータが割当パラメータとしてそれぞれ割り当てられた複数の操作部から構成される。マイクロコンピュータ50は、操作部33の各種の操作ボタン、及びダイアル操作に基づいて、割当パラメータの設定値を制御するパラメータ制御部として機能する。パラメータの設定値は、例えばF値、SS、ISO感度、及びEv値などの設定値を示す。マイクロコンピュータ50は、操作部33の各種の操作ボタン、及びダイアル操作に基づいて、F値、SS、ISO感度、及びEv値などの設定値を制御することができる。
図2及び図3に示されるように、操作部33は、モードダイアル33a、シャッターボタン33b、フロントダイアル33c、リアダイアル33d、ムービーボタン33e、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、第4のファンクションボタン33i、MENUボタン33j、十字ボタン33k、OKボタン33m、再生ボタン33n、消去ボタン33o、INFOボタン33p、切替レバー33q、及び電源スイッチ33rなどを備える。
モードダイアル33aは、撮像装置100に撮影モードを切替させる為の操作部である。撮像装置100は、例えば、絞り優先モード(Aモード)、シャッター速度優先モード(Sモード)、及びマニュアルモード(Mモード)などの撮影モードを有する。撮像装置100は、モードダイアル33aの操作に応じてAモード、Sモード、及びMモードを切り替えることができる。
Aモードは、撮像装置100の操作者(撮影者)が絞り値を決める撮影モードである。操作入力により絞り値が決定された場合、撮像装置100は、適正露出が得られるようにシャッター速度を自動的に設定する。
Sモードは、撮影者がシャッター速度を決める撮影モードである。操作入力によりシャッター速度が決定された場合、撮像装置100は、適正露出が得られるように絞り値を自動的に設定する。
Mモードは、撮影者が絞り値及びシャッター速度を決める撮影モードである。撮像装置100は、操作入力により決定されたシャッター速度及び絞り値に基づいて撮影を実行する。
シャッターボタン33bは、撮像装置100にレリーズ動作及びオートフォーカス(AF)動作を行わせるためのボタンである。例えばシャッターボタン33bが半押しされた場合、撮像装置100は、オートフォーカス動作を行う。即ち、撮像装置100は、AFエリア内での対象物で合焦するようにレンズ200に制御信号を出力する。
また、例えばシャッターボタン33bが全押しされた場合、撮像装置100は、撮影を実行する。即ち、撮像装置100は、設定情報に基づいて撮像素子17により電荷を生成し、生成された電荷に応じて信号処理部18及びA/D19により画像データを生成し、画像データをJpeg処理部31によりJpegデータに変換し、JpegデータをメモリI/F61に装着されている記録媒体Mに保存する。また、撮像装置100は、例えばJpegデータとA/D19により変換された画像データとの両方をメモリI/F61に装着されている記録媒体Mに保存する構成であってもよい。
フロントダイアル33c及びリアダイアル33dは、割り当てられたパラメータを変更する機能を実行する操作部である。フロントダイアル33c及びリアダイアル33dは、それぞれ無限に回転可能な状態で設けられている。フロントダイアル33c及びリアダイアル33dは、絞り値、シャッター速度、ISO、ホワイトバランス(WB)、及び露出値などのパラメータのうちのいずれかがそれぞれ割り当てられる。撮像装置100は、フロントダイアル33c及びリアダイアル33dの回転に応じて割り当てられたパラメータを変更する。
ムービーボタン33e、撮像装置100に動画撮影を実行させる為のボタンである。撮像装置100は、ムービーボタン33eが押された場合、動画の撮影を開始する。また、撮像装置100は、動画撮影中にムービーボタン33eが押された場合、動画の撮影を停止し、動画データをメモリI/F61に装着されている記録媒体Mに保存する。
第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iは、撮像のためのパラメータの設定値を変更する機能を割り当てることが可能に構成された操作部である。マイクロコンピュータ50は、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iに割り当てるパラメータ(割当パラメータ)を変更する。撮像装置100は、例えば、色調、WB、AFモード、記録画質、アスペクト比、連射速度、ハイダイナミックレンジ(HDR)、及び測光モードなどを撮像の為のパラメータとしてさらに有する。第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iには、これらの複数のパラメータのうちのいずれかがそれぞれ割り当てられる。
撮像装置100は、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iの操作に応じてそれぞれ割り当てられたパラメータの設定値を変更する機能を実行することができる。
MENUボタン33jは、MENU画面を撮像装置100に開かせる為のボタンである。撮像装置100は、MENUボタン33jが押された場合、メニュー画面を液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる。
十字ボタン33k、ユーザ(撮影者)による上下左右の操作を受け付ける為のボタンである。例えば、撮像装置100は、十字ボタン33kの操作に応じて、AFエリアを移動させることができる。また、十字ボタン33kは、中央にOKボタン33mを備える。撮像装置100は、メニュー画面が液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示されている状態での十字ボタン33kの操作に応じて、メニュー中の選択項目を切り替えることができる。また、撮像装置100は、OKボタン33mの操作に応じて各種の設定情報を変更を実行することができる。こうしたボタン操作で、ユーザは様々な撮影パラメータ及び設定の変更を行うことが出来る。
再生ボタン33nは、記録媒体Mに記録されている画像及び動画の再生を撮像装置100に実行させる為のボタンである。撮像装置100は、再生ボタン33nが押された場合、記録媒体Mに保存されている画像または動画を表示する再生画面を液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる。撮像装置100は、再生画面を液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させている状態での十字ボタン33kの操作に応じて、表示する画像または動画を切り替えることができる。
消去ボタン33oは、記録媒体Mに記録されている画像及び動画の消去を撮像装置100に実行させる為のボタンである。撮像装置100は、画像または動画の表示中に消去ボタン33oが押された場合、記録媒体Mに保存されている画像または動画を消去する。
INFOボタン33pは、液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させるOSD表示を切り替えるためのボタンである。撮像装置100は、例えば、INFOボタン33pが操作される毎に、スルー画のみを液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる状態、スルー画に簡易なOSD表示を重畳させて液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる状態、スルー画に詳細なOSD表示を重畳させて液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる状態とを切り替える。
切替レバー33qは、フロントダイアル33c及びリアダイアル33dに割り当てられているパラメータを切り替えるためのスイッチである。切替レバー33qは、「レバー1」と「レバー2」の二つの状態を有する。例えば、撮像装置100は、切替レバー33qが「レバー1」の状態である場合、フロントダイアル33c及びリアダイアル33dに絞り値及びシャッター速度をそれぞれ割り当て、切替レバー33qが「レバー2」の状態である場合、フロントダイアル33c及びリアダイアル33dにISO及びWBをそれぞれ割り当てる。なお、切替レバー33qの状態に応じてフロントダイアル33c及びリアダイアル33dに割り当てるパラメータは、上記のものに限らず、如何なるものであってもよい。
電源スイッチ33rは、撮像装置100の電源の状態をON/OFFとで切り替える為のスイッチである。
またさらに、操作部33は、表示部32の液晶モニタ32aと一体に形成されたタッチセンサ33sを備える構成であってもよい。タッチセンサ33sは、例えば抵抗膜式タッチセンサ、または静電容量式タッチセンサである。撮像装置100は、各種のパラメータを変更可能な状態で表示部32の液晶モニタ32aに表示させ、タッチセンサ33s上での操作入力に応じてこれらのパラメータを変更する構成であってもよい。
図4は、表示部32により表示されるスルー画を含むライブビュー表示の例を示す。
ライブビュー表示は、例えば、スルー画401、撮影モードを示すアイコン402、シャッター速度を示すインジケータ403、絞り値を示すインジケータ404、露出値を示すインジケータ405、各種の設定情報(撮像の為のパラメータ)を示すアイコン群406、撮影可能枚数及び撮影可能時間を示すインジケータ407、バッテリー残量を示すインジケータ408、AFエリアを示すインジケータ409、及びヘルプ画面を呼び出すためのアイコン410などを含む。
マイクロコンピュータ50は、操作部33による操作、撮像素子17により取得した画像、及び撮像装置100の内部の状態に応じて、表示部32の表示装置に表示させる画面を逐次更新する。
