JP6153153B2 - 水陸両用特殊車両 - Google Patents

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Description

本発明は、水陸両用特殊車両に関する。
水難救助や災害対策を目的とする水陸両用の特殊車両には、被災地などの瓦礫が散乱する陸上や水上における移動を容易にするために、車体の小型化が要求される。水陸両用特殊車両の車体を小型化することにより、材料および製作費用の削減や水陸両用特殊車両の効率的な運搬が可能となる。
一方で、水陸両用特殊車両には、駆動源の大型化および駆動系統の高剛性化が要求される。一般に、水上航行には陸上走行よりも大きな駆動力が必要である。よって、水陸両用特殊車両に搭載するエンジンなどの駆動源は大きな動力を出力するために大型化され、駆動系統の部品などは大きな動力に耐え得る強度を確保するために高剛性化(大型化)される。
また、水陸両用特殊車両には、広い車両内空間の確保が要求される。これは、水陸両用特殊車両の目的である水難救助や災害対策などの際に、被災者等の収容や救助作業をするための空間が必要となるからである。
水陸両用特殊車両には、以上の要求を網羅するように設計される必要がある。
しかし、車体を小型化しつつ駆動源の大型化や広い車両内空間の確保を実現させるためには、その他の空間を小型化しなければならず、例えば、運転席の空間が狭小化される。
運転席における空間の狭小化は、水陸両用特殊車両の運転姿勢等に支障がない程度に成され、運転者の乗降姿勢等を制限するように成される。水陸両用特殊車両は被災地などで使用されるため、常に安全な環境にいるとは限られない。よって、緊急時には水陸両用特殊車両の運転者も速やかに車両から降車することができなければならない。しかし、前述したような運転者の乗降姿勢等の制限が、速やかな降車の妨げとなる虞がある。
つまり、空間の小型化された運転席等にいる乗車員等は、空間が狭いことにより身動きが取り難く、扉を開くのに手間が掛かり、車外への脱出に時間を要してしまう虞がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、水陸両用特殊車両において、緊急時に運転者等が速やかに降車できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る水陸両用特殊車両は、乗車員の乗降のためのハッチ構造の扉を有する乗降口開閉装置が車両外板に設けられた水陸両用特殊車両において、前記扉を吹き飛ばすことが可能な爆発機構を設け、前記乗降口開閉装置は、前記扉が蝶番により車両外板に取付けられた構造を成し、前記爆発機構は、前記蝶番に設けられていることを特徴とする
上記課題を解決する第二の発明に係る水陸両用特殊車両は、第一の発明に係る水陸両用特殊車両において、車両外板に設けられた乗降口の縁部に突設された突起部に対し、前記扉が開閉可能となっていることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係る水陸両用特殊車両は、第二の発明に係る水陸両用特殊車両において、前記乗降口開閉装置は、前記扉の車両内側において回転可能に支持された開閉用ハンドルと、前記扉の車両外側において摺動可能に支持されたハンドルアームとを備え、前記ハンドルアームは、前記開閉用ハンドルが回転されることにより、前記開閉用ハンドルの回転運動に連動して直線的に摺動され、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられることを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係る水陸両用特殊車両は、乗車員の乗降のためのハッチ構造の扉を有する乗降口開閉装置が車両外板に設けられた水陸両用特殊車両において、前記扉を吹き飛ばすことが可能な爆発機構を設け、前記乗降口開閉装置は、車両外板に設けられた乗降口の縁部に突設された突起部に対し、前記扉が開閉可能となっており、前記乗降口開閉装置は、前記扉の車両内側において回転可能に支持された開閉用ハンドルと、前記扉の車両外側において摺動可能に支持されたハンドルアームとを備え、前記ハンドルアームは、前記開閉用ハンドルが回転されることにより、前記開閉用ハンドルの回転運動に連動して直線的に摺動され、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられることを特徴とする。
上記課題を解決する第五の発明に係る水陸両用特殊車両は、第三または第四の発明に係る水陸両用特殊車両において、前記乗降口開閉装置は、前記車両外板の前記突起部と前記ハンドルアームとの間にシール部材を備え、前記ハンドルアームは、前記シール部材を介して、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられることを特徴とする。
