JP6140566B2 - コイル装着方法及びコイル装着治具 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータコアのティースにコイルを装着して、回転電機用のステータを製造するためのコイル装着方法及びコイル装着治具に関する。
回転電機用のステータを製造する方法としては、一体形状のステータコアにコイルを配置する方法、ステータコアを分割して形成した分割コアにコイルを配置し、このコイルが配置された分割コアを互いに連結する方法等がある。また、コイルは、複数本の細径のマグネットワイヤをまとめて巻回して形成する場合と、1本の平角線を巻回して形成する場合とがある。1本の平角線を巻回してコイルを形成した場合に、ステータコアのティースへのコイルの装着の仕方を示す技術として、例えば、特許文献1、2がある。
特許文献1においては、固定子コアにおける複数のティースに、矩形断面の平角導体を曲げ加工して形成された複数の台形コイルを挿入するモータ固定子の製造装置が開示されている。この製造装置は、台形コイルをクランプするクランプ爪と、台形コイルを斜め変形状態に規制するコイル形状規制部材とを有している。そして、クランプ爪及びコイル形状規制部材によって巻きひねりを防止した状態で、台形コイルをティースに挿入している。
また、特許文献2においては、台形コイルの複数のターン部をガイドする複数の保持部と、各保持部をターン部が巻回された巻回方向に左右移動させる移動機構とを有するモータ固定子の製造装置が開示されている。そして、台形コイルの各ターン部の動きを、各保持部によってコントロールすることにより、コイルの巻ひねりを防止しながら、コイルを斜め変形形状にしてティースに挿入している。
特開2012−257410号公報 特開2012−257409号公報
しかしながら、ステータコアにおける複数のティースに、コイルを順次装着する際には、コイルは、ステータコア又は他のコイル等と干渉しやすい状態にある。そのため、コイルの装着を円滑にするためには、コイルを装着する方法及び治具に更なる工夫が必要とされる。
特許文献1においては、クランプ爪とコイル形状規制部材とによって、台形コイルの径方向の形状変化と、台形コイルの軸方向(ステータコアの軸方向)の形状変化とを規制している。一方、特許文献2においては、複数の保持部によって、台形コイルの全てのターン部の動きを拘束している。そのため、台形コイルの動きが必要以上に拘束され、コイルの装着を円滑にするための弊害となっている。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ステータコアのティースへのコイルの装着をより柔軟かつ円滑に行うことができるコイル装着方法及びコイル装着治具を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ステータコアのティースにコイルを装着して、回転電機用のステータを製造するためのコイル装着方法であって、
上記コイルは、平角線が略四角形状に巻回された巻回部が、上記ステータコアの径方向に3段以上に重なり、かつ径方向外周側に位置する上記巻回部ほど、上記ステータコアの周方向に向けられる幅が大きくなるよう形成されており、
上記複数の巻回部を上記径方向に挟持するとともに、上記複数の巻回部のうち最も径方向内周側に配置される最内周巻回部と、上記複数の巻回部のうち最も径方向外周側に配置される最外周巻回部とを周方向に拘束し、上記最内周巻回部と上記最外周巻回部とを上記周方向において互いに逆になる方向に相対的に移動させて、上記コイル変形させて上記ティースに装着することを特徴とするコイル装着方法にある。
本発明の他の態様は、ステータコアのティースにコイルを装着して、回転電機用のステータを製造するためのコイル装着治具であって、
上記コイルは、平角線が略四角形状に巻回された巻回部が、上記ステータコアの径方向に3段以上に重なり、かつ径方向外周側に位置する上記巻回部ほど、上記ステータコアの周方向に向けられる幅が大きくなるよう形成されており、
上記複数の巻回部のうち最も径方向内周側に位置する最内周巻回部を支持する内周側支持部と、
上記複数の巻回部のうち最も径方向外周側に位置する最外周巻回部を支持する外周側支持部と、
上記内周側支持部と上記外周側支持部とを上記周方向において互いに逆になる方向に相対的に移動させるコイル変形機構と、を備え、
上記内周側支持部と上記外周側支持部とは、上記複数の巻回部を上記径方向に挟持するとともに、上記最内周巻回部と上記最外周巻回部とを周方向に拘束するよう構成されており、
上記コイル変形機構は、上記内周側支持部と上記外周側支持部とを相対的に移動させることにより、該内周側支持部及び該外周側支持部に支持する上記コイルを、上記ティースに装着する際に変形させるよう構成されていることを特徴とするコイル装着治具にある。
上記コイル装着方法においては、コイルをステータコアのティースに装着する際に、このコイルの支持の仕方に工夫をしている。
具体的には、コイルをティースに装着するに当たっては、複数の巻回部を径方向に挟持するとともに、複数の巻回部のうち最も径方向内周側に配置される最内周巻回部と、複数の巻回部のうち最も径方向外周側に配置される最外周巻回部とを周方向に拘束する。このコイルの支持の仕方により、複数の巻回部のうち最内周巻回部と最外周巻回部とを除く残りの中間巻回部が、周方向に自由に動くことができる状態が形成される。