なお、ヘルプ画面は、フロントダイアル33c及びリアダイアル33d、並びに、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iに割り当てられたパラメータを示す画面である。ヘルプ画面の例については後述する。
集音部41は、動画の撮影時に音声を取得する為のステレオマイクを備える。集音部41は、ステレオマイクによりステレオの音声を取得することができる。また、集音部41は、ステレオマイクによりモノラルの音声を取得することもできる。
マイクロコンピュータ50は、撮像装置100の各種の動作を制御する制御部である。マイクロコンピュータ50は、例えばCPU及びキャッシュメモリなどを備える。記憶部57は、撮像装置100を制御する為のプログラム、各種の機能を実現する為のプログラム、及び各種の設定情報などを記憶する。CPUは、種々の演算処理を実行する演算素子である。キャッシュメモリは、CPUによる演算の結果、CPUにより読み込まれたデータなどを一時的に記憶する。マイクロコンピュータ50は、操作部33から供給された操作信号に基づいて、記憶部57に記憶されているプログラムを実行し、撮像装置100の各部の動作を制御する。
例えば、マイクロコンピュータ50は、プログラムを実行することにより、撮影制御部、表示制御部、画像処理制御部、操作判定部、通信制御部、及びパラメータ制御部として機能する。撮影制御部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、操作入力またはスレートPC300から受信した制御信号に従って、撮像処理を制御する。表示制御部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、表示部32による表示処理を制御する。画像処理制御部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、画像処理部21、AE処理部、及びJpeg処理部による画像処理を制御する。操作判定部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、操作部33により入力された操作の判定、及び通信部71を介してスレートPC300から入力された制御信号の認識を行う。通信制御部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、通信部71による通信処理を制御する。パラメータ制御部として機能する場合、マイクロコンピュータ50は、操作入力またはスレートPC300から受信した制御信号に従って、パラメータの変更を制御する。
メモリI/F61は、記録媒体Mと撮像装置100の各部との間でのデータの入出力を制御する。メモリI/F61は、記録媒体Mを挿入可能なカードスロットなどを備える。記録媒体Mは、複数の接触端子を備える。また、メモリI/F61は、記録媒体Mがカードスロットに挿入された場合に記録媒体Mの接触端子と電気的に接続される接触端子を備える。これにより、撮像装置100は、記録媒体Mにデータを保存することと、記録媒体Mからデータを読み出すこととを実行することができる。
通信部71は、スレートPC300と種々のデータ通信を行う為のモジュールである。通信部71は、例えば、無線LAN、またはBluetooth(登録商標)等によりスレートPC300と通信を行うことができる。また、スレートPC300が例えばイントラネット等のネットワークに接続されている場合、通信部71は、無線LANによりネットワークを経由してスレートPC300と通信する構成であってもよい。撮像装置100は、通信部71によりスレートPC300または他の種々の機器と通信することができる。
また、記憶部57は、第1の記憶領域57aと第2の記憶領域57bとを具備する。第1の記憶領域57aは、撮像装置100の外観上での各種のボタン及びダイアル等の位置を示す図(ボタン配置図)を予め記憶する。なお、第1の記憶領域57aは、撮像装置100を複数の角度から見た場合の複数のボタン配置図を予め記憶する。例えば、第1の記憶領域57aは、撮像装置100を前面側から見た場合のボタン配置図、及び撮像装置100を背面側から見た場合のボタン配置図を予め記憶する。またさらに、第1の記憶領域57aは、撮像装置100の前面側から背面側にかけて段階的に異なる角度から描写された複数のボタン配置図を予め記憶する。
撮像装置100は、これらのボタン配置図を操作に応じて切り替えて表示部32により表示させることにより、操作に応じてボタン配置図が回転するように表示させることができる。
第2の記憶領域57bは、撮像に関する各種のパラメータ名毎に、操作の有無(操作有無)、対応している操作部(対応操作部)、対応しているボタン配置図(対応ボタン配置図)、及びボタン配置図上での位置(操作部位置)を示す情報が対応付けられたパラメータデータベース(パラメータDB)を記憶する。
図5は、パラメータDBの例を示す図である。なお、変更可能なパラメータは、撮影モード毎に異なる。この為、第2の記憶領域部57bは、例えば撮影モード毎にパラメータDBを備える。図5は、撮像装置100の撮影モードがAモードである場合のパラメータDBの例を示す。
「操作有無」は、対応付けられているパラメータが、パラメータDBに対応した撮影モードで変更可能なパラメータであるか否かを示す情報である。「対応操作部」は、対応付けられているパラメータが割り当てられた操作部を示す情報である。「対応ボタン配置図」は、対応付けられている「対応操作部」を上記のヘルプ画面に表示する場合に用いるボタン配置図を示す情報である。「操作部位置」は、対応付けられている「対応操作部」の「対応ボタン配置図」により示されたボタン配置図上での位置(例えば座標など)を示す情報である。
図5に示されるように、パラメータDBは、例えば絞り値、シャッター速度、ISO、露出値などのパラメータを含む。なお、Aモードでは、シャッター速度がオートで固定された設定になる。この為、Aモードでは、シャッター速度のパラメータに「操作有無」として「無」が対応付けられている。
例えば、「絞り値」には、対応操作部として「フロントダイアル」が対応付けられている。さらに、「絞り値」には、対応ボタン配置図として「前面」、「右側面」、及び「背面」が対応付けられている。即ち、「絞り値」のパラメータがフロントダイアル33cにより変更可能であり、フロントダイアル33cが「前面」、「右側面」、及び「背面」のボタン配置図上で表示されることが示されている。
撮像装置100は、上記のボタン配置図を第1の記憶領域57aから読み出し、パラメータDBを第2の記憶領域57bから読み出し、読み出したボタン配置図及びパラメータDBに基づいて、図6及び図7に示されるようなヘルプ画面を生成する。ヘルプ画面は、各種の操作部に割り当てられた割当パラメータを示す画面である。
マイクロコンピュータ50は、操作部33の各部の位置を示すボタン配置図(操作部配置図)上に、割当パラメータ毎に割り当てられている操作部を示すパラメータDBに基づいて各操作部に対応した割当パラメータを表示させてヘルプ画面を生成する。この場合、マイクロコンピュータ50は、画面生成部として機能する。
図6及び図7は、ヘルプ画面601の例を示す図である。図6は、撮像装置100の前面側のヘルプ画面601の例を示す。図7は、撮像装置100の背面側のヘルプ画面601の例を示す。
撮像装置100は、接眼センサ32cにより撮影者がファインダー部に接眼している状態であることを検出した場合、ヘルプ画面601をEVF32bに表示させる。また、撮像装置100は、接眼センサ32cにより撮影者がファインダー部に接眼していない状態であることを検出した場合、ヘルプ画面601を液晶モニタ32aに表示させる。
なお、撮像装置100は、図8に示されるように表示部32により表示されたヘルプ画面601上のボタン配置図を操作入力に応じて回転させることができる。
図8では、ボタン配置図が正面であるヘルプ画面601o、ボタン配置図が左側面であるヘルプ画面601p、ボタン配置図が背面であるヘルプ画面601q、及びボタン配置図が右側面であるヘルプ画面601rが示されている。例えば画面801乃至804を液晶モニタ32aに表示している状態でタッチセンサ33sにより左右のフリック操作(回転操作)が入力された場合、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601o乃至ヘルプ画面601rの表示を切り替える。例えば、左方向のフリック操作が入力された場合、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601o>ヘルプ画面601p>ヘルプ画面601q>ヘルプ画面601r>ヘルプ画面601oの順で画面を切り替える。また、例えば、右方向のフリック操作が入力された場合、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601o>ヘルプ画面601r>ヘルプ画面601q>ヘルプ画面601p>ヘルプ画面601oの順で画面を切り替える。これにより、マイクロコンピュータ50は、タッチセンサ33sにより入力された左右のフリック操作に応じてヘルプ画面601上のボタン配置図を回転させることができる。本実施例では、ボタン配置図の変更中は、図6、図7で表示されるインジケータ601c等は非表示にすることで、姿勢がより把握しやすくなるように視認性を高めている。
例えば、「絞り値」には、対応操作部として「フロントダイアル」が対応付けられている。さらに、「絞り値」には、対応ボタン配置図として「前面」、「右側面」、及び「背面」が対応付けられている。即ち、「絞り値」のパラメータがフロントダイアル33cにより変更可能であり、フロントダイアル33cが「前面」、「右側面」、及び「背面」のボタン配置図上で表示されることが示されている。
なお、ヘルプ画面601がEVF32bに表示されている場合、撮像装置100は、十字ボタン33k、フロントダイアル33c、またはリアダイアル33dの操作入力に基づいて、ヘルプ画面601上でのボタン配置図を回転させることができる。
