JP6154672B2 - 溶接電源のくびれ検出制御方法 - Google Patents

溶接電源のくびれ検出制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、これらの溶接電源の内の少なくとも2台は、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させる溶接電源のくびれ検出制御方法に関するものである。
特許文献1の発明では、溶接ワイヤとワークとの間でアーク発生状態と短絡状態とを繰り返す消耗電極アーク溶接において、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを溶接ワイヤとワークとの間の電圧値又は抵抗値の変化がくびれ検出基準値に達したことによって検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を急減させて小電流値の状態でアークが再発生するように出力制御(くびれ検出制御)している。このようにすると、アーク再発生時の電流値を小さくすることができるので、スパッタ発生量を低減することができる。
ところで、複数の溶接個所を有するワークに対して、複数の溶接電源を使用して同時に溶接を行うことがある。以下、このような場合におけるくびれ検出制御について図面を参照して説明する。
図5は、2台の溶接電源を使用して1つのワークの2つの溶接個所を同時に溶接するための溶接装置の構成図である。2台の溶接電源は共にくびれ検出制御機能を内蔵している。以下、同図を参照して各構成物について説明する。
第1溶接電源PS1は、第1溶接電圧Vw1及び第1溶接電流Iw1を出力すると共に、第1送給機FD1に第1送給制御信号Fc1を出力する。第1送給機FD1は、この第1送給制御信号Fc1を入力として、第1溶接ワイヤ11を第1溶接トーチ41内を通って送給する。第1溶接ワイヤ11とワーク2との間には第1アーク31が発生する。第1溶接ワイヤ11とワーク2との間では、短絡状態とアーク状態とが交互に繰り返されて溶接が行われる。第1溶接トーチ41は、ロボット(図示は省略)に把持されている。ワーク2は治具5に設置されている。
第1溶接電源PS1のプラス端子と第1溶接トーチ41内の第1給電チップ61とは、ケーブルを介して接続されている。また、第1溶接電源PS1のマイナス端子と治具5とは、ケーブルを介して接続されている。第1溶接電圧Vw1は、第1給電チップ61とワーク2の表面との間に印加される電圧である。第1給電チップ61に電圧検出線を接続することは容易であるが、ワーク2の表面に電圧検出線を接続することは難しいために、治具5に接続することになる。このために、第1溶接電圧検出回路VD1は、第1給電チップ61と治具5との間の電圧を検出して、第1溶接電圧検出信号Vd1を出力する。この第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電源PS1に入力される。この第1溶接電圧検出信号Vd1を使用して第1溶接ワイヤ11の溶滴に形成されるくびれを検出する。
第2溶接電源PS2は、第2溶接電圧Vw2及び第2溶接電流Iw2を出力すると共に、第2送給機FD2に第2送給制御信号Fc2を出力する。第2送給機FD2は、この第2送給制御信号Fc2を入力として、第2溶接ワイヤ12を第2溶接トーチ42内を通って送給する。第2溶接ワイヤ12とワーク2との間には第2アーク32が発生する。第2溶接ワイヤ12とワーク2との間では、短絡状態とアーク状態とが交互に繰り返されて溶接が行われる。第2溶接トーチ42は、ロボット(図示は省略)に把持されている。
第2溶接電源PS2のプラス端子と第2溶接トーチ42内の第2給電チップ62とは、ケーブルを介して接続されている。また、第2溶接電源PS2のマイナス端子と治具5とは、ケーブルを介して接続されている。第2溶接電圧Vw2は、第2給電チップ62とワーク2の表面との間に印加される電圧である。第2給電チップ62に電圧検出線を接続することは容易であるが、ワーク2の表面に電圧検出線を接続することは難しいために、治具5に接続することになる。このために、第2溶接電圧検出回路VD2は、第2給電チップ62と治具5との間の電圧を検出して、第2溶接電圧検出信号Vd2を出力する。この第2溶接電圧検出信号Vd2は、第2溶接電源PS2に入力される。この第2溶接電圧検出信号Vd2を使用して第2溶接ワイヤ12の溶滴に形成されるくびれを検出する。
第1溶接電流Iw1は、第1溶接電源PS1のプラス端子→第1給電チップ61→第1溶接ワイヤ11→ワーク2→治具5→第1溶接電源PS1のマイナス端子経路で通電する。第2溶接電流Iw2は、第2溶接電源PS2のプラス端子→第2給電チップ62→第2溶接ワイヤ12→ワーク2→治具5→第2溶接電源PS2のマイナス端子経路で通電する。したがって、ワーク2及び治具5中を第1溶接電流Iw1及び第2溶接電流Iw2が通電する。これら第1溶接電流Iw1と第2溶接電流Iw2を合算した電流を、以下合算溶接電流Igと呼ぶことにする。そして、この合算溶接電流Igが通電するワーク2及び治具5を共通通電路と呼ぶことにする。この共通通電路は、抵抗値及びインダクタンス値L(μH)を有している。一般的に抵抗値は小さな値であるので、無視することができる。このために、共通通電路は、インダクタンス値Lのみを有していることになる。
上記の第1溶接電圧検出信号Vd1及び第2溶接電圧検出信号Vd2は、下式のように表すことができる。
Vd1=Vw1+L・dIg/dt …(11)式
Vd2=Vw2+L・dIg/dt …(12)式
したがって、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電圧Vw1に合算溶接電流Igの変化によって共通通電路のインダクタンス値Lに発生する電圧が重畳した値となる。第2溶接電圧検出信号Vd2についても同様である。
図6は、図5の溶接装置において、くびれ検出制御が正常に動作したときの波形図である。同図(A)は第1溶接電流Iw1の波形を示し、同図(B)は第1溶接電圧検出信号Vd1の波形を示し、同図(C)は第2溶接電流Iw2の波形を示し、同図(D)は第2溶接電圧検出信号Vd2の波形を示す。同図は、第1溶接ワイヤ11とワーク2とが短絡状態にある時刻t1〜t3の期間と、第2溶接ワイヤ12とワーク2とが短絡状態にある時刻t5〜t6の期間とが重なっていない場合である。このような状態であるために、理由は後述するが、くびれ検出制御は誤動作せずに正常に動作している。以下、同図を参照して説明する。
第1溶接ワイヤ11とワーク2とが短絡状態にある時刻t1〜t3の期間中は、第2溶接ワイヤ12とワーク2との間はアーク状態にある。このために、同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2は、アーク期間中であるので短絡期間中よりも電流変化の速度は緩やかである。
(1)時刻t1の第1溶接ワイヤ11の短絡発生から時刻t2のくびれ検出時点までの動作
