JP6152617B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内機に内蔵されたエアフィルタに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備える空気調和機に関する。
従来、この種の空気調和機としては、例えば、特許文献1(特開2011−52890号公報)及び特許文献2(特許第4915531号公報)に開示されたものが知られている。
特許文献1には、エアフィルタを移動させると同時にブラシを回転させることにより、エアフィルタに付着した塵埃をブラシにより掻き取るとともに、ブラシを櫛状の塵埃除去手段に接触させてブラシに付着した塵埃を除去するように構成された空気調和機が開示されている。
特許文献2には、エアフィルタに付着したゴミを清掃ブラシで掻き取り、当該清掃ブラシを往復回動させることにより、清掃ブラシに付着したゴミをゴミ回収ブラシに掻き取らせるように構成された空気調和機が開示されている。
特開2011−52890号公報 特許第4915531号公報
特許文献1の空気調和機においては、ブラシを塵埃除去手段に接触させる際に、塵埃除去手段が抵抗になり、ブラシを回転させるブラシ移動装置に負荷がかかり、大きなトルクが必要となるという課題がある。また、特許文献2の空気調和機においても同様に、清掃ブラシをゴミ回収ブラシに掻き取らせる際に、ゴミ回収ブラシが抵抗になり、清掃ブラシを往復回動させるブラシ移動装置に負荷がかかり、大きなトルクが必要となるという課題がある。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、ブラシ移動装置のトルクを低減することができる空気調和機を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、室内機に内蔵されたエアフィルタに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備える空気調和機であって、
前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
前記ブラシに付着した塵埃を除去するブレードと、
前記ブラシを回転させることにより前記エアフィルタに接触する位置と前記ブレードの末端部に接触する位置とに前記ブラシを移動させるブラシ移動装置と、
前記ブラシの延在方向に対して前記ブレードの基端部の延在方向が斜めになるように前記ブレードの基端部を保持するブレード保持部と、
を備える。
本発明の空気調和機によれば、前記構成を有することより、ブラシ移動装置のトルクを低減することができる。
本発明の実施の形態にかかる空気調和機が備える室内機の断面図 エアフィルタの清掃開始時におけるエアフィルタの清掃に関連する装置及び部材の状態を模式的に示す断面図 フィルタ保持部の誘導部がエアフィルタの末端部を誘導する様子を模式的に示す断面図 エアフィルタに付着した塵埃をブラシが除去する様子を模式的に示す断面図 エアフィルタが第2保持空間に到達した状態を模式的に示す断面図 ブラシに付着した塵埃をブレードが除去する様子を模式的に示す断面図 ブラシに付着した塵埃をブレードが除去する様子を模式的に示す断面図 押圧部材が有する毛がエアフィルタの網目に侵入した状態を示す説明図 ブレードの清掃に関連する装置及び部材の動作を模式的に示す断面図 ブレードの清掃に関連する装置及び部材の動作を模式的に示す断面図 ブレード、ブレード保持部、及び塵埃回収部の構成を示す斜視図 ブレード、ブレード保持部、及び塵埃回収部の構成を示す断面図 ブラシの回転軌跡とブレードとの好ましい位置関係を示す説明図 ブレードの変形例を示す断面図 ブレードが塵埃回収部内に回収された塵埃を圧縮する様子を模式的に示す断面図 ギヤが設けられたエアフィルタの一例を示す平面図 図16に示すエアフィルタの丸で囲まれた部分の拡大斜視図 フィルタ保持部材に関連する装置及び部材の構成を示す斜視図 ブラシよりも往路の下流側でエアフィルタと接触するように樹脂フィルムを設けた構成を模式的に示す断面図 ブラシの末端部がブレードの前方の空間を通じて視認できるように、ブラシ保持部がブラシを保持した状態を模式的に示す斜視図 標準モードと念入りモードにおけるエアフィルタ、ブラシ、及びリブの動作を示す図 エアフィルタとの網部分の長さと、エアフィルタのギヤ間の長さと、ブラシの長さと、ブレードの長さとの関係を模式的に示す説明図 図1に示す室内機の斜視図
本発明の空気調和機は、室内機に内蔵されたエアフィルタに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備える空気調和機であって、
前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
前記ブラシに付着した塵埃を除去するブレードと、
前記ブラシを回転させることにより前記エアフィルタに接触する位置と前記ブレードの末端部に接触する位置とに前記ブラシを移動させるブラシ移動装置と、
前記ブラシの延在方向に対して前記ブレードの基端部の延在方向が斜めになるように前記ブレードの基端部を保持するブレード保持部と、
を備える。
この構成によれば、ブラシの延在方向に対してブレードの基端部の延在方向が斜めになるように構成されているので、ブラシがブレードに接触する位置が時間とともに変化することになる。例えば、ブラシの両端部は、ブレードに対して同時に接触するのではなく時間差を持って接触することになる。これにより、ブラシ移動装置にかかる負荷を低減(分散)させて、ブラシ移動装置のトルクを低減することができる。
