JP6157509B2 - 防炎性ポリアミドのための安定化剤としてのCuO/ZnO混合物 - Google Patents

防炎性ポリアミドのための安定化剤としてのCuO/ZnO混合物 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性成形材料であって、
A)10〜99.8質量%の、熱可塑性ポリアミドと、
B)0.1〜60質量%の、赤リンと、
C)0.05〜5質量%の、銅および亜鉛ならびに担体材料を含む触媒と、
D)0〜40質量%の、耐衝撃性改良剤と、
E)0〜60質量%の、更なる添加剤と、
を含有し、前記A)〜E)の質量%の合計が100%となる前記熱可塑性成形材料に関する。
更に、本発明は、かかる成形材料の、繊維、シートおよび成形体の製造のための使用ならびにその場合に得られるあらゆる種類の成形体、繊維およびシートに関する。
赤リンを、熱可塑性プラスチックへ、とりわけ強化されたまたは充填剤が加えられたポリアミドへ添加することにより、有効な防炎性がもたらされることは知られている(DE-A-1931387)。しかし、赤リンは、悪条件下、例えば高められた温度、湿度、アルカリもしくは酸素の存在などにおいては、リン化水素および一価ないし5価のリンの酸などの分解生成物を形成する傾向にある。熱可塑性プラスチック、例えばポリアミドに混加された赤リンは、たしかにポリマー中に埋め込まれた結果として熱的酸化に対して十分に保護されているものの、ここでもより長期にわたり分解生成物が形成されうる。そのことは、射出成形法における造粒物の不適切な加工に際して、形成されるホスフィンは悪臭をもたらすことがあり、それに加えて毒性であるという点から欠点である。同時に生成するリンの酸は、成形部材の表面に析出することがあり、それにより、とりわけ成形部材の表面漏れ電流耐性が低下する。従って、プラスチック用の防炎剤として使用される赤リンの安定性を高める試みに事欠かない。ここで、安定化作用は、亜鉛、マグネシウムもしくは銅の酸化物または水酸化物の添加によって達成できる。DE-A-2625691によれば、金属酸化物によるこの安定化に加えて、リン粒子はポリマーによって包囲される。しかし、前記の被覆法またはカプセル化法は、かなりの手間と費用がかかり、更に該系の安定化作用は、全ての場合に満足のいくものではない。
CuO/ZnOベースの触媒は市販されており、かつ一般に合成ガス触媒としてまたはガス浄化のために使用される(例えばDE-A 37 17 111、DE-A 43 01 469、W02002/94435、W02004/22223およびW02007/093526を参照)。
従って、本発明の課題は、効果的に安定化された赤リンを防炎剤として含有する熱可塑性成形材料を開発することであった。該安定化剤は、更に、加工の間の良好な安定性と、プラスチック溶融物中での特に均質な分布性の点で優れているべきである。更に、金属導体上での接点皮膜の形成を担う揮発性リン化合物の遊離を低減し、もしくは抑制すべきである。
それにより冒頭に定義された成形材料が見出された。好ましい実施形態は、従属形式請求項に記載されうる。
驚くべきことに、上述の触媒を安定化剤として含有する熱可塑性成形材料は、前記触媒が少量でも、要求される特性を際だって満たすことが判明した。
成分A)として、本発明による成形材料は、10〜99.8質量%の、好ましくは20〜98質量%の、特に30〜90質量%の少なくとも1種のポリアミドを含有する。
本発明による成形材料のポリアミドは、一般に、ISO 307により25℃で96質量%の硫酸中の0.5質量%溶液において測定して、90〜350ml/gの、好ましくは110〜240ml/gの粘度数を有する。
少なくとも5000の分子量(質量平均値)を有する半晶質または非晶質の樹脂、例えば米国特許公報第2 071 250号、同第2 071 251号、同第2 130 523号、同第2 130 948号、同第2 241 322号、同第2 312 966号、同第2 512 606号および同第3 393 210号に記載される樹脂が好ましい。
このための例は、7〜13個の環員を有するラクタムから誘導されるポリアミド、例えばポリカプロラクタム、ポリカプリルラクタムおよびポリラウリンラクタムならびにジカルボン酸とジアミンとの反応によって得られるポリアミドである。
ジカルボン酸としては、6〜12個の、特に6〜10個の炭素原子を有するアルカンジカルボン酸および芳香族ジカルボン酸が使用できる。ここで、酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸およびテレフタル酸および/またはイソフタル酸が挙げられているにすぎない。
ジアミンとしては、特に6〜12個の、特に6〜8個の炭素原子を有するアルカンジアミンならびにm−キシリレンジアミン(例えばBASF SE社のUltramid(登録商標)X17、MXDAとアジピン酸との1:1のモル比)、ジ(4−アミノフェニル)メタン、ジ(4−アミノ−シクロヘキシル)メタン、2,2−ジ(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(4−アミノシクロヘキシル)プロパンまたは1,5−ジアミノ−2−メチルペンタンが適している。
好ましいポリアミドは、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミドおよびポリカプロラクタムならびにコポリアミド6/66、特に5〜95質量%のカプロラクタム単位の割合を有するもの(例えばBASF SE社のUltramid(登録商標)C31)である。更に適したポリアミドは、ω−アミノアルキルニトリル、例えばアミノカプロニトリルから(PA6)およびアジポジニトリルとヘキサメチレンジアミンから(PA66)、水の存在下での、いわゆる直接重合によって、例えばDE-A 10313681、EP-A 1198491およびEP 922065に記載されるようにして得られる。
更に、例えば1,4−ジアミノブタンとアジピン酸との高められた温度での縮合によって得られるポリアミド(ポリアミド4,6)も挙げられる。この構造のポリアミドの製造法は、例えばEP-A 38 094、EP-A 38 582およびEP-A 39 524に記載されている。
更に、上述のモノマーの2つ以上の共重合によって得られるポリアミドまたは複数のポリアミドの混合物が適しており、その際、混合比は任意である。特に、ポリアミド66と、他のポリアミド、特にコポリアミド6/66との混合物が好ましい。
更に、PA6/6TおよびPA66/6Tなどの、トリアミン含量が0.5質量%未満、好ましくは0.3質量%未満である部分芳香族コポリアミドが特に好ましいと見なされている(EP-A 299 444を参照)。更なる高温安定性ポリアミドは、EP-A 19 94 075から公知である(PA6T/6I/MXD6)。