また、最内周巻回部と最外周巻回部とを周方向において互いに逆になる方向に相対的に移動させて、コイル変形させる。そして、コイルをティースに装着する際に、このコイルの中間巻回部が、ティースに装着されたインシュレータ、先にティースに装着された隣接するコイル、又はステータコア等に僅かに干渉する場合でも、この中間巻回部が柔軟に位置ずれすることができる。
また、このコイルの装着を行う際には、複数の巻回部を径方向に挟持する力を緩めることができる。これにより、中間巻回部が、より位置ずれしやすい状態を形成することができる。このとき、最内周巻回部と最外周巻回部とが周方向に拘束されていることにより、コイルの全体が不必要に位置ずれしてしまうことを防止することができる。
それ故、上記コイル装着方法によれば、ステータコアのティースへのコイルの装着をより柔軟かつ円滑に行うことができる。
上記コイル装着治具においては、内周側支持部、外周側支持部及びコイル変形機構を用いて、上記コイル装着方法と同様に、ステータコアのティースに対してコイルを装着する。このとき、コイルの全体が不必要に位置ずれしてしまうことを防止して、コイルの中間巻回部が柔軟に位置ずれすることができる。
それ故、上記コイル装着治具によれば、ステータコアのティースへのコイルの装着をより柔軟かつ円滑に行うことができる。
実施例にかかる、コイル装着治具を正面から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイル装着治具を側方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、変形切換部がコイル変形位置にある状態のコイル装着治具を背面から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、変形切換部がコイル非変形位置にある状態のコイル装着治具を背面から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイル支持部が、コイルを変形させた原位置にある状態のコイル装着治具を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイル支持部が、コイルを変形させていない装着位置にある状態のコイル装着治具を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、θ方向回転部、変形案内レーン、変形リンク、回転軸部等の周辺を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイル支持部の周辺を側方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイルを変形させていない状態のコイル支持部の周辺を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、コイルを変形させた状態のコイル支持部の周辺を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、外周側支持部の周辺を正面から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、内周側支持部の周辺を正面から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、最終コイルをステータコアのティースに装着する状態を上方から見た状態で示す説明図。 実施例にかかる、最終コイル以外のコイルをステータコアのティースに装着する状態を上方から見た状態で示す説明図。
上述したコイル装着方法及びコイル装着治具における好ましい実施の形態につき説明する。
上記コイル装着方法においては、上記略四角形状の上記最内周巻回部における4つの角部を上記ステータコアの周方向及び上記ステータコアの軸方向に拘束し、かつ、上記略四角形状の上記最外周巻回部における少なくとも2つの角部を上記周方向及び上記軸方向に拘束してもよい。上記コイル装着治具においては、上記内周側支持部は、上記略四角形状の上記最内周巻回部における4つの角部を上記ステータコアの周方向及び上記ステータコアの軸方向に拘束するよう構成されており、上記外周側支持部は、上記略四角形状の上記最外周巻回部における少なくとも2つの角部を上記周方向及び上記軸方向に拘束するよう構成されていてもよい。
これらの場合には、ティースの奥側(径方向外周側)に配置される最外周巻回部の周方向への拘束は、ティースの手前側(径方向内周側)に配置される最内周巻回部の周方向への拘束よりも緩くする。これにより、ティースへのコイルの装着を、さらに柔軟かつ円滑に行うことができる。
上記コイル装着方法においては、上記ティースに装着する前の上記コイルを変形させ、上記ティースに装着を行う途中又は装着を行った後に、上記コイルの変形を復元させてもよい。上記コイル装着治具においては、上記コイル変形機構は、上記内周側支持部と上記外周側支持部とを相対的に移動させることにより、上記ティースに装着する前の上記コイルを変形させ、上記ティースに装着を行う途中又は装着を行った後に、上記コイルの変形を復元させるよう構成されていてもよい。
