JP6152817B2 - 電流遮断装置およびそれを備えた蓄電装置 - Google Patents

電流遮断装置およびそれを備えた蓄電装置 Download PDF

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Description

本明細書は、電流遮断装置およびそれを備えた蓄電装置に関する。
蓄電装置には、過充電等が発生したときに、通電を遮断する電流遮断装置が設けられることがある(例えば、特許文献1)。この電流遮断装置は、電極組立体と端子とを接続する通電経路上に設けられている。電流遮断装置は、端子に接続される変形板と、変形板及び電極組立体に接続される通電板と、端子に対して通電板(集電体)を支持する支持部材(ホルダ)が設けられている。過充電等によってケース内の内圧が設定圧力を超えると、変形板が変形して通電板が破断する。これによって、通電経路を流れる電流が遮断される。この電流遮断装置では、通電板には貫通孔が形成され、支持部材には通電板の貫通孔を貫通するボスが形成されている。支持部材のボスを熱カシメすることによって、通電板と支持部材とが固定される。熱カシメを利用して支持部材に通電板を直接固定することで、部品点数が削減され、また、構造が簡略化されている。
特開2013−225500号公報
この種の電流遮断装置の中には、2枚の通電板と1枚の変形板を備えた構造を有するものがある。すなわち、このような電流遮断装置では、2枚の通電板の外側(ケースの内側)に変形板が配置され、変形板にケース内の圧力が作用するように構成される。ケース内の圧力が上昇すると、変形板が通電板側に変形して通電板に衝突し、通電を遮断する。この電流遮断装置では、2枚の通電板の間の空間とケース内の空間とがシールリングによりシールされる。これにより、通電板にはケース内の圧力が作用せず、電流遮断装置の作動圧力の安定化が図られている。なお、シールリングには、その内側の面に2枚の通電板の間の空間の圧力が作用し、その外側の面にケース内の圧力が作用している。
上記の構造を有する電流遮断装置において、熱カシメを利用して支持部材に通電板を直接固定する構造を採用し、支持部材がシールリングの外側で通電板に固定されている。このため、ケース内の圧力が上昇して、シールリングの外側の面に作用する圧力が上昇しても、その圧力上昇を支持部材で支持することはできない。この結果、シールリングの位置が内側にずれる等して、シール性の低下が生じる虞がある。シールリングのシール性が低下すると、種々の問題が生じる。例えば、通電板にケース内の圧力が作用し、電流遮断装置の作動圧力が変化する虞がある。
本明細書は、熱カシメを利用して通電板と支持部材とを固定しながら、シールリングのシール性の低下を抑制することができる技術を提供する。
本明細書が開示する電流遮断装置は、ケースに設けられる端子とケースに収容される電極組立体とを接続する通電経路上に設けられ、ケース内の内圧が設定圧力を超えるときに端子と電極組立体との間を流れる電流を遮断する。この電流遮断装置は、その外周部が端子に固定される第1通電板と、第1通電板と対向して配置されると共に、その中央部が第1通電板の中央部に固定され、電極組立体と電気的に接続される第2通電板と、第2通電板の第1通電板と対向する面とは反対側の面に対向して配置される変形板と、絶縁性材料により形成されると共に第2通電板に固定され、端子に対して第2通電板を支持する支持部材と、端子と第1通電板と第2通電板と支持部材に囲まれた空間内に配置され、第1通電板の外周縁より外側において端子と第2通電板との間をシールするシールリングと、を備えている。変形板は、第2通電板と対向する面とは反対側の面にケースの内部空間の圧力を受けると共に、第2通電板と対向する面にケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受ける。ケースの内部空間の圧力が設定値を超えると、変形板が第2通電板側に変形することによって第2通電板が破断して、端子と電極組立体との間を流れる電流を遮断する。第2通電板の外周部には貫通孔が形成されている。支持部材は、貫通孔に挿入され、当該支持部材を第2通電板に固定する熱カシメ用ボスを有している。端子の第2通電板と対向する面には、シールリングより内側の位置において第2通電板側に突出する突出部が形成されている。突出部と第2通電板の間には、絶縁性材料により形成された絶縁性リング部材が配置されている。
上記の電流遮断装置では、端子の第2通電板と対向する面に突出部が形成され、また、突出部と第2通電板の間には絶縁性リング部材が配置されている。すなわち、シールリングより内側の位置に、突出部と絶縁性リング部材が配置されている。このため、ケース内の圧力が上昇して、シールリングの外側の面に作用する圧力が増大しても、この圧力を突出部と絶縁性リング部材により受けることができる。その結果、シールリングの位置ずれや変形が抑制され、シールリングのシール性の低下を抑制することができる。
