JP3222577U - 空手衣用のズボン - Google Patents

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尚明 相澤
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Abstract

【課題】装着感に優れた空手衣用のズボンを提供する。【解決手段】空手衣用のズボン1は、前身頃2と、後身頃と、股部4と、を有する空手衣用のズボンであって、ズボン1の上端部における左右両側部に形成された左右の切り欠き部5L、5Rと、後身頃の上端部から上方に突出し、ズボン1をユーザが着用した状態でユーザの腰部に接触する腰当て部6と、左右の切り欠き部5L、5Rに各々の根元側の端部が固定され、根元側の幅広部分と先端側の幅細部分とを有する左右の腰紐部7L、7Rと、腰当て部6に固定され、左右の腰紐部7L、7Rの幅広部分が通されるループ部8と、を備え、ズボン1をユーザが着用した状態で、ループ部8の内部は、腰紐部7L、7Rの幅広部分の上端部の少なくとも一部と線接触する。【選択図】図1

Description

本考案は、空手衣用のズボンに関し、例えば、前身頃と、後身頃と、股部と、を有する空手衣用のズボンに関する。
空手衣用のズボンは、蹴りなどの動作をスムーズに行うことができる構成とされていることが重要である。例えば、特許文献1の空手衣用のズボンは、左前身頃と左後身頃とを左脚部生地片を介して縫合し、右前身頃と右後身頃とを右脚部生地片を介して縫合している。そして、特許文献1の空手衣用のズボンは、左脚部生地片及び右脚部生地片をズボンの股下から裾部まで延在させることで、ズボンの股下から裾部に至るまでの部分の縫製が立体的となり、蹴りなどの動作をスムーズに行うことができる構成とされている。
特開2004−285527号公報
特許文献1の空手衣用のズボンは、蹴りなどの動作をスムーズに行うことができる構成とされているが、ユーザの腰部への密着性が低いため、装着感が悪い課題を有する。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、装着感に優れた空手衣用のズボンを実現する。
本考案の一態様に係る空手衣用のズボンは、前身頃と、後身頃と、股部と、を有する空手衣用のズボンであって、
前記ズボンの上端部における左右両側部に形成された左右の切り欠き部と、
前記後身頃の上端部から上方に突出し、前記ズボンをユーザが着用した状態で当該ユーザの腰部に接触する腰当て部と、
前記左右の切り欠き部に各々の根元側の端部が固定され、前記根元側の幅広部分と先端側の幅細部分とを有する左右の腰紐部と、
前記腰当て部に固定され、前記左右の腰紐部の幅広部分が通されるループ部と、
を備え、
前記ズボンをユーザが着用した状態で、前記ループ部の内部は、前記腰紐部の幅広部分の上端部の少なくとも一部と線接触する。
上述の空手衣用のズボンにおいて、前記股部は、一枚で形成されていることが好ましい。
上述の空手衣用のズボンにおいて、
前記股部は、四角形状であり、
前記ズボンをユーザが着用した立位姿勢で、前記股部の後側の頂部が前記股部の前側の頂部に対して上側に配置されることが好ましい。
上述の空手衣用のズボンにおいて、左右の一方の腰紐部の幅広部分には、左右の他方の腰紐部の幅細部分を通すための孔部が形成されていることが好ましい。
上述の空手衣用のズボンにおいて、前記左右の腰紐部は、前記ループ部で重なるように当該ループ部に通されて前記ユーザの胴部を囲むように配置され、前記ユーザの下腹部の前側で前記左右の腰紐部の幅細部分の相互が結ばれることが好ましい。
本考案によれば、装着感に優れた空手衣用のズボンを実現することができる。
実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す斜視図である。 実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す正面図である。 実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す背面図である。 実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す右側面図である。 実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す左側面図である。 実施の形態の空手衣用のズボンの股部を模式的に示す図である。 (a)は、実施の形態の空手衣用のズボンの股部における前側部分の前側頂点の位置を説明するための図であり、(b)は、股部における後側部分の後側頂点の位置を説明するための図である。