なお、前記ブレードは、前記ブラシの延在方向に対する前記末端部の延在方向の傾斜角度が、前記ブラシの延在方向に対する前記基端部の延在方向の傾斜角度よりも小さくなるように、板状部材にねじりを加えた形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ブラシとブレードの末端部とをより均一に接触させることができ、ブレードの末端部によるブラシに付着した塵埃の除去ムラを低減することができる。
また、前記ブラシの下方に設けられた塵埃回収部をさらに備え、
前記ブレード保持部は、前記塵埃回収部の上部開口部の近傍に着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、ブレード保持部を塵埃回収部から取り外して両者の清掃を容易に行うことができる。
また、前記塵埃回収部は、底部から前記上部開口部に向けて延び、前記ブレード保持部を支持する複数の支持部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、ブレード保持部の撓みを抑えつつ、塵埃回収部の塵埃の回収空間を広く確保することができる。
また、前記ブレードの末端部には、前記ブラシと接触する位置に凸状部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ブレード自身に塵埃が付着することを抑えるとともに、ブラシに付着した塵埃の除去効果を向上させることができる。
なお、ブレードの末端部に凸状部を設けた場合、当該凸状部とブラシが接触する際に接触音(以下、パチン音という)が発生する。これに対し、前記構成によれば、ブラシの延在方向に対してブレードの基端部の延在方向が斜めになるように構成されることにより、ブラシ全体がブレードに同時に接触しないので、当該パチン音を低減することができる。
また、前記塵埃回収部の上部開口部を上方から見て前記ブレード保持部を境として2つの開口部に分けた場合、前記凸状部が位置する側の開口部が、前記凸状部が位置しない側の開口部に比べて大きくなるように構成することが好ましい。
この構成によれば、凸状部により掻き落としたブラシに付着した塵埃を、より広い開口部を通じて塵埃回収部に溜めることができ、塵埃の回収効率を向上させることができる。
また、前記ブレード保持部は、前記凸状部が位置する側の基端部を保持する第1保持部と、前記凸状部が位置しない側の基端部を保持する第2保持部とを備え、前記第2保持部は、前記第1保持部よりも前記ブレードの末端部側に突出していることが好ましい。
この構成によれば、ブレードが、前記凸状部が位置しない側、すなわち、より小さい開口部側に倒れることを抑えることができる。これにより、ブラシに付着した塵埃をより確実に、広い開口部を通じて塵埃回収部に溜めることができ、塵埃の回収効率を向上させることができる。
また、前記ブラシの下方に前記室内機の略全幅にわたって着脱可能に設けられた塵埃回収部をさらに備え、
前記ブレードは、前記塵埃回収部内に複数個設けられ、
各ブレードは、前記ブラシの延在方向と平行な前記室内機の幅方向に対して斜めに配置されていることが好ましい。
この構成によれば、塵埃回収部が室内機の略全幅にわたって着脱可能に設けられているので、1つの塵埃回収部でより多くの塵埃を回収することができ、使い勝手を良くすることができる。また、この構成によれば、塵埃回収部内にブレードを複数個設けることで、ブラシの延在方向に対する各ブレードの延在方向の傾斜角度を大きくすることができ、ブラシ移動装置にかかる負荷をより一層低減(分散)させて、ブラシ移動装置のトルクを低減することができる。
また、前記ブレードは、軟質性弾性体で構成されることが好ましい。
この構成によれば、ブラシに付着した塵埃をより一層効率良く除去することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
《実施の形態》
本発明の実施の形態にかかる空気調和機は、冷媒配管で互いに接続された室外機と室内機とで構成されている。図1は、本発明の実施の形態にかかる空気調和機の室内機の断面図である。
本実施の形態にかかる室内機は、本体2と、本体2の前面開口部2aを開閉自在に塞ぐ可動式の前面パネル4とを備えている。空気調和機の運転停止時において、前面パネル4は、本体2に密着して前面開口部2aを閉じるように設けられている。一方、空気調和機の空調運転時において、前面パネル4は、本体2から離反する方向に移動して前面開口部2aを開放するように設けられている。なお、図1は、前面パネル4が前面開口部2aを閉じた状態を示している。
本体2の内部には、熱交換器6と、前面開口部2a及び上面開口部2bから取り入れられた室内空気を熱交換器6で熱交換して室内に吹き出すためのファン8と、熱交換した空気を室内に吹き出す吹出口10を開閉するとともに空気の吹き出し方向を上下に変更する上下風向変更羽根12と、空気の吹き出し方向を左右に変更する左右風向変更羽根14とが設けられている。
空気調和機が空調運転を開始すると、上下風向変更羽根12が開制御されて吹出口10が開放される。この状態でファン8が駆動されることで、室内空気が前面開口部2a及び上面開口部2bを介して室内機の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は、熱交換器6で熱交換され、ファン8を通過し、ファン8の下流側に形成された通風路16を通過して、吹出口10より吹き出される。