上記課題を解決する第六の発明に係る水陸両用特殊車両は、第五の発明に係る水陸両用特殊車両において、前記爆発機構は、前記シール部材の近傍に設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決する第七の発明に係る水陸両用特殊車両は、第一乃至第六のいずれかの発明に係る水陸両用特殊車両において、前記爆発機構として、火薬を用いることを特徴とする。
第一の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、爆発機構によって乗降口に設けたハッチ構造の扉を吹き飛ばすことにより、瞬時に乗車員の乗降口を開けて脱出経路を確保することができるので、速やかな脱出を行うことができる。
また、第一の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、車両外板に取付けた蝶番に爆発機構を設けることにより、扉が取付けられる部分を確実に破壊することができるので、扉を確実に吹き飛ばし、乗車員の脱出経路を確実に確保することができる。また、蝶番は車両外板に取付けられているので、蝶番を爆発機構によって破壊する際に爆風等が車両内側へ向かうことはない。よって、車両内側にいる乗車員が爆発によって怪我をすることはなく、乗車員の安全性は確保される。
第二の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、扉が車両外板の突起部に対して開閉可能となっているので、爆発機構によって扉を吹き飛ばす際に突出部が防壁の役割を果たし、爆発による爆風等が水陸両用特殊車両の車両内側へ入ることはない。
第三の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、扉の車両内側から開閉用ハンドルを回転すると、扉の車両外側からハンドルアームが車両外板の突起部に当て付けられ、扉が閉じられるので、車両内側からの扉を開閉させることができる。また、車両内側からの操作によって車両外側から扉の開閉が行われるので、扉は車両外側において固定される。よって、爆発物によって扉を吹き飛ばす際に、車両外側の部品だけを破壊すれば良いので、爆風等が車両内側へ向かうことはなく、車両内側にいる乗車員が爆発によって怪我をすることはない。
第四の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、爆発機構によって乗降口に設けたハッチ構造の扉を吹き飛ばすことにより、瞬時に乗車員の乗降口を開けて脱出経路を確保することができるので、速やかな脱出を行うことができる。
また、第四の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、扉が車両外板の突起部に対して開閉可能となっているので、爆発機構によって扉を吹き飛ばす際に突出部が防壁の役割を果たし、爆発による爆風等が水陸両用特殊車両の車両内側へ入ることはない。
また、第四の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、扉の車両内側から開閉用ハンドルを回転すると、扉の車両外側からハンドルアームが車両外板の突起部に当て付けられ、扉が閉じられるので、車両内側からの扉を開閉させることができる。また、車両内側からの操作によって車両外側から扉の開閉が行われるので、扉は車両外側において固定される。よって、爆発物によって扉を吹き飛ばす際に、車両外側の部品だけを破壊すれば良いので、爆風等が車両内側へ向かうことはなく、車両内側にいる乗車員が爆発によって怪我をすることはない。
第五の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、シール部材は車両外板の突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられるので、水陸両用特殊車両の水密性が向上すると共に、爆発物によって扉を吹き飛ばす際に、車両外側の部品だけを破壊すれば良いので、爆風等が車両内側へ向かうことはなく、車両内側にいる乗車員が爆発によって怪我をすることはない。
第六の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、車両外板の突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられているシール部材の近傍に爆発機構を設けることにより、扉が取付けられるシール部材を確実に破壊することができるので、扉を確実に吹き飛ばし、乗車員の脱出経路を確実に確保することができる。また、シール部材は車両外板の突起部に対して車両外側に取付けられているので、爆発機構によって破壊する際に爆風等が車両内側へ向かうことはない。よって、車両内側にいる乗車員が爆発によって怪我をすることはなく、乗車員の安全性は確保されている。
