JP6151523B2 - 駆動回路、車輌用灯具 - Google Patents

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本発明は、例えばLED(Light Emitting Diode)などの直流電流により駆動される半導体発光素子についての駆動回路と、これら半導体発光素子と駆動回路とを備えた車輌用灯具とに関する。
特許第5089193号公報
車輌用灯具として、例えば発光ダイオードなどの半導体発光素子が複数直列接続された発光部と、バッテリ電圧に基づき当該発光部の半導体発光素子を定電流駆動するDC/DCコンバータとを備えた構成が知られている。このような車輌用灯具には、複数の半導体発光素子のうちの一部の半導体発光素子を調光制御する機能を有するものがある。この調光は、例えばDRL(Daytime Running Lamps)とCLL(CLearlance Lamp)との切り替えとして行われる。
半導体発光素子についての調光制御は駆動電流値を制御することでも可能であるが、駆動電流値の変化に伴い発光色が変化してしまうことを防止するため、調光制御はPWM(Pulse Width Modulation)駆動で行うことが望ましい。具体的な構成として、調光対象とする半導体発光素子に対してスイッチを並列接続し、当該スイッチをPWM駆動する構成が知られている(例えば上記特許文献1を参照)。半導体発光素子に並列接続したスイッチがオンの期間には、当該スイッチを介して駆動電流がバイパスされて調光対象の半導体発光素子が非発光となる。一方、スイッチがオフの期間には駆動電流がバイパスされず調光対象の半導体発光素子が発光する。従って、上記スイッチを駆動するPWM信号のオン/オフのデューティの設定により対象の半導体発光素子を所望の明るさに制御できる。
しかしながら、上記のように半導体発光素子に並列接続したスイッチをPWM駆動する従来手法は、以下の2つの問題点を有する。
1つは、スイッチがオンのタイミングでDC/DCコンバータの出力電圧(=半導体発光素子の両端電圧)が急激に低下することにより、DC/DCコンバータが有する平滑コンデンサから過電流(オーバーシュート)が発生するという点である。
もう1つは、スイッチがオフのタイミングで駆動回路の出力端における半導体発光素子の点灯開始電圧が急激に上昇することによってDC/DCコンバータの応答遅れが生じ、駆動電流のアンダーシュートが発生するという点である。
前者の過電流は、これが半導体発光素子に流されることで半導体発光素子の寿命の低下を招く虞がある。また、後者のアンダーシュートの問題は、前者のオーバーシュートの問題による影響と合わせて、半導体発光素子に流れる電流を不安定にする要素となる。このため、従来手法では、スイッチを駆動するPWM信号の周波数を十分に高くすることができず、PWM調光に伴うちらつきが視覚的に知覚されてしまう虞があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み為されたもので、半導体発光素子の寿命を確保し、PWM周波数を高くできるようにすることでちらつきの防止を図ることを目的とする。
本発明の駆動回路は、バッテリ電圧に基づき、複数の半導体発光素子が直列接続された発光部に直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、前記複数の半導体発光素子のうち少なくとも1つの半導体発光素子に対して並列接続された定電流源と、前記定電流源をPWM信号によりオン/オフ制御する制御部とを備え、前記定電流源の電流値が、前記DC/DCコンバータから前記発光部に与えられる駆動電流値よりも小さく設定されている。
そして、前記定電流源がオンされたときに、前記定電流源が並列接続された前記半導体発光素子である第一半導体発光素子にアイドル電流を流すことで、前記第一半導体発光素子の両端電圧値を、前記定電流源がオフとされ前記発光部に前記直流電圧が印加されているときの前記第一半導体発光素子の両端電圧値よりも小さく且つ該両端電圧値に対し所定の比率以上となる値に設定するものである。
