JP6137865B2 - 送信装置およびシンボルマッピング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、差動時空符号化を適用した送信装置および受信装置に関する。
無線通信では、伝送路で生じるフェージングに対して性能を改善する技術として送信ダイバーシチが用いられる。送信ダイバーシチの一つに、送信系列を時空間符号化(STBC:Space−Time Block Coding)し、直交した複数の系列を生成して、それぞれを異なるアンテナから送信する方式がある。さらに、受信装置において伝送路の推定を不要とする差動符号化とSTBCとを組み合わせた差動時空符号化(DSTBC:Differential Space−Time Block Coding)が検討されている(例えば、非特許文献1)。本文献では、位相変調された2シンボル毎に差動時空符号化する送信方法および受信方法が開示されている。
V.Tarokh, H.Jafarkhani, "A Differential Detection Scheme for Transmit Diversity", IEEE Journal on Selected Areas in Comm., Vol.18, no.7, Jul. 2000.
従来の差動時空符号化を適用した送信処理では、差動時空符号化する2シンボルをそれぞれ独立に位相変調して生成し、送信していた。受信処理においても、復号した2シンボルをそれぞれ独立に判定していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、差動時空符号化する2シンボル間に位相差や振幅差を設定し、その位相差や振幅差に情報を割当てることにより、2シンボルで送信するビット数を増やし、高伝送レート化を実現する送信装置および受信装置を得ることを目的とする。
また、位相変調されたシンボルの振幅や位相を調整することにより、信号点間距離を大きくすることができ、さらに、受信処理おいて差動符号化された2シンボル単位に、割り当てられた情報ビットを判定することにより、受信性能を改善する送信装置、受信装置およびシンボルマッピング方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、送信系列をDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、前記位相変調手段における位相変調の対象とされなかった1つのビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの位相をそれぞれ任意の位相だけ回転して位相差情報変調シンボルを生成する位相差情報変調手段と、前記位相差情報変調手段から出力された2つの位相差情報変調シンボルをDSTBC符号化するDSTBC符号化手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、2シンボルで送信するビット列のビット数を従来よりも増やすことができ、高伝送レート化を実現できる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1の送信装置の構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1のビットの分割方法の一例を示す図である。 図3は、位相変調部による位相変調動作の一例を示す図である。 図4は、入力ビットと位相オフセットの対応関係の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1の位相差情報変調シンボルyaおよびybをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図6は、実施の形態1の受信装置の構成例を示す図である。 図7は、実施の形態2の送信装置の構成例を示す図である。 図8は、実施の形態2のビットの分割方法の一例を示す図である。 図9は、入力ビットと振幅係数の対応関係の一例を示す図である。 図10は、固定位相オフセットの一例を示す図である。 図11は、実施の形態2の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図12は、図11に示した全信号点を1つのIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図13は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。 図14は、実施の形態3の送信装置の構成例を示す図である。 図15は、実施の形態3のビットの分割方法の一例を示す図である。 図16は、入力ビットと位相オフセットの対応関係の一例を示す図である。 図17は、入力ビットと振幅係数の対応関係の一例を示す図である。 図18は、固定位相オフセットの一例を示す図である。 図19−1は、実施の形態3の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図19−2は、実施の形態3の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図19−3は、実施の形態3の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図19−4は、実施の形態3の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図20は、実施の形態3の受信装置の構成例を示す図である。 図21は、実施の形態4の送信装置の構成例を示す図である。 図22は、実施の形態4のビット分割部によるビットの分割方法の一例を示す図である。 図23は、実施の形態4の振幅情報変調部による振幅調整で使用する振幅係数の一例を示す図である。 図24は、実施の形態4の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図25は、実施の形態4の受信装置の構成例を示す図である。 図26は、実施の形態5の送信装置の構成例を示す図である。 図27は、実施の形態5のビット分割部によるビットの分割方法の一例を示す図である。 図28は、実施の形態5の振幅情報変調部による振幅調整で使用する振幅係数の一例を示す図である。 図29は、実施の形態5の振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを示す図である。 図30は、実施の形態5の受信装置の構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかる送信装置、受信装置およびシンボルマッピング方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
(送信装置)
まず、送信装置について説明する。図1は、本発明にかかる送信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の送信装置は、入力される送信ビット系列を3つに分割して出力するビット分割部11と、ビット分割部11で3分割されたビット系列のうちの1つをそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調部12aおよび12bと、ビット分割部11から入力されるビット系列に応じて、位相変調部12aおよび12bから入力される位相変調シンボルにそれぞれ異なる位相回転を加えて位相差情報変調シンボルを生成する位相差情報変調部13と、位相差情報変調部13からの位相差情報変調シンボルに対してDSTBC符号化を行い、送信アンテナ毎の送信シンボルを生成するDSTBC符号化部14と、送信シンボルに対してアンテナから送信するための処理を行い、送信無線信号として出力する送信無線部15aおよび15bと、送信無線部15aおよび15bの出力をそれぞれ送信する送信アンテナ16aおよび16bと、を備える。