また、前面開口部2a及び上面開口部2bと熱交換機6との間には、前面開口部2a及び上面開口部2bから取り入られた室内空気に含まれる塵埃を除去するためのエアフィルタ18が設けられている。エアフィルタ18は、枠体部分と、当該枠体部分に保持された網部分18B(図2参照)とを備えている。本実施の形態にかかる空気調和機は、エアフィルタ18の網部分18Bに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備えている。本実施の形態においては、エアフィルタ18の網部分18Bを「清掃領域」という。
エアフィルタ18は、フィルタ保持部材20により保持されている。フィルタ保持部材20には、エアフィルタ18を保持するための第1保持空間20Aと第2保持空間20Bとが設けられている。エアフィルタ18は、フィルタ搬送装置22により第1保持空間20Aと第2保持空間20Bに搬送される。
フィルタ搬送装置22は、室内機の幅方向(図1では奥行き方向)に延在するシャフト24と、シャフト24の外周面の一部に取り付けられたギヤ26とを備えている。エアフィルタ18は、シャフト24に架け回されるとともに、ギヤ26と係合するように取り付けられる。
エアフィルタ18は、通常、第1保持空間20A内に位置し、前面開口部2a及び上面開口部2bから取り入られた室内空気に含まれる塵埃を除去する。エアフィルタ18の清掃開始が指示されると、ギヤ26が正方向(図1では反時計回り)に回転し、エアフィルタ18は、第1保持空間20Aから第2保持空間20Bへ搬送される。エアフィルタ18が第2保持空間20Bに搬送されると、ギヤ26が逆方向(図1では時計回り)に回転し、エアフィルタ18は、第2保持空間20Bから第1保持空間20Aへ搬送される。
なお、本実施の形態において、第1保持空間20Aから第2保持空間20Bまでのエアフィルタ18の搬送経路を「往路」といい、第2保持空間20Bから第1保持空間20Aまでのエアフィルタ18の搬送経路を「復路」という。
シャフト24の近傍には、エアフィルタ18がシャフト24の周囲に沿って移動するようにガイドするガイド部材28が設けられている。ガイド部材28は、シャフト24に対して所定の隙間を空けて設けられている。
また、シャフト24の近傍には、エアフィルタ18の表面に付着した塵埃を除去するブラシ(表面ブラシともいう)30が設けられている。ブラシ30の下方には、ブラシ30に付着した塵埃を除去するブレード32が設けられている。ブレード32は、例えば、ゴムなど弾性体、好ましくは柔軟性のある軟質性弾性体により構成されている。
ブラシ30の基端部30Bは、ブラシ移動装置の一例であるブラシ保持部34により保持されている。ブラシ30及びブラシ保持部34は、室内機の幅方向に延在するように設けられている。ブラシ保持部34が室内機の幅方向に延在する回転軸30Dを中心として回転することにより、ブラシ30の末端部30Aは、ガイド部材28よりも往路の下流側でエアフィルタ18に接触する位置と、ブレード32の末端部32Aに接触する位置とに移動する。ブラシ30の末端部30Aがエアフィルタ18に接触することによりブラシ30に付着した塵埃は、ブラシ30がブレード32に接触することにより除去される。
ブレード32の下方には、ブラシ30及びブレード32により除去した(掻き落とした)塵埃を回収する有底筒状の塵埃回収部36が設けられている。ブレード32の基端部32Bは、ブレード回転装置の一例であるブレード保持部38により保持されている。ブレード保持部38は、軸回りに回転可能に設けられ、ブレード32を正逆両方向に回転させることにより、塵埃回収部36内に掻き落とした塵埃をブレード32の側面と塵埃回収部36の内表面との間で圧縮するように構成されている。
なお、エアフィルタ18の外周部の枠体部分には、図16に示すように、フィルタ搬送装置22のギヤ26と噛み合うギヤ18Dが設けられることが好ましい。これにより、エアフィルタ18をより確実に往復搬送することができる。また、ギヤ18Dは、図17に示すように、エアフィルタ18の両面に設けられることが好ましい。これにより、エアフィルタ18を第1保持空間20A内に挿入する際、エアフィルタ18の裏表を逆に挿入しても、ギヤ18Dとギヤ26とを噛み合わせることができ、エアフィルタ18を挿入する向きを考える負担を減らすことができる。なお、エアフィルタ18を正方形に形成し、ギヤ26と噛み合うギヤ18Dをエアフィルタ18の外周部全周に設けてもよい。この場合、エアフィルタ18を挿入する向きを考える負担をより一層減らすことができる。
また、フィルタ保持部材20は、図18に示すように、第1の保持空間20Aを形成する部位の外側下端部(以下、フィルタカバーという)20Cが回動軸20Dを中心として回動可能に構成されることが好ましい。フィルタカバー20Cを外側に開けることにより、エアフィルタ18の第1の保持空間20Aへの挿入を容易に行うことができる。