第七の発明に係る水陸両用特殊車両によれば、扉を火薬で吹き飛ばすことにより、瞬時に乗車員の乗降口を開けることができるので、速やかな脱出を行うことができる。また、水陸両用特殊車両の電気系統と別系統の起爆用の電気回路を簡単に組むことができ、水陸両用特殊車両が故障した場合にも火薬によって扉を吹き飛ばし、乗車員の乗降口を確保することができる。
実施例1に係る水陸両用特殊車両における乗降用ハッチを示す断面図である。 実施例1に係る水陸両用特殊車両を示す概略図である。 実施例1に係る水陸両用特殊車両における乗降用ハッチが開いた状態(閉める様子)を示す説明図(図1におけるA−A矢視図)である。 実施例1に係る水陸両用特殊車両における乗降用ハッチが閉じた状態(開ける様子)を示す説明図(図1におけるA−A矢視図)である。 実施例1に係る水陸両用特殊車両における乗降用ハッチのハンドル部とハンドルアームとの関係を示す概略図(図2におけるB−B矢視図)である。 ハンドル部とハンドルアームとの関係の他の例を示す概略図である。
以下に、本発明に係る水陸両用特殊車両の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であることは言うまでもない。
先ず、本発明の実施例1に係る水陸両用特殊車両の構造について、図1乃至図6を参照して説明する。
本実施例に係る水陸両用特殊車両は、水上航行および陸上走行が可能であり、災害対策等に使用される。図2に示すように、水陸両用特殊車両1の運転席スペース2には運転者が出入り可能な大きさの穴である乗降口3が形成され、乗降口3には乗降用ハッチ4が設置されている。なお、乗降口3の縁部には、図1に示すように、周囲の外板部材5よりも車両外側(図1における上側)へ突出する突出部10が形成されている。
水陸両用特殊車両1には、乗降口3を塞いで水上航行時の水密性を確保するための乗降口開閉装置として、乗降用ハッチ4が設置されている。乗降用ハッチ4は、円盤状のハッチ扉20と、ハッチ扉20を開閉動作させるための蝶番30と、ハッチ扉20の開閉を手動操作するための開閉用ハンドル40と、開閉用ハンドル40と連動するハンドルアーム50と、乗降用ハッチ4の水密性を向上させるためのシール部材60とを備えている。
ハッチ扉20は、外板部材5の車両外側に蝶番30を介して取り付けられ、水陸両用特殊車両1の車両外側へ開かれる(図1における二点鎖線)。ハッチ扉20の車両内側(図1における下側)には開閉用ハンドル40が回転自在に支持されている。開閉用ハンドル40は、円環状のハンドル部41と、ハンドル部41の中心に設置された軸部42と、軸部42の他端側にハンドル部41と平行に設置された円盤状のアーム取付け部43とを備えている。
本実施例においては、運転者が車両内側から乗降用ハッチ4の開閉操作を行うことができるように、乗降用ハッチ4は押付け機構を備えている。押付け機構とは、運転者が車両内側において乗降用ハッチ4の開閉操作を行うと、ハッチ扉20が車両外側において固定されるものである。
開閉用ハンドル40のアーム取付け部43には、図3および図4に示すように、複数本(本実施例では四本)のハンドルアーム50が縁部に等間隔に支持され、アーム取付け部43の接線方向に延びるように設置されている。
開閉用ハンドル40のハンドル部41を把持して回すと、軸部42およびアーム取付け部43は共に回転する(図1参照)。図3および図4に示すように、アーム取付け部43に支持されたハンドルアーム50は、アーム取付け部43の回転動作によって引っ張られ、アーム取付け部43の接線方向(ハンドルアーム50の軸方向)に移動される。つまり、開閉用ハンドル40の回転運動をハンドルアーム50の直線運動に変換している。
本実施例では、図5に示すように、アーム取付け部43およびハンドルアーム50にそれぞれ係合穴43a、50aを形成し、係合穴43a、50aに係合ピン70を通すことにより、アーム取付け部43とハンドルアーム50とをピン結合させている。これにより、開閉用ハンドル40の回転運動をハンドルアーム50の直線運動に変換することができる。
例えば、図3に示すように、アーム取付け部43を右回転させると、アーム取付け部43に支持されたハンドルアーム50はハッチ扉20の内側へ引っ張られるように移動し、図4に示すように、アーム取付け部43を左回転させると、アーム取付け部43に支持されたハンドルアーム50はハッチ扉20の外側へ押されるように移動する。
もちろん、開閉用ハンドル40の回転運動をハンドルアーム50の直線運動に変換させる構造は、本実施例のようなピン結合に限定されない。例えば、開閉用ハンドル40におけるアーム取付け部43に替え、図6に示すように、ピニオンギヤ44を備え、ハンドルアーム50の一端側にラックギヤ51を形成し、ピニオンギヤ44とラックギヤ51とを噛み合わせることにより、ピニオンギヤ44の回転運動(開閉用ハンドル40の回転運動に相当)をハンドルアーム50およびラックギヤ51の直線運動に変換しても良い。