時刻t1において第1溶接ワイヤ11がワーク2と接触すると短絡状態になり、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は数V程度の短絡電圧値に急減する。同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t1においてアーク期間の溶接電流から減少し、時刻t1〜t11の予め定めた初期期間中は予め定めた初期電流値となり、時刻t11〜t12の期間中は予め定めた短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t2の期間中は予め定めたピーク値となる。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電流Iw1がピーク値となる時刻t12あたりから上昇する。これは、溶滴にくびれが次第に形成されるためである。時刻t12からの期間がくびれを検出する期間となる。このくびれを検出する期間においては、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値で略一定値である。かつ、同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2はアーク期間中であるので急速な変化はない。この結果、上述した(11)式において、L・dIg/dtは小さな値となり、無視することができる。したがって、、Vd1=Vw1となるので、溶滴のくびれを誤動作することなく、正確に検出することができる。上記の初期期間は1ms程度に設定され、上記の初期電流値は50A程度に設定され、上記の短絡時傾斜は100〜300A/ms程度に設定され、上記のピーク値は300〜400A程度に設定される。
(2)時刻t2のくびれ検出時点から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
時刻t2において、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1が急上昇して、その上昇率(微分値)が予め定めたくびれ検出基準値Vtnと等しくなったことによってくびれを検出する。くびれを検出すると、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値から予め定めた低レベル電流値Ilへと急減し、時刻t3のアーク再発生まではその値を維持する。この電流急減速度は、3000A/ms程度と非常に早い値である。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電流Iw1が低レベル電流値Ilになるので時刻t2から一旦減少した後に急上昇する。上記の低レベル電流値Ilは30A程度に設定される。
(3)時刻t3のアーク再発生時点から時刻t4の遅延期間Tdの終了時点までの動作
時刻t3において第1アーク31が再発生すると、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1の値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t3から予め定めたアーク時傾斜で上昇し、予め定めた高レベル電流値に達するとその値を時刻t4まで維持する。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、時刻t3〜t4の予め定めた遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。この遅延期間Tdは2ms程度に設定される。
(4)時刻t4の遅延期間Td終了時点から時刻t5の次の短絡発生までのアーク期間の動作
時刻t4において、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は高レベル電圧値から次第に減少する。
(5)時刻t5の第2溶接ワイヤ12の短絡発生から時刻t6のアーク再発生までの動作
同図(C)に示す第2溶接電流Iw2及び同図(D)に示す第2溶接電圧検出信号Vd2の波形は、上記(1)〜(2)の波形と同様であるので、説明を省略する。
上述したように、互いの短絡期間が重なっていない場合には、共通通電路のインダクタンス値Lによって発生する電圧値が小さいために無視することができるので、くびれを正確に検出することができる。
図7は、図5の溶接装置において、くびれ検出制御が誤動作したときの波形図である。同図(A)は第1溶接電流Iw1の波形を示し、同図(B)は第1溶接電圧検出信号Vd1の波形を示し、同図(C)は第2溶接電流Iw2の波形を示し、同図(D)は第2溶接電圧検出信号Vd2の波形を示す。同図は、第1溶接ワイヤ11とワーク2とが短絡状態にある時刻t1〜t3の期間と、第2溶接ワイヤ12とワーク2とが短絡状態にある時刻t0〜t22の期間とが一部重なっている場合である。このような状態であるために、理由は後述するが、くびれ検出制御が誤動作している。同図は、上述した図6と対応しており、同一の動作については説明は繰り返さない。以下、同図を参照して説明する。
第1溶接ワイヤ11とワーク2とが短絡状態にある時刻t1〜t3の期間中は、第2溶接ワイヤ12とワーク2との間も短絡状態にある。このために、同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2は急激な変化をしている。
(1)時刻t0の第2溶接ワイヤ12の短絡発生から時刻t13の第2溶接ワイヤ12のくびれ検出時点までの動作
時刻t0において第2溶接ワイヤ12がワーク2と接触すると短絡状態になり、同図(D)に示すように、第2溶接電圧検出信号Vd2は数V程度の短絡電圧値に急減する。同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2は、時刻t0においてアーク期間の溶接電流から減少し、初期期間中は初期電流値となり、短絡時傾斜で上昇し、その後はピーク値となる。同図(D)に示すように、第2溶接電圧検出信号Vd2は、その上昇率が時刻t13においてくびれ検出基準値に達する。これにより、くびれを検出する。くびれを検出すると、同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2はピーク値から低レベル電流値へと急減する。