また、第1保持空間20Aは、エアフィルタ18の挿入を容易にするために、エアフィルタ18よりも少し大きく形成することが好ましい。但し、この場合、エアフィルタ18を第1保持空間20A内へ挿入した時点では、エアフィルタ18の後端部が浮いた状態になり、ギヤ18Dとギヤ26とが適切に噛み合わないことが起こり得る。一方、エアフィルタ18を第1保持空間20A内に挿入した後は、必ず、フィルタカバー20Cを内側に閉じる動作を行う必要がある。そこで、このフィルタカバー20Cを閉じる力を利用して、ギヤ18Dとギヤ26とが適切に噛み合うように構成することが好ましい。例えば、フィルタカバー20Cを閉じるときに、フィルタカバー20Cがエアフィルタ18の後端部をギヤ26に対して押圧するように構成することが好ましい。これにより、ギヤ18Dとギヤ26とを適切に噛み合わせることができる。
次に、図2〜図7を用いて、エアフィルタ18に付着した塵埃を清掃する動作について説明する。図2〜図7は、エアフィルタ18の清掃に関連する装置及び部材の動作を模式的に示す断面図である。なお、エアフィルタ18の清掃動作は、図示しない制御部の制御の下で行われる。
図2に示すように、ブラシ保持部34には、エアフィルタ18の先端部(枠体部分)18Aがエアフィルタ18の搬送経路から外れないように誘導する誘導部34Aが設けられている。誘導部34Aは、例えば、図2に示すような平坦面や、シャフト24の外周面と同じ曲率を有する曲面で構成されている。エアフィルタ18の清掃開始時において、ブラシ保持部34は、ブラシ30をエアフィルタ18の搬送経路から遠ざけるとともに、誘導部34Aをシャフト24と対向させる。
図2の状態からギヤ26が正方向(図2では反時計回り)に回転されると、エアフィルタ18の先端部18Aが、ブラシ保持部34の誘導部34Aとシャフト24との間に搬送される。このとき、ブラシ保持部34の誘導部34Aは、図3に示すように、エアフィルタ18の先端部18Aがエアフィルタ18の搬送経路から外れないように誘導する。
エアフィルタ18の先端部18Aがブラシ保持部34の誘導部34Aとシャフト24との間を通過するとき、ブラシ保持部34が正方向(図3では反時計回り)に回転して、ブラシ30の末端部30Aがエアフィルタ18の先端部18Aと網部分18Bとに跨るように接触する。
これによって、ブラシ30がエアフィルタ18に接触した時点で、ブラシ30の末端部30Aがエアフィルタ18の移動方向に向きながら接触して塵埃を溜めているので、末端部30Aが網部分18Bに貫通して、エアフィルタ18の網部分18Bにブラシ30が巻き込まれるのを防止することができる。
ギヤ26が更に正方向に回転されると、エアフィルタ18が更に第2保持空間20Bへと搬送される。この搬送の間、ブラシ保持部34は、図4に示すように、ブラシ30をエアフィルタ18と接触する位置で固定する。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃は、定位置で固定されるブラシ30で堰き止められ、ブラシ30のエアフィルタ18の搬送方向の上流側に溜められる。このとき、ブラシ30に溜められた塵埃とエアフィルタ18に付着した塵埃とが絡み合って紙縒のように纏まる。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃の除去効率が向上される。
なお、ブラシ保持部34は、ブラシ30がエアフィルタ18の清掃領域である網部分18Bと接触している間中、ブラシ30の固定状態を継続することが好ましい。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃の除去効率を一層向上することができる。
なお、ブラシ保持部34は、正方向(図3では反時計回り)に回転してブラシ30の末端部30Aがエアフィルタ18の先端部Aと網部分18Bとに跨るように接触するとしたが、ブラシ保持部34が逆方向(図3では時計回り)に回転して、エアフィルタ18に、同様に接触するとしてもよい。これによって、エアフィルタ18が、ブラシ30の逆回転によって、スムーズに移動するのを補助するので、エアフィルタ18の撓みによる詰まりを防止できる。
また、図4に示すように、シャフト24の外周面には、エアフィルタ18を裏面側から表面側に押圧する押圧部材40が設けられている。ブラシ30は、押圧部材40の一部がエアフィルタ18の網目内に侵入するようにエアフィルタ18が押圧部材40により押圧された状態で、エアフィルタ18に付着した塵埃を除去する。ブラシ30がエアフィルタ18の網目を貫通することを押圧部材40で抑えることにより、エアフィルタ18の表面の塵埃がエアフィルタ18の裏面に移動することを抑えることができる。また、押圧部材40により、エアフィルタ18の網目内に詰まった塵埃をエアフィルタ18の表面側に移動させることができる。その結果、エアフィルタの裏面側に塵埃回収部を設ける必要性を無くすことができ、装置を小型化することができる。
なお、押圧部材40は、ブラシ30がエアフィルタ18の網目を貫通しないように、あるいは、エアフィルタ18の網目を塞ぐように構成されることが好ましい。例えば、押圧部材40は、図8に示すように、ブラシ30よりも短く且つエアフィルタ18の網目内に侵入可能な毛を有するブラシで構成されることが好ましい。また、押圧部材40は、ゴム、シリコン、エラストマーなどの軟質性樹脂や、フェルトなどの短い毛を有するシート状部材で構成されることが好ましい。
図4に示す状態からギヤ26が更に正方向に回転され、図5に示すようにエアフィルタ18が第2保持空間20Bに到達する、すなわち、エアフィルタ18の往路の搬送が終了すると、ギヤ26の正方向の回転が停止される。このとき、ブラシ30の末端部30Aの少なくとも一部は、エアフィルタ18の清掃領域外にあるエアフィルタ18の後端部(枠体部分)18Cに接触した状態にある。