また、ヘルプ画面601が液晶モニタ32aに表示されている場合、撮像装置100は、液晶モニタ32aと一体に形成されたタッチセンサ33s、十字ボタン33k、フロントダイアル33c、またはリアダイアル33dによる操作入力に基づいて、ヘルプ画面601上でのボタン配置図を回転させることができる。
撮像装置100は、読み出したボタン配置図を描画する。さらに、撮像装置100は、各操作部に割り当てられたパラメータ(割当パラメータ)、及び各操作部により割り当てが可能なパラメータ(割当可能パラメータ)を示す情報をボタン配置図上の各操作部の近傍に表示させてヘルプ画面601を生成する。即ち、マイクロコンピュータ50は、ボタン配置図図上の割当パラメータが割り当てられている操作部と関連付けて、割当パラメータをヘルプ画面601内に表示させる。
より具体的には、撮像装置100は、描画したボタン配置図上のパラメータDB内の「操作部位置」により示された位置に、パラメータDB内の「パラメータ名」を表示させる。即ち、図6及び図7に示すヘルプ画面601は、ボタン配置図上の操作部に対応する位置に、この操作部に割り当てられた割当パラメータ及びこの操作部に割り当てが可能な割当可能パラメータが示された画面である。
さらに、例えば、撮像装置100は、各操作部に割当が可能なパラメータの種類を示すリストを各操作ボタンまたはダイアル毎に予め記憶部57内に保持している。これにより、撮像装置100は、撮像装置100の各操作部に割り当てが可能なパラメータを示す情報をヘルプ画面に表示させることができる。これにより、撮像装置100は、各操作部により変更するように設定されている割当パラメータと、各操作部により変更するように設定することができるパラメータ割当可能パラメータとを同時にヘルプ画面601に表示させることができる。
またさらに、レンズ200のROM200cは、レンズ200の外観上での操作部の位置を示す図(レンズ外観図)を予め記憶する。さらに、ROM200cは、レンズ200の第1の操作リング210及び第2の操作リング220に割当可能なパラメータの種類を示すリストを備える。またさらに、ROM200cは、レンズ200の操作部位置を示す情報、即ち、レンズ外観図上での第1の操作リング210及び第2の操作リング220の位置を示す情報を備える。
撮像装置100は、レンズ200のROM200cからレンズ外観図、第1の操作リング210及び第2の操作リング220に割当可能なパラメータを示す情報、及び操作部位置などをレンズ情報として取得する。これにより、撮像装置100は、レンズ200の各操作部に割り当てが可能なパラメータを示す情報をヘルプ画面601にさらに表示させることができる。
図6の例によると、撮像装置100は、ヘルプ画面601に、割当パラメータ及び割当可能パラメータを表示する為のインジケータ601a乃至601hを表示させる。
インジケータ601aは、フロントダイアル33cに割り当てられたパラメータ及び、フロントダイアル33cに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601aは、フロントダイアル33cの回転方向に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。図6及び図7の例によると、インジケータ601aは、フロントダイアル33cに「絞り値」が割り当てられ、フロントダイアル33cに「露出値」、及び「ISO」などを割り当て可能であり、「絞り値」の現行値が「3.5」であり、フロントダイアル33cが右方向に回転された場合に「絞り値」が「3.5」から「4.0」に変化し、フロントダイアル33cが左方向に回転された場合に「絞り値」が「3.5」から「3.2」に変化することを示している。
インジケータ601bは、リアダイアル33dに割り当てられたパラメータ及び、リアダイアル33dに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601bは、リアダイアル33dの回転方向に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。
インジケータ601cは、第1のファンクションボタン33fに割り当てられたパラメータ及び、第1のファンクションボタン33fに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601cは、第1のファンクションボタン33fの操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。図6及び図7の例によると、インジケータ601cは、第1のファンクションボタン33fに「色調」が割り当てられ、第1のファンクションボタン33fに「AFモード」、「WB」、及び「連射モード」などを割り当て可能であり、「色調」の現行値が「natural」であり、第1のファンクションボタン33fが操作される毎に「色調」が「standard」、「natural」、「vivid」と変化することを示している。
インジケータ601dは、第2のファンクションボタン33gに割り当てられたパラメータ及び、第2のファンクションボタン33gに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601dは、第2のファンクションボタン33gの操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。
インジケータ601eは、第3のファンクションボタン33hに割り当てられたパラメータ及び、第3のファンクションボタン33hに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601eは、第3のファンクションボタン33hの操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。
インジケータ601fは、第4のファンクションボタン33iに割り当てられたパラメータ及び、第4のファンクションボタン33iに割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601fは、第4のファンクションボタン33iの操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。
インジケータ601gは、レンズ200の第1の操作リング210に割り当てられたパラメータ及び、第1の操作リング210に割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601gは、第1の操作リング210の操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。図6及び図7の例によると、インジケータ601gは、第1の操作リング210に「焦点距離」が割り当てられ、第1の操作リング210に「絞り値」、及び「合焦距離」などを割り当て可能であり、第1の操作リング210が右方向に回転された場合に「焦点距離」が望遠側に変化し、第1の操作リング210が左方向に回転された場合に「焦点距離」がワイド側に変化することを示している。
インジケータ601hは、レンズ200の第2の操作リング220に割り当てられたパラメータ及び、第2の操作リング220に割り当てが可能なパラメータを示す。さらに、インジケータ601hは、第2の操作リング220の操作に応じてどのようにパラメータが変更されるのかを示すこともできる。図6及び図7の例によると、インジケータ601hは、第2の操作リング220に「合焦距離」が割り当てられ、第2の操作リング220に「焦点距離」、及び「絞り値」などを割り当て可能であり、第2の操作リング220が右方向に回転された場合に「合焦距離」が「0.32m」から「0.33m」に変化し、第2の操作リング220が左方向に回転された場合に「合焦距離」が「0.32m」から「0.31m」に変化することを示している。
また、撮像装置100は、ヘルプ画面601が液晶モニタ32aに表示されている場合、ヘルプ画面601上で割当パラメータを変更する構成であってもよい。またさらに、撮像装置100は、ヘルプ画面601が液晶モニタ32aに表示されている場合、ヘルプ画面601上でパラメータの設定値を変更する構成であってもよい。
例えば、撮像装置100は、ヘルプ画面601上のインジケータ601a乃至601hに対してタッチセンサ33sにより左右のフリック操作が入力された場合、インジケータに対応している操作部の割当パラメータ及びパラメータの設定値を変更する構成であってもよい。また、例えば、撮像装置100は、ヘルプ画面601が表示部32に表示されている場合の十字ボタン33k、フロントダイアル33c、及びリアダイアル33dの操作に基づいて、ヘルプ画面601上の複数のインジケータ601a乃至601hのうちの1つを選択し、選択したインジケータに対応している操作部の割当パラメータ及びパラメータの設定値を変更する構成であってもよい。
なお、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iは、押下される毎に割当パラメータをサイクリックに変更するように構成されている。これにより、撮像装置100は、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iの押下に応じて割当パラメータの設定値をサイクリックに変更することができる。なお、既に設定されている操作部のあるパラメータを示す情報については、設定済みであることを識別できるように例えば文字の色や濃度を変えて表示するようにしてもよい。