ビット分割部11は、入力される送信ビット列をNビットずつ処理する。NはDSTBC符号化する2シンボルで送信するビット数である。そのNビットをNphビット、Naビット、Nbビットの3つに分割し、それぞれ位相差情報変調部13、位相変調部12aおよび位相変調部12bに出力する。Nphビット、NaビットおよびNbビットの値は、それぞれ位相差情報変調部13、位相変調部12aおよび位相変調部12bでの変調処理に使用するビット数である。位相変調部12aおよび12bでそれぞれMa相位相変調とMb相位相変調を行うとすると、Na=log2a、Nb=log2bビットとなる。また、本実施の形態では、Nph=1である。
ビット分割部11によるビットの分割方法の一例として、位相変調部12aおよび12bでともに4相位相変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)を実施する場合を図2に示す。なお、図2においては、位相変調部12aを位相変調部a、位相変調部12bを位相変調部bと記載している。図2に示した分割方法を適用した場合、ビット分割部11は、N=5ビットのビット列b1,b2,…,b5を、Nph=1ビット(b1)、Na=2ビット(b2,b3)、Nb=2ビット(b4,b5)の3つに分割し、1ビット(b1)を位相差情報変調部13に、2ビット(b2,b3)を位相変調部12aに、2ビット(b4,b5)を位相変調部12bにそれぞれ出力する。なお、ビットの分割方法はこれに限定されるものではなく、各部に入力されるビット数が同じであれば、各ビットの切り出し方法や各部への割り当ての順番等は変更してもよい。例えば、位相変調部12bへのビット出力順を逆転させてもよい。
位相変調部12aおよび12bは、入力ビット列をグレイ符号化後、グレイ符号化した2進数のビット系列を10進数の整数iとし、次式(1)に従ってM相位相変調を行い、位相変調シンボルxを出力する。
Figure 0006137865
一例として、4相位相変調(QPSK)の場合について、位相変調部12aおよび12bの動作を説明する。位相変調部12aおよび12bは、まず、図3に従って、入力ビット系列から整数iを生成する。図3には、2ビットの入力ビット列と、それらをグレイ符号化した系列、それらを10進数に変換したiを示している。グレイ符号化については一般的な処理であり、詳細説明は省略する。次に、上記の式(1)において、M=4とするとともに、生成したiを代入し、複素シンボルxを出力する。
位相差情報変調部13は、ビット分割部11から入力される1ビットの値に応じて位相変調部12a、12bから入力される複素シンボルxa、xbをそれぞれ次式(2)で示すように位相回転量θa、θbで位相回転し、位相差情報変調シンボルya、ybとして出力する。
Figure 0006137865
入力1ビットに対する位相回転量θa、θbの一例を図4に示す。入力ビットが0の場合、θa=0、θb=π/Mbとする。入力ビットが1の場合、θa=π/Ma、θb=0とする。Ma、Mbは、位相変調部12a、12bで実施された位相変調を表しており、それぞれMa相、Mb相の位相変調が実施されたことを表している。π/MaはMa相位相変調での位相回転単位である2π/Maの1/2の位相に相当し、位相変調による信号点間の位相差の1/2だけ位相回転することを示している。π/Mbについても同様である。ここでは4相位相変調を想定しているため、Ma=4、Mb=4である。なお、位相回転量θa、θbは本説明に使用した値に限定されるものではない。
以上の一連の処理を実施した場合の位相差情報変調部13の出力である、位相差情報変調シンボルyaおよびybをIQ平面にプロットしたコンステレーションを図5に示す。なお、図5に示したコンステレーションは、位相変調部12aおよび12bで実施された位相変調がともにQPSK(Ma=4、Mb=4)の場合のものである。図5では、信号点を丸で表しており、各信号点に付している数字は、位相変調部12a、12bに入力されるビット列である。すなわち、それぞれのビット列が入力されたときに信号点が配置される位置を表している。図5に示す通り、本実施の形態では、2つのシンボルya、yb間の位相差に情報を割り当てている。
DSTBC符号化部14は、ある時刻kの入力シンボルsk=ya、sk+1=ybの2シンボルに対してDSTBC符号化を行い、送信無線部15aに送信シンボルckおよび−c* k+1を、送信無線部15bにDSTBC符号化シンボルck+1およびc* kを出力する。DSTBC符号化は次式(3)の通り実施する。
Figure 0006137865
式(3)のCkおよびSkを次式(4)とする。
Figure 0006137865
送信無線部15aおよび15bは、送信シンボルを無線で送信するため、送信無線信号に変換する。なお、本処理は一般的な処理であり、詳細な説明は省略する。
(受信装置)
つづいて、図1に示した送信装置から送信された信号を受信する、本実施の形態の受信装置について説明する。
図6は、本発明にかかる受信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の受信装置は、送信装置が送信した無線信号を受信する受信アンテナ51と、受信アンテナ51で受信された受信無線信号を受信シンボルに変換する受信無線部52と、受信シンボルをDSTBC復号し、DSTBC復号シンボルを出力するDSTBC復号部53と、送信装置が送信する可能性のある全送信シンボルを生成する候補シンボル生成部54と、DSTBC復号シンボルと候補シンボルとの誤差を算出する誤差計算部55と、誤差計算部55が出力した全ての誤差から最小の誤差を選択し、その候補シンボルに対応するビット系列を受信ビット系列として出力する最小誤差選択部56と、を備える。
受信アンテナ51は、送信装置から送信された無線信号を受信し、受信無線信号として受信無線部52に出力する。
受信無線部52は、受信無線信号をベースバンドの受信シンボルに変換する。なお、本処理は一般的な処理であり、詳細な説明は省略する。
DSTBC復号部53は、ある時刻kおよびk+1に受信された2つの受信シンボルrk、rk+1に対してDSTBC復号処理を実施し、DSTBC復号シンボルs'k、s'k+1を出力する。DSTBC復号処理は次式(5)で表される。
Figure 0006137865
式(5)のS'kおよびRkを次式(6)とする。
Figure 0006137865
候補シンボル生成部54は、DSTBC符号化される2シンボルの全ての組み合わせを候補シンボルとして順次出力する。本実施の形態では、2シンボルでNビットを送信しているため、Nビットカウンタで送信ビット系列の全候補を生成する。カウンタ値0から2N−1までをそれぞれビット系列として、送信装置(図1参照)のビット分割部11、位相変調部12a,12bおよび位相差情報変調部13の処理と同じ処理を実施し、候補となる2シンボルの組(yan,ybn);n=0,1,…,2N-1を順次出力する。
誤差計算部55は、DSTBC復号シンボルs'k、s'k+1と候補シンボルan=yan、bn=ybnとの誤差en;n=0,1,…,2N-1を次式(7)の通り計算し、順次出力する。
Figure 0006137865
最小誤差選択部56は、en;n=0,1,…,2N-1の中で最小の誤差を選択し、その時のnに対してグレイ符号化の逆変換(送信装置のビット分割部11、位相変調部12a,12bおよび位相差情報変調部13で行う処理と逆の処理)を行い、受信ビット系列として出力する。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置においては、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差に情報を1ビット割り当てて送受信するようにしたので、2シンボルで送信するビット列のビット数を従来よりも1ビット増やすことができ、高伝送レート化を実現できる。
なお、本実施の形態では、特にDSTBC送信装置およびDSTBC受信装置について説明したが、それぞれDSTBC符号化をSTBC符号化に、DSTBC復号をSTBC復号に置き換えることにより、STBC送信装置およびSTBC受信装置にも適用可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差に1ビットの情報を割り当てて送受信する場合を示したが、本実施の形態の送信装置および受信装置では、さらに、2シンボル間の振幅差に1ビットの情報を割り当てて送受信する。すなわち、2シンボル間の位相差および振幅差を利用して高伝送レート化を実現する。