その後、ブラシ保持部34が正方向に回転され、図6及び図7に示すように、ブラシ30がブレード32に接触する位置で揺動される。これにより、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃回収部36内に掻き落とされる。このとき、塵埃の大部分は紙縒のように纏められた状態にあるので、塵埃が飛散してエアフィルタ18に再付着することを抑えることができる。
ブレード32によるブラシ30に付着した塵埃の除去が終了すると、ブラシ保持部34が逆方向に回転され、ブラシ30がエアフィルタ18と接触する位置に復帰する。その後、ギヤ26が逆方向に回転され、エアフィルタ18の復路の搬送が開始される。
エアフィルタ18の復路の搬送の間、ブラシ保持部34は、ブラシ30をエアフィルタ18と接触する位置で固定する。これにより、エアフィルタ18に付着した塵埃は、定位置で固定されるブラシ30で堰き止められ、ブラシ30のエアフィルタ18の搬送方向の上流側に溜められる。
エアフィルタ18の復路の搬送が終了すると、ギヤ26の逆方向の回転が停止される。その後、ブラシ保持部34が正方向に回転され、ブラシ30がブレード32に接触する位置で揺動される。これにより、ブラシ30に付着した塵埃が塵埃回収部36内に掻き落とされる。このとき、塵埃の大部分は紙縒のように纏められた状態にあるので、塵埃が飛散してエアフィルタ18に再付着することを抑えることができる。
ブレード32によるブラシ30に付着した塵埃の除去が終了すると、エアフィルタ18の清掃動作が完了する。
なお、エアフィルタ18の往路及び復路の搬送開始時においては、ギヤ26を回転させるのに強いトルクが必要である。このため、ギヤ26を正方向又は逆方向に回転させるモータ27(図18参照)の回転数を高くすることが好ましい。一方、当該モータ27の回転数を高くすると、エアフィルタ18の搬送速度が速くなる。ブラシ30がエアフィルタ18の清掃領域である網部分18Bと接触しているときにおいて、エアフィルタ18の搬送速度が速すぎると、エアフィルタ18に付着した塵埃の除去効率が低下するおそれがある。このため、エアフィルタ18が往復搬送される間において、少なくとも一度はモータ27の回転数を変化させることが好ましい。例えば、ブラシ30がエアフィルタ18の清掃領域である網部分18Bと接触しているときは、その他のときよりも、モータ27の回転数を低くすることが好ましい。これにより、エアフィルタ18の搬送状態に応じて適したモータ27の回転数にして、エアフィルタ18に付着した塵埃の除去効率が低下することを抑えることができる。
なお、図19に示すように、ブラシ30よりも往路の下流側でエアフィルタ18と接触するように、エラストマーなどの柔軟性を有する樹脂フィルム46を更に設けてもよい。これにより、ブラシ30により除去できずにエアフィルタ18に残存した塵埃を、塵埃回収部36側に掻き落とすことができる。樹脂フィルム46は、例えば、図19に示すように、本体2に設けられたリブ部2cに面接触するように設ければよい。
なお、ブラシ保持部34は、空気調和機の運転停止時において、図20に示すように、ブラシ30の末端部30Aがブレード32の前方の空間E1を通じて視認できるようにブラシ30を保持することが好ましい。これにより、ブレード32によるブラシ30に付着した塵埃の除去が十分に行われたか否か(ブラシ30の末端部30Aに塵埃が残存しているか否か)をより早く確認することができる。なお、ブレード32の前方の空間E1は、塵埃収納部36を取り外した際、本体2の斜め下方前方から視認可能な空間である。
次に、図9及び図10を用いて、ブレード32に付着した塵埃の清掃動作について説明する。図9及び図10は、ブレード32の清掃に関連する装置及び部材の動作を模式的に示す断面図である。なお、ブレード32の清掃動作は、図示しない制御部の制御の下で行われる。
図9及び図10に示すように、ブラシ保持部34には、ブレード32に付着した塵埃を除去するリブ34Bが設けられている。図6及び図7を用いて上述したブレード32によるブラシ30に付着した塵埃の除去が終了すると、ブラシ保持部34が軸回りに回転され、図9及び図10に示すように、リブ34Bがブレード32に接触する位置で揺動される。これにより、ブレード32がリブ34Bにより弾かれ、ブレード32に付着した塵埃がブレード32から離れ、塵埃回収部36内に回収される。
なお、ブレード32の清掃動作を行うタイミングは、特に限定されるものではなく、エアフィルタ18の清掃動作時に行っても、それ以外の時に行ってもよい。
次に、図21を用いて、エアフィルタ18に付着した塵埃を清掃するための標準モードと念入りモードの一例について説明する。本実施の形態にかかる空気調和機は、例えば、リモコン(図示せず)を操作することにより、標準モードと念入りモードのいずれかを選択することができるように構成されている。図21は、標準モードと念入りモードにおけるエアフィルタ18、ブラシ30、及びリブ34Bの動作を示す図である。
図21に示すように、標準モードでは、エアフィルタ18の往復搬送が1回行われるようにしている。また、エアフィルタ18の往路の搬送後と復路の搬送後に、ブレード32に接触する位置でのブラシ30の揺動とブレード32に接触する位置でのリブ34Bの揺動とがそれぞれ3回行われるようにしている。