低いトリアミン含量を有する好ましい部分芳香族コポリアミドの製造は、EP-A 129 195およびEP-A 129 196に記載される方法により行うことができる。
以下のリストは、上述のポリアミドならびに本発明の範囲における更なるポリアミドA)と、含まれているモノマーを含んでいるが、それは全てを網羅するものではない。
AB−ポリマー:
PA 4 ピロリドン
PA 6 ε−カプロラクタム
PA 7 エタノラクタム
PA 8 カプリルラクタム
PA 9 9−アミノペラルゴン酸
PA 11 11−アミノウンデカン酸
PA 12 ラウリンラクタム
AA/BB−ポリマー
PA 46 テトラメチレンジアミン、アジピン酸
PA 66 ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸
PA 69 ヘキサメチレンジアミン、アゼライン酸
PA 610 ヘキサメチレンジアミン、セバシン酸
PA 612 ヘキサメチレンジアミン、デカンジカルボン酸
PA 613 ヘキサメチレンジアミン、ウンデカンジカルボン酸
PA 1212 1,12−ドデカンジアミン、デカンジカルボン酸
PA 1313 1,13−ジアミノトリデカン、ウンデカンジカルボン酸
PA 6T ヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA 9T 1,9−ノナンジアミン、テレフタル酸
PA MXD6 m−キシリレンジアミン、アジピン酸
PA 6I ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸
PA 6−3−T トリメチルヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA 6/6T(PA 6およびPA 6Tを参照)
PA 6/66(PA 6およびPA 66を参照)
PA 6/12(PA 6およびPA 12を参照)
PA 66/6/610(PA 66、PA 6およびPA 610を参照)
PA 6I/6T(PA 6IおよびPA 6Tを参照)
PA PACM 12 ジアミノジシクロヘキシルメタン、ラウリンラクタム
PA 6I/6T/PACM、例えばPA 6I/6T+ジアミノジシクロヘキシルメタン
PA 12/MACMI ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフタル酸
PA 12/MACMT ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、テレフタル酸
PA PDA−T フェニレンジアミン、テレフタル酸
好ましい防炎剤B)は、元素の赤リン、特にガラス繊維強化された成形材料と組み合わせて、未処理の形態で使用できるものである。
しかし、特に、リンが低分子量の液状物質、例えばシリコーン油、パラフィン油またはフタル酸のエスエル(特にジオクチルフタレート、EP 176 836を参照)またはアジピン酸で、またはポリマーのもしくはオリゴマーの化合物で、例えばフェノール樹脂もしくはアミノプラストならびにポリウレタンで表面被覆されている配合物が適している(EP-A 384 232、DE-A 196 48 503)。かかるいわゆる鈍感剤は、一般に、100質量%のB)に対して、0.05〜5質量%の量で含まれている。
更に、赤リンの濃縮物、例えばポリアミドまたはエラストマー中の濃縮物は、防炎剤として適している。特に、濃縮物ポリマーとしては、ポリオレフィンホモポリマーおよびポリオレフィンコポリマーが適している。しかし、前記濃縮物ポリマーの割合は、ポリアミドがサーモプラストとして使用されない場合には、本発明による成形材料中の成分A)およびB)の質量に対して、35質量%を上回るべきでない。
好ましい濃縮物組成は、
1)30〜90質量%の、好ましくは45〜70質量%のポリアミドまたはエラストマー、
2)10〜70質量%の、好ましくは30〜55質量%の赤リン
である。
前記バッチのために使用されるポリアミドは、A)とは異なってよいが、または非相溶性または融点の差が該成形材料に悪影響を及ぼさないようにA)と同じであることが好ましい。前記成形材料中に分布されるリン粒子の平均粒度(d50)は、好ましくは0.0001〜0.5mm、特に0.001〜0.2mmである。
本発明による成形材料中の成分B)の含量は、前記成分A)〜E)の合計に対して、0.1〜60質量%、好ましくは0.5〜40質量%、特に1〜15質量%である。
成分C)として、本発明による成形材料は、0.05〜5質量%の、好ましくは0.1〜2質量%の、特に0.1〜1.5質量%の、殊に好ましくは0.1〜1質量%の、Cu、Znおよび担体材料を含む触媒を含有する。
当業者の実際の感覚においては、前記担体材料は、吸着材料または吸収材料(しかし該材料はしばしば「触媒」としても呼ばれる)であって、本来の目的で使用した場合には実際に触媒作用を有さないものである。
該成分のBET表面積は、好ましくは1〜350m2/g、特に10〜250m2/g、特に好ましくは20〜150m2/g(ISO 9277による、窒素下)である。
好適な不活性担体材料は、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、二酸化ジルコニウム、アルミノケイ酸塩、クレイ、ゼオライト、珪藻土、ハイドロタルサイト、熱分解法ケイ酸またはそれらの混合物であり、その際、酸化アルミニウムおよび/または二酸化ジルコニウムが好ましい。
本発明による触媒は銅を含有し、それは、部分的に金属のCuとして存在し、その他はCu(I)酸化物およびCu(II)酸化物の形で存在する。
好ましい触媒混合物においては、Cuは、CuOとして計算して、それぞれ触媒組成物の全量に対して、少なくとも30質量%、好ましくは35質量%、特に40質量%であり、かつ高くても70質量%、好ましくは高くても65質量%のCuOである量で含まれている。
好ましい量のZnOは、15〜60質量%の、好ましくは15〜55質量%の、特に15〜48質量%のZnOである。
前記担体材料の好ましい割合は、1〜35質量%、好ましくは10〜35質量%、特に13〜30質量%であり、その際、酸化アルミニウムおよび/または二酸化ジルコニウムが好ましい。
更に、前記触媒C)は混合物において、0〜5質量%の、好ましくは0〜2質量%の、特に0〜1質量%の更なる助触媒を含有してよい。
これらの助触媒は、アルカリ(土類)金属、希土類元素、Sc、Ti、V、Cr、Y、Zr、B、Si、Ge、P、Biから選択される元素もしくはその酸化物またはそれらの混合物であり、その際、Co、Fe、Ni、W、Cr、Mo、Mn、K、Mg、Ca、Cu、Zn、Alが好ましい。
特に好ましい触媒C)は、
30〜65質量%の、好ましくは35〜65質量%のCuO、
15〜60質量%の、好ましくは15〜55質量%のZnO、