本発明に係る電流遮断装置では、シールリングのシール性の低下を抑制することで、電流遮断装置を適切に作動させることができる。
蓄電装置の断面図。 電流遮断装置の断面図。 ケース内の内圧が上昇して端子と電極との間の通電が遮断されたときの電流遮断装置を示す図(図2に対応する断面図)。 リング部材が配置された部分を拡大して示す図。 変形例に係るリング部材を拡大して示す図(図4に対応する図)。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1) 本明細書に開示する電流遮断装置は、絶縁性リング部材は、突出部と第2通電板の間に配置される第1部分と、突出部より外側又は内側に配置される第2部分とを有していてもよい。この場合に、第1部分の軸直断面の形状は、第2部分の軸直断面の形状とは異なってもよい。このような構成によると、絶縁性リング部材の断面形状を適切な形状とでき、シールリングを適切に支持することができる。
(特徴2) 本明細書に開示する電流遮断装置では、絶縁性リング部材の第2部分は、突出部より内側に配置されており、その一部が突出部の内周面と対向してもよい。このような構成によると、絶縁性リングが電流遮断装置内で適切に位置決めされ、シールリングに作用するケース内の圧力を好適に受けることができる。
(特徴3) 本明細書に開示する電流遮断装置は、第2通電板の第1通電板と対向する面には溝が形成されていてもよい。そして、絶縁性リング部材の第2部分は、第2通電板の溝と係合してもよい。このような構成によっても、絶縁性リング部材が適切に位置決めされ、シールリングに作用するケース内の圧力を好適に受けることができる。
以下、実施例の蓄電装置100について説明する。蓄電装置100は、二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池である。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース4と、電極組立体2と、負極端子30及び正極端子10と、電流遮断装置70を備えている。ケース4は、金属製であり、略直方体形状に形成されている。ケース4の内部には、電極組立体2と電流遮断装置70が収容されている。また、ケース4の内部には、電解液が注入されている。ケース4の上面4aに負極端子30と正極端子10が取付けられている。すなわち、ケース4の上面4aには、貫通孔4b,4cが形成されている。負極端子30は貫通孔4bに取付けられており、正極端子10は貫通孔4cに取付けられている。貫通孔4bには、絶縁性の第1シール部材42が配設されている。貫通孔4cには、絶縁性の第2シール部材22が配設されている。なお、ケース4の形状に制限はなく、例えば、円筒状、直方体状、あるいは、フィルムで形成されたシート状であってもよい。
負極端子30は、外部ナット36と、内部ナット32と、ボルト34を備えている。外部ナット36は、負極端子30と負極配線(図示省略)との結線に用いられる。内部ナット32の一部は、貫通孔4bを通過している。ボルト34は、内部ナット32に締結されている。ボルト34とケース4の間には、第3シール部材40が介在している。負極端子30は、シール部材40及び電流遮断装置70の支持部材92(後述)によってケース4から絶縁されている。内部ナット32は、電流遮断装置70及び接続端子72を介して負極リード44に電気的に接続されている。負極リード44は、第1シール部材42によってケース4から絶縁されている。負極端子30は、電流遮断装置70、接続端子72及び負極リード44を介して、電極組立体2の負極電極と通電している。電流遮断装置70については後述する。
正極端子10は、外部ナット16と、内部ナット12と、ボルト14を備えている。外部ナット16は、正極端子10と正極配線(図示省略)との結線に用いられる。内部ナット12は、第2シール部材22に取り付けられている。内部ナット12の一部は、貫通孔4cを通過している。ボルト14は、内部ナット12に締結されている。ボルト14とケース4の間には、第4シール部材20が介在している。正極端子10は、シール部材20,22によってケース4から絶縁されている。内部ナット12には、正極リード24が固定されている。内部ナット12と正極リード24は、電気的に接続している。正極リード24は、第2シール部材22によってケース4から絶縁されている。正極端子10は、正極リード24を介して、電極組立体2の正極電極と通電している。
(電極組立体)
電極組立体2は、正極電極と、負極電極と、正極電極と負極電極の間に介在しているセパレータを備えている。正極電極、負極電極及びセパレータの図示は省略する。負極電極は、負極集電体と、負極集電体上に形成されている負極活物質層を有する。負極電極は、その端部に負極集電タブ46を有する。負極集電タブ46には、負極活物質層が塗布されていない。正極電極は、正極集電体と、正極集電体上に形成されている正極活物質層を有する。正極電極は、その端部に正極集電タブ26を有する。正極集電タブ26には、正極活物質層が塗布されていない。なお、活物質層に含まれる材料(活物質、バインダ、導電助剤等)には特に制限がなく、公知の蓄電装置等の電極に用いられる材料を用いることができる。
