JP6145380B2 - 天井構造 - Google Patents

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Description

本発明は、天井構造に関する。
特許文献1には、建物の室内仕上工事として施工される天井の構造とその施工方法に関する技術が開示されている。
特許文献2には、既存の建築物において、その部屋の内側四隅部へそれぞれ立設した金属製の垂直体と、これら垂直体の間をそれぞれ接続させた金属製の水平体と、前記垂直体と前記水平体により形成された方形状の枠体における天部において、前記枠体内へ間隔的に多数本取り付けた横架体とからなる建築物補強装置が開示されている。この先行技術では、前記垂直体は、その下端部を、前記建築物における建設土地面へ当接させてあり、該垂直体の上端部は、前記建築物の部屋における既存の天井の下方に位置させている。
ここで、大規模な地震等に吊り天井の天井板が大きく揺れた場合でも、天井板が落下することを防止することが求められている。しかし、上記、特許文献1は、耐震強度が低い建築物の耐震補強を主とした技術であり、部屋の内部に、新たに柱、梁、及び小梁を構築する。よって、例えば、建築物の躯体は耐震強度を十分備えており、天井板の落下のみを防止する建築物に適用するには、過剰な工事が要求される。したがって、この点において改良の余地があった。
特開2001−254474号公報 特開2003−120045号公報
本発明は、天井の落下を防止することが課題である。
請求項1の発明は、躯体に吊り下げられた複数の天井板と、前記天井板の間にX方向に間隔をあけて複数配置され、前記躯体に固定された吊部材と、前記吊部材に取り付けられた取付部材と、X方向を長手方向として配置され、前記取付部材の両側部に結合された対を成す第一フレーム材と、X方向と交差するY方向を長手方向として配置され、前記第一フレーム材の側部に結合された第二フレーム材と、前記第一フレーム材及び前記第二フレーム材の少なくとも一方に固定され、前記天井板の下方に配置された網材又は金網材と、を備える。
請求項1に記載の発明では、地震動が発生した場合、天井板が水平方向に振動し、天井板に慣性力や衝撃力等が発生し、天井板が破壊されることがある。しかし、天井板の破壊が進行し天井板が脱落しても、第一フレーム材及び第二フレーム材の少なくとも一方に固定された網材又は金網材で受け止められる。よって、天井の落下が防止される。
請求項2の発明は、対を成す前記第一フレーム材の間における前記第二フレーム材の延長線上に配置され、両端部が前記第一フレーム材に結合された補強部材を有する。
請求項2に記載の発明では、補強部材が第二フレーム材延長線上に配置されているので、第二フレーム材の長手方向(Y方向)の応力を、第一フレーム材を介して、補強部材が受ける。よって、X方向を長手方向として配置された第一フレーム材の曲げ変形が抑制される。
請求項3の発明は、前記第一フレーム材は、X方向を筒方向とする筒部と、前記筒部の上側及び下側に形成され、両外側にそれぞれ開口し前記取付部材及び前記第二フレーム材が締結されたX方向を溝方向とする横溝部と、前記横溝部の上側及び下側に形成され、Y方向両側にそれぞれ延在するフランジ部と、を有する。
請求項3に記載の発明では、筒部とフランジ部とによって第一フレーム材のY方向の座屈剛性が向上する。また、横溝部のX方向の任意の位置に第二フレーム材及び取付部材を締結することができる。
請求項4の発明は、対を成す前記第一フレーム材の間に照明機器が設けられている。
請求項4に記載の発明は、第一フレーム材の間に照明機器を設けることで、第一フレーム材の間の空間が有効活用される。
本発明によれば、天井の落下を防止することができる。
本発明の実施形態に係る天井構造を斜視図である。 本発明の実施形態に係る天井構造の側面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を下から見た平面図である。 図2の要部の拡大側面図である。 図4の要部拡大側面図である。 第一フレーム材をY方向から見た側面図である。 既存の天井構造を本発明の実施形態に係る天井構造に改修する施工工程を(A)〜(G)へと順番に示す工程図の(A)と(B)である。 既存の天井構造を本発明の実施形態に係る天井構造に改修する施工工程を(A)〜(G)へと順番に示す工程図の(C)と(D)である。 既存の天井構造を本発明の実施形態に係る天井構造に改修する施工工程を(A)〜(G)へと順番に示す工程図の(E)と(F)である。 既存の天井構造を本発明の実施形態に係る天井構造に改修する施工工程を(A)〜(G)へと順番に示す工程図の(G)である。 図1の要部をY方向から見た側面図である。 本発明の実施形態の変形例の天井構造を示す図4に対応する要部拡大側面図である。