10〜35質量%の、好ましくは13〜30質量%の酸化アルミニウム、
0〜5質量%の、好ましくは0〜2質量%の助触媒、
からなり、その質量%の合計が100%となる混合物である。
本発明による触媒の形状および形態は、任意に選択でき、例えばタブレット、環状物、星状物、車輪状物、押出物、例えば円筒体、ペレットもしくはストランドであり、成分C)としては、環状タブレットもしくはタブレットまたは粉体形が好ましい。
本発明による触媒の製造に際して、該触媒は、一般に「酸化された」形で得られる。すなわち前記銅は、触媒中に銅酸化物の形でCuと混合されて存在する。
触媒C)の製造は当業者に公知であり、かつ例えばアルカリ性沈殿試薬で相応の塩を一緒に沈殿させ、引き続き該固体を高められた温度で乾燥ならびにか焼させることによって行うことができる(DE-A 37 17111を参照)。
DE-A 43 01 469によるもう一つの製造様式は、構造M−Al24のスピネルをAl23マトリクス中で金属塩溶液を用いて水性含浸させ、そして相応の金属酸化物と一緒に混練し、引き続きか焼させることによって行われる(DE-A 43 01 469を参照)。
更なる製造方法は、WO2002/94435、WO2004/22223およびWO2007/093526に記載されている。
好ましい触媒C)は、ハイドロタルサイトまたは亜鉛もしくはアルカリ土類金属の酸化物もしくは水酸化物または塩をベースとする酸捕捉剤と一緒に成形材料中で使用される。
混合比は、好ましくは10:1〜1:10、特に5:1〜1:5(質量比)である。
好適な酸捕捉剤は、ZnO、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、MgO、Mg(OH)2、ZnCO3、MgCO3、CaCO3、炭酸マグネシウムカルシウム、AlOOHであり、その際、ZnO、塩基性のZnCO3、Mg(OH)2、CaCO3が特に好ましい。
成分D)として、前記成形材料は、0〜40質量%の量で、好ましくは1〜30質量%の量で、特に2〜20質量%の量でゴム弾性ポリマー(しばしば耐衝撃改良剤、エラストマーまたはゴムとも呼ばれる)を含有する。
ごく一般的に、その場合に、好ましくはエチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、ビニルアセテート、スチレン、アクリロニトリルおよびアルコール成分中に1〜18個の炭素原子を有するアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルといったモノマーの少なくとも2つから構成されているコポリマーである。
かかるポリマーは、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie、14/1巻(Georg-Thieme出版、シュトゥットガルト、1961)の392頁〜406頁およびC.B. Bucknallによる論文「Toughened Plastics」(Applied Science Publishers、ロンドン、1977)に記載されている。
以下に、かかるエラストマーの幾らかの好ましい種類を紹介する。
かかるエラストマーの好ましい種類は、いわゆるエチレン−プロピレン(EPM)ゴムもしくはエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)ゴムである。
EPMゴムは、一般的に実質的には二重結合をもはや有さないが、その一方で、EPDMゴムは、100個の炭素原子当たりに1〜20個の二重結合を有しうる。
EPDMゴムのためのジエンモノマーとしては、例えば共役ジエン、例えばイソプレンおよびブタジエン、5〜25個の炭素原子を有する非共役ジエン、例えばペンタ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,5−ジエン、2,5−ジメチルヘキサ−1,5−ジエンおよびオクタ−1,4−ジエン、環状ジエン、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペンタジエンならびにアルケニルノルボルネン、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロペニル−5−ノルボルネンおよびトリシクロジエン、例えば3−メチル−トリシクロ(5.2.1.0.2.6)−3,8−デカジエンまたはそれらの混合物が挙げられる。ヘキサ−1,5−ジエン、5−エチリデンノルボルネンおよびジシクロペンタジエンが好ましい。EPDMゴムのジエン含量は、ゴムの全質量に対して、好ましくは0.5〜50質量%、特に1〜8質量%である。
EPMゴムもしくはEPDMゴムは、好ましくは反応性カルボン酸もしくはそれらの誘導体でグラフトされていてもよい。ここで、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導体、例えばグリシジル(メタ)アクリレートならびにマレイン酸無水物が挙げられる。
好ましいゴムの更なる群は、エチレンとアクリル酸および/またはメタクリル酸および/またはこれらの酸のエステルとのコポリマーである。更に、前記ゴムは、なおもジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはこれらの酸の誘導体、例えばエステルおよび無水物、および/またはエポキシ基含有モノマーを含んでよい。これらのジカルボン酸誘導体もしくはエポキシ基を含むモノマーは、好ましくはジカルボン酸を含むもしくはエポキシ基を含む、一般式IもしくはIIもしくはIIIもしくはIV
Figure 0006157509
[式中、R1〜R9は、水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表し、かつmは、0〜20の整数であり、gは、0〜10の整数であり、かつpは、0〜5の整数である]のモノマーをモノマー混合物に添加することによって前記ゴム中に組み込まれる。
好ましくは、前記基R1〜R9は、水素を意味し、その際、mは、0または1を表し、かつgは、1を表す。相応の化合物は、マレイン酸、フマル酸、マレイン酸無水物、アリルグリシジルエーテルおよびビニルグリシジルエーテルである。
好ましい式I、IIおよびIVの化合物は、マレイン酸、マレイン酸無水物およびアクリル酸および/またはメタクリル酸のエポキシ基含有エステル、例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよび第三級アルコールを有するエステル、例えばt−ブチルアクリレートである。前記エステルは、確かに遊離のカルボキシル基を有さないが、その振る舞いは遊離酸と近いため、潜在的カルボキシル基を有するモノマーと呼ばれる。
