JP6152949B2 - シャツずれ防止下半身用衣類 - Google Patents
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Description
例えば、インナーベルトの周長調節を大きくし、更にインナーベルトに好適な架橋部分を形成して、ずり落ちやシャツのはみ出しを防止するズボンの提供を目的としたものが公開特許公報に開示されている。これは、腰回り内側に伸縮性のあるインナーベルトを装着するズボンにおいて、外面に面ファスナーの雌面を形成したインナーベルトを挿通するインナーガイドを腰回りの背面中央内側と左右中央内側とに3個所設け、同じく腰回りの正面左右内側に面ファスナーの雄面をそれぞれ設けたズボンである(特許文献1)。しかし、このズボンでも、伸縮性インナーベルトの使用が必須であるため、突っ張り感等の問題が解消しきれない。
1.ウエストライン内側の少なくとも一部に、滑り止め部材を取り付けた下半身用衣類であって、前記の滑り止め部材が、生地に方向性のある繊維からなり、前記ウエストライン内側における、後面左右の脊柱起立筋部対応部位、側面左右のやや後方よりの部位、前面の中央部位、及び前面左右の側方部位に位置し、前記の滑り止め部材が位置する前記各部位のうちの1つ又は2つ以上の部位の滑り止め部材における滑り止め効果の方向が真下方ではなく、傾斜していることを特徴とする下半身用衣類。
図1に示すように、本発明の一実施形態である下半身用衣類としてのズボン10は、ウエストラインWの内側の所定の位置に、複数の滑り止め部材11を取り付けたものである。
本実施形態において、滑り止め部材11は、着用者の体幹屈曲・伸展、体幹側屈、体幹回旋および上肢挙上の運動方向に配慮した部位に位置している。具体的には、滑り止め部材11は、ズボン10におけるウエストラインWの内側における、人(着用者)のウエスト部分の後面左右の脊柱起立筋部対応部位、同側面左右のやや後方よりの部位、同前面の中央部位に位置している。かかる滑り止め部材11の取り付け位置は、運動学的および解剖学的特性を考慮しているため、ズボン10の滑り止めの作用が特に効果的になされている。
屈曲時にはウエストライン後側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じ、伸展時にはウエストライン前側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じる。日常生活での体幹の矢状面での運動(屈曲と伸展)は、屈曲の方が多く使い、屈曲への配慮の方が重要となる。例えば、座る−立ち上がりの動作は多いがこれは屈曲の可動性を多く使う。すなわち、後方のシャツがウエストラインで上方へ引っ張られる力が加わることが多いことを配慮する必要がある。
右側屈時にはウエストライン左側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じ、左側屈時にはウエストライン右側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じる。日常生活での体幹の前額面での運動(右側屈と左側屈)は、屈曲を一緒に伴うことが多く、側屈+屈曲への配慮が必要となる。すなわち、右側屈時には、特に左後方のシャツがウエストラインで右上へ引っ張られ、この配慮が必要となる。
右回旋時にはシャツが右回りに捻れるため、ウエストライン後側でシャツを左上方へ、ウエストライン前側でシャツを右上方へ引っ張る力が生じる。左回旋時にはウエストライン後側でシャツを右上方へ、ウエストライン前側でシャツを左上方へ引っ張る力が生じる。日常生活では10〜20度程度(歩行が10度程度の回旋を伴うとこから)までの回旋を対称的に繰り返されると予測される。このため、回旋と同方向および上方にシャツが伸長されることへの配慮が必要となる。
右上肢屈曲時にはウエストライン右前側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じ、右上肢伸展時にはウエストライン右後側でのシャツを上方へ引っ張る力が生じる。日常生活での上肢の挙上は、屈曲(前方への挙上)と伸展(後方への挙上)では、屈曲の方が多く使い、屈曲への配慮の方が重要となる。例えば、右上肢を挙上する時には、右前方のシャツがウエストラインで上方へ引っ張られることが多く、これを配慮する必要がある。
人(着用者)のウエスト部分の後面は脊柱起立筋が膨隆しており、この部位の接触圧が大きいため、後方部は左右の脊柱起立筋部に対応する部位(ポイント1・2)に、滑り止め部材11を付けることが好ましい。
また、同側面は側方中央部が接触圧は大きいが、日常生活の運動は伸展より屈曲運動が多いため、側面のやや後方よりの部位(ポイント3・4)に、滑り止め部材11を付けることが好ましい。
また、同前面は中央部が接触圧は大きいため、前面は中央部位(ポイント5)に、滑り止め部材11を付けることが好ましい。
さらに、同前面の側方部にも接触圧は加わり、また上肢挙上と体幹回旋の運動ではこの位置でシャツを上方へ引っ張る力が生じることからも、この位置(ポイント6・7)に滑り止め部材11を付けるとさらに効果的となる。
