JP6144663B2 - 流体制御弁 - Google Patents
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Description
取付板102の対角位置に係止腕104に隣接して略矩形状の取付部105が形成され、取付孔106が穿設されている。
すなわち、流体制御弁100では、取付板102に固定用の取付ネジを挿入するための取付部105が形成されているため、平面的に突出したスペースを設ける必要があった。また、配管後の設置や組み付け後の配管作業をするために周辺スペースを確保する必要があった。
一方、平面的に突出した取付部105を形成することを避けるため、製品の底部にネジ穴を加工し、下側から取付ネジで取り付けることも考えられる。しかし、この場合、製造時における工程が複雑となり、コストアップするという問題があった。また、配管後の設置や組み付け後の配管作業をするための周辺スペースを確保する必要があった。
(1)対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとを有するバルブ本体と、該バルブ本体の下端に取り付けられた取付板とを有する流体制御弁において、前記バルブ本体には、前記対向する側面と直交する方向の他の側面に一対の係止凸部が形成され、前記他の側面の前記入力ポート側または前記出力ポート側端部の少なくとも一方に係止凹部が形成されていること、前記取付板は、1枚のバネ材で形成されており、取付ネジ孔が形成された底面と、前記底面から立設する一対の第1立設部と、前記第1立設部から前記底面と平行に外側に延設された一対の段差部と、前記段差部から立設した一対の第2立設部と、前記段差部から立設したレバーとを有すること、前記第1立設部は、取付ネジの頭部を内包する高さを有し、前記段差部は、前記バルブ本体の下端面が当接し、前記第2立設部は、前記係止凸部と係合する一対の係止爪を有し、前記レバーは、前記係止凹部と係合すること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載の流体制御弁において、前記レバーを外側に弾性変形させると、前記レバーと前記係止凹部との係合が外れ、前記バルブ本体を前記底面と平行にスライドした後、前記底面の垂直方向に移動することにより、前記バルブ本体を前記取付板から取り外すことができること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の流体制御弁において、前記係止凹部は、前記バルブ本体の対角位置に2つ形成されていること、を特徴とする。
また、係止爪がバルブ本体の係止凸部と、レバーが係止凹部と係合するため、バルブ本体2に対する上下方向、前後方向、左右方向の3方向にバルブ本体は規制され、確実に取付板にバルブ本体を取り付けることができる。
はじめに、バルブ本体2とバルブ上体4の外形について説明する。図1に示すバルブ本体2の右側面には、図2に示すように、入力ポート21が形成されている。入力ポート21が形成された側面と対向する側面(図1に示すバルブ本体2の左側面)には、図3に示すように、出力ポート22が形成されている。入力ポート21と出力ポート22を有する側面と直交する方向の他の側面(図1に示すバルブ本体2の正面と図4に示す背面)には、係止凸部23、24が各々形成されている。係止凸部23、24は、略長方形形状であり、図9に示すように、下部に傾斜部23a、24aが形成されている。バルブ本体2の正面の出力ポート22側端部、及び背面の入力ポート21側端部に、係止凹部25、26が各々L字状に形成されている。係止凹部25、26は、バルブ本体2の対角位置に2つ形成されている。バルブ上体4はハウジング48に覆われている。
バルブ本体2とバルブ上体4との間には、図9に示すように、弁体41が挟持されている。弁体41は、バルブ本体2の中央部に形成される弁座27と当接または離間する。弁体41は、弁軸42と連結している。
図9に示すように、コイル46に通電していないとき、プランジャ45は下方に移動し、弁体41は弁座27に当接して弁閉状態となる。弁閉状態とは、入力ポート21と出力ポート22が遮断された状態をいう。