これらの場合には、ティースへのコイルの装着を、さらに柔軟かつ円滑に行うことができる。
以下に、コイル装着方法及びコイル装着治具にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例のコイル装着方法は、ステータコア7のティース71にコイル8を装着して、回転電機用のステータを製造するための方法である。図8、図9に示すごとく、コイル8は、平角線801が略四角形状に巻回された巻回部82A,82B,82Cが、ステータコア7の径方向Rに3段以上に重なり、かつ径方向Rの外周側に位置する巻回部82A,82B,82Cほど、ステータコア7の周方向Cに向けられる幅が大きくなるよう形成されている。なお、巻回部82A,82B,82Cの径方向Rへの巻回段数は、例えば、3段以上10段以下とすることができる。
ティース71にコイル8を装着するに当たっては、図8に示すごとく、複数の巻回部82A,82B,82Cを径方向Rに挟持するとともに、図11、図12に示すごとく、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの内周側に配置される最内周巻回部82Bと、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの外周側に配置される最外周巻回部82Aとを周方向Cに拘束する。そして、図10に示すごとく、最内周巻回部82Bと最外周巻回部82Aとを周方向Cにおいて互いに逆になる方向に相対的に移動させて、コイル8を菱形状に変形させてティース71に装着する。
以下に、本例のコイル装着方法及びコイル装着治具1につき、図1〜図14を参照して詳説する。
本例においては、ティース71にコイル8を装着する際に、内周側支持部62、外周側支持部61及びコイル変形機構60を備えたコイル装着治具1を用いる。図12に示すごとく、内周側支持部62は、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの内周側に位置する最内周巻回部82Bを支持するよう構成されている。図11に示すごとく、外周側支持部61は、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの外周側に位置する最外周巻回部82Aを支持するよう構成されている。図9、図10に示すごとく、コイル変形機構60は、内周側支持部62と外周側支持部61とを周方向Cにおいて互いに逆になる方向に相対的に移動させるよう構成されている。
また、図8に示すごとく、内周側支持部62と外周側支持部61とは、複数の巻回部82A,82B,82Cを径方向Rに挟持するとともに、最内周巻回部82Bと最外周巻回部82Aとを周方向Cに拘束するよう構成されている。図12に示すごとく、内周側支持部62は、最内周巻回部82Bにおける略四角形状の4つの角部83をステータコア7の周方向C及びステータコア7の軸方向Lに拘束するよう構成されている。図11に示すごとく、外周側支持部61は、最外周巻回部82Aにおける略四角形状の4つの角部83のうち周方向Cの一方側に位置する2つの角部83を周方向C及び軸方向Lに拘束するよう構成されている。図9、図10に示すごとく、コイル変形機構60は、内周側支持部62と外周側支持部61とを相対的に移動させることにより、内周側支持部62及び外周側支持部61に支持するコイル8を、ティース71に装着する際に菱形状に変形させるよう構成されている。
図8に示すごとく、外周側支持部61は、コイル8の最外周巻回部82Aの上下に位置するコイル部を支持し、内周側支持部62は、コイル8の最内周巻回部82Bの上下に位置するコイル部を支持するよう構成されている。
外周側支持部61は、コイル8の最外周巻回部82Aの上下のコイル部を、上下に設けられたクランパ611によって支え、内周側支持部62との間にコイル8を挟持して支持するよう構成されている。内周側支持部62は、後述するW方向スライダー66に対して取り付けられている。外周側支持部61と内周側支持部62とは、コイル8を、巻回軸線方向C2に挟持するようにして支持する。
図12に示すごとく、内周側支持部62は、上下の支持部621に分割されて形成されている。上下の支持部621は、最内周巻回部82Bの軸方向Lの上側(又は軸方向Lの下側)のコイル部をガイドするガイド部622と、このガイド部622に対する周方向Cの両側に形成され、最内周巻回部82Bの周方向Cに位置するコイル部をガイドする一対のガイド部623とを有している。
図11に示すごとく、外周側支持部61を構成する上下のクランパ611は、最外周巻回部82Aの軸方向Lの上側(又は軸方向Lの下側)のコイル部をガイドするガイド部612と、このガイド部612に対する周方向Cの一方側に形成され、最外周巻回部82Aの周方向Cに位置するコイル部をガイドするガイド部613とを有している。
コイル変形機構60は、内周側支持部62と外周側支持部61とを相対的に移動させることにより、ティース71に装着する前のコイル8を菱形状に変形させ、ティース71に装着を行う途中において、コイル8の変形を徐々に元の自然状態に復元させる。内周側支持部62、外周側支持部61及びコイル変形機構60は、コイル8を支持する部分の機構を構成するものであり、後述するコイル支持部6として構成される。ステータコア7に対して移動して、ティース71へコイル8を装着する機構全体は、後述する支持台11、ベース部2、X方向スライド部3、Y方向スライド部4及びθ方向回転部5によって構成される。