上記本発明によれば、定電流源がオンのときに、調光対象の半導体発光素子に当該定電流源の電流値と上記DC/DCコンバータから発光部に与えられる駆動電流値との差分に応じた電流(アイドル電流)が流れる。
従って、スイッチがオンのときに調光対象の半導体発光素子に駆動電流が全く流れない従来と比較して、PWM調光に伴うDC/DCコンバータの負荷の変動が小さくなり、従来生じていたオーバーシュートやアンダーシュートの抑制を図ることができる。
上記のように本発明によれば、PWM調光に伴う負荷変動を小さくでき、従来生じていたオーバーシュートやアンダーシュートの抑制が図られる。従って、半導体発光素子に過電流が流れることを防止でき、半導体発光素子の寿命を確保できる。また、PWM信号の周波数を高めることができるため、ちらつきの防止を図ることができる。
また、請求項2に記載した発明にあっては、前記所定の比率が80%とされている。
また、請求項に記載した発明にあっては、前記定電流源の電流値が、前記DC/DCコンバータから前記発光部に与えられる駆動電流値の100%未満且つ90%以上とされる。従って、適正な調光制御とオーバーシュート、アンダーシュートの発生の防止との両立がより確実に図られるようにできる。
また、請求項に記載した発明にあっては、前記定電流源に並列接続される前記半導体発光素子の数が複数とされる。従って、負荷変動の抑制効果を大きくでき、半導体発光素子の寿命の確保とちらつきの防止をより確実に図ることができる。
また、請求項に記載した発明は、複数の半導体発光素子が直列接続された発光部と、本発明の駆動回路とを備えた車輌用灯具である。従って、半導体発光素子の寿命の確保とちらつきの防止を図ることのできる車輌用灯具を提供できる。
従来の車輌用灯具の回路構成についての説明図である。 従来の車輌用灯具における各部の動作波形を模式的に示した図である。 実施の形態としての車輌用灯具の回路構成についての説明図である。 発光ダイオードのI−V特性の例を示した図である。 実施の形態の車輌用灯具における各部の動作波形を模式的に示した図である。
以下、本発明の実施の形態についての説明に先立ち、比較例として、従来の車輌用灯具1’について説明する。
図1は、車輌用灯具1’の回路構成ついての説明図である。
車輌用灯具1’は、DC/DCコンバータ2、電流検出部3、複数の発光ダイオードLを有する発光部4、制御回路5、スイッチSWa、正極入力端子Tp、グランド端子Tg、調光信号入力端子T1、及び切換信号入力端子T2を備える。
バッテリBTの正極端子と正極入力端子Tpとの間にはスイッチSWbが挿入され、当該スイッチSWbのオン/オフにより車輌用灯具1’の点灯/消灯が制御される。図のように車輌用灯具1’のグランド端子Tgは接地点を介してバッテリBTの負極側に接続されている。
DC/DCコンバータ2は、インダクタLc、スイッチSWc、ダイオードDc、及び平滑コンデンサCoを備えており、昇圧型のDC/DCコンバータとして構成されている。図のようにインダクタLcの一端は正極入力端子Tpに接続され、インダクタLcの他端はダイオードDcのアノードに接続され、これらインダクタLcとダイオードDcとの直列接続回路はバッテリBTに対して直列の関係となるように接続されている。
スイッチSWcは、インダクタLcとダイオードDcとの接続点と接地ラインとの間に挿入され、従ってバッテリBTに対して並列の関係となるように接続されている。このスイッチSWcは、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのスイッチング素子で構成される。
また、平滑コンデンサCoは正極端子がダイオードDcのカソードと接続され、負極端子が接地ラインに接続されており、スイッチSWcに対して並列となるように接続されている。
電流検出部3はダイオードDcのカソードと平滑コンデンサCoの正極端子との接続点にその一端が接続された検出用抵抗Rdを備えて構成される。この検出用抵抗Rdは、その他端が発光部4に対して接続され、発光部4を構成する発光ダイオードLを発光駆動するためにDC/DCコンバータ2から発光部4に与えられる駆動電流ILEDを検出する。検出用抵抗Rdによる電流検出結果は制御回路5に入力される。