一方、図示しないが、コイル46が配線49により通電すると、付勢バネ44に抗してプランジャ45が固定鉄心47に吸引され、上方に移動する。それと同時に、弁軸42が弁体バネ43により上向きに移動し、弁体41が弁座27から離間し、弁開状態となる。弁開状態とは、入力ポート21と出力ポート22が連通した状態をいう。
取付板3の材質は、1枚のステンレス製のバネ材であり、その厚みは約0.5mmである。取付板3が製品と接する底面31には、図5に示すように、中央部に取付ネジ孔311が形成されている。取付ネジ孔311は、取付ネジ5の頭部径方向の大きさよりわずかに大きい孔311aと、取付ネジ5の軸部径方向の大きさよりわずかに大きい孔311bにより形成されている。孔311aと孔311bは一体となって形成されている。また、底面31には、図5における下方に、取付ネジ5を取り付けるための開口部312が形成されている。孔311bと開口部312に各々取付ネジ5を固定することにより、製品に取付板3を固定する。なお、孔311aは取付ネジ5の頭部を通すことができるため、すでに取付ネジ5が設置してある状態であっても、わざわざ取付ネジ5を外すことなく取付板3を製品に設置することができる。
ここで、取付ネジ5の取付部と、バルブ本体2を収納する段差部34、35とを垂直構造としているため、取付ネジ5のための平面的に突出した余分なスペースを要せず、上側から取付板3に取付ネジ5を固定することができる。そのため、流体制御弁を密着して配置することできるため、周辺スペースを要せず、スペース効率性を確保することができる。
段差部34には付勢部34aが、段差部35には付勢部35a、35bが、入力ポート21と出力ポート22の流れの方向に形成されている。付勢部34a、35a、35bは、バルブ本体2を上方向に付勢している。
また、第2立設部36、37の横片部362、372の上部には、外側に向かって広がって屈折された屈折部362a、372aが形成されている。レバー38の上部には、外側に向かって広がって屈折された屈折部38aが形成されている。
なお、第2立設部36のうち、縦片部361及び横片部362は、請求項に記載する「係止爪」に相当する。
図10は、バルブ本体2を取付板3に取り付けた状態を示す流体制御弁1の斜視図である。図11から図15は、図10のD部を拡大した図であり、バルブ本体2を取付板3に着脱する際の状態を時系列的に順に示している。具体的には、図11は、バルブ本体2を取付板3に取り付ける前の状態を示し、図12は、バルブ本体2を取付板3に取り付けた状態を示す。また、図13から図15はバルブ本体2を取付板3から取り外す第1から第3までの手順を示す。
バルブ本体2を取付板3に取り付けるとき、バルブ本体2の図1における上下方向については、付勢部34a、35a、35bがバルブ本体2を上向きに付勢するため、バルブ本体2の横片部362、372の下面と係止凸部23、24の上面とが係合する。そのため、バルブ本体2は上下方向で規制される。また、バルブ本体2の図1における左右方向については、縦片部361、371の左面と、係止凸部23、24の縦片部361、371と接する側の右辺とが係合し、レバー38の右辺と係止凹部25とが係合する。そのため、バルブ本体2は左右方向で規制される。さらに、バルブ本体2の図1における前後方向については、段差部34、35及び第2立設部36、37とバルブ本体2とが係合する。そのため、バルブ本体2は前後方向で規制される。すなわち、バルブ本体2は3方向(3次元)で規制されている。これにより、バルブ本体2に作業者が意図せずぶつかった場合であっても、バルブ本体2は取付板3に確実に取り付けられているため、容易に外れることがない。
また、バルブ本体2を入力ポート21と出力ポート22の位置を入れ替えるように反転して取り付けたとき、係止凹部25、26はバルブ本体2の対角位置にあるため、レバー38が係合する。そのため、いったん取り付けた取付板3をそのまま利用することができ、作業効率が向上する。
このように、バルブ本体2を取付板3に取り付けたときは、確実に係止することができ、一方、バルブ本体2を取付板3から取り外すときは、簡単に取り外しできるということを同時に実現することができる。