他方、時刻t1において第1溶接ワイヤ11がワーク2と接触すると短絡状態になり、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は数V程度の短絡電圧値に急減する。同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t1においてアーク期間の溶接電流から減少し、時刻t1〜t11の初期期間中は初期電流値となり、時刻t11〜t12の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t12からの期間中はピーク値となる。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電流Iw1がピーク値となる時刻t12あたりから上昇する。これは、溶滴にくびれが次第に形成されるためである。時刻t12からの期間がくびれを検出する期間となる。このくびれを検出する期間においては、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値で略一定値である。しかし、同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2は上述したように時刻t13においてくびれが検出されたために電流は急減している。この結果、上述した(11)式において、L・dIg/dt=dIw1/dt+dIw2/dtについては、dIw1/dtは小さな値であり、dIw2/dtは負の大きな値となる。このために、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、くびれの形成に伴って時刻t12から次第に上昇し、この上昇率がくびれ検出基準値Vtnに達する前の時刻t13において第2溶接電流Iw2の急減に伴い逆に減少する。そして、第2溶接電流Iw2の急減が終了すると、dIg/dtの値は大きな負の値から略0に戻るので、第1溶接電圧検出信号Vd1は再び急上昇する。
(2)時刻t13のくびれの誤検出時点から時刻t23の電流再上昇時点までの動作
時刻t13において、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は減少し、その後に急上昇する。この急上昇時の上昇率が、時刻t2においてくびれ検出基準値Vtnに達することになる。しかし、これは第1溶接ワイヤ11の溶滴のくびれを検出したためではなく、上述したように、第2溶接電流Iw2の急減が終了したためである。したがって、この状態は、くびれを誤検出したことになる。時刻t2において第1溶接電圧検出信号Vd1の上昇率がくびれ検出基準値Vtnに達するので、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は急減し、時刻t21において低レベル電流値Ilになり、その値を時刻t23まで維持する。
(3)時刻t22の第2アーク32の発生時点から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
時刻t23において、時刻t2からの経過時間が第1アーク31が再発生する前に予め定めた基準時間に達すると、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値よりも大きな予め定めた短絡強制解除電流値まで再び上昇し、その値の状態を時刻t3に第1アーク31が再発生するまで維持する。このように電流を再上昇させるのは、このままの状態で放置しておくと第1アーク31は再発生せずに溶接不可状態に陥るおそれがあるためである。第1アーク31が再発生しない原因は、くびれを適正に検出して第1溶接電流Iw1を減少させたのではなく、くびれの誤検出に基づいて減少させたためである。この状態では短絡状態を強制的に解除して第1アーク31を発生させる必要があるので、ピーク値よりも大きな値の短絡強制解除電流値を通電している。この短絡強制解除電流値は、600A程度に設定される。また、上記の基準時間は、1ms程度に設定される。
他方、時刻t23よりも前の時刻t22において、第2アーク32が発生するので、同図(D)に示すように、第2溶接電圧検出信号Vd2はアーク電圧値に上昇する。同図(C)に示すように、第2溶接電流Iw2は、時刻t22の低レベル電流値から高レベル電流値までアーク時傾斜で上昇する。
(4)時刻t3のアーク再発生時点から時刻t4の遅延期間Tdの終了時点までの動作
時刻t3において第1アーク31が再発生すると、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1の値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t3の短絡強制解除電流値からアーク時傾斜で減少し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t4まで維持する。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、時刻t3〜t4の遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。時刻t3において、第1アーク31が再発生したときの電流値は短絡強制解除電流値と大きな値であるので、スパッタが多く発生することになる。
(5)時刻t4の遅延期間Td終了時点から時刻t5の次の短絡発生までのアーク期間の動作
時刻t4において、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は高レベル電圧値から次第に減少する。
上述したように、互いの短絡期間が重なっている場合には、共通通電路のインダクタンス値Lによって発生する電圧値が大きくなるので、くびれを誤検出する可能性が高まる。同図では、第2溶接電流Iw2がくびれの検出に伴って急減したときに生じる第1溶接ワイヤ11のくびれの誤検出について説明した。これは、くびれの検出に伴う電流の急減速度が、他の電流変化時の10倍以上早いために、くびれの誤検出の最も大きな要因になるからである。
特許文献2の発明では、第2溶接電源PS2がくびれを検出して第2溶接電流Iw2が変化しているときはこの情報を送信することによって、第1溶接電源PS1のくびれの検出を禁止するものである。これにより、くびれの誤検出を防止している。
特開2006−281219号公報 特許第4815966号公報
上述した特許文献2の発明では、第2溶接電源PS2のくびれ検出制御に伴う第2溶接電流Iw2の急減するタイミングを第1溶接電源PS1に通知することによって、第1溶接電源PS1のくびれの検出を禁止している。これにより、くびれの誤検出を防止している。しかし、この方法では、互いにくびれ検出に伴う溶接電流の急減タイミングを通知する必要があり、そのための配線が煩雑となり、生産準備に時間がかかるという問題がある。同時に使用する溶接電源の数が3台以上になると、この問題はさらに大きくなる。
そこで、本発明では、複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、これらの溶接電源の内の少なくとも2台はくびれ検出制御機能を有しており、溶接電源によるくびれ検出制御に伴う溶接電流の急減タイミングを互いに通知しなくても、くびれ検出が誤動作することなく正常に動作することができる溶接電源のくびれ検出制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、