撮像装置100は、ヘルプ操作が入力された場合にヘルプ画面601を液晶モニタ32aまたはEVF32bに表示させる。ヘルプ操作は、例えば、図4に示されたスルー画401上のアイコン410のタッチセンサ33sによる操作入力、または予めヘルプ操作が割り当てられた操作部33の中のボタンによる操作入力などである。また、撮像装置100は、電源スイッチ33rが操作されて撮像装置100の電源状態がオフからオンになった場合に所定時間ヘルプ画面601を表示部32の液晶モニタ32aに表示させる構成であってもよい。
またさらに、撮像装置100は、接眼センサ32cにより撮影者がファインダー部に接眼している状態であることを検出した場合にヘルプ操作として機能する操作部を備える構成であってもよい。例えば、消去ボタン33oは、撮影者がファインダー部に接眼している状態で使用される頻度が低いことが予想される。そこで、例えば、撮像装置100は、接眼センサ32cにより撮影者がファインダー部に接眼している状態であることを検出した場合に消去ボタン33oが押下された場合にヘルプ操作が入力されたと認識する構成であってもよい。
図9乃至図10は、撮像装置100の動作の例を示す。
撮像装置100の電源がONされた場合、撮像装置100は、図9乃至図11に示す動作を実行する。
撮像装置100のマイクロコンピュータ50は、撮影モードであるか否か判断する(ステップS11)。撮影モードではないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、後述する図10の処理に移行する。
ステップS11で撮影モードであると判断した場合、マイクロコンピュータ50は、レンズ交換が行われたか否か判断する(ステップS12)。すなわち、マイクロコンピュータ50は、マウント部からレンズ200が取り外され、且つ再度レンズ200が装着されたか否か判断する。
マイクロコンピュータ50は、レンズ交換が行われたと判断した場合、レンズ情報をレンズ200から取得する。(ステップS13)。
マイクロコンピュータ50は、スルー画を取得し、スルー画にOSD表示を重畳させて表示部32により表示させる(ステップS14)。
マイクロコンピュータ50は、スルー画の表示中に操作入力があるか否か判断する(ステップS15)。マイクロコンピュータ50は、操作入力がないと判断した場合、ステップS11の処理にループする。
マイクロコンピュータ50は、操作入力があったと判断した場合、操作入力がヘルプ操作であるか否か判断する(ステップS16)。
マイクロコンピュータ50は、操作入力がヘルプ操作ではないと判断した場合、操作入力がシャッターボタン33bの操作であるか否か判断する(ステップS17)。
マイクロコンピュータ50は、操作入力がシャッターボタン33bの操作であると判断した場合、撮影を実行し、ステップS11の処理にループする(ステップS18)。即ち、マイクロコンピュータ50は、設定情報に基づいて撮像素子17により電荷を生成し、生成された電荷に応じて信号処理部18及びA/D19により画像データを生成する。さらに、マイクロコンピュータ50は、生成された画像データをメモリI/F61に装着されている記録媒体Mに保存し、ステップS11の処理に戻る。
マイクロコンピュータ50は、操作入力がシャッターボタン33bの操作ではないと判断した場合、操作されたボタンに応じた動作を実行し、ステップS11の処理にループする(ステップS19)。
ステップS16で操作入力がヘルプ操作であると判断した場合、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601を表示部32により表示させる。この為に、マイクロコンピュータ50は、ボタン配置図を記憶部57の第1の記憶領域57aから読み出す(ステップS20)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、パラメータDBを記憶部57の第2の記憶領域57bから読み出す(ステップS21)。
マイクロコンピュータ50は、読み出したボタン配置図及びパラメータDBに基づいて、ヘルプ画面601を生成する(ステップS22)。
マイクロコンピュータ50は、生成したヘルプ画面601を表示部32により表示させる(ステップS23)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601の表示中の操作入力に基づいて、ボタン配置図を回転させる操作が入力されたか否か判断する(ステップS24)。ボタン配置図を回転させる操作が入力されたと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、ステップS20の処理にループしてステップS20乃至ステップS23の処理を実行し、操作に応じた別の角度のボタン配置図を用いてヘルプ画面601を生成する。これにより、撮像装置100は、操作入力に応じてヘルプ画面601上のボタン配置図を逐次回転させることができる。
また、ステップS24でボタン配置図を回転させる操作が入力されていないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更する操作が入力されたか否か判断する(ステップS25)。割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更する操作が入力されたと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更する(ステップS26)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS27)。例えば、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601の表示中にシャッターボタン33b、ムービーボタン33e、MENUボタン33j、再生ボタン33n、消去ボタン33o、またはINFOボタン33pなどが操作された場合、ヘルプ画面601の終了操作が行われたと判断する。ヘルプ画面601の終了操作が行われたと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、ステップS11にループする。また、ヘルプ画面601の終了操作が行われていないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、ステップS24にループし、ヘルプ画面601の表示を継続する。
また、例えば、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601の表示中にモードダイアル33aが操作された場合、ステップS20にループし、ボタン配置図と、変更後の撮影モードに対応したパラメータDBとを記憶部57から読み出し、読み出したボタン配置図及びパラメータDBを用いてヘルプ画面601を再度生成する。これにより、撮像装置100は、ヘルプ画面601の表示中のモードダイアル33aの操作に応じてヘルプ画面601の内容を切り替えることができる。
また、記憶部57の第2の記憶領域57bは、切替レバー33qの「レバー1」の状態と「レバー2」の状態とでそれぞれ異なるパラメータDBを各撮影モード毎に備えていてもよい。さらに、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601の表示中に切替レバー33qが操作された場合、ステップS20にループし、ボタン配置図と、変更後の切替レバー33qの状態に対応したパラメータDBとを記憶部57から読み出し、読み出したボタン配置図及びパラメータDBを用いてヘルプ画面601を再度生成する。これにより、撮像装置100は、ヘルプ画面601の表示中の切替レバー33qの操作に応じてヘルプ画面601の内容を切り替えることができる。
例えば、撮像装置100は、ヘルプ画面601上のインジケータ601a乃至601hに対してタッチセンサ33sにより左右のフリック操作が入力された場合、インジケータに対応している操作部の割当パラメータ及びパラメータの設定値を変更する構成であってもよい。また、例えば、撮像装置100は、ヘルプ画面601が表示部32に表示されている場合の十字ボタン33k、フロントダイアル33c、及びリアダイアル33dの操作に基づいて、ヘルプ画面601上の複数のインジケータ601a乃至601hのうちの1つを選択し、選択したインジケータに対応している操作部の割当パラメータ及びパラメータの設定値を変更する構成であってもよい。
即ち、マイクロコンピュータ50は、ヘルプ画面601が液晶モニタ32aに表示されている状態でのタッチセンサ33sによる操作に応じて、ボタン配置図の角度、割当パラメータの表示状態、及び割当パラメータの設定値などを変更することができる。
また、ステップS11で撮影モードではないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、図10のステップS31に移行する。
マイクロコンピュータ50は、撮像装置100が再生モードであるか否か判断する(ステップS31)。撮像装置100は、再生ボタン33nが押された場合、記録媒体Mに保存されている画像または動画を表示する再生画面を液晶モニタ32aに表示させる再生モードに移行する。撮像装置100が再生モードである場合、マイクロコンピュータ50は、画像または動画を再生する再生画面を表示部32により再生させる(ステップS32)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、再生画面を表示部32によりに表示させている状態で表示する画像または動画を切り替える操作が入力されたか否か判断する(ステップS33)。マイクロコンピュータ50は、画像または動画を切り替える操作が入力されたと判断した場合、表示部32により表示させる画像または動画を切り替える(ステップS34)。
