JP6155030B2 - コンクリートブロックの製造方法、製造装置、型枠及びコンクリートブロックの敷設方法 - Google Patents
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(2)前記脱型工程の後に、コンクリートブロックを養生し、金属板上の複数の養生したコンクリートブロックを水平方向に押圧して寄せ集めて各コンクリートブロックを密着させる寄せ集め工程と、養生したコンクリートブロックの集合体を挟持装置によって挟持して、2次養生乾燥用または出荷用のパレットの上に移し替える工程を複数回繰り返して前記パレット上に複数段のコンクリートブロックの集合体を載置することを特徴とする(1)に記載のコンクリートブロックの製造方法。
(3)底型となる金属板と、前記金属板上に載置されて複数のコンクリートブロックを同時成形する型枠であって、相互に突き合わせた時に隙間を生じることなく当接する側面形状を有する同一形状の複数の基本ブロックと、前記基本ブロックの外側の、基本ブロックを2分割した形状の補助ブロックとを、基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体が全体として四角形状となるように成形する型枠と、前記型枠からコンクリートブロックを脱型する脱型手段とを備えたことを特徴とするコンクリートブロックの製造装置。
(4)更に、金属板上のコンクリートブロックを水平方向に押圧して寄せ集めて各コンクリートブロックを密着させる寄せ集め手段と、寄せ集められたコンクリートブロックの集合体を挟持してパレット上に移し替える挟持手段と、コンクリートブロックを載置したパレットを乾燥手段に移送する手段とを備えたことを特徴とする(3)に記載のコンクリートブロックの製造装置。
(5)複数のコンクリートブロックを同時成形する型枠であって、相互に突き合わせた時に隙間を生じることなく当接する側面形状を有する同一形状の複数の基本ブロックと、前記基本ブロックの外側の、基本ブロックを2分割した形状の補助ブロックとを、基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体が全体として四角形状となるように成形することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロックの製造方法に用いる型枠。
(6)(1)又は(2)に記載のコンクリートブロックの製造方法によって製造された、基本ブロックと補助ブロックとからなるコンクリートブロック集合体。
(7)(5)に記載の型枠により成形されたコンクリートブロック集合体を用いる敷石の敷設方法であって、二つの補助ブロックを組み合わせることによって基本ブロックの形状となる二つの補助ブロックを一つの単位として基本ブロックと置き換えることによって敷石に直線状目地が表れることがないようにすることを特徴とする敷石の敷設方法。
図1に示したものは本発明のコンクリートブロックの製造方法によって製造された型枠から脱型した状態の単位ブロックの集合体を示す図である。
図2は本発明の製造方法において型枠を用いてコンクリートブロック集合体を成形した様子を示す図である。
成形に際しては、鉄板からなる底型22上に型枠21を載置し、型枠21内にコンクリートを充填し加圧した後、型抜をすることによって底型上にコンクリートブロック集合体5を形成する。
図1に示した基本ブロックの形状は異形状の六角形であり、隣り合う二辺を一組とし、それが三組組み合わされて外周辺を形成している。そして、各一組の隣り合う二辺は互いに補完形状をなすように一方の辺が他方の辺に対して表裏反転した形状及び大きさとなされて両者を突き合わせたときに隙間が生じないようになっていると共に、各一組の隣り合う二の形状は他の組の隣り合う2辺の形状及び大きさと異なるような形状となっている。
タイプ2、3、4、10、11、12の表面の細い溝状のラインはブロック表面に凹陥形成した疑似目地(目地仕上げ溝)であり、この疑似目地は床面を乱張り敷石調に仕上げるためのものである。
タイプ1、2、3、4、10、11、12を取り囲むように、タイプ5−1、5−2、6−1、6−2、7−1、7−2、8−1、8−2、9−1、9−2が形成されている。
そして、タイプ5−1及び5−2はタイプ2を縦方向に2分割した形状であり、タイプ8−1、8−2はタイプ11を縦方向に2分割した形状であり、タイプ7−1、7−2はタイプ1を縦方向に2分割した形状である。
また、タイプ6−1、6−2及びタイプ9−1、9−2はタイプ1を横方向に2分割した形状である。
以下ではタイプ5−1、5−2、6−1、6−2、7−1、7−2、8−1、8−2、9−1、9−2を補助ブロックという。
疑似目地は各基本ブロック及び各補助ブロック毎に適宜の形状のものを付与することができる。
すなわち、従来の成形方法においては図5に示されるように1回の成形操作で基本ブロックのみを成形していた。その理由は、補助ブロックは縁石用の縁石ブロックまたはコーナー用のコーナーブロックとしての利用価値はあるが、その需要量は基本ブロックと比べるとはるかに少ないため、基本ブロックの成形に際して補助ブロックを同時に成形すると無駄が多いからである。このため縁石ブロックまたはコーナーブロックは現場で基本ブロックを切断する等して作製しているのが実情である。
すなわち、例えばタイプ5−1及びタイプ5−2の補助ブロックについてみると、タイプ5−1とタイプ5−2とはそれぞれタイプ2の基本ブロックを2分割した形状を有している。従って、タイプ5−1とタイプ5−2とをそれぞれの分割面同士を対向させて突き合わせると基本ブロックの形状となる。
以下ではタイプ1、2、3、4、10、11、12の基本ブロックを基本ブロックAといい、補助ブロックを二つ組み合わせて基本ブロック形状としたものを基本ブロックBという。図3の左上のブロックについて基本ブロックA及び基本ブロックBの配置を符号A、Bで示した。