本発明の一実施形態にかかる天井構造について説明する。なお、各図において、鉛直方向を矢印Zで示し、水平方向における直交する2方向を矢印X及び矢印Yで示す。
<全体構造>
まず、天井構造10の全体構造について説明する。
図2に示すように、天井構造10は、躯体の一例としてのスラブ12から複数の天井板14が吊られた吊り天井である。
具体的には、図2及び図4に示すように、スラブ12(図2参照)から先端部にハンガー16を備えた複数の吊りボルト18が垂下されている。また、ハンガー16によって掛止されたY方向を長手方向として配置された野縁受け(下地金物)20がX方向に間隔をあけて並列に設けられている。更に、この野縁受け20と直交するX方向を長手方向とする野縁22がY方向に間隔あけて並列に設けられ、野縁受け20との交点において図示していないクリップによって連結されている。
そして、この野縁22に、図示していないビスによって天井板14が固定されている。なお、本実施形態では、天井板14は、二枚の石膏ボードが積層された構成となっている(図4参照)。また、この天井板14の下側に、メッシュ金物50が配置されている(図3も参照)。
図2及び図3に示すように、天井板14には、Y方向に間隔があいた領域がある。なお、この天井板14間を開口領域30とする。また、この開口領域30はX方向に沿って延在し、またY方向に間隔をあけて設けられている。
図2及び図4に示すように、各開口領域30においては、野縁受け(下地金物)20は、連結機構40で連結されている。図4に示すように連結機構40は、板金製の断面U字形状の縦部材42、上側横部材44、及び下側横部材46を含んで構成されている。縦部材42は、下端部が野縁受け(下地金物)20の端部に溶接され且つボルトBT及び図示されていないナットで締結されている。上側横部材44は、両端部が縦部材42に溶接接合されている。下側横部材46は両端部が縦部材42にボルトBT及び図示されていないナットによって締結されている。
図2に示すように、平面視における各開口領域30(天井板14の間)には、スラブ12から吊部材60がX方向に所定の間隔をあけて吊り下げられている。よって、平面視においては、吊部材60は、X方向及びY方向に間隔をあけて配置されている(図3参照)。
図1及び図4に示すように、吊部材60は、スラブ12(図2参照)に埋め込まれて固定された図示していない埋込アンカーに取り付けられた全螺子ボルト62と、この全螺子ボルト62に袋ナット66で継がれた全螺子構造の吊ボルト64と、を有している。なお、図1は、後述する第一フレーム材110の端部同士が接続部材109で締結される前の状態で図示されている。
図1及び図8に示すように、吊部材60(吊ボルト64)の下端部には、吊フレーム300が、断面C字形状のC型プレート302を介して取り付けられている。吊フレーム300は、長手方向をX方向として配置された断面C字形状のフレーム材(チャンネル)であり、スチール曲げ材で構成されている。なお、図8に示すように、吊フレーム300は、長手方向(X方向)に間隔をあけて配置された複数の吊部材60によって吊り下げられている。
また、図1及び図8に示すように、吊部材60(吊ボルト64)の下端部には、取付部材100がナットNTによって取り付けられている。取付部材100は、取付部材本体102と、L字状のアングル部材104とで、構成されている。
取付部材本体102は、板厚方向がX方向とされ、Y方向に張り出した板金で構成されている。そして、下端部が水平方向に折り曲げられて形成された底部102Aと、Y方向両端部が内側に折り曲げられて形成された縦壁部102Bと、を有している。よって、取付部材本体102をX方向に見た外形状は、下側が開口された凹状(蛙股形状)となっている。
L字状のアングル部材104は、板金をL字状に曲げて形成されている。そして、アングル部材104は、取付部材本体102の前壁部102Cにボルト締結されている。また、このアングル部材104に吊部材60(吊ボルト64)がナットNTによって締結されている。更に、この取付部材100(取付部材本体102)のY方向の両側に、X方向を長手方向として配置された第一フレーム材110がそれぞれボルト締結されている。