マイクロコンピュータ50は、再生画面の表示の終了操作が行われたか否かを判断する(ステップS35)。例えば、マイクロコンピュータ50は、再生画面の表示中にシャッターボタン33b、ムービーボタン33e、またはMENUボタン33jなどが操作された場合、再生画面の終了操作が行われたと判断する。ヘルプ画面601の終了操作が行われたと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、図9のステップS11にループする。また、再生画面の終了操作が行われていないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、ステップS33にループし、再生画面の表示を継続する。
また、ステップS31で再生モードではないと判断した場合、マイクロコンピュータ50は、スレートPC300との通信状態であることを認識する。マイクロコンピュータ50は、撮像装置100内の各種のパラメータの設定状況及び各操作部に割り当てられた割当パラメータなどを確認するための状態確認要求がスレートPC300から送信されたか否か判断する(ステップS36)。
マイクロコンピュータ50は、状態確認要求がスレートPC300から送信されたことを認識しなかった場合、即ち、スレートPC300から送信された状態確認要求を受信しなかった場合、スレートPC300に上記のような再生画面を表示させる為に画像または動画をスレートPC300に送信する(ステップS37)。
スレートPC300は、撮像装置100から画像または動画などを受信した場合、自身の表示装置に撮像装置100から受信した画像または動画を再生することができる。またさらに、マイクロコンピュータ50は、スレートPC300の要求に応じて任意の画像または動画をスレートPC300に送信することができる。
また、ステップS36で状態確認要求がスレートPC300から送信されたことを認識した場合、即ち、スレートPC300から送信された状態確認要求を受信した場合、スレートPC300に上記のようなヘルプ画面、及び各種のパラメータの設定状況を表示させる為の各種の情報をスレートPC300に送信する(ステップS38)。
例えば、マイクロコンピュータ50は、スレートPC300から出力された状態確認要求を受信した場合にボタン配置図を記憶部57の第1の記憶領域57aから読み出し、パラメータDBを記憶部57の第2の記憶領域57bから読み出し、読み出したボタン配置図及びパラメータDBをスレートPC300に送信する。
スレートPC300は、撮像装置100からボタン配置図及びパラメータDBを受信した場合、撮像装置100と同様の処理を行って上記のヘルプ画面601と同様の表示を含む状態確認画面を生成し、生成した状態確認画面を自身の表示装置に表示する。
図11は、スレートPC300の構成の例を示す。
スレートPC300は、制御部350、操作入力部364、通信部371、及び記憶装置374を備える。さらに、スレートPC300は、カメラ310、スピーカ322、マイク323、ディスプレイ334、タッチセンサ335を備える。
カメラ310は、スレートPC300の内部に設けられたカメラである。カメラ310は、光を受光する光学系と、光を電気信号に変換する撮像素子とを備える。カメラ310は、制御部350の制御に基づいて光学系により受光した光を撮像素子により電気信号に変換し、画像データを生成する。
制御部350は、スレートPC300の各部の動作を制御する制御部として機能する。制御部350は、CPU351、ROM352、RAM353、及び不揮発性メモリ354などを備えている。制御部350は、操作入力部364、またはタッチセンサ335から供給される操作信号に基づいて、種々の処理を行う。
CPU351は、種々の演算処理を実行する演算素子などを備える。CPU351は、ROM352、または不揮発性メモリ354などに記憶されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。
ROM352は、スレートPC300を制御する為のプログラム、及び各種の機能を実現する為のプログラムなどを記憶する。CPU351は、操作入力部364から供給される操作信号に基づいて、ROM352に記憶されているプログラムを起動する。これにより、制御部350は、各部の動作を制御する。
RAM353は、CPU351のワークメモリとして機能する。即ち、RAM353は、CPU351の演算結果、CPU351により読み込まれたデータなどを記憶する。
不揮発性メモリ354は、各種の設定情報、及びプログラムなどを記憶する不揮発性メモリである。
また、CPU351は、記憶装置374に格納されているアプリケーションなどのデータに基づいて、種々の処理を実行することができる。
また、制御部350は、CPU351が実行しているアプリケーションに応じて、種々の画面などの映像信号を生成し、ディスプレイ334に表示させることができる。また、制御部350は、CPU351が実行しているアプリケーションに応じて、種々の音声などの音声信号を生成し、スピーカ322により出力させることができる。
スピーカ322は、供給されるオーディオ信号に基づいて音を再生する。
マイク323は、スレートPC300の外部の音に基づいて信号(録音信号)を生成する集音部である。マイク323は、録音信号を制御部350に供給する。
ディスプレイ334は、例えば、マトリクス状に配列された複数の画素を備える液晶表示パネルと、この液晶パネルを照明するバックライトとを備える液晶表示装置などを備える。ディスプレイ334は、映像信号に基づいて映像を表示する。
タッチセンサ335は、静電容量式センサ、サーモセンサ、または他の方式に基づいて位置情報を生成するデバイスである。例えば、タッチセンサ335は、ディスプレイ334と一体に設けられる。これにより、タッチセンサ335は、ディスプレイ334に表示されている画面上での操作に基づいて操作信号を生成し、制御部350に供給することができる。
操作入力部364は、例えば、ユーザによる操作入力に応じて操作信号を生成するキーを備える。操作入力部364は、例えば、音量を調整する為の音量調整キー、ディスプレイ334の表示輝度を調整する為の輝度調整キー、及び、スレートPC300電源状態を切り替える為の電源キーなどを備える。また、操作入力部364は、種々の選択操作などをスレートPC300に実行させる為のトラックボールなどをさらに備えていてもよい。操作入力部364は、上記したキーの操作に応じて操作信号を生成し、操作信号を制御部350に供給する。
また、操作入力部364は、キーボード、マウス、または操作信号を生成する事ができる他の入力装置などから操作信号を受け取る構成であってもよい。例えば、スレートPC300がUSB端子、またはBluetoothのモジュールなどを備えている場合、操作入力部364は、USB、またはBluetoothにより接続された入力装置から操作信号を受け取り、制御部350に供給する。
通信部371は、無線LANによりインターネット、またはイントラネットなどのネットワーク上の他の機器と通信を行なうことができる。また、通信部371は、他の機器と直接無線LANにより通信する構成であってもよい。
また、スレートPC300は、図示しない電源部を備える。電源部は、バッテリーと、商用電源などから電力を受け取るアダプタと接続する為の端子(例えばDCジャック)と、を備える。電源部は、商用電源から受け取った電力をバッテリーに充電する。また、電源部は、バッテリーに充電されている電力をスレートPC300内の各部へ供給する。
記憶装置374は、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステイトドライブ(SSD)、または半導体メモリなどを備える。記憶装置374は、制御部350のCPU351により実行されるプログラム、アプリケーション、及び種々のデータなどを記憶することができる。
記憶装置374は、例えば、オペレーティングシステム(OS)、及びOS上で実行可能な種々のアプリケーションを記憶している。記憶装置374は、例えば、スレートPC300と通信可能な機器(例えば撮像装置100)をコントロールするためのアプリケーション(コントロールアプリ)を有する。スレートPC300の制御部350は、コントロールアプリを実行することにより、撮像装置100による撮影、撮像装置100内の記憶媒体Mに保存されている画像及び動画の再生、及び撮像装置100で設定されている各種のパラメータなどを確認する為の状態確認画面の生成などの処理を実行することができる。
図12乃至図14は、スレートPC300の動作の例を示す。図12は、スレートPCが状態確認画面を生成する際にスレートPC300に表示される画面の例を示す。図13は、スレートPC300が状態確認画面を生成する際のスレートPC300の動作の例を示すフローチャートである。図14は、スレートPC300が状態確認画面を生成する際の撮像装置100の動作の例を示すフローチャートである。
スレートPC300の制御部350は、ディスプレイ334に表示させるホーム画面1201に種々のアプリケーションを起動する為のアイコンを表示させる。ホーム画面で撮像装置100を制御する為の上記のコントロールアプリが選択された場合、制御部350は、外部カメラ制御用のコントロールアプリのメニュー画面1202をディスプレイ334に表示させる。制御部350は、メニュー画面1202に撮影ボタン1202a、再生ボタン1202b、状態確認ボタン1202c、終了ボタン1202d、及び設定ボタン1202eなどのボタンをタッチセンサ335により選択可能な状態で表示する。
撮影ボタン1202aは、撮像装置100に撮影を実行させる為の画面をディスプレイに表示させる為のボタンである。再生ボタン1202bは、撮像装置100内の記憶媒体Mに保存されている画像または動画をスレートPC300で再生する為のボタンである。状態確認ボタン1202cは、撮像装置100の各種のパラメータの設定状態、及び上記のヘルプ画面601と同様に各操作部に割り当てられたパラメータをユーザに確認させるための状態確認画面をディスプレイ334に表示させる為のボタンである。終了ボタン1202dは、コントロールアプリを終了させる為のボタンである。設定ボタン1202eは、コントロールアプリの各種の設定を実行する為のボタンである。