コイル装着治具1は、図1、図2に示すごとく、支持台11、コイル支持部6、ベース部2、X方向スライド部3、Y方向スライド部4及びθ方向回転部5を備えている。支持台11は、ステータコア7を、その中心軸線方向C1を上下方向Hに向けて支持するよう構成されている。コイル支持部6は、コイル8を、その巻回軸線方向C2を上下方向Hに直交する移動平面に向けて支持するよう構成されている。ベース部2は、ティース71にコイル8を装着する際のコイル支持部6の移動経路及び回転量を決定する移動案内レーン211を有している。
X方向スライド部3は、ベース部2に配設されており、コイル支持部6を移動平面内のX方向(X)にスライドさせるよう構成されている。Y方向スライド部4は、X方向スライド部3に配設されており、コイル支持部6を移動平面内のY方向(Y)にスライドさせるよう構成されている。図5、図6に示すごとく、Y方向スライド部4は、コイル支持部6に支持されたコイル8をティース71に装着する際に、コイル8を変形させる量を決定する変形案内レーン411を有している。θ方向回転部5は、Y方向スライド部4に配設されており、コイル支持部6を移動平面内のθ回転方向(θ)に回転させるよう構成されている。θ方向回転部5は、移動案内レーン211に案内されて移動する移動案内体52を有している。
図1〜図3に示すごとく、コイル支持部6は、外周側支持部61、回転軸部63、変形リンク64及び内周側支持部62を有している。外周側支持部61は、θ方向回転部5に配設されており、コイル8の径方向Rの外周側としての巻回軸線方向C2の一端側を支持するよう構成されている。回転軸部63は、θ方向回転部5に回転可能に配設されている。変形リンク64は、回転軸部63に固定されており、変形案内レーン411に案内されて移動する変形案内体641を有している。内周側支持部62は、θ方向回転部5に配設されており、コイル8の径方向Rの内周側としての巻回軸線方向C2の他端側を支持するとともに、回転軸部63の回転を受けて移動平面内のW方向(W)にスライド可能である。
図5〜図7に示すごとく、コイル装着治具1は、X方向スライド部3、Y方向スライド部4及びθ方向回転部5によって、コイル支持部6が移動平面内を移動及び回転する際に、移動案内体52が移動案内レーン211に沿って移動することによって、コイル支持部6の移動量及び回転量が規制されるよう構成されている。また、コイル装着治具1は、θ方向回転部5がY方向スライド部4に対して所定量回転する際に、変形案内体641が変形案内レーン411に沿って移動するとともに、変形リンク64及び回転軸部63が所定量回転することによって、内周側支持部62が移動平面内のW方向(W)にスライドして、内周側支持部62及び外周側支持部61に支持されたコイル8の変形状態が変更されるよう構成されている。
図13に示すごとく、ステータコア7は、円環状に形成されたヨーク部73の内周側に、周方向Cに等間隔に並ぶティース71を設けて形成されている。ティース71同士の間には、ティース71に装着されるコイル8が挿入配置されるスロット72が形成されている。コイル装着治具1は、ステータコア7における複数のティース71に対して、周方向Cの一方側に一巡するように順次コイル8を装着するために用いる。
図1〜図14において、移動平面内のY方向(Y)は、ステータコア7の径方向R、すなわちティース71の形成方向に平行になるよう設定されており、移動平面内のX方向(X)は、Y方向(Y)に直交する方向として設定されている。移動平面内のW方向は、外周側支持部61と内周側支持部62とが並ぶ方向に直交する方向として設定されている。上下方向Hは鉛直方向に向けられている。
図1に示すごとく、支持台11は、ステータコア7を支持するよう構成されている。支持台11には、ステータコア7における各ティース71に、コイル支持部6に支持するコイル8を順次対向させるために、ステータコア7とコイル装着治具1との相対回転位置を変更可能な回転割出装置(図示略)が配設されている。
ベース部2には、Y方向スライド部4を駆動する駆動源22が配設されている。この駆動源22は、モータ221と、モータ221の回転力を推力に変換するボールネジ222とを用いて構成されている。ベース部2には、Y方向スライド部4のスライド方向と平行に配設されたリニヤガイド223が設けられている。駆動源22によって駆動される駆動ベース220は、リニヤガイド223に沿ってスライド可能であるとともに、θ方向回転部5に係合している。
θ方向回転部5の後述する移動カムベース51には、駆動ベース220に対して当接する駆動ローラ511が設けられている。そして、駆動源22による駆動力は、駆動ベースから220から駆動ローラ511を介してθ方向回転部5等に伝達される。駆動源22によって、θ方向回転部5をY方向スライド部4のスライド方向に駆動すると、X方向スライド部3、Y方向スライド部4及びθ方向回転部5によって、コイル支持部6が回転しながら移動する。
なお、駆動源22によって駆動される駆動ベース220は、Y方向スライド部4に係合していてもよい。