好ましくは、前記コポリマーは、50〜98質量%のエチレン、0.1〜20質量%のエポキシ基含有モノマーおよび/またはメタクリル酸および/または酸無水物基含有モノマーならびに残量が(メタ)アクリル酸エステルからなる。
特に、
50〜98質量%の、特に55〜95質量%のエチレン、
0.1〜40質量%の、特に0.3〜20質量%のグリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレート、(メタ)アクリル酸および/またはマレイン酸無水物、および
1〜45質量%の、特に5〜40質量%のn−ブチルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシルアクリレート
からなるコポリマーが好ましい。
アクリル酸および/またはメタクリル酸の更なる好ましいエステルは、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステルおよびイソブチルエステルもしくはt−ブチルエステルである。
その他に、ビニルエステルおよびビニルエーテルもコモノマーとして使用できる。
上記のエチレンコポリマーは、自体公知の方法に従って、好ましくは高圧および高められた温度下での統計共重合によって製造できる。相応の方法は一般に公知である。
好ましいエラストマーは、またエマルジョンポリマーであり、その製造は、例えばBlackleyの論文「Emulsion Polymerization」に記載されている。使用可能な乳化剤および触媒は自体公知である。
基本的には、均一な構造のエラストマーまたはシェル構造を有するエラストマーが使用できる。シェル状構造は、個々のモノマーの添加順序によって決まり、ポリマーの形状もこの添加順序によって影響される。
単なる例としてのみ、ここでは前記エラストマーのゴム部分の製造のためのモノマーとして、アクリレート、例えばn−ブチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレート、相応のメタクリレート、ブタジエンおよびイソプレンならびにそれらの混合物が挙げられる。これらのモノマーは、更なるモノマー、例えばスチレン、アクリロニトリル、ビニルエーテルおよび更なるアクリレートまたはメタクリレート、例えばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびプロピルアクリレートと共重合されうる。
エラストマーの軟質相もしくはゴム相(0℃未満のガラス転移温度を有する)は、コア部、外側シェル部または中間シェル部(2つより多くのシェル構造を有するエラストマーの場合)を表すことがある。複数シェル状エラストマーの場合には、複数のシェルがゴム相からなっていてもよい。前記ゴム相の他になおも1つ以上の硬質成分(20℃を上回るガラス転移温度を有する)が前記エラストマーの構造に関与している場合に、前記硬質成分は、一般に、スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレートおよびメチルメタクリレートを主モノマーとして重合させることによって製造される。その他に、ここでも、より低い割合の更なるコモノマーを使用することができる。
幾つかの場合に、表面に反応性基を有するエマルジョンポリマーを使用することが好ましいことが判明した。かかる基は、例えばエポキシ基、カルボキシル基、潜在的カルボキシル基、アミノ基もしくはアミド基ならびに一般式
Figure 0006157509
[前記置換基は、以下の意味を有しうる:
10は、水素またはC1〜C4−アルキル基を意味し、
11は、水素、C1〜C8−アルキル基またはアリール基、特にフェニルを意味し、
12は、水素、C1〜C10−アルキル、C6〜C12−アリール基もしくは−OR13を意味し、
13は、C1〜C8−アルキル基もしくはC6〜C12−アリール基を意味し、前記基は、場合によりO含有基もしくはN含有基で置換されていてよく、
Xは、化学結合、C1〜C10−アルキレン基もしくはC6〜C12−アリーレン基または
Figure 0006157509
を意味し、
Yは、O−ZまたはNH−Zを意味し、かつ
Zは、C1〜C10−アルキレン基もしくはC6〜C12−アリーレン基を意味する]の併用によって導入できる官能基である。
EP-A208 187に記載されるグラフトモノマーも、前記表面に反応性基を導入するために適している。更なる例としては、なおも、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびアクリル酸もしくはメタクリル酸の置換エステル、例えば(N−t−ブチルアミノ)エチルメタクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)メタクリレートおよび(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレートが挙げられる。
更に、ゴム相の粒子が架橋されていてもよい。架橋剤として作用するモノマーとしては、例えばブタ−1,3−ジエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートおよびジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレートならびにEP-A 50 265に記載される化合物である。
更に、いわゆるグラフト架橋性モノマー(グラフト結合性モノマー)も使用できる。すなわち2つ以上の重合性二重結合を有するモノマーであって、重合に際して種々の速度で反応するモノマーを使用することもできる。好ましくは、少なくとも1つの反応性基がその他のモノマーとほぼ同じ速度で重合し、その一方で、別の反応性基(または複数の反応性基)が、例えば明らかによりゆっくりと重合する化合物が使用される。異なる重合速度は、ゴム中に規定割合の不飽和二重結合を必然的にもたらす。引き続きかかるゴム上に更なる相がグラフトされるときに、ここで前記ゴム中に存在する二重結合は、少なくとも部分的にグラフトモノマーと反応して化学結合を形成する。すなわちグラフトされた相は、少なくとも部分的に化学結合を介してグラフトベースと結合されている。
かかるグラフト架橋性モノマーのための例は、アリル基を含むモノマー、特にエチレン性不飽和カルボン酸のアリルエステル、例えばアリルアクリレート、アリルメタクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネートまたはこれらのジカルボン酸の相応のモノアリル化合物である。その他に、多くの更なる好適なグラフト架橋性モノマーが存在する。更なる詳細については、ここでは例えばUS-PS 4 148 846を参照されたい。
一般に、これらの架橋性モノマーの耐衝撃性向上ポリマー中での割合は、該耐衝撃性向上ポリマーに対して、5質量%まで、好ましくは3質量%以下である。