開閉用ハンドル40を回し、ハンドルアーム50をハッチ扉20の内側へ引っ張るように移動させると、ハンドルアーム50に固定したシール部材60が外板部材5の乗降口3における突起部10に押し当てられる。ハンドルアーム50およびシール部材60を所定の押付け力で突起部10に押し当てることにより、ハッチ扉20は確実に閉じられ、運転席スペース2の水密性が向上する。もちろん、ハンドルアーム50による締め付けでハッチ扉20と乗降口3における突起部10とが密着して水密性が確保される場合には、シール部材60を設置しなくても良い。
本実施例においては、緊急時等に運転者が素早く水陸両用特殊車両1を降車することができるように、乗降用ハッチ4は爆発機構を備えている。爆発機構とは、所定の爆発物を爆発させることによって瞬時にハッチ扉20を吹き飛ばし、運転者の脱出経路を確保するものである。
本実施例に係る水陸両用特殊車両1の乗降用ハッチ4には、爆発機構における所定の爆発物として火薬80が設けられている。火薬80は、蝶番30と外板部材5との間に設置され、導火線90に繋がれている。導火線90は図示しない点火装置に繋がれ、図示しない緊急脱出スイッチを操作することによって点火装置が作動し、導火線90は着火される。着火された導火線90の火は火薬80まで伝わり、火薬80は爆発する。火薬80が爆発することによって蝶番30と共にシール部材60を破壊してハッチ扉20を車外側へ吹き飛ばすことができる。
この火薬80が爆発する際には、ハッチ扉20を固定している蝶番30およびシール部材60が車両外側に設置されているため、火薬80の爆風や爆発した際の破片等が車両内側に入ることはない。つまり、本実施例に係る水陸両用特殊車両1においては、乗降用ハッチ4の爆発機構によって運転者が怪我をすることはなく、安全で素早い降車が可能である。
もちろん、火薬80の設置個所は、本実施例の蝶番30と外板部材5との間に限定されない。ただし、水陸両用特殊車両1の車両内側に火薬80を設置すると運転者が怪我をする虞があるので、水陸両用特殊車両1の車両外側に火薬80を設置する。例えば、ハッチ扉20と外板部材5との間でシール部材60の近傍に火薬80を設置しても良い。シール部材60の近傍に火薬80を設置して爆発させたとしても、水陸両用特殊車両1の車両外側における爆発であり、乗降口3の突出部11が防壁の役割を果たして火薬80の爆発による爆風や爆発片が水陸両用特殊車両1の車両内側へ入ることはない。
なお、爆発機構としては、火薬80が確実に爆発できる状態で、火薬80の爆発による爆風や爆発片が水陸両用特殊車両1の車両内側へ入らないように火薬80を設置する必要がある。例えば、車両外側から蝶番30に図示しない火薬設置穴を形成して火薬80を設置し、水上航行時に火薬80が濡れないように火薬設置穴に図示しない火薬蓋をして密閉する。このように火薬80を設置することで、水上航行時においても火薬80は水に濡れずに確実に爆発できる状態であり、爆発の際には蝶番30を破壊すると共にハッチ扉20および図示しない火薬蓋を吹き飛ばすだけで、火薬80の爆発による爆風や爆発片は水陸両用特殊車両1の車両内側へ入らない。
また、乗降用ハッチ4における爆発機構は本実施例の火薬に限定されず、例えば、可燃性のガスや圧縮空気等によって爆発を起こし、ハッチ扉20を吹き飛ばしても良い。ただし、ガスボンベ等を積載するための空間の確保および車両重量の増加を考慮すると、本実施例のように火薬を用いることが好ましい。
なお、本実施例では、火薬80の起爆用の図示しない電気回路を水陸両用特殊車両1における図示しない電気系統と別系統で組んでいる。これにより、例え水陸両用特殊車両1が故障した場合においても、火薬80を起爆させてハッチ扉20を吹き飛ばすことができ、乗車員は乗降口3から降車することができる。
次に、本実施例に係る水陸両用特殊車両1における運転者の乗降について、図1乃至図4を参照して説明する。
まず、本実施例に係る水陸両用特殊車両1における運転者の乗車について説明する。
本実施例に係る水陸両用特殊車両1の運転者は、乗降口3から運転席スペース2に乗車する(図2参照)。乗車後に乗降用ハッチ4のハッチ扉20を閉め、開閉用ハンドル40を回す(図3においては右回り)。運転者の操作によって開閉用ハンドル40のハンドル部41、軸部42、アーム取付け部43が回転すると共に、アーム取付け部43にピン結合されたハンドルアーム50はハッチ扉20の内側へ引っ張られるように移動される。このとき、ハンドルアーム50に固定されたシール部材60は、押付け力を持って乗降口3の突出部11に押し当てられる。シール部材60が乗降口3の突出部11に押し当てられることにより、乗降用ハッチ4のハッチ扉20は固定され、シール部材60によって運転席スペース2が密閉される。
次いで、本実施例に係る水陸両用特殊車両1における運転者の通常時の降車について説明する。