以下、本考案を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本考案が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
先ず、本実施の形態の空手衣用のズボン(以下、単にズボンと省略する場合がある。)の構成を説明する。図1は、本実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す斜視図である。図2は、本実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す正面図である。図3は、本実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す背面図である。図4は、本実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す右側面図である。図5は、本実施の形態の空手衣用のズボンを模式的に示す左側面図である。なお、以下の説明では、説明を明確にするために、ユーザが空手衣用のズボンを着用した立位姿勢での当該ズボンの形態を説明する。
本実施の形態のズボン1は、図1乃至図5に示すように、前身頃2、後身頃3、股部4、左右の切り欠き部5L、5R、腰当て部6、左右の腰紐部7L、7R、及び第1のループ部8を備えている。前身頃2は、図2に示すように、左側前身頃2L及び右側前身頃2Rを備えている。後身頃3は、図3に示すように、左側後身頃3L及び右側後身頃3Rを備えている。
左側前身頃2Lの左端部と左側後身頃3Lの左端部とは、継ぎ目なく連続している。また、左側前身頃2Lの右端部と左側後身頃3Lの右端部とは、縫合されている。右前身頃2Rの右端部と右側後身頃3Rの右端部とは、継ぎ目なく連続している。また、右側前身頃2Rの左端部と左側後身頃3Rの左端部とは、縫合されている。股部4は、ユーザがズボン1を着用した際に当該ユーザの股に配置される。
図6は、本実施の形態の空手衣用のズボンの股部を模式的に示す図である。図7(a)は、本実施の形態の空手衣用のズボンの股部における前側部分の前側頂点の位置を説明するための図であり、図7(b)は、股部における後側部分の後側頂点の位置を説明するための図である。
股部4は、例えば、図6に示すように、前側部分4aが高さ(即ち、前後方向の長さ)の低い三角形状を基本形態とし、後側部分4bが高さの高い三角形状を基本形態とする四角形状である。そして、股部4の前側部分4aの左側斜辺が左側前身頃2Lに縫合されており、股部4の前側部分4aの右側斜辺が右側前身頃2Rに縫合されている。
股部4の後側部分4bの左側斜辺が左側後身頃3Lに縫合されており、股部4の後側部分4bの右側斜辺が右側後身頃3Rに縫合されている。その結果、図7(a)及び図7(b)に示すように、股部4の後側部分4bの後側頂点4cの高さ位置P1は、股部4の前側部分4aの前側頂点4dの高さ位置P2に比べて、高さH、上側に配置されている。
例えば、股部4の後側部分4bの後側頂点4cの高さ位置P1は、股部4の前側部分4aの前側頂点4dの高さ位置P2に比べて、大凡、10cm上側に配置されている。これにより、ズボン1をユーザが着用した際に、臀部での弛みが少なく、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、ズボン1のつっぱり感を抑制することができる。
但し、股部4の後側部分4bの後側頂点4cの高さ位置P1は、臀部での弛みを抑制できる程度で、股部4の前側部分4aの前側頂点4dの高さ位置P2に比べて上側に配置されていればよい。
このような股部4は、図6に示すように、一枚の生地で構成されているとよい。これにより、股部4の伸縮性に優れ、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、ズボン1のつっぱり感をより抑制することができる。
左側切り欠き部5Lは、図4に示すように、ズボン1の上端部の左側部に形成されており、左側前身頃2Lと左側後身頃3Lとを跨ぐように配置されている。右側切り欠き部5Rは、図5に示すように、ズボン1の上端部の右側部に形成されており、右側前身頃2Rと右側後身頃3Rとを跨ぐように配置されている。これらの左側切り欠き部5L及び右側切り欠き部5Rは、下方に向かうに従って幅寸法が狭くなる三角形状を基本形態としている。