駆動源22によってY方向スライド部4が後退した位置にあるときには、コイル支持部6は、コイル8を支持させるための原位置601にある。この原位置601においては、コイル8は、コイル支持部6によって菱形状に変形されている。また、駆動源22によってY方向スライド部4が前進した位置にスライドしたときには、コイル支持部6は、ステータコア7のティース71にコイル8を装着するための装着位置602に移動する。この装着位置602においては、コイル8は、コイル支持部6によって変形前の台形状の自然状態にある。
図5、図6に示すごとく、ベース部2の移動案内レーン211は、ベース部2に設けられた移動案内プレート21に対して形成された移動案内溝211によって構成されている。移動案内溝211は、移動案内プレート21において、θ方向回転部5及びコイル支持部6を移動及び回転させるために2条形成されている。θ方向回転部5には、移動案内体52としての移動案内ローラ52が設けられた移動カムプレート51が取り付けられている。移動カムプレート51における移動案内ローラ52は、2条の移動案内溝211にそれぞれ配置されるよう2つ設けられている。2条の移動案内溝211は、ティース71に装着するコイル8の移動量及び回転量を規制する装着経路Aを形成する(図7参照)。
図1、図2に示すごとく、X方向スライド部3は、レールと、レールに対してスライドするスライダーとを有するリニヤガイド31を用いて構成されている。このリニヤガイド31のスライダーには、X方向ベース30が取り付けられている。
Y方向スライド部4は、レールと、レールに対してスライドするスライダーとを有するリニヤガイド42を用いて構成されている。このリニヤガイド42のレールはX方向ベース30に配設されており、このリニヤガイド42のスライダーには、Y方向ベース40が取り付けられている。
Y方向スライド部4は、ステータコア7の径方向R、すなわちティース71の形成方向に平行にスライドするよう構成されており、X方向スライド部3は、Y方向スライド部4に直交する方向にスライドするよう構成されている。
θ方向回転部5は、Y方向ベース40に配設されたθ方向軸部54に対して、ベアリング55を介してθ方向ベース50を回転可能に配設して構成されている。θ方向ベース50は、上下方向Hに延びて形成されており、コイル支持部6は、θ方向ベース50の上側部分に配設されている。
図3、図7に示すごとく、Y方向スライド部4の変形案内レーン411は、Y方向スライド部4に設けられた変形案内プレート41に対して形成された変形案内溝411によって構成されている。変形案内体641は、θ方向回転部5に配設された変形リンク64に設けられた変形案内ローラ641によって構成されている。変形リンク64における変形案内ローラ641は、変形案内溝411に配置されている。変形案内溝411は、ティース71に装着するコイル8の変形量を規制するための経路を形成する。
図3に示すごとく、回転軸部63は、θ方向回転部5に対して回転可能な状態で上下方向Hに向けて支持されている。回転軸部63の軸方向Lの下端部は、変形リンク64に連結されている。θ方向回転部5には、回転軸部63の回転を受けて従動回転する従動回転軸部65が、上下方向Hに向けて回転可能に支持されている。回転軸部63の軸方向Lの上端側部分と、従動回転軸部65の軸方向Lの下端側部分とには、互いに噛合するギヤ631,651が設けられている。また、図5、図6に示すごとく、θ方向回転部5には、従動回転軸部65の回転を受けて、コイル支持部6の内周側支持部62を移動平面内のW方向(W)にスライドさせるW方向スライダー66が配設されている。W方向スライダー66は、従動回転軸部65に設けられたピニオンギヤ652と噛合するラックによって構成されている。
変形リンク64における変形案内ローラ641が変形案内溝411によって案内されて、変形リンク64が回転するときには、回転軸部63及び従動回転軸部65が回転し、W方向スライダー66のスライドによって、内周側支持部62が外周側支持部61に対してW方向(W)に相対的にスライドする。
図3に示すごとく、θ方向回転部5には、コイル支持部6に支持するコイル8を変形させるか否かを切り換える変形切換部67が配設されている。変形切換部67は、同図に示すごとく、回転軸部63と従動回転軸部65とがギヤ631,651によって噛合し、かつ変形案内ローラ641が変形案内溝411に配置されるコイル変形位置B1と、図4に示すごとく、変形案内ローラ641を変形案内溝411から抜き出すコイル非変形位置B2とに切換可能である。
図3、図4に示すごとく、変形切換部67は、θ方向回転部5に対して上下方向Hにスライド可能に配設された切換ベース671と、切換ベース671を上下方向Hにスライドさせる切換駆動源672とを有している。切換ベース671はリニヤガイドを用いて構成されており、切換駆動源672はエアシリンダによって構成されている。切換ベース671から延びる延設部673は、回転軸部63に取り付けられている。切換ベース671が上下方向Hの一方(本例では上方)にスライドすると、変形案内溝411内に配置された変形案内ローラ641が抜き出され、変形切換部67がコイル非変形位置B2に切り換わる。また、切換ベース671が上下方向Hの他方(本例では下方)にスライドすると、変形案内溝411内に変形案内ローラ641が配置され、変形切換部67がコイル変形位置B1に切り換わる。