ここで、正極集電体には、例えば、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、ステンレス鋼又はそれらの複合材料もしくは合金を用いることができる。特に、アルミニウム又はアルミニウムを含む複合材料もしくは合金であることが好ましい。また、正極活物質には、リチウムイオンが侵入及び脱離可能な材料であればよく、LiMnO、Li(NiCoMn)0.33、Li(NiMn)0.5、LiMn、LiMnO、LiNiO、LiCoO、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiMnO、LiMn等を使用することができる。また、正極活物質としてリチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、あるいは、硫黄などを用いることもできる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。正極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに正極集電体に塗布される。
一方、負極集電体としては、アルミニウム、ニッケル、銅(Cu)等、又はそれらの複合材料もしくは合金等を使用することができる。特に、銅又は銅を含む複合材料もしくは合金であることが好ましい。また、負極活物質としては、リチウムイオンが挿入及び脱離可能な材料を用いることができる。リチウム(Li)、ナトリウム(Na)等のアルカリ金属、アルカリ金属を含む遷移金属酸化物、天然黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、高配向性グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料、シリコン単体又はシリコン含有合金又はシリコン含有酸化物を使用することができる。負極活物質は、必要に応じて導電材,結着剤等とともに負極集電体に塗布される。
なお、セパレータは、絶縁性を有する多孔質を用いることができる。セパレータとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、あるいは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布を使用することができる。
また、電解液は、非水系の溶媒に支持塩(電解質)を溶解させた非水電解液であることが好ましい。非水系の溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状エステルを含んでいる溶媒、酢酸エチル、プロピロン酸メチルなどの溶媒、又はこれらの混合液を使用することができる。また、支持塩(電解質)として、例えば、LiPF、LiBF、LiAsF等を使用することができる。
(電流遮断装置)
図2〜4を参照して、電流遮断装置70について説明する。電流遮断装置70は、負極端子30と負極集電タブ(負極電極)46の通電経路上に配置されている。なお、電流遮断装置70は、正極電極と正極端子10の通電経路上に配置してもよいし、負極電極と負極端子30の通電経路上並びに正極電極と正極端子10の通電経路上の双方に配置してもよい。なお、図2,3では、負極端子30とケース4との間に介在しているシール部材42の図示を省略している。
図2に示すように電流遮断装置70は、金属製の第1反転板84と、金属製の破断板88と、金属製の第2反転板90と、絶縁性を有する支持部材92を備えている。支持部材92は、熱可塑性樹脂(例えば、PPS等)によって形成されている。支持部材92は、筒状に形成されており、その内側には、内部ナット32の下端部及び第2反転板90を収容する空間が形成されている。支持部材92の上面92bはケース4に当接している。支持部材92の上端には、内側に突出する突出部92cが形成されている。突出部92cは、内部ナット32の下端部の外周部上面に当接している。支持部材92の下面92eには、熱カシメ用ボス92aが形成されている。熱カシメ用ボス92aによって破断板88が支持部材92に固定される。すなわち、支持部材92の内側に内部ナット32の下端部及び第2反転板90を収容し、かつ、支持部材92の突出部92cが内部ナット32の下端部の外周部上面に当接する状態で、破断板88が支持部材92の下面92eに固定される。これによって、支持部材92は第1反転板84と破断板88を積層された状態で支持し、また、電流遮断装置70が内部ナット32に固定される。支持部材92の上面92bがケース4に当接することから、支持部材92によって内部ナット32、第1反転板84及び破断板88のケース4に対する位置が位置決めされる。