滑り止め部材11の大きさについては、総面積が大きいと「ウエスト部分が全体的に分厚くなる」「摩擦を強く感じて装着感が悪くなる」「発汗性を損なう」「洗濯後に乾燥しにくい」「取り付けに手間とコストが掛かる」等の問題が生じる。このような理由から、滑り止め部材の総面積ができるだけ小さくなるようにすることが望ましい。
しゃがみ動作や、体幹前屈の動作を多く繰り返す場合、既述(滑り止め部材の位置に関する項)の通り、ウエストラインでは後面のシャツを上方へ引っ張る力が生じる。このため、図1におけるポイント1〜4の部位では滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。
体幹側屈の動作を多く繰り返す場合、既述の通り、ウエストラインでは側面のシャツを上方へ引っ張る力が生じる。側屈に屈曲が組み合わさる動作が多いときには、図1におけるポイント1〜4の部位の滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。側屈に伸展が組み合わせる動作が多いときは、図1におけるポイント3・4・6・7の部位の滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。
体幹回旋の動作を多く繰り返す場合、既述の通り、ウエストラインでは回旋方向および上方へシャツを引っ張る力が生じる。このため、図1におけるポイント3・4・6・7の部位の滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。
上肢挙上の動作を多く繰り返す場合、既述の通り、ウエストラインでは前側面のシャツを上方へ引っ張る力が生じる。このため、図1におけるポイント6・7の部位の滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。
肥満体型の人は、おなかが出ているため、腹部が下後方に傾斜する。このため、ズボンの前面がすり落ちやすい特徴がある。こうしたことから、図1におけるポイント5・6・7の滑り止め部材11を大きくすると効果が大きくなる。
滑り止め部材11の生地の方向(滑り止めの方向)としては、基本的には、下向きのものが用いられるが、ズボン10のウエストラインWでシャツが伸ばされる方向は、運動によって異なる。特に、体幹の側屈と回旋運動ではシャツは単純に上に引かれるのではなく、斜めに引かれる特徴がある。
体幹側屈可動域(腰椎と胸椎の合わせた可動域)は左右共に50度程度と言われるが、通常、側屈の多い職種・スポーツ・生活様式でも10〜20度程度までの側屈が繰り返されると予測される。
体幹の側屈が多い職種・スポーツ・生活様式の場合、その必要な動作を配慮した滑り止めの方向を傾斜させることが好ましい。例えば、側屈・屈曲が組合わさる動作が多い場合、ポイント1・2ではわずかに(好ましくは2〜8度、とりわけ5度程度)、ポイント3・4・6・7は5〜20度程度下外側方向に滑り止めの方向を傾斜させると効果的である(図2(a)参照)。側屈のみの動作の場合、各ポイントで5〜30度程度下外側方向に滑り止めの方向を傾斜させると効果的である(後述の使用例4参照)。
体幹回旋可動域(腰椎と胸椎の合わせた可動域)は、左右共に40度程度と言われる(歩行が10度程度の回旋を伴う)。
体幹の回旋の多い職種・スポーツ・生活様式の場合、その必要な回旋角度に配慮した滑り止めの方向を傾斜させることが好ましい。例えば、ゴルフでは30度程度回旋が必要とされる。また、回旋運動では前記ポイントが一律に回旋方向へシャツを斜め上方へ引っ張る力が生じる。さらに、回旋が多い運動では各ポイントに左右両方の回旋方向への同力が生じる。こうしたことを踏まえ、各ポイントで5〜30度程度下内側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものと、下外側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものとを横並びで配置すると効果的である(後述の使用例3参照)。
体幹側屈や回旋等の複合的な動きが多い場合、上記の2つの方向性のある滑り止めを組み合わせることが好ましい。
例えば、野球では30度程度回旋と側屈との組み合わせの動きも多い。このため、例えばポイント1・2・5では、10〜20度、特に15度程度下内側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものと15度程度下外側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものとを横並びで配置し、ポイント3・4・6・7は10〜20度、特に15度程度下内側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものと25〜35度、特に30度程度下外側方向に滑り止めの方向を傾斜させたものとを横並びで配置すると効果的である(図2(b)参照)。