以下に幾つかの好ましいエマルジョンポリマーを挙げる。まず、ここでは以下の構造を有する、コアと少なくとも1つの外側シェルを有するグラフトポリマーが挙げられるべきである:
Figure 0006157509
複数のシェル状構造を有するグラフトポリマーの代わりに、均一な、すなわち単一のシェルの、ブタ−1,3−ジエン、イソプレンおよびn−ブチルアクリレートまたはそれらのコポリマーからなるエラストマーも使用できる。これらの生成物もまた、架橋性モノマーまたは反応性基を有するモノマーを併用することによって製造できる。
好ましいエマルジョンポリマーのための例は、n−ブチルアクリレート/(メタ)アクリル酸コポリマー、n−ブチルアクリレート/グリシジルアクリレートコポリマーもしくはn−ブチルアクリレート/グリシジルメタクリレートコポリマー、n−ブチルアクリレートもしくはブタジエンベースの内側コアと上述のコポリマーおよびエチレンと反応性基を与えるコモノマーとのコポリマーからなる外側シェルとを有するグラフトポリマーである。
前記のエラストマーは、他の通常の方法によっても、例えば懸濁重合によっても製造できる。
シリコーンゴム、例えばDE-A 37 25 576、EP-A 235 690、DE-A 38 00 603およびEP-A 319 290に記載されるシリコーンゴムは同様に好ましい。
特に好ましいゴムD)は、官能性モノマーを含む前記のエチレンコポリマーであり、その際、前記官能性モノマーは、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、アミノ基、ヒドロキシル基、エポキシ基、ウレタン基もしくはオキサゾリン基またはそれらの混合物の群から選択される。
前記官能基の割合は、100質量%のD)に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%、特に0.3〜7質量%である。
特に好ましいモノマーは、エチレン性不飽和モノカルボン酸もしくはジカルボン酸またはかかる酸の官能性誘導体から構成されている。
基本的に、アクリル酸もしくはメタクリル酸のあらゆる第一級、第二級および第三級のC1〜C18−アルキルエステルが適しているが、1〜12個の炭素原子、特に2〜10個の炭素原子を有するエステルが好ましい。
そのための例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレートおよびt−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレートおよびデシルアクリレートもしくはメタクリル酸の相応のエステルである。そのうち、n−ブチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレートが特に好ましい。
前記エステルの代わりに、または前記エステルに加えて、前記オレフィンポリマー中に、エチレン性不飽和モノカルボン酸もしくはジカルボン酸の酸官能性のおよび/または潜在的に酸官能性のモノマーまたはエポキシ基を有するモノマーが含まれていてよい。
モノマーのための更なる例としては、アクリル酸、メタクリル酸、これらの酸の第三級アルキルエステル、特にt−ブチルアクリレートおよびジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはこれらの酸の誘導体ならびにそれらのモノエステルが挙げられる。
潜在的に酸官能性のモノマーとは、重合条件下でもしくは成形材料中にオレフィンポリマーを導入する際に遊離の酸基を形成するような化合物を表すべきである。そのための例としては、20個までの炭素原子を有するジカルボン酸の無水物、特にマレイン酸無水物および上述の酸の第三級C1〜C12−アルキルエステル、特にt−ブチルアクリレートおよびt−ブチルメタクリレートが挙げられる。
酸官能性のもしくは潜在的に酸官能性のモノマーおよびエポキシ基を含むモノマーは、好ましくは、一般式I〜IVの化合物をモノマー混合物へと添加することによってオレフィンポリマー中に組み込まれる。
エチレンコポリマーのメルトインデックスは、一般に1〜80g/10分(190℃および2.16kgの加重で測定した)の範囲である。
前記のエチレン−α−オレフィンコポリマーの分子量は、10000〜500000g/モル、好ましくは15000〜400000g/モル(Mn、PSキャリブレーションを用いた1,2,4−トリクロロベンゼン中のGPCによって測定)である。
具体的な一実施形態においては、いわゆる「シングルサイト触媒」によって製造されたエチレン−α−オレフィンコポリマーが使用される。更なる詳細は、US 5,272,236に記載されうる。この場合に、前記エチレン−α−オレフィンコポリマーは、4未満の、好ましくは3.5未満の、ポリオレフィンについての狭い分子量分布を有する。
好ましく使用される市販品Bは、Exxon社、Kraton社およびDuPont社のExxelor(登録商標)VA 1801もしくは1803、Kraton(登録商標)G 1901 FXもしくはFusabond(登録商標)N NM493 DもしくはFusabond(登録商標)A560ならびにMitsui社のTafmer(登録商標)MH 7010である。
もちろん、上記説明のゴム種の混合物も使用できる。
成分E)として、本発明による成形材料は、60質量%までの、好ましくは50質量%までの更なる添加剤を含有してよい。
繊維状のもしくは粒子状の充填剤E)として、炭素繊維、ガラス繊維、ガラスビーズ、非晶質ケイ酸、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、白亜、石英粉、マイカ、硫酸バリウムおよび長石が挙げられ、それらは、1〜50質量%の量で、特に5〜40質量%の量で、好ましくは10〜40質量%の量で使用される。
好ましい繊維状の充填剤としては、炭素繊維、アラミド繊維およびチタン酸カリウム繊維が挙げられ、その際、ガラス繊維はEガラスとして特に好ましい。これらは、ロービングまたはカットガラスとして商慣習の形状で使用できる。
前記繊維状の充填剤は、サーモプラストとの相容性をより良くするために、シラン化合物で表面が前処理されていてよい。
好適なシラン化合物は、一般式
Figure 0006157509
[前記置換基は以下の意味を有する:
Figure 0006157509
nは、2〜10の整数、好ましくは3〜4の整数を意味し、
mは、1〜5の整数、好ましくは1〜2の整数を意味し、
kは、1〜3の整数、好ましくは1を意味する]の化合物である。
好ましいシラン化合物は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシランならびに置換基Xとしてグリシジル基を含む相応のシランである。
前記シラン化合物は、一般に、表面被覆のために、(E)に対して)0.01〜2質量%の量で、好ましくは0.025〜1.0質量%の量で、特に0.05〜0.5質量%の量で使用される。