図5に示すように、第一フレーム材110は、筒部(中空部)112と、筒部112の上側及び下側にそれぞれ形成された上側横溝部114U及び下側横溝部114Lと、上側横溝部114U及び下側横溝部114Lの上側及び下側にそれぞれ形成された上側フランジ部116U及び下側フランジ部116Lと、を有している。また、本実施形態では、上側フランジ部116Uの間及び下側フランジ部116Lの間には、上部溝部114U及び下部溝部114Lがそれぞれ形成されている。
第一フレーム材110の筒部(中空部)112は、X方向が筒方向であり、また断面が矩形状とされている(図1も参照)。
上側横溝部114U及び下側横溝部114Lは、X方向を溝方向としY方向両外側にそれぞれ開口している。また、上側横溝部114U及び下側横溝部114Lの開口部には、上側及び下側に突出する縁部115U及び115Lが形成されている。なお、これら上側横溝部114U及び下側横溝部114Lは、スロットボルト溝であり、ボルトBT(又はナットNT)がX方向に移動可能に嵌め込まれるようになっている。
また、上側フランジ部116U及び下側フランジ部116Lは、Y方向両外側に延在し、端部には下側又は上側に突出するリブ117U及び117Lが形成されている。
また、上部溝部118U及び下部溝部118Lは、X方向を溝方向とし上側又は下側にそれぞれ開口している。また、上部溝部118U及び下部溝部118Lの開口部には、内側に突出する縁部119U及び119Lが形成されている。また、これら上部溝部114U及び下部溝部114Lも、スロットボルト溝であり、図示されてはいないが、ボルトBT(又はナットNT)がX方向に移動可能に嵌め込まれるようになっている。
また、図2、図4及び図5に示すように、第一フレーム材110の上側フランジ部116Uは、天井板14に当接し天井板14を支持している。
なお、図1及び図5等に示すように、第一フレーム材110は、アルミの押出成形によって作製されている。また、第一フレーム材110は、長手方向(方向)から見ると、左右対称且つ上下対称の形状となっている。
図1及び図5等に示すように、取付部材100の取付部材本体102の側壁部102Bに第一フレーム材110の筒部112の側面112Aが当接している。また、取付部材100の側壁部102Bの上端部及び下端部が、第一フレーム材110のスロットボルト溝である上側横溝部114U及び下側横溝部114Lに嵌め込まれたボルトBT及びナットNTによって第一フレーム材100と締結されている。
また、第一フレーム材110のX方向の端部同士は、筒部112の中に配置された断面U字形状の接続部材109によってボルト締結されている。
図1〜図5に示すように、第一フレーム材110のY方向の外側には、Y方向を長手方向として配置された第二フレーム材120が結合されている。
図2及び図3に示すように、第二フレーム材120は、隣り合う開口領域30に対応する第一フレーム材110と第一フレーム材110とに架け渡され、またX方向に間隔をあけて配置されている。
図1及び図4に示すように、第二フレーム材120は、ウェブ122の上下に上側フランジ部124U及び下側フランジ部124Lが形成された横向きのH字形状となっている。また、上側フランジ部124U及び下側フランジ部124Lの端部には、下側又は上側に突出するリブ125U、125L(図1参照)が形成されている。
なお、第二フレーム材120は、アルミの押出成形によって作製されている。また、第二フレーム材120は、長手方向(Y方向)から見ると、左右対称且つ上下対称の形状となっている。
また、図6に示すように、第一フレーム材110の下側フランジ部116Lのリブ117Lには、一部が切り取られることで凹部111Lが形成され、この凹部111に、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lが嵌め込まれている。
図1、図4、図5に示すように、第二フレーム材120と第一フレーム材110とは、板金製のL字状のアングル部材130によって結合されている。具体的には、第二フレーム材120のウェブ122に、アングル部材130の一方の側壁部132がボルト締結され、他方の側壁部134が第一フレーム材110の筒部112の側面112Bが当接すると共に、側壁部134の上端部及び下端部に第一フレーム材110のスロットボルト溝である上側横溝部114U及び下側横溝部114Lに嵌め込まれたボルトBT及びナットNTによって締結されている。
図1及び図3に示すように、取付部材100の両側に結合された第一フレーム材110間における第二フレーム材120の延長線上に、補強部材140が配置され、両端部が第一フレーム材110に結合されている。なお、補強部材140は、取付部材100の取付部材本体102と同様の部材である。よって、結合方法は、前述した取付部材本体102の場合と同様であるので説明を省略する。