運転者が通常時に運転席スペース2から降車する場合には、乗降用ハッチ4のハッチ扉20における開閉用ハンドル40を回す(図4においては左回り)。運転者の操作によって開閉用ハンドル40のハンドル部41、軸部42、アーム取付け部43が回転すると共に、アーム取付け部43にピン結合されたハンドルアーム50はハッチ扉20の外側へ押されるように移動される。このとき、ハンドルアーム50に固定されたシール部材60は、ハンドルアーム50による押付け力から解放され、乗降口3の突出部11から離される。シール部材60が乗降口3の突出部11から離されることにより、乗降用ハッチ4のハッチ扉20は解放される。運転者は、乗降用ハッチ4のハッチ扉20を開けて車両外側へ降車する。
次いで、本実施例に係る水陸両用特殊車両1における運転者の緊急時の降車について説明する。
運転者が緊急時に運転席スペース2から降車する場合には、運転席スペース2に設けた図示しない緊急脱出スイッチを押す。図示しない緊急脱出スイッチを操作することによって図示しない点火装置が作動され、導火線90が着火される。着火された導火線90の火は火薬80まで伝わり、火薬80が爆発する。火薬80の爆発によって蝶番30およびシール部材60は破壊され、ハッチ扉20は車両外側へ吹き飛ばされる。このとき、ハッチ扉20を固定している蝶番30およびシール部材60が車両外側に設置されているため、火薬80の爆風や爆発した際の破片等が車両内側へ入り込まず、運転者が怪我をすることはない。ハッチ扉20が車両外側へ吹き飛ばされることにより、乗降口3が解放され、運転者の脱出経路が確保される。よって、運転者は速やかに降車することができる。
1 水陸両用特殊車両
2 運転席スペース
3 乗降口
4 乗降用ハッチ
5 外板部材
10 乗降口の突起部
20 ハッチ扉
30 蝶番
40 開閉用ハンドル
41 開閉用ハンドルのハンドル部
42 開閉用ハンドルの軸部
43 開閉用ハンドルのアーム取付け部
50 ハンドルアーム
60 シール部材
70 係合ピン
80 火薬
90 導火線

Claims (7)

  1. 乗車員の乗降のためのハッチ構造の扉を有する乗降口開閉装置が車両外板に設けられた水陸両用特殊車両において、
    前記扉を吹き飛ばすことが可能な爆発機構を設け
    前記乗降口開閉装置は、前記扉が蝶番により車両外板に取付けられた構造を成し、
    前記爆発機構は、前記蝶番に設けられている
    ことを特徴とする水陸両用特殊車両。
  2. 前記乗降口開閉装置は、車両外板に設けられた乗降口の縁部に突設された突起部に対し、前記扉が開閉可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の水陸両用特殊車両。
  3. 前記乗降口開閉装置は、前記扉の車両内側において回転可能に支持された開閉用ハンドルと、前記扉の車両外側において摺動可能に支持されたハンドルアームとを備え、
    前記ハンドルアームは、前記開閉用ハンドルが回転されることにより、前記開閉用ハンドルの回転運動に連動して直線的に摺動され、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の水陸両用特殊車両。
  4. 乗車員の乗降のためのハッチ構造の扉を有する乗降口開閉装置が車両外板に設けられた水陸両用特殊車両において、
    前記扉を吹き飛ばすことが可能な爆発機構を設け、
    前記乗降口開閉装置は、車両外板に設けられた乗降口の縁部に突設された突起部に対し、前記扉が開閉可能となっており、
    前記乗降口開閉装置は、前記扉の車両内側において回転可能に支持された開閉用ハンドルと、前記扉の車両外側において摺動可能に支持されたハンドルアームとを備え、
    前記ハンドルアームは、前記開閉用ハンドルが回転されることにより、前記開閉用ハンドルの回転運動に連動して直線的に摺動され、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられる
    ことを特徴とする水陸両用特殊車両。
  5. 前記乗降口開閉装置は、前記車両外板の前記突起部と前記ハンドルアームとの間にシール部材を備え、
    前記ハンドルアームは、前記シール部材を介して、前記車両外板の前記突起部に対して車両外側から所定の圧力で当て付けられる
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の水陸両用特殊車両。
  6. 前記爆発機構は、前記シール部材の近傍に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の水陸両用特殊車両。
  7. 前記爆発機構として、火薬を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の水陸両用特殊車両。
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