(送信装置)
図7は、実施の形態2の送信装置の構成例を示す図である。なお、実施の形態1の送信装置(図1参照)と共通の構成要素には図1と同じ符号を付している。本実施の形態では、実施の形態1の送信装置と異なる部分について説明を行う。図示したように、本実施の形態の送信装置は、実施の形態1の送信装置のビット分割部11をビット分割部21に置き換え、さらに、位相差情報変調部13とDSTBC符号化部14の間に振幅情報変調部22を追加した構成となっている。
本実施の形態の送信装置において、ビット分割部21は、入力される送信ビット系列を4つに分割して出力する。出力先は、位相変調部12a,12b、位相差情報変調部13および振幅情報変調部22である。位相変調部12a,12bおよび位相差情報変調部13には、実施の形態1と同じビット数のビット列がそれぞれ入力される。振幅情報変調部22は、ビット分割部21から入力されるビット系列に応じて、位相差情報変調部13から出力された位相差情報変調シンボルの振幅を調整し、振幅情報変調シンボルとして出力する。DSTBC符号化部14は、振幅情報変調部22から出力された振幅情報変調シンボルに対してDSTBC符号化を行う。
本実施の形態の送信装置の動作について詳しく説明する。
ビット分割部21は、入力される送信ビット列をNビットずつ処理する。NはDSTBC符号化する2シンボルで送信するビット数である。そのNビットをNphビット、Nampビット、NaビットおよびNbビットの4つに分割し、それぞれ位相差情報変調部13、振幅情報変調部22、位相変調部12aおよび位相変調部12bに出力する。Nphビット、Nampビット、NaビットおよびNbビットの値は、それぞれ位相差情報変調部13、振幅情報変調部22、位相変調部12aおよび位相変調部12bでの変調処理に使用するビット数である。位相変調部12aおよび12bでそれぞれMa相位相変調とMb相位相変調を行うとすると、Na=log2aおよびNb=log2bビットとなる。また、本実施の形態では、Nph=1、Namp=1である。
ビット分割部21によるビットの分割方法の一例として、位相変調部12aおよび12bでともにQPSKを実施する場合を図8に示す。なお、図8においては、位相変調部12aを位相変調部a、位相変調部12bを位相変調部bと記載している。図8に示した分割方法を適用した場合、ビット分割部21は、N=6ビットのビット列b1,b2,…,b6を、Nph=1ビット(b1)、Namp=1ビット(b2)、Na=2ビット(b3,b4)、Nb=2ビット(b5,b6)の4つに分割し、1ビット(b1)を位相差情報変調部13に、1ビット(b2)を振幅情報変調部22に、2ビット(b3,b4)を位相変調部12aに、2ビット(b5,b6)を位相変調部12bにそれぞれ出力する。なお、ビットの分割方法はこれに限定されるものではなく、各部に入力されるビット数が同じであれば、各ビットの切り出し方、各部への割り当ての順番等は変更してもよい。例えば、位相変調部12bへのビット出力順を逆転させてもよい。
振幅情報変調部22は、ビット分割部21から入力される1ビットの値に応じて位相差情報変調部13から入力される位相差情報変調シンボルya、ybに対して振幅係数aa、abを乗算する。また、振幅係数に応じて固定位相オフセットrota、rotbによりそれぞれ位相回転し、振幅情報シンボルza、zbとして出力する。以上の処理は次式(8)で表すことができる。
Figure 0006137865
なお、振幅係数aaおよびabは次式(9)を満たすように決定し、それらの平均電力が1になるようにする。
Figure 0006137865
入力1ビットに対する振幅係数aaおよびabの一例を図9に示す。図9は入力ビットが0の場合、aa=1.265、ab=0.632とし、入力ビットが1の場合、aa=0.632、ab=1.265とすることを示す。振幅係数aaおよびabは一方が他方の2倍となる値(aa:ab=2:1、aa:ab=1:2)を選択している。なお、振幅係数aaおよびabは本説明に使用した値に限定されるものではない。
固定位相オフセットの一例を図10に示す。図10は、固定位相オフセットrotaおよびrotbを、振幅係数の値が1.265の場合、ともに固定位相オフセットを0とし、振幅係数の値が0.632の場合、固定位相オフセットをそれぞれπ/2Maおよびπ/2Mbとすることを示す。なお、固定位相オフセットrotaおよびrotbは本説明に使用した値に限定されるものではない。
以上の一連の処理を実施した場合の振幅情報変調部22の出力である、振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを図11に示す。なお、図11に示したものは、位相変調部12aおよび12bで実施された位相変調がともにQPSK(Ma=4,Mb=4)の場合のコンステレーションである。図11では、信号点を丸で表しており、各信号点に付している数字は、位相変調部12aおよび12bに入力されるビット列である。すなわち、それぞれのビット列が入力されたときに信号点が配置される位置を表している。図11に示す通り、本実施の形態では、2つのシンボルza、zb間の位相差および振幅差に情報を割り当てている。
また、図11に示した全信号点を1つのIQ平面にプロットしたコンステレーションを図12に示す。図12には(a)固定位相オフセットが無い場合と、(b)固定位相オフセットがある場合とを示している。各図に矢印で示した信号点間距離は(b)の方が大きくなっており、固定位相オフセットにより位相回転することにより信号点間距離を大きくできることを示している。
DSTBC符号化部14は、ある時刻kの入力シンボルをsk=za、sk+1=zbとする以外は実施の形態1と同様である。
(受信装置)
つづいて、図7に示した送信装置から送信された信号を受信する、本実施の形態の受信装置について説明する。
図13は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。実施の形態1の受信装置(図6参照)と共通の構成要素には図6と同じ符号を付している。すなわち、本実施の形態の受信装置は、実施の形態1の受信装置の候補シンボル生成部54を候補シンボル生成部61に置き換えた構成となっている。本実施の形態では、実施の形態1の受信装置と異なる部分について説明を行う。
本実施の形態の受信装置において、候補シンボル生成部61は、DSTBC符号化される2シンボルの全ての組み合わせを候補シンボルとして順次出力する。本実施の形態では、2シンボルでNビット(=6ビット)を送信しているため、Nビットカウンタで送信ビット系列の全候補を生成する。カウンタ値0から2N−1までをそれぞれビット系列として、送信装置のビット分割部21、位相変調部12a,12bおよび位相差情報変調部13,振幅情報変調部22の処理と同じ処理を実施し、候補シンボル(zan,zbn);n=0,1,…,2N-1を順次出力する。
誤差計算部55は、入力する候補シンボルをan=zan、bn=zbnとする以外は実施の形態1と同様である。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置においては、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差に情報を1ビットずつ割り当てて送受信するようにしたので、2シンボルで送信するビット数を従来よりも2ビット増やすことができ、高伝送レート化を実現できる。また、振幅と固定位相オフセットを調整することにより、DSTBC符号化するシンボルの信号点間の距離を大きくすることができ、受信性能を改善できる。
なお、本実施の形態では、特にDSTBC送信装置およびDSTBC受信装置について説明したが、それぞれDSTBC符号化をSTBC符号化に、DSTBC復号をSTBC復号に置き換えることにより、STBC送信装置およびSTBC受信装置にも適用可能である。
実施の形態3.