メニュー画面1202で状態確認ボタン1202cが選択された場合、スレートPC300の制御部350は、図13に示された動作を実行する。
制御部350は、状態確認要求を生成する(ステップS41)。状態確認要求は、状態確認画面を生成する為の情報を撮像装置100に要求する為の情報である。制御部350は、生成した状態確認要求を撮像装置100に対して送信する(ステップS42)。
制御部350は、パラメータDB及びボタン配置図を受信したか否か判断する(ステップS43)。パラメータDB及びボタン配置図を受信していないと判断した場合(ステップS43、NO)、制御部350は、再度ステップS43の処理を行う。即ち、制御部350は、状態確認要求を送信した後、撮像装置100から送信されたパラメータDB及びボタン配置図を受信するまで待機する。
パラメータDB及びボタン配置図を受信したと判断した場合(ステップS43、YES)、制御部350は、受信したパラメータDB及びボタン配置図に基づいて、図12に示される状態確認画面1203を生成する(ステップS44)。制御部350は、生成した状態確認画面1203をディスプレイ334に表示する(ステップS45)。
スレートPC300から状態確認要求が送信された場合、撮像装置100のマイクロコンピュータ50は、図14に示された動作を実行する。マイクロコンピュータ50は、スレートPC300から送信された状態確認要求を受信する(ステップS46)。
スレートPC300から送信された状態確認要求を受信した場合、マイクロコンピュータ50は、ボタン配置図を記憶部57の第1の記憶領域57aから読み出し(ステップS47)、パラメータDBを記憶部57の第2の記憶領域57bから読み出す(ステップS48)。
マイクロコンピュータ50は、パラメータDB及びボタン配置図をスレートPC300に対して送信する(ステップS49)。
状態確認画面1203は、撮像装置100で設定されている各種のパラメータをユーザに確認させる為のインジケータ1203aと、撮像装置100の各操作部に割り当てられた割当パラメータ及び各操作部に割当が可能な割当可能パラメータを示すヘルプ画面1203bと、状態確認画面1203の表示を終了させる為の終了ボタン1203cとを含む。
例えば、スレートPC300の制御部350は、ヘルプ画面601と同様に、ヘルプ画面1203b上の各操作部に対応したインジケータに対するタッチ操作に基づいて、撮像装置100のパラメータを変更する構成であってもよい。この場合、制御部350は、タッチ操作に基づいて、撮像装置100のパラメータを変更する為の制御信号を生成し、生成した制御信号を撮像装置100に対して送信する。これにより、スレートPC300は、撮像装置100の各種のパラメータをユーザに確認させ、且つ各種のパラメータをスレートPC上の操作に基づいて変更させることができる。
上記のような構成によると、撮像装置100は、各操作部に割り当てられている割当パラメータ及び各操作部により割り当てが可能な割当可能パラメータを、ボタン配置図に対応付けた状態で表示させることができる。これにより、種々のパラメータを変更する為の機能を任意で割り当てることができる複数の操作部を複数備える撮像装置100において、どの操作部にどのパラメータが割り当てられているかを1つの画面上でユーザに認識させることができる。例えば、使用頻度が低い機能が存在する場合、使い慣れた機能の割当が変更された場合、または複数の操作部に割り当てられた機能が変更された場合であっても、撮像装置100は、操作部に割り当てられている機能を1つの画面上でユーザに認識させることができる。これにより、操作部に割り当てられている機能をユーザが十分に認識できていない場合であっても、操作部に割り当てられている機能をユーザが容易に確認することができる。この結果、ユーザが意図した通りに撮像装置を瞬時に操作することが容易になり、利便性を損なうことを防ぐことができる。
またさらに、スレートPC300は、撮像装置100の各操作部に割り当てられている割当パラメータ及び各操作部により割り当てが可能な割当可能パラメータを、ボタン配置図に対応付けた状態で表示させることができる。これにより、スレートPC300は、撮像装置100の操作部にどのパラメータが割り当てられているかを1つの画面上でユーザに認識させることができる。
この結果、複数の操作部に対する機能を変更しても利便性を損なうことのない撮像装置、撮像装置の制御方法、及び撮像システムを提供することができる。
なお、図13及び図14では、撮像装置100がパラメータDB及びボタン配置図をスレートPC300に送信し、スレートPC300がパラメータDB及びボタン配置図に基づいてヘルプ画面を生成する場合の撮像装置100及びスレートPC300の動作の例を示した。しかし、撮像装置100は、スレートPC300から状態確認要求を受信した場合にパラメータDB及びボタン配置図に基づいてヘルプ画面を生成し、生成したヘルプ画面をスレートPC300に送信する構成であってもよい。この場合、スレートPC300は、撮像装置100に状態確認要求を送信し、そのレスポンスとしてヘルプ画面を受信し、受信したヘルプ画面をディスプレイ334に表示する。
なお、上記の例では、撮像装置100は、ヘルプ画面601にフロントダイアル33c、リアダイアル33d、第1のファンクションボタン33f、第2のファンクションボタン33g、第3のファンクションボタン33h、及び第4のファンクションボタン33iの割当パラメータ及び割当可能パラメータを表示させる構成であると説明したが、この構成に限定されない。ヘルプ画面601に表示させる割当パラメータ及び割当可能パラメータは、どの操作部に対応するものであってもよい。また、例えば、撮影モードによってヘルプ画面601に表示させる割当パラメータ及び割当可能パラメータをさらに絞り込んでもよい。
またさらに、撮像装置100は、モードダイアル33aを切り替える為のモータを備えていてもよい。この場合、撮像装置100は、ヘルプ画面601上での操作に基づいて撮影モードを変更することができる。即ち、撮像装置100は、ヘルプ画面601上で撮影モードを変更する操作が入力された場合、上記のモータを駆動してモードダイアル33aを回転させて撮影モードを変更することができる。
(第2の実施形態)
図15乃至図17は、スレートPC300と連携して動作するレンズ型撮像装置500の例を示す。図15は、撮像装置500の制御系の例を示す。図16及び図17は、撮像装置500の外観の例を示す。
レンズ型撮像装置500は、例えば、タブレットPC、スマートフォン、またはスレート状の表示装置にキーボードなどの入力装置が組み合わされたPCなどのスレートPC300から種々の制御信号を受け取り、受け取った制御信号に基づいて撮像処理を行い、記憶媒体Mに画像または動画などを保存することができる。さらに、レンズ型撮像装置500は、記憶媒体Mに保存されている画像または動画などをスレートPCに送信して表示させることができる。さらに、レンズ型撮像装置500は、スルー画を取得して逐次スレートPC300に送信して表示させることができる。
レンズ型撮像装置500は、レンズを通過した被写体像を撮像素子によって画像として取得する。撮像装置100は、シャッターボタンが全押し操作された場合に画像を記憶媒体に保存することができる。
レンズ型撮像装置500は、レンズ510、撮像素子520、信号処理部530、画像処理部540、マイクロコンピュータ550、記憶部555、集音部560、操作部570、メモリインターフェース(I/F)580、及び通信部590を備える。
信号処理部530、画像処理部540、マイクロコンピュータ550、集音部560、操作部570、メモリインターフェース(I/F)580、及び通信部590は、データバス80を介して互いに接続されている。
また、レンズ型撮像装置500は、レンズ510の代わりに交換レンズを装着可能なマウントを備える構成であってもよい。この場合、マウントには接触端子が設けられる。レンズ型撮像装置500は、この接触端子によりマウントに装着された交換レンズと通信を行うことができる。これにより、レンズ型撮像装置500は、交換レンズから焦点距離、絞り値、交換レンズのレンズ外観図、及びパラメータDBなどの交換レンズに関する種々のレンズ情報を交換レンズから取得することができる。
レンズ510は、光を受光し、受光した光を撮像素子520に結像させる。レンズ510は、複数のレンズが組み合わされた光学系、CPU、及びROMなどを備える。
撮像素子520は、撮像素子17と同様の構成であり、レンズ510を通った被写体像を光電変換する。
信号処理部530は、信号処理部18及びA/D19と同様の構成であり、撮像素子520から出力された信号に対して信号処理を施し、信号を量子化して画像データを取得する。
画像処理部540は、マイクロコンピュータ550の制御に基づいて画像データに対して、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、及びライブビュー画像処理などの各種の画像処理を行う。さらに、画像処理部540は、画像データを用いて、露出制御等に用いる被写体輝度情報を取得する。レンズ型撮像装置500は、被写体輝度情報に基づいて露出値に応じたISO、絞り値、及びシャッター速度の制御を行う。
また、画像処理部540は、画像データをJpeg方式で圧縮し、Jpeg方式の画像データ(Jpegデータ)を生成する。画像処理部540は、マイクロコンピュータ550の制御に基づいてJpegデータをメモリI/F580に装着された記録媒体Mに出力する。これにより、レンズ型撮像装置500は、撮像された画像のJpegデータを記録媒体Mに保存することができる。
