JP6141619B2 - 車両用ヘッドランプ構造 - Google Patents

Description

本発明は車両用ヘッドランプ構造に係り、より詳しくは、シールド形状によりビームパターンを変化させ、ハイビーム運行時にも先行車及び対抗車に対する眩しさを発生させない車両用ヘッドランプ構造に関する。

一般に、車両は夜間走行時に走行方向の事物をよく見ることができるように照明機能、及び他の車両やその他の道路利用者に自分の車両の走行状態を知らせるための装置を備える。
ヘッドライトあるいはヘッドランプ（ｈｅａｄ ｌａｍｐ）は、車両が進む前方の進路を照らす機能を有し、夜間に前方１００ｍの距離にある道路上の障害物を確認することができる明るさを必要としている。

このようなヘッドランプの規格は国家ごとに基準が設定されており、特に右側通行（左側運転）か左側通行（右側運転）かによってヘッドランプビームの照射方向が設定される。
一方、従来の車両用ヘッドランプは、ハイビームを用いる場合、高速道路を除いた２車線や市内、街灯のない道路、夜間走行時に反対車線で走行する相手車両の運転者に強い眩しさを与えることになるので、使用に制約があり運転者の前方視野の確保を難しくするとともに、これによる交通事故を来すことがあり安全性を低下させる問題点があった。

特開平０９−１３２０８０号公報

本発明は、前記の問題点を解消するためになされたものであって、本発明の目的は、車両用ヘッドランプのシールド形状によりビームパターンを変化させ、車両用ヘッドランプでハイビーム運行時にも先行車又は対抗車に眩しさを感じさせない車両用ヘッドランプ構造を提供することにある。

本発明は、光源を含むリフレクターと、前記リフレクター前面に回動可能に備えられ、外周面に切断面が形成されたシールド突起を含むシールド部とを含むことを特徴とする。

前記シールド突起の中段に螺旋状に屈折面が形成され、前記シールド突起の一側端は半円状であり、他側端は扇状であることを特徴とする。

前記シールド部は回動角度に応じて別の形状の断面を形成することを特徴とする。

前記シールド部の回動時に前記屈折面によりシールド部の断面積を変化させることを特徴とする。

ヘッドランプの両側に適用時に前記シールド部の回動角度に応じて左側と右側のビームパターンを変換可能にしたことを特徴とする。

本発明によれば、シールド形状の変化だけでビームパターンを変化させ、車両用ヘッドランプでハイビームを適用しても先行車又は対抗車に眩しさを感じさせず、商品性と安全性の向上に効果がある。

本発明に係る車両用ヘッドランプ構造を示す図である。 本発明に係る車両用ヘッドランプ構造を示す側面図である。 本発明に係る車両用ヘッドランプ構造のシールド部を示す図である。 本発明に係る車両用ヘッドランプ構造のシールド部の回動角度に応じた形状を示す図である。 本発明の車両用ヘッドランプ構造によるビームパターンを示す図である。

図１は、本発明に係る車両用ヘッドランプ構造を示す図であり、図２は、本発明に係る車両用ヘッドランプ構造を示す側面図であり、図３は、本発明に係る車両用ヘッドランプ構造のシールド部を示す図であり、図４は、本発明に係る車両用ヘッドランプ構造のシールド部の回動角度に応じた形状を示す図であり、図５は、本発明の車両用ヘッドランプ構造によるビームパターンを示す図である。

以下、本発明の実施形態を、図を参照しながら詳しく説明する。
本発明に係る車両用ヘッドランプ構造は、図１乃至図５に示す通り、リフレクター１０とレンズ１１の間に回動可能なシールド部１００が設けられ、シールド部１００の外周面には切断面（Ｃ）が形成されたシールド突起１１０が形成され、リフレクター１０で反射された光のビームパターンが、シールド部１００の回動に伴い変化することを特徴とする。

本発明に係る車両用ヘッドランプの各構成要素は以下の通りである。
本発明の車両用ヘッドランプはリフレクター１０と、リフレクター１０に取り付けられるシールド部１００とからなる。
図１及び図２に示す通り、リフレクター１０は半球状であり、閉口面の内側には光源が取り付けられ、開口面には以下に記述するシールド部１００が取り付けられる。
リフレクター１０の開口面側にはレンズ１１が取り付けられ、光源からの光がリフレクター１０で反射された後、レンズ１１を経て外部に照射される。