(1)対向する側面に形成された入力ポート21と出力ポート22とを有するバルブ本体2と、バルブ本体2の下端面に取り付けられた取付板3とを有する流体制御弁1において、バルブ本体2には、対向する側面と直交する方向の他の側面に一対の係止凸部23、24が形成され、他の側面の入力ポート21側または出力ポート22側端部の少なくとも一方に係止凹部25、26が形成されていること、取付板3は、1枚のバネ材で形成されており、取付ネジ孔311が形成された底面31と、底面31から立設する一対の第1立設部32、33と、第1立設部32、33から底面31と平行に外側に延設された一対の段差部34、35と、段差部34、35から立設した一対の第2立設部36、37と、段差部34から立設したレバー38とを有すること、第1立設部32、33は、取付ネジ5の頭部を内包する高さを有し、段差部34、35は、バルブ本体2の下端面が当接し、第2立設部36、37は、係止凸部23、24と係合する一対の係止爪(縦片部361、371及び横片部362、372)を有し、レバー38は、係止凹部25と係合すること、を特徴とするので、バルブ本体2と取付板3の間に取付ネジ5の頭部を納めて垂直構造をとることができるため、取付ネジ5のための平面的に突出した余分なスペースを要せず、流体制御弁1を密着して配置することができるため、スペース効率性を確保することができる。また、上側から取付板3に取付ネジ5を固定することができるため、流体制御弁1が密着して配置されていても、上から取付板3を固定する作業をすることができ、周辺スペースを要せず、スペース効率性を確保することができる。
また、縦片部361、371及び横片部362、372がバルブ本体2の係止凸部23、24と、レバー38が係止凹部25と係合するため、バルブ本体2に対する上下方向、前後方向、左右方向の3方向にバルブ本体2は規制され、確実に取付板3にバルブ本体2を取り付けることができる。
2 バルブ本体
3 取付板
21 入力ポート
22 出力ポート
23、24 係止凸部
23a、24a 傾斜部
25、26 係止凹部
31 底面
311 取付ネジ孔
32、33 第1立設部
34、35 段差部
34a、35a、35b 付勢部
36、37 第2立設部
361、371 縦片部
362、372 横片部
362a、372a 屈折部
38 レバー
38a 屈折部
Claims (5)
- 対向する側面に形成された入力ポートと出力ポートとを有するバルブ本体と、該バルブ本体の下端に取り付けられた取付板とを有する流体制御弁において、
前記バルブ本体には、前記対向する側面と直交する方向の他の側面に一対の係止凸部が形成され、前記他の側面の前記入力ポート側または前記出力ポート側端部の少なくとも一方に係止凹部が形成されていること、
前記取付板は、1枚のバネ材で形成されており、取付ネジ孔が形成された底面と、前記底面から立設する一対の第1立設部と、前記第1立設部から前記底面と平行に外側に延設された一対の段差部と、前記段差部から立設した一対の第2立設部と、前記段差部から立設したレバーとを有すること、
前記第1立設部は、取付ネジの頭部を内包する高さを有し、
前記段差部は、前記バルブ本体の下端面が当接し、
前記第2立設部は、前記係止凸部と係合する一対の係止爪を有し、
前記レバーは、前記係止凹部と係合すること、
を特徴とする流体制御弁。 - 請求項1に記載の流体制御弁において、
前記第2立設部及び前記レバーの上端は、外側に広がるように屈折部が形成されていること、
前記係止凸部の下部は、傾斜部が形成されていること、
を特徴とする流体制御弁。 - 請求項1または請求項2に記載の流体制御弁において、
前記レバーを外側に弾性変形させると、前記レバーと前記係止凹部との係合が外れ、前記バルブ本体を前記底面と平行にスライドした後、前記底面の垂直方向に移動することにより、前記バルブ本体を前記取付板から取り外すことができること、
を特徴とする流体制御弁。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の流体制御弁において、
前記段差部には、前記入力ポートと前記出力ポートの流れの方向に付勢部が形成され、前記付勢部は、前記バルブ本体を付勢していること、
を特徴とする流体制御弁。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の流体制御弁において、
前記係止凹部は、前記バルブ本体の対角位置に2つ形成されていること、
を特徴とする流体制御弁。
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