図1〜図4に示すように、第一フレーム材110の下側フランジ部116Lと第二フレーム材120の下側フランジ部124Lとの上にメッシュ金物(金網)50が配置され支持されている。また、メッシュ金物50は、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lの端部に留付金具52で、かしめられビス止めされている。
図1及び図8に示すように、第一フレーム材110間(開口領域30)には、ライン照明の一例としての蛍光灯機器200が配置されている。蛍光灯機器200は、吊フレーム300にC型プレート302を介して取り付けられた吊ボルト310によって吊り下げられている。
図3に示すように、平面視において、第一フレーム材110間(開口領域30)には、金属板210が第一フレーム材110の下側フランジ部116Lに上に設けられ、図示していないワイヤーによって第一フレーム材110や取付部材100、及び補強部材140等に連結されている。なお、金属板210は、蛍光灯機器200が設けられた領域が半透明部202となっている。
図3に示すように、本実施形態では、空調機器90が、スラブ12(図2参照)に固定され、天井板14に形成された開口部から露出している。また、空調機器90は、メッシュ金物50の上側に配置されている。
<施工方法>
つぎに、本実施形態の天井構造10の施工方法について説明する。なお、本施工方法は、本発明が適用されていない既存の吊り天井(天井構造)を、本実施形態の天井構造10に改修する場合で説明する。また、図示は省略されているが、既存の吊り天井の下に足場を設けて、下方から作業を行う。
図7−1(A)に示すように、既存の吊り天井(天井構造)は、メッシュ金物50及びメッシュ金物50を支持する第一フレーム材110、第二フレーム材120、取付部材100、補強部材140等が設けられていない。また、吊部材60には吊ボルト64は継がれておらず全螺子ボルト62のみがスラブ12(図2参照)から吊られている。また、連結機構40には、下側横部材46は結合されていない。また、連結機構40を構成する縦部材42は、縁受け(下地金物)20の端部に溶接のみで接合されており、ボルト締結されていない。
平面視における天井板14間の開口領域30には、全螺子ボルト62によって蛍光灯機器800が吊り下げされている。蛍光灯機器800は、天井板14と同一平面になるように、上下方向の位置が調整されている。そして、図に示すように、既存の吊り天井の蛍光灯機器800を取り外す。
図7−1(B)に示すように、連結機構40の下側横部材46をボルトBT及び図示されていないナットで締結する。更に、連結機構40の縦部材42と縁受け20とをボルトBT及び図示されていないナットでも締結する。また、全螺子ボルト62に袋ナット66で吊ボルト64を継いで全長を長くする。
図7−2(C)に示すように、吊部材60の吊ボルト64に取付部材100を取り付ける。また、吊部材60にC型プレート302を介して吊フレーム300を取り付ける。
図7−2(D)に示すように、取付部材100のY方向の両側に第一フレーム材1100をボルトBT及びナットNTで締結する。このとき、ボルトBT(又はナットNT)は、上側横溝部114U及び下側横溝部114Lに沿ってX方向に自在に移動できるので、第一フレーム材110の位置を適宜調整する。また、第一フレーム材110の上側フランジ部116Uが天井板14を支持するように、取付部材100のアングル部材104の上下方向の締結位置を調整する。
更に、同様に図1に示す補強部材140(取付部材本体102)をX方向に所定の間隔(本実施形態では1m間隔)で取付部材100に締結する。
図7−3(E)に示すように、第二フレーム材120を第一フレーム材110と第一フレーム材110とに架け渡し、アングル部材130で取りつける。このとき、ボルトBTはX方向に自在に移動できるので、図1に示すように、補強部材140(取付部材本体102)と同じ位置になるように、アングル部材130の位置を適宜調整する。なお、最終的に固定する前に、図6に示すように、第一フレーム材110の下側フランジ部116Lのリブ117Lの一部を切り取り凹部111Lを形成し、この凹部111に、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lを嵌め込む。
図7−3(F)に示すように、第一フレーム材110の下側フランジ部116Lと第二フレーム材120の下側フランジ部124Lとの上にメッシュ金物50を載せ、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lの端部に留付金具52で、かしめてビス止めする。