前記溶接電源の内の少なくとも2台は、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを溶接電圧検出値を用いて検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させる、溶接電源のくびれ検出制御方法において、
前記溶接電圧検出値には、合算した溶接電流が通電する共通通電路のインダクタンス値によって発生する電圧値を含んでおり、
前記短絡状態中に前記溶滴の抵抗値が減少したことを判別したときは、前記くびれの検出を禁止する、
ことを特徴とする溶接電源のくびれ検出制御方法である。
請求項2の発明は、前記溶接電流を検出して溶接電流検出値を出力し
前記溶滴の抵抗値を前記溶接電圧検出値を前記溶接電流検出値で除算して算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の溶接電源のくびれ検出制御方法である。
請求項3の発明は、前記溶接電流を検出して溶接電流検出値を出力し
前記溶滴の抵抗値が減少したことを、前記溶接電流検出値が減少していないときに前記溶接電圧検出値が減少したことによって判別する、
ことを特徴とする請求項1記載の溶接電源のくびれ検出制御方法である。
請求項4の発明は、前記くびれの検出の禁止を、前記アークが再発生するまでの期間行う、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接電源のくびれ検出制御方法である。
請求項5の発明は、前記くびれの検出の禁止を、所定期間行う、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接電源のくびれ検出制御方法である。
本発明によれば、短絡状態中に溶滴の抵抗値が減少したことを判別したときは、くびれの検出を禁止する。これにより、溶滴の抵抗値の減少を判別することによって、他の溶接電源からくびれ検出に伴う溶接電流の急減タイミングを通知することなくタイミングを判別することができるので、くびれの誤検出を防止することができる。このために、本発明では、複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、これらの溶接電源の内の少なくとも2台はくびれ検出制御機能を有しており、溶接電源によるくびれ検出制御に伴う溶接電流の急減タイミングを互いに通知しなくても、くびれ検出が誤動作することなく正常に動作することができる溶接電源のくびれ検出制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る溶接装置を構成する第1溶接電源PS1の詳細ブロック図である。 図1の第1溶接電源PS1における各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る溶接装置を構成する第1溶接電源PS1の詳細ブロック図である。 図3の第1溶接電源PS1における各信号のタイミングチャートである。 従来技術において、2台の溶接電源を使用して1つのワークの2つの溶接個所を同時に溶接するための溶接装置の構成図である。 図5の溶接装置において、くびれ検出制御が正常に動作したときの波形図である。 図5の溶接装置において、くびれ検出制御が誤動作したときの波形図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る2台の溶接電源を使用して1つのワークの2つの溶接個所を同時に溶接するための溶接装置の構成図は、上述した図5と同一である。但し、溶接電源の内部回路は異なっているので、図1で後述する。図5に示すように、第1溶接電源PS1と第2溶接電源PS2との間では、くびれ検出に伴う溶接電流の急減タイミングを互いに通知することは行っていない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る溶接装置を構成する第1溶接電源PS1の詳細ブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する誤差増幅信号Eaに従ってインバータ制御等の出力制御を行い、第1溶接電圧Vw1及び第1溶接電流Iw1を出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流器、整流された直流を平滑する平滑コンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流を溶接に適した電圧値に降圧する高周波変圧器、降圧された高周波交流を直流に整流する2次整流器、整流された直流を平滑するリアクトル、誤差増幅信号Eaを入力としてパルス幅変調制御を行う変調回路、パルス幅変調制御信号を入力としてインバータ回路のスイッチング素子を駆動するインバータ駆動回路を備えている。
減流抵抗器Rは、上記の電源主回路PMと第1溶接トーチ41との間に挿入される。この減流抵抗器Rの値は、短絡負荷(0.01〜0.03Ω程度)の10倍以上大きな値(0.5〜3Ω程度)に設定される。このために、くびれ検出制御によって減流抵抗器Rが通電路に挿入されると、溶接電源内の直流リアクトル及び外部ケーブルのリアクトルに蓄積されたエネルギーが急放電される。トランジスタTRは、減流抵抗器Rと並列に接続されて、後述する駆動信号Drに従ってオン又はオフ制御される。
第1溶接ワイヤ11は、第1送給機FD1によって第1溶接トーチ41内を送給されて、ワーク2との間に第1アーク31が発生する。ワーク2は、治具5上に設置されている。第1溶接トーチ41内の第1給電チップ(図示は省略)とワーク2の表面との間には第1溶接電圧Vw1が印加し、第1溶接電流Iw1が通電する。そして、ワーク2及び治具5等の共通通電路を合算溶接電流Igが通電する。
第1溶接電流検出回路ID1は、上記の第1溶接電流Iw1を検出して、第1溶接電流検出信号Id1を出力する。図5で上述したように、外部に設けられた第1溶接電圧検出回路VD1は、第1溶接トーチ41内の第1給電チップと(図示は省略)治具5との間の電圧を検出して、第1溶接電圧検出信号Vd1を出力する。この第1溶接電圧検出回路VD1を溶接電源の内部に設けるようにしても良い。
短絡判別回路SDは、上記の第1溶接電圧検出信号Vd1を入力として、その値が予め定めた短絡/アーク判別値Vta未満であるときは短絡状態にあると判別してHighレベルとなり、以上のときはアーク発生状態にあると判別してLowレベルになる短絡判別信号Sdを出力する。
くびれ検出禁止回路STは、上記の第1溶接電流検出信号Id1、上記の第1溶接電圧検出信号Vd1及び上記の短絡判別信号Sdを入力として、下記の1)又は2)の処理によって溶滴の抵抗値が減少したことを判別して、くびれ検出禁止信号Stを出力する。