針状無機充填剤も適している。
針状無機充填剤とは、本発明の範囲では、非常に特徴的な針状特性を有する無機充填剤を表す。例としては、針状ウォラストナイトが挙げられる。好ましくは、前記無機物は、8:1〜35:1の、好ましくは8:1〜11:1のL/D(長さと直径)比を有する。前記無機充填剤は、場合により、上述のシラン化合物で前処理されていてもよいが、その前処理は必ずしも必要なわけではない。
更なる充填剤としては、カオリン、か焼カオリン、ウォラストナイト、タルクおよび白亜が挙げられ、更に薄片状もしくは針状のナノ充填剤が挙げられ、その量は0.1〜10%が好ましい。好ましくは、このためには、ベーマイト、ベントナイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライトおよびラポナイトが使用される。前記薄片状のナノ充填剤と、有機バインダーとの良好な相容性を得るために、前記薄片状のナノ充填剤は従来技術に従って有機変性されている。前記薄片状または針状のナノ充填剤を本発明によるナノ複合材へと添加することによって、更なる機械的強度の向上がもたらされる。
成分E)として、本発明による成形材料は、0.05〜3質量%の、好ましくは0.1〜1.5質量%の、特に0.1〜1質量%の潤滑剤を含有してよい。
10〜44個の炭素原子を、好ましくは12〜44個の炭素原子を有する脂肪酸のアルミニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはエステルもしくはアミドが好ましい。
前記金属イオンは、好ましくはアルカリ土類金属およびアルミニウムであり、その際、CaまたはMgが特に好ましい。
好ましい金属塩は、ステアリン酸カルシウムおよびモンタン酸カルシウムならびにステアリン酸アルミニウムである。
また種々の塩の混合物も使用でき、その際、混合比は任意である。
前記カルボン酸は一価または二価であってよい。例として、ペラルゴン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、マルガリン酸、ドデカン二酸、ベヘン酸および特に好ましくはステアリン酸、カプリン酸ならびにモンタン酸(30〜40個の炭素原子を有する脂肪酸の混合物)が挙げられる。
前記脂肪族アルコールは、一価ないし四価であってよい。アルコールのための例は、n−ブタノール、n−オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリトールであり、その際、グリセリンおよびペンタエリトリトールが好ましい。
前記脂肪族アミンは、一価ないし三価であってよい。そのための例は、ステアリルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ(6−アミノヘキシル)アミンであり、その際、エチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンが特に好ましい。好ましいエステルまたはアミドは、相応して、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、エチレンジアミンジステアレート、グリセリンモノパルミテート、グリセリントリラウレート、グリセリンモノベヘネートおよびペンタエリトリトールテトラステアレートである。
種々のエステルもしくはアミドの混合物も使用でき、またはエステルとアミドを組み合わせて使用してもよく、その際、混合比は任意である。
成分E)として、本発明による成形材料は、0.05〜3質量%の、好ましくは0.1〜1.5質量%の、特に0.1〜1質量%の銅系安定化剤、好ましくはハロゲン化銅(I)であって、特にアルカリ金属ハロゲン化物、好ましくはKIとの混合物、特に1:4の比率の混合物、または立体障害フェノールまたはそれらの混合物を含有してよい。
一価の銅の塩としては、好ましくは酢酸銅(I)、塩化銅(I)、臭化銅(I)およびヨウ化銅(I)が該当する。付加的に、ホスフィン錯体(特にビス−トリフェニルホスフィン−ヨウ化銅)も含まれていてよい。これらは、ポリアミドに対して、5〜500ppmの銅、好ましくは10〜250ppmの量で含まれている。
好ましい特性は、特に、前記銅が分子的分布でポリアミド中に存在する場合に得られる。それは、前記成形材料に、ポリアミド、一価の銅の塩およびアルカリ金属ハロゲン化物を均質な固溶体の形で含有する濃縮物を添加することで得られる。典型的な濃縮物は、例えば79〜95質量%のポリアミドおよび21〜5質量%のヨウ化銅もしくは臭化銅とヨウ化カリウムとからなる混合物からなる。銅の均質な固溶体の濃度は、該固溶体の全質量に対して、好ましくは0.3〜3質量%、特に0.5〜2質量%であり、かつヨウ化銅(I)のヨウ化カリウムに対するモル比は、1〜11.5、好ましくは1〜5である。
前記濃縮物のために好適なポリアミドは、ホモポリアミドおよびコポリアミドであり、特にポリアミド6およびポリアミド6.6である。
立体障害フェノールE)としては、原則的に、フェノール性構造を有し、該フェノール環に少なくとも1つの立体的に要求のきびしい基を有するあらゆる化合物が適している。
好ましくは、例えば、式
Figure 0006157509
[式中、
1およびR2は、アルキル基、置換されたアルキル基または置換されたトリアゾール基を意味し、その際、前記基R1およびR2は、同一または異なってよく、かつR3は、アルキル基、置換されたアルキル基、アルコキシ基または置換されたアミノ基を意味する]の化合物が該当する。
前記の種類の酸化防止剤は、例えばDE-A 27 02 661(US- 4 360 617)に記載されている。
好ましい立体障害フェノールの更なる群は、置換されたベンゼンカルボン酸から、特に置換されたベンゼンプロピオン酸から誘導される。
前記クラスからの特に好ましい化合物は、式
Figure 0006157509
[式中、R4、R5、R7およびR8は、互いに独立して、C1〜C8−アルキル基を表し、前記基は、そこで置換されていてよく(その少なくとも1つは、立体的に要求のきびしい基である)、かつR6は、1〜10個の炭素原子を有する二価の脂肪族基を意味し、前記基は、その主鎖中にC−O結合を有してよい]の化合物である。
前記式に相当する好ましい化合物は、
Figure 0006157509
(BASF SE社のIrganox(登録商標)245)
Figure 0006157509
(BASF SE社のIrganox(登録商標)259)
である。