図7−4(G)に示すように、ライン照明の一例として新しい蛍光灯機器200を、C型プレート302及び吊ボルト310を介して、吊フレーム300に取り付ける(図1及び図8も参照)。また、図3に示すように、蛍光灯機器200が設けられた領域が半透明部202となった金属板210を第一フレーム材110の下側フランジ部116Lに上に設け、図示していないワイヤーによって第一フレーム材110や取付部材100、及び補強部材140等に連結する。
<作用及び効果>
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
大きな地震が発生した場合、天井板14が水平方向に振動し、天井板14に慣性力や衝撃力等が発生し、これにより天井板14が破壊されることがある。そして、一つの天井板14の破壊が進行し脱落すると、振動幅が大きくなり、他の天井板14が次々に破壊され脱落する。しかし、第一フレーム材110及び第二フレーム材120に支持され固定されたメッシュ金物50が、脱落した天井板14を受け止める。よって、天井板14の床面への落下が防止される。
更に、本実施形態では、空調機器90がスラブ12に固定されている。そして、空調機器90が地震時に脱落してもメッシュ金物50が受け止めるので、空調機器90の床面への落下が防止される。なお、空調機器90以外の設備機器や下地骨組み構造材等が脱落してもメッシュ金物50が受け止めるので、床面への落下が防止される。つまり、メッシュ金物50は、地震時に脱落(落下)が想定される脱落物(落下物)全般を受け止め、床への落下を防止している。このように本発明を適用することで、天井の落下が防止される。
ここで、本実施形態の天井構造10では、押出成形によって作製された軽量で高剛性のアルミ型材である第一フレーム材110及び第二フレーム材120を枠組みし、これら枠組みされた第一フレーム材110及び第二フレーム材120にメッシュ金物50を支持させることで、天井板14の下方にメッシュ金物50を配置する構造となっている。
このような軽量で高剛性の第一フレーム材110及び第二フレーム材120を枠組してメッシュ金物50を支持する構造とすることで、地震時の天井構造10全体の慣性力が軽減される。また、天井板14や空調機器90等の落下物をメッシュ金物50が受け止めて支持する支持剛性が大きくなる。
更に、既存の天井の下に足場を設けて、下側からの作業で第一フレーム材110及び第二フレーム材120を枠組してメッシュ金物50を既存の天井板14に下方に配置することができる。よって、例えば、週末等の休業日を利用することで、事業に影響しないで階改修工事をするこが可能である。
また、各種落下物を受け止めるメッシュ金物50を支持する第一フレーム材110及び第二フレーム材120は、既存(既設)の全螺子ボルト62によって支持されている構造となっている。つまり、既存(既設)の全螺子ボルト62(本実施形態では、既存の蛍光灯機器800を吊り下げていた全螺子ボルト62)を利用しているので、スラブ12に新たにアンカーを設けて吊ボルトを設置する必要が無い。
また、下側から見える部材は、アルミ押出型材である第一フレーム材110及び第二フレーム材120及びメッシュ金物50であるので、美観性に優れている。また、経年後の保守・交換も容易である。
また、本実施形態では、補強部材140が第二フレーム材120の延長線上に配置されている(補強部材140と第二フレーム材120とが同一の直線上に配置されている)。よって、第二フレーム材120の長手方向(Y方向)の応力を、第一フレーム材110を介して、補強部材140が受ける構造となっている。よって、X方向を長手方向として配置された第一フレーム材110の曲げ変形が抑制される。また、メッシュ金物50を支持する第一フレーム材110及び第二フレーム材120で構成された枠組み全体の剛性が向上する。
また、本実施形態では、第一フレーム材110は、筒部112、下側フランジ部118L、及び上側フランジ部118Uを有する座屈剛性が高い構造となっている。更に、下側フランジ部118L及び上側フランジ部118Uには、リブ117L、117Uが形成されており、より座屈剛性が高い構造となっている。
また、第二フレーム材120は、ウェブ122、下側フランジ部124L、及び上側フランジ部124Uで構成された断面横H字形状の座屈剛性が高い構造となっている。更に、下側フランジ部124L及び上側フランジ部124Uには、リブ125L、125Uが形成されており、より座屈剛性が高い構造となっている。