変形リンク64には、回転軸部63及び従動回転軸部65の回転並びにW方向スライダー66のスライドを固定するための固定ピン642が設けられている。固定ピン642は、変形リンク64の上下方向Hへのスライドによってθ方向回転部5のθ方向ベース50に設けられた固定用穴53に抜き差し可能になっている。また、固定ピン642は、変形リンク64において変形案内ローラ641が設けられた下側位置とは反対側に位置の上側位置に設けられている。
図3に示すごとく、変形切換部67がコイル変形位置B1にあるときには、回転軸部63及び変形リンク64が下方にスライドして、変形案内溝411内に変形案内ローラ641が配置されるとともに固定用穴53から固定ピン642が抜き出される。また、図4に示すごとく、変形切換部67がコイル非変形位置B2に切り換わったときには、回転軸部63及び変形リンク64が上方にスライドして、変形案内溝411内から変形案内ローラ641が抜き出されるとともに固定用穴53に固定ピン642が差し込まれる。固定用穴53に固定ピン642が差し込まれたときには、θ方向回転部5に対して回転軸部63及び変形リンク64と従動回転軸部65とが回転することができなくなり、W方向スライダー66のスライドが固定される。そして、変形切換部67がコイル非変形位置B2にあるときには、θ方向回転部5がY方向スライド部4に対して回転する際に、コイル支持部6に支持されたコイル8を変形させないようにする。
本例のコイル装着治具1においては、ステータコア7のティース71に対して最後に装着される最終コイル8Aをティース71に装着するときには、変形切換部67をコイル変形位置B1にし、一方、ティース71に対して最終コイル8A以外のコイル8Bを装着するときには、変形切換部67をコイル非変形位置B2にする。最終コイル8Aは、ステータコア7における複数のティース71に対して、周方向Cの一方側に一巡するように順次コイル8を装着するときに最後にティース71に装着されるコイル8である。そして、最終コイル8Aは、ティース71及び隣接するコイル8との干渉が生じやすくなっているため、菱形状に変形させて装着することにより、適切にティース71に装着することができる。
図13、図14に示すごとく、コイル8は、平角線801を略四角形状に巻回して形成されている。平角線801は、略矩形状の断面形状を有しており、銅材料等からなる導体層の外周を、樹脂材料等からなる被覆層によって被覆して形成されている。なお、平角線801の断面形状は、互いに平行な平坦面を有する扁平形状とすることもできる。コイル8は、1つずつティース71の外周に装着する集中巻コイルである。コイル8は、径方向Rの外周側に行くほど周方向Cの幅が広がるティース71の形状に合わせて、径方向Rの外周側に行くほど周方向Cの巻回幅が大きくなる形状に巻回されている。
また、ステータコア7のティース71に装着するコイル8は、ステータコア7との絶縁を行う樹脂からなるインシュレータ81の外周に装着するものである。最終コイル8Aは、図13に示すごとく、ティース71に予め装着しておいたインシュレータ81の外周に装着し、最終コイル8A以外のコイル8Bは、図14に示すごとく、インシュレータ81の外周に装着された状態でティース71に装着する。
図1に示すごとく、本例の移動案内レーン211は、最終コイル8Aをティース71に装着する場合に用いるもの211A(図13参照)と、最終コイル8A以外のコイル8Bをティース71に装着する場合に用いるもの211B(図14参照)とがある。ベース部2における移動案内プレート21は、上下に2つ設けられており、θ方向回転部5における移動カムプレート51は、2つの移動案内プレート21における移動案内溝211に係合する移動案内ローラ52を上面及び下面に有している。各移動案内プレート21における移動案内溝211は2条に形成されており、上面及び下面における移動案内ローラ52は、2条の移動案内溝211にそれぞれ配置されるよう上面及び下面においてそれぞれ2つ設けられている。
2つの移動案内プレート21は、ベース部2に配設されたレーン切換部23によって上下可能である。レーン切換部23は、レーン切換駆動源231によって、2つの移動案内プレート21の移動案内溝211のいずれに、移動カムプレート51の移動案内ローラ52を配置するかを切り換えるよう構成されている。
図13、図14に示すごとく、各移動案内溝211は、コイル支持部6に支持するコイル8を、ティース71に装着する前に、ティース71に対して正対する状態からステータコア7の中心軸線方向C1と平行な軸線を中心に回転した状態に傾斜させて対向させ、ティース71に装着を行う途中又は装着を行った後に、正対する状態に戻す案内経路に形成されている。
最終コイル8A及び最終コイル8A以外のコイル8Bは、周方向Cのいずれか一方側の部分から先行してスロット72に挿入され、他方側の部分が遅れてスロット72に挿入されるようにして、ティース71に装着される。