発光部4は、複数の発光ダイオードLが直列接続されて構成される。本例の場合、発光ダイオードLとしては発光ダイオードL1,L2,L3,L4,L5,L6の6つが直列されて成る。発光ダイオードL1のアノードは前述した検出用抵抗Rdの他端と接続され、発光ダイオードL6のカソードがDC/DCコンバータ2における平滑コンデンサCoの負極端子と接地ラインとの接続点に対して接続されている。従って、発光部4としての発光ダイオードL1〜L6の直列接続回路には、平滑コンデンサCoの両端電圧としてのDC/DCコンバータ2の出力電圧が印加される。
スイッチSWaは、発光部4を構成する複数の発光ダイオードLのうち一部の発光ダイオードLに対して並列に接続されている。具体的に、この場合は発光ダイオードL1〜L6のうち発光ダイオードL1とL2との直列接続回路に対してスイッチSWaが並列に接続されている。スイッチSWaがオンとされた場合は、駆動電流ILEDは当該スイッチSWaを介してバイパスされ、発光ダイオードL3〜L6のみに流れる。このバイパスラインを介して流れる電流をバイパス電流IBP'と表記する。
制御回路5は、前述した検出用抵抗Rdによる電流検出結果に基づき駆動電流ILEDの電流値が基準値と一致するようにDC/DCコンバータ2におけるスイッチSWcのオン/オフデューティを制御して、駆動電流ILEDの定電流制御を行う。また、調光信号入力端子T1より入力される調光信号Sadjに基づき上記基準値を設定することで、発光部4の調光制御(駆動電流値による調光制御)を実現する。
また、制御回路5は、切換信号入力端子T2より入力されるCLL(CLearlance Lamp)/DRL(Daytime Running Lamps)切換信号Sc/dに基づきスイッチSWaを制御して、当該スイッチSWaが並列接続された一部の発光ダイオードL(本例の場合は発光ダイオードL1,L2)についての調光制御を行う。具体的に、制御回路5は、CLL/DRL切換信号Sc/dに基づき、スイッチSWaに与えるPWM(Pulse Width Modulation)信号としての制御信号Spwmのオン/オフデューティを変化させる。例えば、CLL/DRL切換信号Sc/dによりDRLとしての点灯状態が指示された場合は、制御信号Spwmのオンデューティを最小(オン:オフ=0:1)とし、CLLとしての点灯状態が指示された場合は制御信号Spwmのオン/オフデューティを所定値(オン:オフ=m:n、但し0<m<1、0<n<1)とする。
ここで、前述のようにスイッチSWaがオンとされるとバイパス電流IBP'が流れて調光対象の発光ダイオードL1,L2には駆動電流ILEDが流れず、従って発光ダイオードL3〜L6のみが発光状態となる。一方、スイッチSWaがオフとされると、バイパス電流IBP'は流れず、発光ダイオードL1,L2と発光ダイオードL3〜L6の双方が発光状態となる。従って、スイッチSWaに与える制御信号Spwmのオン/オフデューティに応じて、調光対象である発光ダイオードL1,L2のみが部分的に調光される(単位時間あたりの発光量が調整される)。
なお、CLL/DRL切換信号Sc/dによるDRL/CLLの切換指示に応じては、上記のようなスイッチSWaの制御による一部の発光ダイオードLについての調光制御と併せて、DC/DCコンバータ2におけるスイッチSWcのオン/オフデューティの制御による調光制御(つまり発光ダイオードL1〜L6の全体的な調光制御)を行うこともできる。
図2は、図1に示した従来の車輌用灯具1’における各部の動作波形を模式的に示した図であり、具体的には、制御信号Spmw、電圧VLED'、バイパス電流IBP'、電流ILED1'、電流ILED2'の波形を示している。電圧VLED'は、図1に示されるように発光部4の両端電圧を意味する。また、電流ILED1'はスイッチSWaによる調光対象とされる発光ダイオードL1,L2に流れる電流を表し、電流ILED2'はスイッチSWaによる調光対象外とされる発光ダイオードL3〜L6に流れる電流を表す。