一方、念入りモードでは、エアフィルタ18の往復搬送が3回行われるようにしている。また、エアフィルタ18の1回目の往復搬送においては、エアフィルタ18の往路の搬送後と復路の搬送後に、ブラシ30及びリブ34Bの揺動がそれぞれ3回行われるようにしている。また、エアフィルタ18の2回目及び3回目の往復搬送においては、エアフィルタ18の往路の搬送後と復路の搬送後に、ブラシ30及びリブ34Bの揺動がそれぞれ1回行われるようにしている。
なお、念入りモードにおいて、エアフィルタ18の2回目及び3回目の往復搬送時に、ブラシ30及びリブ34Bの揺動回数を1回目の往復搬送時よりも減らしているのは、1回目の往復搬送時の動作(標準モードと同じ動作)により、エアフィルタ18に付着した塵埃の量が大幅に減っているため、ブラシ30及びリブ34Bの揺動を1回行うだけで十分にブラシ30及びブレード32に付着した塵埃を除去できるからである。また、エアフィルタ18の2回目及び3回目の往復搬送時におけるブラシ30及びリブ34Bの揺動回数を1回とすることで、念入りモードに要する時間を短縮できるからである。
次に、図11及び図12を用いて、ブレード32、ブレード保持部38、及び塵埃回収部36の構成について、より具体的に説明する。図11は、ブレード32、ブレード保持部38、及び塵埃回収部36の構成を示す斜視図である。図12は、ブレード32、ブレード保持部38、及び塵埃回収部36の構成を示す断面図である。
図11及び図12に示すように、塵埃回収部36は、底面から上部開口部に向けて延び、ブレード保持部38を回転可能に支持する複数の支持部材42を備えている。各支持部材42は、例えば、板状部材で構成されている。複数の支持部材42により、ブレード保持部38の撓みを抑えて、塵埃回収部36の塵埃の回収空間を広く確保することができる。
ブレード保持部38は、塵埃回収部36の上部開口部の近傍に着脱可能に取り付けられている。ブレード保持部38が着脱可能であることにより、ブレード保持部38を塵埃回収部36から取り外して両者の清掃を容易に行うことができる。
また、ブレード保持部38は、ブラシ30の延在方向に対してブレード32の基端部32Bの延在方向が斜めになるように、ブレード32の基端部32Bを保持している。言い換えれば、ブレード保持部38は、上方から見て室内機の幅方向X及び奥行き方向Yに対してブレード32の基端部32Bの延在方向が斜めになるように、ブレード32の基端部32Bを保持している。このため、ブラシ30が回転した際、ブラシ30がブレード32に接触する位置が時間とともに変化する。これにより、ブラシ保持部34にかかる負荷を低減(分散)して、ブラシ保持部34のトルクを低減することができる。
また、ブレード32は、ブラシ30の延在方向(室内機の幅方向X)に対する末端部32Aの延在方向の傾斜角度が、ブラシ30の延在方向に対する基端部32Bの延在方向の傾斜角度よりも小さくなるように、板状部材にねじりを加えた形状に形成されている。これにより、ブラシ30とブレード32の末端部32Aとをより均一に接触させることができ、ブレード32の末端部32Aによるブラシ30に付着した塵埃の除去ムラを低減することができる。
なお、図13に示すように、ブラシ30の回転軌跡30C内に位置するブレード32の長さが、略均一になるように構成されることが好ましい。これにより、ブラシ30とブレード32の末端部32Aとを、ブレード32の末端部32Aのいずれの部分においても略均一に接触させることができ、ブレード32の末端部32Aによるブラシ30に付着した塵埃の除去ムラをより一層低減することができる。なお、図13は、ブラシ30の回転軸30Dとブレード32の一端部を結ぶ直線と、ブラシ30の回転軸30Dとブレード32の他端部とを結ぶ直線とが角度θ傾斜するように、ブレード32にねじりを加えた例を示している。
また、図22に示すように、ブラシ30の延在方向Xにおいて、ブラシ30の長さL1は、エアフィルタ18の網部分18Bの長さL2よりも長く、エアフィルタ18のギヤ18D間の長さL2よりも短いことが好ましい。これにより、エアフィルタ18の網部分18Bに付着した塵埃の除去効率を向上させるとともに、通常ギヤ18Dに塗布されるグリスがブラシ30に付着することを抑えることができる。
また、図22に示すように、ブラシ30の延在方向Xにおいて、ブレード32の長さL4は、ブラシ30の長さL1以上であることが好ましい。これにより、ブレード32によりブラシ30の全体にわたって、ブラシ30に付着した塵埃を除去することができる。なお、ブラシ30の延在方向Xに対するブレード32の延在方向の傾斜角度αは、例えば、10°〜15°である。
なお、ブレード32の末端部32Aには、図14に示すように、ブラシ30と接触する位置に凸状部32Aaが設けられることが好ましい。これにより、ブレード32自身に塵埃が付着することを抑えるとともに、ブラシ30に付着した塵埃の除去効果を向上させることができる。
また、図14に示すように、塵埃回収部36の上部開口部を上方から見てブレード保持部38を境として2つの開口部44A,44Bに分けた場合、凸状部32Aaが位置する側の開口部44Aが、凸状部32Aaが位置しない側の開口部44Bに比べて大きくなるように構成することが好ましい。これにより、凸状部32Aaにより掻き落としたブラシ30に付着した塵埃を、より広い開口部44Aを通じて塵埃回収部36に溜めることができ、塵埃の回収効率を向上させることができる。