図4は図3に示した4つのブロック集合体における一部のブロックを置き換えて直線状目地が表れないようにしたものである。図4中の両矢印はブロック同士を入れ替えたことを示している。
図3と図4との対比から明らかなように、基本ブロックBを基本ブロックAと置き換えることにより付設された敷石に直線状目地が表れることがなく、また、基本ブロックBの突き合わせ部の線は疑似目地と同様の効果を奏するので、乱張り敷石調の趣を損なうことがない。
この成形工程の後、成形体は鉄板上に載置したまま乾燥室(養生室)に運ばれ、ついで、乾燥のために基本ブロックを鉄板からパレットに移される。
パレットとしては2次養生乾燥用パレットを用いても良いし、乾燥用パレットを兼ねる出荷用パレットを用いてもよい。また、パレットの材質としては木製パレット又はプラスチック製パレットを好ましく用いることができる。
基本ブロックを鉄板からパレットに移す際には、鉄板上の各基本ブロックを横方向から押圧して寄せ集めて型枠によってできた隙間をなくして基本ブロック同士を密着させ、次いで、寄せ集められた基本ブロック集合体を横方向から挟持装置によって押圧して挟持し、パレットに積載している。また、このとき作業効率をアップするためにパレットに積載された基本ブロック集合体の上に、別の鉄板上で寄せ集められた基本ブロック集合体を更に積載して二段重ねとし、二段重ねのまま横方向から押圧して寄せ集めることもある。
これに対し、図1に示される基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体は外縁が直線形状であり略四角形状であるため、ブロック集合体を挟持装置によって押圧挟持することが容易となり、二段以上重ねることが可能となる。
基本ブロックの形状が、その一辺が他の基本ブロックの一辺と突き合わせ可能な形状を有するものであり、かつ、コンクリートブロックを全体が四角形状となるように成形したとき、中央部が複数の同一形状の基本ブロックからなり、周辺部の補助ブロックが基本ブロックを2分割した形状となるようなものであればよい。
例えば図1に示したものは異形六角形のものであるが、正六角形状のものでも良く、長軸と短軸とを有する六角形状のものでもよい。
2 補助ブロック
3 疑似目地
5 ブロック集合体
21 型枠
22 底型
A 基本ブロックA
B 基本ブロックB
a、b 直線状目地
Claims (7)
- 底型となる金属板上に、複数のコンクリートブロックを同時成形する型枠であって、相互に突き合わせた時に隙間を生じることなく当接する側面形状を有する同一形状の複数の基本ブロックと、前記基本ブロックの外側にあり、基本ブロックを2分割した形状の補助ブロックとを、基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体が全体として四角形状となるように成形する型枠を載置する工程と、前記型枠にコンクリート材を入れて成形する成形工程と、前記型枠からコンクリートブロックを前記金属板上に脱型する脱型工程とを含むコンクリートブロックの製造方法。
- 前記脱型工程の後に、コンクリートブロックを養生し、金属板上の複数の養生したコンクリートブロックを水平方向に押圧して寄せ集めて各コンクリートブロックを密着させる寄せ集め工程と、養生したコンクリートブロックの集合体を挟持装置によって挟持して、2次養生乾燥用または出荷用のパレットの上に移し替える工程を複数回繰り返して前記パレット上に複数段のコンクリートブロックの集合体を載置することを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 底型となる金属板と、前記金属板上に載置されて複数のコンクリートブロックを同時成形する型枠であって、相互に突き合わせた時に隙間を生じることなく当接する側面形状を有する同一形状の複数の基本ブロックと、前記基本ブロックの外側の、基本ブロックを2分割した形状の補助ブロックとを、基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体が全体として四角形状となるように成形する型枠と、前記型枠からコンクリートブロックを脱型する脱型手段とを備えたことを特徴とするコンクリートブロックの製造装置。
- 更に、金属板上のコンクリートブロックを水平方向に押圧して寄せ集めて各コンクリートブロックを密着させる寄せ集め手段と、寄せ集められたコンクリートブロックの集合体を挟持してパレット上に移し替える挟持手段と、コンクリートブロックを載置したパレットを乾燥手段に移送する手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載のコンクリートブロックの製造装置。
- 複数のコンクリートブロックを同時成形する型枠であって、相互に突き合わせた時に隙間を生じることなく当接する側面形状を有する同一形状の複数の基本ブロックと、前記基本ブロックの外側の、基本ブロックを2分割した形状の補助ブロックとを、基本ブロックと補助ブロックとからなるブロック集合体が全体として四角形状となるように成形することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリートブロックの製造方法に用いる型枠。
- 請求項1又は2に記載のコンクリートブロックの製造方法によって製造された、基本ブロックと補助ブロックとからなるコンクリートブロック集合体。
- 請求項5に記載の型枠により成形されたコンクリートブロック集合体を用いる敷石の敷設方法であって、二つの補助ブロックを組み合わせることによって基本ブロックの形状となる二つの補助ブロックを一つの単位として基本ブロックと置き換えることによって敷石に直線状目地が表れることがないようにすることを特徴とする敷石の敷設方法。
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