なお、図中の左側に示す波形図と右側に示す波形図との違いは、左側よりも右側の方で制御信号Spwmの周波数が高く設定されている点である。
従来の車輌用灯具1’では、スイッチSWaがオンとされたときにDC/DCコンバータ2から発光部4に与えられる駆動電流ILEDが全て当該スイッチSWaを介してバイパス電流IBP'として流れるため、調光対象とされた発光ダイオードL1,L2には駆動電流ILEDが流れない(つまり電流ILED1'の電流値は「0」)。このため、図中の電圧VLED'の波形として示すように、スイッチSWaがオフ→オンとなった際の電圧変化が比較的大きくなる。すなわち、DC/DCコンバータの負荷の変動が大きい。このため、スイッチSWaがオンとされたタイミングでは、DC/DCコンバータ2が有する平滑コンデンサCoから過電流(オーバーシュート)が発生し易くなる(図中、バイパス電流IBP'、電流ILED2'の波形を参照)。また、スイッチSWaがオフとされたタイミングでは、急激な負荷変動(電圧VLED’の上昇)に対するDC/DCコンバータ2の応答遅れによって、駆動電流ILEDのアンダーシュートの発生を招く(図中、電流ILED2'の波形を参照)。
上記の過電流の発生によっては、これが発光ダイオードLに流れることで発光ダイオードLの寿命の低下を招く虞がある。また、アンダーシュートの問題は、オーバーシュートの問題による影響と合わせて、発光ダイオードLに流れる電流を不安定にする要素となる。調光によるちらつきの防止のためには制御信号Spwmの周波数を高めることが望ましいが、例えば図中の左側の波形図に示す状態から右側の波形図に示すように制御信号Spwmの周波数を高めた場合には、発光ダイオードLに流れる電流ILED1'、電流ILED2'が非常に不安定となる。このため、従来の車輌用灯具1’では、スイッチSWaを駆動する制御信号Spwmの周波数を十分に高くすることができず、PWM調光に伴うちらつきが視覚的に知覚されてしまう虞があった。
なお、従来では、上記の過電流の抑制のため特許文献1に記載される「電流制限回路14」が提案されているが、部品コストやPWM調光に伴うちらつきに対して改善の余地があった。
そこで、本実施の形態では、発光ダイオードLの寿命を確保し、PWM周波数を高くできるようにすることでちらつきの防止を図るべく、車輌用灯具1として図3に示すような構成を提案する。なお、図3において、既に図1において説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態の車輌用灯具1には、スイッチSWaに代えて定電流源6が設けられる。この場合の制御回路5は、制御信号Spwmによって当該定電流源6をオン/オフ制御する。定電流源6は、制御信号Spwmによりオンとされたことに応じて、所定の電流値によるバイパス電流IBPをバイパスラインに流す。制御信号Spwmにより定電流源6がオフとされた期間には、先のスイッチSWaがオフとされた期間と同様に、バイパスラインにはバイパス電流IBPは流れず、駆動電流ILEDの全てが発光ダイオードL1〜L6に流れる。
また、このように従来のスイッチSWaに代えて定電流源6を設けた構成を採った上で、本実施の形態の車輌用灯具1では、定電流源6が生成するバイパス電流IBPの電流値が、駆動電流ILEDの電流値よりも小さくなるように設定されている。
なお、図3において、図中に符号「1A」として囲った部分、すなわち車輌用灯具1における発光部4を除きDC/DCコンバータ2、電流検出部3、制御回路5及び定電流源6を含む部分が、本発明の駆動回路に相当する部分となる。
上記のような構成によれば、定電流源6がオンとされたときに、調光対象の発光ダイオードL1,L2において、当該定電流源6が生成するバイパス電流IBPの電流値と駆動電流ILEDの電流値との差分に応じた電流値による電流(アイドル電流)が流れる。従って、スイッチSWaがオンの期間に電流ILED1’が「0」となる従来と比較して、PWM調光に伴う負荷変動を小さくでき、従来生じていたオーバーシュートやアンダーシュートの抑制を図ることができる。