このように、第一フレーム材110及び第二フレーム材120は座屈剛性が高い構造となっているので、第一フレーム材110及び第二フレーム材120で構成された枠組み全体の剛性が更に向上する。
また、本実施形態では、第一フレーム材110の上側横溝部114U及び下側横溝部114Lに沿ってボルトBT及びナットNTは、X方向に自在に移動できるので、X方向の任意の位置に第二フレーム材120、取付部材100、補強部材140を締結することができる。
なお、本実施形態では、第一フレーム材110の下側フランジ部116Lのリブ117Lの一部を切り取り凹部111Lを形成し、この凹部111に、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lを嵌め込んでいる。よって、地震時の第二フレーム材120のX方向のずれが防止されている。
なお、構造物の内部構造等によっては、第一フレーム材110を柱等の支持部材で支持する必要がある場合がある。このような場合は、第一フレーム材110の下部溝部118LにボルトBT(又はナットNT)を設け、下端部が床に固定された柱等の支持部材の上端部を締結することが可能となっている。また、ボルトBT(又はナット)は、スロットボルト溝である下部溝部118LをX方向に移動可能であるので、任意の位置に支持部材を設置することができる。
<変形例>
つぎに、本実施形態の変形例の天井構造について図9を用いて説明する。
図9に示す変形例の天井構造では、天井板14を吊り下げているボルト18に、断面C字形状のC型プレート332を介して、吊フレーム330が取り付けられている。吊フレーム330は、長手方向をY方向として配置された断面C字形状のフレーム材(チャンネル)であり、またアルミ押し出し成型で作製されている。また、この吊フレーム330にC型プレート332を介して吊ボルト160が設けられている。
そして、この吊ボルト160の下端部に取付部材100や吊フレーム300が吊り下げられている。つまり、ボルト18に、天井板14と取付部材100(や吊フレーム300)とが共吊りされた構造となっている。
なお、本変形例の場合における[特許請求の範囲]の請求項1の「前記躯体に固定された吊部材」に対応する部材は、ボルト18、吊フレーム330、及び吊ボルト160等である。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記施行例では、本発明が適用されていない既存の吊り天井(天井構造)に、本発明が適用された天井構造に改修する場合で説明したが、これに限定されるものではない。新築においても本発明が適用された天井構造を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、第一フレーム材110間に蛍光灯機器200を設けたが、これに限定されるものではない。既存の吊り天井に取り付けられていた蛍光灯機器800を取り付けてもよい(既存の蛍光灯機器800を再利用してもよい)。或いは、他の照明機器、例えば、LED照明やダウンライトを設けてもよいし、照明機器以外の各種機器を設けてもよい。
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、既存の蛍光灯機器800を吊り下げていた全螺子ボルト62や天井板14を吊り下げていたボルト18を利用したが、これに限定されない。他の照明機器、例えば、ダウンライトを吊り下げていた吊部材を利用してもよいし、照明機器以外の機器やその他天井板を吊り下げていた吊部材を利用してもよい。或いは、新たに吊部材をスラブから吊り下げてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、補強部材140が第二フレーム材120の延長線上に配置されているが、これに限定されない。取付部材100が第二フレーム材120の延長線上に配置されていてもよい。また、補強部材140は必ずしも必要な部材ではない。
また、例えば、上記実施形態では、既存の蛍光灯機器800が設けられていた天井板14間の開口領域30に第一フレーム材110等を配置したが、これに限定されない。別途、新たに開口領域を設けてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、メッシュ金物50は、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lに固定されていたが、これに限定されない。メッシュ金物50は、第一フレーム材110の下側フランジ部116に固定されていてもよいし、第一フレーム材110と第二フレーム材120との両方に固定されていてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、地震時の落下物を受け止める部材は、金網材の一例としてのメッシュ金物50であったが、これに限定されない。網材(ネット)を第一フレーム材110及び第二フレーム材120に取り付けて脱落物(落下物)を支持する構造としてもよい。なお、メッシュ金物50(金網材)及び網材(ネット)の強度やメッシュサイズ(網目の大きさ)等は、天井板14、空調機器90、及びその他想定される脱落物(落下物)の大きさや重量等によって、適宜設定すればよい。