また、図14に示すように、ブレード保持部38は、凸状部32Aaが位置する側の基端部32Bを保持する第1保持部38Aと、凸状部32Aaが位置しない側の基端部32Bを保持する第2保持部38Bとを備え、第2保持部38Bは、第1保持部38Aよりもブレード32の末端部32A側に突出していることが好ましい。これにより、ブレード32が、凸状部32Aaが位置しない側、すなわち、より小さい開口部44B側に倒れることを抑えることができる。その結果、ブラシ30に付着した塵埃をより確実に、広い開口部44Aを通じて塵埃回収部36に溜めることができ、塵埃の回収効率を向上させることができる。
また、塵埃回収部36は、ブラシ30の下方に室内機の略全幅にわたって着脱可能に設けられることが好ましい。これにより、1つの塵埃回収部36でより多くの塵埃を回収することができ、使い勝手を良くすることができる。
また、ブレード32は、図11に示すように、塵埃回収部36内に複数個設けられることが好ましい。これにより、塵埃回収部36内にブレード32を1つ設ける場合よりも、ブラシ30の延在方向Xに対する各ブレード32の延在方向の傾斜角度を大きくすることができる。その結果、ブラシ保持部34にかかる負荷をより一層低減(分散)させて、ブラシ保持部34のトルクを低減することができる。
また、塵埃回収部36には、図11に示すように、2つのブレード保持部38のそれぞれの一端部を上方から押さえて抜け止めするスライド部材39が設けられることが好ましい。この構成によれば、スライド部材39を室内機の奥行き方向Yにスライドさせることにより、塵埃回収部36に対して2つのブレード保持部38を容易に着脱可能な状態にすることができる。
次に、図15を用いて、塵埃回収部36内に回収された塵埃を圧縮する動作について説明する。図15は、ブレード32が塵埃回収部36内に回収された塵埃を圧縮する様子を模式的に示す断面図である。なお、塵埃回収部36内の塵埃の圧縮動作は、図示しない制御部の制御の下で行われる。
図15に示すように、塵埃回収部36には、ブレード32の回転軌跡32C内に位置し、塵埃回収部36内の空間を前後に区画する区画壁36Aが設けられている。区画壁36Aは、塵埃回収部36の底部から上方に向けて立設されている。塵埃回収部36内の前方の空間(図15では左側)に回収された塵埃は、ブレード32が回転軸32Dを中心として正方向に回転され、ブレード32の側面と区画壁36Aの表面との間に挟まれることにより圧縮される。塵埃回収部36内の後方の空間(図15では右側)に回収された塵埃は、ブレード32が回転軸32Dを中心として逆方向に回転され、ブレード32の側面と区画壁36Aの表面との間に挟まれることにより圧縮される。
図15に示すように区画壁36Aを設けることにより、塵埃回収部36内の塵埃を、区画壁36Aの表面とブレード32の側面との間でより効率良く圧縮することができる。
なお、ブレード32の回転軸32Dは、ブレード32の基端部32Bの近傍に位置していることが好ましい。この場合、回転軸32Dをブレード32の末端部32A側に設けるよりも、ブレード32の側面でより多くの塵埃回収部36内の塵埃を圧縮することができ、塵埃回収部36内の塵埃の圧縮効率を向上させることができる。
また、図15に示すように、ブレード32が回転する際、ブレード32の末端部32Aが塵埃回収部36の内表面(例えば、側面)と接触するように構成されること好ましい。ブレード32の末端部32Aが塵埃回収部36の内表面と接触することで、ブレード32により塵埃回収部36内の塵埃をより広い範囲でかき集めることができ、塵埃回収部36内の塵埃の圧縮効率をより一層向上させることができる。
以上、本実施の形態にかかる空気調和機によれば、ブラシ30の延在方向に対してブレード32の基端部32Bの延在方向が斜めになるように構成されているので、ブラシ30がブレード32に接触する位置が時間とともに変化することになる。例えば、ブラシ30の両端部は、ブレード32に対して同時に接触するのではなく時間差を持って接触することになる。これにより、ブラシ保持部34にかかる負荷を低減(分散)させて、ブラシ保持部34のトルクを低減することができる。
また、本実施の形態にかかる空気調和機によれば、ブラシ30全体がブレード32に同時に接触しないので、ブレード32の末端部32Aに凸状部32Aaを設けた場合であっても、凸状部32Aaとブラシ30が接触する際に発生するパチン音を低減することができる。また、ブレード32に付着した塵埃をブレード32から除去するために、ブレード32がリブ34Bにより弾かれた場合に発生するパチン音を低減することができる。
なお、本実施の形態にかかる空気調和機は、図23に示すように、塵埃回収部36内の塵埃を廃棄するタイミングを報知する報知部48を備えることが好ましい。これにより、塵埃回収部36を取り外すことなく、塵埃回収部36内の塵埃を廃棄する適切なタイミングを知ることができる。
報知部48は、塵埃回収部36内の塵埃を廃棄するタイミングだけでなく、当該タイミングが近づいていることも報知するように構成されることが好ましい。例えば、報知部48は、前回塵埃回収部36内の塵埃を交換してから所定時間(例えば、2000時間)経過後にLEDを点灯(又は点滅)させ、その後更に、所定時間(例えば、120時間)経過後にLEDを点滅(又は点灯)させるように構成されることが好ましい。これにより、使い勝手を一層向上させることができる。