また、図7に示すごとく、変形案内プレート41に形成された変形案内溝411は、コイル支持部6に支持する最終コイル8Aを、ティース71に装着する前に菱形状に変形させ、ティース71に装着を行う途中又は装着を行った後に変形を復元する経路に形成されている。そして、コイル支持部6が原位置601にある、最終コイル8Aをティース71に装着する前の状態においては、変形案内ローラ641が変形案内溝411に案内されて、最終コイル8Aは菱形状に変形される。次いで、最終コイル8Aは、移動案内ローラ52が移動案内溝211に案内されて回転しながら移動するとともに、変形案内ローラ641が変形案内溝411に案内されて変形が復元される。その後、コイル支持部6が装着位置602に移動し、最終コイル8Aがティース71に装着される。
同図には、最終コイル8Aの外周側中心部が通る軌道によって、最終コイル8Aの装着経路Aを示す。コイル支持部6が原位置601にあるときの最終コイル8Aの外周側中心部の位置を符号P1で示し、コイル支持部6が装着位置602にあるときの最終コイル8Aの外周側中心部の位置を符号P2で示す。
次に、本例のコイル装着方法及びコイル装着治具1の動作及び作用効果につき説明する。
コイル8をティース71に装着するに当たっては、図8〜図10に示すごとく、内周側支持部62及び外周側支持部61によって、複数の巻回部82A,82B,82Cを径方向Rに挟持するとともに、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの内周側に配置される最内周巻回部82Bと、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最も径方向Rの外周側に配置される最外周巻回部82Aとを周方向Cに拘束する。このコイル8の支持の仕方により、複数の巻回部82A,82B,82Cのうち最内周巻回部82Bと最外周巻回部82Aとを除く残りの中間巻回部82Cが、周方向Cに自由に動くことができる状態が形成される。
また、図9、図10に示すごとく、コイル変形機構60によって、最内周巻回部82Bと最外周巻回部82Aとを周方向Cにおいて互いに逆になる方向に相対的に移動させて、コイル8を菱形状に変形させる。そして、コイル8をティース71に装着する際に、このコイル8の中間巻回部82Cが、ティース71に装着されたインシュレータ81、又は先にティース71に装着された隣接するコイル8に僅かに干渉する場合でも、この中間巻回部82Cが柔軟に位置ずれすることができる。
また、このコイル8の装着を行う際には、外周側支持部61を構成するクランパ611を開閉するアクチュエータの出力を弱めて、複数の巻回部82A,82B,82Cを径方向Rに挟持する力を緩めることができる。これにより、中間巻回部82Cが、より位置ずれしやすい状態を形成することができる。このとき、最内周巻回部82Bと最外周巻回部82Aとが周方向Cに拘束されていることにより、コイル8の全体が不必要に位置ずれしてしまうことを防止することができる。
それ故、本例のコイル装着方法及びコイル装着治具1によれば、ステータコア7のティース71へのコイル8の装着をより柔軟かつ円滑に行うことができる。
また、本例のコイル装着治具1は、ステータコア7のティース71へ最終コイル8Aを装着する過程において、コイル支持部6を適切に移動及び回転させ、またコイル支持部6に支持する最終コイル8Aを適切に変形させることができるものである。
具体的には、ティース71に最終コイル8Aを装着するに当たっては、図3に示すごとく、変形切換部67をコイル変形位置B1にし、レーン切換部23によって、最終コイル8A用の移動案内溝211に移動案内ローラ52を配置しておく。そして、図5に示すごとく、コイル支持部6を原位置601にし、コイル支持部6に支持する最終コイル8Aをティース71に対向させる。このとき、変形リンク64における変形案内ローラ641が変形案内プレート41における変形案内溝411に案内されて、最終コイル8Aが、ティース71に対して傾斜する。また、移動カムプレート51における移動案内ローラ52が移動案内プレート21における移動案内溝211に案内されて、最終コイル8Aが菱形状に変形される。
そして、図6に示すごとく、駆動源22によって、θ方向回転部5が駆動され、θ方向回転部5の移動カムプレート51に設けられた移動案内ローラ52が、ベース部2の移動案内プレート21に設けられた移動案内溝211に沿って移動する。このとき、移動案内溝211による案内経路に沿って、X方向スライド部3及びY方向スライド部4がスライドするとともにθ方向回転部5が回転する。そして、最終コイル8Aを支持するコイル支持部6は、移動平面内のX方向(X)及びY方向(Y)への移動量、θ方向への回転量が規制されて移動する。これにより、最終コイル8Aをティース71に装着する際のコイル支持部6の移動量及び回転量を適切に設定することができる。
また、図7に示すごとく、θ方向回転部5がY方向スライド部4に対して所定量回転する際には、θ方向回転部5に回転軸部63を介して配設された変形リンク64の変形案内ローラ641が、Y方向スライド部4の変形案内プレート41に設けられた変形案内溝411に沿って移動する。そして、変形案内ローラ641が変形案内溝411に沿って移動する際に、変形リンク64及び回転軸部63が所定量回転するとともに従動回転軸部65が所定量回転し、W方向スライダー66が移動平面内のW方向(W)にスライドする。そして、W方向スライダー66と一体化された、コイル8の巻回軸線方向C2の他端側を支持する内周側支持部62がW方向(W)にスライドする。