ここで、本例の場合、駆動電流ILEDは定電流制御されているため、負荷の変動は電圧VLEDの変動として現れる。すなわち、この場合における負荷変動の抑制とは、電圧VLEDの変動の抑制と同義である。
図4は、発光ダイオードLのI−V特性の例を示している。
なお、図4において、電流Iの100%は、駆動電流ILEDの供給により発光ダイオードLが最大光量で発光しているときの電流値(つまり定電流制御における駆動電流ILEDの最大電流値と同義)を意味し、電圧Vの100%は電流Iが100%のときの発光ダイオードLの両端電圧を意味している。
発光ダイオードLは電気的にダイオードと同様の特性を持つことから、僅かでも電流が流れれば比較的大きな電圧を発生する。この図4の例では、アイドル電流を駆動電流ILEDの5%だけ流したときに電圧Vが80%となることが示されている。従って、この場合の定電流源6のオン/オフに伴う電圧変動は図中の矢印「Von-off」で表すように80%〜100%となる。一方、定電流源6ではなくスイッチSWaが設けられてアイドル電流が全く流れない従来の場合、当該スイッチSWaのオン/オフに伴う電圧変動は矢印「Von-off'」で表すように0%〜100%である。
この比較より、電圧VLEDの変動を抑制するために調光対象の発光ダイオードL1,L2に流すアイドル電流の電流値はごく僅かで良いことが分かる。
ここで、仮に、電圧VLEDの変動抑制のために流すべきアイドル電流の電流量を多く要するとされたときは、本来減光されるべき期間に調光対象の発光ダイオードLを十分に減光させることができずに、適正なPWM調光を実現することが困難となる虞がある。上記のように僅かなアイドル電流を流すことで電圧変動を十分に抑制できれば、適正な調光制御と前述のオーバーシュート、アンダーシュートの発生の防止との両立を図ることができる。
なお、オーバーシュート、アンダーシュートの発生防止の観点からは、定電流源6の電流値は小さい(つまりアイドル電流の電流値としては大きい)方が望ましい。但し、定電流源6の電流値を小さくし過ぎると、アイドル電流が過大となって上記のように適正な調光制御の実現が困難となる虞がある。従って、定電流源6の電流値は、適正な調光制御の実現という側面とオーバーシュート、アンダーシュートの発生防止という側面との双方を勘案して適切な値に設定されるべきである。
例えば定電流源6の電流値は、駆動電流ILEDの電流値に対して100%未満且つ90%以上とすることが望ましい。これにより、適正な調光制御とオーバーシュート、アンダーシュートの発生の防止との両立がより確実に図られるようにできる。
図5は、本実施の形態の車輌用灯具1における各部の動作波形を模式的に示した図であり、制御信号Spmw、電圧VLED、バイパス電流IBP、電流ILED1、電流ILED2の波形を示している。なお、電流ILED1はPWM調光の対象とされる発光ダイオードL1,L2に流れる電流を表し、電流ILED2はPWM調光の対象外とされる発光ダイオードL3〜L6に流れる電流を表す。この図5は、定電流源6の電流値を駆動電流ILEDの95%に設定した例を示しており、図中の左側に示す波形図と右側に示す波形図との違いは、先の図2と同様に左側よりも右側の方で制御信号Spwmの周波数が高く設定されている点である。
この図5を参照すると、本実施の形態の場合は図2との比較で制御信号Spwmのオン/オフに伴う電圧VLEDの変動が小さくなっており、従ってPWM調光による負荷電動が抑制されていることが分かる。そしてこれに伴い、電流ILED1、電流ILED2も安定していることが確認できる。また、図中右側の波形図によれば、制御信号Spwmの周波数を高くしても電流ILED1、電流ILED2の安定性が損なわれていないことが確認できる。