シールド部１００はバー（ｂａｒ）状で、リフレクター１０の開口部前面に回動可能に取り付けられる。
図３に示す通り、シールド部１００の外周面には切断面（Ｃ）が形成されたシールド突起１１０が形成され、光源からの光がリフレクター１０により反射された後レンズ１１を介して外部に照射される時、シールド部１００の回動に伴いビームパターンが変化するようになっている。
シールド突起１１０の切断面（Ｃ）は螺旋状に屈折形成され、切断面（Ｃ）を基準にシールド突起１１０の一側端は半円状で、他側端は扇状である。

一方、シールド突起１１０を含むシールド部１００が回動角度に応じて別形状の断面を形成することは、シールド部１００の回動時にシールド突起１１０に形成された屈折面（Ｃ）によりシールド部１００の断面積が変化することで可能となる。
シールド部１００の断面積の変化、図４に示す通りである。即ち、シールド部１００の中心軸（Ｓ）を基準にシールド部１００が回転すると、シールド部１００の回転に伴い螺旋形の屈折面（Ｃ）も回転することになり、屈折面（Ｃ）の遮蔽量により前記断面積が変化する。

図４に示したシールド部１００の回転角度は一例を示したものであり、車両別に適用されるようにするのが好ましい。
このように、屈折面（Ｃ）とシールド突起１１０を含むシールド部１００が車両のヘッドランプの両側に適用されると、シールド部１００の回動に伴いシールド部１００の断面積を変化させ、結果的に左側と右側のビームパターンが変化する。

以下、本発明の作用及び効果について説明する。
図１及び図２に示す通り、リフレクター１０とレンズ１１の間に回動可能なシールド部１００が取り付けられ、シールド部１００の外周面には切断面（Ｃ）が形成されたシールド突起１１０が形成され、リフレクター１０で反射された光のビームパターンががシールド部１００の回動に伴い変化する。
ここで、ビームパターンの変化は、図３及び図４に示す通りである。 即ち、シールド部１００に形成されたシールド突起１１０が、一側端は半円状、他側端は扇状とされたことにより、シールド部１００の回動に伴いシールド突起１１０の断面形状が変化するため、リフレクター１０を経て反射した光のビームパターンが変化するのである。

その結果、図５に示す通り、左側ヘッドランプと右側ヘッドランプを介して外部に照射されるビームパターンで最大光度点（Ｐ）の移動がなくても、ハイビームの適用時に相手方の車両に眩しさを感じさせることが防止できる。
前記のような構成を有する本発明に係る車両用ヘッドランプ構造は、光源を含むリフレクターと、前記リフレクターの前面に回動可能に備えられ、外周面に切断面が形成されたシールド突起を含むシールド部とからなり、シールド形状の変化だけでビームパターンを変化させ、ハイビームの適用時に先行車又は対抗車に眩しさを感じさせないようにして商品価値と安全性の向上に卓越した効果を有する。

以上、本発明に関する好ましい実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。

１０ リフレクター
１１ レンズ
１００ シールド部
１１０ シールド突起
Ｃ 切断面

Claims (4)

1. 光源を含むリフレクターと、
   前記リフレクターの前面に回動可能に備えられ、外周面に切断面が形成されたシールド突起を含むバー状のシールド部と、
   を含み、
   前記シールド突起の中段に螺旋状に切断面が形成され、該切断面を基準に前記シールド突起の一側端は半円状でなり、他側端は扇状でなることを特徴とする車両用ヘッドランプ構造。
2. 前記シールド部は、回動角度に応じて別の形状の断面を形成することを特徴とする請求項１に記載の車両用ヘッドランプ構造。
3. 前記シールド部の回動時に前記切断面によりシールド部の断面積を変化させることを特徴とする請求項２に記載の車両用ヘッドランプ構造。
4. ヘッドランプの両側に適用時に前記シールド部の回動角度に応じて左側と右側のビームパターンを変換可能にしたことを特徴とする請求項１に記載の車両用ヘッドランプ構造。
   

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