また、塵埃回収部36内の塵埃を廃棄するタイミングが到来した場合には、各清掃動作を停止させることが好ましい。これにより、塵埃回収部36内に更なる塵埃が回収されることを防ぐことができる。
なお、報知部48は、図23に示すように、室内機に設けることに限定されるものではなく、リモコン(図示せず)に設けてもよい。
また、報知部48による報知方法は、LEDを点滅又は点灯させることに限定されるものではなく、例えば、音声により報知するようにしてもよい。
また、塵埃回収部36内の塵埃を廃棄するタイミングは、リモコン(図示せず)により設定できるようにすることが好ましい。例えば、前回塵埃回収部36内の塵埃を交換してからLEDを点灯させるまでの所定時間を1000時間〜4000時間の間で、リモコン(図示せず)により設定できるようにすることが好ましい。これにより、使い勝手を一層向上させることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、ブラシ移動装置のトルクを低減することができるので、一般家庭で使用される空気調和機を含む様々な空気調和機として有用である。
2 本体
2a 前面開口部
2b 上面開口部
2c リブ部
4 前面パネル
6 熱交換器
8 ファン
10 吐出口
12 上下風向変更羽根
14 左右風向変更羽根
16 通風路
18 エアフィルタ
18A 先端部
18B 網部分
18C 後端部
18D ギヤ
20 フィルタ保持部材
20A 第1保持空間
20B 第2保持空間
20C フィルタカバー
20D 回動軸
22 フィルタ搬送装置
24 シャフト
26 ギヤ
27 モータ
28 ガイド部材
30 ブラシ
30A 末端部
30B 基端部
30C 回転軌跡
30D 回転軸
32 ブレード
32A 末端部
32Aa 凸状部
32B 基端部
32C 回転軌跡
32D 回転軸
34 ブラシ保持部(ブラシ移動装置)
34A 誘導部
34B リブ
36 塵埃回収部
36A 区画壁
38 ブレード保持部(ブレード回転装置)
38A 第1保持部
38B 第2保持部
40 押圧部材
42 支持部材
44A,44B 開口部
46 樹脂フィルム
48 報知部

Claims (8)

  1. 室内機に内蔵されたエアフィルタに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備える空気調和機であって、
    前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
    前記ブラシに付着した塵埃を除去するブレードと、
    前記ブラシを回転させることにより前記エアフィルタに接触する位置と前記ブレードの末端部に接触する位置とに前記ブラシを移動させるブラシ移動装置と、
    前記ブラシの延在方向に対して前記ブレードの基端部の延在方向が斜めになるように前記ブレードの基端部を保持するブレード保持部と
    前記ブラシの下方に設けられた塵埃回収部と、
    を備え
    前記ブレード保持部は、前記塵埃回収部の上部開口部の近傍に着脱可能に取り付けられている、空気調和機。
  2. 前記ブレードは、前記ブラシの延在方向に対する前記末端部の延在方向の傾斜角度が、前記ブラシの延在方向に対する前記基端部の延在方向の傾斜角度よりも小さくなるように、板状部材にねじりを加えた形状に形成されている、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記塵埃回収部は、底部から前記上部開口部に向けて延び、前記ブレード保持部を支持する複数の支持部材を備える、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記ブレードの末端部には、前記ブラシと接触する位置に凸状部が設けられている、請求項1〜のいずれか1つに記載の空気調和機。
  5. 前記塵埃回収部の上部開口部を上方から見て前記ブレード保持部を境として2つの開口部に分けた場合、前記凸状部が位置する側の開口部が、前記凸状部が位置しない側の開口部に比べて大きい、請求項に記載の空気調和機。
  6. 前記ブレード保持部は、前記凸状部が位置する側の基端部を保持する第1保持部と、前記凸状部が位置しない側の基端部を保持する第2保持部とを備え、前記第2保持部は、前記第1保持部よりも前記ブレードの末端部側に突出している、請求項に記載の空気調和機。
  7. 室内機に内蔵されたエアフィルタに付着した塵埃を自動的に清掃するフィルタ清掃機能を備える空気調和機であって、
    前記エアフィルタに付着した塵埃を除去するブラシと、
    前記ブラシに付着した塵埃を除去するブレードと、
    前記ブラシを回転させることにより前記エアフィルタに接触する位置と前記ブレードの末端部に接触する位置とに前記ブラシを移動させるブラシ移動装置と、
    前記ブラシの延在方向に対して前記ブレードの基端部の延在方向が斜めになるように前記ブレードの基端部を保持するブレード保持部と、
    前記ブラシの下方に前記室内機の略全幅にわたって着脱可能に設けられた塵埃回収部と、を備え
    前記ブレードは、前記塵埃回収部内に複数個設けられ、
    各ブレードは、前記ブラシの延在方向と平行な前記室内機の幅方向に対して斜めに配置されている、空気調和機。
  8. 前記ブレードは、軟質性弾性体で構成されている、請求項1〜のいずれか1つに記載の空気調和機。
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