1) 短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)である期間中に、第1溶接電圧検出信号Vd1を第1溶接電流検出信号Id1で除算して溶滴の抵抗値を算出する。算出された抵抗値の微分を行い、この抵抗値の微分値が予め定めた負の値の減少基準値未満に達したときはくびれ検出禁止信号StをHighレベルにセットし、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)になるとLowレベルにリセットする。
2) 短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)である期間中に、第1溶接電流検出信号Id1が減少していないときに、第1溶接電圧検出信号Vd1の微分値が予め定めた負の値の減少基準値未満に達したときはくびれ検出禁止信号StをHighレベルにセットし、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)になるとLowレベルにリセットする。
くびれ検出基準値設定回路VTNは、予め定めたくびれ検出基準値信号Vtnを出力する。溶接法、送給速度、第1溶接ワイヤ11の材質、直径等の溶接条件に応じて、このくびれ検出基準値信号Vtnの値は適正値に設定される。
くびれ検出回路NDは、このくびれ検出基準値信号Vtn、上記の第1溶接電圧検出信号Vd1、上記の第1溶接電流検出信号Id1、上記の短絡判別信号Sd及び上記のくびれ検出禁止信号Stを入力として、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)であり、かつ、くびれ検出禁止信号StがLowレベル(許可)である期間中の第1溶接電圧検出信号Vd1の微分値がくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれが形成されたと判別してHighレベルにセットされ、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)になるとLowレベルにリセットされるくびれ検出信号Ndを出力する。したがって、くびれ検出禁止信号StがHighレベル(禁止)である期間中は、くびれの検出が禁止される。くびれ検出禁止信号StがHighレベル(禁止)となるのは、くびれを検出しようとしているときに、第2溶接電源PS2がくびれを検出して第2溶接電流Iw2を急減させた場合である。また、第1溶接電圧検出信号Vd1の値を第1溶接電流検出信号Id1の値で除算して溶滴の抵抗値を算出し、この抵抗値の微分値がそれに対応するくびれ検出基準値信号Vtnの値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。
低レベル電流設定回路ILRは、予め定めた低レベル電流設定信号Ilrを出力する。電流比較回路CMは、この低レベル電流設定信号Ilr及び上記の第1溶接電流検出信号Id1を入力として、Id1<IlrのときはHighレベルになり、Id1≧IlrのときはLowレベルになる電流比較信号Cmを出力する。駆動回路DRは、この電流比較信号Cm及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化するとLowレベルに変化し、その後に電流比較信号CmがHighレベルに変化するとHighレベルに変化する駆動信号Drを上記のトランジスタTRのベース端子に出力する。したがって、この駆動信号Drはくびれが検出されるとLowレベルになり、トランジスタTRがオフ状態になり通電路に減流抵抗器Rが挿入されるので、短絡負荷を通電する第1溶接電流Iw1は急減する。そして、急減した第1溶接電流Iw1の値が低レベル電流設定信号Ilrの値まで減少すると、駆動信号DrはHighレベルになり、トランジスタTRがオン状態になるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の状態に戻る。
電流制御設定回路ICRは、上記の短絡判別信号Sd、上記の低レベル電流設定信号Ilr及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、以下の処理を行い、電流制御設定信号Icrを出力する。
1)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)に変化した時点から予め定めた初期期間中は、予め定めた初期電流設定値を電流制御設定信号Icrとして出力する。
2)その後は、電流制御設定信号Icrの値を、上記の初期電流設定値から予め定めた短絡時傾斜で予め定めたピーク設定値まで上昇させ、その値を維持する。
3)くびれ検出信号NdがHighレベル(くびれ検出)に変化すると、電流制御設定信号Icrの値を低レベル電流設定信号Ilrの値に切り換えて維持する。
4)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)に変化すると、電流制御設定信号Icrを、予め定めたアーク時傾斜で予め定めた高レベル電流設定値まで上昇させ、その値を維持する。
オフディレイ回路TDSは、上記の短絡判別信号Sdを入力として、この信号がHighレベルからLowレベルに変化する時点を予め定めた遅延時間だけオフディレイさせて遅延信号Tdsを出力する。したがって、この遅延信号Tdsは、短絡期間になるとHighレベルとなり、アークが再発生してから遅延時間だけオフディレイしてLowレベルになる信号である。電圧設定回路VRは、アーク期間中の溶接電圧を設定するための予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Icr(+)と上記の第1溶接電流検出信号Id1(−)との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vr(+)と上記の第1溶接電圧検出信号Vd1(−)との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。制御切換回路SWは、上記の電流誤差増幅信号Ei、上記の電圧誤差増幅信号Ev及び上記の遅延信号Tdsを入力として、遅延信号TdsがHighレベル(短絡開始からアークが再発生して遅延時間が経過するまでの期間)のときは電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力し、Lowレベル(アーク)のときは電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。この回路により、短絡期間+遅延期間中は定電流制御となり、それ以外のアーク期間中は定電圧制御となる。
送給速度設定回路FRは、予め定めた送給速度設定信号Frを出力する。第1送給制御回路FC1は、この送給速度設定信号Frを入力として、この設定値に相当する送給速度で第1溶接ワイヤ11を送給するための第1送給制御信号Fc1を上記の第1送給機FD1に出力する。