また、上記実施形態では、アングル部材104と取付部材本体102との接合、縦部材42と野縁受け20との接合、下側横部材46と縦部材42との接合、第一フレーム材110と接続部材109との接合、及び第二フレーム材120とアングル部材130との接合などは、ボルト締結(及び溶接接合とボルト締結の併用)となっているが、これに限定されるものではない。ビス締結や他の接合方法(締結方法)でもよい。なお、ビス締結は、電動ドライバーのみで容易に部材を接合できるので、好適である。
また、上記実施形態では、取付部材100は、取付部材本体102と、L字状のアングル部材104とで、構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、L字状のアングル部材104でなく、Z字状の部材であってもよい。そして、Z字状の部材の場合は、取付部材本体102の前壁部102Cと底部102Aとに、ビス締結等で接合し一体化する。
また、上記実施形態では、第一フレーム材110の上側フランジ部116U及び下側フランジ部116Lの端部には、リブ117U及び117Lが形成されている。また、第二フレーム材120の上側フランジ部124U及び下側フランジ部124Lの端部には、リブ125U、125Lが形成されている。これらリブ117U、117L,125U,125Lは、第一フレーム材110及び第二フレーム材120の剛性を向上させる機能を有する。しかし、これらリブ117U、117L,125U,125Lは、必ずしも必要でなく、形成されていなくてもよい。特に、第二フレーム材120の下側フランジ部124Lのリブ125Lは、収まりの関係やメッシュ金物50の固定の関係から形成されていない方が好適な場合もある。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 天井構造
12 スラブ(躯体の一例)
14 天井板
50 メッシュ金物(金網材)
60 吊部材
100 取付部材
110 第一フレーム材
112 筒部
114U 上側横溝部(横溝部)
114L 下側横溝部(横溝部)
116U 上側フランジブ(フランジ部)
116L 下側フランジブ(フランジ部)
120 第二フレーム材
200 蛍光灯機器(照明機器の一例)

Claims (4)

  1. 躯体に吊り下げられた複数の天井板と、
    前記天井板の間にX方向に間隔をあけて複数配置され、前記躯体に固定された吊部材と、
    前記吊部材に取り付けられた取付部材と、
    X方向を長手方向として配置され、前記取付部材の両側部に結合された対を成す第一フレーム材と、
    X方向と交差するY方向を長手方向として配置され、前記第一フレーム材の側部に結合された第二フレーム材と、
    前記第一フレーム材及び前記第二フレーム材の少なくとも一方に固定され、前記天井板の下方に配置された網材又は金網材と、
    を備える天井構造。
  2. 対を成す前記第一フレーム材の間における前記第二フレーム材延長線上に配置され、両端部が前記第一フレーム材に結合された補強部材を有する、
    請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記第一フレーム材は、
    X方向を筒方向とする筒部と、
    前記筒部の上側及び下側に形成され、両外側にそれぞれ開口し前記取付部材及び前記第二フレーム材が締結されたX方向を溝方向とする横溝部と、
    前記横溝部の上側及び下側に形成され、Y方向両側にそれぞれ延在するフランジ部と、
    を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の天井構造。
  4. 対を成す前記第一フレーム材の間に照明機器が設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の天井構造。
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