実施の形態2では、DSTBC符号化される2シンボル間の位相差および振幅差のそれぞれに1ビットの情報を割り当てて送受信する場合を示したが、本実施の形態の送信装置および受信装置では、DSTBC符号化される2シンボル間の位相差および振幅差のそれぞれに2ビットの情報を割り当てて送受信する。
(送信装置)
図14は、実施の形態3の送信装置の構成例を示す図である。なお、実施の形態2の送信装置(図7参照)と共通の構成要素には図7と同じ符号を付している。本実施の形態では、実施の形態2の送信装置と異なる部分について説明を行う。図示したように、本実施の形態の送信装置は、実施の形態2の送信装置のビット分割部21、位相差情報変調部13および振幅情報変調部22を、ビット分割部31、位相差情報変調部32および振幅情報変調部33に置き換えた構成となっている。
本実施の形態の送信装置において、ビット分割部31は、入力される送信ビット列をNビットずつ処理する。NはDSTBC符号化する2シンボルで送信するビット数である。そのNビットをNphビット、Nampビット、NaビットおよびNbビットの4つに分割し、それぞれ位相差情報変調部32、振幅情報変調部33、位相変調部12aおよび位相変調部12bに出力する。Nphビット、Nampビット、NaビットおよびNbビットの値は、それぞれ位相差情報変調部32、振幅情報変調部33、位相変調部12aおよび位相変調部12bでの変調処理に使用するビット数である。位相変調部12aおよび12bでそれぞれMa相位相変調とMb相位相変調を行うとすると、Na=log2aビット、Nb=log2bビットとなる。また、本実施の形態では、Nph=2、Namp=2である。
ビット分割部31によるビットの分割方法の一例として、位相変調部12aおよび12bでともにQPSKを実施する場合を図15に示す。なお、図15においては、位相変調部12aを位相変調部a、位相変調部12bを位相変調部bと記載している。図15に示した分割方法を適用した場合、ビット分割部31は、N=8ビットのビット列b1,b2,…,b8を、Nph=2ビット(b1,b2)、Namp=2ビット(b3,b4)、Na=2ビット(b5,b6)、Nb=2ビット(b7,b8)の4つに分割し、2ビット(b1,b2)を位相差情報変調部32に、2ビット(b3,b4)を振幅情報変調部33に、2ビット(b5,b6)を位相変調部12aに、2ビット(b7,b8)を位相変調部12bにそれぞれ出力する。なお、ビットの分割方法はこれに限定されるものではなく、各部に入力されるビット数が同じであれば、各ビットの切り出し方、各部への割り当ての順番等は変更してもよい。例えば、位相変調部12bへのビット出力順を逆転させてもよい。
位相差情報変調部32は、ビット分割部31から入力される2ビットの値に応じて、位相変調部12aおよび12bから入力される複素シンボルxa、xbを位相オフセットθa、θbで位相回転し、位相差情報変調シンボルya、ybとして出力する。以上の処理は次式(10)で表すことができる。
Figure 0006137865
入力2ビットに対する位相オフセットθaおよびθbの一例を図16に示す。入力ビットが00の場合、θa=0,θb=0、入力ビットが01の場合、θa=0,θb=π/Mb、入力ビットが10の場合、θa=π/Ma,θb=0、入力ビットが11の場合、θa=π/Ma,θb=π/Mbとする。MaおよびMbは、位相変調部12aおよび12bで実施された位相変調を表しており、それぞれMa相とMb相の位相変調が実施されたことを表している。なお、位相回転量θaおよびθbは本説明に使用した値に限定されるものではない。
振幅情報変調部33は、ビット分割部31から入力される2ビットの値に応じて、位相差情報変調部32から入力される位相差情報変調シンボルya、ybに対して振幅係数aa、abを乗算する。また、振幅係数に応じて固定位相オフセットrota、rotbによりそれぞれ位相回転し、振幅情報シンボルza、zbとして出力する。以上の処理は次式(11)で表すことができる。
Figure 0006137865
なお、振幅係数aaおよびabは次式(12)を満たすように決定し、それらの平均電力が1になるようにする。
Figure 0006137865
入力2ビットに対する振幅係数aaおよびabの一例を図17に示す。図17は入力ビットが00の場合、aa=1.265,ab=0.632、入力ビットが01の場合、aa=0.632,ab=1.265、入力ビットが10の場合、aa=1.104,ab=0.883、入力ビットが11の場合、aa=0.883,ab=1.104とすることを示す。なお、振幅係数はaaおよびabは本説明に使用した値に限定されるものではない。
固定位相オフセットの一例を図18に示す。図18は、固定位相オフセットrotaおよびrotbを、振幅係数の値が1.265または0.883の場合、ともに固定位相オフセットを0とし、振幅係数の値が1.104または0.632の場合、固定位相オフセットをそれぞれπ/2Maおよびπ/2Mbとすることを示す。なお、固定位相オフセットrotaおよびrotbは本説明に使用した値に限定されるものではない。
以上の一連の処理を実施した場合の振幅情報変調部33の出力である、振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを図19−1〜図19−4に示す。なお、図19−1〜図19−4に示したものは、位相変調部12aおよび12bで実施された位相変調がともにQPSK(Ma=4,Mb=4)の場合のコンステレーションである。また、図19−1は、位相差情報変調部32への入力ビットが00の場合のコンステレーション、図19−2は、位相差情報変調部32への入力ビットが01の場合のコンステレーション、図19−3は、位相差情報変調部32への入力ビットが11の場合のコンステレーション、図19−4は、位相差情報変調部32への入力ビットが10の場合のコンステレーションである。図19−1〜図19−4では、信号点を丸で表しており、各信号点に付している数字は、位相変調部12aおよび12bに入力されるビット列である。すなわち、それぞれのビット列が入力されたときに信号点が配置される位置を表している。図19−1〜図19−4に示す通り、本実施の形態では、2つのシンボルza、zb間の位相差および振幅差にそれぞれ2ビットずつ情報を割り当てている。固定位相オフセットによる位相回転は、実施の形態2と同様に、信号点間距離を大きくするために行っている。
(受信装置)
つづいて、図14に示した送信装置から送信された信号を受信する、本実施の形態の受信装置について説明する。
図20は、実施の形態3の受信装置の構成例を示す図である。実施の形態2の受信装置(図13参照)と共通の構成要素には図13と同じ符号を付している。すなわち、本実施の形態の受信装置は、実施の形態2の受信装置の候補シンボル生成部61を候補シンボル生成部71に置き換えた構成となっている。本実施の形態では、実施の形態2の受信装置と異なる部分について説明を行う。
本実施の形態の受信装置において、候補シンボル生成部71は、DSTBC符号化される2シンボルの全ての組み合わせを候補シンボルとして順次出力する。本実施の形態では、2シンボルでNビット(=8ビット)を送信しているため、Nビットカウンタで送信ビット系列の全候補を生成する。カウンタ値0から2N−1までをそれぞれビット系列として、送信装置のビット分割部31、位相変調部12a,12b、位相差情報変調部32および振幅情報変調部33の処理と同じ処理を実施し、候補シンボル(zan,zbn);n=0,1,…,2N-1を順次出力する。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置においては、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差に情報を2ビットずつ割り当てて送受信するようにしたので、2シンボルで送信するビット数を従来よりも4ビット増やすことができ、高伝送レート化を実現できる。また、振幅と固定位相オフセットを調整することにより、DSTBC符号化するシンボルの信号点間の距離を大きくすることができ、受信性能を改善できる。
なお、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差に情報を2ビットずつ割り当てる場合について説明したが、位相差および振幅差の一方に2ビット、他方に1ビットを割り当てる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、特にDSTBC送信装置およびDSTBC受信装置について説明したが、それぞれDSTBC符号化をSTBC符号化に、DSTBC復号をSTBC復号に置き換えることにより、STBC送信装置およびSTBC受信装置にも適用可能である。
実施の形態4.