図2は、図1の第1溶接電源PS1における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は第1溶接電流Iw1の時間変化を示し、同図(B)は第1溶接電圧検出信号Vd1の時間変化を示し、同図(C)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(D)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(E)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(F)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示し、同図(G)はくびれ検出禁止信号Stの時間変化を示し、同図(H)は第2溶接電流Iw2の時間変化を示す。同図は上述した図7と対応しており、第1溶接ワイヤ11の短絡期間と第2溶接ワイヤ12の短絡期間とが重なっている場合である。同図(H)に示す第2溶接電流Iw2の波形は、図7(C)に示す波形と同一である。すなわち、第1溶接ワイヤ11が短絡状態にあり、くびれを検出しようとする期間において、第2溶接電流Iw2が急減した場合である。以下、同図を参照して説明する。
(1)時刻t1の第1溶接ワイヤ11の短絡発生時点から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
時刻t1において第1溶接ワイヤ11がワーク2と接触すると短絡状態になり、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は数V程度の短絡電圧値に急減する。この第1溶接電圧検出信号Vd1が短絡/アーク判別値Vta未満になったことを判別して、同図(E)に示すように、遅延信号TdsはLowレベルからHighレベルに変化する。これに応動して、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrは時刻t1において予め定めた高レベル電流設定値から小さな値である予め定めた初期電流設定値に変化する。時刻t1〜t11の予め定めた初期期間中は上記の初期電流設定値となり、時刻t11〜t12の期間中は予め定めた短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t3の期間中は予め定めたピーク設定値となる。短絡期間中は上述したように定電流制御されているので第1溶接電流Iw1は電流制御設定信号Icrに相当する値に制御される。このために、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t1においてアーク期間の溶接電流から急減し、時刻t1〜t11の初期期間中は初期電流値となり、時刻t11〜t12の期間中は短絡時傾斜で上昇し、時刻t12〜t3の期間中はピーク値となる。同図(C)に示すように、くびれ検出信号Ndは、後述するように、全期間中Lowレベルのままである。同図(D)に示すように、駆動信号Drは、後述するように、全期間中Highレベルのままとなる。したがって、図1のトランジスタTRがオン状態となるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の消耗電極アーク溶接電源と同一の状態となる。
同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電流Iw1がピーク値となる時刻t12あたりから上昇する。これは、溶滴にくびれが次第に形成されるためである。時刻t12からの期間がくびれを検出する期間となる。このくびれを検出する期間においては、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値で略一定値である。しかし、同図(H)に示すように、第2溶接電流Iw2は時刻t13において第2溶接ワイヤ12のくびれが検出されたために電流は急減している。この結果、上述した(11)式において、L・dIg/dt=dIw1/dt+dIw2/dtについては、dIw1/dtは小さな値であり、dIw2/dtは負の大きな値となる。このために、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、くびれの形成に伴って時刻t12から次第に上昇し、時刻t13において第2溶接電流Iw2の急減に伴って減少に転じ、第2溶接電流Iw2の急減が終了して低レベル電流値Ilになると再び上昇する。この第1溶接電圧検出信号Vd1が減少に転じ再上昇する前の時刻t14において、同図(G)に示すように、くびれ検出禁止信号StがHighレベルに変化して、くびれの検出を禁止する。これは、図1のくびれ検出禁止回路STにおいて、上述した1)又は2)の処理によって溶滴の抵抗値が減少したことを判別したためである。ここで、溶滴の抵抗値は、短絡期間が進行するのに伴い次第に増加するので、減少することはない。これにも関わらず、溶滴の抵抗値が減少するのは、第2溶接電流Iw2の急減によって共通通電路のインダクタンス値Lに電圧が発生して、ノイズとして第1溶接電圧検出信号Vd1に重畳するからである。換言すれば、短絡期間中に溶滴の抵抗値が減少したときは、第2溶接電流Iw2が急減したときであると判別することができる。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、時刻t14の少し後から急上昇して、微分値がくびれ検出基準値信号Vtnの値に達するが、くびれの検出は禁止されているので、同図(C)に示すように、くびれ検出信号NdはHighレベル(くびれの検出)にはならない。このために、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値のままである。
(2)時刻t3のアーク再発生時点から時刻t4の遅延期間Tdの終了時点までの動作
時刻t3において第1アーク31が再発生すると、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1の値は短絡/アーク判別値Vta以上となる。これに応動して、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrの値は、ピーク設定値の値から予め定めたアーク時傾斜で上昇し、上記の高レベル電流設定値に達するとその値を維持する。同図(E)に示すように、遅延信号Tdsは、時刻t3にアークが再発生してから予め定めた遅延期間Tdが経過する時刻t4までHighレベルのままである。したがって、溶接電源は時刻t4まで定電流制御されているので、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、時刻t3のピーク値からアーク時傾斜で上昇し、高レベル電流値に達するとその値を時刻t4まで維持する。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、時刻t3〜t4の遅延期間Td中は高レベル電圧値の状態にある。同図(C)に示すように、くびれ検出信号Ndは、時刻t3にアークが再発生するので、Lowレベルに変化する。このように、くびれ検出が禁止されるので、第1アーク31が再発生した時点の電流値はピーク値となり大きな値となる。このために、くびれ検出制御が正常に行われたときよりも少しスパッタが増えることになる。しかし、図7で上述したように、くびれ検出制御が誤動作したときに比べれば、スパッタの増加は少ない。