このとき、コイル8の巻回軸線方向C2の一端側を支持する外周側支持部61のθ方向回転部5に対する位置は変更されない。これにより、コイル8の巻回軸線方向C2の一端側に対するコイル8の巻回軸線方向C2の他端側の相対位置が変更され、菱形状に変形された最終コイル8Aの形状が徐々に元の形状に復帰する。そのため、最終コイル8Aをティース71に装着する際に、最終コイル8Aの変形を適切に元の状態に戻すことができる。
そして、X方向スライド部3及びY方向スライド部4のスライドとθ方向回転部5の回転とによってコイル支持部6が装着位置602まで移動する。また、外周側支持部61のクランパ611による最終コイル8Aの支持を解除して、ステータコア7のティース71に最終コイル8Aを取り外す。その後、駆動源22によって、X方向スライド部3、Y方向スライド部4及びθ方向回転部5を駆動して、コイル支持部6を元の原位置601へ戻す。
このように、コイル装着治具1においては、X方向スライド部3及びY方向スライド部4をスライドさせ、θ方向回転部5を所定量回転させて、コイル支持部6をティース71に対するコイル8の装着方向に移動させることにより、コイル8の回転量及び変形量を規制して、コイル8の装着経路Aを適切に設定することができる。そして、このコイル8の装着経路Aは、移動案内レーン211及び変形案内レーン411の形成の仕方によって、容易に設定することができる。
1 コイル装着治具
2 ベース部
3 X方向スライド部
4 Y方向スライド部
5 θ方向回転部
6 コイル支持部
60 コイル変形機構
61 外周側支持部
62 内周側支持部
7 ステータコア
71 ティース
8 コイル
82A 最外周巻回部
82B 最内周巻回部
82C 中間巻回部

Claims (6)

  1. ステータコアのティースにコイルを装着して、回転電機用のステータを製造するためのコイル装着方法であって、
    上記コイルは、平角線が略四角形状に巻回された巻回部が、上記ステータコアの径方向に3段以上に重なり、かつ径方向外周側に位置する上記巻回部ほど、上記ステータコアの周方向に向けられる幅が大きくなるよう形成されており、
    上記複数の巻回部を上記径方向に挟持するとともに、上記複数の巻回部のうち最も径方向内周側に配置される最内周巻回部と、上記複数の巻回部のうち最も径方向外周側に配置される最外周巻回部とを周方向に拘束し、上記最内周巻回部と上記最外周巻回部とを上記周方向において互いに逆になる方向に相対的に移動させて、上記コイルを変形させて上記ティースに装着することを特徴とするコイル装着方法。
  2. 上記略四角形状の上記最内周巻回部における4つの角部を上記ステータコアの周方向及び上記ステータコアの軸方向に拘束し、かつ、上記略四角形状の上記最外周巻回部における少なくとも2つの角部を上記周方向及び上記軸方向に拘束することを特徴とする請求項1に記載のコイル装着方法。
  3. 上記ティースに装着する前の上記コイルを変形させ、上記ティースに装着を行う途中又は装着を行った後に、上記コイルの変形を復元させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル装着方法。
  4. ステータコアのティースにコイルを装着して、回転電機用のステータを製造するためのコイル装着治具であって、
    上記コイルは、平角線が略四角形状に巻回された巻回部が、上記ステータコアの径方向に3段以上に重なり、かつ径方向外周側に位置する上記巻回部ほど、上記ステータコアの周方向に向けられる幅が大きくなるよう形成されており、
    上記複数の巻回部のうち最も径方向内周側に位置する最内周巻回部を支持する内周側支持部と、
    上記複数の巻回部のうち最も径方向外周側に位置する最外周巻回部を支持する外周側支持部と、
    上記内周側支持部と上記外周側支持部とを上記周方向において互いに逆になる方向に相対的に移動させるコイル変形機構と、を備え、
    上記内周側支持部と上記外周側支持部とは、上記複数の巻回部を上記径方向に挟持するとともに、上記最内周巻回部と上記最外周巻回部とを周方向に拘束するよう構成されており、
    上記コイル変形機構は、上記内周側支持部と上記外周側支持部とを相対的に移動させることにより、該内周側支持部及び該外周側支持部に支持する上記コイルを、上記ティースに装着する際に変形させるよう構成されていることを特徴とするコイル装着治具。
  5. 上記内周側支持部は、上記略四角形状の上記最内周巻回部における4つの角部を上記ステータコアの周方向及び上記ステータコアの軸方向に拘束するよう構成されており、
    上記外周側支持部は、上記略四角形状の上記最外周巻回部における少なくとも2つの角部を上記周方向及び上記軸方向に拘束するよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載のコイル装着治具。
  6. 上記コイル変形機構は、上記内周側支持部と上記外周側支持部とを相対的に移動させることにより、上記ティースに装着する前の上記コイルを変形させ、上記ティースに装着を行う途中又は装着を行った後に、上記コイルの変形を復元させるよう構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のコイル装着治具。
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