第1反転板84は、円形状の板材であり、破断板88の下面に固定されている。破断板88が支持部材92に固定されて支持されているため、第1反転板84も支持部材92に支持される。第1反転板84の上面には絶縁性の突部86が設けられ、突部86は第一反転板84の中央に位置している。突部86は、破断板88に向かって上方に突出している。図3に示す状態では、突部86と破断板88の中央部88bとの間には隙間が形成されている。なお、第1反転板84の下面にはケース4内の空間の圧力が作用し、第1反転板84の上面には、第1反転板84と破断板88の間の空間94の圧力が作用する。空間94はケース4内の空間から隔離されているため、ケース4内の空間の圧力が高くなると、第1反転板84の上面と下面に作用する圧力は相違することとなる。
破断板88は、第1反転板84と第2反転板90の間に配置されている。すなわち、破断板88は、その上面が第2反転板90に対向し、その下面が第1反転板84に対向している。破断板88の外縁の一部に接続端子72が接続されている。破断板88の下面の中央には溝部88aが形成されている。破断板88を底面視すると、溝部88aは円形状に形成されている。図2に示すように、溝部88aの断面形状は上方に凸となる三角形状をしている。溝部88aが形成されることで、溝部88aが形成された位置における破断板88の機械的強度は、溝部88a以外の位置における破断板88の機械的強度よりも低くされている。破断板88は、溝部88aによって、溝部88aで囲まれた中央部88bと、溝部88aの外周側に位置する外周部88cに区分されている。
破断板88の外周部88cの外周縁近傍には、複数の貫通孔88dが形成されている。詳細には、貫通孔88dは、外周部88cの外周縁近傍のうち、支持部材92の熱カシメ用ボス92aに対応する位置に形成されている。貫通孔88dには、支持部材92の熱カシメ用ボス92aが挿入されている。熱カシメ用ボス92aは、熱カシメ処理によって貫通孔88dの内面に密着すると共に、その下端の径D2が貫通孔88dの径D1より大きくされている(D2>D1)。これによって、支持部材92と破断板88とが固定されている。
第2反転板90は、円形状の板材であり、破断板88の上方に配置されている。第2反転板90の中央部は、図2に示す状態では下方に凸となり、また、破断板88の中央部88bに固定されている。具体的には、第2反転板90の中央部は、破断板88の中央部88bに溶接によって接合されている。また、第2反転板90の外周部は、内部ナット32の下端部に溶接によって接合されている。第2反転板90と内部ナット32との溶接部は、第2反転板90の外周部の全周にわたって形成されている。上述したことから明らかなように、負極端子30は、第2反転板90、破断板88、接続端子72及び負極リード44を介して電極組立体2に接続されている。第2反転板90の上面と内部ナット32の下面の間には空間98が形成され、空間98はケース4内の空間から隔離されている。
第2反転板90と破断板88と支持部材92に囲まれた空間96には、リング部材82及びシールリング89が配置されている。シールリング89は、リング状の部材であり、空間96(詳細には、空間96のうち、シールリング89より内側の空間)とケース4内の空間とを気密に封止する。シールリング89には、例えば、公知のOリング等を用いることができる。図4に示すように、シールリング89は、支持部材92の下面92eに形成された切欠き部92f内に収容されている。すなわち、シールリング89は、切欠き部92fと破断板88とで形成される空間に収容されている。内部ナット32の外周部下端には、破断板88側に突出する突出部32aが形成されている(図2,4参照)。突出部32aは、切欠き部92fと破断板88とで形成される空間の開口部を部分的に閉じている。すなわち、突出部32aと破断板88の間には隙間が形成され、内部ナット32と破断板88との間の絶縁性が確保されている。突出部32aの下端の外周角部は面取りされている。これによって、突出部32aの下端外周部がテーパ形状に形成されている。
図2,4から明らかなように、シールリング89は、支持部材92とシール位置C1で接触すると共に破断板88とシール位置C2で接触し、さらに、突出部32a(詳細には、突出部32aの下端のテーパ部)とシール位置C3で接触している。すなわち、シールリング89は、3箇所C1,C2,C3で空間96とケース4内の空間とを気密に封止する。また、内部ナット32の突出部32aはシールリング89の内側に位置し、シールリング89の内周側の面が突出部32aと接触している。なお、シールリング89の外周側の面は支持部材92とは接触していない。