(3)時刻t4の遅延期間Td終了時点から時刻t5の次の短絡発生までのアーク期間の動作
同図(E)に示すように、遅延信号TdsがLowレベルに変化する。この結果、溶接電源は定電流制御から定電圧制御へと切り換えられる。このために、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は高レベル電流値から次第に減少する。同様に、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は高レベル電圧値から次第に減少する。
図2は、互いの短絡期間が重なっている場合であるが、重なっていない場合は図6のようになる。この場合の各信号のタイミングチャートは、後述する図4において、時刻t13〜t2の期間を削除したものになる。この場合は、くびれの誤検出は発生しないので、従来技術のままである。
上述した実施の形態1によれば、短絡状態中に溶滴の抵抗値が減少したことを判別したときは、くびれの検出を禁止する。これにより、溶滴の抵抗値の減少を判別することによって、他の溶接電源からくびれ検出に伴う溶接電流の急減タイミングを通知することなくタイミングを判別することができるので、くびれの誤検出を防止することができる。このために、実施の形態1では、複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、これらの溶接電源の内の少なくとも2台はくびれ検出制御機能を有しており、溶接電源によるくびれ検出制御に伴う溶接電流の急減タイミングを互いに通知しなくても、くびれ検出が誤動作することなく正常に動作することができる溶接電源のくびれ検出制御方法を提供することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1の発明では、短絡状態中に溶滴の抵抗値が減少したことを判別すると、くびれの検出をアークが再発生するまで禁止している。これに対して、実施の形態2の発明では、くびれの禁止を所定期間行う点が異なっている。
実施の形態2に係る溶接装置の構成は、上述した図5と同一であるので、説明は繰り返さない。
図3は、実施の形態2に係る第1溶接電源PS1の詳細ブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図1のくびれ検出禁止回路STを第2くびれ検出禁止回路ST2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2くびれ検出禁止回路ST2は、第1溶接電流検出信号Id1、第1溶接電圧検出信号Vd1及び短絡判別信号Sdを入力として、下記の1)又は2)の処理によって溶滴の抵抗値が減少したことを判別して、くびれ検出禁止信号Stを出力する。
1) 短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)である期間中に、第1溶接電圧検出信号Vd1を第1溶接電流検出信号Id1で除算して溶滴の抵抗値を算出する。算出された抵抗値の微分を行い、この抵抗値の微分値が予め定めた負の値の減少基準値未満に達したときはくびれ検出禁止信号StをHighレベルにセットし、それから予め定めた禁止期間が経過したらLowレベルにリセットする。禁止期間が経過する前に短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)になったときは、その時点でくびれ検出禁止信号StをLowレベルにリセットする。
2) 短絡判別信号SdがHighレベル(短絡)である期間中に、第1溶接電流検出信号Id1が減少していないときに、第1溶接電圧検出信号Vd1の微分値が予め定めた負の値の減少基準値未満に達したときはくびれ検出禁止信号StをHighレベルにセットし、それから予め定めた禁止期間が経過したらLowレベルにリセットする。禁止期間が経過する前に短絡判別信号SdがLowレベル(アーク)になったときは、その時点でくびれ検出禁止信号StをLowレベルにリセットする。
上記の禁止期間の設定方法及びアーク再発生までではなく禁止期間だけくびれ検出を禁止することの意味については、図4で詳述する。
図4は、図3の第1溶接電源PS1における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は第1溶接電流Iw1の時間変化を示し、同図(B)は第1溶接電圧検出信号Vd1の時間変化を示し、同図(C)はくびれ検出信号Ndの時間変化を示し、同図(D)は駆動信号Drの時間変化を示し、同図(E)は遅延信号Tdsの時間変化を示し、同図(F)は電流制御設定信号Icrの時間変化を示し、同図(G)はくびれ検出禁止信号Stの時間変化を示し、同図(H)は第2溶接電流Iw2の時間変化を示す。同図は上述した図2と対応しており、時刻t12〜t3の期間の動作以外は同一であるので、説明は繰り返さない。以下、同図を参照して異なる期間の動作について説明する。
(1)時刻t12のピーク値の状態からt2のくびれ検出時点までの動作
同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、くびれの形成に伴って時刻t12から次第に上昇し、時刻t13において第2溶接電流Iw2の急減に伴って減少に転じ、第2溶接電流Iw2の急減が終了して低レベル電流値Ilになると再び上昇する。この第1溶接電圧検出信号Vd1が減少に転じ再上昇する前の時刻t14において、同図(G)に示すように、くびれ検出禁止信号StがHighレベルに変化して、くびれの検出を禁止する。これは、図3の第2くびれ検出禁止回路ST2において、上述した1)又は2)の処理によって溶滴の抵抗値が減少したことを判別したためである。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、時刻t14の少し後から急上昇して、微分値がくびれ検出基準値信号Vtnの値に達するが、くびれの検出は禁止されているので、同図(C)に示すように、くびれ検出信号NdはHighレベル(くびれの検出)にはならない。このために、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値のままである。