実施の形態4を説明する。本実施の形態の送信装置および受信装置は、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差の組み合せに2ビットの情報を割り当てて送受信することにより高伝送レート化を実現する。
(送信装置)
図21は、実施の形態4の送信装置の構成例を示す図である。なお、実施の形態1の送信装置(図1参照)と共通の構成要素には図1と同じ符号を付している。本実施の形態では、実施の形態1の送信装置と異なる部分について説明を行う。図示したように、本実施の形態の送信装置は、実施の形態1の送信装置のビット分割部11および位相差情報変調部13をビット分割部41および振幅情報変調部43に置き換えた構成となっている。
本実施の形態の送信装置において、ビット分割部41は、入力される送信ビット列をNビットずつ処理する。NはDSTBC符号化する2シンボルで送信するビット数である。ビット分割部41は、そのNビットをNampビット、Naビット、Nbビットの3つに分割し、それぞれ振幅情報変調部43、位相変調部12aおよび位相変調部12bに出力する。ただし、本実施の形態では、必ずしもNamp、Na、Nbの和がNにはならない。Namp、Na、Nbの値は、それぞれ振幅情報変調部43、位相変調部12a、位相変調部12bでの変調処理に使用するビット数である。位相変調部12aおよび12bでそれぞれMa相位相変調とMb相位相変調を行うとすると、Na=log2a、Nb=log2bの関係がある。
ビット分割部41によるビットの分割方法の一例を図22で説明する。本実施の形態では、N=8、Namp=2であり、NaおよびNbはNampビットが表す値、すなわち振幅情報変調部43に出力するビットにより異なる。図22では、8ビットをb1,b2,…,b8と表しており、b1とb2が振幅情報変調部43に出力するビットで、それらの値により、b3からb8がどのように分割されて位相変調部12aおよび12bへ出力されるかを表している。
ビット分割部41は、(b1、b2)が(0、0)の場合、位相変調部12aにはb3からb6の4ビットを出力し、位相変調部12bにはb7からb8の2ビットを、順序を逆転して出力する。(b1、b2)が(0、1)の場合、位相変調部12aにはb3からb4の2ビットを出力し、位相変調部12bにはb5からb8の4ビットを、順序を逆転して出力する。(b1、b2)が(1、1)の場合、位相変調部12aには、b3からb5の3ビットに対して0を最後に付加した合計4ビットを出力し、位相変調部12bにはb6からb8の3ビットに対して0を先頭に付加した合計4ビットを、その順序を逆転して出力する。(b1、b2)が(1、0)の場合、位相変調部12aにはb3からb5の3ビットに対して1を最後に付加した合計4ビットを出力し、位相変調部12bにはb6からb8の3ビットに対して1を先頭に付加した4ビットを、その順序を逆転して出力する。なお、ビットの分割方法はこれに限定されるものではなく、各部に入力されるビット数が同じであれば、各ビットの切り出し方、各部への割り当ての順番等は変更してもよい。
位相変調部12aと12bは、入力ビット列をグレイ符号として扱い、それを通常の2進数に変換後、その2進数のビット系列を10進数の整数iとし、次式(13)に従ってM相位相変調を行い、位相変調シンボルxを出力する。
Figure 0006137865
振幅情報変調部43は、ビット分割部41から入力される2ビットに応じて位相変調部12aおよび12bから入力される位相変調シンボルxa、xbに対し、振幅係数aa、abを乗算する。また、振幅係数に応じて固定位相オフセットrota、rotbによりそれぞれ位相回転し、振幅情報シンボルza、zbとして出力する。以上の処理は次式(14)で表すことができる。
Figure 0006137865
なお、振幅係数aaおよびabは次式(15)を満たすように決定し、それらの平均電力が1になるようにする。
Figure 0006137865
入力2ビットに対する振幅係数aaおよびabの一例を図23に示す。図23は入力ビットが00の場合、aa=1.341、ab=0.449とし、入力ビットが01の場合、aa=0.449、ab=1.341とし、入力ビットが10または11の場合、aa=1.000、ab=1.000とすることを示す。なお、振幅係数aaおよびabは本説明に使用した値に限定されるものではない。
固定位相オフセットrota、rotbは次式(16)で表すものとする。
Figure 0006137865
以上の一連の処理を実施した場合の振幅情報変調部43の出力である、振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを図24に示す。図24では、信号点を丸で表しており、各信号点に付している数字は、位相変調に割当てられたビット列である。なお、括弧つきの数字は、ビット分割部41で付加されたビットである。図24に示す通り、本実施の形態では、2つのシンボルza、zb間の位相差と振幅差の組合せに2ビットの情報を割り当てている。また、ビット分割部41で位相変調部12bに出力するビット列の並び順を逆転したことにより、zbのマッピングにおいて、振幅情報変調部43への入力ビットが異なる場合でも、同じビットの同じ値が極力同じ象限になるようにしている(例えば、(b7、b8)が(0、0)の場合は、第一象限にマッピングされる)。
(受信装置)
つづいて、図21に示した送信装置から送信された信号を受信する、本実施の形態の受信装置について説明する。
図25は、実施の形態4の受信装置の構成例を示す図である。実施の形態1の受信装置(図6参照)と共通の構成要素には図6と同じ符号を付している。すなわち、本実施の形態の受信装置は、実施の形態1の受信装置の候補シンボル生成部54を候補シンボル生成部81に置き換えた構成となっている。本実施の形態では、実施の形態1の受信装置と異なる部分について説明を行う。
本実施の形態の受信装置において、候補シンボル生成部81は、DSTBC符号化される2シンボルの全ての組み合わせを候補シンボルとして順次出力する。本実施の形態では、2シンボルでNビットを送信しているため、Nビットカウンタで送信ビット系列の全候補を生成する。カウンタ値0から2N−1までをそれぞれビット系列として、送信装置のビット分割部41、位相変調部12a,12bおよび振幅情報変調部43の処理と同じ処理を実施し、候補シンボル(zan,zbn),n=0,1,…,2N-1を順次出力する。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置においては、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差の組み合せに情報を2ビット割当てて送受信するようにしたので、2シンボルで送信するビット数を従来よりも2ビット増やすことができる。また、振幅を調整し、振幅毎に異なる信号点数にすることにより、DSTBC符号化するシンボルの信号点間の距離を大きくすることができ、受信性能を改善できる。
なお、本実施の形態では、特にDSTBC送信装置およびDSTBC受信装置について説明したが、それぞれDSTBC符号化をSTBC符号化に、DSTBC復号をSTBC復号に置き換えることにより、STBC送信装置およびSTBC受信装置にも適用可能である。
実施の形態5.
実施の形態5を説明する。実施の形態4では、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差の組み合せに2ビットの情報を割り当てて送受信する送信装置および受信装置を説明したが、本実施の形態では、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差の組み合せに情報を割り当てて送受信する他の形態を説明する。
(送信装置)
図26は、実施の形態5の送信装置の構成例を示す図である。なお、実施の形態4の送信装置(図21参照)と共通の構成要素には図21と同じ符号を付している。本実施の形態では、実施の形態4の送信装置と異なる部分について説明を行う。図示したように、本実施の形態の送信装置は、実施の形態4の送信装置のビット分割部41をビット分割部42に置き換えた構成となっている。
本実施の形態の送信装置において、ビット分割部42は、入力される送信ビット列をNビットずつ処理する。NはDSTBC符号化する2シンボルで送信するビット数である。ビット分割部42は、そのNビットをNampビット、Naビット、Nbビットの3つに分割し、それぞれ振幅情報変調部43、位相変調部12aおよび位相変調部12bに出力する。ただし、上述した実施の形態4のビット分割部41による分割結果と同様に、必ずしもNamp、Na、Nbの和がNにはならない。Namp、Na、Nbの値は、それぞれ振幅情報変調部43、位相変調部12a、位相変調部12bでの変調処理に使用するビット数である。位相変調部12aおよび12bでそれぞれMa相位相変調とMb相位相変調を行うとすると、Na=log2a、Nb=log2bの関係がある。