突出部32aと破断板88との間の隙間には、絶縁性のリング部材82が配置されている。リング部材82は、絶縁性の材料で、かつ、シールリング89よりも剛性が高くなるように形成されている。リング部材82の材料としては、例えば、PP(ポリプロピレン)や、PPS(ポリフェニレンサルファイド)によって形成されている。このため、リング部材82及びシールリング89に同一の大きさの外力が作用すると、リング部材82の変形量はシールリング89の変形量よりも小さくなる。リング部材82は、突出部32aと破断板88の間に位置する第1部分82aと、突出部32aより内側に位置する第2部分82bを有している。第1部分82aの下面は破断板88に当接している。第1部分82aの上面は突出部32aとは当接しておらず、両者の間にわずかな隙間が形成されている。第1部分82aは、突出部32aの外周端近傍、即ちシールリング89の近傍まで伸びている。第2部分32bは、突出部32aより内側に位置し、その上部が突出部32aの内周面と対向している。図4から明らかなように、第1部分82aの断面形状は横方向に長く、シールリング89側に伸びた矩形状となる一方、第2部分82bの断面形状は縦方向に長く、突出部32aに沿った矩形状となっている。すなわち、リング部材82は、第1部分82aの断面形状と第2部分82bの断面形状が異なり、全体の断面形状がL字型となる異形リング部材となっている。
上述した蓄電装置100においては、図2に示す状態では、負極端子30と負極集電タブ46(負極電極)が通電しており、正極端子10と正極集電タブ26(負極電極)が通電している。そのため、負極端子30と正極端子10の間が通電している。ケース4内の内圧が上昇して予め設定された所定値を超えると、図4に示すように、破断板88が溝部88aで破断し、破断板88の外周部(88e〜88g)と第2反転板90(内部ナット32)の間の通電経路が遮断される。すなわち、ケース4内の内圧が上昇すると、第1反転板84の下面に作用する圧力が上昇する(図2の状態)。空間94はケース4内の空間から隔離されているため、第1反転板84の上面に作用する圧力(すなわち、空間94の圧力)は、ケース4内の空間の圧力上昇の影響を受け難い。このため、ケース4内の内圧が所定値(設定圧力)を超えると、第1反転板84が反転して、下方に凸な状態から上方に凸な状態に変化する。第1反転板84が反転すると、第1反転板84の突部86が破断板88の中央部88bに衝突し、破断板88が溝部88aで破断する。すると、第1反転板84の変位に応じて第2反転板90も反転し、第2反転板90、破断板88の中央部88b、及び第1反転板84が上方に変位する(図4の状態)。これによって、破断板88と第2反転板90を接続する通電経路が遮断され、電極組立体2と負極端子30との間の通電が遮断される。
ここで、ケース4内の空間の圧力が上昇すると、シールリング89の外側の面に作用する圧力が大きくなる。一方、空間96はケース4内の空間とはシールリング89によって気密に封止されているため、シールリング89の内側の面に作用する圧力は変化しない。このため、シールリング89には、シールリング89を内側に変位させようとする力が作用する。本実施例では、シールリング89の内側の面が内部ナット32の突出部32aに当接すると共に、突出部32aと破断板88の隙間にはリング部材82が配置されている。このため、シールリング89の内側への位置ズレを防止でき、シールリング89のシール性の低下を抑制することができる。特に、突出部32aと破断板88の隙間にリング部材82が配置されていない場合は、シールリング89がこの隙間にはみ出し、シールリング89のシール性が低下する虞が高くなる。しかしながら、本実施例では、突出部32aと破断板88の隙間に配置されたリング部材82によって、シールリング89のはみ出しが防止され、シールリング89のシール性の低下を好適に抑制することができる。このため、電流遮断装置70を適切に作動させることができる。例えば、シールリング89のシール性が低下すると、第2反転板90と破断板88の間の空間96に電解液が侵入する可能性が生じる。空間96に電解液が侵入すると、電解液によって第2反転板90と破断板88との間に液洛が生じる可能性がある。第2反転板90と破断板88の間に液洛が生じると、電流遮断装置70の作動後でも通電を遮断することができない。
また、本実施例の蓄電装置100においては、ケース4に当接する支持部材92の下面92eに破断板88が熱カシメを利用して固定されると共に、内部ナット32が支持部材92に保持される。すなわち、ケース4に対する各部材(32,88,90等)の位置が支持部材92によって制御される。このため、支持部材92の寸法精度を向上するだけで、電流遮断装置70全体の寸法精度を向上することができる。電流遮断装置70の寸法精度を向上できることから、電流遮断装置70の各部材(32,88,90等)の公差を小さく設定でき、電流遮断装置70を小型化することができる。
最後に、上述した実施例と特許請求の範囲の記載の対応関係を説明する。第1反転板84が「変形板」の一例であり、第2反転板90が「第1通電板」の一例であり、破断板88が「第2通電板」の一例であり、リング部材82が「絶縁性リング部材」の一例である。