腰当て部6は、後身頃3の上端部から上方に突出しており、ユーザがズボン1を着用した際に当該ユーザの腰部に接触するように配置されている。このような腰当て部6は、一般的な剣道の袴と同様に、前身頃2、後身頃3及び股部4に比べて、強固であるとよい。但し、腰当て部6は、後身頃3の上端部の全域に配置されている場合に限らず、後身頃3の上端部の一部に配置されていてもよい。
左側腰紐部7Lの根元側の端部は、図4に示すように、左側切り欠き部5Lの前側斜辺に固定されており、ユーザがズボン1を着用した際に当該ユーザの胴部を後側から巻き込んで下腹部の前側まで到達する長さを有する。左側腰紐部7Lは、根元側の幅広部分7aと先端側の幅細部分7bとを備えている。そして、幅広部分7aは、ユーザがズボン1を着用した際に第1のループ部8まで到達する長さを有する。
右側腰紐部7Rの根元側の端部は、図5に示すように、右側切り欠き部5Rの前側斜辺に固定されており、ユーザがズボン1を着用した際に当該ユーザの胴部を後側から巻き込んで下腹部の前側まで到達する長さを有する。右側腰紐部7Rは、根元側の幅広部分7cと先端側の幅細部分7dとを備えている。そして、幅広部分7cは、ユーザがズボン1を着用した際に第1のループ部8まで到達する長さを有する。
第1のループ部8は、腰当て部6の後面に固定されており、左右方向に貫通している。第1のループ部8の内部の高さは、左側腰紐部7Lの幅広部分7a及び右側腰紐部7Rの幅広部分7cの上下方向の幅寸法と略等しい。このような第1のループ部8には、ユーザがズボン1を着用する際に左側腰紐部7L及び右側腰紐部7Rが通される。
ここで、ズボン1は、当該ズボン1の上端部に左側腰紐部7L又は右側腰紐部7Rを通すための第2のループ部9を備えているとよい。このとき、第1のループ部8の左右方向の幅寸法は、第2のループ部9の左右方向の幅寸法に対して広く形成されている。
次に、本実施の形態のズボン1を着用する流れを説明する。先ず、ズボン1の内部にユーザの左右の脚部を通して、腰当て部6をユーザの腰部に接触させる。そして、第1のループ部8及び第2のループ部9に左側腰紐部7Lを通して当該左側腰紐部7Lでユーザの胴部を後側から巻き込み、ユーザの下腹部の前側に左側腰紐部7Lの幅細部分7bを配置する。
次に、第1のループ部8及び第2のループ部9に右側腰紐部7Rを通して当該右側腰紐部7Rでユーザの胴部を後側から巻き込み、ユーザの下腹部の前側に右側腰紐部7Rの幅細部分7dを配置する。このとき、右側腰紐部7Rは、左側腰紐部7Lと略重なるように配置される。
そして、左側腰紐部7Lの幅細部分7bと右側腰紐部7Rの幅細部分7dとをユーザの下腹部の前側で結ぶと、ズボン1を着用することができる。このようにズボン1を着用した後においては、腰当て部6がユーザの腰部に接触しており、一般的な空手衣用のズボンに比べて、ズボン1の装着感を向上させることができる。しかも、ユーザ毎の腰回りの長さの差を、左側切り欠き部5L及び右側切り欠き部5Rで吸収することができ、ズボン1の装着感をさらに向上させることができる。
このとき、左側腰紐部7Lの幅広部分7a及び右側腰紐部7Rの幅広部分7cの少なくとも一部が、当該幅広部分7a、7cの上下方向の幅寸法と略等しい高さを有する第1のループ部8の内部に配置される。これにより、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、左側腰紐部7L及び右側腰紐部7Rが位置ズレし難く、腰当て部6をユーザの腰部に接触させた状態を良好に維持することができる。
しかも、第1のループ部8の内部に左側腰紐部7Lの幅広部分7a及び右側腰紐部7Rの幅広部分7cの少なくとも一部が配置され、第1のループ部8の内部に左側腰紐部7Lの幅広部分7aの上端部及び右側腰紐部7Rの幅広部分7cの上端部の少なくとも一部が略線接触する。これにより、第1のループ部8の内部で左側腰紐部7L及び右側腰紐部7Rが変形し難く、腰当て部6をユーザの腰部に接触させた状態を良好に維持することができる。なお、第1のループ部8の左右方向の幅寸法は、左側腰紐部7L及び右側腰紐部7Rの変形を抑制できるように設定されていればよい。
ここで、上述のように右側腰紐部7Rが左側腰紐部7Lと略重なるように配置されるが、下層に配置される左側腰紐部7Lの幅細部分7bを右側腰紐部7Rの幅細部分7dと結ぶために、左側腰紐部7Lの幅細部分7bを右側腰紐部7Rに対して上層に配置できるように、右側腰紐部7Rの幅広部分7cに左側腰紐部7Lの幅細部分7bを通すための孔部7eが形成されているとよい。