ビット分割部42によるビットの分割方法の一例を図27で説明する。本実施の形態では、N=8、Namp=2であり、NaおよびNbはNampビットが表す値、すなわち振幅情報変調部43に出力するビットにより異なる。図27では、8ビットをb1,b2,…,b8と表しており、b1とb2が振幅情報変調部43に出力するビットで、それらの値により、b3からb8がどのように分割されて位相変調部12aおよび12bへ出力されるかを表している。
ビット分割部42は、(b1、b2)が(0、0)の場合、位相変調部12aにはb3からb6の4ビットを出力し、位相変調部12bにはb7からb8の2ビットを、順序を逆転して出力する。(b1、b2)が(0、1)の場合、位相変調部12aにはb3からb4の2ビットを出力し、位相変調部12bにはb5からb8の4ビットを、順序を逆転して出力する。(b1、b2)が(1、1)の場合、位相変調部12aには、b3からb6の4ビットを出力し、位相変調部12bにはb6からb8の3ビットを、順序を逆転して出力する。b6は位相変調部12aと12bの両方に出力される。(b1、b2)が(1、0)の場合、位相変調部12aにはb3からb5の3ビットを出力し、位相変調部12bにはb5からb8の4ビットを、順序を逆転して出力する。b5は位相変調部12aと12bの両方に出力される。なお、ビットの分割方法はこれに限定されるものではなく、各部に入力されるビット数が同じであれば、各ビットの切り出し方、各部への割り当ての順番等は変更してもよい。
位相変調部12aと12bは、入力ビット列をグレイ符号として扱い、それを通常の2進数に変換後、その2進数のビット系列を10進数の整数iとし、次式(17)に従ってM相位相変調を行い、位相変調シンボルxを出力する。
Figure 0006137865
振幅情報変調部43は、ビット分割部42から入力される2ビットに応じて位相変調部12aおよび12bから入力される位相変調シンボルxa、xbに対し、振幅係数aa、abを乗算する。また、振幅係数に応じて固定位相オフセットrota、rotbによりそれぞれ位相回転し、振幅情報シンボルza、zbとして出力する。以上の処理は次式(18)で表すことができる。
Figure 0006137865
なお、振幅係数aaおよびabは次式(19)を満たすように決定し、それらの平均電力が1になるようにする。
Figure 0006137865
入力2ビットに対する振幅係数aaおよびabの一例を図28に示す。図28は入力ビットが00の場合、aa=1.372、ab=0.345とし、入力ビットが01の場合、aa=0.345、ab=1.372とし、入力ビットが10の場合、aa=1.154、ab=0.817とし、入力ビットが11の場合、aa=0.817、ab=1.154とすることを示す。なお、振幅係数aaおよびabは本説明に使用した値に限定されるものではない。
固定位相オフセットrota、rotbは次式(20)で表すものとする。
Figure 0006137865
以上の一連の処理を実施した場合の振幅情報変調部43の出力である、振幅情報変調シンボルzaおよびzbをIQ平面にプロットしたコンステレーションを図29に示す。図29では、信号点を丸で表しており、各信号点に付している数字は、位相変調に割当てられたビット列である。なお、括弧つきの数字は、ビット分割部4から位相変調部12aおよび12bの両方に重複して出力されるビットである。図29に示す通り、本実施の形態では、2つのシンボルza、zb間の位相差と振幅差の組合せに2ビットまたは3ビットの情報を割り当てている。また、ビット分割部42で位相変調部12bに出力するビット列の並び順を逆転したことにより、zbのマッピングにおいて、振幅情報変調部43への入力ビットが異なる場合でも、同じビットの同じ値が極力同じ象限になるようにしている(例えば、(b7、b8)が(0、0)の場合は、第一象限にマッピングされる)。
(受信装置)
つづいて、図26に示した送信装置から送信された信号を受信する、本実施の形態の受信装置について説明する。
図30は、実施の形態5の受信装置の構成例を示す図である。実施の形態4の受信装置(図25参照)と共通の構成要素には図25と同じ符号を付している。すなわち、本実施の形態の受信装置は、実施の形態4の受信装置の候補シンボル生成部81を候補シンボル生成部91に置き換えた構成となっている。本実施の形態では、実施の形態4の受信装置と異なる部分について説明を行う。
本実施の形態の受信装置において、候補シンボル生成部91は、DSTBC符号化される2シンボルの全ての組み合わせを候補シンボルとして順次出力する。本実施の形態では、2シンボルでNビットを送信しているため、Nビットカウンタで送信ビット系列の全候補を生成する。カウンタ値0から2N−1までをそれぞれビット系列として、送信装置のビット分割部42、位相変調部12a,12bおよび振幅差情報変調部43の処理と同じ処理を実施し、候補シンボル(zan,zbn),n=0,1,…,2N-1を順次出力する。
このように、本実施の形態の送信装置および受信装置においては、DSTBC符号化する2シンボル間の位相差および振幅差の組み合せに情報を2ビットまたは3ビット割当てて送受信するようにしたので、2シンボルで送信するビット数を従来よりも増やすことができる。また、振幅を調整することにより、DSTBC符号化するシンボルの信号点間の距離を大きくすることができ、受信性能を改善できる。
なお、本実施の形態では、特にDSTBC送信装置およびDSTBC受信装置について説明したが、それぞれDSTBC符号化をSTBC符号化に、DSTBC復号をSTBC復号に置き換えることにより、STBC送信装置およびSTBC受信装置にも適用可能である。
以上のように、本発明にかかる送信装置は、ビット系列を差動時空符号化して送信する送信装置として有用である。
11,21,31 ビット分割部、12a,12b 位相変調部、13,32 位相差情報変調部、14 DSTBC符号化部、15a,15b 送信無線部、16a,16b 送信アンテナ、22,33 振幅情報変調部、51 受信アンテナ、52 受信無線部、53 DSTBC復号部、54,61,71 候補シンボル生成部、56 最小誤差選択部。

Claims (28)

  1. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの位相をそれぞれ任意の位相だけ回転して位相差情報変調シンボルを生成する位相差情報変調手段と、
    前記位相差情報変調手段から出力された2つの位相差情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記位相差情報変調手段は、
    1ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が0のとき、前記2つの位相変調シンボルの一方である第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、かつ前記2つの位相変調シンボルの他方である第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2(ただし、r2≠r1)で位相回転し、
    入力されるビット列が1のとき、前記第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2で位相回転し、かつ前記第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の4つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかった2つのビット列のうちの一方のビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの位相をそれぞれ任意の位相だけ回転して位相差情報変調シンボルを生成する位相差情報変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかった2つのビット列のうちの他方のビット列の値に基づいて、前記位相差情報変調手段で生成された2つの位相差情報変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  4. 前記位相差情報変調手段は、
    1ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が0のとき、前記2つの位相変調シンボルの一方である第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、かつ前記2つの位相変調シンボルの他方である第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2(ただし、r2≠r1)で位相回転し、