例示的に、全体として立体障害フェノールとして、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリトリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ジステアリル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、2,6,7−トリオキサ−1−ホスファ−ビシクロ[2.2.2]オクタ−4−イル−メチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−3,5−ジステアリル−チオトリアジルアミン、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルジメチルアミンが挙げられる。
2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(Irganox(登録商標)259)、ペンタエリトリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]ならびにN,N’−ヘキサメチレン−ビス−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド(Irganox(登録商標)1098)および上記のBASF SE社のIrganox(登録商標)245は、特に有用であると見なされ、従って使用されるのが好ましく、前記Irganox(登録商標)245は殊に適している。単独でまたは混合物として使用できる酸化防止剤E)は、成形材料A)〜E)の全質量に対して、0.05〜3質量%までの量で、好ましくは0.1〜1.5質量%の量で、特に0.1〜1質量%の量で含まれている。
かなりの場合において、1つ以下の立体障害基をフェノール性ヒドロキシ基に対してオルト位で有する立体障害フェノールは、特に拡散光中でのより長期の時間にわたる貯蔵に際しての色安定性の評価に際して、特に好ましいと見なされている。
成分E)として、本発明による成形材料は、0.05〜5質量%の、好ましくは0.1〜2質量%の、特に0.25〜1.5質量%のニグロシンを含有してよい。
ニグロシンとは、一般に、種々の実施形態(水溶性、脂溶性、アルコール可溶性)における、インジュリンと一緒に使用される黒色または灰色のフェナジン染料(アジン染料)の群であって、ウール染色および印刷において、絹糸の黒色染色において、皮革、靴クリーム、ニス、プラスチック、焼付け塗料、インキなどの染色のために、ならびに顕微鏡用色素として使用されるものを表す。
ニグロシンは、工業的にニトロベンゼン、アニリンおよび塩酸アニリンを金属の鉄およびFeCl3と一緒に加熱することによって得られる(名称は、ラテン語のniger=黒から)。
成分E)は、遊離塩基として、または塩(例えば塩酸塩)として使用することもできる。
ニグロシンの更なる詳細は、例えば電子版レンプレキシコンオンライン(Lexkon Roempp Online)、バージョン2.8、Thieme出版、シュトゥットガルト、2006、見出し「Nigrosin」に記載されている。
成分E)として、本発明による熱可塑性成形材料は、通常の加工助剤、例えば安定化剤、酸化遅延剤、熱分解および紫外光による分解に対する剤、潤滑剤および離型剤、着色剤、例えば染料および顔料、成核剤、可塑剤などを含有してよい。
酸化遅延剤および熱安定化剤のための例としては、熱可塑性成形材料の質量に対して、1質量%までの濃度で、立体障害フェノールおよび/またはホスファイトおよびアミン(例えばTAD)、ヒドロキノン、芳香族第二級アミン、例えばジフェニルアミン、前記の群の種々の置換された代表物ならびにそれらの混合物が挙げられる。
一般的には前記成形材料に対して2質量%までの量で使用される紫外線安定化剤として、種々の置換されたレゾルシン、サリチレート、ベンゾトリアゾールおよびベンゾフェノンが挙げられる。
無機顔料、例えば二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、酸化鉄およびカーボンブラック、更に有機顔料、例えばフタロシアニン、キナクリドン、ペリレンならびに染料、例えばアントラキノンが着色剤として添加されうる。
成核剤としては、フェニルホスフィン酸ナトリウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素ならびに好ましくはタルクを使用できる。
本発明による熱可塑性成形材料は、自体公知の方法に従って、出発成分を通常の混合装置、例えばスクリュー押出機、ブラベンダーミルまたはバンバリーミルにおいて混合し、引き続き押し出すことによって製造できる。押出後に押出物を冷却し、粉砕してよい。また個々の成分を予備混合し、次いで残りの出発物質を個別におよび/または同様に混合したうえで添加することもできる。混合温度は、一般に230〜320℃である。
更なる好ましい作業様式によれば、前記成分B)およびC)ならびに場合によりD)およびE)を、プレポリマーと混合し、調製し、そして造粒することができる。得られた造粒物は、固相で引き続き不活性ガス下で連続的にもしくは断続的に、成分A)の融点を下回る温度で所望の粘度になるまで縮合させる。
本発明による熱可塑性成形材料は、良好な防炎性と優れたリン安定性の点で優れている。従って前記成形材料は、あらゆる種類の繊維、シートおよび成形体の製造のために適している。以下に、幾つかの例を挙げる:コネクタ、プラグ、プラグ部品、ハーネスコンポーネント、回路支持体、回路支持体コンポーネント、立体射出成形された回路支持体、電気接続エレメントおよびメカトロニクスコンポーネント。
本発明により前記熱可塑性成形材料から製造されるべき成形部材または半製品は、例えば自動車産業、電気産業、エレクトロニクス産業、電気通信産業、情報技術産業、娯楽産業、コンピュータ産業において、乗り物および別の移動手段において、船舶、宇宙船において、家庭用品において、事務所備品、スポーツにおいて、医療において、ならびに一般に高められた難燃性を必要とする物品および建築部品において使用できる。
台所用品および家庭用品のためには、流動性向上されたポリアミドを、台所道具、例えばフライヤー、アイロン、ボタンの製造のために使用することが可能であり、かつ園芸分野およびレジャー分野で使用することも可能である。
実施例
以下の成分を使用した:
成分A:
96質量%硫酸中の0.5質量%溶液として25℃でISO 307に従って測定して150ml/gの粘度数VZを有するポリアミド66(BASF SEのUltramid(登録商標)A27を使用した)。
成分B:
平均粒度(d50)10〜30μmの赤リンからの、59.8質量%のエチレンと35質量%のn−ブチルアクリレートと4.5質量%のアクリル酸と0.7質量%の無水マレイン酸からなるメルトインデックスMFI(190/2.16)10g/10分を有するオレフィンポリマー(成分D)中の50%濃縮物。前記コポリマーは、モノマーを高められた温度および高められた圧力で共重合させることによって製造した。
成分C/1:
商慣習の酸化亜鉛(比較のため)
成分C/2:
触媒 Cu/Zn/Al酸化物混合物:
40質量%のCuO
40質量%のZnO
20質量%のAl23
(BASF SE社のPuristar(登録商標)R3-12)
BET表面積:70m2/g
成分E/1:
ポリアミドのための標準的なカットガラス繊維、長さ4.5mm、直径10μm
成分E/2:
N,N’−ヘキサメチレン−ビス−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド(Irganox(登録商標)1098)
成分E/3:
ステアリン酸カルシウム
本発明により記載されるリン安定化の向上の確認のために、コンパウンディングによって相応のプラスチック成形材料を作製した。個々の成分を、このために、二軸押出機ZSK 26(Berstorff社)において20kg/hの処理量および約270℃で平坦な温度プロフィールで混合し、ストランドとして排出させ、造粒可能になるまで冷却し、そして造粒した。
第1表に挙げられる調査のための試験体を、Arburg 420Cのタイプの射出成形機で約270℃の材料温度および約80℃の工具温度で射出した。
リンの析出に関するプラスチック部材の試験:
プラスチック棒(125×12.5×1.6mm)を二等分にし、半分にしたものをそれぞれ10mlのガラスビーカーに入れた。銀からなる接点材料(10×50×0.125mm)を短い試験管に入れた。引き続き、それらの3つのサンプルを、100mlのねじ口瓶に入れ、5mlの水を加え、その閉じた系を70℃で乾燥棚に置いた。28日後に、前記試験管を取り出し、水で満たし、全内容物をガラスビーカーに入れた。5mlの濃塩酸をそこに加え、ほぼ乾燥するまで蒸発濃縮した。金属棒をここで取り出し、水ですすぎ、残留物に1mlの硫酸を加え、もう一度ほぼ乾燥するまで濃縮した。次いで、20mlの水で希釈し、5%ペルオキソ二硫酸カリウム溶液4mlを添加し、30分にわたり加熱した。リンの測定は、ここでは測光分析的にモリブデンブルーとして、プラスチック棒当たりのμgのリンで行った。
前記成形材料の組成および測定結果を以下の表に記載する。
表:
Figure 0006157509

Claims (14)

  1. 熱可塑性成形材料であって、
    A)10〜99.8質量%の、熱可塑性ポリアミドと、
    B)0.1〜60質量%の、赤リンと、
    C)0.05〜5質量%の、触媒C)として、
    30〜70質量%のCuOおよび15〜60質量%のZnOの混合物、
    1〜35質量%の担体材料、並びに
    0〜10質量%の更なる助触媒、
    を含有する、その質量パーセントが100%となる触媒であって、CuOおよびZnOの前記混合物が前記担体材料に担持されている、当該触媒と、
    D)0〜40質量%の、耐衝撃性改良剤と、
    E)0〜60質量%の、更なる添加剤と、
    を含有し、前記A)〜E)の質量%の合計が100%となる前記熱可塑性成形材料。
  2. 請求項1に記載の熱可塑性成形材料であって、
    前記A)を20〜98質量%、
    前記B)を0.5〜40質量%、
    前記C)を0.1〜2質量%、
    前記D)を1〜30質量%、
    前記E)を0〜50質量%、
    含有する前記熱可塑性成形材料。
  3. 請求項1または2に記載の熱可塑性成形材料であって、前記成分C)が1〜350m2/gのBET表面積を有する前記熱可塑性成形材料。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、前記成分C)の担体材料が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、TiO2、MgOもしくは酸化鉄、二酸化ジルコニウム、アルミノケイ酸塩、クレイ、ゼオライト、珪藻土、ハイドロタルサイト、熱分解ケイ酸またはそれらの混合物から構成されている前記熱可塑性成形材料。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、触媒C)の更なる助触媒として、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Sc、Ti、V、Cr、Y、Zr、B、Si、Ge、P、Bi、Co、Fe、Ni、W、Mo、Mn、K、Mg、Ca、Cu、Zn、Alから選択される元素の酸化物もしくはその元素またはそれらの混合物を含有する前記熱可塑性成形材料。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、前記成分C)が、ハイドロタルサイトまたは亜鉛もしくはアルカリ土類金属の酸化物もしくは水酸化物または塩をベースとする酸捕捉剤との混合物で使用される前記熱可塑性成形材料。
  7. 請求項6に記載の熱可塑性成形材料であって、その混合比が10:1〜1:10(質量比)である前記熱可塑性成形材料。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、触媒C)として、
    30〜65質量%のCuO、
    15〜60質量%のZnO、
    10〜35質量%の担体材料としての酸化アルミニウム、
    0〜5質量%の更なる助触媒、
    を含有し、その際、質量パーセントの合計が100%となる前記熱可塑性成形材料。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、前記成分D)が、0.1〜20質量%の官能性モノマーを含有するエチレンコポリマーから構成されている前記熱可塑性成形材料。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料であって、前記成分D)が、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、アミノ基、ヒドロキシル基、エポキシ基、ウレタン基もしくはオキサゾリン基またはそれらの混合物の群から選択される官能基を有する官能性モノマーを含有する前記熱可塑性成形材料。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料の、繊維、シートおよび成形体の製造のための使用。
  12. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料から得られる繊維。
  13. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料から得られるシート。
  14. 請求項1から10までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料から得られる成形体。
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