上記のように本実施の形態では、従来のスイッチSWaに代えて定電流源6を設けた上で、当該定電流源6が生成するバイパス電流IBPの電流値を駆動電流ILEDの電流値よりも小さく設定したことで、PWM調光に伴う負荷変動を小さくでき、従来生じていたオーバーシュートやアンダーシュートの抑制が図られる。従って、発光ダイオードLに過電流が流れることを防止でき、発光ダイオードLの寿命を確保できる。また、PWM信号の周波数を高めることができるため、ちらつきの防止を図ることができる。
また、本実施の形態では、定電流源6に並列接続される発光ダイオードLの数が複数とされる。従って、負荷変動の抑制効果を大きくでき、発光ダイオードLの寿命の確保とちらつきの防止をより確実に図ることができる。
従来のスイッチSWaを設ける構成において、スイッチSWaに並列接続される発光ダイオードLの数が1つとされる場合には、PWM調光に伴う負荷変動はもともと小さい。この点を考慮すれば、定電流源6に並列接続される発光ダイオードLの数は複数とされる場合の方が、負荷変動の抑制効果は大きくなることが分かる。
なお、本発明は上記により説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、半導体発光素子として発光ダイオードを用いる場合を例示したが、本発明における半導体発光素子としては直流電流により駆動される発光素子であれば発光ダイオードに限定されるものではない。
また、半導体発光素子を6つ直列接続する構成を例示したが、発光部を構成する発光ダイオードの数は6つに限定されない。また、定電流源に並列接続される半導体発光素子の数は2つに限定されず、1つ又は3以上とすることもできる。さらに、定電流源を用いたPWM調光を1箇所でのみで行う構成を例示したが、定電流源を2以上設けて、それらが別々の半導体発光素子を個別に調光するような構成を採ることもできる。
また、昇圧型のDC/DCコンバータではなく降圧型のDC/DCコンバータ、或いは昇圧/降圧の切り替えが可能なDC/DCコンバータを用いることもできる。
また、PWM調光をCLL/DRLの切り換えに応じて行う場合を例示したが、本発明のPWM調光はCLL/DRLの切り換えに伴う調光以外にも広く好適に適用できる。
1・・・車輌用灯具、1A・・・駆動回路、2・・・DC/DCコンバータ、4・・・発光部、5・・・制御回路、6・・・定電流源、L1〜L6・・・発光ダイオード

Claims (5)

  1. バッテリ電圧に基づき、複数の半導体発光素子が直列接続された発光部に直流電圧を印加するDC/DCコンバータと、
    前記複数の半導体発光素子のうち少なくとも1つの半導体発光素子に対して並列接続された定電流源と、
    前記定電流源をPWM信号によりオン/オフ制御する制御部と
    を備えると共に、
    前記定電流源の電流値が、前記DC/DCコンバータから前記発光部に与えられる駆動電流値よりも小さく設定され、
    前記定電流源がオンされたときに、前記定電流源が並列接続された前記半導体発光素子である第一半導体発光素子にアイドル電流を流すことで、前記第一半導体発光素子の両端電圧値を、前記定電流源がオフとされ前記発光部に前記直流電圧が印加されているときの前記第一半導体発光素子の両端電圧値よりも小さく且つ該両端電圧値に対し所定の比率以上となる値に設定する
    駆動回路。
  2. 前記所定の比率が80%である
    請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記定電流源の電流値が、前記DC/DCコンバータから前記発光部に与えられる駆動電流値の100%未満且つ90%以上とされる
    請求項1又は請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記定電流源に並列接続される前記半導体発光素子の数が複数とされる
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の駆動回路。
  5. 前記請求項1乃至請求項の何れかに記載の駆動回路と前記発光部とを備える
    車輌用灯具。
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