これにより、左側腰紐部7Lと右側腰紐部7Rとが重なった状態を維持しつつ、左側腰紐部7Lの幅細部分7bを右側腰紐部7Rに対して上層に配置できるので、ユーザがズボン1を着用した際の美観を向上させることができる。但し、孔部7eは、左側腰紐部7Lの幅広部分7aに形成されていてもよい。また、孔部7eは、左側腰紐部7Lの幅広部分7a及び右側腰紐部7Rの幅広部分7cの両方に形成されていてもよい。
このようなズボン1は、ユーザがズボン1を着用した際に腰当て部6をユーザの腰部に接触させることができ、一般的な空手衣用のズボンに比べて、ズボン1の装着感が優れている。しかも、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、左側腰紐部7L及び右側腰紐部7Rが位置ズレや変形し難く、腰当て部6をユーザの腰部に接触させた状態を維持することができる。
また、股部4の後側部分4bの後側頂点4cの高さ位置P1が、股部4の前側部分4aの前側頂点4dの高さ位置P2に比べて、高さH、上側に配置される場合、ズボン1をユーザが着用した際に、臀部での弛みが少なく、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、ズボン1のつっぱり感を抑制することができる。しかも、股部4が一枚の生地で構成されている場合、股部4の伸縮性に優れ、ユーザが蹴りなどの動作を行った際に、ズボン1のつっぱり感をより抑制することができる。
さらに、右側腰紐部7Rの幅広部分7cに左側腰紐部7Lの幅細部分7bを通すための孔部7eが形成されている場合、左側腰紐部7Lと右側腰紐部7Rとが重なった状態を維持しつつ、左側腰紐部7Lの幅細部分7bを右側腰紐部7Rに対して上層に配置できるので、ユーザがズボン1を着用した際の美観を向上させることができる。また、ユーザ毎の腰回りの長さの差を、左側切り欠き部5L及び右側切り欠き部5Rで吸収することができ、ユーザがズボン1を着用した際の美観をさらに向上させることができる。
なお、本考案は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 空手衣用のズボン
2 前身頃、2L 左側前身頃、2R 右側前身頃
3 後身頃、3L 左側後身頃、3R 右側後身頃
4 股部
4a 前側部分、4d 前側頂点
4b 後側部分、4c 後側頂点
5L 左側切り欠き部
5R 右側切り欠き部
6 腰当て部
7L 左側腰紐部、7a 幅広部分、7b 幅細部分
7R 右側腰紐部、7c 幅広部分、7d 幅細部分
7e 孔部
8 第1のループ部
9 第2のループ部

Claims (5)

  1. 前身頃と、後身頃と、股部と、を有する空手衣用のズボンであって、
    前記ズボンの上端部における左右両側部に形成された左右の切り欠き部と、
    前記後身頃の上端部から上方に突出し、前記ズボンをユーザが着用した状態で当該ユーザの腰部に接触する腰当て部と、
    前記左右の切り欠き部に各々の根元側の端部が固定され、前記根元側の幅広部分と先端側の幅細部分とを有する左右の腰紐部と、
    前記腰当て部に固定され、前記左右の腰紐部の幅広部分が通されるループ部と、
    を備え、
    前記ズボンをユーザが着用した状態で、前記ループ部の内部は、前記腰紐部の幅広部分の上端部の少なくとも一部と線接触する、空手衣用のズボン。
  2. 前記股部は、一枚で形成されている、請求項1に記載の空手衣用のズボン。
  3. 前記股部は、四角形状であり、
    前記ズボンをユーザが着用した立位姿勢で、前記股部の後側の頂部が前記股部の前側の頂部に対して上側に配置される、請求項1又は2に記載の空手衣用のズボン。
  4. 左右の一方の腰紐部の幅広部分には、左右の他方の腰紐部の幅細部分を通すための孔部が形成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空手衣用のズボン。
  5. 前記左右の腰紐部は、前記ループ部で重なるように当該ループ部に通されて前記ユーザの胴部を囲むように配置され、前記ユーザの下腹部の前側で前記左右の腰紐部の幅細部分の相互が結ばれる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空手衣用のズボン。
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