マイクロコンピュータ550は、レンズ型撮像装置500の各種の動作を制御する制御部である。マイクロコンピュータ550は、例えばCPU及びキャッシュメモリなどを備える。記憶部555は、レンズ型撮像装置500を制御する為のプログラム、各種の機能を実現する為のプログラム、及び各種の設定情報などを記憶する。CPUは、種々の演算処理を実行する演算素子である。キャッシュメモリは、CPUによる演算の結果、CPUにより読み込まれたデータなどを一時的に記憶する。マイクロコンピュータ550は、操作部570から供給された操作信号に基づいて、記憶部555に記憶されているプログラムを実行し、レンズ型撮像装置500の各部の動作を制御する。
集音部560は、動画の撮影時に音声を取得する為のステレオマイクを備える。集音部560は、ステレオマイクによりステレオの音声を取得することができる。また、集音部560は、ステレオマイクによりモノラルの音声を取得することもできる。
操作部570は、レンズ型撮像装置500のユーザによる操作を受け付ける操作ボタン及び操作リングなどを含む。図16及び図17に示されるように、操作部570は、シャッターボタン570a、第1の操作リング570b、及び第2の操作リング570cを備える。第1の操作リング570b及び第2の操作リング570cには、それぞれ合焦距離、焦点距離、及び絞り値などの撮像の為のパラメータをそれぞれ割り当てることができる。さらに、操作部570は、レンズ型撮像装置500の電源状態をONとOFFとで切り替える電源スイッチを備えていてもよい。
シャッターボタン570aは、レンズ型撮像装置500にレリーズ動作及びオートフォーカス(AF)動作を行わせるためのボタンである。例えばシャッターボタン570aが半押しされた場合、レンズ型撮像装置500は、オートフォーカス動作を行う。即ち、レンズ型撮像装置500は、AFエリア内での対象物で合焦するようにレンズ510に制御信号を出力する。
また、例えばシャッターボタン570aが全押しされた場合、レンズ型撮像装置500は、撮影を実行する。即ち、レンズ型撮像装置500は、設定情報に基づいて撮像素子520により電荷を生成し、生成された電荷に応じて信号処理部530により画像データを生成し、画像データを画像処理部540により画像処理を行ってJpegデータに変換し、JpegデータをメモリI/F580に装着されている記録媒体Mに保存する。また、レンズ型撮像装置500は、例えばJpegデータと信号処理部530により変換された画像データとの両方をメモリI/F580に装着されている記録媒体Mに保存する構成であってもよい。
レンズ510の光学系は、例えば、フォーカシング用のレンズ、ズーミング用のレンズ、及び絞り羽根などを含む。レンズ510は、マイクロコンピュータ550の制御に基づいて、光学系の合焦用のレンズを駆動する。また、レンズ510は、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cに合焦距離が割り当てられている場合、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cの操作に応じてフォーカシング用のレンズを駆動して合焦距離を変更することができる。
また、レンズ510は、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cに焦点距離が割り当てられている場合、レンズ510は、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cの操作に応じてズーミング用のレンズを駆動し、焦点距離を変更することができる。
また、レンズ510は、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cに絞り値が割り当てられている場合、レンズ510は、第1の操作リング570bまたは第2の操作リング570cの操作に応じて絞り羽根を駆動して絞り値を変更することができる。
また、レンズ510は、通信部590を経由してスレートPC300から受信した制御信号に基づいて、ズーミング、フォーカシング、及び絞り値の変更を行う構成であってもよい。
メモリI/F580は、記録媒体Mとレンズ型撮像装置500の各部との間でのデータの入出力を制御する。メモリI/F580は、記録媒体Mを挿入可能なカードスロットなどを備える。記録媒体Mは、複数の接触端子を備える。また、メモリI/F580は、記録媒体Mがカードスロットに挿入された場合に記録媒体Mの接触端子と電気的に接続される接触端子を備える。これにより、レンズ型撮像装置500は、記録媒体Mにデータを保存することと、記録媒体Mからデータを読み出すこととを実行することができる。
通信部590は、スレートPC300と種々のデータ通信を行う為のモジュールである。通信部590は、例えば、無線LAN、またはBluetooth等によりスレートPC300と通信を行うことができる。また、スレートPC300が例えばイントラネット等のネットワークに接続されている場合、通信部590は、無線LANによりネットワークを経由してスレートPC300と通信する構成であってもよい。レンズ型撮像装置500は、通信部590によりスレートPC300または他の種々の機器と通信することができる。
また、記憶部555は、第1の記憶領域555aと第2の記憶領域555bとを具備する。第1の記憶領域555aは、レンズ型撮像装置500の外観上での各種のボタン及び操作リングの位置を示す図(レンズ外観図)を予め記憶する。なお、第1の記憶領域555aは、レンズ型撮像装置500を複数の角度から見た場合の複数のボタン配置図を予め記憶する。第2の記憶領域57bは、各種のパラメータ名毎に、操作の有無(操作有無)、対応している操作部(対応操作部)、レンズ外観図上での位置(操作部位置)を示す情報が対応付けられたパラメータデータベース(パラメータDB)を記憶する。
上記のようなレンズ型撮像装置500は、例えば、スレートPC300に装着されて使用されることが想定される。図16及び図17により示されるように、スレートPC300には、取り付け器具301を介してレンズ型撮像装置500が取り付けられる。取り付け器具301は、鉤型に形成され、その取付け平板302に凸状のレンズ取付け部303が設けられている。レンズ型撮像装置500は、レンズ取付け部303に対する係止により取り付けられる。
レンズ型撮像装置500は、スレートPC300との間で通信が確立された場合、取得したスルー画をスレートPC300に逐次送信し、スルー画をスレートPC300のディスプレイ334に表示させることができる。
さらに、レンズ型撮像装置500は、スレートPC300からの要求に応じてレンズ外観図及びパラメータDBをスレートPC300に送信する。これにより、レンズ型撮像装置500は、レンズ型撮像装置500の操作部570の各部に割り当てられている割当パラメータをユーザに認識させる為のヘルプ画面をスレートPC300により生成させ、スレートPC300のディスプレイ334に表示させることができる。
図18及び図19は、レンズ型撮像装置500及びレンズ型撮像装置500を制御するスレートPC300の動作の例を示すフローチャートである。図18は、レンズ型撮像装置500の動作の例を示す。図19は、レンズ型撮像装置500を制御するスレートPC300の動作の例を示す。
レンズ型撮像装置500は、電源がONである場合、スレートPC300との間でのデータ通信が確立されるのを待つ。データ通信は、スレートPC300とレンズ型撮像装置500との間で所定のプロトコルが行われることにより確立する。
レンズ型撮像装置500のマイクロコンピュータ550は、モード通信を行う(ステップS51)。マイクロコンピュータ550は、例えば撮影モード、再生モード、及び確認通信モードなどのモードを有する。マイクロコンピュータ550は、スレートPC300の制御に基づいてどのモードが指示されているかを認識し、認識したモードに切り替えて動作する。
マイクロコンピュータ550は、撮影モードがスレートPC300により指示されているか否か判断する(ステップS52)。撮影モードが指示されていると判断した場合、マイクロコンピュータ550は、レンズ510を駆動して受光した光を撮像素子520に結像させる。マイクロコンピュータ550は、結像された光から撮像素子520、信号処理部530、及び画像処理部540に基づいてスルー画を取得する。マイクロコンピュータ550は、取得したスルー画をスレートPC300に逐次送信する(ステップS53)。
さらに、マイクロコンピュータ550は、撮影操作があるか否か判断する(ステップS54)。マイクロコンピュータ550は、シャッターボタン570aが操作された、またはスレートPC300から撮像を指示する制御信号を受け取った場合、撮影操作があったと判断する。
撮影操作があったと判断した場合、マイクロコンピュータ550は、撮影を実行し、ステップS51の処理にループする(ステップS55)。即ち、マイクロコンピュータ550は、設定情報に基づいて撮像素子520により電荷を生成し、生成された電荷に応じて信号処理部530及び画像処理部540により画像データを生成する。さらに、マイクロコンピュータ550は、生成された画像データをメモリI/F580に装着されている記録媒体Mに保存し、ステップS11の処理に戻る。
また、マイクロコンピュータ550は、再生モードがスレートPC300により指示されているか否か判断する(ステップS56)。再生モードが指示されていると判断した場合、マイクロコンピュータ550は、スレートPC300により指定された画像または動画をスレートPC300に送信する(ステップS57)。