以上、本明細書に開示の技術の一具体例を詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した実施例では、内部ナット32の突出部32aと破断板88との隙間にリング部材82を配置したが、突出部と破断板の間に配置するリング部材の形状等は種々の形態を採ることができる。例えば、図5に示すように、内部ナット32の突出部32aと破断板188との隙間にリング部材182が配置されてもよい。リング部材182は、突出部32aと破断板188の隙間に配置される第1部分182aと、突出部32aより内側に配置される第2部分182bを備えている。第2部分182bは、第1部分182aの内周端から破断板188に向かって屈曲している。破断板188の上面には溝188aが形成され、第2部分182bが溝188a内に配置されている。このような構成によると、溝188aによってリング部材182の変位が規制され、シールリング89からの力をリング部材182で好適に受けることができる。さらにリング部材の形状は、図4,5に示す形状に限られず、図4の形状と図5の形状を兼ね備えたもの、すなわち、突出部32aの内側に配置される第2部分が、上方(突出部32a側)と下方(破断板側)に突出するものであってもよい。また、上述した各実施例では、第2部分82b,182bを突出部32aの内側に配置したが、第2部分が突出部32aの外側に位置してもよい。この場合、シールリングの内側の面がリング部材の第2部分に当接することとなる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電極組立体
4:ケース
10:正極端子
24:正極リード
12、32:内部ナット
14、34:ボルト
16、36:外部ナット
30:負極端子
44:負極リード
70:電流遮断装置
84:第1反転板
88:破断板
90:第2反転板
100:蓄電装置

Claims (5)

  1. ケースに設けられる端子と前記ケースに収容される電極組立体とを接続する通電経路上に設けられ、前記ケース内の内圧が設定圧力を超えるときに前記端子と前記電極組立体との間を流れる電流を遮断する電流遮断装置であって、
    その外周部が前記端子に固定される第1通電板と、
    前記第1通電板と対向して配置されると共に、その中央部が前記第1通電板の中央部に固定され、前記電極組立体と電気的に接続される第2通電板と、
    前記第2通電板の前記第1通電板と対向する面とは反対側の面に対向して配置される変形板と、
    絶縁性材料により形成されると共に前記第2通電板に固定され、前記端子に対して前記第2通電板を支持する支持部材と、
    前記端子と前記第1通電板と前記第2通電板と前記支持部材に囲まれた空間内に配置され、前記第1通電板の外周縁より外側において前記端子と前記第2通電板との間をシールするシールリングと、を備えており、
    前記変形板は、前記第2通電板と対向する面とは反対側の面に前記ケースの内部空間の圧力を受けると共に、前記第2通電板と対向する面に前記ケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受け、
    前記ケースの内部空間の圧力が設定値を超えると、前記変形板が前記第2通電板側に変形することによって前記第2通電板が破断して前記端子と前記電極組立体との間を流れる電流を遮断し、
    前記第2通電板の外周部には貫通孔が形成されており、
    前記支持部材は、前記貫通孔に挿入され、当該支持部材を前記第2通電板に固定する熱カシメ用ボスを有しており、
    前記端子の前記第2通電板と対向する面には、前記シールリングより内側の位置において前記第2通電板側に突出する突出部が形成されており、
    前記突出部と前記第2通電板の間には、絶縁性材料により形成された絶縁性リング部材が配置されている、電流遮断装置。
  2. 前記絶縁性リング部材は、前記突出部と前記第2通電板の間に配置される第1部分と、前記突出部より外側又は内側に配置される第2部分とを有しており、
    前記第1部分の軸直断面の形状は、前記第2部分の軸直断面の形状とは異なる、請求項1に記載の電流遮断装置。
  3. 前記絶縁性リング部材の第2部分は、前記突出部より内側に配置されており、その一部が前記突出部の内周面と対向する、請求項2に記載の電流遮断装置。
  4. 前記第2通電板の前記第1通電板と対向する面には溝が形成されており、
    前記絶縁性リング部材の第2部分は、前記第2通電板の前記溝と係合する、請求項2に記載の電流遮断装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電流遮断装置を備える蓄電装置。
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