本発明に用いられる滑り止め部材11は、シャツの裾の出を防止できる目のある素材からなるものであれば特に制限されない。ここで、「目のある素材」としては、装着の際にシャツを入れやすく、装着後はシャツが出にくくするような方向性のある目を備え、片方向には滑り、片方向には抵抗がある素材等が広く包含される。とりわけ、突っ張り過ぎず、ゆとりのある素材が好ましい。滑り止め部材11の素材としては、例えば、生地に方向性のある繊維からなるもので、ある一定の方向へのみ滑り止め効果のある素材、特に、傾斜(斜面)パイル地が効果向上の点で好ましく使用できる。
本発明に係る下半身用衣類の滑り止め部材として好ましく用いられる傾斜パイル地のように、繊維に方向性を有した素材では、シャツが上方へ引っ張られる際、斜めになった繊維がシャツの生地に引っかかった後に、一旦上に1〜2mm程度持ち上がる。これにより、1〜2mmの程度のゆとりができ、嫌なつっぱり感が生じることを防止する効果がある(図4参照)。従来用いられているゴムやシリコン等の滑り止めは、摩擦係数を上げるだけの効果しか無く、このため体幹の前屈等行うとつっぱり感が生じる問題点があった。本発明では、傾斜パイル地を好適に使用することでこの問題点を解消することができる。
参考例のズボンAを以下のように作製した。また、本発明に係る構成(滑り止め部材)を有しない、同メーカー、同タイプのズボンを比較例のズボンBとした。これらのズボンを用いて、走行動作、前屈動作、しゃがみ動作、ゴルフスイングの4つの動作を行い、動作を行った後にズボンからシャツがはみ出る距離を図った。
図1に示すズボンのウエストライン内側における7つのポイント、即ち、1・2(後面左右の脊柱起立筋部対応部位)、3・4(側面左右のやや後方よりの部位)、5(前面の中央部位)、並びに6・7(前面の側方部位)の各ポイントに、それぞれ滑り止め部材(大きさ:横4cm×縦3cmの方形状)を取り付け、これをズボンAとした。
ここで用いた滑り止め部材は、滑り止め効果の方向が、全て下方向きの傾斜パイル地からなる繊維素材である。
参考例1および比較例の各ズボンを用いて、まずシャツとズボンを自然な形で着衣し、その状態でズボンとシャツの境界に線を引いた。そして運動後に、その線からシャツがどのぐらいはみ出したかを測定した。測定は上記のポイントうち、 1・3・7の3つのポイントで行った。
・走行動作:40メートルの距離を走行し、そこで一度測定した。さらにその倍の80メートルの距離を走行し、累計120メートル走行した後に測定した。
・前屈動作:指先が床につくまでの前屈を10回繰り返し、そこで一度測定した。さらに20回前屈を繰り返し、累計30回前屈した後に測定した。
・しゃがみ動作:しゃがんでから立ち上がる動作を10回繰り返し、そこで一度測定した。さらにこの動作を20回繰り返し、累計30回この動作を行った後に測定した。
・ゴルフスイング:ゴルフのスイングを10回繰り返し、そこで一度測定した。さらに20回スイングを繰り返し、累計30回スイングをした後に測定した。
〔表1〕
各動作のシャツのはみ出し量(単位:cm)
・走行動作 (40m走行)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 2.2 2.2 5.5
ズボンB 7.5 5.1 8.3
同 (120m走行)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 2.6 3.5 6.4
ズボンB 11.2 8.8 13
・前屈動作 (10回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 5.4 0.8 0.4
ズボンB 9.5 4.5 2.5
同 (30回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 5.6 1.2 1.4
ズボンB 10.5 6.5 3.5
・しゃがみ動作と立位の繰り返し動作 (10回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 3.1 0.3 0.4
ズボンB 6.4 4 2.6
同 (30回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 5 1.5 0.7
ズボンB 8.7 4.8 4
・ゴルフスイング (10回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 2.2 2.3 3.2
ズボンB 5.3 6.7 8
同 (30回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA 2.7 2.7 4
ズボンB 7.2 8.4 9.4
参考例および比較例のズボンをゴルフのコースに持っていき、実際にコースに出てゴルフを行い、その効果を試験した。前半の9ホールは比較例のズボンを使用し、後半の9ホールは参考例のズボンを使用し、シャツはワイシャツを着用した。