さらに、マイクロコンピュータ550は、確認通信モードがスレートPC300により指示されているか否か判断する(ステップS58)。確認通信モードが指示されていると判断した場合、マイクロコンピュータ550は、スレートPC300から受け取る制御信号に基づいてスレートPC300上の表示を変更する必要があるか否か判断する(ステップS59)。例えば、スレートPC300上でレンズ外観図の変更、パラメータの変更、または他の表示の変更を必要とする操作が行われた場合、マイクロコンピュータ550は、表示を変更する必要があると判断する。また、マイクロコンピュータ550は、操作部570の操作により撮像の為のパラメータが変更された場合も、スレートPC300上での表示の変更が必要であると判断する。例えば、最初にスレートPC300でヘルプ画面を開く操作が入力された場合も、マイクロコンピュータ550は、表示を変更する必要があると判断する。
スレートPC300上での表示の変更が必要であると判断した場合、マイクロコンピュータ550は、ヘルプ画面を生成し、スレートPC300に送信する。この為に、マイクロコンピュータ550は、レンズ外観図を記憶部555の第1の記憶領域555aから読み出す(ステップS60)。
さらに、マイクロコンピュータ550は、パラメータDBを記憶部555の第2の記憶領域555bから読み出す(ステップS61)。
マイクロコンピュータ550は、読み出したレンズ外観図及びパラメータDBに基づいて、ヘルプ画面を生成する(ステップS62)。例えば、マイクロコンピュータ550は、ヘルプ画面601と同様に、レンズ外観図上の操作部570の各部に対応する位置に割り当てられた割当パラメータ、及び割当可能パラメータなどを表示させたヘルプ画面を生成する。
マイクロコンピュータ550は、生成したヘルプ画面を通信部590を介してスレートPC300に送信する(ステップS63)。これにより、スレートPC300は、レンズ型撮像装置500の各部の割当パラメータと、割当可能パラメータとを一度にユーザに確認させることができるヘルプ画面をディスプレイ334に表示させることができる。
また、マイクロコンピュータ550は、割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更する操作が入力されたか否か判断する(ステップS64)。割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更する操作が入力されたと判断した場合、マイクロコンピュータ550は、割当パラメータまたはパラメータの設定値を変更し、ステップS51にループする(ステップS65)。
図19は、レンズ型撮像装置500の図18により示された動作に対応して動作するスレートPC300の動作の例を示す。
スレートPC300の制御部350は、レンズ型撮像装置500を制御する為のアプリケーション(レンズ型撮像装置500に対応したコントロールアプリ)を起動する為のアイコンを表示したホーム画面をディスプレイ334に表示させる(ステップS71)。
ホーム画面でレンズ型撮像装置500を制御する為のコントロールアプリが選択された場合(ステップS72)、制御部350は、コントロールアプリのメニュー画面をディスプレイ334に表示させる。制御部350は、メニュー画面上での操作に応じて、撮影モード、再生モード、及びレンズ型撮像装置500の状態を確認する確認通信モードのうちのいずれかを選択する。さらに、制御部350は、通信部371を介して選択されたモードをレンズ型撮像装置500に認識させる為のモード通信制御を行う(ステップS73)。
制御部350は、レンズ型撮像装置500との間で通信が正常に行われたか否か判断する(ステップS74)。レンズ型撮像装置500との間で通信が正常に行われていないと判断した場合、通信NG処理を行う(ステップS75)。この場合、制御部350は、例えばレンズ型撮像装置500との間で通信不良が発生したことを示すアラートをディスプレイ334に表示させ、ステップS73にループする。
また、ステップS74でレンズ型撮像装置500との間で通信が正常に行われたと判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500に撮影モードを指示したか否か判断する(ステップS76)。レンズ型撮像装置500に撮影モードを指示したと判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500からスルー画を受信し、受信したスルー画をディスプレイ334に表示する(ステップS77)。
さらに、制御部350は、撮影操作が入力されたか否か判断する(ステップS79)。例えば、制御部350は、レンズ型撮像装置500が撮影モードである場合、ディスプレイ334にレンズ型撮像装置500に撮影を実行させる為の撮影ボタンを表示する。この撮影ボタンが操作された場合、撮影操作が入力されたと判断する。また、制御部350は、レンズ型撮像装置500のシャッターボタン570aが操作された場合、撮影操作が入力されたと判断する。
撮影操作が入力されたと判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500に撮影を指示する為の制御信号を生成し、生成した制御信号をレンズ型撮像装置500に送信し、ステップS73の処理にループする(ステップS79)。
また、ステップS76でレンズ型撮像装置500に撮影モードを指示していないと判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500に再生モードを指示したか否か判断する(ステップS80)。
レンズ型撮像装置500に再生モードを指示したと判断した場合、制御部350は、再生画像または再生動画を指定する(ステップS81)。例えば、制御部350は、レンズ型撮像装置500に装着されている記憶媒体Mに保存されている画像及び動画のリスト(例えばサムネイル)を取得する。制御部350は、取得したリストの中から再生画像、または再生画像または再生動画を操作に応じて指定する。
レンズ型撮像装置500は、上記のように図18のステップS57でスレートPC300により指示された画像または動画をスレートPC300に送信する。制御部350は、再生画像、または再生動画を受信したか否か判断する(ステップS82)。制御部350は、再生画像または再生動画を受信したと判断した場合、受信した再生画像または再生動画をディスプレイ334に表示し、ステップS73の処理にループする(ステップS83)。
また、制御部350は、ステップS82で再生画像または再生動画を受信していないと判断した場合、通信NG処理を行う(ステップS84)。この場合、制御部350は、例えばレンズ型撮像装置500との間で通信不良が発生したことを示すアラートをディスプレイ334に表示させ、ステップS73にループする。
また、ステップS80でレンズ型撮像装置500に再生モードを指示していないと判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500に確認通信モードを指示したか否か判断する(ステップS85)。
レンズ型撮像装置500に確認通信モードを指示したと判断した場合、制御部350は、確認通信を実行する(ステップS86)。この場合、制御部350は、確認通信に関する制御信号をレンズ型撮像装置500に送信する。例えば、最初にレンズ型撮像装置500の各操作部に割り当てられたパラメータを確認する為のヘルプ画面を開く場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500にヘルプ画面を要求する。また、制御部350は、既にヘルプ画面をディスプレイ334に開いている場合、ヘルプ画面上の表示を変更する必要があるか否か判断する。ヘルプ画面上の表示を変更する必要があると判断した場合、制御部350は、レンズ型撮像装置500に新たなヘルプ画面を要求する。
レンズ型撮像装置500は、上記のように図18のステップS60乃至63でスレートPC300により要求されたヘルプ画面を生成し、生成したヘルプ画面をスレートPC300に送信する。制御部350は、ヘルプ画面の画像を受信したか否か判断する(ステップS87)。制御部350は、ヘルプ画面の画像を受信したと判断した場合、受信した画像に基づいてヘルプ画面をディスプレイ334に表示し、ステップS73の処理にループする(ステップS88)。
また、制御部350は、ステップS87でヘルプ画面の画像を受信していないと判断した場合、通信NG処理を行う(ステップS89)。この場合、制御部350は、例えばレンズ型撮像装置500との間で通信不良が発生したことを示すアラートをディスプレイ334に表示させ、ステップS73にループする。
上記したように、レンズ型撮像装置500は、各操作部に割り当てられている割当パラメータ及び各操作部により割り当てが可能な割当可能パラメータを、レンズ外観図に対応付けた状態でヘルプ画面を生成し、生成したヘルプ画面を制御側の機器であるスレートPC300に表示させることができる。これにより、種々のパラメータを変更する為の機能を任意で割り当てることができる複数の操作部を複数備えるレンズ型撮像装置500において、どの操作部にどのパラメータが割り当てられているかを1つの画面上でユーザに認識させることができる。
この結果、より利便性の高い撮像装置、撮像装置の制御方法、及び撮像システムを提供することができる。
なお、上記の実施形態では、撮像装置100の記憶部57がボタン配置図を有し、レンズ200のROM200cがレンズ外観図を有する構成であると説明したが、この構成に限定されない。ボタン配置図及びレンズ外観図をスレートPC300が備える構成であってもよい。また、例えば、撮像装置100またはレンズ型撮像装置500をコントロールするためのアプリケーション(コントロールアプリ)がボタン配置図及びレンズ外観図を備える構成であってもよい。この場合、スレートPC300は、コントロールアプリを例えばサーバ上などからダウンロードした際にボタン配置図及びレンズ外観図を取得することができる。またさらに、スレートPC300は、撮像装置100と初期設定の為の通信を行う際に撮像装置100からボタン配置図及びレンズ外観図を取得する構成であってもよい。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。