    入力されるビット列が1のとき、前記第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2で位相回転し、かつ前記第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記位相差情報変調手段は、
    2ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が00のとき、前記2つの位相変調シンボルの一方である第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、かつ前記2つの位相変調シンボルの他方である第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、
    入力されるビット列が01のとき、前記第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、かつ前記第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2(ただし、r2≠r1)で位相回転し、
    入力されるビット列が10のとき、前記第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2で位相回転し、かつ前記第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r1で位相回転し、
    入力されるビット列が11のとき、前記第1の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2で位相回転し、かつ前記第2の位相変調シンボルの位相を位相回転量r2で位相回転する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  6. 前記振幅情報変調手段は、
    1ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が0のとき、前記2つの位相差情報変調シンボルの一方である第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、かつ前記2つの位相差情報変調シンボルの他方である第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a2(ただし、a2≠a1)を乗算し、
    入力されるビット列が1のとき、前記第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a2を乗算し、かつ前記第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a1を乗算する、
    ことを特徴とする請求項3、4または5に記載の送信装置。
  7. 前記振幅係数a1およびa2は、((a1)2+(a2)2)/2=1の関係にあることを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記振幅情報変調手段は、
    2ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が00のとき、前記2つの位相差情報変調シンボルの一方である第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、かつ前記2つの位相差情報変調シンボルの他方である第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a2(ただし、a2≠a1)を乗算し、
    入力されるビット列が01のとき、前記第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a2を乗算し、かつ前記第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、
    入力されるビット列が10のとき、前記第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a3(ただし、a3≠a1,a3≠a2)を乗算し、かつ前記第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a4(ただし、a4≠a1,a4≠a2,a4≠a3)を乗算し、
    入力されるビット列が11のとき、前記第1の位相差情報変調シンボルに振幅係数a4を乗算し、かつ前記第2の位相差情報変調シンボルに振幅係数a3を乗算する、
    ことを特徴とする請求項3、4または5に記載の送信装置。
  9. 前記振幅係数a1およびa2は、((a1)2+(a2)2)/2=1の関係にあり、かつ前記振幅係数a3およびa4は、((a3)2+(a4)2)/2=1の関係にあることを特徴とする請求項8に記載の送信装置。
  10. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備え
    前記振幅情報変調手段は、前記2つの位相変調シンボルに対し、調整後の平均電力が一定になる振幅係数を乗算して前記振幅を調整することを特徴とする送信装置。
  11. 前記2つの位相変調シンボルに対して乗算する前記振幅係数をa1およびa2としたとき、前記a1および前記a2は、((a1) 2 +(a2) 2 )/2=1の関係にあることを特徴とする請求項10に記載の送信装置。
  12. 前記ビット分割手段は、
    前記位相変調手段に出力する2つのビット列のうち、一方の並び順を反対にすることを特徴とする請求項1または3に記載の送信装置。
  13. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備え、
    前記ビット分割手段は、
    前記位相変調手段に出力する2つのビット列のうち、一方の並び順を反対にすることを特徴とする送信装置。
  14. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備え、
    前記ビット分割手段は、
    前記振幅情報変調手段に出力するビット列が特定の値の場合、前記位相変調手段に出力するビット列に0または1を付加することを特徴とする送信装置。
  15. 前記ビット分割手段は、
    前記振幅情報変調手段に出力するビット列が特定の値の場合、前記位相変調手段に出力するビット列に0または1を付加することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  16. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備え、
    前記ビット分割手段は、
    前記振幅情報変調手段に出力するビット列が特定の値の場合、前記位相変調手段に出力する2つのビット列の一部を重複させることを特徴とする送信装置。
  17. 前記ビット分割手段は、
    前記振幅情報変調手段に出力するビット列が特定の値の場合、前記位相変調手段に出力する2つのビット列の一部を重複させることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  18. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する送信装置であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割手段と、
    前記ビット分割手段から出力されたビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調手段と、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調手段で生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調手段と、
    前記振幅情報変調手段から出力された2つの振幅情報変調シンボルをSTBC符号化またはDSTBC符号化する符号化手段と、
    を備え、
    前記振幅情報変調手段は、
    2ビットのビット列が前記ビット分割手段から入力される場合、
    入力されるビット列が00のとき、前記2つの位相変調シンボルの一方である第1の位相変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、かつ前記2つの位相変調シンボルの他方である第2の位相変調シンボルに振幅係数a2(ただし、a2≠a1)を乗算し、