後半のズボンA(参考例1)では、 9ホールを終えても、シャツを入れ直すほど見栄えが悪くなるようなシャツのはみ出しはなかった。
以上の結果から、参考例の効果として、つっぱり感がない程度にシャツがはみ出てきたら、そこからは滑り止め効果によって運動量が増えてもシャツはそれほどはみ出てこないと実感することができた。
本発明において、滑り止めの方向を変える効果(回旋運動)を検討するために、「滑り止めの方向を真下にしたもの」と「滑り止めの方向を斜めにしたもの」とを比較してみた。以下にその方法と結果を示す。
滑り止めの方向は、ズボンA真下では図9(a)のように滑り止めの方向を真下にし、ズボンA斜では図9(b)のように横4cmの滑り止めのうち、横2cmを20度斜め右下、もう横2cmを20度斜め左下にした。
運動は下記のように行い、運動後に測定した。
・走行動作:40メートルの距離を走行し、そこで一度測定した。さらにその倍の距離を走行し、累計120メートル走行した後に測定した。
・ゴルフスイング:ゴルフのスイングを10回繰り返し、そこで一度測定した。さらに20回スイングを繰り返し、累計30回スイングをした後に測定した。
〔表2〕
各動作のシャツのはみ出し量(単位:cm)
・走行動作 (40m走行)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 1.2 1.7 3.8
ズボンA真下 2.2 2.2 5.5
ズボンB 7.5 5.1 8.3
同 (120m走行)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 1.4 2.7 5
ズボンA真下 2.6 3.5 6.4
ズボンB 11.2 8.8 13
・ゴルフスイング (10回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 1 1.9 2.9
ズボンA真下 2.2 2.3 3.2
ズボンB 5.3 6.7 8
同 (30回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 1.2 2.4 3.6
ズボンA真下 2.7 2.7 4
ズボンB 7.2 8.4 9.4
本発明において、滑り止めの方向を変える効果(側屈運動)を検討するために、「滑り止めの方向を真下にしたもの」と、「滑り止めの方向を斜めにしたもの」とを比較してみた。以下にその方法と結果を示す。
滑り止めの方向は、ズボンA真下では図12(a)のように滑り止めの方向を真下にし、ズボンA斜では図12(b)のように全てのポイントで滑り止めの方向が上内側から下外側へ20度傾斜するようにした。
図13のように、自然立位から右の上肢を垂直に挙上した位置を開始肢位とする。そしてこの肢位から左側に置いた高さ45cmの台に左の指先がつくまで側屈する。その後に元の開始肢位に戻した。この側屈運動を10回繰り返しそこで一度測定した。さらに20回この側屈運動を繰り返し、累計30回側屈運動をした後に測定した。
〔表3〕
各動作のシャツのはみ出し量(単位:cm)
・側屈運動 (10回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 0.7 5.5 2.5
ズボンA真下 2.8 8 3.8
ズボンB 6.3 13 8.5
同 (30回)
ポイント1(後方) ポイント3(側方) ポイント7(前側方)
ズボンA斜 2.4 8.5 4.5
ズボンA真下 5.8 10.2 5.5
ズボンB 9.9 14.7 9.4
11…滑り止め部材
W…ウエストライン
1,2,3,4,5,6,7…滑り止め部材の取り付けポイント
LB…腰背部
H…尻
P…斜面パイル地
S…シャツの素材
Claims (5)
- ウエストライン内側の少なくとも一部に、滑り止め部材を取り付けた下半身用衣類であって、
前記の滑り止め部材は、生地に方向性のある繊維からなり、前記ウエストライン内側における、後面左右の脊柱起立筋部対応部位、側面左右のやや後方よりの部位、前面の中央部位、及び前面左右の側方部位に位置し、
前記の滑り止め部材が位置する前記各部位のうち1つ又は2つ以上の部位の滑り止め部材における滑り止め効果の方向が真下方ではなく、傾斜していることを特徴とする下半身用衣類。 - 前記の滑り止め部材が位置する前記各部位のうち、側面左右のやや後方よりの部位及び前面左右の側方部位の滑り止め部材における滑り止め効果の方向が真下方ではなく、傾斜している、請求項1記載の下半身用衣類。
- 前記の滑り止め部材における滑り止め効果の方向は、前記各部位において、下外側方向または下内側方向に5〜30度傾斜させた、請求項2記載の下半身用衣類。
- 前記の滑り止め部材の大きさが、縦横それぞれ3cm以上×4cm以上である、請求項1〜3の何れかに記載の下半身用衣類。
- 前記の滑り止め部材が位置する前記各部位の全ての部位の滑り止め部材における滑り止め効果の方向が真下方ではなく、傾斜している、請求項1〜4の何れかに記載の下半身用衣類。
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