同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、減少して上昇した後に、時刻t15において略元の値に戻る。この時刻t15において、同図(G)に示すように、くびれ検出禁止信号StはLowレベル(くびれ検出の許可)にリセットされる。時刻t14〜t15の期間が、予め定めた禁止期間となる。したがって、この禁止期間は、他の溶接電源のくびれ検出に伴う溶接電流の急減によって第1溶接電圧検出信号Vd1が減少し上昇して元の値に戻るまでの期間に基づいて設定される。これは、この期間がくびれの誤検出を生じる期間であるためである。この禁止期間は、100〜300μs程度に設定される。そして、時刻t15の後から、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は溶滴のくびれの形成が進行するために上昇する。
(2)時刻t2のくびれ検出時点から時刻t3のアーク再発生時点までの動作
時刻t2において、同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1が急上昇し、その微分値が予め定めたくびれ検出基準値Vtnに達したことによってくびれを検出すると、同図(C)に示すように、くびれ検出信号NdはHighレベルに変化する。この時点では、同図(G)に示すように、くびれ検出禁止信号Stは既にLowレベルになっており、くびれ検出は禁止されていない状態にある。これに応動して、同図(D)に示すように、駆動信号DrはLowレベルになるので、図3のトランジスタTRはオフ状態となり減流抵抗器Rが通電路に挿入される。同時に、同図(F)に示すように、電流制御設定信号Icrは低レベル電流設定信号Ilrの値へと小さくなる。このために、同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1はピーク値から低レベル電流値Ilへと急減する。そして、時刻t21において第1溶接電流Iw1が低レベル電流値Ilまで減少すると、同図(D)に示すように、駆動信号DrはHighレベルに戻るので、図3のトランジスタTRはオン状態となり減流抵抗器Rは短絡される。同図(A)に示すように、第1溶接電流Iw1は、電流制御設定信号Icrが低レベル電流設定信号Ilrのままであるので、時刻t3のアーク再発生までは低レベル電流値Ilを維持する。したがって、トランジスタTRは、時刻t2にくびれが検出されてから時刻t21に第1溶接電流Iw1が低レベル電流値Ilに減少するまでの期間のみオフ状態となる。同図(B)に示すように、第1溶接電圧検出信号Vd1は、第1溶接電流Iw1が小さくなるので時刻t2から一旦減少した後に急上昇する。
図4は、互いの短絡期間が重なっている場合であるが、重なっていない場合は図6のようになる。この場合の各信号のタイミングチャートは、図4において、時刻t13〜t2の期間を削除したものになる。この場合は、くびれの誤検出は発生しないので、従来技術のままである。
上述した実施の形態2によれば、短絡状態中に溶滴の抵抗値が減少したことを判別して、くびれの検出を所定期間(禁止期間)だけ禁止する。これにより、実施の形態2では、実施の形態1の効果に加えて、必要最小限の期間中のみくびれ検出を禁止するので、本来のくびれを正確に検出することができる。実施の形態1では、くびれ検出を禁止すると、その短絡期間中はくびれを検出することができないために、大きな電流値のピーク値でアークが再発生することになり、スパッタが増加していた。これに対して、実施の形態2では、くびれ検出を禁止しても、その後でくびれを正確に検出することができるので、スパッタを少なくすることができる。
11 第1溶接ワイヤ
12 第2溶接ワイヤ
2 ワーク
31 第1アーク
32 第2アーク
41 第1溶接トーチ
42 第2溶接トーチ
5 治具
61 第1給電チップ
62 第2給電チップ
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FC1 第1送給制御回路
Fc1 第1送給制御信号
Fc2 第2送給制御信号
FD1 第1送給機
FD2 第2送給機
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID1 第1溶接電流検出回路
Id1 第1溶接電流検出信号
Ig 合算溶接電流
Il 低レベル電流値
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
Iw1 第1溶接電流
Iw2 第2溶接電流
L 共通通電路のインダクタンス値
ND くびれ検出回路
Nd くびれ検出信号
PM 電源主回路
PS1 第1溶接電源
PS2 第2溶接電源
R 減流抵抗器
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
ST くびれ検出禁止回路
St くびれ検出禁止信号
ST2 第2くびれ検出禁止回路
SW 制御切換回路
Td 遅延期間
TDS オフディレイ回路
Tds 遅延信号
TR トランジスタ
VD1 第1溶接電圧検出回路
Vd1 第1溶接電圧検出信号
VD2 第2溶接電圧検出回路
Vd2 第2溶接電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vta 短絡/アーク判別値
VTN くびれ検出基準値設定回路
Vtn くびれ検出基準値(信号)
Vw1 第1溶接電圧
Vw2 第2溶接電圧

Claims (5)

  1. 複数の溶接電源によって共通のワークに各々アークを発生させて溶接し、
    前記溶接電源の内の少なくとも2台は、短絡状態からアークが再発生する前兆現象である溶滴のくびれを溶接電圧検出値を用いて検出し、このくびれを検出すると短絡負荷に通電する溶接電流を減少させてアークを再発生させる、溶接電源のくびれ検出制御方法において、
    前記溶接電圧検出値には、合算した溶接電流が通電する共通通電路のインダクタンス値によって発生する電圧値を含んでおり、
    前記短絡状態中に前記溶滴の抵抗値が減少したことを判別したときは、前記くびれの検出を禁止する、
    ことを特徴とする溶接電源のくびれ検出制御方法。
  2. 前記溶接電流を検出して溶接電流検出値を出力し
    前記溶滴の抵抗値を前記溶接電圧検出値を前記溶接電流検出値で除算して算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接電源のくびれ検出制御方法。
  3. 前記溶接電流を検出して溶接電流検出値を出力し
    前記溶滴の抵抗値が減少したことを、前記溶接電流検出値が減少していないときに前記溶接電圧検出値が減少したことによって判別する、
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接電源のくびれ検出制御方法。
  4. 前記くびれの検出の禁止を、前記アークが再発生するまでの期間行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接電源のくびれ検出制御方法。
  5. 前記くびれの検出の禁止を、所定期間行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接電源のくびれ検出制御方法。
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