    入力されるビット列が01のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a2を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、
    入力されるビット列が10のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a3(ただし、a3≠a1,a3≠a2)を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a4(ただし、a4≠a1,a4≠a2,a4≠a3)を乗算し、
    入力されるビット列が11のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a4を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a3を乗算する、
    ことを特徴とする送信装置。
  19. 前記振幅係数a1およびa2は、((a1)2+(a2)2)/2=1の関係にあり、かつ前記振幅係数a3およびa4は、((a3)2+(a4)2)/2=1の関係にあることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  20. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する場合のシンボルマッピング方法であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割ステップと、
    前記ビット分割ステップで得られた3つのビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調ステップと、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調ステップで生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調ステップと、
    を含み、
    前記振幅情報変調ステップでは、前記2つの位相変調シンボルに対し、調整後の平均電力が一定になる振幅係数を乗算して前記振幅を調整することを特徴とするシンボルマッピング方法。
  21. 前記2つの位相変調シンボルに対して乗算する前記振幅係数をa1およびa2としたとき、前記a1および前記a2は、((a1) 2 +(a2) 2 )/2=1の関係にあることを特徴とする請求項20に記載のシンボルマッピング方法。
  22. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する場合のシンボルマッピング方法であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割ステップと、
    前記ビット分割ステップで得られた3つのビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調ステップと、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調ステップで生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調ステップと、
    を含み、
    前記ビット分割ステップでは、
    前記位相変調の対象とされる2つのビット列のうち、一方の並び順を反対にすることを特徴とするシンボルマッピング方法。
  23. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する場合のシンボルマッピング方法であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割ステップと、
    前記ビット分割ステップで得られた3つのビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調ステップと、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調ステップで生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調ステップと、
    を含み、
    前記ビット分割ステップでは、
    前記位相変調の対象とされないビット列が特定の値の場合、前記位相変調の対象とされるビット列に0または1を付加することを特徴とするシンボルマッピング方法。
  24. 前記ビット分割ステップでは、
    前記位相変調の対象とされないビット列が特定の値の場合、前記位相変調の対象とされるビット列に0または1を付加することを特徴とする請求項22に記載のシンボルマッピング方法。
  25. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する場合のシンボルマッピング方法であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割ステップと、
    前記ビット分割ステップで得られた3つのビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調ステップと、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調ステップで生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調ステップと、
    を含み、
    前記ビット分割ステップでは、
    前記位相変調の対象とされないビット列が特定の値の場合、前記位相変調の対象とされる2つのビット列の一部を重複させることを特徴とするシンボルマッピング方法。
  26. 前記ビット分割ステップでは、
    前記位相変調の対象とされないビット列が特定の値の場合、前記位相変調の対象とされる2つのビット列の一部を重複させることを特徴とする請求項22に記載のシンボルマッピング方法。
  27. 送信系列をSTBC(Space-Time Block Coding)またはDSTBC(Differential Space-Time Block Coding)方式を用いて符号化して送信する場合のシンボルマッピング方法であって、
    送信系列を所定ビット数の3つのビット列に分割するビット分割ステップと、
    前記ビット分割ステップで得られた3つのビット列のうち、2つのビット列についてそれぞれ位相変調して位相変調シンボルを生成する位相変調ステップと、
    前記位相変調の対象とされなかったビット列の値に基づいて、前記位相変調ステップで生成された2つの位相変調シンボルの振幅をそれぞれ調整して振幅情報変調シンボルを生成する振幅情報変調ステップと、
    を含み、
    前記振幅情報変調ステップでは、
    2ビットのビット列が前記ビット分割ステップで生成される場合、
    生成されたビット列が00のとき、前記2つの位相変調シンボルの一方である第1の位相変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、かつ前記2つの位相変調シンボルの他方である第2の位相変調シンボルに振幅係数a2(ただし、a2≠a1)を乗算し、
    生成されたビット列が01のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a2を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a1を乗算し、
    生成されたビット列が10のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a3(ただし、a3≠a1,a3≠a2)を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a4(ただし、a4≠a1,a4≠a2,a4≠a3)を乗算し、
    生成されたビット列が11のとき、前記第1の位相変調シンボルに振幅係数a4を乗算し、かつ前記第2の位相変調シンボルに振幅係数a3を乗算する、
    ことを特徴とするシンボルマッピング方法。
  28. 前記振幅係数a1およびa2は、((a1)2+(a2)2)/2=1の関係にあり、かつ前記振幅係数a3およびa4は、((a3)2+(a4)2)/2=1の関係にあることを特徴とする請求項2に記載のシンボルマッピング方法。
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